JP2015030907A - 熱風炉の築炉方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】炉体のライニングの施工を簡単かつ短期間に行える熱風炉の築炉方法を提供すること。
【解決手段】炉体が鉄皮4と、前記鉄皮4の内側に形成されたライニング5とを有し、前記ライニング5が、前記鉄皮4の内側に設置されたキャスタブル51と、前記キャスタブル51の内側に設置された断熱煉瓦52と、前記断熱煉瓦52の内側に設置された耐火煉瓦53とを有する熱風炉の築炉方法であって、前記鉄皮4の内側に間隔をあけて前記断熱煉瓦52および前記耐火煉瓦53を設置し、前記鉄皮4と前記断熱煉瓦52との間に前記キャスタブル51を注入して固化させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、熱風炉の築炉方法に関し、高炉に熱風を供給する熱風炉を築炉する方法に関する。
従来、製銑用の高炉に熱風を供給するための設備として、熱風炉が用いられている。
熱風炉は、高炉1基につき複数(3〜5基)が設置され、このうち何れかで蓄熱を行うとともに、他で高炉への熱風供給を行うことで、高炉に絶え間なく熱風を供給できるようになっている。
それぞれの熱風炉は、加熱用のバーナーが設置された燃焼室と、蓄熱媒体としてのチェッカー煉瓦が充填された蓄熱室とを有する。そして、蓄熱動作として、燃焼室で燃料を燃焼させて熱風を生成し、この熱風を蓄熱室に通し、蓄熱室の内部に積まれたチェッカー煉瓦に蓄熱しておく。さらに、送風動作として、外気を蓄熱室に通して加熱し、1200℃〜1400℃程度に加熱された熱風を高炉へと供給するものである。
このような熱風炉としては、燃焼室と蓄熱室とが別の炉体に構築された外燃式と、同じ炉体に一括して収容された内燃式とが用いられている。
図24には、一例として外燃式の熱風炉1が示されている。熱風炉1は、燃焼室と蓄熱室とが別体とされた外燃式であり、燃焼室炉体2と、蓄熱室炉体3との2つの炉体を有する。なお、図示の熱風炉1は、高炉1基につき複数設置されるものの一つ分である。
燃焼室炉体2の内部には、炉底部分にバーナー21が形成されている。バーナー21は、燃料ガス導入部22に導入される燃料ガスと、空気導入部23に導入される空気とを混合させて燃焼させ、炉頂へ向けて流れる高温の燃焼ガスを生成する。
燃焼室炉体2の側面には、高炉へ至る熱風供給部24が設置されている。燃焼室炉体2は、連結管25により炉頂部分を蓄熱室炉体3の炉頂部分と連結されている。
蓄熱室炉体3の内部には、蓄熱媒体としてのチェッカー煉瓦31が積まれている。チェッカー煉瓦31は、蓄熱室炉体3の炉底部分から炉頂近くまで隙間無く積まれている。チェッカー煉瓦31は、各々に多数の通気孔が貫通形成され、かつ各々の通気孔が互いに連通するように積まれている。従って、積み上げられた多数のチェッカー煉瓦31においては、蓄熱室炉体3の炉底部分から炉頂部分まで通気可能である。
蓄熱室炉体3の炉底部分には、外部に開放された吸排気口32が形成されている。
このような熱風炉1では、次のように蓄熱および送風を行う。
蓄熱動作の際には、バーナー21で燃料ガスを燃焼させ、燃焼室炉体2を上昇する燃焼ガスを発生させ、この燃焼ガスを連結管25から蓄熱室炉体3の内部へと導入する。そして、導入された燃焼ガスを、チェッカー煉瓦31に通して下向きに通過させ、その間に燃焼ガスの熱をチェッカー煉瓦31に蓄熱する。チェッカー煉瓦31を通過した燃焼ガスは、吸排気口32から排出される。
送風動作の際には、外気を吸排気口32から蓄熱室炉体3の内部へと吸入し、吸入した外気をチェッカー煉瓦31に通して上向きに通過させ、その間にチェッカー煉瓦31に蓄熱された熱で外気を加熱して熱風を生成し、この熱風を、連結管25から燃焼室炉体2の内部へと導入し、熱風供給部24から高炉へと供給する。
このような熱風炉1において、燃焼室炉体2および蓄熱室炉体3は、いずれも外殻が円筒状の鉄皮4で形成され、その内側には、炉内の高温から鉄皮を保護するためのライニング5が形成される。
図25には、燃焼室炉体2のライニング5が示されている。
ライニング5は、鉄皮4の内面に形成されたキャスタブル51、その内側に積まれた断熱煉瓦52、その内側に積まれた耐火煉瓦53を有する。耐火煉瓦53の内側は空洞とされ、この空洞が燃焼室炉体2内の風道となる。
ライニング5には、例えば断熱煉瓦52の層と耐火煉瓦53の層との間に、膨張代部54が形成される。
新たに築造された熱風炉1における火入れの際には、耐火煉瓦53が大きく熱膨張し、炉体の径方向外側に変位して断熱煉瓦52に干渉する可能性がある。これに対し、断熱煉瓦52の層と耐火煉瓦53の層との間に、炉体の周方向に連続する膨張代部54を設けることで、図26に示すように、耐火煉瓦53の熱膨張を膨張代部54で許容することが行われている(特許文献1参照)。
このような膨張代部54を設ける場合、単なる空隙としておくとリークガスの通路になる等好ましくない。このため、膨張代部54では、空隙にセラミックファイバーや発泡プラスチック等の柔軟で不定形の充填物(フィラー)を充填し、あるいは発泡性充填材を注入し、発泡させて隅々まで充填させたのち、固化させて空隙内に保持することがなされている。発泡性充填材を固化させる場合でも、固化した発泡性充填材は十分軟質とされ、柔軟で不定形の充填物と同様に、耐火煉瓦53の熱膨張を妨げることがない。
このような膨張代部54は、断熱煉瓦52の層と耐火煉瓦53の層との間に限らず、断熱煉瓦52の層とキャスタブル51との間に形成されることもある。
図27および図28には、燃焼室炉体2のライニング5の異なる構造が示されている。
各図において、断熱煉瓦52の層と耐火煉瓦53の層との間には、図25のような膨張代部54が形成されていない。一方、炉体の周方向に配列された耐火煉瓦53の間には、それぞれ隙間が空けられ、この隙間により炉体の径方向に連続する膨張代部54が形成されている。このような膨張代部54があることで、耐火煉瓦53が熱膨張した際でも膨張代分を許容することができ、耐火煉瓦53が径方向外側へ変位することを回避できる。従って、このような膨張代部54を採用すれば、耐火煉瓦53と断熱煉瓦52とを密接させて積むことができる。
以上は燃焼室炉体2のライニング5について説明したが、蓄熱室炉体3のライニング5も同様に構成される。
図29に示すように、蓄熱室炉体3においては、鉄皮4の内側に、例えば図25に示すライニング5が形成され、その最内側の耐火煉瓦53の内側に、チェッカー煉瓦31が隙間無く積まれる。
ところで、前述したライニング5の設置にあたっては、燃焼室炉体2あるいは蓄熱室炉体3の内部に足場を組むか、あるいはゴンドラを吊り下げ、炉内の所定高さの部位において、鉄皮4の内側にキャスタブル51の吹き付け作業を行う。続いて、キャスタブル51の内側に断熱煉瓦52および耐火煉瓦53を積み上げてゆく作業を行っていた(特許文献2および特許文献3参照)。
一般に、断熱煉瓦52および耐火煉瓦53の積み上げは、それぞれ作業者が施工しやすい高さ(約1.2m程度)の階層に分け、各階層の積み上げを順次繰り返すようにしている。
特開平8―269514号公報 特公昭56−24007号公報 特開2009−115444号公報
前述したように、従来のライニング5の設置においては、鉄皮4の内側へのキャスタブル51の吹き付けに足場あるいはゴンドラを用いていたため、キャスタブル51の吹き付けに先立って、これらの組み立てが必要である。
また、キャスタブル51の吹き付けに用いた足場あるいはゴンドラは、キャスタブル51の内側に積み上げられる断熱煉瓦52および耐火煉瓦53と干渉するため、これらの積み上げに先立って解体する必要があった。
つまり、キャスタブル51の施工と断熱煉瓦52および耐火煉瓦53の積み上げ作業との間に、作業用足場あるいはゴンドラの設置および解体という工程が必要であり、熱風炉1の築炉にかかる工期およびコストの増大が避けられなかった。
本発明の目的は、炉体のライニングの施工を簡単かつ短期間に行える熱風炉の築炉方法を提供することにある。
本発明は、炉体が鉄皮と、前記鉄皮の内側に形成されたライニングとを有し、前記ライニングが、前記鉄皮の内側に設置されたキャスタブルと、前記キャスタブルの内側に設置された断熱煉瓦と、前記断熱煉瓦の内側に設置された耐火煉瓦とを有する熱風炉の築炉方法であって、前記鉄皮の内側に間隔をあけて前記断熱煉瓦および前記耐火煉瓦を設置し、この後、前記鉄皮と前記断熱煉瓦との間に前記キャスタブルを注入して固化させることを特徴とする。
この際、築炉の手順としては、鉄皮側から断熱煉瓦を設置した後、耐火煉瓦を設置してもよいし、炉内面側から耐火煉瓦を設置した後、断熱煉瓦を設置してもよく、その順序は限定されるものではなく、これらの断熱煉瓦および耐火煉瓦を施工した後にキャスタブルを注入し固化させる、ということある。
このような本発明では、キャスタブルが吹き付け施工ではないので、鉄皮の内側に足場あるいはゴンドラを設置および解体する必要がなく、炉体のライニングの施工を簡単かつ短期間に行うことができる。
ここで、鉄皮と断熱煉瓦との間にキャスタブルを注入した際、断熱煉瓦がキャスタブルからの荷重あるいは打撃を受けるが、この荷重あるいは打撃は断熱煉瓦から耐火煉瓦までで負担することができる。このため、例えば断熱煉瓦だけでキャスタブルからの荷重を受けた際に懸念される積み上げ済の断熱煉瓦のずれあるいは分断などの不都合を未然に防止することができる。
本発明において、前記ライニングは、前記断熱煉瓦と前記耐火煉瓦との間、前記断熱煉瓦どうしの間、前記耐火煉瓦どうしの間の何れかに膨張代部を有し、前記膨張代部には、常温では所定の強度を有しかつ前記熱風炉の稼働時炉内温度では軟化、消失するスペーサが介装されていることが望ましい。
このような本発明では、膨張代部により、火入れ時の耐火煉瓦の熱膨張を許容することができる。一方、膨張代部が自由に変形可能な空間あるいは軟質の充填物のみであると、本発明の必須機能としての断熱煉瓦から耐火煉瓦までの荷重負担が得られない。しかし、本発明ではスペーサを介装したため、本発明に必要な荷重負担が可能となる。
すなわち、常温ではスペーサが所定の強度を有し、このスペーサにより断熱煉瓦から耐火煉瓦までの荷重伝達が可能となる。このため、鉄皮と断熱煉瓦との間にキャスタブルを注入した際に、断熱煉瓦がキャスタブルからの荷重あるいは打撃を受けても、この荷重あるいは打撃を断熱煉瓦から耐火煉瓦までで確実に負担することができる。
なお、本発明には含まれないが、断熱煉瓦層のみを積み、耐火煉瓦を積まずにキャスタブルを注入することもできる。この場合、キャスタブル注入による断熱煉瓦層の変位を抑える為、断熱煉瓦層の炉内面側に押え板と切梁等の支えを設ける、または、断熱煉瓦の一回の積み高さを低く抑える等の方法で施工は可能であるが、非効率でコストも掛かる。
一方、火入れ後は炉内温度の上昇に伴ってスペーサが軟化、消失するため、膨張代部が所期の機能を果たすことができるようになり、耐火煉瓦の熱膨張を許容することができる。
従って、本発明のスペーサにおいて、その所定の強度としては、キャスタブルの注入時に負担すべき荷重より大きな強度が得られていればよく、本発明を適用する熱風炉に応じて適宜設計することが望ましい。
本発明において、前記スペーサは、熱可塑性樹脂発泡体であることが望ましい。
熱可塑性樹脂発泡体としては、例えば緩衝材として多用される発泡スチロール、つまりポリスチレン樹脂(PS)発泡体が利用できるほか、他の熱可塑性樹脂の発泡体を利用してもよい。他の熱可塑性樹脂としては、LDPE(低密度ポリエチレン樹脂)、HDPE(高密度ポリエチレン樹脂)、EVA(ポリエチレンビニルアルコール樹脂)、PP(ポリプロピレン樹脂)、PVC(ポリ塩化ビニル樹脂)、PE/PSブレンド樹脂、PMMA(アクリル樹脂)、ABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体樹脂)などが利用できる。
このような本発明では、スペーサは熱可塑性樹脂発泡体とすることで、本発明のスペーサとしての温度特性(常温で強度があり、温度上昇に伴って軟化溶融する)が得られるとともに、強度の調整および形状の加工が容易であり、かつ安価に確保することができる。
なお、スペーサとしては、例えば前述した熱可塑性樹脂発泡体をブロック状に成型したものが利用できる。また、熱可塑性樹脂の格子状、ハニカム状構造物などであってもよい。さらに、スペーサの材質としては、熱可塑性を有する合成樹脂材料に限らず、紙(段ボールなど)などであってもよい。
本発明において、前記膨張代部には、前記スペーサとともに常温で軟質または不定形であるフィラーが介装されていることが望ましい。
このような本発明では、膨張代部においてスペーサが消失した後、フィラーが膨張代部に充填された状態となる。そして、耐火煉瓦の熱膨張に伴って膨張代部が縮小した際には、この変形にフィラーが追従することができ、耐火煉瓦の熱膨張を許容しつつ耐火煉瓦の隙間を埋め、熱風の侵入を防止することができる。
このようなフィラーとしては、耐熱性を有するセラミックファイバーなどが好ましい。フィラーは、膨張代部のスペーサがない空洞部分に詰めておいてもよく、スペーサに形成された空洞や凹部に詰めておいてもよく、あるいはスペーサが合成樹脂成形品である場合には成型時に溶かし込んでおいてもよい。
本発明において、前記熱風炉は、前記ライニングの内側にチェッカー煉瓦が設置されており、前記キャスタブルの注入は、前記チェッカー煉瓦の設置作業中または設置作業後に行うことが望ましい。
このような本発明では、断熱煉瓦および耐火煉瓦の設置の後、チェッカー煉瓦の設置作業中にキャスタブルの注入を行うことで、工程を重複させて全体工期の短縮を図ることができる。あるいは、チェッカー煉瓦の設置後に行うことで、チェッカー煉瓦でキャスタブルの注入時の荷重を負担することもできる。
本発明において、前記炉体を高さ方向に並ぶ複数区画に分け、前記区画毎に前記キャスタブルの注入を行うことが望ましい。
このような本発明では、例えば断熱煉瓦および耐火煉瓦の積み上げを1.2m毎の区画で行う場合、これに合わせて区画を設定すればよい。このように断熱煉瓦および耐火煉瓦の積み上げ区画とキャスタブルの注入高さ区画を合わせる場合、断熱煉瓦および耐火煉瓦の積み上げを先行し、キャスタブルの注入を行うようにしてもよく、あるいは、断熱煉瓦および耐火煉瓦の積み上げとキャスタブルの注入とを同時並行で行うようにしてもよい。
さらに、キャスタブルの注入高さが1.2m程度であれば、上方からキャスタブル注入部への道工具等の異物混入や、キャスタブルの流動性を目視確認することも容易である。
本発明において、前記断熱煉瓦は、前記ライニングの厚み方向へ複数層に設置され、各層の断熱煉瓦の円周方向の横目地が互いにずらされていることが望ましい。
このような本発明では、断熱煉瓦の各層の目地がずれているため、キャスタブルの注入による荷重あるいは打撃を受けても、各目地のずれにより荷重が負担され、断熱煉瓦のずれあるいは分断を防止するのに効果的である。
本発明において、前記キャスタブルは、フリーフロー値が200mm以上で300mm以下であることが望ましい。
このような本発明では、フリーフロー値が200mm以上であることでキャスタブルの流動性が確保され、鉄皮と断熱煉瓦との間の隙間に注入する場合でも隅々まで確実な充填が得られる。また、フリーフロー値が300mm以下とすることで、注入時のキャスタブルの成分分離による品質不良あるいはホース詰まり等を防止することができる。
このような本発明では、キャスタブルが吹き付け施工ではないので、鉄皮の内側に足場あるいはゴンドラを設置および解体する必要がなく、炉体のライニングの施工を簡単かつ短期間に行うことができる。
本発明の第1実施形態のライニングを示す縦断面図。 前記第1実施形態での断熱煉瓦の1層目の設置工程を示す縦断面図。 前記第1実施形態での断熱煉瓦の2層目の設置工程を示す縦断面図。 前記第1実施形態での介在物の設置工程を示す縦断面図。 前記第1実施形態での耐火煉瓦の設置工程を示す縦断面図。 前記第1実施形態でのキャスタブルの注入工程を示す縦断面図。 前記第1実施形態のライニングの稼働時の状態を示す縦断面図。 前記第1実施形態での階層ごとにキャスタブルを注入する場合の施工順序を示す縦断面図。 前記第1実施形態での複数階層をまとめてキャスタブルを注入する場合の施工順序を示す縦断面図。 本発明の第2実施形態のライニングを示す縦断面図。 本発明の第3実施形態のライニングを示す縦断面図。 前記第3実施形態のライニングを示す平断面図。 本発明の第4実施形態のライニングを示す縦断面図。 本発明の第5実施形態のライニングを示す縦断面図。 本発明の第6実施形態のライニングを示す縦断面図。 前記第6実施形態のライニングを示す平断面図。 本発明で利用可能なスペーサの一例を示す斜視図。 本発明で利用可能なスペーサの一例を示す斜視図。 本発明で利用可能なスペーサの一例を示す斜視図。 本発明で利用可能なスペーサの一例を示す斜視図。 本発明で利用可能なスペーサの一例を示す斜視図。 本発明で利用可能なスペーサの一例を示す斜視図。 本発明で利用可能なスペーサの一例を示す斜視図。 従来の外燃式の熱風炉を示す縦断面図。 従来の燃焼室のライニングを示す縦断面図。 従来の燃焼室のライニングの稼働状態を示す縦断面図。 従来の燃焼室のライニングの異なる形態を示す縦断面図。 従来の燃焼室のライニングの異なる形態を示す平断面図。 従来の蓄熱室のライニングを示す縦断面図。 本発明の第7実施形態のライニングを示す平断面図。 本発明でスペーサとして用いる発泡スチロールの選定を示すグラフ。 本発明の実施例1の施工を示す縦断面図。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕
本実施形態は、前述した熱風炉1(図24参照)の燃焼室炉体2(図25参照)について、その築炉を行うものである。
本実施形態では、とくに炉体(燃焼室炉体2)に設置されるライニング5について、本発明に基づく独自の構造および施工手順を採用している。
図1において、ライニング5は、鉄皮4の内面に形成されたキャスタブル51、その内側に積まれた2層の断熱煉瓦52、その内側に積まれた1層の耐火煉瓦53を有する。さらに、断熱煉瓦52の層と耐火煉瓦53の層との間に、膨張代部54を有する。
これらのキャスタブル51、断熱煉瓦52、耐火煉瓦53および膨張代部54は、前述した図24のライニング5の構成と同様なものである。
ただし、本実施形態では、キャスタブル51の注入手順および膨張代部54の構成が独自のものとされている。
本実施形態のキャスタブル51は、先に設置された断熱煉瓦52と鉄皮4との間の隙間に注入されて固化される。つまり、既存のキャスタブル51の施工のような、足場の設置および複数高さで吹き付け作業を繰り返す必要がない。
本実施形態のキャスタブル51は、基本成分は既存のキャスタブルと同様であるが、断熱煉瓦52と鉄皮4との間への注入を、バイブレーターを使用せず隅々まで確実に行うために、その流動性を示すフリーフロー値が200〜300mmとなるように調整されている。
キャスタブル51の施工においては、その内面に施工されている断熱煉瓦に、キャスタブル51の水分が吸水されて流動性が低下する。このような断熱煉瓦への吸水を防止するために、断熱煉瓦の接触面へ事前に撥水処理を行うことも可能である。しかし、このような処理はコストアップとなる。このような事前処理をせずに施工を可能にするには、フリーフロー値で200mm〜300mmとなるよう調整することが有効である。
ここで、フリーフロー値が、200mm以下であっても、バイブレーターを使用することでキャスタブル施工は可能である。しかし、バイブレーターの使用は、振動による断熱煉瓦の目地切れや位置ずれなどの原因となるため、バイブレーターは使用しないことが望ましい。
本実施形態では、先に述べたように断熱煉瓦の表面への撥水処理を行わず、直接断熱煉瓦の表面にキャスタブルを施工することにより、キャスタブルと断熱煉瓦が強固に接着して両者間の隙間が無くなり、熱風炉内の熱風が、鉄皮やキャスタブル面へ侵入する裏風を防止することもできる。
併せて、前述したキャスタブル51の注入を可能とするために、膨張代部54は、断熱煉瓦52と耐火煉瓦53との隙間に、スペーサ55およびフィラー56を介装して構成され、キャスタブル51の注入によるヘッド圧の荷重を断熱煉瓦52から耐火煉瓦53へと伝達可能である。
スペーサ55は、断熱煉瓦52と耐火煉瓦53との隙間を水平方向に連続して延びる長尺のブロックである。
スペーサ55は、断面形状が矩形とされ、スペーサ55の炉体外側面は断熱煉瓦52の内面に密接され、スペーサ55の炉体内側面は耐火煉瓦53の外側面に密接される。断熱煉瓦52および耐火煉瓦53との密接が確保されるように、スペーサ55の炉体径方向は、断熱煉瓦52と耐火煉瓦53との間隔寸法と同等に設定されている。
スペーサ55は、例えば発泡スチロール樹脂で成型されたブロックであり、断熱煉瓦52からの荷重を耐火煉瓦53へと伝達可能とするために、発泡スチロール樹脂製のブロックのなかでも硬質つまりある程度以上の剛性を有するものとされる。
発砲スチロールの剛性(圧縮弾性率)を選定する際には、次のような手順を採用する。
図31に、圧縮弾性率とスペーサ挿入比率との関係を示す。
ここで、発泡スチロールの挿入比率とは、図12のように膨張代全てを発泡スチロールとした場合が100%で、図1のように高さ方向で460mm毎に46mmの発泡スチロールを入れると10%となる。
すなわち、図31の曲線P1に示すように、高さ方向で2m毎にキャスタブルを施工し、高さ460mm毎に46mmの発砲スチロールを入れる場合に必要な圧縮弾性率は、80kg/cm(785N/cm)以上となる。また、曲線P2に示すように、高さ方向で1m毎にキャスタブルを施工し、高さ460mm毎に46mmの発砲スチロールを入れる場合に必要な圧縮弾性率は、50kg/cm(490N/cm)以上となる。
このように発泡スチロール樹脂性スペーサ55は、挿入比率とキャスタブル注入高さによって、スペーサ自体が潰れないよう材質を選定する必要がある。
このようなスペーサ55が配置される断熱煉瓦52と耐火煉瓦53との隙間は、炉体が円筒状である場合、水平方向には円弧状に湾曲することになる。前述のように、スペーサ55は長尺だが硬質であるため、そのままでは施工(例えば断熱煉瓦52の内面に仮止めすること)等が難しい可能性がある。このために、本実施形態では、例えば次のような円弧形状対応を行うことが望ましい。
図17のように、発泡スチロール樹脂で成型された薄板55Aを複数積層したものを用いる。予め湾曲させた状態の薄板55Aを積層して一体化させることで、予め円弧状に湾曲したスペーサ55を得ることができる。
図18のように、発泡スチロール樹脂で断面形状が矩形で直線的に延びる基材55Bを成型しておき、その一方の面に多数の所定幅の切込み55Cを入れておく。スペーサ55として利用する際には、切込み55Cの側を内側として湾曲させることで、切り取った切込み55Cの分、基材55Bを曲げやすくすることができる。なお、切込み55Cの側を外側として湾曲させることもできる。
図19のように、図18と同様な基材55Bを成型しておき、これを長手方向に対して傾斜した切断面で切断することで、平面形状が等脚台形となった小片55Dを多数形成する。これらの小片55Dを、等脚台形の下底が外側、上底が内側となるように配列することで、全体として円弧状のスペーサ55とすることができる。
膨張代部54において、前述したスペーサ55は、複数の高さで間欠的に配置され、断熱煉瓦52と耐火煉瓦53との隙間においては、上下に隣接するスペーサ55の間に空洞部分が残される。これらのスペーサ55の間の空洞部分には、フィラー56が充填されている。
フィラー56は、耐熱性を有するセラミックファイバーなどであり、外力により形状および厚み寸法が任意に変形可能である。
フィラー56は、熱風炉を稼働させ、耐火煉瓦53が熱膨張した後、断熱煉瓦52と耐火煉瓦53の間に残る隙間を埋めることができる程度の量を設置しておく。
なお、膨張代部54において、スペーサ55が断熱煉瓦52あるいは耐火煉瓦53の表面と密接する面積の比率(スペーサ55の密接面積の同面積とフィラー56が収容される空洞に臨む面積との合計に対する比率)は、例えば10〜50%とされる。
この比率を小さくすると、スペーサ55の必要量を小さくでき、材料コストを低減できる。ただし、断熱煉瓦52から耐火煉瓦53に伝達する荷重が狭い面積に集中するため、スペーサ55の材料の剛性を高くする必要がある。
この比率を大きくすると、断熱煉瓦52から耐火煉瓦53への荷重を広い面積で伝達することができ、スペーサ55の材料の剛性の高さを緩和することができる。
なお、スペーサ55の比率については、膨張代部54を全てスペーサ55で構成し、比率が100%となるようにしてもよく(後述する第4実施形態参照)、その中間の50〜99%としてもよい。
〔第1実施形態の施工手順〕
本実施形態におけるライニング5の施工手順は以下の通りである。
先ず、図2のように、燃焼室炉体2の鉄皮4の内側に、所定間隔を空けて1層目の断熱煉瓦52を構築する。
次に、図3のように、1層目の断熱煉瓦52の内側に、密接した状態で2層目の断熱煉瓦52を構築する。この際、2層目の断熱煉瓦52は、目地が1層目の断熱煉瓦52の横目地に対して高さ方向へ互いにずらされている。
また、各層の断熱煉瓦52どうしの間および1層目および2層目の間には、それぞれ接着用のモルタル等が適用され、相互に固着されている。
続いて、図4のように、2層目の断熱煉瓦52の内側面の所定高さ位置に、水平方向に延びるスペーサ55を設置してゆく。設置にあたっては、両面粘着テープ等を用い、スペーサ55を断熱煉瓦52の内側面に仮止め等しておく。
また、上下に隣接するスペーサ55の間には、フィラー56を詰めておく。フィラー56は、袋等に詰めた状態で設置する等してもよく、両面粘着テープ等で上側のスペーサ55あるいは断熱煉瓦52の内側面に仮止め等しておくことが望ましい。
次に、図5のように、スペーサ55の内側に、密接した状態で耐火煉瓦53を構築する。この際、断熱煉瓦52と耐火煉瓦53との間にスペーサ55を挟み込み、圧縮力を加えることでスペーサ55が断熱煉瓦52および耐火煉瓦53と密接するようにしておく。
続いて、図6のように、鉄皮4の内面と1層目の断熱煉瓦52の外面との間の隙間に、キャスタブル51を注入し、固化させる。
キャスタブル51の注入は、上方から流し落とすようにしてもよく、図6のように、鉄皮4を貫通する注入管41を用いて下方から徐々に注入するようにしてもよい。
以上のような手順により、キャスタブル51、断熱煉瓦52、耐火煉瓦53および膨張代部54を含むライニング5が形成される。
なお、熱風炉が稼働中の状態になると、図7のように、炉内の熱でスペーサ55が溶融、硫化して膨張代部54から消失し、フィラー56が、耐火煉瓦の膨張により縮まった膨張代部54に充填された状態となる。
〔第1実施形態の効果〕
このような本実施形態によれば、次のような効果を奏することができる。
本実施形態では、キャスタブル51が吹き付け施工ではないので、キャスタブル51の吹き付けのために、鉄皮4の内側に足場あるいはゴンドラを設置し、断熱煉瓦52の設置の前に解体する、という煩雑な作業を省略することができる。これにより、炉体のライニング5の施工を簡単かつ短期間に行うことができる。
本実施形態では、2層の断熱煉瓦52において、1層目の横目地と2層目の横目地とを互いにずらして配置したので、キャスタブル51の注入による荷重で1層目の断熱煉瓦52が炉内側へ変位しようとしても、2層目の断熱煉瓦52の中間部分で変位を抑止される。
また、各層の断熱煉瓦52どうしの間、および断熱煉瓦52の1層目と2層目との間は、それぞれ接着用のモルタル等で相互に固着されているため、キャスタブル51の注入による荷重を分散することができる。
従って、断熱煉瓦52自体でも、キャスタブル51の注入による荷重あるいは衝撃に対する強度を高めることができる。
本実施形態において、ライニング5は、断熱煉瓦52と耐火煉瓦53との間に膨張代部54を有し、膨張代部54には、常温では所定の強度を有しかつ熱風炉の稼働時炉内温度では軟化、消失するスペーサ55が介装されるようにした。
このスペーサ55は、築炉段階つまり熱風炉としての稼働前には、所定の強度を有する状態で断熱煉瓦52と耐火煉瓦53との間に介在し、キャスタブル51の注入時に断熱煉瓦52にかかる荷重(炉体の径方向内向きの力)を耐火煉瓦53まで伝達することができる。
すなわち、鉄皮4と断熱煉瓦52との間にキャスタブル51を注入した際、断熱煉瓦52はキャスタブル51からのヘッド圧による荷重あるいは打撃(炉体の径方向内向きの力)を受ける。しかし、この荷重あるいは打撃は、膨張代部54に設置されたスペーサ55を介して断熱煉瓦52から耐火煉瓦53へと伝達することができる。従って、断熱煉瓦52から耐火煉瓦53までの十分に大きな質量の部分で確実に負担することができる。
このため、例えばスペーサ55および耐火煉瓦53がない状態、つまりキャスタブル51からの荷重を断熱煉瓦52だけで受けた際に、積み上げ済の断熱煉瓦52に懸念されるずれ、あるいは分断など、キャスタブル51の注入に起因する不都合を未然に防止することができる。
一方、スペーサ55は、例えば発泡スチロール樹脂製であるため、火入れ後の熱風炉稼働時には、炉内の熱により軟化、消失し、耐火煉瓦53の熱膨張(炉体の径方向外向きの変位)を許容することできる。
すなわち、熱風炉の火入れ後は、炉内温度の上昇に伴ってスペーサ55が軟化、消失する。このため、膨張代部54が所期の機能を果たすことができるようになり、耐火煉瓦53の熱膨張を許容することができる。
本実施形態では、スペーサ55としてポリスチレン樹脂発泡体(発泡スチロール)を利用することで、スペーサ55としての温度特性(常温で強度があり、温度上昇に伴って軟化溶融する)が得られるとともに、強度の調整および形状の加工が容易であり、かつ安価に確保することができる。
本実施形態において、膨張代部54には、スペーサ55とともに、常温で軟質または不定形であるフィラー56を介装した。このため、膨張代部54においてスペーサ55が消失した後、フィラー56が膨張代部54に充填された状態となる。そして、耐火煉瓦53の熱膨張に伴って膨張代部54の隙間が縮小した際には、この変形にフィラー56が追従することができ、耐火煉瓦53の熱膨張を許容しつつ膨張代部54の隙間を埋め、熱風の侵入を防ぐことができる。
本実施形態では、フィラー56として、耐熱性を有するセラミックファイバーを用いたため、耐火煉瓦53の熱膨張に確実に追従できるとともに、稼働時の熱による劣化を最小限に抑えることができる。
〔第1実施形態のキャスタブル注入手順の変形〕
前述した第1実施形態において、キャスタブル51の注入は、単に断熱煉瓦52、膨張代部54のスペーサ55およびフィラー56、耐火煉瓦53を設置した後とした。しかし、実施にあたって、キャスタブル51の注入は所定高さの階層毎に行ってもよく、所定高さの階層の複数に対して一括して行ってもよい。
ここで所定高さの階層とは、作業員が断熱煉瓦52、膨張代部54のスペーサ55およびフィラー56、耐火煉瓦53を施工するのに適した1.2m程度の高さ分である。
図8には、キャスタブル51の注入を階層毎に行う場合の手順が示されている。
図8において、燃焼室炉体2には複数の階層(階層C1〜C3を含む)が設定されている。これらの階層C1〜C3においては、符号1〜15で示す順番で、鉄皮4の内側にライニング5を施工する。
先ず、階層C1において、鉄皮4の内側に所定間隔を空けて断熱煉瓦52を2層に設置し(符号1および符号2)、その内側に膨張代部54(スペーサ55およびフィラー56)を設置し(符号3)、その内側に耐火煉瓦53を設置する(符号4)。そして、鉄皮4と断熱煉瓦52との間にキャスタブル51を注入する(符号5)。その後、枠組足場(1.2m分の単管組み立てもしくはビティ足場など)を仮設する。
続いて、階層C2において、同様に、断熱煉瓦52(符号6および符号7)、膨張代部54(符号8)および耐火煉瓦53(符号9)を設置し、キャスタブル51を注入する(符号10)。その後、同様な枠組足場を仮設する。
さらに、階層C3において、同様に、断熱煉瓦52(符号11および符号12)、膨張代部54(符号13)および耐火煉瓦53(符号14)を設置し、キャスタブル51を注入する(符号15)。
なお、各階層C1〜C3において、キャスタブル51の注入は、各階層の断熱煉瓦52の上面に作業者が乗って上方から注入してもよく、各階層C1〜C3の下部に鉄皮4を貫通する注入管41を設けて注入してもよい。
このような階層毎の注入を行えば、キャスタブル51の注入高さを小さくできるので、キャスタブル注入部への道工具等の異物混入や、キャスタブルの流動性を作業者が目視確認することができ、確実な充填を行うことができる。
図9には、キャスタブル51の注入を複数階層に対して一括して行う場合の手順が示されている。
図9において、燃焼室炉体2には複数の階層(階層C1〜C4を含む)が設定されている。これらの階層C1〜C4においては、符号1〜17で示す順番で、鉄皮4の内側にライニング5を施工する。
先ず、階層C1において、鉄皮4の内側に所定間隔を空けて断熱煉瓦52を2層に設置し(符号1および符号2)、その内側に膨張代部54(スペーサ55およびフィラー56)を設置し(符号3)、その内側に耐火煉瓦53を設置する(符号4)。その後、枠組足場(1.2m分の単管組み立てもしくはビティ足場など)を仮設する。
次に、階層C2において、同様に、断熱煉瓦52(符号5および符号6)、膨張代部54(符号7)および耐火煉瓦53(符号8)を設置する。
この状態で、鉄皮4と断熱煉瓦52との間の階層C1および階層C2の2階層に一括してキャスタブル51を注入する(符号9)。その後、同様な枠組足場を仮設する。
続いて、階層C3において、同様に、断熱煉瓦52(符号10および符号11)、膨張代部54(符号12)および耐火煉瓦53(符号13)を設置する。その後、同様な枠組足場を仮設する。
さらに、階層C4において、同様に、断熱煉瓦52(符号14および符号15)、膨張代部54(符号16)および耐火煉瓦53(符号17)を設置する。
この状態で、鉄皮4と断熱煉瓦52との間の階層C3および階層C4の2階層に一括してキャスタブル51を注入する(符号18)。
なお、階層C1,C2および階層C3,C4へのキャスタブル51の注入は、各々の上段の階層C2,C4の断熱煉瓦52の上面に作業者が乗って上方から注入してもよく、下段の階層C1,C3の下部に鉄皮4を貫通する注入管41を設けて注入してもよい。
このような階層毎の注入を行えば、キャスタブル51の注入を複数階層に対して一括して行うことができるので、キャスタブル51の注入作業の回数を低減し、作業効率の向上を図ることができる。
〔第1実施形態のスペーサ55の変形〕
前述した第1実施形態においては、膨張代部54の所定高さ毎に間欠的にスペーサ55を設置し、その間の空間にフィラー56を充填する構成とした。しかし、スペーサ55の体積を拡張するとともに、その表面に凹部等を形成し、そこにフィラー56を収容する構成としてもよい。
図20において、スペーサ55は直方体状の本体を有し、この本体の表面には凹部55Eが形成され、この凹部55Eにはフィラー56が充填されている。このようなスペーサ55を用いれば、スペーサ55を設置する作業で同時にフィラー56の設置までが行われることになり、作業工程を簡略化して効率向上を図ることができる。
図21において、スペーサ55は断面E字状で長手方向に連続する本体を有し、一方の表面に連続する凹溝55Fにフィラー56が充填されている。このようなスペーサ55を用いても、スペーサ55を設置する作業で同時にフィラー56の設置までが行われることになり、作業工程を簡略化して効率向上を図ることができる。
このようなフィラー56が収容可能なスペーサ55としては、ブロック状の本体に凹部55Eあるいは凹溝55Fを形成したものに限らず、スペーサ55の本体をブロック以外の形状としてもよい。
図22において、スペーサ55の本体は、所定の剛性を有する熱可塑性樹脂の軸材55Gを縦横に組んで格子状としたものであり、格子の内側空間にフィラー56が保持されている。
図23において、スペーサ55の本体は、所定の剛性を有する熱可塑性樹脂のハニカム構造体55Hで構成され、その内側空間にフィラー56が保持されている。
このような図22あるいは図23のスペーサ55においては、熱風炉の火入れ前は軸材55Gあるいはハニカム構造体55Hが所定の剛性を保っているため、図1に示す断熱煉瓦52の荷重を耐火煉瓦53へ伝達する機能を確保することができる。
一方、熱風炉の火入れ後は、炉内の熱で軸材55Gあるいはハニカム構造体55Hが軟化ないしは溶融し、これにより耐火煉瓦53の熱膨張を許容することができる。
そして、膨張代部54として、軸材55Gの格子内あるいはハニカム構造体55H内に保持されていたフィラー56が残留し、これらにより前述した第1実施形態の膨張代部54(間欠的なスペーサ55およびフィラー56)と同様の効果を得ることができる。
〔第2実施形態〕
本実施形態は、前述した熱風炉1(図24参照)を構成する蓄熱室炉体3(図10参照)の築炉を行うものである。
図10において、蓄熱室炉体3は、先に第1実施形態で説明した燃焼室炉体2(図1参照)と同様な構造の内側に、チェッカー煉瓦31を積み上げたものである。従って、先に説明した燃焼室炉体2と同様な構造については説明を省略する。
また、本実施形態の築炉手順としては、先に第1実施形態で説明した手順(図2〜図7参照)の後、耐火煉瓦53の内側にチェッカー煉瓦31の設置を追加するものである。従って、先に説明した燃焼室炉体2と同様な手順についても説明を省略する。
このような本実施形態よれば、蓄熱室炉体3においても、前述した第1実施形態と同様な効果を得ることができる。
〔第3実施形態〕
本実施形態は、前述した熱風炉1(図24参照)を構成する燃焼室炉体2の異なる構造(図11および図12参照)の築炉を行うものである。
本実施形態では、とくに炉体(燃焼室炉体2)に設置されるライニング5について、本発明に基づく独自の構造および施工手順を採用している。
図11および図12において、ライニング5は、鉄皮4の内面に形成されたキャスタブル51、その内側に積まれた断熱煉瓦52、その内側に積まれた耐火煉瓦53を有する。さらに、炉体の周方向に配列された耐火煉瓦53の間に、径方向に連続する膨張代部54を有する。
これらのキャスタブル51、断熱煉瓦52、耐火煉瓦53および膨張代部54は、前述した図27および図28のライニング5の構成と同様なものである。
ただし、本実施形態では、キャスタブル51の注入手順および膨張代部54の構成が独自のものとされている。
本実施形態のキャスタブル51は、前述した第1実施形態と同様に、先に設置された断熱煉瓦52と鉄皮4との間の隙間に注入されて固化される。このために、キャスタブル51は、フリーフロー値が200〜300mmとなるように調整されている。
併せて、前述したキャスタブル51の注入を可能とするために、膨張代部54は、断熱煉瓦52と耐火煉瓦53との隙間に、スペーサ55およびフィラー56を介装して構成されている。これにより、断熱煉瓦52からの荷重を耐火煉瓦53で受けた際に、膨張代部54が狭まることがなく、断熱煉瓦52を確実に支えることができる。
スペーサ55は、前述した第1実施形態と同様な硬質発泡スチロールで成型された断面矩形で棒状のブロックである。このスペーサ55は、耐火煉瓦53どうしの隙間に、水平かつ径方向に沿って設置されている。
スペーサ55は、両側の耐火煉瓦53で圧迫された状態で設置され、これにより両側の耐火煉瓦53の表面にそれぞれ密接されている。
膨張代部54において、前述したスペーサ55は、複数の高さで間欠的に配置され、耐火煉瓦53どうしの隙間においては、上下に隣接するスペーサ55の間に空洞部分が残される。これらのスペーサ55の間の空洞部分には、フィラー56が充填されている。
フィラー56は、耐熱性を有するセラミックファイバーなどであり、外力により形状および厚み寸法が任意に変形可能である。
フィラー56は、熱風炉を稼働させ、耐火煉瓦53が熱膨張した後、断熱煉瓦52と耐火煉瓦53に残る隙間を埋めることができる程度の量を設置しておく。
本実施形態におけるライニング5の施工手順は以下の通りである。
先ず、鉄皮4の内側に間隔を空けて2層の断熱煉瓦52を設置し、その内側に耐火煉瓦53を設置する。耐火煉瓦53を積む際には、1つの耐火煉瓦53を積んだ後、その側面に膨張代部54(スペーサ55およびフィラー56)を設置し、これを挟むように隣接する耐火煉瓦53を積むようにしてゆく。
これらを繰り返して断熱煉瓦52、耐火煉瓦53および膨張代部54が設置できたら、鉄皮4と断熱煉瓦52との間の隙間に、キャスタブル51を注入する。キャスタブル51の注入については、前述した第1実施形態と同様である。
このような本実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、キャスタブル51の注入は、前述した第1実施形態と同様に、階層毎に行うか、複数階層を一括して行うかを選択することができる。
〔第4実施形態〕
本実施形態は、前述した第1実施形態と略同様な構成を有するが、膨張代部54の構成が異なるものである。
図13において、本実施形態の燃焼室炉体2は、第1実施形態と同様、鉄皮4の内側にライニング5を有し、ライニング5は、キャスタブル51、断熱煉瓦52、耐火煉瓦53および膨張代部54を有する。
本実施形態のライニング5における膨張代部54以外の要素の詳細、およびライニング5の設置手順は、前述した第1実施形態と同様であるため、重複する説明を省略し、以下には膨張代部54に関する相違について説明する。
前述した第1実施形態の膨張代部54が、図1のように所定間隔で配列されたスペーサ55とその間に充填されたフィラー56とで構成されていた。これに対し、本実施形態では、図13のように、膨張代部54の全体がスペーサ57で構成されている。つまり、膨張代部54におけるスペーサ55の比率が100%とされている。
本実施形態のスペーサ57としては、前述した第1実施形態のスペーサ55と同様な硬質発泡スチロール樹脂に、前述した第1実施形態でフィラー56として用いたセラミックファイバーを混入させたものを用いることができる。ただし、前述した第1実施形態のスペーサ55と全く同じ材質(セラミックファイバーを含まない)としてもよい。
このような本実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
すなわち、キャスタブル51を注入式としたので、そのための足場を省略できる。また、スペーサ57により、断熱煉瓦52から耐火煉瓦53への荷重伝達がなされ、キャスタブル51の注入に伴うヘッド圧による荷重ないし衝撃を確実に受けることができる。
一方、スペーサ57は、熱風炉の火入れ後に炉内の熱で溶融等して消失するが、スペーサ57に混入されたセラミックファイバーが、断熱煉瓦52と耐火煉瓦53との間に膨張代部54として残留し、第1実施形態のフィラー56(図1参照)の機能を代替することができ、施工も第1実施形態の膨張代部54の設置より容易となる。
〔第5実施形態〕
本実施形態は、前述した熱風炉1(図24参照)を構成する蓄熱室炉体3(図14参照)の築炉を行うものである。
図14において、蓄熱室炉体3は、前述した第2実施形態と同様、先に第1実施形態で説明した燃焼室炉体2(図1参照)と同様な構造の内側に、チェッカー煉瓦31を積み上げたものである。従って、前述した第2実施形態と同様な構成および施工手順については、重複する説明を省略する。
前述した第2実施形態では、膨張代部54として、第1実施形態と同様に間欠的に配置されたスペーサ55と、その間に充填されたフィラー56とを用いていた。
これに対し、本実施形態では、前述した第4実施形態と同様に、膨張代部54としてセラミックファイバーが混入されたスペーサ57が比率100%で設置されている。
このような本実施形態によれば、蓄熱室炉体3においても、前述した第1実施形態と同様な効果を得ることができる。
〔第6実施形態〕
本実施形態は、前述した熱風炉1(図24参照)を構成する燃焼室炉体2の異なる構造(図15および図16参照)の築炉を行うものである。
図15および図16において、ライニング5は、前述した第3実施形態と同様、炉体の周方向に配列された耐火煉瓦53の間に、径方向に連続する膨張代部54を有する。
前述した第3実施形態では、膨張代部54として、第1実施形態と同様に間欠的に配置されたスペーサ55と、その間に充填されたフィラー56とを用いていた。
これに対し、本実施形態では、前述した第4実施形態と同様に、膨張代部54としてセラミックファイバーが混入されたスペーサ57が比率100%で設置されている。
このような本実施形態よれば、径方向に連続する膨張代部54を有するライニング5においても、前述した第1実施形態と同様な効果を得ることができる。
〔第7実施形態〕
本実施形態は、前述した熱風炉1(図24参照)を構成する燃焼室炉体2の異なる構造(図30参照)の築炉を行うものである。
前述した第4実施形態(図13参照)では、断熱煉瓦52と耐火煉瓦53との間に膨張代部54を形成したのに対し、本実施形態においては断熱煉瓦52の2層の間に膨張代部54を配置した構成とした。なお、膨張代部54としては前述した第4実施形態と同様、膨張代部54の全体がスペーサ57で構成されている。つまり、膨張代部54におけるスペーサ55の比率が100%とされている。
本実施形態の築炉手順としては、先ず耐火煉瓦53を2段に積み(符号1,2)、その耐火煉瓦53に押し付けるように断熱煉瓦52を1段(符号3)積み、その後、膨張代部54としてのスペーサ57(符号4)を設置し、そのスペーサ57に押し付けるように断熱煉瓦52(符号5)を1段で積む。その後、同じように耐火煉瓦53を2段(符号6,7)に積み、それに押し付けるように断熱煉瓦52を1段(符号8)で積み、その後、スペーサ57(符号9)を設置し、それに押し付けるように断熱煉瓦52(符号10)を積む。そして、キャスタブル(符号11)を注入する。
このような本実施形態では、内側の耐火煉瓦53から積むことで、断熱煉瓦52を耐火煉瓦53またはスペーサ57に押し付けながら施工する為、断熱煉瓦52の積む際の作業能率がよくなるメリットがある。
〔変形例〕
なお、本発明は前述した各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲内での変形などは本発明に含まれるものである。
本発明の適用対象としては、熱風炉1(図24参照)の燃焼室炉体2および蓄熱室炉体3に限らず、他の形式の熱風炉であってもよい。
例えば、内燃式の熱風炉であれば、同じ炉体の燃焼室区画の炉壁および蓄熱室区画の炉壁において、本発明を適用することができる。
各実施形態において、ライニング5における2層の断熱煉瓦52は1層あるいは3層以上であってもよく、1層の耐火煉瓦53は2層以上であってもよい。
これらの断熱煉瓦52および耐火煉瓦53としては、既存のものを適宜利用することができる。
キャスタブル51としては、注入を行う関係上、流動性を示すフリーフロー値が200〜300mmであることが要求されるが、これらは配合上の調整で実現すればよく、その組成などは既存のものを適宜利用すればよい。
スペーサ55は、前述した通り各種の形態が利用可能であり、利用する形態やその形態における条件、寸法、配置などに応じて、材料の特性を調整することが望ましい。とくに、スペーサ55としての剛性が、所定の値(キャスタブル51の注入時の荷重の伝達に十分な剛性)となるように調整を行えることが必要である。
スペーサ55の材質としては、前述した硬質発泡スチロール樹脂その他の熱可塑性樹脂等の合成樹脂材料に限らず、紙(段ボールなど)などであってもよい。
スペーサ55を有する膨張代部54は、断熱煉瓦52と耐火煉瓦53との間(前述した第1実施形態など)あるいは耐火煉瓦53相互の間(前述した第3実施形態など)に限らず、2層の断熱煉瓦52の間であってもよい。
要するに、膨張代部54としては、耐火煉瓦53の熱膨張を許容できればよく、スペーサ55としては、火入れ前の段階では膨張代部54の熱膨張許容機能を阻止するように設置すればよい。
〔実施例1〕
製鉄所の外燃式熱風炉新設工事において、蓄熱炉の直胴部の築炉を前述した第2実施形態(第1実施形態の内側にチェッカー煉瓦31を追加したもの)にて実施した。
この実施例における各部の詳細および施工手順は次の通りである。
図32において、先ず、熱風炉炉体2の鉄皮4を据付けた後、鉄皮4から50mmの隙間を空けて2層の断熱煉瓦を施工した。
次に、膨張代部54として、高さ方向に460mmピッチで、30mm角(厚さおよび高さが30mm)の発泡スチロール製のスペーサ55を挟みつつ、その間隔にフィラー56としてセラミックファイバーを設置した。
さらに、膨張代部54の内側に、耐火煉瓦53を施工し、さらにその内側にチェッカー煉瓦31を施工し、その後、鉄皮4と断熱煉瓦52との間にキャスタブル51を注入した。
これらの手順による施工は、1.2m高さで繰り返し施工を行った。
この時、断熱煉瓦52の施工においては、図32に示すように、鉄皮4にL型定規4Aを円周方向16ケ所に設置し、炉心58から断熱煉瓦52の内側面の位置をL型定規4Aにマーキングし、その位置から既に積み込まれている下段の断熱煉瓦52の内側面との間に水糸4Bで接続し、この水糸4Bに合わせて断熱煉瓦52を設置した。なお、隣り合うL型定規4Aの間は、燃焼室炉体2の鉄皮4の内面と同じ曲率のR型定規により、曲率を確認しながら施工した。
次いで膨張代部54には、断熱煉瓦52の一段分に相当する高さ460mmピッチで30mm角の発泡スチロール製のスペーサ55とセラミックファイバー製のフィラー56を施工した。そして、その内側に耐火煉瓦53、チェッカー煉瓦31を施工した後、断熱煉瓦52と鉄皮4との間にキャスタブル51を注入した。
キャスタブル注入の仕方は、一か所当たり約100kg(高さ250mm相当)を施工し、次いで45度振った位置に同様な100kgの注入を、全周で8ケ所から繰り返し、合計5周(高さ1250mm分)の施工を行った。
その結果、キャスタブル51の充填も良好で、最上端部の断熱煉瓦52の挙動を観察すると、キャスタブル51の荷重による動きも無く、良好であった。
更に、実施例1において、その築炉工期については、従来工法で8ヵ月かかるところを7カ月で完了し、1ヵ月の工期短縮を図ることができた。
本発明は、熱風炉の築炉方法に関し、高炉に熱風を供給する熱風炉を築炉する方法として利用できる。
1…熱風炉
2…燃焼室炉体
21…バーナー
22…燃料ガス導入部
23…空気導入部
24…熱風供給部
25…連結管
3…蓄熱室炉体
31…チェッカー煉瓦
32…吸排気口
4…鉄皮
41…注入管
4A…L型定規
4B…水糸
5…ライニング
51…キャスタブル
52…断熱煉瓦
53…耐火煉瓦
54…膨張代部
55…スペーサ
55A…薄板
55B…基材
55D…小片
55E…凹部
55F…凹溝
55G…軸材
55H…ハニカム構造体
56…フィラー
57…スペーサ
58…炉心
C1〜C4…階層
本発明は、炉体が鉄皮と、前記鉄皮の内側に形成されたライニングとを有し、前記ライニングが、前記鉄皮の内側に設置されたキャスタブルと、前記キャスタブルの内側に設置された断熱煉瓦と、前記断熱煉瓦の内側に設置された耐火煉瓦とを有する熱風炉の築炉方法であって、前記鉄皮の内側に間隔をあけて前記断熱煉瓦および前記耐火煉瓦を設置し、この後、前記鉄皮と前記断熱煉瓦との間に前記キャスタブルを注入し、前記断熱煉瓦が前記キャスタブルからのヘッド圧による前記炉体の径方向内向きの力を前記断熱煉瓦から前記耐火煉瓦までで負担し、前記断熱煉瓦のずれや分断を防止しつつ、前記キャスタブルを固化させることを特徴とする。
この際、築炉の手順としては、鉄皮側から断熱煉瓦を設置した後、耐火煉瓦を設置してもよいし、炉内面側から耐火煉瓦を設置した後、断熱煉瓦を設置してもよく、その順序は限定されるものではなく、これらの断熱煉瓦および耐火煉瓦を施工した後にキャスタブルを注入し固化させる、ということある。
このような本発明では、キャスタブルが吹き付け施工ではないので、鉄皮の内側に足場あるいはゴンドラを設置および解体する必要がなく、炉体のライニングの施工を簡単かつ短期間に行うことができる。
ここで、鉄皮と断熱煉瓦との間にキャスタブルを注入した際、断熱煉瓦がキャスタブルからの荷重あるいは打撃(キャスタブルのヘッド圧による前記炉体の径方向内向きの力)を受けるが、この荷重あるいは打撃は断熱煉瓦から耐火煉瓦までで負担することができる。このため、例えば断熱煉瓦だけでキャスタブルからの荷重を受けた際に懸念される積み上げ済の断熱煉瓦のずれあるいは分断などの不都合を未然に防止することができる。
本発明において、前記ライニングは、前記断熱煉瓦と前記耐火煉瓦との間、前記断熱煉瓦どうしの間、前記耐火煉瓦どうしの間の何れかに膨張代部を有し、前記膨張代部には、常温では所定の強度を有しかつ前記熱風炉の稼働時炉内温度では消失するスペーサが介装されていることが望ましい。
このような本発明では、膨張代部により、火入れ時の耐火煉瓦の熱膨張を許容することができる。一方、膨張代部が自由に変形可能な空間あるいは軟質の充填物のみであると、本発明の必須機能としての断熱煉瓦から耐火煉瓦までの荷重負担が得られない。しかし、本発明ではスペーサを介装したため、本発明に必要な荷重負担が可能となる。
すなわち、常温ではスペーサが所定の強度を有し、このスペーサにより断熱煉瓦から耐火煉瓦までの荷重伝達が可能となる。このため、鉄皮と断熱煉瓦との間にキャスタブルを注入した際に、断熱煉瓦がキャスタブルからの荷重あるいは打撃を受けても、この荷重あるいは打撃を断熱煉瓦から耐火煉瓦までで確実に負担することができる。
なお、本発明には含まれないが、断熱煉瓦層のみを積み、耐火煉瓦を積まずにキャスタブルを注入することもできる。この場合、キャスタブル注入による断熱煉瓦層の変位を抑える為、断熱煉瓦層の炉内面側に押え板と切梁等の支えを設ける、または、断熱煉瓦の一回の積み高さを低く抑える等の方法で施工は可能であるが、非効率でコストも掛かる。
一方、火入れ後は炉内温度の上昇に伴ってスペーサが溶融等して膨張代部から消失するため、膨張代部が所期の機能を果たすことができるようになり、耐火煉瓦の熱膨張を許容することができる。
従って、本発明のスペーサにおいて、その所定の強度としては、キャスタブルの注入時に負担すべき荷重より大きな強度が得られていればよく、本発明を適用する熱風炉に応じて適宜設計することが望ましい。
以上のような手順により、キャスタブル51、断熱煉瓦52、耐火煉瓦53および膨張代部54を含むライニング5が形成される。
なお、熱風炉が稼働中の状態になると、図7のように、炉内の熱でスペーサ55が溶融して膨張代部54から消失し、フィラー56が、耐火煉瓦の膨張により縮まった膨張代部54に充填された状態となる。
本実施形態では、2層の断熱煉瓦52において、1層目の横目地と2層目の横目地とを互いにずらして配置したので、キャスタブル51の注入による荷重(キャスタブル51のヘッド圧による炉体の径方向内向きの力)で1層目の断熱煉瓦52が炉内側へ変位しようとしても、2層目の断熱煉瓦52の中間部分で変位を抑止される。
また、各層の断熱煉瓦52どうしの間、および断熱煉瓦52の1層目と2層目との間は、それぞれ接着用のモルタル等で相互に固着されているため、キャスタブル51の注入による荷重を分散することができる。
従って、断熱煉瓦52自体でも、キャスタブル51の注入による荷重あるいは打撃に対する強度を高めることができる。
本実施形態において、ライニング5は、断熱煉瓦52と耐火煉瓦53との間に膨張代部54を有し、膨張代部54には、常温では所定の強度を有しかつ熱風炉の稼働時炉内温度では消失するスペーサ55が介装されるようにした。
このスペーサ55は、築炉段階つまり熱風炉としての稼働前には、所定の強度を有する状態で断熱煉瓦52と耐火煉瓦53との間に介在し、キャスタブル51の注入時に断熱煉瓦52にかかる荷重(キャスタブル51のヘッド圧による炉体の径方向内向きの力)を耐火煉瓦53まで伝達することができる。
一方、スペーサ55は、例えば発泡スチロール樹脂製であるため、火入れ後の熱風炉稼働時には、炉内の熱により消失し、耐火煉瓦53の熱膨張(炉体の径方向外向きの変位)を許容することできる。
すなわち、熱風炉の火入れ後は、炉内温度の上昇に伴ってスペーサ55が溶融して膨張代部54から消失する。このため、膨張代部54が所期の機能を果たすことができるようになり、耐火煉瓦53の熱膨張を許容することができる。
このような本実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
すなわち、キャスタブル51を注入式としたので、そのための足場を省略できる。また、スペーサ57により、断熱煉瓦52から耐火煉瓦53への荷重伝達がなされ、キャスタブル51の注入に伴うヘッド圧による荷重ないし打撃を確実に受けることができる。
一方、スペーサ57は、熱風炉の火入れ後に炉内の熱で溶融等して消失するが、スペーサ57に混入されたセラミックファイバーが、断熱煉瓦52と耐火煉瓦53との間に膨張代部54として残留し、第1実施形態のフィラー56(図1参照)の機能を代替することができ、施工も第1実施形態の膨張代部54の設置より容易となる。

Claims (8)

  1. 炉体が鉄皮と、前記鉄皮の内側に形成されたライニングとを有し、
    前記ライニングが、前記鉄皮の内側に設置されたキャスタブルと、前記キャスタブルの内側に設置された断熱煉瓦と、前記断熱煉瓦の内側に設置された耐火煉瓦とを有する熱風炉の築炉方法であって、
    前記鉄皮の内側に間隔をあけて前記断熱煉瓦および前記耐火煉瓦を設置し、この後、前記鉄皮と前記断熱煉瓦との間に前記キャスタブルを注入して固化させることを特徴とする熱風炉の築炉方法。
  2. 請求項1に記載した熱風炉の築炉方法において、
    前記ライニングは、前記断熱煉瓦と前記耐火煉瓦との間、前記断熱煉瓦どうしの間、前記耐火煉瓦どうしの間の何れかに膨張代部を有し、前記膨張代部には、常温では所定の強度を有しかつ前記熱風炉の稼働時炉内温度では軟化、消失するスペーサが介装されていることを特徴とする熱風炉の築炉方法。
  3. 請求項2に記載した熱風炉の築炉方法において、
    前記スペーサは、熱可塑性樹脂発泡体であることを特徴とする熱風炉の築炉方法。
  4. 請求項2または請求項3に記載した熱風炉の築炉方法において、
    前記膨張代部には、前記スペーサとともに常温で軟質または不定形であるフィラーが介装されていることを特徴とする熱風炉の築炉方法。
  5. 請求項1から請求項4の何れかに記載した熱風炉の築炉方法において、
    前記熱風炉は、前記ライニングの内側にチェッカー煉瓦が設置されており、
    前記キャスタブルの注入は、前記チェッカー煉瓦の設置作業中または設置作業後に行うことを特徴とする熱風炉の築炉方法。
  6. 請求項1から請求項5の何れかに記載した熱風炉の築炉方法において、
    前記炉体を高さ方向に並ぶ複数区画に分け、前記区画毎に前記キャスタブルの注入を行うことを特徴とする熱風炉の築炉方法。
  7. 請求項1から請求項6の何れかに記載した熱風炉の築炉方法において、
    前記断熱煉瓦は、前記ライニングの厚み方向へ複数層に設置され、各層の断熱煉瓦の円周方向の横目地が互いにずらされていることを特徴とする熱風炉の築炉方法。
  8. 請求項1から請求項7の何れかに記載した熱風炉の築炉方法において、
    前記キャスタブルは、フリーフロー値が200mm以上で300mm以下であることを特徴とする熱風炉の築炉方法。
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