JP5950224B1 - 帯状シート巻軸 - Google Patents

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Abstract

【課題】中心駆動軸上に所定間隔をおいて並べた多数の巻取カラーと、巻取カラー相互間に配置した多数の横ズレ防止リングとを備える帯状シート巻軸において、その耐久性や最大巻取トルク、最小巻取幅や中心駆動軸の外径及び長さ等の従来の仕様を犠牲にすることなく巻取ロールを人手により容易に移動して取外すことができるようにする。【解決手段】横ズレ防止リング3のリング本体8にその外周面から凹陥部20を形成し、巻芯Cの内周面を支えて巻芯長手方向に回転することができるコロ21を、凹陥部20内の所定位置に取付ける。リング本体8に、それに隣り合う巻取カラー3のカラー本体5の縁部の外周を覆う張り出し部8aを形成し、張り出し部8aの内周面とカラー本体5の縁部の外周面との隙間を、リング本体5の内周面と中心駆動軸1のリング本体装着部分1aの外周面との隙間より小さくする。【選択図】図1

Description

本発明は、例えばプラスチックフィルム、紙等の広幅の帯状シートをスリッターにより複数条に分割しながら個々の中空の巻芯のまわりに巻取るシート分割巻取機に装備することができる帯状シート巻軸に関する。
従来、上述のような帯状シート巻軸としては、例えば特開平11−301893号公報に開示されているように、巻取中に回転駆動される中心駆動軸上に所定間隔をおいて並べた多数の巻取カラーと、前記巻取カラーの相互間に配置した多数の横ズレ防止リングとを備え、前記巻取カラーと横ズレ防止リングの外周に中空の複数の巻芯を被せ嵌めて保持し、各巻芯に中心駆動軸から所要の回転力を伝達して複数の帯状シートを同時に巻取ることができるものがある。
巻取カラーは、中心駆動軸に回転可能に装着した環状のカラー本体と、このカラー本体に被せ嵌めた巻芯がカラー本体と一緒に回転するように巻芯をカラー本体に固く保持するための巻芯固定機構を備えており、この巻芯固定機構は、カラー本体の外周に被せた巻芯と、カラー本体との相対回転により動作するものであるが、このような巻芯固定機構を備えた巻取カラーでは、カラー本体と巻芯との相対的な回転力がなくなると巻芯の保持が不安定になって巻芯が中心駆動軸長手方向にずれる恐れがあるので、そうならないようにするために横ズレ防止リングが設けてある。
この横ズレ防止リングは、中心駆動軸の外周にゆるく嵌めたリング本体と、リング本体の内周に装着した一対のリング状のシールと、巻芯の内周に係合する係合部を有する、リング本体に設けた陥没部に配置されている爪部材と、係合部を進出させるべく爪部材を付勢するバネ装置と、爪部材の係合部を後退させるための押し戻し装置とを備えている。そして帯状シート巻軸への巻芯の着脱時に、リング本体内周の一対のシールの相互間に供給される圧力流体によって押し戻し装置が作動し、爪部材の係合部が陥没部内に後退し、それによって巻芯は解放される。しかし巻芯着脱時以外は爪部材がバネ装置により付勢されており、爪部材の係合部が巻芯の内周面に係合してリング本体に巻芯が係止される。そしてリング本体は両側の巻取カラーにより中心駆動軸の長手方向に自由に移動しないよう拘束されているので、巻芯の横ズレを防止することができる。またリング本体は中心駆動軸の外周にゆるく嵌めてあるので、爪部材の係合部が巻芯の内周面に係合しているときは、リング本体は巻芯と一体化して中心駆動軸に対して回転することができる。
このような巻取カラー並びに横ズレ防止リングを備える帯状シート巻軸は、巻取カラーのカラー本体と巻芯との相対的な回転力が大きくなればなるほど球体が溝の一層浅い方へ移動して球体の突出量が大きくなるので大きい巻取トルクを伝達することができ、比較的構造が簡単で故障が少ないものとなる。しかも、巻芯の内径に対する中心駆動軸の外径の割合を大きくすることができるので、中心駆動軸の長さを長くしても中心駆動軸の曲げ剛性を大きくすることができ、巻取中に巻取ロールの荷重が作用しても撓みにくいもの得ることができる。そのため原反となる帯状シートの最大幅が大きいシート分割巻取機であっても適用することができるようになる。
ところで、上述のような巻取カラー並びに横ズレ防止リングを備える帯状シート巻軸は、通常、巻軸引抜き機構を備えたシート分割巻取機に装備されているが、最近、この帯状シート巻軸を、巻軸引抜き機構を備えないシート分割巻取機に設置することへの強い要望があった。更に、巻軸引き機構を備えないシート分割巻取機において巻上がった巻取ロールを巻軸から取外すには、巻軸上の巻取ロールを作業者が手で押して巻軸の取外し側先端へ移動することが必要になり、その際の巻取ロールの巻軸に対する摺動抵抗が作業者にとっては大きいため巻取ロール取外し作業が負担になるということで、この問題の解決も要望されていた。
従来、巻取ロールの取外し作業を容易にする帯状シート巻軸としては、例えば実開平6−73018号公報に記載されているように、中心駆動軸の外周に巻取カラーに相当するコアホルダーとコロ支持板とを交互に多数嵌め、コロ支持板に自由に回転し得る小径コロを多数埋設し、これらの小径コロを夫々の外周面の一部が、巻軸の外径より僅かに外側に突出し、かつその外側に出た外周部分が巻軸の軸心方向に回転するように小径コロを設置して、小径コロで巻芯の内周面を支えてその巻芯を軸線方向に軽くスライドさせることができるようにしたものがある。そしてコロ支持板は、中心部に設けたベアリングにより中心駆動軸に個々に回転可能に支持されており、小径コロを介して加わる巻取ロールの荷重を支えることができる。
ところが、上述のコアホルダーは、エアーにより爪が拡張して巻芯をグリップするものであり、このようなエアーにより動作する巻芯固定機構を備えた巻取カラーあっては、一般的にその構造が非常に複雑になり、大きい巻取トルクの伝達に耐え得るものを製造するのが難しく、大きいグリップ力を得ようとしてエアー圧を高めるとエアー漏れが生じ易くなる。またエアーにより動作する巻芯固定機構をカラー本体に組み込むと、どうしても巻取カラー全体としての厚みが厚くなってしまうため、中心駆動軸の外径を小さくせざるを得ず、巻芯の内径に対する中心駆動軸の外径の割合を大きくすることができない。そのため巻取中に撓みにくい巻軸を得ることが非常に困難になるという問題がある。
ここで、上述したカラー本体の外周に被せた巻芯と、カラー本体との相対回転により動作する巻芯固定機構を備えた巻取カラーと横ズレ防止リングとを備える帯状シート巻軸に、小径コロを設置したコロ支持板を取付けることが提案される。しかし、その場合、帯状シートの幅方向に巻取カラー並びに横ズレ防止リングとコロ支持板が並ぶことになるので、その帯状シート巻軸で巻取り可能な帯状シートの最小幅が大きくなってしまい帯状シート巻軸の仕様を満たせなくなる。
更に、コロ支持板を設けずに小径コロのみを横ズレ防止リングに設けることも提案される。しかし、横ズレ防止リングのリング本体は、巻取ロールの荷重を支える機能を有していない。つまり、横ズレ防止リングのリング本体は、中心駆動軸の外周にゆるく嵌めてあり、ベアリングではなくシールを介して中心駆動軸上に支持されており、そのシールはゴム等の弾力的な材料できているので、巻取ロールの荷重を支えることができない。したがって、小径コロをリング本体に設けた場合、巻取ロール取外し時にその荷重が小径コロを通じてリング本体に作用し、そのリング本体が押し下げられて、その内周面が中心駆動軸のリング本端装着部分の外周面に当たることになる。その結果、中心駆動軸のリング本体装着部分の外周面やシールを損傷してエアー漏れが生じる原因になる。
特開平11−79483号公報 実開平6−73018号公報
本発明は、前述のような問題点に鑑み、多数の巻取カラー並びに横ズレ防止リングを備える帯状シート巻軸において、その耐久性や最大巻取トルク、最小巻取幅や中心駆動軸の外径及び長さ等の従来の仕様を犠牲にすることなく巻取ロールを人手により容易に移動して取外すことができるようにすることを目的とする。
本発明は、中心駆動軸上に所定間隔をおいて並べた多数の巻取カラーと、前記巻取カラーの相互間に配置した多数の横ズレ防止リングとを備え、前記巻取カラー並びに横ズレ防止リングの外周に被せ嵌めて保持した複数の巻芯のまわりに夫々帯状シートを一斉に巻取ることができるものであって、前記巻取カラーは、前記中心駆動軸に軸受を用いて回転可能に装着した環状のカラー本体と、前記カラー本体と前記巻芯との相対的な回転により巻芯係止体が巻芯の内周面に向けて進出後退するように構成した巻芯固定機構とを備え、前記横ズレ防止リングは、前記中心駆動軸の外周にゆるく嵌めたリング本体と、前記リング本体の内周に装着した一対のシールと、前記リング本体に設けた陥没部に配置した、前記巻芯の内周面への係合部を有する爪部材と、前記係合部を進出させるべく前記爪部材を付勢するバネ装置と、前記一対のシールの相互間に供給される圧力流体により働く、前記爪部材の係合部を後退させるための押し戻し装置とを備え、前記中心駆動軸は、前記カラー本体に所要の回転力を伝達する回転力伝達手段と、前記一対のシールの間に圧縮空気を供給する供給孔とを備えるものである帯状シート巻軸において、前記多数の横ズレ防止リングのうちの全部又は一部につき、前記リング本体の円周方向の少なくとも3個所に外周面から凹陥部を形成し、前記巻芯の内周面を支えて長手方向に回転することができるコロを前記凹陥部内の所定位置に夫々取付け、前記リング本体に、該リング本体に隣り合う前記カラー本体の縁部の外周を覆う張り出し部を形成し、前記張り出し部の内周面と前記カラー本体の縁部の外周面との隙間を、前記リング本体の内周面と前記中心駆動軸の前記リング本体装着部分の外周面との隙間より小さくしたことを特徴とする。
本発明によれば、横ズレ防止リングのリング本体の円周方向の少なくとも3個所に外周面から凹陥部を形成し、巻芯の内周面を支えて巻芯長手方向に回転することができるコロを前記凹陥部内の所定位置に夫々取付け、前記リング本体に、該リング本体に隣り合う巻取カラーのカラー本体の縁部の外周を覆う張り出し部を形成し、この張り出し部の内周面と前記カラー本体の縁部の外周面との隙間を、前記リング本体の内周面と前記中心駆動軸のリング本体の装着部分の外周面との隙間より小さくしたことにより、多数の巻取カラー並びに横ズレ防止リングを備える帯状シート巻軸において、巻取カラー並びに横ズレ防止リングの占有スペースや、横ズレ防止リングの押し戻し装置への圧力流体の供給構造を従来と比べて実質的に変えることなく、コロを横ズレ防止リングに設置することができるようになり、コロを設置しても最大巻取トルク、最小巻取幅、中心駆動軸の外径並び長さ等の帯状シート巻軸の仕様を従来どおり維持することができる。したがって、巻取ロールを人手により容易に移動して取外すことができる、構造が比較的簡素で故障が少ない帯状シート巻軸を得ることができる。
また、前記カラー本体は、その一端から前記軸受の一端を突出させて前記中心駆動軸に装着してあることと、前記リング本体に、該リング本体に隣り合う前記カラー本体の縁部の外周を覆う張り出し部を形成する代わりに、該リング本体に隣り合う前記カラー本体についての前記軸受の突出部分の外周を覆う張り出し部を形成し、前記張り出し部の内周面と前記軸受の突出部分の外周面との隙間を、前記リング本体の内周面と前記中心駆動軸の前記リング本体装着部分の外周面との隙間より小さくしたことによって、巻取カラーの厚みを薄くして中心駆動軸の外径の増大を図ることができるので、一層撓みにくい帯状シート巻軸を得ることが可能になる。
また、前記コロは中心支持軸を備えていることと、該中心支持軸の両端部に夫々装着すると共に前記凹陥部に収容した保持片と、該保持片を前記リング本体に止めた、前記リング本体の回転中心軸線に平行なピン又はネジとを備えることにより、確実にローラを凹陥部の所定位置に保持することができ、巻取中にピン又はネジが緩んだと仮定しても、そのピン又はネジがリング本体から抜け落ちることを隣の巻取カラーによって阻止することができるので、巻取中にピン又はネジやコロが飛散するという心配がなくなり、作業者の安全等に関して信頼性の高い帯状シートを得ることができる。
また、前記コロを前記凹陥部内に2個ずつ互いに前記リング本体の所定の回転角度を隔てて配置することとし、前記コロは夫々中心支持軸を備えていることと、前記2個ずつ配置するコロの中心支持軸の端部のうちの隣り合う端部を装着すると共に前記凹陥部に収容した第1の保持片と、前記中心支持軸の端部のうちの残りの端部を装着すると共に前記凹陥部に収容した二つの第2の保持片と、前記第1の保持片及び前記第2の保持片を前記リング本体に止めた、前記第1の保持片及び前記第2の保持片毎の、前記リング本体の中心軸線に平行なピン又はネジとを備えることにより、コロ1個当たり加わる荷重が軽減される。また1個の保持片で2個のコロの中心支持軸の両端部を保持できるのでコロの保持構造を簡素化できる。
また、前記コロを前記凹陥部内に2個ずつ互いに前記リング本体の所定の回転角度を隔てて配置することとし、前記コロは、夫々中心支持軸を備えており、前記2個ずつ配置するコロの中心支持軸の端部のうちの隣り合う端部を第1の保持片に装着し、残りの端部を二つの第2の保持片に装着し、前記第1の保持片並びに第2の保持片を当該2個のコロと一緒に前記凹陥部に嵌めた後、前記第1の保持片のみを、前記リング本体の中心軸線に平行な少なくとも2本のピン又はネジを用いて前記リング本体に止めることで前記凹陥部内の所定位置に取付けてあることにより、第2の保持片はコロの中心支持軸を通じて第1の保持片により保持されるため、ピン等を用いて固定する必要がなくなり、コロの保持構造を比較的簡素にすることができる。
図1は、本発明の一実施例に係る帯状シート巻軸の要部の上半分を断面で示す正面図である。 図2は図1のA−A矢視断面図である。 図3は、一部分を断面で示した横ズレ防止リングの側面図である。 図4は、横ズレ防止リングの一部を省略して示した、図3のA2矢視図である。 図5は、横ズレ防止リング並びに巻取カラー及び中心駆動軸の位置関係を拡大して示した説明図である。 図6は、本発明の他の実施例に係る帯状シート巻軸の要部の上半分を断面で示す正面図である。 図7は、横ズレ防止リング並びに巻取カラー及び中心駆動軸の位置関係を拡大して示した説明図である。 図8は、横ズレ防止リングの変更態様の説明図である。 図9は、横ズレ防止リングの別の変更態様の説明図である。
図1乃至図6により本発明に係る帯状シート巻軸の一実施例について説明する。図1は帯状シート巻軸の一部分を示しており、この帯状シート巻軸は、中心駆動軸1上に所定間隔をおいて並べた多数の巻取カラー2と、これらの巻取カラー2の相互間に配置した多数の横ズレ防止リング3とを備え、巻取カラー2並びに横ズレ防止リング3の外周に被せ嵌めて保持した中空の複数の巻芯Cのまわりに夫々帯状シートを一斉に巻取ることができるものである。
巻取カラー2は、中心駆動軸1に軸受4を用いて回転可能に装着した環状のカラー本体5と、このカラー本体5と巻芯Cとの相対的な回転により、巻芯係止体6が巻芯Cの内周面に向けて進出後退するように構成した巻芯固定機構7とを備え、横ズレ防止リング3は、中心駆動軸1の外周にゆるく嵌めたリング本体8と、このリング本体8の内周に装着した一対のシール9と、図3に示すようにリング本体8に設けた陥没部10に配置した、巻芯Cの内周面への係合部11aを有する爪部材11と、係合部11aを進出させるべく爪部材11を付勢するバネ装置12と、一対のシール9の相互間に供給される圧縮空気により働く、爪部材11の係合部11aを後退させるための押し戻し装置13とを備えている。爪部材11はリング本体8に装着した支持軸11bを中心として揺動可能に支持されている。図1に示すように、中心駆動軸1は、カラー本体5に所要の回転力を伝達する回転力伝達手段14と、一対のシール9の間に圧縮空気を供給する供給孔15とを備える。
この実施例では、中心駆動軸1は、帯状シートの巻取中は図2の矢印A1で示す方向に回転駆動されるようになっている。回転力伝達手段14は、中心駆動軸1の中空部に配置した、圧縮空気により膨張収縮可能なチューブ16と、中心駆動軸1に半径方向に形成した貫通孔に挿入した摩擦ラグ17とを備えており、帯状シート巻取中はチューブに所要圧力の圧縮空気が供給され、それによって膨張したチューブ16が摩擦ラグを押上げ、その摩擦ラグ17がカラー本体5の内周面を押圧することができるようになっている。供給孔15には、帯状シート巻軸への巻芯Cの装着時及び巻取ロールの取外し時に中心駆動軸1とチューブ16との隙間を通って圧縮空気が供給されるようになっている。また巻芯係合体6は球体であり、溝18の底面上に配置し、その底面上を移動可能かつ脱落不能に保持リング19によって保持してある。溝18は、カラー本体5の円周方向に沿って矢印A1で示す方向に次第に深くなっており、その底面は回転カムのカム面となっている。カラー本体5の外周に被せた巻芯Cがカラー本体1に対して溝17が浅くなる方向に回転すると、その巻芯Cと球体17との摩擦力により球体17が溝16の浅い方へ移動し、溝16の底面によって押上げられて巻芯Cの内周面に向けて突出し、巻芯Cが矢印A1に対して逆方向に回転すると球体17は溝16の深い部分に後退する。
図1に示すように、巻取ロールの移動を容易にするために、リング本体8に、該リング本体8の外周面から凹陥部20を形成し、巻芯Cの内周面を支えて回転することができるコロ21を凹陥部20内の所定位置に夫々取付けている。凹陥部20はこの実施例によればリング本体8の円周方向の3箇所に等間隔に配置してある。そして、リング本体8に、該リング本体8に隣り合うカラー本体5の縁部の外周を覆う張り出し部8aを形成し、図5に示すように、この張り出し部8aの内周面とカラー本体5の縁部の外周面との隙間ΔG1を、リング本体8の内周面と中心駆動軸1のリング本体装着部分の外周面との隙間ΔG2より小さくしている。
図3に示すように、コロ21は、その両端面から両端が突出した中心支持軸21aを備えている。この中心支持軸21aは、その軸線が中心駆動軸1の長手方向と直交し、かつコロ21の一部がリング本体8の外周面より僅かに突出するように配置してある。コロ21を凹陥部20内の所定位置に取付けるために、中心支持軸21aの両端部に夫々保持片22を装着し、その保持片22をコロ21と一緒に凹陥部20に嵌めた後、リング本体8の中心軸線に平行なピン23を用いてリング本体8に止めている。このコロ21は、凹陥部20内の所定位置に取付けてあるので、例えば巻芯Cの移動中に従来の帯状シート巻軸の巻取カラーの球体6がカラー本体5と擦れるようにリング本体8と擦れる心配はない。この実施例では、中心支持軸21aによって貫通した2個の小型のころがり玉軸受の各外輪がコロ21となっているが、コロ21は、中心支持軸の外周に回転自在にすきまばめした回転体であってもよいし、保持片22により回転自在に保持した中心支持軸に固着した回転体であってもよい。
図5において、リング本体8の張り出し部8aの内周の半径R81とカラー本体5の縁部の外周の半径R5との差がΔG1に等しく、リング本体8の内周の半径R82と中心駆動軸1のリング本体装着部分の外周の半径R1との差がΔG2に等しい。そしてΔG1<ΔG2であるので、巻取ロール取外し時に横ズレ防止リング3上にある巻取ロールの荷重がリング本体8に作用してリング本体8が下降したとき、リング本体8の内周面が中心駆動軸1のリング本体装着部分1aの外周面に接触する前に、リング本体8の外周部の張り出し部8aの内周面が、巻取カラー2のカラー本体5の縁部の外周面に当たり、リング本体8に作用する荷重は張り出し部8aを通じてカラー本体5によって支えられると共に、リング本体8の内周面と中心駆動軸1のリング本体装着部分1aの外周面との間に所定の隙間ΔG3ができる。ここでΔG3=ΔG2−ΔG1である。シール9はその先端部がリング本体の下降量ΔG1だけ撓んだとしても損傷したり塑性変形したりすることのないものを選定している。中心駆動軸1のリング本体装着部分1aは、この実施例では中心駆動軸1に固着したリング状のスペーサからなる。
図6及び図7により本発明に係る帯状シート巻軸の他の実施例について説明する。この帯状シート巻軸では、カラー本体5はその一端から軸受4の一端を突出させて中心駆動軸1に装着してあり、リング本体8に、そのリング本体8に隣り合うカラー本体5についての軸受4の突出部分4aの外周を覆う張り出し部8aを形成し、図7に示すように、この張り出し部8aの内周面と軸受4の突出部分4aの外周面との隙間ΔG1を、リング本体8の内周面と中心駆動軸1のリング本体装着部分1aの外周面との隙間ΔG2より小さくしている。リング本体8の張り出し部8aの内周の半径R81と軸受4の突出部分4aの外周の半径R4との差がΔG1に等しく、リング本体8の内周の半径R82と中心駆動軸1のリング本体装着部分の外周の半径R1との差がΔG2に等しい。そしてΔG1<ΔG2であるので、巻取ロール取外し時に横ズレ防止リング3上にある巻取ロールの荷重がコロ21を介してリング本体8に作用することでリング本体8が下降したとき、リング本体8の内周面が中心駆動軸1のリング本体装着部分1aの外周面に接触する前に、リング本体8の外周部の張り出し部8aの内周面が、軸受4の突出部分4aの外周面に当たり、リング本体8に作用する荷重は張り出し部8aを通じて軸受4によって支えられると共に、リング本体8の内周面と中心駆動軸1のリング本体装着部分1aの外周面との間に所定の隙間ΔG3ができる。この実施例では軸受4としてころがり軸受を用いており、その外輪の外周面が軸受4の外周面となっている。
本発明によれば、巻芯の内周面の支持箇所を増やして巻取ロールの一層円滑な移動を得るために、図3に示す横ズレ防止リング3の代わりに図8又は図9に示す横ズレ防止リング3を用いるとよい。図8に示す横ズレ防止リング3では、コロ21を凹陥部20内に2個ずつ互いにリング本体8の所定の回転角度を隔てて配置している。コロ21は中心支持軸21aを備えており、2個ずつ配置するコロ21の中心支持軸21aの端部のうち、隣り合う端部を第1の保持片24に装着すると共に残りの端部を二つの第2の保持片25に個別に装着し、第1の保持片24並びに第2の保持片25を、当該2個のコロと一緒に凹陥部20に嵌めた後、第1の保持片24並びに二つの第2の保持片25を夫々リング本体8の中心軸線に平行なピン23を用いてリング本体8に止めている。図9は横ズレ防止リングの一部分を省略して示しており、この横ズレ防止リング3では、第1の保持片24並びに第2の保持片25を2個のコロ21と一緒に凹陥部20に嵌めた後、第1の保持片24のみを、夫々リング本体8の中心軸線に平行な2本のピン23を用いてリング本体8に固定している。
本発明では、その実施態様は発明の要旨を変えることなく多様に変わり得る。例えば、回転力伝達手段はカラー本体に回転力を摩擦力でなく電磁力により伝達するものであってもよい。また巻芯係合体として球体の代わりにローラ等の回転体やカム面をスライドするスライド片を用いてもよい。またコロ21を所定位置に取付けるために、ピン23の代わりにネジを用いて保持片22をリング本体8に固着してもよい。また張り出し部8aは円周方向に連続しているものとは限らない。凹陥部は、保持片を収容可能にリング本体の外周面から陥没したものであればよく、その形状は図3、図4等に示すものに限らない。また本発明の帯状シート巻軸は、中心駆動軸上に配置した多数の横ズレ防止リングのうちの全部が、コロを備える図1や図6に示すような横ズレ防止リングであるものとは限らず、例えば巻取ロールの移動に支障のない箇所に配置した一部の横ズレ防止リングが従来の横ズレ防止リングであるものであってもよい。
C 巻芯
1 中心駆動軸
2 巻取カラー
3 横ズレ防止リング
4 軸受
5 カラー本体
6 巻芯係合体(球体)
7 巻芯固定機構
8 リング本体
8a 張り出し部
9 シール
10 陥没部
11 爪部材
11a 係合部
12 バネ装置
13 押し戻し装置
14 回転力伝達手段
15 供給孔
16 チューブ
17 摩擦ラグ
18 溝
19 保持リング
20 凹陥部
21 コロ
22 保持片
23 ピン
24 第1の保持片
25 第2の保持片

Claims (5)

  1. 中心駆動軸上に所定間隔をおいて並べた多数の巻取カラーと、前記巻取カラーの相互間に配置した多数の横ズレ防止リングとを備え、前記巻取カラー並びに横ズレ防止リングの外周に被せ嵌めて保持した複数の巻芯のまわりに夫々帯状シートを一斉に巻取ることができるものであって、前記巻取カラーは、前記中心駆動軸に軸受を用いて回転可能に装着した環状のカラー本体と、前記カラー本体と前記巻芯との相対的な回転により巻芯係止体が巻芯の内周面に向けて進出後退するように構成した巻芯固定機構とを備え、前記横ズレ防止リングは、前記中心駆動軸の外周にゆるく嵌めたリング本体と、前記リング本体の内周に装着した一対のシールと、前記リング本体に設けた陥没部に配置した、前記巻芯の内周面への係合部を有する爪部材と、前記係合部を進出させるべく前記爪部材を付勢するバネ装置と、 前記一対のシールの相互間に供給される圧力流体により働く、前記爪部材の係合部を後退させるための押し戻し装置とを備え、前記中心駆動軸は、前記カラー本体に所要の回転力を伝達する回転力伝達手段と、前記一対のシールの間に圧縮空気を供給する供給孔とを備えるものである帯状シート巻軸において、前記多数の横ズレ防止リングのうちの全部又は一部につき、前記リング本体の円周方向の少なくとも3個所に外周面から凹陥部を形成し、前記巻芯の内周面を支えて巻芯長手方向に回転することができるコロを前記凹陥部内の所定位置に夫々取付け、前記リング本体に、該リング本体に隣り合う前記カラー本体の縁部の外周を覆う張り出し部を形成し、前記張り出し部の内周面と前記カラー本体の縁部の外周面との隙間を、前記リング本体の内周面と前記中心駆動軸のリング本体装着部分の外周面との隙間より小さくしたことを特徴とする帯状シート巻軸。
  2. 請求項1に記載の帯状シート巻軸において、前記カラー本体は、その一端から前記軸受の一端が突出した状態で前記中心駆動軸に装着してあることと、前記リング本体に、該リング本体に隣り合う前記カラー本体の縁部の外周を覆う張り出し部を形成する代わりに、該リング本体に隣り合う前記カラー本体についての前記軸受の突出部分の外周を覆う張り出し部を形成し、前記張り出し部の内周面と前記軸受の突出部分の外周面との隙間を、前記リング本体の内周面と前記中心駆動軸の前記リング本体装着部分の外周面との隙間より小さくしたことを特徴とする帯状シート巻軸。
  3. 前記コロは中心支持軸を備えていることと、該中心支持軸の両端部に夫々装着すると共に前記凹陥部に収容した保持片と、該保持片を前記リング本体に止めた、前記リング本体の回転中心軸線に平行なピン又はネジとを備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の帯状シート巻軸。
  4. 前記コロを前記凹陥部内に2個ずつ互いに前記リング本体の所定の回転角度を隔てて配置することとし、前記コロは夫々中心支持軸を備えていることと、前記2個ずつ配置するコロの中心支持軸の端部のうちの隣り合う端部を装着すると共に前記凹陥部に収容した第1の保持片と、前記中心支持軸の端部のうちの残りの端部を装着すると共に前記凹陥部に収容した二つの第2の保持片と、前記第1の保持片及び前記第2の保持片を前記リング本体に止めた、前記第1の保持片及び前記第2の保持片毎の、前記リング本体の中心軸線に平行なピン又はネジとを備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の帯状シート巻軸。
  5. 前記コロを前記凹陥部内に2個ずつ互いに前記リング本体の所定の回転角度を隔てて配置することとし、前記コロは、夫々中心支持軸を備えており、前記2個ずつ配置するコロの中心支持軸の端部のうちの隣り合う端部を第1の保持片に装着し、残りの端部を二つの第2の保持片に装着し、前記第1の保持片並びに第2の保持片を当該2個のコロと一緒に前記凹陥部に嵌めた後、前記第1の保持片のみを、前記リング本体の中心軸線に平行な少なくとも2本のピン又はネジを用いて前記リング本体に止めることで前記凹陥部内の所定位置に取付けてあることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の帯状シート巻軸。
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