JP2018017083A - 接合構造 - Google Patents

接合構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2018017083A
JP2018017083A JP2016150321A JP2016150321A JP2018017083A JP 2018017083 A JP2018017083 A JP 2018017083A JP 2016150321 A JP2016150321 A JP 2016150321A JP 2016150321 A JP2016150321 A JP 2016150321A JP 2018017083 A JP2018017083 A JP 2018017083A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
column
layer
core material
flame
gusset plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016150321A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6934288B2 (ja
Inventor
長岡 勉
Tsutomu Nagaoka
勉 長岡
宏和 大橋
Hirokazu Ohashi
宏和 大橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takenaka Komuten Co Ltd
Original Assignee
Takenaka Komuten Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takenaka Komuten Co Ltd filed Critical Takenaka Komuten Co Ltd
Priority to JP2016150321A priority Critical patent/JP6934288B2/ja
Publication of JP2018017083A publication Critical patent/JP2018017083A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6934288B2 publication Critical patent/JP6934288B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Building Environments (AREA)
  • Joining Of Building Structures In Genera (AREA)

Abstract

【課題】耐火部を形成するための施工手間を低減する。【解決手段】木製の荷重支持部と、前記荷重支持部の外側に設けられた耐火部と、を備えた第1構造部材と、耐火性を有する第2構造部材と、前記荷重支持部と前記第2構造部材を接合する接合部材と、前記接合部材の周囲に前記耐火部を形成する充填材と、を有する接合構造。【選択図】図1

Description

本発明は、木質の構造部材が接合された接合構造に関する。
近年、耐火性を有する木質の構造部材が、建物を構成する柱や梁等の部材として用いられている。構造部材は、木製の荷重支持部と、この荷重支持部の周囲に設けられた耐火部と、この耐火部の周囲に設けられた木製の燃え代部と、を有して構成されている。
このような構造部材同士(例えば、柱と梁)をガセットプレート等の接合部材によって接合する場合、一方の構造部材の荷重支持部に接合部材を固定するために、接合部材が配置できるように耐火部を形成しなければならないので、耐火部を形成するための施工手間が掛かってしまう。
例えば、特許文献1の図6(a)及び図6(b)には、柱に梁を接合する接合部材を取り囲むように耐火部としての燃え止まり部材が配置された柱梁接合構造が開示されている。この柱梁接合構造では、接合部材が配置できる形状を有する燃え止まり部材としての成型品を製作して、荷重支持部に取り付けなければならない。
特開2013−11080号公報
本発明は係る事実を考慮し、耐火部を形成するための施工手間を低減することを課題とする。
第1態様の発明は、木製の荷重支持部と、前記荷重支持部の外側に設けられた耐火部と、を備えた第1構造部材と、耐火性を有する第2構造部材と、前記荷重支持部と前記第2構造部材を接合する接合部材と、前記接合部材の周囲に前記耐火部を形成する充填材と、を有する接合構造である。
第1態様の発明では、充填材の流し込みにより耐火部を形成することによって、耐火部を形成するための施工手間を低減することができる。また、さまざまな形状の耐火部を容易に形成することができる。さらに、耐火部の周囲に形成される隙間を低減することができ、この隙間から荷重支持部への熱の進入を抑制することができる。これにより、第1構造部材の耐火性を確保することができる。
第2態様の発明は、第1態様の接合構造において、前記充填材は、石膏である。
第2態様の発明では、火災時に、石膏中に含まれる結合水が蒸発して耐火部の温度上昇を効果的に抑制することができる。
第3態様の発明は、第1又は第2態様の接合構造において、前記第1構造部材は、柱又は梁であり、前記第2構造部材は、梁又は柱である。
第3態様の発明では、柱と梁が接合された柱梁接合構造において、第1態様の効果を得ることができる。
本発明は上記構成としたので、耐火部を形成するための施工手間を低減することができる。
図1(a)は、本発明の実施形態に係る接合構造の柱部材に梁部材を接合する前の状態を示す側面断面図であり、図1(b)は、本発明の実施形態に係る接合構造の柱部材に梁部材を接合した状態を示す側面断面図である。 図1(b)のA−A断面図である。 図3(a)及び図3(b)は、本発明の実施形態に係る接合構造のバリエーションを示す側面断面図である。 本発明の実施形態に係る接合構造のバリエーションを示す側面断面図である。 本発明の実施形態に係る接合構造のバリエーションを示す側面断面図である。 本発明の実施形態に係る接合構造のバリエーションを示す側面断面図である。 図6のB−B断面図である。
図を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。まず、本発明の実施形態に係る接合構造について説明する。
図1(b)の側面断面図、及び図1(b)のA−A断面図である図2に示すように、本実施形態の接合構造10は、第1構造部材としての柱部材12、第2構造部材としての梁部材14、及び接合部材としての鋼製のガセットプレート16を有して構成されている。
柱部材12は、荷重を支持する荷重支持部としての木製の柱心材18と、柱心材18の周囲に設けられた外周層20とを有して構成されている。また、外周層20は、柱心材18の周囲(外側)に設けられた耐火部としての燃え止まり層22と、燃え止まり層22の周囲に設けられた木製の燃え代層24とを有して構成されている。すなわち、柱部材12は、耐火性を有している。
柱心材18には、柱心材18の側面から横方向外側へ張り出すようにしてガセットプレート16が取り付けられている。ガセットプレート16は、ガセットプレート16の末端にガセットプレート16と直交させて設けられたベースプレート26を柱心材18の側面に接触させた状態で、柱心材18を貫通して設けられたボルト28とナット30により柱心材18にベースプレート26を固定することによって柱心材18に取り付けられている。ガセットプレート16の先端側の端部には、複数の貫通孔32が形成されている。
燃え止まり層22は、平面視にて間隔をあけて設けられた木製の木部34と、石膏によって形成された燃え止まり部36とを交互に配置することにより形成され、熱吸収性を有する。以下の説明において、ガセットプレート16の周囲に形成されている燃え止まり部36を燃え止まり部36Aとし、柱心材18を介して燃え止まり部36Aの反対側に形成されている燃え止まり部36を燃え止まり部36Bとし、梁部材14が接合される柱部材12の柱梁仕口部64に位置する燃え止まり部36A、36B以外の燃え止まり部36を燃え止まり部36Cとする。
燃え止まり部36Bは、柱心材18の外周面、燃え代層24の内周面、及び木部34の側面により取り囲まれた空間38Bに充填材としての石膏を流し込んで充填し硬化させることによって形成されている。燃え止まり部36Aは、燃え代層24の外周面に形成され柱心材18の外周面に至る開口部(空間38A)に充填材としての石膏を流し込んで充填し硬化させることによって形成されている。燃え止まり部36Cは、柱心材18の外周面、燃え代層24の内周面、及び木部34の側面により取り囲まれた空間38Cに充填材としての石膏を流し込んで充填し硬化させることによって形成されている。
燃え止まり部36Bには、ボルト28の頭部、及び柱心材18の外周面とボルト28の頭部との間に設けられた支圧プレート44が埋設されている。また、燃え止まり部36Aには、ベースプレート26、ベースプレート26側のガセットプレート16の端部、及びナット30が埋設されている。すなわち、充填材としての石膏の流し込みにより、ガセットプレート16の周囲に耐火部としての燃え止まり層22(燃え止まり部36A)が形成されている。
梁部材14は、荷重を支持する荷重支持部としての木製の梁心材46と、梁心材46の周囲に設けられた外周層48とを有して構成されている。また、外周層48は、梁心材46の周囲に設けられた耐火部としての燃え止まり層50と、燃え止まり層50の周囲に設けられた木製の燃え代層52とを有して構成されている。燃え止まり層50は、正面視にて間隔をあけて設けられた木製の木部(不図示)と、石膏によって形成された燃え止まり部(不図示)とを交互に配置することにより形成され、熱吸収性を有する。すなわち、梁部材14は、耐火性を有している。
梁部材14は、梁部材14の上面を構成する燃え代層52の上面から梁心材46の下端部へ形成された溝54にガセットプレート16を挿入した後に、梁部材14に形成された貫通孔56と、ガセットプレート16に形成された貫通孔32とにドリフトピン58を挿入してガセットプレート16に梁心材46を固定することにより柱部材12に接合されている。すなわち、接合部材としてのガセットプレート16により、柱部材12の柱心材18と梁部材14が接合されている。
なお、梁心材46は、ドリフトピン58以外の部材によってガセットプレート16に固定してもよい。例えば、ラグスクリューにより、梁心材46をガセットプレート16に固定してもよい。また、ガセットプレート16に梁心材46を固定するドリフトピン58の数や配置は、適宜決めればよい。
柱部材12に梁部材14を接合する施工手順の一例としては、まず、図1(a)の側面断面図に示すように、クレーン等によって梁部材14をガセットプレート16の下方から上方へ移動させて、梁部材14の溝54にガセットプレート16を挿入し、梁部材14を所定の位置に配置する。
次に、図1(b)に示すように、梁部材14に形成された貫通孔56と、ガセットプレート16に形成された貫通孔32とにドリフトピン58を挿入してガセットプレート16に梁心材46を固定し、柱部材12に梁部材14を接合する。
次に、柱部材12の燃え代層24側面と、梁部材14の燃え代層52端面との間に形成された隙間をシール材60によって塞いだ後に、空間38A、38B、38Cに石膏を流し込んで充填し硬化させて燃え止まり層22(燃え止まり部36A、36B、36C)を形成する。なお、柱部材12の燃え代層24の側面と、梁部材14の燃え代層52の端面との間に形成された隙間は、チューブ、木栓等の他の部材によって塞いでもよい。また、この隙間が形成されないように梁部材を配置できれば、これらの部材は無くてもよい。
次に、本発明の実施形態に係る接合構造の作用と効果について説明する。
本実施形態の接合構造10では、図1(b)及び図2に示すように、柱部材12において、火災が発生したときに火炎が燃え代層24に着火し、燃え代層24が燃焼する。そして、燃焼した燃え代層24は炭化する。よって、燃え代層24の外側から柱心材18への熱伝達が、炭化した燃え代層24によって抑えられる。また、燃え代層24の外側から柱心材18への火炎や熱の進入が、燃え止まり層22によって抑えられる。これらにより、火災時及び火災終了後における柱心材18の温度上昇を抑えることができ、柱心材18を燃焼させずに燃え止まらせることができる。
また、図1(b)及び図2に示すように、梁部材14において、火災が発生したときに火炎が燃え代層52に着火し、燃え代層52が燃焼する。そして、燃焼した燃え代層52は炭化する。よって、燃え代層52の外側から梁心材46への熱伝達が、炭化した燃え代層52によって抑えられる。また、燃え代層52の外側から梁心材46への火炎や熱の進入が、燃え止まり層50によって抑えられる。これらにより、火災時及び火災終了後における梁心材46の温度上昇を抑えることができ、梁心材46を燃焼させずに燃え止まらせることができる。
さらに、図1(b)及び図2に示すように、ガセットプレート16及びベースプレート26は、燃え止まり部36Aと燃え止まり層50とによって覆われているので、ガセットプレート16及びベースプレート26に耐火性を付与することができる。また、火災時に柱部材12及び梁部材14の外部からの火炎や熱によってガセットプレート16及びベースプレート26が加熱されて柱心材18や梁心材46へ伝達されるのを抑制することができる。
また、本実施形態の接合構造10では、図1(b)及び図2に示すように、柱心材18に取り付けられている鋼製のガセットプレート16をドリフトピン58により梁心材46に固定することによって、柱部材12に梁部材14を確実に接合することができる。
さらに、本実施形態の接合構造10では、図1(b)及び図2に示すように、柱部材12と梁部材14が接合された接合構造において、充填材としての石膏の流し込みにより耐火部としての燃え止まり層22(燃え止まり部36A、36B、36C)を形成することによって、耐火部を形成するための施工手間を低減することができる。また、さまざまな形状の燃え止まり層(燃え止まり部)を容易に形成することができる。さらに、燃え止まり部36A、36B、36Cの周囲に形成される隙間を低減することができ、この隙間から柱心材18への熱の進入を抑制することができる。これにより、柱部材12の耐火性を確保することができる。
また、本実施形態の接合構造10では、図1(b)及び図2に示すように、燃え止まり部36A、36B、36Cを石膏によって形成することにより、火災時に、石膏中に含まれる結合水が蒸発して燃え止まり層22の温度上昇を効果的に抑制することができる。
以上、本発明の実施形態について説明した。
なお、本実施形態では、図1(a)及び図1(b)に示すように、梁部材14をガセットプレート16の下方から上方へ移動させて、梁部材14の溝54にガセットプレート16を挿入し、梁部材14を所定の位置に配置した例を示したが、図3(a)の側面断面図に示すように、梁部材14をガセットプレート16の上方から下方へ移動させて、梁部材14の溝62にガセットプレート16を挿入し、図3(b)の側面断面図に示すように、梁部材14を所定の位置に配置する接合構造66としてもよい。図3(a)では、梁部材14の下面を構成する燃え代層52の下面から梁心材46の上端部へ溝62が形成されている。
また、本実施形態では、図1(a)、図1(b)、及び図2に示すように、柱心材18、梁心材46、木部34、及び燃え代層24、52を木製とした例を示したが、柱心材18、梁心材46、木部34、及び燃え代層24、52は、木材によって形成されていればよい。例えば、柱心材18、梁心材46、木部34、及び燃え代層24、52は、米松、唐松、檜、杉、あすなろ等の一般の木造建築に用いられる木材(以下、「一般木材」とする)によって形成してもよいし、これらの一般木材を板状や角柱状の単材に加工し、この単材を複数集成して一体化することによって形成してもよい。
さらに、本実施形態では、図1(b)及び図2に示すように、耐火部としての燃え止まり層22、50を、熱吸収性を有する層とした例を示したが、耐火部は、火災が発生したときに耐火部の外側から柱心材18や梁心材46への火炎や熱の進入を抑えて、柱心材18や梁心材46の温度上昇を抑えることができるものであればよい。例えば、燃え止まり層は、難燃性を有する層や熱の吸収が可能な層であればよい。
難燃性を有する層としては、木材に難燃薬剤を注入して不燃化処理した難燃薬剤注入層が挙げられる。難燃薬剤注入層に、熱吸収性を持たせることもできる。熱の吸収が可能な層は、一般木材よりも熱容量が大きな材料、一般木材よりも断熱性が高い材料、又は一般木材よりも熱慣性が高い材料によって形成してもよいし、これらの材料と一般木材とを組み合わせて形成してもよい。また、難燃性を有する層と、熱の吸収が可能な層とを組み合わせて(例えば、難燃性を有する層と、熱の吸収が可能な層とを交互に配置して)燃え止まり層を形成してもよい。
一般木材よりも熱容量が大きな材料としては、モルタル、石材、ガラス、繊維補強セメント等の無機質材料、各種の金属材料などが挙げられる。一般木材よりも断熱性が高い材料としては、珪酸カルシウム板、ロックウール、グラスウールなどが挙げられる。一般木材よりも熱慣性が高い材料としては、セランガンバツ、ジャラ、ボンゴシ等の木材が挙げられる。
さらに、本実施形態では、図1(b)及び図2に示すように、燃え止まり層22、50を、間隔をあけて設けられた木製の木部と、石膏によって形成された燃え止まり部とを交互に配置することにより形成した例を示したが、燃え止まり層22、50の全てを石膏、モルタル、コンクリート等の熱吸収性を有する材料によって形成してもよい。
また、本実施形態では、図1(b)及び図2に示すように、第1構造部材としての柱部材12を、荷重支持部としての木製の柱心材18と、耐火部としての燃え止まり層22と、燃え代層24とを有して構成された3層構造の部材とした例を示し、また、第2構造部材としての梁部材14を、荷重支持部としての木製の梁心材46と、耐火部としての燃え止まり層50と、燃え代層52とを有して構成された3層構造の部材とした例を示したが、第1及び第2構造部材は、荷重支持部と、この荷重支持部の外側に設けられた耐火部とを有していればよく、2層以上の構造部材であればよい。
例えば、第1及び第2構造部材は、荷重支持部としての木製の心材(柱心材18、梁心材46)と、この心材(柱心材18、梁心材46)の外側に設けられた燃え止まり層22、50とのみを有して構成される2層構造の構造部材であってもよい。
また、例えば、柱部材や梁部材の周囲に、化粧合板や化粧ボード等の仕上げ材を設けるようにしてもよい。
また、本実施形態では、図1(b)及び図2に示すように、充填材を石膏とした例を示したが、充填材は、耐火性を有するとともに、空間38A、38B、38Cへの流し込みが可能な流動性のある材料であればよい。例えば、充填材を、モルタルやコンクリートとしてもよい。
さらに、本実施形態では、図1(b)及び図2に示すように、第1構造部材を柱部材12とし、第2構造部材を梁部材14とした例を示したが、第1構造部材を柱部材、梁部材、壁部材、床部材としてもよいし、第2構造部材を柱部材、梁部材、壁部材、床部材としてもよい。例えば、第2構造部材としての柱部材に第1構造部材としての梁部材を接合した接合構造であってもよいし、第2構造部材としての床部材に第1構造部材としての床部材を接合した接合構造であってもよいし、第1構造部材としての壁部材に第2構造部材としての壁部材を接合した接合構造であってもよいし、第1構造部材としての梁部材に第2構造部材としての梁部材を接合した接合構造であってもよい。
また、本実施形態では、図1(b)及び図2に示すように、第2構造部材を梁部材14とした例を示したが、第2構造部材は、耐火性を有する構造部材であればよく、第2構造部材を、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造、耐火性を有する鉄骨造、耐火性を有する木造の構造部材としてもよい。
例えば、図4の側面断面図に示す接合構造68のように、第2構造部材を鉄骨造の梁部材70としてもよい。図4では、鋼製のリブ72によって補強されたウェブ74の端部76を、ドリフトピン58によりガセットプレート16に固定することによって、柱部材12に梁部材70を接合している。
また、例えば、図5の側面断面図に示す接合構造78のように、第2構造部材を鉄筋コンクリート造の柱部材80としてもよい。この場合、梁部材14が第1構造部材となる。図5では、ベースプレート26に設けられたアンカー鉄筋82を柱部材80のコンクリート中に埋設することによって、ガセットプレート16が柱部材80に固定されている。
さらに、本実施形態では、図1(b)及び図2に示すように、柱心材18の周囲(外側)に耐火部としての燃え止まり層22を設けた例を示したが、図6の側面断面図、及び図6のB−B断面図である図7に示すように、耐火部を、燃え止まり部36A、36Bのみによって形成してもよい。すなわち、耐火部が柱心材18の周囲の一部に設けられていてもよい。図6及び図7では、第1構造部材としての柱部材84が、柱心材18と、柱心材18の周囲に設けられた燃え代層86と、燃え止まり部36A、36Bとを有して構成され、第2構造部材としての梁部材88が、梁心材46と、梁心材46の周囲に設けられた燃え代層90とを有して構成されている。
また、本実施形態では、図1(b)及び図2に示すように、燃え止まり部36A、36B、36Cを充填材としての石膏の流し込みにより形成した例を示したが、柱梁仕口部64以外の位置に設けられた燃え止まり部36を充填材としての石膏の流し込みにより形成してもよい。このようにすれば、充填材としての石膏の流し込みにより、燃え止まり部36A、36B、36Cと、燃え止まり部36とを同時に形成することができる。
さらに、本実施形態では、図1(b)及び図2に示すように、ガセットプレート16を柱心材18に取り付け、ガセットプレート16に梁心材46を固定して柱部材12に梁部材14を接合した後に、空間38A、38B、38Cに石膏を流し込んで充填し硬化させて燃え止まり層22(燃え止まり部36A、36B、36C)を形成した例を示したが、空間38A、38B、38Cに石膏を流し込んで充填し硬化させて燃え止まり層22(燃え止まり部36A、36B、36C)を形成するタイミングは、ガセットプレート16を柱心材18に取り付けた後であればいつでもよい。例えば、ガセットプレート16を柱心材18を取り付けた後に、空間38A、38B、38Cに石膏を流し込んで充填し硬化させて燃え止まり層22(燃え止まり部36A、36B、36C)を形成し、この後に、ガセットプレート16に梁心材46を固定して柱部材12に梁部材14を接合してもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
10、66、68、78 接合構造
12、84 柱部材(第1構造部材)
14、70、88 梁部材(第2構造部材)
16 ガセットプレート(接合部材)
18 柱心材(荷重支持部)
22 燃え止まり層(耐火部)
80 柱部材(第2構造部材)

Claims (3)

  1. 木製の荷重支持部と、前記荷重支持部の外側に設けられた耐火部と、を備えた第1構造部材と、
    耐火性を有する第2構造部材と、
    前記荷重支持部と前記第2構造部材を接合する接合部材と、
    前記接合部材の周囲に前記耐火部を形成する充填材と、
    を有する接合構造。
  2. 前記充填材は、石膏である請求項1に記載の接合構造。
  3. 前記第1構造部材は、柱又は梁であり、前記第2構造部材は、梁又は柱である請求項1又は2に記載の接合構造。
JP2016150321A 2016-07-29 2016-07-29 接合構造 Active JP6934288B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016150321A JP6934288B2 (ja) 2016-07-29 2016-07-29 接合構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016150321A JP6934288B2 (ja) 2016-07-29 2016-07-29 接合構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018017083A true JP2018017083A (ja) 2018-02-01
JP6934288B2 JP6934288B2 (ja) 2021-09-15

Family

ID=61079017

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016150321A Active JP6934288B2 (ja) 2016-07-29 2016-07-29 接合構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6934288B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020101020A (ja) * 2018-12-21 2020-07-02 株式会社竹中工務店 木製梁の接合構造
KR20230037361A (ko) * 2021-09-09 2023-03-16 지에스건설 주식회사 건축용 모듈, 이를 포함하는 건축용 모듈 조립체 및 건축용 모듈 조립체를 제조하는 방법

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013053415A (ja) * 2011-09-01 2013-03-21 Takenaka Komuten Co Ltd 異種構造部材の接合構造、及び複合構造物
JP2014029093A (ja) * 2012-07-31 2014-02-13 Takenaka Komuten Co Ltd 構造部材の接合構造
JP2014114672A (ja) * 2012-12-12 2014-06-26 Takenaka Komuten Co Ltd 耐火木質構造部材の製造方法
JP2014118674A (ja) * 2012-12-13 2014-06-30 Takenaka Komuten Co Ltd 梁床接合構造
JP2014201984A (ja) * 2013-04-05 2014-10-27 株式会社竹中工務店 柱梁接合構造

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013053415A (ja) * 2011-09-01 2013-03-21 Takenaka Komuten Co Ltd 異種構造部材の接合構造、及び複合構造物
JP2014029093A (ja) * 2012-07-31 2014-02-13 Takenaka Komuten Co Ltd 構造部材の接合構造
JP2014114672A (ja) * 2012-12-12 2014-06-26 Takenaka Komuten Co Ltd 耐火木質構造部材の製造方法
JP2014118674A (ja) * 2012-12-13 2014-06-30 Takenaka Komuten Co Ltd 梁床接合構造
JP2014201984A (ja) * 2013-04-05 2014-10-27 株式会社竹中工務店 柱梁接合構造

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020101020A (ja) * 2018-12-21 2020-07-02 株式会社竹中工務店 木製梁の接合構造
JP7087263B2 (ja) 2018-12-21 2022-06-21 株式会社竹中工務店 木製梁の接合構造
KR20230037361A (ko) * 2021-09-09 2023-03-16 지에스건설 주식회사 건축용 모듈, 이를 포함하는 건축용 모듈 조립체 및 건축용 모듈 조립체를 제조하는 방법
KR102600984B1 (ko) * 2021-09-09 2023-11-09 지에스건설주식회사 건축용 모듈, 이를 포함하는 건축용 모듈 조립체 및 건축용 모듈 조립체를 제조하는 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP6934288B2 (ja) 2021-09-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4848213B2 (ja) 柱と梁との接合構造及び柱と梁との接合方法
JP5990424B2 (ja) 構造部材の接合構造
JP5859250B2 (ja) 異種構造部材の接合構造、及び複合構造物
JP5990425B2 (ja) 構造部材の接合構造
JP6482224B2 (ja) 構造部材
JP5925426B2 (ja) 柱梁接合構造、及び柱梁接合方法
JP6245909B2 (ja) 柱梁構造
JP6726450B2 (ja) 木質構造部材の接合構造
JP6719188B2 (ja) 構造部材
JP6186160B2 (ja) 柱梁接合構造
JP6126831B2 (ja) 柱部材の接合構造、及び柱部材の接合方法
JP2018017083A (ja) 接合構造
JP6014320B2 (ja) 構造部材
JP5808590B2 (ja) 柱梁接合構造及び柱梁接合方法
JP6348692B2 (ja) 耐火木質部材、及び耐火木質部材の製造方法
JP5925430B2 (ja) 固定構造
JP6890082B2 (ja) 木質壁
JP6010430B2 (ja) 床構造
JP6368540B2 (ja) 床構造
JP2017179700A (ja) 木質耐火構造の接合部
JP5925427B2 (ja) 柱梁接合構造、及び柱梁接合方法
JP6190568B2 (ja) 柱接合構造
JP6660724B2 (ja) 柱接合構造
JP7338122B2 (ja) 鉄骨部材の接合構造
JP2020066851A (ja) 木製建築部材

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190625

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200423

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200721

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200909

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210302

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210407

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210817

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210823

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6934288

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150