JP2015003822A - 巻取軸 - Google Patents

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Abstract

【課題】巻芯保持機構に伝達されるトルクを調整することが可能であり、かつ、外装部材および巻芯を相対的に回転させることなく巻芯を装着することが可能な巻取軸を提供する。
【解決手段】巻取軸100は、回転軸1と、回転軸1に対して相対的に回転可能に設けられた巻芯保持機構2と、回転軸1の動力を巻芯保持機構2に伝達するピストン3とを備える。巻芯保持機構2は、外装部材21と、可動部材22と、可動部材22を軸方向に付勢する圧縮コイルばね23と、可動部材22に連結された突出片24とを含む。突出片24は、可動部材22が軸方向における一方側に位置する場合に外装部材21の表面に対して突出するとともに、可動部材22が軸方向における他方側に位置する場合に外装部材21の表面に対して退避する。ピストン3は、流体圧により回転軸の径方向に移動することによって可動部材22の内周面を押圧可能に構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、スリッターに設けられる巻取軸に関する。
従来、原反から繰り出されるシートを所定幅で連続的に切断し、その切断された所定幅のシート(原反よりも幅の小さいシート)を巻き取るスリッターが知られている。このようなスリッターには、切断された所定幅のシートを巻き取る巻芯が着脱可能に装着される巻取軸が設けられている。スリッターの巻取軸には軸方向に沿って複数の巻芯が装着されており、巻取軸では切断された複数のシートを同時に巻き取るようになっている。
このようなスリッターの巻取軸は、回転駆動される回転軸と、回転軸の外周に、回転軸に対して相対的に回転可能に設けられた巻芯保持機構と、回転軸の動力(トルク)を巻芯保持機構に伝達する動力伝達部材とを備えている。そして、スリッターの巻取軸では、シートを巻芯に巻き取る場合に、巻芯に巻き取られるシートの表面速度が原反から繰り出されるシートの表面速度よりも高くなるように回転軸を駆動することにより、回転軸に対して巻芯保持機構を滑らせながら回転させることによって、巻芯に巻き付けられるシートに所定の巻締力(張力)が印加されるようになっている。なお、回転軸に対して巻芯保持機構が滑るため、巻芯に巻き取られるシートの表面速度は原反から繰り出されるシートの表面速度とほぼ同じになる。
ここで、上記のようなスリッターの巻取軸が種々提案されている(たとえば、特許文献1および2参照)。
特許文献1には、軸体と、軸体に対して相対的に回転可能に設けられた外筒と、軸体の動力を外筒に伝達するピストンと、外筒に設けられたチャック部材とを備える巻軸装置が開示されている。ピストンは、軸体に径方向に移動可能に設けられており、外筒の内周面を押圧することにより軸体の動力を外筒に伝達するようになっている。チャック部材は、径方向に移動可能に設けられており、コア(巻芯)の内周面を押圧することにより、コアを保持するようになっている。ピストンおよびチャック部材は、圧力流体が供給されることにより作動するように構成されている。
特許文献2には、回転駆動軸と、回転駆動軸に対して相対的に回転可能に設けられた巻取カラーと、回転駆動軸の動力を巻取カラーに伝達する摩擦部材と、巻取カラーの溝に配置された球体とを備えるフリクション巻軸が開示されている。巻取カラーの溝は、周方向に沿って延びるように形成されており、周方向の一方側に深い部分を有するとともに、周方向の他方側に浅い部分を有する。球体は、溝に沿って移動可能に配置され、溝の浅い部分に位置する場合には溝の深い部分に位置する場合に比べて巻取カラーの表面に対する突出量が大きくなるように構成されている。
そして、特許文献2のフリクション巻軸では、巻取カラーおよび巻芯が相対的に回転されることにより、溝の深い部分に位置する球体が摩擦力により溝の浅い部分に移動される。このため、巻取カラーの表面に対する球体の突出量が大きくなり、球体が巻芯の内周面を押圧することから、巻取カラーが巻芯を保持するようになっている。また、摩擦部材は、回転駆動軸に径方向に移動可能に設けられており、巻取カラーの内周面を押圧することにより回転駆動軸の動力を巻取カラーに伝達するようになっている。なお、摩擦部材は、圧縮空気が供給されることにより作動するように構成されている。
特開平5−246586号公報 特開2002−316750号公報
しかしながら、特許文献1の巻軸装置では、ピストンおよびチャック部材が圧力流体により作動することから、ピストンおよびチャック部材を個別に作動させることができないので、ピストンが外筒の内周面を押圧する押圧力を調整することが困難である。すなわち、外筒に伝達されるトルクの調整を行うことができないという問題点がある。
また、特許文献2のフリクション巻軸では、巻取カラーに対して巻芯を着脱するときに、巻取カラーおよび巻芯を相対的に回転させる必要があるので、着脱手順が煩雑であり、複数の巻芯のうちの一部が適切に装着されない場合などが生じ得る。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、巻芯保持機構に伝達されるトルクを調整することが可能であり、かつ、外装部材および巻芯を相対的に回転させることなく巻芯を装着することが可能な巻取軸を提供することである。
本発明による巻取軸は、回転駆動される回転軸と、回転軸の外周に、回転軸に対して相対的に回転可能に設けられた巻芯保持機構と、回転軸の動力を巻芯保持機構に伝達する動力伝達部材とを備える。巻芯保持機構および動力伝達部材は、回転軸の軸方向に沿って複数設けられている。巻芯保持機構は、円筒状の外装部材と、外装部材および回転軸の間に配置された円筒状の可動部材と、可動部材を軸方向に付勢する付勢部材と、可動部材に連結された複数の突出片とを含む。外装部材には、周方向に間隔を隔てて複数の開口部が形成され、開口部には、突出片が配置されている。可動部材は、軸方向に移動可能であり、付勢部材により軸方向における一方側に付勢され、かつ、軸方向に対して傾斜する第1傾斜面が外周面の周方向に間隔を隔てて複数形成されている。突出片は、可動部材の第1傾斜面と接触するとともに、軸方向に対して傾斜する第2傾斜面を有しており、可動部材が軸方向における一方側に位置する場合に外装部材の表面に対して突出するとともに、可動部材が軸方向における他方側に位置する場合に外装部材の表面に対して退避するように構成されている。動力伝達部材は、回転軸の周方向に間隔を隔てて複数設けられ、流体圧により回転軸の径方向に移動することによって可動部材の内周面を押圧可能に構成されている。
このように構成することによって、付勢部材の付勢力により突出される突出片が巻芯の内周面を押圧することにより、巻芯保持機構が巻芯を保持することができるとともに、流体圧により動力伝達部材が可動部材の内周面を押圧することにより、回転軸の動力を巻芯保持機構に伝達することができる。このため、流体圧を調整することにより、巻芯保持機構に伝達されるトルクを調整することができる。また、可動部材を軸方向に移動させることにより、突出片を外装部材の表面に対して突出および退避させることによって、巻芯の着脱を行うことができるので、外装部材および巻芯を相対的に回転させることなく巻芯を装着することができる。
上記巻取軸において、好ましくは、付勢部材の付勢力に抗して可動部材を軸方向における他方側に移動させるための板状部材が設けられている。
本発明の巻取軸によれば、巻芯保持機構に伝達されるトルクを調整すること、および、外装部材および巻芯を相対的に回転させることなく巻芯を装着することができる。
本発明の一実施形態による巻取軸を示した断面図である。 図1のA−A断面図である。 図1の巻取軸の可動部材および突出片を示した斜視図である。 図1の巻取軸の突出片が退避した状態を示した断面図である。 図4のB−B断面図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
−構成−
まず、図1〜図5を参照して、本実施形態による巻取軸100の構成について説明する。この巻取軸100は、原反から繰り出されるシートを所定幅で連続的に切断し、その切断された所定幅のシート(原反よりも幅の小さいシート)を巻き取るスリッター(図示省略)に設けられている。また、巻取軸100は、切断された所定幅のシートを巻き取る巻芯150が着脱可能であり、軸方向に沿って配置される複数の巻芯150により切断された複数のシートを同時に巻き取るように構成されている。なお、シートは、たとえば樹脂フィルムまたは金属箔などである。
巻取軸100は、図1に示すように、回転駆動される回転軸1と、回転軸1の外周に設けられた巻芯保持機構2と、回転軸1の動力(トルク)を巻芯保持機構2に伝達するピストン3とを備えている。巻芯保持機構2およびピストン3は、回転軸1の軸方向(X1およびX2方向)に沿って複数設けられている。図1では、2組の巻芯保持機構2およびピストン3により1つの巻芯150が保持される例を示した。なお、ピストン3は、本発明の「動力伝達部材」の一例である。
回転軸1は、棒状(円柱状)に形成されており、周面に形成されたピストン配置用の凹部1aを有する。凹部1aは、図2に示すように、周方向に所定の間隔を隔てて複数形成されている。本実施形態では、凹部1aは、均等な間隔を隔てて3つ形成されている。なお、周方向の複数の凹部1aは、図1に示すように、軸方向に所定の間隔を隔てて複数形成されている。回転軸1には中心に軸方向に延びるように孔1bが形成され、孔1bには各凹部1aが連通されている。回転軸1の外周部には、板状部材4を保持するカバー部材11が設けられている。
巻芯保持機構2は、回転軸1に対して相対的に回転可能に設けられている。巻芯保持機構2は、円筒状の外装部材21と、外装部材21および回転軸1の間に配置された円筒状の可動部材22と、可動部材22を軸方向に付勢する圧縮コイルばね23と、可動部材22に連結された複数の突出片24とを含んでいる。なお、圧縮コイルばね23は、本発明の「付勢部材」の一例である。
外装部材(カラー)21は、ベアリング5を介して回転軸1のカバー部材11に連結されており、回転軸1に対して相対的に回転可能である。外装部材21には、図2に示すように、周方向に所定の間隔を隔てて複数の開口部21aが形成されている。本実施形態では、開口部21aは、均等な間隔を隔てて3つ形成されている。この開口部21aには、突出片24が配置されている。また、外装部材21の内側には、図1に示すように、ベアリング5と可動部材22との間に環状部材21bが設けられている。
可動部材22は、外装部材21と一体的に回転するように構成されており、回転軸1に対して相対的に回転可能である。可動部材22は、軸方向に移動可能であり、圧縮コイルばね23により一方側(X1方向側)に付勢されている。この可動部材22は、図2に示すように、周方向に所定の間隔を隔てて複数の凹部22aが形成されている。凹部22aは、軸方向から見て円形状であり、圧縮コイルばね23を配置するために設けられている。本実施形態では、凹部22aが15個設けられ、そのうちの9個の凹部22aに圧縮コイルばね23が配置されている。
また、可動部材22の外周面には、図2および図3に示すように、周方向に所定の間隔を隔てて複数のガイド溝22bが形成されている。本実施形態では、ガイド溝22bは、均等な間隔を隔てて3つ形成されている。各ガイド溝22bは、軸方向に沿って延びるように形成されるとともに、一方側(図3のX1方向側)に向けて深さが徐々に大きくなるように形成されている。すなわち、ガイド溝22bは、軸方向に対して内側(径方向側)に傾斜する底面22cを有する。また、ガイド溝22bの両側面には底面22c近傍に段差部22dが形成されており、ガイド溝22bの幅が底面22cの近傍で広くなるように形成されている。なお、底面22cは、本発明の「第1傾斜面」の一例である。
圧縮コイルばね23は、図1に示すように、可動部材22と環状部材21bとの間に配置されており、可動部材22を軸方向における一方側(X1方向側)に付勢するために設けられている。
突出片24は、可動部材22のガイド溝22bに挿入されるとともに、外装部材21の開口部21a内に配置されている。この突出片24は、可動部材22に対して周方向に所定の間隔を隔てて複数設けられている。本実施形態では、突出片24は、均等な間隔を隔てて3つ設けられている。突出片24は、ガイド溝22bの底面22cと接触する接触面24aを有する。その接触面24aは、軸方向に対して内側(径方向側)に傾斜するように形成されており、ガイド溝22bの底面22cと面接触するようになっている。なお、接触面24aは、本発明の「第2傾斜面」の一例である。
したがって、突出片24は、可動部材22が軸方向に移動した場合に径方向に移動するように構成されている。具体的には、突出片24は、可動部材22が軸方向における一方側に位置する場合(図1および図2に示す状態の場合)に外装部材21の表面(外周面)に対して突出するとともに、可動部材22が軸方向における他方側に位置する場合(図4および図5に示す状態の場合)に外装部材21の表面に対して退避するように構成されている。そして、図1に示すように、突出片24が外装部材21の表面に対して突出することにより、突出片24が巻芯150の内周面を押圧することによって、巻芯保持機構2により巻芯150が保持される。
また、図3に示すように、突出片24の側面の接触面24a近傍には、一対の係合突部24bが形成されている。そして、突出片24が可動部材22のガイド溝22bに挿入された状態では、突出片24の係合突部24bがガイド溝22bの段差部22dに係合されるので、突出片24が開口部21a(図1参照)から抜け落ちることが防止されている。
ピストン3は、図2に示すように、回転軸1の凹部1aに配置されており、周方向に所定の間隔を隔てて複数設けられている。本実施形態では、ピストン3は、均等な間隔を隔てて3つ設けられている。なお、周方向の複数のピストン3は、図1に示すように、軸方向に所定の間隔を隔てて複数設けられている。各ピストン3は、シール部材3aが設けられており、回転軸1の孔1bを介して供給される空気などの流体圧に応じて径方向に移動可能に構成されている。そして、ピストン3は、可動部材22の内周面を押圧することにより、回転軸1の動力(トルク)を巻芯保持機構2に伝達するように構成されている。
板状部材4は、図2に示すように、周方向に所定の間隔を隔てて複数設けられている。本実施形態では、板状部材4は、均等な間隔を隔てて3つ設けられており、周方向においてピストン3と交互に配置されている。なお、周方向の複数の板状部材4は、図1に示すように、各巻芯保持機構2と対応するように、軸方向に沿って連なるように複数設けられている。各板状部材4は、軸方向に移動可能に設けられており、可動部材22を圧縮コイルばね23の付勢力に抗して軸方向における他方側(X2方向側)に移動させるために設けられている。具体的には、板状部材4は、板状の本体部4aと、本体部4aに対して外側(径方向側)に突出する係合部4bとを有する。本体部4aは、回転軸1のカバー部材11により移動可能に保持されている。係合部4bは、本体部4aの軸方向における一方側(X1方向側)に設けられ、可動部材22の一方側の端面に係合される。
−巻芯の装着手順−
次に、図1〜図5を参照して、本実施形態の巻取軸100に対する巻芯150の装着手順について説明する。
まず、図4および図5に示すように、巻芯150の装着前における巻取軸100では、回転軸1の孔1bに流体圧が供給されておらず、ピストン3が可動部材22の内周面を押圧していない。このため、巻芯保持機構2が回転軸1に対して回転可能にされている。なお、巻芯150の装着前に回転軸1の孔1bに流体圧を供給して、巻芯保持機構2が回転軸1に対して回転しないようにしてもよい。
そして、図示省略したアクチュエータが作動されることにより、図4に示すように、板状部材4が軸方向における他方側(X2方向側)に移動される。このとき、板状部材4の係合部4bに可動部材22の一方側の端面が係合されるため、板状部材4とともに可動部材22が圧縮コイルばね23の付勢力に抗して軸方向における他方側に移動される。
このとき、可動部材22のガイド溝22bの深い側に突出片24がガイドされることから、突出片24が内側に引き込まれる。これにより、突出片24が外装部材21の表面に対して退避される。
そして、突出片24が外装部材21の表面に対して退避された状態で、巻取軸100に複数の巻芯150が挿入される。その後、図1に示すように、巻芯150が巻取軸100に対して所定の位置に配置された状態でアクチュエータの作動が解除される。これにより、可動部材22が圧縮コイルばね23の付勢力によって軸方向における一方側(X1方向側)に移動される。なお、可動部材22とともに板状部材4も軸方向における一方側に移動される。
このとき、可動部材22のガイド溝22bの浅い側に突出片24がガイドされることから、突出片24が外側に押し出される。これにより、突出片24が外装部材21の表面に対して突出される。この突出片24により巻芯150の内周面が押圧され、巻芯保持機構2により巻芯150が保持される。すなわち、図1および図2に示すように、巻取軸100に巻芯150が装着され、巻芯保持機構2と巻芯150とが一体的に回転可能な状態になる。
−シートの巻取時の動作−
次に、図1を参照して、本実施形態の巻取軸100によるシートの巻取時の動作について説明する。
まず、図1に示すように、巻取軸100に巻芯150が装着された状態で、空気などの流体圧が回転軸1の孔1bに供給される。これにより、ピストン3が径方向における外側に移動することから、ピストン3により可動部材22の内周面が押圧される。これによって、回転軸1の動力を巻芯保持機構2に伝達可能な状態になる。
そして、図示省略したモータにより回転軸1が回転される。このとき、ピストン3により回転軸1の動力が巻芯保持機構2に伝達され、巻芯保持機構2および巻芯150が回転される。これにより、スリッター(図示省略)において切断された複数のシートが同時に各巻芯150に巻き付けられる。
ここで、回転軸1は、巻芯150に巻き取られるシートの表面速度が原反(図示省略)から繰り出されるシートの表面速度よりも高くなるように駆動される。このため、回転軸1に対して巻芯保持機構2が滑りながら回転するので、巻芯150に巻き付けられるシートに所定の巻締力(張力)が印加される。なお、回転軸1に対して巻芯保持機構2が滑るため、巻芯150に巻き取られるシートの表面速度は原反から繰り出されるシートの表面速度とほぼ同じになる。
なお、巻取軸100に装着された巻芯150を取り外す手順は、上記した装着手順の反対の手順とほぼ同じであるので、説明を省略する。
−効果−
本実施形態では、上記のように、圧縮コイルばね23の付勢力により突出される突出片24が巻芯150の内周面を押圧することにより、巻芯保持機構2が巻芯150を保持し、流体圧によりピストン3が可動部材22の内周面を押圧することにより、回転軸1の動力を巻芯保持機構2に伝達する。このため、流体圧を調整することにより、巻芯保持機構2に伝達されるトルクを調整することができる。また、可動部材22を軸方向に移動させることにより、突出片24を外装部材21の表面に対して突出および退避させることによって、巻芯150の着脱を行うことができるので、外装部材21および巻芯150を相対的に回転させることなく巻芯150を装着することができる。したがって、外装部材および巻芯を相対的に回転させて巻芯を装着させる場合に比べて、着脱手順が簡便であり、各巻芯150を適切に装着させることができる。
また、周方向に延びる溝に球体を配置する従来のフリクション巻軸では、球体が溝の深い部分に位置する場合であっても、球体が巻取カラーの表面から僅かに突出しているのに対し、本実施形態では、突出片24を外装部材21の表面に対して完全に退避させることができるので、巻取軸100に対する巻芯150の抜き差しを行いやすくすることができる。
また、本実施形態では、圧縮コイルばね23により付勢される可動部材22の軸方向への移動量により突出片24の突出量が設定されることによって、巻芯150の内径にばらつきがある場合であっても、そのばらつきに応じた突出量とすることができるので、各巻芯150を適切に保持することができる。
また、本実施形態では、可動部材22のガイド溝22bの段差部22dに突出片24の係合突部24bが係合されることによって、突出片24が外装部材21の開口部21aから抜け落ちるのを防止することができる。このため、突出片24の抜け落ち防止用のコイルスプリングなどを設ける必要がないので、部品点数の削減を図ることができる。
また、本実施形態では、巻芯保持機構2およびピストン3を軸方向に沿って複数設けることによって、回転軸に対して1組の巻芯保持機構およびピストンを設ける場合と異なり、各巻芯150に巻締力を適切に印加することができる。すなわち、複数の巻芯150のうちの1つの巻芯150のみに巻締力が印加され、その他の巻芯150に巻締力が印加されなくなるのを防止することができる。
−他の実施形態−
なお、今回開示した実施形態は、すべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本発明の技術的範囲は、上記した実施形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、本発明の技術的範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、本実施形態では、2組の巻芯保持機構2およびピストン3により1つの巻芯150を保持する例を示したが、これに限らず、3組以上の巻芯保持機構およびピストンにより1つの巻芯を保持するようにしてもよいし、1組の巻芯保持機構およびピストンにより1つの巻芯を保持するようにしてもよい。
また、本実施形態では、可動部材22に形成された複数の凹部22aの一部に圧縮コイルばね23が配置される例を示したが、これに限らず、複数の凹部の全部に圧縮コイルばねが配置されていてもよい。なお、配置される圧縮コイルばねの数は、巻芯保持機構が巻芯を保持する保持力に応じて適宜設定すればよい。
また、本実施形態では、回転軸1の動力を巻芯保持機構2に伝達するピストン3が設けられる例を示したが、これに限らず、回転軸の動力を巻芯保持機構に伝達するピストン以外の摩擦部材が設けられていてもよい。
また、本実施形態では、可動部材22と環状部材21bとの間に圧縮コイルばね23が設けられる例を示したが、これに限らず、可動部材と環状部材との間に圧縮コイルばね以外のばねが設けられていてもよい。
また、本実施形態では、周方向に沿って3つのピストン3が配置される例を示したが、これに限らず、周方向に沿って4つ以上のピストンが配置されていてもよい。
また、本実施形態では、周方向に沿って3つの突出片24が配置される例を示したが、これに限らず、周方向に沿って4つ以上の突出片が配置されていてもよい。
また、本実施形態では、周方向に沿って3つの板状部材4が配置される例を示したが、これに限らず、周方向に沿って4つ以上の板状部材が配置されていてもよい。
1 回転軸
2 巻芯保持機構
3 ピストン(動力伝達部材)
4 板状部材
21 外装部材
21a 開口部
22 可動部材
22c 底面(第1傾斜面)
23 圧縮コイルばね(付勢部材)
24 突出片
24a 接触面(第2傾斜面)
100 巻取軸
150 巻芯
本発明による巻取軸は、回転駆動される回転軸と、回転軸の外周に、回転軸に対して相対的に回転可能に設けられた巻芯保持機構と、回転軸の動力を巻芯保持機構に伝達する動力伝達部材とを備える。巻芯保持機構および動力伝達部材は、回転軸の軸方向に沿って複数設けられている。巻芯保持機構は、円筒状の外装部材と、外装部材および回転軸の間に配置された円筒状の可動部材と、可動部材を軸方向に付勢する付勢部材と、可動部材に連結された複数の突出片とを含む。外装部材には、周方向に間隔を隔てて複数の開口部が形成され、開口部には、突出片が配置されている。可動部材は、軸方向に移動可能であり、付勢部材により軸方向における一方側に付勢され、かつ、軸方向に対して傾斜する第1傾斜面が外周面の周方向に間隔を隔てて複数形成されている。突出片は、可動部材の第1傾斜面と接触するとともに、軸方向に対して傾斜する第2傾斜面を有しており、可動部材が軸方向における一方側に位置する場合に外装部材の表面に対して突出するとともに、可動部材が軸方向における他方側に位置する場合に外装部材の表面に対して退避するように構成されている。動力伝達部材は、回転軸の周方向に間隔を隔てて複数設けられ、流体圧により回転軸の径方向に移動することによって可動部材の内周面を押圧可能に構成されている。そして、巻取軸には、付勢部材の付勢力に抗して可動部材を軸方向における他方側に移動させるための板状部材が設けられている。

Claims (2)

  1. 回転駆動される回転軸と、
    前記回転軸の外周に、前記回転軸に対して相対的に回転可能に設けられた巻芯保持機構と、
    前記回転軸の動力を前記巻芯保持機構に伝達する動力伝達部材とを備える巻取軸であって、
    前記巻芯保持機構および前記動力伝達部材は、前記回転軸の軸方向に沿って複数設けられており、
    前記巻芯保持機構は、円筒状の外装部材と、前記外装部材および前記回転軸の間に配置された円筒状の可動部材と、前記可動部材を軸方向に付勢する付勢部材と、前記可動部材に連結された複数の突出片とを含み、
    前記外装部材には、周方向に間隔を隔てて複数の開口部が形成され、前記開口部には、前記突出片が配置され、
    前記可動部材は、軸方向に移動可能であり、前記付勢部材により軸方向における一方側に付勢され、かつ、軸方向に対して傾斜する第1傾斜面が外周面の周方向に間隔を隔てて複数形成され、
    前記突出片は、前記可動部材の第1傾斜面と接触するとともに、軸方向に対して傾斜する第2傾斜面を有しており、前記可動部材が軸方向における一方側に位置する場合に前記外装部材の表面に対して突出するとともに、前記可動部材が軸方向における他方側に位置する場合に前記外装部材の表面に対して退避するように構成され、
    前記動力伝達部材は、前記回転軸の周方向に間隔を隔てて複数設けられ、流体圧により前記回転軸の径方向に移動することによって前記可動部材の内周面を押圧可能に構成されていることを特徴とする巻取軸。
  2. 請求項1に記載の巻取軸において、
    前記付勢部材の付勢力に抗して前記可動部材を軸方向における他方側に移動させるための板状部材が設けられていることを特徴とする巻取軸。
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