JP2015108913A - 人流誘導システム及び人流誘導方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 鉄道駅等の交通施設に滞留する利用者を効率的に誘導することにより、交通施設内の混雑を効果的に緩和する。
【解決手段】 人流誘導システム1は、路線の運行状況から各駅での乗車可能人数を取得し、各駅についてあらかじめ保持している利用需要人数を減算して各駅で乗車できない人数を滞留必要量として算出する滞留必要量算出部20と、各駅から利用可能な複数のエリアを滞留エリアとして、それぞれのキャパシティと対応付けて保持し、それら滞留エリアから所定の順序で誘導先滞留エリアとして選択する処理を、キャパシティの合計が滞留必要量以上となるまで反復して実行する滞留エリア選択部30と、選択された誘導先滞留エリアへ人を誘導するための誘導情報を配信する誘導部40とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、人流誘導システム及び人流誘導方法に関する。
交通機関の混雑緩和方式には種々あるが、例えば運行障害などが原因で鉄道駅構内が混雑している場合、特に周辺の店舗などに誘導することにより、車両やホームの混雑を緩和することが考えられる。この点、例えば特許文献1のインセンティブ付与方法では、輸送混乱発生時の混雑緩和のため、駅外で待つ利用者にインセンティブを付与することで、駅外で待つ利用者を増加させることにより、その結果として駅内の混雑を解消させることを目的とする。これを実現するために、特許文献1では、あらかじめ運賃が蓄積されているストアードフェア(SF)乗車券に輸送混乱時に出場した情報と再入場の情報とを記録し、改札機で利用者が輸送混乱時に駅外で待機した者かどうか判定し、事故影響度と駅外にて待機した待機時隔と乗車距離とをもとに割引処理やポイント付与を行う手法が提案されている。
特開2010−272035号公報
しかし、特許文献1の手法では、駅外で待つべき利用者の人数を考慮していない。そのため、駅外で待つ人が必要以上に多くなり、その結果発生するインセンティブ金額が多額になりすぎるおそれがある問題、駅外で待つ必要のない人まで駅外で待機させることにより鉄道会社への不満が大きくなるおそれがある問題、もしくは逆に駅外で待つ人が少なすぎて駅構内の混雑が十分には緩和されないおそれがあるという問題が生じうる。
本発明の目的の一つは、鉄道駅等の交通施設に滞留する利用者を効率的に誘導することにより、交通施設内の混雑を効果的に緩和することができる人流誘導システム及び人流誘導方法を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の一態様による人流誘導システムでは、交通機関の運行状況から交通設備での交通機関利用可能人数を取得し、前記交通設備についてあらかじめ保持している利用需要人数を減算して前記交通設備にて当該交通機関を利用できない人数を当該交通設備に関する滞留必要量として算出する滞留必要量算出部と、前記交通設備から利用可能な複数のエリアを、利用者を滞留させるための滞留エリアとして、前記滞留エリアごとの滞留可能人数であるキャパシティと対応付けて保持し、前記滞留エリアから所定の順序で誘導先滞留エリアとして選択する処理を、選択した前記誘導先滞留エリアのキャパシティの合計が前記滞留必要量以上となるまで反復して実行する滞留エリア選択部と、前記滞留エリア選択部が選択した前記誘導先滞留エリアへ人を誘導するための情報である誘導情報を配信する誘導部とを備えることを特徴とする。
本発明の一態様によれば、鉄道駅等の交通施設に滞留する利用者を効率的に誘導することにより、交通施設内の混雑を効果的に緩和することができる人流誘導システム及び人流誘導方法を提供することができる。
図1は、本発明の実施形態による人流誘導システム1の構成図である。 図2は、本発明の実施形態を説明するための鉄道路線図と駅構内図の一例を示す模式図である。 図3は、本発明の実施形態における滞留必要量算出部20の処理フロー例を示すフローチャートである。 図4は、本発明の実施形態における滞留必要量算出部20が運行管理システム、改札システム等から取得する運行実績データの一例である。 図5は、本発明の実施形態における滞留エリア選択部30の処理フロー例を示すフローチャートである。 図6は、本発明の実施形態におけるキャパシティ定義部70に格納されるキャパシティ定義情報テーブル71の一例である。 図7は、本発明の実施形態におけるキャパシティ定義部70に格納される所要時間定義情報テーブル72の一例である。 図8は、本発明の実施形態における誘導定義部80に格納される誘導定義情報テーブル81の一例である。 図9は、本発明の実施形態における誘導部40が案内表示システム41を通じて提示する情報の一例である。 図10は、本発明の実施形態におけるインセンティブ付与部90が参照するICカードデータの一例である。 図11は、本発明の実施形態におけるインセンティブ付与部90が参照するICカードデータの一例である。 図12は、本発明の実施形態におけるインセンティブ付与部90が参照する経路情報テーブルの一例である。
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。なお、本実施形態では、鉄道の運行乱れなどの場合の誘導手段について説明するが、バスなど、その他のダイヤが存在する大量輸送機関に関しても適用が可能である。あるいは、イベント等が実施されるホール等の施設において、例えば一日に複数回の公演が行われる場合に、初回に入場しきれない観客を待機させる必要がある場合にも適用することが可能である。
まず、本実施形態による人流誘導システム1の全体構成について説明する。図1に、本実施形態による人流誘導システム1の全体構成例を示す。人流誘導システム1は、その主要な機能が実装されている人流誘導装置10と、これに接続される運行管理システム21、改札システム22等の運行系設備、案内表示システム41、携帯配信システム42、音声案内システム43等の広報系設備、人流計測システム52等の情報収集系設備とを備えている。
人流誘導装置10は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(MicroProcessing Unit)等のプロセッサ11、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等の記憶デバイスからなるメモリ12、外部装置とのデータ送受信処理を実行する通信インターフェース(通信I/F)13、及びキーボード、マウス、タッチパネル等の入力デバイスと、表示モニタ、プリンタ等の出力デバイスとを有する入出力装置14を備えたコンピュータとしての構成を有する。人流誘導装置10には、滞留必要量算出部20、滞留エリア選択部30、誘導部40、滞留量計測部50、及びインセンティブ付与部90の各機能部と、各機能部が使用する各種データを格納する滞留実績蓄積部60、キャパシティ定義部70、及び誘導定義部80が設けられている。
滞留必要量算出部20、滞留エリア選択部30、誘導部40、滞留量計測部50、及びインセンティブ付与部90の各機能部はコンピュータプログラムとして実装され、必要に応じてメモリ12上でプロセッサ11が実行する。これらの各機能部は、プロセッサ、メモリ、ハードディスクドライブ(HDD)などの記憶手段、通信手段、ディスプレイ等を備えたパソコン、サーバなどのコンピュータ、及びその上で動作するソフトウェアで独立して構成するようにしてもよい。なお、人流誘導装置10には、各機能部の実行基盤となるオペレーティングシステム(OS)、アプリケーションソフトウェアも、必要に応じて実装される。滞留実績蓄積部60、キャパシティ定義部70、及び誘導定義部80は各種データをファイル、テーブル等の適宜の形式で格納する記憶手段であり、格納されるデータについては後述する。
運行管理システム21は、本人流誘導システム1が適用される鉄道等の交通機関における運行管理を行うシステムであり、列車等の運行ダイヤ、各列車の運行実績等のデータを保持している。改札システム22は、駅構内の入出場を管理している自動改札機、精算機等の機器とそれらを管理する管理システムである。運行管理システム21、改札システム22は、適宜の通信ネットワーク29を通じて人流誘導装置10と通信可能に接続されている。
案内表示システム41は、後述する誘導部40からの出力情報を受信してLED表示パネル等の表示デバイスに利用者に対する誘導情報を表示する機能を有する。携帯配信システム42は、後述する誘導部40からの出力情報を、通信会社のネットワーク49を通じて各種モバイル端末等に配信する機能を有する。音声案内システム43は、後述する誘導部40からの出力情報を受信して利用者に対する誘導情報を音声出力する機能を有する。人流計測システム52は、駅構内、誘導先の滞留エリア等についての人流計測を行う機能を有する。
次に、前記した人流誘導装置10に実装されている各機能部の機能について説明する。まず、滞留必要量算出部20について説明する。滞留必要量算出部20は、交通設備である各駅での鉄道への乗車可能人数(交通機関利用可能人数)と、乗車需要人数(利用需要人数)との差を需給不均衡量として把握して滞留の必要量とし、需給不均衡が起きる駅と、そこでの需給不均衡の量、すなわち駅構内の混雑を緩和するためにどこかで滞留してもらうことが望ましい量である滞留必要量を算出する機能を有する。利用者の滞留は、交通機関の運休、遅延などの運行乱れによる輸送可能量の低下、もしくはイベント開催等による移動需要の増大、もしくはその両方による移動需給の不均衡により発生する。需給不均衡の検知に必要な情報は、運行管理システム21、改札システム22等から、通信ネットワーク29を介して取得する。滞留必要量算出部20の具体的な処理については後述する。
次に、滞留エリア選択部30について説明する。前記の滞留必要量に相当する利用者を、そのまま該当の駅で滞留させると、駅構内周辺に人が密集して混乱しがちである他、ベンチなどが不足して待ち時間の間座れないなど、利用者が快適に待機することができない状態となることが多い。滞留エリア選択部30は、この問題を解決するために、前記滞留必要量算出部20で算出した滞留必要量に相当する利用者が待機するのに適切なエリアを誘導先滞留エリアとして選択する機能を有する。ここで、「エリア」とは、駅内(改札内)の店舗、ホーム、通路、広場、改札外の店舗等を含む、一般的に人を滞留させることができる場所を意味する。滞留エリア選択部30の具体的な処理については後述する。
次に、誘導部40について説明する。誘導部40は、前記滞留エリア選択部30で選択したエリアに人を誘導する機能を有する。この人流誘導は、対象者に誘導先のエリアと、滞留の必要性やインセンティブの認知をさせる情報を与えることにより実現する。この情報を認知させる方法として、前記の案内表示システム41を介して駅内、店舗前、列車内のディスプレイへ案内を表示する方法や、携帯配信システム42を介して移動者の携帯端末へ案内を配信する方法、音声案内システム43を介して駅内、店舗、列車内のスピーカーから音声案内をする方法などがある。
次に、インセンティブ付与部90について説明する。インセンティブ付与部90は、前記誘導部40にて誘導時に利用者に対して提示したインセンティブを提供する機能を有する。実際のインセンティブの提供処理は、店舗に設置されているPOSシステム、あるいは駅の改札機システムでの割引等の形式にて実行されるため、インセンティブ付与部90は、それらのシステムに割引額等のインセンティブの内容を提示する、インセンティブ付与状況であることを通知する等の役割を担う。
次に、滞留量計測部50について説明する。滞留量計測部50は、駅構内等からの人流誘導先となっている前記エリアでの人の滞留量を計測する機能を有する。計測された滞留量は、滞留必要量算出部20で算出した滞留必要量を滞留させるエリアを滞留エリア選択部30において適切な容量分、選択するために使用される。滞留量の計測には、改札システム22からの入出場情報、人流計測システム52などを用いた人数計測などを用いることができる。滞留量計測部50は、適宜の通信ネットワークによって人流誘導装置10と通信可能に接続されている。
次に、キャパシティ定義部70について説明する。キャパシティ定義部70は、滞留エリア選択部30において、各エリアで滞留させられる人数、すなわちキャパシティを定義するデータを、データベース、ファイルなどの手段で格納している。キャパシティの定義に当たっては、該当エリアが店舗である場合、店舗内の席数をキャパシティとしてもよいし、滞留量計測部50で計測した結果の平均値等の代表値を用いて、過去に実際に滞留できた人数をキャパシティとしてもよい。また、現在すでに滞留している滞留量を滞留量計測部50で計測し、前記定義したキャパシティ、前記過去の計測された代表値としてのキャパシティから減じて、今後実際に追加で滞留可能な滞留量をキャパシティとしてもよい。
次に、誘導定義部80について説明する。誘導定義部80は、誘導先の店舗等のエリアごとに、案内内容、誘導のためのインセンティブ内容について対応付けて定義するデータを、データベース、ファイルなどの手段で格納している。誘導部40は、誘導定義部80に格納されているデータを参照して誘導のための案内内容を含む誘導情報を作成する。
次に、滞留実績蓄積部60について説明する。滞留実績蓄積部60は、滞留量計測部50で計測した滞留量を、各エリアでの滞留実績データとしてデータベース、ファイルなどの形式で格納している。
なお、滞留必要量算出部20、滞留エリア選択部30、誘導部40、滞留量計測部50、及びインセンティブ付与部90は、それぞれ別個のコンピュータとして構成してもよいし、1台のコンピュータ上の1つのプログラム、もしくは複数のプログラムとして構成してもよいし、複数のコンピュータ上に分散して動作するように構成してもよい。複数のコンピュータ上で分散して動作するように構成する場合は、各コンピュータの間を通信ネットワークで接続し、各機能部の間で共有すべき情報を、通信ネットワークを介して送信するように構成する。
滞留実績蓄積部60、キャパシティ定義部70、及び誘導定義部80は、CPUと、メモリ、HDDなどの記憶手段、通信手段を備えたパソコンやサーバなどのコンピュータ、およびその上で動作するデータベースソフトウエア上に実装されるか、もしくはファイルとして保持する。滞留必要量算出部20、滞留エリア選択部30、誘導部40、滞留量計測部50、インセンティブ付与部90と同一のコンピュータ上で動作してもよいし、別のコンピュータ上で動作してもよい。
次に、本実施形態による人流誘導システム1の動作を説明する上で、前提とする路線モデルについて説明する。図2に、本実施形態でのモデルとなる鉄道路線、および駅構内、構外の構造を示す。本実施形態における鉄道路線は、路線aと路線bとからなり、路線aには順に駅A、駅B、駅C、駅Dが、路線bには順に駅E、駅C、駅F、駅Gが設けられており、路線aと路線bとは駅Cで交わって乗換可能となっている構造である。
いま路線bに関する人流誘導を検討するために、路線bの各駅の構造を図2のように仮定した。駅Cには、路線aに関わるホームと路線bに関わるホームの2つのホームがあり、その2つのホームを通路が接続し、通路には店CAが面している。駅Eには、路線bに関わるホームと改札があり、その間を通路が接続し、通路に面して店EAが、改札外にエリアEBがある。駅Fには、路線bに関わるホームと改札があり、その間を通路が接続し、通路に面して店FAと待合室FBが、改札外にエリアFCがある。駅Gには、路線bに関わるホームと駅内の広場GAがあり、広場GAに面して店GBがある。ここで、店CA、店EA、エリアEB、店FA、待合室FB、エリアFC、広場GA、及び店GBは、滞留エリア選択部30の説明で述べた「エリア」であり、利用者を滞留させることができる場所である。本実施形態では、説明の簡単化のため、滞留エリアをこれだけに絞っているが、各駅のホームや通路などを滞留の対象であるエリアとして指定してもよい。なお、駅Cのような複数路線の接続駅(結節点)を有しない単一の路線の場合には、当該路線に運行障害などが発生して人流誘導を行う際、人流誘導の対象駅に関して当該路線を使用しないで到達できる滞留エリアのみを選択するようにすればよい。
次に、図1の人流誘導システム1の構成例、図2の鉄道路線、駅構内、構外の構造モデル等を参照して、本人流誘導システム1における具体的な処理手順の例を説明する。ここでは、なんらかの運行障害等により、路線aの運行に支障が出ている場合を想定する。
人流誘導システム1の人流誘導装置10は、最初に、滞留必要量算出部20において、滞留の必要量を算出する。本処理の一例を図3のフローチャートと、図4のテーブルを用いて説明する。図4は、滞留必要量算出部20が使用する運行実績データであり、運行管理システム21、改札システム22等から通信ネットワーク29を介して取得する情報を含む。
人流誘導装置10の滞留必要量算出部20は、あらかじめ設定された処理開始タイミング(例えば1分毎)の到来、あるいは入出力装置14から入力される処理開始命令に応じて処理を開始し(S201)、まず、S204〜S207の処理を、駅ごとに繰り返す(S203〜S208のループ)。滞留必要量算出処理は、すべての駅について実行してもよいし、運行乱れや需要の増大が発生している駅のみを対象に指定して実行してもよい。
次に、滞留必要量算出部20は、該当の駅における乗車可能量を算出する(S204)。本乗車可能量は、今後10分、もしくは1時間などの予測量である。乗車可能量は、例えば乗車率200%を上限の乗車キャパシティとして、該当駅で乗客が下車した段階で、当該列車にどの程度のキャパシティが余っているかで計算してもよい。また、公刊されている資料のデータ、例えば、運輸政策研究機構、「鉄道プロジェクトの評価手法マニュアル2012年改訂版」、2012年9月25日、運輸政策研究機構に記載の「鉄道車両内混雑による不快感」の評価値、つまり乗車率と乗車時間から算出される不効用値に上限を設けて、乗車キャパシティとして、該当駅で下車した段階で、どの程度のキャパシティが余っているかで計算してもよい。
また、乗車可能量の算出は、流動シミュレーションなどの方式で求めてもよい。流動シミュレーションは、O/D調査を元にしたO/Dの傾向もしくは、ICカードの定期券情報や過去の乗車実績を元にした個人別のO/D推定結果、および改札システム22に記録された入場記録を元に、乗車駅と時刻と人数、乗車列車、乗換駅と時刻と人数、下車駅と時刻と人数などを算出することができるコンピュータプログラムにより実行可能である。該当の列車に何人乗車しており、該当の駅で何人が下車したかを算出できるため、上述の乗車可能量を算出することができる。
ここでは、運行管理システム21、改札システム22などの外部システムから図4に示す運行実績情報が得られるものとし、これらの情報から乗車可能量を算出する方式を説明する。図4の表はC駅の路線aに関する運行実績を示しており、1行に1つの列車の運行計画と運行実績、乗車実績等を示している。列車IDは列車ごとに一意に割り振られるID、駅は列車が発車する駅、ダイヤ発時刻はダイヤ上の該当列車の該当駅の発車時刻、発車実績は実際の発車時刻、発車予定はダイヤ乱れ等の運行状況を反映して予測もしくは再計画した発車時刻、定員は該当列車の乗車率100%の時の乗車人員数、通常時乗車率は通常時の駅Cに到着時および発車時の乗車率の平均値もしくは中央値等、乗車率は駅Cに到着時および発車時の乗車率、下車率は駅Cの到着時における列車乗車人数中の下車人数の割合をそれぞれ示す。
乗車可能量は予測量であり、最新の実績を元に予測する方法がある。例えば、図4の例の場合、10:00〜10:20までの間に「駅C」から列車ID「1001」「1002」「1003」「1004」の4本の列車が発車しており、それぞれ定員1000人、乗車率200%であるため、実績として4本×1000人×200%=8000人を輸送している。ここで、「駅C」での下車率10%を乗じると800人であり、駅Cから20分間に800人が乗車、つまり10分間に400人が乗車できる予定になることが算出できる。
あるいは、運行の予定を元に乗車可能量を推測してもよい。例えば、図4の例の場合、10:20〜10:30までの間に「駅C」から列車ID「1005」「1006」の2本の列車が発車予定であり、定員1000人、乗車率200%であるため、2本×1000人×200%=4000人を輸送可能である。ここで、「駅C」での下車率10%を乗じると400人であり、駅Cから10分間に400人が乗車できる予定になることが算出できる。
次に、滞留必要量算出部20は、該当の駅における乗車需要量を算出する(S205)。乗車需要量は、該当の駅から該当の路線にどのくらいの乗客が乗車するかの、今後10分、もしくは1時間などの予測量である。乗車需要量の算出は、流動シミュレーションなどの方式で求めることができる。流動シミュレーションにより、該当の駅から入場し、該当の路線に何人が乗車するか、該当の駅で他の路線から該当の路線に何人が乗車するかを算出できるため、上述の乗車需要量を算出することができる。
乗車需要量の算出は、改札システム22から過去一定時間内の入場者人数を取得し、その人数の内、該当路線に乗車する割合をあらかじめ設定した定数として乗じて算出してもよい。ここで、過去一定時間というのは過去10分間、もしくは前回の列車が発車する1分前から現在までなど、今後10分間などに乗車する可能性の高い人数のことである。
ここでは、運行管理システム21と改札システム22などから図4に示す情報が得られるものとし、これらの情報から乗車需要量を算出する方式を説明する。通常時は10:00〜10:20の30分間に列車ID「1001」〜「1006」の6本の列車が運行しており、定員は合計6000人、駅Cの到着時の乗車率は「200%」、発車時の乗車率は「200%」、駅Cでの下車率が10%である。発車時の乗客数が6000×200%=12000人であり、到着時の乗客数も同様に12000人、駅Cでの下車人数が12000×10%=1200人となる。「到着時の乗客数」−「下車人数」+「乗車人数」=「発車時の乗客数」であるため、通常時の乗車人数は1200人/20分、600人/10分と算出される。
次に、滞留必要量算出部20は、求められた乗車需要量と乗車可能量から需給の不均衡量を算出する(S206)。ここでは単にS205で算出した乗車需要量からS204で算出した乗車可能量を減算することによって算出している。図4の例では、乗車需要量が600人/10分、乗車可能量が400人/10分であり、需給の不均衡量は200人/10分となる。
ここでは、S205にて乗車需要量は通常時と変わらないものとして計算したため、乗車可能量が通常と変わったことにより需給不均衡が発生したこととなった。S205にて流動シミュレーションや、改札システム22からの入場者人数を用いる方法の場合、人流の変化に応じて乗車需要量が変動する。その結果、乗車需要量が増大したために、需給不均衡が生じる場合もある。また、通勤ラッシュなどのように、毎日定常的に需給不均衡が生じることもあり得る。
以上の結果をもとに、滞留必要量算出部20は、滞留必要量を算出する(S207)。図4の例の場合、滞留必要量は需給の不均衡量と同一であり、駅Cの滞留必要量は200人/10分となる。今回、現在から10分間の滞留必要量を求めたが、同様の手法により、10分後から10分間など未来の滞留必要量を求めてもよいし、現在から1時間など時間幅を変更して滞留必要量を求めてもよい。
滞留必要量算出部20は、以上の駅ごとの処理を、各路線、あるいは入集力装置14を通じて指定された路線について繰り返して実行し(S202〜S209のループ)、対象となる駅、路線について実行終了したと判定すれば処理を終了する(S210)。滞留必要量算出処理により、各駅において滞留させる必要がある利用者を定量的に把握することができる。なお、人流誘導システム1を、駅等の交通設備以外の施設、例えばイベント等が開催されるホールに適用する場合には、乗車可能量を施設利用(収容)可能量と、乗車需要量を当該施設利用需要量と置き換えて滞留必要量を求めることができる。この場合、滞留エリアは、当該施設から利用可能な施設としてあらかじめ選択しておけばよい。
次に、滞留エリア選択処理について説明する。滞留エリア選択処理では、滞留エリア選択部30において、利用者を滞留させるエリアを選択する。本処理の一例を図5のフローチャートと、図6、図7のキャパシティ定義部70の格納データを用いて説明する。
まず、滞留エリア選択部30は、滞留必要量算出処理終了に引き続いて処理を開始すると(S301)、S304の処理を、図6に示すキャパシティ定義部70のテーブルに示すエリアごとに(S303〜S305のループ)、また路線ごとに(S302〜S306のループ)繰り返し実行する。ここで、図6に示すキャパシティ定義部70のキャパシティ定義情報テーブル71に示すエリアは、図2で示したエリアについて、滞留キャパシティ、および各滞留エリアから行き先エリアまでの所要時間を定義したものである。
滞留エリア選択部30は、滞留必要量算出部20が算出した駅までの所要時間を算出する(S304)。図2、図3、図4で示した例では、駅Cでの滞留必要量が200人/10分であり、駅Cの路線aのホームまでの各エリアからの所要時間を算出する。
図6、図7を用いて、所要時間算出処理の例を説明する。ここで、図6は、前記のようにキャパシティ定義部70に格納されているキャパシティ定義情報テーブル71であり、各行は「駅」列に示す駅について、「エリア(滞留)」列に示すエリアの「キャパシティ(人)」と、「エリア(滞留)」から「エリア(行先)」にいたる「所要時間(分)」とを示している。図7は、キャパシティ定義部70に格納されている所要時間定義情報テーブル72であり、鉄道の各路線(路線a、路線b)の各駅間の列車での移動時間を示している。ここで、所要時間や移動時間は、平均移動時間、もしくはそれに代わる代表的な移動時間を示す。
まず図6のキャパシティ定義情報テーブル71を参照して、1行目のエリア「店CA」について駅Cの路線aのホームまでの所要時間を算出する。店CAは駅Cに属し、ホームまで1分の距離にある。そのため、駅Cの路線aのホームまで1分の距離である。2行目のエリア「店EA」について、店EAから駅Eの路線bのホームまでの所要時間は2分である。さらに駅Eから駅Cまでの所要時間は図7の所要時間定義情報テーブル72の4行目に記述されており3分である。さらに、駅Cの路線bのホームから路線aのホームまでの所要時間は、図6の11行目に記述されているとおり2分であり、合計7分となる。同様の処理で、駅Cの路線aのホームまでの所要時間を算出すると、エリアEBは10分、店FAは6分、待合室FBは8分、エリアFCは9分、広場GAは11分、店GBは12分となる。駅構内AAは8分、駅構内BAは5分である。ここで駅構内AAと駅構内BAは路線aに属する駅Aと駅Bのエリアであり、駅Cで下車して再乗車しない限りは駅Cにて需給不均衡が起こっても乗車し続けることができる。そのため、駅構内AAと駅構内BAでは滞留は必要ないものとしてもよい。一方、駅構内AAと駅構内BAで滞留を実施すると、路線bの駅での滞留を減らすことができる。そのため、滞留を実施してもよい。ここでは滞留を実施しないものとして処理を行うが、滞留を実施するとしても処理内容は同じである。
次いで、滞留エリア選択部30は、エリアをS304で算出した所要時間で昇順にソートする。図6、図7の例では、「店CA」1分、「店FA」6分、「店EA」7分、「待合室FB」8分、「エリアFC」9分、「エリアEB」10分、「広場GA」11分、「店GB」12分の順となる。
次に、滞留エリア選択部30は、S310〜S312の処理を、S307でソートしたエリアの所要時間の短い順に実行する(S309〜S313のループ)。まず「店CA」について実行する。S310で、店CAを滞留場所に選定し、メモリ12もしくはHDD上に保存する。S311で、「店CA」のキャパシティを図6の1行目から取得し50人と設定する。次いで、滞留エリア選択部30は、「店CA」のキャパシティが滞留必要量以上であるか判定する(S312)。ここでは、「店CA」のキャパシティが50人で、滞留必要量算出部20が算出した200人/10分より少ないため(S312、No)、次のエリア「店FA」についてS310からS312を繰り返す。
すなわち、滞留エリア選択部30は、店FAを滞留場所に選定し、メモリ12もしくはHDD上に保存する(S310)。S311で、滞留エリア選択部30は「店FA」のキャパシティを図6の4行目から50人と取得し、「店CA」とのキャパシティの積算値を100人と算出する。100人は滞留必要量算出部20が算出した200人/10分より少ないため(S312、No)、次のエリア「店EA」についてS310からS312を繰り返す。
滞留エリア選択部30は、店EAを滞留場所に選定し、メモリ12もしくはHDD上に保存する(S310)。S311で、滞留エリア選択部30は、「店EA」のキャパシティを図6の2行目から80人と取得し、「店CA」、「店FA」とのキャパシティの積算値を180人と算出する。180人は滞留必要量算出部20が算出した200人/10分より少ないため(S312、No)、次のエリア「待合室FB」についてS310からS312を繰り返す。
滞留エリア選択部30は、待合室FBを滞留場所に選定し、メモリ12もしくはHDD上に保存する(S310)。S311で、「待合室FB」のキャパシティを図6の5行目から100人と取得し、「店CA」、「店FA」、「店EA」とのキャパシティの積算値を280人と算出する。280人は滞留必要量算出部20が算出した200人/10分より多いため(S312、Yes)、滞留エリア選択部30は、滞留場所を「店CA」、「店FA」、「店EA」、「待合室FB」の4か所と選定する。以上の処理は、他に処理すべき路線があれば反復して行われ(S308〜S314のループ)、すべて完了すれば処理を終了する(S315)。
以上の処理例では、今後10分間の滞留必要量について算出した滞留量に対し、必要な滞留場所を選定した。しかし、より長時間にわたり需給不均衡が予測される場合などは、例えば今後30分間の滞留必要量を滞留必要量算出部20で算出し、それに必要な滞留エリアを滞留エリア選択部30で選択してもよい。滞留必要量が単純に3倍として600人の場合、同様の処理で、「店CA」、「店FA」、「店EA」、「待合室FB」、「エリアFC」、「エリアEB」のキャパシティ積算値で600人を超えて680人となるため、滞留場所を上記の6か所と選定することとなる。
ここで、図5に示した滞留エリア選択部30の処理例では、S307にて所要時間を基準に、エリアをソートした。これは、目的ホームへの所要時間が短いほど、需給不均衡の解消時に、迅速に移動を再開できる効用により、需給不均衡の調整が迅速になること、さらに滞留する乗客の満足度が高まることを期待したためである。しかし、滞留することにより、店舗の売り上げが向上する効果や、滞留が快適で乗客の満足度が上がる効果、もしくは少ないインセンティブで誘導できコスト節約できる効果を重視する場合、滞留者1人あたりの店舗の期待売上上昇額や、滞留者1人あたりの平均滞留時間、1人を誘導するために必要なインセンティブ額などでソートしてもよい。また、それらのすべての効果を金銭換算して、滞留者1人あたりの効用向上額としてソートしてもよい。期待売上上昇額や平均滞留時間は、後述する滞留量計測部50にて、誘導時の滞留人数と、POSシステム等の売り上げ管理システムから取得する売上の変動を取得し、実績を元に算出することができる。
また、S311では、図6で定義された各エリアについての固定的なキャパシティ人数を元に、滞留エリアのキャパシティの合計を算出したが、後述する滞留量計測部50にて、現在すでに滞留している人数を計測し、それを元に、追加で滞留できるキャパシティ人数を算出して使用してもよい。あるいは、後述する滞留量計測部50にて、過去の誘導時の滞留変動人数を算出し、その平均値、中央値等を実際に誘導される期待人数として、キャパシティとして採用してもよい。また、単一路線の駅について人流誘導を検討する場合には、当該路線で移動する必要がない、対象駅に関して登録されている滞留エリアのみから選択するようにすればよい。駅等の交通機関の設備でない、ホール等の一般施設について人流誘導を検討する場合にも、同様に、当該施設に関して登録されている滞留エリアのみから選択するようにすればよい。
以上の滞留エリア選択処理によれば、必要滞留量を満足する滞留エリアを、利用者の利便性、滞留エリアとなる店舗等の便益等を基準として効率的に選定することができる。
次に、誘導部40の機能について説明する。誘導部40は、滞留エリア選択部30が選択したエリアへ、人を誘導するための情報を生成する。実際の利用者誘導は、案内表示システム41を介して、列車内のディスプレイにて、途中駅での下車を促す案内を出す、駅内の案内ディスプレイや、デジタルサイネージ、列車到着案内ディスプレイなどに現在駅での滞留を促す案内を出す、駅外の案内ディスプレイなどに駅外での滞留を促す案内を出す等により実施する。
図8に、誘導部40が使用する誘導定義部80に格納される誘導定義情報テーブル81の1例を示す。誘導部40は、滞留エリア選択部30が選択した滞留エリアについて、図8のテーブルを参照して、対応する案内の内容に関する情報を、案内表示システム41等に所定のタイミングで出力する。図8の例では、駅名に対して、滞留エリア、案内事項、インセンティブ内容(特典)、インセンティブ付与タイミングの各項目が関連付けられて記録されている。例えば、滞留エリアである店FAの場合、図8の4行目に示すように、案内事項として「豊富なお土産をラインアップ」が記録され、誘導のインセンティブとしては「100円」を「購入時」に提供することが記録されている。これらのインセンティブは、滞留エリア選択部30にて、滞留の対象エリアとして該当のエリアが選出された場合に有効となる。
図9に、「店FA」に行くために駅Fにて下車を促す列車内掲示の例を示す。「店FA」は上述の滞留エリア選択部30にて、選択されたエリアの1つである。列車内掲示の3行目は、図8の4行目「店FA」の「案内事項」から、列車内掲示の5行目は「インセンティブ内容」、「インセンティブ付与タイミング」から取得して表示している。
同様に、駅Fの改札外では、「路線aの運行乱れにより駅Cが大変混雑しています。駅外にて待機することをご検討ください」や「駅内の店FAには余裕がありますので、ご利用をご検討ください」などの案内を出すことが可能である。
また、SF乗車券機能付きの携帯端末や、GPS機能付きの携帯端末を使用している場合、人流誘導システム1に問い合わせて、図8に示したような案内を取得してもよい。その場合、携帯端末から人流誘導システム1に、乗降者履歴、もしくは乗降者履歴から推測する現在位置、乗換場所、もしくはGPSから判明する現在位置とそこから推測する乗換場所等を送信し、人流誘導システム1にて乗降駅、経由駅、乗換駅などを取得・推測し、滞留必要量算出部20で算出された滞留が必要な駅を通ると判断された場合に案内を携帯端末に配信し、表示することができる。案内を配信するタイミングは、滞留エリア選択部30が選択した滞留エリアに近付いたタイミングでもよいし、即時に提示してもよい。
次に、インセンティブ付与部90について説明する。誘導部40で提示されたインセンティブに関しては、インセンティブ付与部90から、割引きを実行する店舗のPOSシステムや、改札機システムに通知する。通知は、図8に定義された割引額「100円」や「購入額の10%」など具体的に送信する場合と、「滞留インセンティブ提供開始」など、それらのシステムがインセンティブを提供する動作モードになるための信号を送付する場合とがある。実際に、POSシステムで割引を提供する方式を、既出の各種発明がある。また、改札機システムにて割引を提供する方式については、特開2010−272035号公報などに記述されている。
インセンティブ付与部90の構成については、インセンティブ付与の対象者をどのように決定するかが問題となるが、類型的に整理すると、図8に示す店FAの例のように購入者を対象とするパターンのほかに、該当の場所で滞留した者すべてにインセンティブを付与するパターン、滞留後に滞留必要駅を通過したことを確認できた者にのみインセンティブを付与するパターンが考えられる。
図8の3行目の「エリアEB」に関するインセンティブ付与タイミング「再入場時」が、該当の場所で滞留した者すべてにインセンティブを付与するパターンの一例である。この場合、駅Eの改札内から改札を通り「エリアEB」に行った後、再度改札をとおり駅Eに入場した者すべてにインセンティブ「出場費用不要」を提供する。インセンティブ付与額としての出場費用は、駅Eにおける初乗費用など固定費用としてもよいし、移動者1人1人個別に算出してもよい。
ここで、図10を用いて、移動者1人1人について個別にインセンティブを算出する方式について説明する。図10は、ICカード等のSF乗車券(メモリデバイス)に格納されるデータの一例を示している。利用者に発行されるICカード(ID:123456)には、図10に示すように、日時、場所、及び行動内容が関連付けて記録される。図10の例のように、インセンティブ付与部90が、改札システム22から取得する情報に基づいて、駅Xの入場記録と駅Eの出場記録、駅Eの入場記録と駅Yの出場記録が順に記録されていると判定した場合、駅Eの出場記録と駅Eの入場記録があるため、このICカードの使用者はエリアEBに滞在したものと判定し、図8の3行目に記録されているインセンティブ付与条件に合致したと判定する。さらに、インセンティブ付与部90は、鉄道会社の料金マスタ等から駅Xから駅Yまでの料金を取得する。その額が200円である場合、ICカードに記録されている駅E出場時の金額150円と、駅Y出場時の金額150円の合計額300円との差100円を出場費用として算出する。そして、その出場費用100円をICカードに書き戻す。出場費用は駅Yの出場時にはじめて確定するため、駅Yの出場記録が書き込まれるタイミングで判定してもよいし、全ICカードについて事後的に1日分等の固定期間分をまとめて判定してもよい。インセンティブ付与部90は、以上のようなインセンティブ条件及びインセンティブ内容(ここでは運賃割引)の判定処理を、ICカードの書き込み記録を活用して行ってもよいし、サーバに記録されているICカードの読み書き記録を活用して行ってもよい。
図8の2行目の「店EA」に関するインセンティブ付与タイミング「出場時」が、滞留後に滞留必要駅を通過したことを確認できた者にのみ付与するパターンの一例であり、店EAで購入後、駅Cを通ったことが確認できた段階でインセンティブである「購入額の10%」をICカードに付与する。
次に、図11、12を用いて、インセンティブ付与の要否を出場時に判定する方式について説明する。ICカード(ID:123450)に、図11に示すように駅Xの入場記録と店EAでの購入記録、駅Yでの出場記録が順に記録されている場合、インセンティブ付与部90は、店EAでの購入記録があるため図8の2行目の条件に合致したと判定する。さらに駅Yの出場が記録されているため、インセンティブ付与部90は、図12の経路情報テーブルを用いて、駅Xから駅Yに至る経路に滞留が必要な駅(今回の例の場合は駅C)が存在するかを検索する。駅Xから駅Yへの経路を図12で検索すると、駅E→駅C→駅D→駅Yの経路のみがあるため、駅Cを通過していることが確認でき、インセンティブ付与タイミング「出場時」に合致するものとして、図8の2行目の条件に従って、店EAでの購入料金300円の10%である30円をインセンティブとしてICカードに書き戻す。この判定は、駅Yの出場記録が書き込まれるタイミングで行ってもよいし、全ICカードについて事後的に1日分等の固定期間分をまとめて判定してもよい。また、ICカードの書き込み記録を活用して判定してもよいし、サーバに記録されているICカードの読み書き記録を活用して判定してもよい。また、駅Xから駅Yに至る経路が複数ある場合には、駅Cを通る経路が1つでも含まれているのであれば付与してもよいし、最短経路、最速経路、最小乗り換え回数経路のいずれか1つが駅Cを通る場合にのみ付与してもよい。
以上のインセンティブ付与部90の処理によれば、インセンティブ付与条件を提示することによって混雑駅等から滞留エリアへ効果的に人を誘導することができ、待避に協力した人に適切にインセンティブを付与することができる。
次に、滞留量計測部50について説明する。滞留量計測部50は、該当のエリアの滞留量を計測する手段であり、改札システム22、人流計測システム52等によって計測された滞留量は、滞留実績蓄積部60に蓄積する。
滞留量計測部50が計測した誘導時の滞留量は、以下の4つの方法の1つ以上に適用して利用することができる。第1の方法としては、計測された滞留量をデータベース等に保管し、実際の滞留量の平均値や最大値等を、図6に示したキャパシティ定義部70のキャパシティ(人)列の値の固定値のかわりに使用することである。例えば、誘導部40で「待合室FB」に誘導しているときのそこでの滞留量を10分おきに計測して、「80人」、「120人」、「120人」、「100人」等と記録し、その平均値「105人」から、図6の5行目の「待合室FB」でのキャパシティを「105人」と設定することができる。この場合、座席数等から算出する固定値よりも、誘導時の実際のキャパシティと近い値となる。滞留実績蓄積部60に蓄積された実績から1日に1回滞留量を計算し、キャパシティ定義部70のキャパシティ(人)列に蓄積してもよいし、図5に示す滞留エリア選択部のS311にて、キャパシティ定義部70からキャパシティを取得する代わりに、滞留実績蓄積部60から実績を取得し、代表値を算出して使用してもよい。
第2の方法は、滞留が必要な際に、現在の滞留量から、実際に追加で滞留できる滞留量を算出することである。滞留可能な滞留量は、図5で示す滞留エリア選択部30のS311のキャパシティを積算する処理にて使用する。例えば、滞留エリア選択部30にて「待合室FB」が対象となる場合、図6に示すキャパシティは100人であるが、滞留量計測部50にて現在の滞留量が30人と計測された場合に、実際に滞留できる人数を70人と設定することができる。この処理を行う場合には、図5のS311にて、キャパシティ定義部70に定義された100人から、滞留量計測部50にて計測された30人を減じた70人を積算するキャパシティとする。
第3の方法は、誘導部40の誘導の結果としての滞留量を計測し、滞留量が足りない場合に、追加の滞留場所を選択することである。これにより、滞留量が不足している状況に迅速に対応し、適切な滞留量に近づけることができる。この場合、定期的に滞留量計測部50で各滞留エリアの滞留量を計測し、滞留量が図6に示すキャパシティに不足する場合、不足のキャパシティを新たな滞留必要量とし、図5に示す滞留エリア選択部30の処理を実行することができる。その際、以前の滞留エリア選択部30の処理ですでに選択し、誘導部40で誘導が行われているエリアを除外し、その他のエリアのみを対象にS302からS312の処理を実行する。前述の滞留エリア選択部30の処理例では、滞留必要量200人/10分に対し、「店CA」、「店FA」、「店EA」、「待合室FB」の4か所で合計280人/10分のエリアが選択された。ここで、滞留量計測部50で計測した4か所のエリアの滞留量の合計が180人で200人に足りないと仮定した場合、図6に示すキャパシティ定義部70において、1行目「店CA」、4行目「店FA」、2行目「店EA」、5行目「待合室FB」がないものとして、S302からS312の処理を実行する。その結果、計測した滞留量180人に6行目「エリアFC」の200人を追加することで、滞留必要量の200人を超える。そこで「エリアFC」を追加滞留エリアとして選択し、誘導部40での誘導処理を実行することができる。
第4の方法は、誘導部40の誘導の結果としての滞留量を計測し、滞留量が足りない場合に、該当滞留エリアのインセンティブを追加することにより、滞留量の増加を促すことである。一例としては、滞留量計測部50によって定期的に各滞留エリアの滞留量を計測して滞留エリア選択部30に通知し、滞留エリア選択部30が滞留必要量に足りないと判定した場合に、インセンティブ付与部90に通知するように構成する。通知を受けたインセンティブ付与部90は、選択されている滞留エリアについて設定されているインセンティブを、例えば10%追加すると変更するように構成することができる。図8に示す「店FA」の場合、既定のインセンティブが100円だが、現在の滞留量計測部50で計測した現在の滞留量が30人で、図6に示す50人より少ないと判定した場合、インセンティブ付与部90は、インセンティブを10%追加して110円とすることで、迅速に滞留量の増加を図ることが可能となる。
次に、滞留量計測部50での、実際の滞留量の計測処理について説明する。まず、図2に示すエリアEBやエリアFCなどの改札外への滞留量は、改札システム22から取得した入出場情報から推測することができる。通常時の出場人員が100人/10分、入場人員が100人/10分、誘導部40でエリアEBやエリアFCへの誘導を実施している場合の出場人員が300人/10分、入場人員が100人/10分の場合、10分間で200人が改札外に滞留したことになる。
また、店EAや店CAなどの店舗の場合は、カメラで店内を撮影し、画像認識等で滞在人数を割り出す手法、入店・出店のカウンタを設置し、入店人数と出店人数の差分から滞在人数を割り出す手法、店舗情報システムにて店内の席の在席有無を管理し、そこから情報を取得する手法などがある。
以上の本実施形態に係る人流誘導システム1によれば、交通乱れ等による交通機関の混雑に対応して、適切な場所に適切な人数を誘導し、そこで待ってもらうことができる。これにより、必要以上の人を誘導することで、誘導に対するインセンティブが過大となる、滞留エリアで待つ必要のない人まで誘導してしまうことにより鉄道会社等への不満が大きくなる、逆に滞留エリアへ適切に誘導することができず、駅構内等の混雑が十分に緩和することができないといった問題を防止し、適切に混雑緩和を実現することができる。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1 人流誘導システム、10 人流誘導装置、20 滞留必要量算出部
30 滞留エリア選択部、40 誘導部、50 滞留量計測部
70 キャパシティ定義部、71 キャパシティ定義情報テーブル
72 所要時間定義情報テーブル、60 滞留実績定義部、80 誘導定義部
81 誘導定義情報テーブル、90 インセンティブ付与部

Claims (9)

  1. 交通機関の運行状況から交通設備での交通機関利用可能人数を取得し、前記交通設備についてあらかじめ保持している利用需要人数を減算して前記交通設備にて当該交通機関を利用できない人数を当該交通設備に関する滞留必要量として算出する滞留必要量算出部と、
    前記交通設備から利用可能な複数のエリアを、利用者を滞留させるための滞留エリアとして、前記滞留エリアごとの滞留可能人数であるキャパシティと対応付けて保持し、前記滞留エリアから所定の順序で誘導先滞留エリアとして選択する処理を、選択した前記誘導先滞留エリアのキャパシティの合計が前記滞留必要量以上となるまで反復して実行する滞留エリア選択部と、
    前記滞留エリア選択部が選択した前記誘導先滞留エリアへ人を誘導するための情報である誘導情報を配信する誘導部と、
    を備えることを特徴とする人流誘導システム。
  2. 請求項1に記載の人流誘導システムであって、
    前記交通設備から各前記滞留エリアまでの所要時間を、前記滞留エリアごとに対応付けて保持しており、
    前記滞留エリア選択部は、前記誘導先滞留エリアを選択する場合に、前記所要時間が短い順に選択することを特徴とする人流誘導システム。
  3. 請求項1又は2に記載の人流誘導システムであって、
    前記滞留エリアごとに、当該滞留エリアを利用した場合に得ることができる特典を対応付けて保持しており、
    前記誘導部が誘導する前記誘導先滞留エリアの利用者について、当該利用者が保有しているメモリデバイスに対して所定のタイミングで前記特典に相当するデータを格納させるように動作するインセンティブ付与部を備えることを特徴とする人流誘導システム。
  4. 請求項3に記載の人流誘導システムであって、
    前記インセンティブ付与部は、前記利用者の前記メモリデバイスに格納されている利用履歴が所定の条件を満たしていると判定した場合に、前記所定のタイミングで前記特典に相当するデータを前記メモリデバイスに格納させるように動作することを特徴とする人流誘導システム。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の人流誘導システムであって、
    各前記滞留エリアに実際に滞在している人数を示す実滞留量を計測する滞留量計測部を備え、
    前記滞留エリア選択部が、前記キャパシティの合計値を計算する際に、前記滞留量計測部が計測した前記実滞留量を減算する
    ことを特徴とする人流誘導システム
  6. 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の人流誘導システムであって、
    各前記滞留エリアに実際に滞在している人数を示す実滞留量を計測する滞留量計測部を備え、
    前記滞留エリア選択部が、前記実滞留量の合計が前記滞留必要量未満であると判定した場合に、不足分の前記必要滞留量を超える合計キャパシティを提供することができる1つ以上の前記滞留エリアを追加で前記誘導先滞留エリアとして選択することを特徴とする人流誘導システム。
  7. 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の人流誘導システムであって、
    各前記滞留エリアに実際に滞在している人数を示す実滞留量を計測する滞留量計測部を備え、
    前記滞留エリア選択部が、過去に計測した前記実滞留量の平均値を含む代表値を各前記滞留エリアが提供しうる前記キャパシティとして、前記誘導先滞留エリアについて合計の前記キャパシティを算出することを特徴とする人流誘導システム。
  8. あらかじめ設定されている施設についての利用可能人数を取得し、前記施設について予測される利用需要人数を減算して前記施設を利用できない人数を当該施設に関する滞留必要量として算出する滞留必要量算出部と、
    前記施設から利用可能な複数のエリアを、利用者を滞留させるための滞留エリアとして、前記滞留エリアごとの滞留可能人数であるキャパシティと対応付けて保持し、前記滞留エリアから所定の順序で誘導先滞留エリアとして選択する処理を、選択した前記誘導先滞留エリアのキャパシティの合計が前記滞留必要量以上となるまで反復して実行する滞留エリア選択部と、
    前記滞留エリア選択部が選択した前記誘導先滞留エリアへ人を誘導するための情報である誘導情報を配信する誘導部と、
    を備えることを特徴とする人流誘導システム。
  9. プロセッサ及びメモリを備えるコンピュータによって、
    交通機関の運行状況から交通設備での交通機関利用可能人数を取得し、前記交通設備についてあらかじめ保持している利用需要人数を減算して前記交通設備にて当該交通機関を利用できない人数を当該交通設備に関する滞留必要量として算出し、
    前記交通設備から利用可能な複数のエリアを、利用者を滞留させるための滞留エリアとして、前記滞留エリアごとの滞留可能人数であるキャパシティと対応付けて保持し、前記滞留エリアから所定の順序で誘導先滞留エリアとして選択する処理を、選択した前記誘導先滞留エリアのキャパシティの合計が前記滞留必要量以上となるまで反復して実行し、
    選択した前記誘導先滞留エリアへ人を誘導するための情報である誘導情報を配信する、
    ことを特徴とする人流誘導方法。
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