JP6365401B2 - レンガ積層用スペーサーおよびレンガ積み工法 - Google Patents
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Description
よって、コークス炉の築炉に際しては、多数のレンガを用いて、レンガ壁を組み立てる必要がある。
このようなモジュールブロックを積層する場合、積層上部のモジュールブロックと積層下部のモジュールブロックの間には、モルタルが充填される目地と呼ばれる隙間、継ぎ目が形成されるが、これらの隙間、継ぎ目は、一定の間隔を保って積層される必要がある。
ここで、従来のスペーサーの施工状況の模式図を図1に示す。
図1に示したように、従来の形状のスペーサー(1)を用いた場合、積層上部のモジュールブロック(2)を積層下部のモジュールブロック(3)に積載すると、図1(b)に示したように、モルタル(4)が外側に流れ出す。そのため、図1(c)に矢印で示したように、余剰分のモルタル(4)がスペーサー(1)を外側へ押し出す方向に流れ、スペーサー(1)の設置位置が所望の位置からずれる、という現象が起こる。さらには、スペーサー(1)が目地の間からはみ出したり落下したりしてしまい、所望の積層部の間隔を維持することができなくなる、という問題が発生する。
1.一方のレンガのダボと他方のレンガのホゾ穴を介してレンガを積み重ねる際に、該レンガ相互の間隔を保持するためのスペーサーであって、該スペーサーは、前記レンガ相互の間隔を形成する板状部と、該板状部の厚み方向に突出しホゾ穴と係合する凸部と、を有するレンガ積層用スペーサー。
スペーサーの凸部をホゾ穴と係合する位置に設置し、次いで硬化物質を充填し、さらに積層上部のレンガを載せるレンガ積み工法。
本発明のスペーサーは、一方のレンガのダボと他方のレンガのホゾ穴を介してレンガを積み重ねる際に、レンガ相互の間隔を保持するためのスペーサーである。
このスペーサーは、レンガ相互の間隔を形成する板状部を有するとともに、該板状部の厚み方向に突出しホゾ穴と係合する凸部とを有する。
そして、この凸部は、ホゾ穴と係合することによって、モジュールブロックを積載する際に生じるスペーサーの位置ズレを効果的に防止することができるので、結果、積層上部のモジュールブロックを積層下部のモジュールブロックに積載する構造のレンガ壁を精度良く組み立てることができる。
また、三角形状や、台形形状等で先細り形状とすることもできる。
なお、この形状の凸部を有するスペーサーは、本発明で小片タイプ(5)と称する。
より好ましくは、上記スペーサーを、硬化物質と同一物質で、予め硬化させたものとすることである。
上レンガの質量W(kg)とすると、スペーサーの許容応力をσy(N/mm2)として、スペーサーの設置数:Nは、受圧面積:A(mm2)と以下の関係式(式1)が成立するように調整される。
N・A・σy ≧ W ・・・(式1)
A=πr2 /2 +2br
で求められる。
本発明では、スペーサーの凸部をホゾ穴と係合する位置に設置し、次いで硬化物質を充填し、さらに積層上部のレンガを載せる手順で、レンガを積層する。
図3(a)で示すように、モジュールブロック下段(8)の上面に本発明の小片タイプスペーサーを設置する。この時、スペーサーの受圧面積をA(mm2)とした場合、設置数:N個の調整手段は、前述したとおり、上レンガの質量W(kg)とすると、スペーサーの許容応力をσy(N/mm2)として、スペーサーの設置数:Nは、受圧面積:A(mm2)と、例えば、前述したように、以下の関係式(式1)が成立するようになされる。
N・Aσy ≧ W ・・・(式1)
なお、この接合要領は、受圧面積を前掲したB(mm2)を用いる以外、ダボ・ホゾ穴フィットタイプも同様である。
すなわち、本発明では、この作用を利用することによって、スペーサーが所定の位置から動くこと無く、かつ目地の隙間も安定させて維持することができる。
本発明では、このような場合、スペーサーを、図6(d)に示すように上からのモルタルがスペーサーを避けた方向にスムースに流れる形状にすることができる。かかる形状を採ることで、モルタルによる反力等を受けることなく目地の隙間を簡単に安定させることができるからである。
2 積層上部のモジュールブロック(上レンガ)
3 積層下部のモジュールブロック(下レンガ)
4 モルタル
5 小片タイプのスペーサー
6 ダボ・ホゾ穴フィットタイプのスペーサー
7 積層上部のモジュールブロック(上レンガ)
8 積層下部のモジュールブロック(下レンガ)
Claims (8)
- コークス炉のレンガ壁の組み立てにおいて、一方のレンガのダボと他方のレンガのホゾ穴を介してレンガを積み重ねる際に、該レンガ相互の間隔を保持するためのスペーサーであって、該スペーサーは、前記レンガ相互の間隔を形成する板状部と、該板状部の厚み方向に突出しホゾ穴と係合する凸部と、スペーサーの位置ズレを防止するための硬化物質を受ける面とを有するレンガ積層用スペーサー。
- 前記凸部が、先細り形状を有する請求項1に記載のレンガ積層用スペーサー。
- 前記凸部が、ダボに相似の凹面とホゾ穴に相似の凸面を対向面として有する請求項1に記載のレンガ積層用スペーサー。
- 前記板状部の厚みが、3〜7mmの範囲である請求項1〜3のいずれか1項に記載のレンガ積層用スペーサー。
- 前記板状部が、先細り形状を有する請求項1〜4のいずれか1項に記載のレンガ積層用スペーサー。
- 前記スペーサーが熱により融解して周囲の硬化物質と一体化する物質からなる請求項1〜5のいずれか1項に記載のレンガ積層用スペーサー。
- 前記スペーサーが硬化物質と同一物質で、予め硬化させたものである請求項1〜6のいずれか1項に記載のレンガ積層用スペーサー。
- 請求項1〜7のいずれか1項に記載のレンガ積層用スペーサーを用いたレンガ積み工法であって、レンガを積層するに当たり、
スペーサーの凸部をホゾ穴と係合する位置に設置し、次いで硬化物質を充填し、さらに積層上部のレンガを載せるレンガ積み工法。
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JP2015098138A JP6365401B2 (ja) | 2015-05-13 | 2015-05-13 | レンガ積層用スペーサーおよびレンガ積み工法 |
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