JP5544900B2 - 光学装置及び光学機器 - Google Patents
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請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の光学装置であって、前記第1部材と前記第2部材との間の光軸方向の移動を制限するバネ部材を備え、前記フォロアピンは、前記バネ部材よりも前記球体の近傍に設けられていること、を特徴とする光学装置である。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の光学装置であって、前記複数の球体のうちの、前記フォロアピンの近傍に備えられた第1球体は、前記フォロアピンの前記突起部により光軸方向の移動が規制され、前記複数の球体のうちの、前記第1球体と異なる第2球体は、前記第1部材の位置を検出する位置検出部材の近傍に備えられていること、を特徴とする光学装置である。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の光学装置であって、前記第2部材を第1方向に駆動する第1駆動部材と、前記第1方向と直交する第2方向に駆動する第2駆動部材と、を備え、前記フォロアピンは、前記第1駆動部材と前記第2駆動部材との間に取り付けられていること、を特徴とする光学装置である。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の光学装置であって、前記第1部材は筒状の側面を有し、前記フォロアピンは、該側面に取り付けられていること、を特徴とする光学装置である。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の光学装置であって、前記フォロアピンは、円周方向に複数備えられ、前記複数のフォロアピンのうちの一つが、前記カムフォロア部と前記突起部とを有していること、を特徴とする光学装置である。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか1項に記載の光学装置を備える光学機器である。
図1は、本発明の一実施形態としてのレンズユニット100の沈胴状態における外観斜視図である。図2は、レンズユニット100が沈胴状態にあるカメラ1のY軸に沿った縦断面を概念的に示す図である。図3は、図2からレンズ鏡筒10が伸長した状態を示す図である。図4は、レンズユニット100におけるブレ補正光学系ユニット20の外観斜視図である。
また、以下の説明では、特に言及しない限り、撮影光学系における固定光学系の光軸OAと平行な方向の移動を「直進」、光軸OA周りの移動を「回転」と称する。さらに、撮影光学系の光軸OAと平行な方向を「前後」とし、被写体側を「前面側」、他端側を「背面側」とそれぞれ称する。
レンズ鏡筒10は、いわゆる沈胴式のズームレンズを構成している。すなわち、不使用時には図2に示すようにボディ部1Aの内部に配設されたユニット筐体110に収縮して格納され(以下、この状態を沈胴状態と呼ぶ)、使用時にはユニット筐体110(すなわちボディ部1A)から所定量伸長突出して撮影可能な状態(撮影待機状態)となり、この撮影待機状態から焦点距離が変化(ズーミング)するようになっている。
第3レンズ群L3は、フォーカスレンズ群であって、光軸OA方向に移動して結像位置を変化させる。この第3レンズ群L3の前後駆動は、ユニット筐体110に設けられた合焦モータ102によって行われる。
レンズユニット100は、ユニット筐体110に、レンズ鏡筒10とセンサユニット200とを備えて構成されている。
ユニット筐体110は、レンズ鏡筒10における後述する固定筒11と、機構収容部111とを一体として形成されている。機構収容部111は、固定筒11の背面側端部の側方に突出している。
ユニット筐体110の背面側は開放しており、この開放部は当該ユニット筐体110にネジで締着された背面板120によって閉塞されている。
センサユニット200は、撮像素子210がセンサ台220に装着されて構成されており、センサ台220を介して背面板120に固定されている。
バリア筒15の前面側には、開閉するバリア羽根61を有するバリア機構60が設けられている。
固定筒11は、光軸OA方向に所定長さの円筒状であって、ユニット筐体110の一部を形成している。
固定筒11の内周面には、図示しないが、回転筒12を移動駆動する回転筒駆動ヘリコイド溝と、直進筒13の移動を案内する直進溝とが形成されている。
回転筒12は、固定筒11の内周に摺動移動可能に嵌合する円筒状であって、光軸OA方向に所定長さに形成されている。回転筒12の背面側端部の外周には、駆動入力ギア12Bと、固定筒11の回転筒駆動ヘリコイド溝に摺動移動可能に嵌合する図示しない駆動ピンが設けられている。
回転筒12は、駆動入力ギア12Bを介して伸縮ズームモータ101によって回転駆動されるようになっている。そして、回転筒12は、回転駆動されると、駆動ピンを介して固定筒11の回転筒駆動ヘリコイド溝によって直進操作され、回転しつつ直進移動するようになっている。
直進筒13は、回転筒12の内周に摺動移動可能に嵌合する円筒状であって、光軸OA方向に所定長さに形成され、回転筒12に対して相対回転可能且つ直進方向には相対移動不能に構成されている。
直進筒13は、回転筒12が回転しつつ直進移動するのに伴って、回転することなく回転筒12と共に直進移動するようになっている。
1群直進筒14は、直進筒13の内周に摺動移動可能に嵌合する円筒状であって、光軸OA方向に所定長さに形成されている。1群直進筒14の内周には、後述するバリア筒15の外周に突設されたガイド突起15Aが摺動移動可能に嵌合する直進ガイド溝14Bが、光軸OAと平行に形成されている。
1群直進筒14は、後述するカム筒17に対して相対回転可能且つ光軸OA方向には移動不能に設けられており、カム筒17と共に回転することなく直進移動するようになっている。
バリア筒15は、1群直進筒14の内周に摺動移動可能に嵌合する円筒状であって、光軸OA方向に所定長さに形成されている。
バリア筒15は、外周にガイド突起15Aを備えると共に、内周の背面側端部近傍に被駆動キー15Cを備えている。ガイド突起15Aは1群直進筒14の直進ガイド溝14Bに嵌合しており、被駆動キー15Cは後述するカム筒17のバリア筒ヘリコイド溝17Bに嵌合している。これにより、バリア筒15は、カム筒17の回転に伴って、回転することなく直進移動するようになっている。バリア筒15の前面側に設けられた、バリア機構60は、バリア羽根61を備え、バリア羽根61の開閉を行う。
カム筒17は、1群レンズ室16の内周に摺動移動可能に嵌合する略円筒状である。
カム筒17は、図示しないフォロアピンを介して、回転筒12によって回転操作されると共に直進筒13によって直進操作されるように構成されている。つまり、カム筒17は、回転筒12の回転に伴って回転しつつ直進移動するようになっている。
ブレ補正光学系ユニット20は、固定フレーム21と、この固定フレーム21に対して光軸OAと直交する面内において移動可能な可動フレーム22とを備え、カム筒17の内周に摺動移動可能に嵌合する光軸OA方向に略円盤状に構成されている。ブレ補正光学系ユニット20は、その可動フレーム22に第2レンズ群L2を保持している。
また、固定フレーム21の外周には、直進案内溝20B(図4に示す)が形成されている。この直進案内溝20Bには、カム筒17の背面側端部に回転可能且つ光軸OA方向には移動不能に配設された直進キー18が摺動移動可能に嵌合している。
なお、このブレ補正光学系ユニット20の構成については、後に詳述する。
3群レンズ枠30は、第3レンズ群L3を保持し、合焦モータ102によって光軸OA方向に移動駆動されるようになっている。
図5は、ブレ補正光学系ユニット20の分解斜視図である。図6は、ブレ補正光学系ユニット20を前面側から見た図である。図7は、図6に示す状態から可動フレーム22を外して固定フレーム21を前面側から見た図である。図8は、図6のA−A拡大断面図である。図9は、図6のB−B拡大断面図である。
基板部21Aの前面には、後述するボール27を収容するボール収容部21Cが形成されている。ボール収容部21Cは、ボール27が移動可能な円形領域を所定高さの凸条で縁取って形成されており、後述するボール27が配設される部位の3箇所に形成されている。
2群カムフォロア部20Aは、側面部21Bに植設されたフォロアピン25の先端に形成されている。2群カムフォロア部20Aの光軸OA方向における位置は、固定フレーム21の前面端近傍に設定されており、周方向には等間隔で3箇所(すなわち120°間隔で)配設されている。この2群カムフォロア部20A(フォロアピン25)の配設位置等については、後に詳述する。
センサ固定板28は、図4〜図6に示すように、前面側から見て、Xマイナス、Yマイナス側に弧状に設けられている。センサ固定板28は、係合爪と固定ネジ21Sとによって固定フレーム21に基板部21Aと平行な姿勢で固定されており、後述する可動フレーム22の前面側に配設されている。
駆動マグネット保持部22Bには、後述するVCM23における駆動用マグネット23mとヨーク23yが固定されている。
位置検出マグネット保持部22Cには、後述する位置検出装置24における位置検出用マグネット24mとヨーク24yが固定されている。
そして、可動フレーム22は、2組の引張バネ26と、3個のボール27と、を介して固定フレーム21に支持されている。
ボール27は、固定フレーム21(ボール収容部21Cの内面)と、可動フレーム22の対向面との間に介在し、両者の間隔を規定すると共に、転動することで可動フレーム22の固定フレーム21に対する平行方向(光軸OAと直交する方向)への相対移動を許容するように作用する。3個のボール27の配設位置については、後に詳述する。
このようなVCM23X,23Yの配置により、両者の駆動を組み合わせることで可動フレーム22(第2レンズ群L2)を光軸OAと直交する平面内における任意の方向に移動駆動することができるようになっている。
ホール素子24hは、フレキシブルプリント基板24fに実装されており、このフレキシブルプリント基板24fを介してセンサ固定板28の所定位置に装着されている。フレキシブルプリント基板24fは、センサ固定板28の前面に、接着とセンサ固定板28を固定フレーム21に固定する固定ネジ21Sによって固定されている。
位置検出装置24は、ホール素子24hに対する位置検出用マグネット24mの位置が変化するとその磁界の変化によってホール素子24hからの出力が変化し、これによって位置検出用マグネット24mの位置を検出する。
位置検出装置24(24X,24Y)による検出情報は、カメラ1を統括制御する図示しない制御装置に入力されて、VCM23(23X,23Y)の駆動制御に供される。
2群カムフォロア部20Aは、カム筒17における2群駆動カム溝17Dの断面形状と対応する略円錐状であって、フォロアピン25の先端に形成されている。そして、2群カムフォロア部20Aは、フォロアピン25が固定フレーム21の側面部21Bに圧入固定されることで、固定フレーム21の外周面に設けられている。
すなわち、図7に示すように、2群カムフォロア部20Aは、前面側から見て、光軸OAを中心としてプラス側X軸(0°)から時計回りに45°の位置(この位置はVCM23XとVCM23Yの中間に対応する)と、165°の位置と、285°の位置と、にそれぞれ配設されている。なお、以下の説明では、符号の後に[角度]を付して各々の2群カムフォロア部20Aを区別する。この区別方法は、ボール27および引張バネ26についても同様とする。
上記のようなボール27および引張バネ26の配置構成により、3個のボール27と2組の引張バネ26とによって、可動フレーム22を固定フレーム21に対して安定的に支持することができる。そして、ボール27とフォロアピン25とは、近傍に配置されている。
フォロアピン25[45°]は、図5および図8に示すように、固定フレーム21に圧入固定される軸部25Aの先端に2群カムフォロア部20A、他端に突起部25Bを備えている。
突起部25Bは、軸部25Aより小径で、軸部25Aの軸端から所定長さに延設されている。
被規制部22Dは、2組の駆動マグネット保持部22Bの間を連結する板状の部位に形成されている。そして、可動フレーム22が固定フレーム21に対して設定間隔である状態において、被規制部22Dの前面側の面と、フォロアピン25における突起部25Bの周面との間に、所定の許容間隔Dが設定されている。
ここで、許容間隔Dは、可動フレーム22が引張バネ26の付勢力に抗して固定フレーム21から離間しても、ボール27がボール収容部21Cから脱落することのない間隔に設定される。
可動フレーム22における当接座22Eは、位置検出マグネット保持部22Cの上面に突出形成されている。当接座22Eは、図6に示すように2組の位置検出マグネット保持部22Cの周方向両側にそれぞれ設けられており、従って、4箇所に配設されている。
センサ固定板28における移動規制座28Aの上面と、可動フレーム22における当接座22Eの上面とは、それぞれ平坦に形成されており、可動フレーム22が固定フレーム21に対して設定間隔である状態において、所定の許容間隔Dを有するように設定されている。
(1)レンズユニット100におけるブレ補正光学系ユニット20は、移動操作される2群カムフォロア部20Aを形成するフォロアピン25の突起部25Bが、固定フレーム21の側面部21Bの内周側に突出して可動フレーム22の被規制部22Dの前面側に位置し、可動フレーム22の固定フレーム21からの離間を規制するように構成されている。これにより、衝撃力が作用した場合でも、フォロアピン25が可動フレーム22の固定フレーム21からの離間を防ぎ、可動フレーム22の固定フレーム21からの離間に起因するボール27のボール収容部21Cからの脱落を防ぐことができる。その結果、耐衝撃性が高く安定して機能するブレ補正光学系ユニット20とすることができる。
また、フォロアピン25の突起部25Bによって可動フレーム22の固定フレーム21からの離間を規制するものであるため、可動フレーム22の移動を規制するために専用の別部材を設ける必要が無く、簡素でコンパクト且つ低コストに構成できる。
以上、説明した実施形態に限定されることなく、以下に示すような種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明の範囲内である。
(1)本実施形態は、3箇所に設けられた2群カムフォロア部20Aの内の、1つを形成するフォロアピン25(フォロアピン25[45°])が、可動フレーム22の固定フレーム21からの離間を規制するように構成されている。しかし、これに限らず、他の2群カムフォロア部20Aに同様な構成を適用しても良い。
Claims (7)
- 光学部材を有し前記光学部材の光軸と交差する方向に第1部材に対して相対移動可能な第2部材と、
カム筒のカム溝に挿入されるカムフォロア部と、前記カムフォロア部とは反対側に備えられ前記第2部材の前記光軸方向の移動を制限する突起部とを有し、前記第1部材に備えられたフォロアピンとを含み、
前記第1部材と前記第2部材との間に、前記第1部材に対して前記第2部材を前記光軸と直交する方向に滑動させるための複数の球体を備え、
前記フォロアピンは前記球体の近傍に設けられていること、
を特徴とする光学装置。 - 請求項1に記載の光学装置であって、
前記第1部材と前記第2部材との間の光軸方向の移動を制限するバネ部材を備え、
前記フォロアピンは、前記バネ部材よりも前記球体の近傍に設けられていること、
を特徴とする光学装置。 - 請求項1に記載の光学装置であって、
前記複数の球体のうちの、前記フォロアピンの近傍に備えられた第1球体は、前記フォロアピンの前記突起部により光軸方向の移動が規制され、
前記複数の球体のうちの、前記第1球体と異なる第2球体は、前記第1部材の位置を検出する位置検出部材の近傍に備えられていること、
を特徴とする光学装置。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の光学装置であって、
前記第2部材を第1方向に駆動する第1駆動部材と、前記第1方向と直交する第2方向に駆動する第2駆動部材と、を備え、
前記フォロアピンは、前記第1駆動部材と前記第2駆動部材との間に取り付けられていること、
を特徴とする光学装置。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載の光学装置であって、
前記第2部材は筒状の側面を有し、
前記フォロアピンは、該側面に取り付けられていること、
を特徴とする光学装置。 - 請求項1〜5のいずれか1項に記載の光学装置であって、
前記フォロアピンは、円周方向に複数備えられ、前記複数のフォロアピンのうちの一つが、前記カムフォロア部と前記突起部とを有していること、
を特徴とする光学装置。 - 請求項1〜6のいずれか1項に記載の光学装置を備える光学機器。
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