JP6955663B2 - 巻取カラー - Google Patents

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Description

本発明は、複数の帯状シート毎の巻芯を夫々貫通して支持し、その巻芯のまわりに帯状シートを一斉に巻取る巻軸において、その巻軸を構成する中心駆動軸の外周面に装着される巻取カラーに関する。
従来、上述のような巻軸としては、図12に一例を示すように、中心駆動軸1の外周面に多数の巻取カラー2を一列に並べて装着したものがある。巻芯Cは巻取カラー2の外周に装着され、中心駆動軸1は帯状シート巻取中に回転駆動される。巻取カラー2は、図13、図14に示すように、中心駆動軸1にベアリング3により回転可能に装着され、かつ中心駆動軸1から回転力伝達手段4を通じて回転力を受ける環状のカラー本体5と、カラー本体5の外周面の円周方向の複数箇所に形成した、夫々カラー本体5の円周方向に伸長する傾斜溝6と、傾斜溝6毎にその底面上に配置した、巻芯Cの内周面を把持するための可動把持体としての球体7と、球体7に対応する箇所毎に夫々球体7を傾斜溝6の深部と浅部の間を底面沿いに移動可能かつ脱落不能に保持する保持部8を有すると共にカラー本体5の外周面に回転自在に装着した環状のリテーナ9とを備えるものがある。
この巻取カラー2では、巻取中にカラー本体5に中心駆動軸1の回転力が作用すると共に、帯状シートの張力が巻芯Cにその回転を妨げるように作用するので、その巻芯C並びにリテーナ9がカラー本体5に対して図13に示す矢印の方向に回転すると共に、自動的に球体7が傾斜溝6の浅部に移動してリテーナ外周面から大きく突出して巻芯Cの内周面を押圧して把持し、それによって巻芯Cがカラー本体5上に拘束され、巻芯Cとカラー本体5とが一体となって回転すると共に中心駆動軸1からカラー本体5に受けた回転力を巻芯Cに伝達することが可能になる。
巻取カラー2に回転力を伝達する手段4は、この巻軸では、上端部が中心駆動軸1の外周面から突出可能に中心駆動軸1に保持した摩擦片19と、摩擦片19をその下端部に接して押上げるための、圧縮空気により膨張収縮可能なエアチューブ20とからなり、摩擦片整理19とカラー本体5の内周面との摩擦力に応じた回転力を伝達することができる(下記特許文献1参照)。
一般に各巻取カラー2の幅は互いに同じであり、各巻取カラー2には夫々略等しい回転力が中心駆動軸1から回転力伝達手段4を介して伝達されるので、各巻取カラー2から巻芯Cに伝達される回転力も略一定である。また巻芯Cは、巻取る帯状シートの幅と同じ又は略同じ幅のものが用いられる。そして巻軸に装着した巻芯Cに生じる回転力即ち巻取トルクは、その巻芯Cの内周を保持している巻取カラー2の個数に比例する。
したがって、巻芯を夫々巻取カラーに対して正規の位置に装着してあることを前提として、一本の巻軸を用いて同時に巻取る複数の帯状シートの幅が夫々巻取カラーの幅の整数倍である場合には、各帯状シートに生ずる単位幅当りの巻取張力は、その幅の大小に関係なく自動的に略等しくなる。そして、このような巻軸は、広幅の帯状シートをスリッターで複数条に分割しながら巻取る場合によく用いられる。
ところが、最近では、同時に巻取る帯状シートの条数や幅に関する仕様が多様に変わり得る。そして、このような巻取仕様の変更に一本の巻軸だけで対処することが要求されるようになっている。そのため、一斉に巻取る帯状シートが互いに同じ幅のものであったとしても、その幅は、1個の巻取カラーの幅の整数倍になっていないことが多い。そのため、帯状シートが巻取カラー群に対して正規の位置から外れて巻軸に到達し、巻芯Cの端面を、図12に示すように巻取カラー2の球体7上に配置することが不可避となる場合がある。その場合、巻芯が紙管であれば、帯状シートの巻取中に、球体7による押圧力が紙管の端面と内周面の角に集中してその部分に塑性変形や破損が生じてしまうと同時に、その巻取カラー2のカラー本体5の回転力が巻芯Cに伝達不能になるため、必要な巻取張力が得られず、帯状シートの巻取ロールが不良品になるという問題を生ずる。また、巻芯がプラスチック管等の比較的硬いものであるときは、巻取カラー2の半径方向に突出する球体7と巻芯Cとの接触部分が傾斜しているため、球体7の突出力の巻芯幅向の分力が巻芯Cに作用し、それによって帯状シート巻取中に巻芯Cが巻取カラー2に対して幅方向にずれ易くなる。特に、小さい巻取張力を必要とする場合には巻芯が幅方向にずれ易く、それにより巻取ロールの端面に段差が生じて、その巻取ロールが不良品になる傾向が見られる。
ここで、上述のような問題を解決するには、巻取カラーのカラー本体から巻芯への回転力伝達機能の停止と復活の切替えを可能にすればよい。つまり中心駆動軸からカラー本体に伝達された回転力を、カラー本体から巻芯に伝達することができない状態にしたり、カラー本体から巻芯に伝達することができる状態にしたりすることができればよい。即ち、上述の巻軸において巻芯の端面が巻取カラーに対して不適正な位置に配置されるときは、その巻芯の端面に対応する巻取カラーを、カラー本体から巻芯へ回転力の伝達が不可能な状態に巻芯装着前にしておく。そして一斉に巻取る帯状シートの単位幅当たりの巻取張力が不均一にならないようにするために、一本の巻軸に同時に装着される複数の巻芯のうち、端面が巻取カラーに対して不適正な位置に配置される巻芯以外の巻芯についても、その巻芯を保持する巻取カラーのうちの適当するものを選び、その巻取カラーのカラー本体から巻芯への回転力を伝達することができないようにしておくことにより、予め一個の巻芯に回転力を伝達可能な巻取カラーの個数を揃えておく。
このようにカラー本体から巻芯への回転力伝達機能の停止と復活の切替えが可能な従来の巻取カラーとしては、巻取カラー本体に板バネを収容する為の陥没部を形成し板バネを備え、リテーナに形成した開口から棒状の操作用部材を挿入し、板バネをその弾力に抗して押し下げ、板バネの自由端を突起の先端より下方に変位させることにより、リテーナにある突起が板バネの自由端に係合しない状態にし、その状態でリテーナを、カラー本体に対して時計方向に所定角度回転させることによって、突起が板バネの先端部の穴と突起とが係合し、球体が傾斜溝の深部の所定位置に配置された状態でリテーナがカラー本体に対して拘束されるものがある。(下記特許文献2参照)。
しかしながら、近年帯状シートの巻取り幅は多様化し、帯状シート幅の狭い物も巻取らねばならず、幅の狭い帯状シートの物巻芯内周面を可動把持体で支持するには可動把持体間の間隔を狭くせざるを得ず、巻取カラー本体に形成される陥没部の幅も狭くなってくる。陥没部の幅が狭くなれば、陥没部に収容する板バネの幅も細い物を作らねばならず、板バネ上にピンを挿入する為の穴又は切欠きを設けることも困難となり板バネを使用する方法には、さらに改善の余地があった。
特開2001−106397号公報 特開2011−213488号公報
そこで本発明は、巻取カラー幅が狭く、リテーナを巻取カラー本体に係止する為の加工を施した板バネを埋設することが困難な場合でも、巻芯への巻取機能の停止復活の切替えを簡単な操作により短時間で確実に行うことができる、構造が簡素な巻取カラーを提供することを課題としている。
本発明の巻取カラーは、複数の帯状シート毎の巻芯を夫々貫通して支持し、その巻芯のまわりに帯状シートを一斉に巻取る巻軸を構成する中心駆動軸に回転可能に装着され、かつ該中心駆動軸から回転力伝達手段を介して回転力を受ける環状のカラー本体と、前記カラー本体の外周面の円周方向の複数箇所に、前記中心駆動軸の軸方向には傾きが無く、前記中心駆動軸の回転方向には前記中心駆動軸が回転する方向とは逆方向に行くにつれて、次第に浅くなるように底面を夫々該カラー本体の前記中心駆動軸の回転方向沿いに深部と浅部があるように形成した傾斜溝と、前記傾斜溝毎にその底面上に配置した可動把持体と、前記可動把持体に対応する箇所毎に夫々前記可動把持体を前記傾斜溝の深部と浅部の間を底面に沿いに移動可能かつ脱落不能に保持する保持部を有すると共に前記カラー本体の外周面に回転自在に装着した環状のリテーナとを備え、前記可動把持体が前記傾斜溝の深部より前記傾斜溝の浅部の間を底面沿いに移動して前記巻芯の内周面に係合することにより、前記カラー本体に受けた回転力を前記巻芯に伝達することができる巻取カラーにおいて、前記カラー本体の外周面半径方向に形成した雌螺子と、前記雌螺子に螺合される螺子と、前記可動把持体が前記傾斜溝の深部の所定位置にあるとき、前記雌螺子に対応する位置に前記リテーナの外周面から内周面にかけて前記螺子の直径より小さく形成され、前記螺子が操作され前記リテーナの内周面に当接し、前記リテーナが、前記螺子によって前記カラー本体に係合する様に工具を差し入れる操作孔とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、選択的にリテーナをカラー本体に対して拘束した状態と回転可能な状態とにすることができるので、可動把持体が巻芯の内周面を把持できない状態と把持できる状態とすることができる。しかもリテーナ内側のカラー本体に開けた雌螺子に螺子を螺合し、リテーナの外側に開けた螺子の直径より小さい孔から操作するので遠心力による部品飛散の心配もない。 また、部品件数を減らすことによって、巻取カラーの構造が更に簡素化し、加工や組立が簡単になると共に、故障しにくい巻取カラーを得ることができる。また、リテーナのネジが当たる部分に座を形成することによって万一緩んだ場合も座がある為にリテーナが回転可能な状態とはならない。したがって、巻芯の内周面を把持する可動把持体の個数の多少に関係なくカラー本体から巻芯への回転力伝達機能の停止と復活との切替えを簡単な操作により短時間で確実に行うことができ、構造が簡素で安価な巻取カラーを提供することができる。そして本発明の巻取カラーを備えた巻軸を用いることにより、複数の帯状シートを同時に品質よく巻取ることが可能になり歩留の向上を図ることができる。
図1は本発明の一実施例に係る巻取カラーの正面図である。 図2は本発明の一実施例に係る巻取カラーの平面図である。 図3は図1における巻取カラーの要部を示すC−C矢視断面図である。 図4は図2におけるB−B矢視断面図である。 図5は係合部を被係合部から離脱させた状態を示す図2におけるA−A矢視断面図である。 図6は係合部と被係合部とが係合した状態を示す図2におけるA−A矢視断面図である。 図7は本発明に係る加工の一例の巻取カラーの要部断面図である。 図8は他の一実施例に係る巻取カラーの平面図である。 図9は図8におけるA1−A1矢視断面図である。 図10は図8におけるA2−A2矢視断面図である。 図11は図10におけるD−D矢視断面図である。 図12はフリクション巻軸の一部分を示す正面図である。 図13は図12におけるE−E矢視断面図である。 図14は図13におけるF−F矢視断面図である。
図1は本発明の一実施例に係る巻取カラーの正面図、図2は、同じく平面図、図3は図1における巻取カラーの要部を示すC−C矢視断面図であり、
図4は図2におけるB−B矢視断面図である。図5は係合部を被係合部から離脱させた状態を示す図2におけるA−A矢視断面図であり、図6は係合部と被係合部とが係合した状態を示す図2におけるA−A矢視断面図である。図示の巻取カラー2は、図12乃至図14に示すフリクション巻軸に適合するものであり、この実施例では、カラー本体5の傾斜溝6の底面上には可動把持体としての球体7が配置され、その球体7は傾斜溝6の深部と浅部の間を底面に沿い移動可能であり、脱落不能に環状のリテーナ9の保持部8に保持されている。この巻取カラー2で巻芯Cを拘束する場合はリテーナ9を球体7が傾斜溝6の底面を次第に浅くなる方向へ転動するように回動させる。巻芯Cを巻取カラー2の拘束から開放する場合は、リテーナ9を球体7が傾斜溝6の底面を次第に深くなる方向へ転動するように回動させる。
そして、カラー本体5から巻芯Cへの回転力伝達機能の停止と復活の切替えを可能にするために、リテーナ9に保持された球体7が傾斜溝6の深部の所定位置にある時に、リテーナ9に覆われているカラー本体5の外周面の傾斜溝6が形成されていない場所に半径方向に雌螺子10を形成し、螺子11を螺合し、雌螺子10に対応する位置にリテーナ9の外周面から内周面にかけて操作孔13を形成している。
また、その操作孔13は、雌螺子10と螺合している螺子11の直径より小さく形成されており螺子11が操作孔13を通過することが出来なくなっている。そして、この巻取カラー2ではカラー本体5に巻芯Cが被さっていないとき球体7が傾斜溝6の深い部分に自動的に戻るようにカラー本体5の外周面に傾斜溝6の列に沿って陥没部12を設け、リテーナ9をカラー本体5に対して傾斜溝6が次第に深くなる方向へ付勢するための圧縮コイルバネ22を収容している。停止部材17はリテーナ9の内周面に設けた突起からなり、この停止部材17は、リテーナ9の外周面に形成した停止部材孔21に、その先端がリテーナ9の内周面から突出するように嵌着して形成してある。
この時、陥没部12はリテーナ9に保持された球体7が傾斜溝6の深部と浅部との移動距離とコイルバネ22の圧縮量との和の長さのものであればよいが、加工を容易にするために、カラー本体5の外周面を一周するように形成してある。
陥没部12に収容した圧縮コイルバネ22の一端は停止部材17に当接し、もう一端はカラー本体5に形成されたスプリングピン18に当接し動きを制限されている。巻芯Cを拘束するために反時計方向に回動させると圧縮コイルバネ22は圧縮され、拘束が解かれた場合にはバネが伸張し球体7が傾斜溝6の底面を次第に深くなる方向へ転動する。
次に、上述のように構成した巻取カラー2におけるカラー本体5から巻芯Cへの回転力伝達機能の停止復活切替え操作について説明する。図5に示す巻取カラー2は、カラー本体5から巻芯Cに回転力を伝達することができる状態にあり、リテーナ9はカラー本体5に対して回転方向に拘束されていない状態である。
この状態では、リテーナ9は、図5に示す位置から反時計方向に、球体7を浅部に移動可能にするための一定の回転角度の範囲内でカラー本体5に対して回動可能である。
巻取カラー2を、カラー本体5から巻芯Cに回転力を伝達することができない状態にするには、図6に示したようにリテーナ9を時計方向に回動させリテーナ9に開けた操作孔13と雌螺子10とを同一直線上にし操作工具(この実施例の場合は六角レンチ)を挿入し、螺子11(この実施例の場合はホロセット)を右螺子の場合は緩める方向に回転する。
緩められた螺子11はカラー本体5から離脱しないうちにリテーナ9に接触し、球体7が傾斜溝6の深部の所定位置に配置された状態でリテーナ9がカラー本体5に対して拘束される。
一方、カラー本体5から巻芯Cに回転力を伝達することができる状態にするには、螺子11を締めて行き、カラー本体5に埋没した状態にしリテーナ9をカラー本体5に対して回転方向に拘束されていない状態にすればよい。
その時のカラー本体に形成した雌螺子10とリテーナ9に形成された操作孔13との位置関係は、図6に示した球体7の傾斜溝6深部の所定位置は傾斜溝6の最深部であるが、球体7がリテーナ9を拘束しない位置ならば、カラー本体5の雌螺子10に対応する位置でリテーナ9に操作孔13を形成してもよい。
さらに、リテーナ9が巻取カラー2に拘束される際に、螺子11がリテーナ9に接触した場所、つまり操作孔13が貫通しているリテーナ9の内輪側に図7の様に例えば座繰りドリル23で座14を設けていれば、万一螺子11が緩んだ場合でも座14以上は動かない。
図8乃至図11は本発明の他の実施例を示す。
この巻取カラー2ではカラー本体5の外周面に円周方向に間隔をとって設けた複数の傾斜溝6を溝の伸長方向において中央部分が深く両端に近づくにつれて次第に浅くなるように形成しており、脱落不能に環状のリテーナ9の保持部8に保持されている球体7が傾斜溝6を溝の浅い部分に移動すると共に溝の底面により押上げられカラー本体5に対して正逆何れの方向に回転しても球体7が巻芯Cの内周面を押圧することによって、巻芯Cをカラー本体5に固く保持することができるようになっている。
またカラー本体5がカラー本体5aとカラー本体5bに分割出来る様になっており、部品
の組み込みが容易に出来る様になっている。カラー本体5aの一方の端部には鍔部5cを
形成し、カラー本体5aの他方の端部の外周面には、カラー本体5aを貫通する様に雌螺
子10aを形成している。雌螺子10aには止めねじ25を螺合しカラー本体5bを嵌め
て止めねじ25で締め付け固定している。
この止めねじ25を操作し、カラー本体5aとカラー本体5bを締め付け固定するには操作孔13aと止めねじ25とを同一直線上にし操作工具(この実施例の場合は六角レンチ)を挿入し、止めねじ25(この実施例の場合はホロセット)を右螺子の場合は締める方向に回転する。そのとき操作孔13aはリテーナ9に止めねじ25の直径より小さく形成しており止めねじ25が緩んだ場合でも脱落及び飛散することは無い。
また、この巻取カラー2ではカラー本体5に巻芯Cが被さっていないとき球体7が傾斜溝6の深い部分に時計方向でも反時計方向でも自動的に戻るようになっている。カラー本体5の外周面に傾斜溝6の列に沿って陥没部12を形成しているが、球体7が傾斜溝6の最深部を中心として時計方向及び反時計方向の浅部に移動する距離の長さだけ溝加工されており、陥没部12には停止部材17を挟んで2本の圧縮コイルバネ22が備えられている。その時、一方の端はリテーナ9に形成したピン孔から挿入され陥没部12内に突出した停止部材17に当接し、もう一方は圧縮コイルバネ22の一端はカラー本体に形成した陥没部12の壁面に当接し、カラー本体5にピン18を形成しなくてよい。
そして巻芯Cを拘束するために時計方向、反時計方向のいづれに回動させても圧縮コイルバネ22は圧縮され、拘束が解かれた場合にはバネが伸張し球体7が傾斜溝6の底面を次第に深くなる方向へ転動する。この巻取カラー2では傾斜溝6の円周方向の中央部が最深部となっておりリテーナ9に保持された球体7が傾斜溝6の中央部にある時にカラー本体5aの外周上に雌螺子10を形成している。そして、球体7が傾斜溝6の中央部にある時に雌螺子10と対応する位置にリテーナ9の外周面から内周面にかけて操作孔13を形成している。
この巻取カラー2では雌螺子10を形成する際にカラー本体5の陥没部12が形成されている外周上には陥没部12の他に形成されている物が無く、半径方向にも形成されている物が無い為に深い雌螺子を形成することが出来、よって雌螺子10を傾斜溝6に影響されずに陥没部12と同じ円周上にも形成することが出来る。また、その操作孔は、雌螺子10と螺合している螺子の直径より小さく形成されており螺子が操作孔13を通過することが出来なくなっている。そしてカラー本体5aの鍔部側の内周と本体5bの内周には夫々ベアリング3を装着しており、カラー本体5を中心駆動軸1上に回転可能に装着できるようにしている。
以上、少数の実施例により本発明を説明したが、本発明の実施態様は上述の実施例に限定されず、必要に応じて発明の要旨を変えることなく公知技術に基づき多様に変化し得る。本発明では、例えばカラー本体に形成した雌螺子とリテーナに形成した孔との円周方向の位置関係は、球体7がリテーナ外周面から突出しない位置なら限定されるものではない。また、雌螺子とリテーナの挿入孔の個数も限定されるものではない。また、可動把持体として、球体やコロ等の転動体の代わりに、傾斜溝の底面上を摺動可能な摺動体を採用したものでもよい。また、座は座ぐりドリルにより、円筒状の形状となっているが、その形状は円筒に限定するものではなく、三角錐でも良いし、またリューター等の円形の加工工具で形成した場合の半円状となってもよい。
C 巻芯
1 中心駆動軸
2 巻取りカラー
3 ベアリング
4 回転力伝達手段
5 カラー本体
6 傾斜溝
7 球体
8 保持部
9 リテーナ
10 雌螺子
11 螺子
12 陥没部
13 操作孔
14 座
15 操作用部材
16 板バネ
17 停止部材
18 スプリングピン
19 摩擦片
20 エアチューブ
21 停止部材孔
22 圧縮コイルバネ
23 座ぐりドリル
25 止めねじ

Claims (4)

  1. 複数の帯状シート毎の巻芯を夫々貫通して支持し、その巻芯のまわりに帯状シートを一斉に巻取る巻軸を構成する中心駆動軸に回転可能に装着され、かつ該中心駆動軸から回転力伝達手段を介して回転力を受ける環状のカラー本体と、前記カラー本体の外周面の円周方向の複数箇所に、前記中心駆動軸の軸方向には傾きが無く、前記中心駆動軸の回転方向には前記中心駆動軸が回転する方向とは逆方向に行くにつれて、次第に浅くなるように底面を夫々該カラー本体の前記中心駆動軸の回転方向沿いに深部と浅部があるように形成した傾斜溝と、前記傾斜溝毎にその底面上に配置した可動把持体と、前記可動把持体に対応する箇所毎に夫々前記可動把持体を前記傾斜溝の深部と浅部の間を底面に沿いに移動可能かつ脱落不能に保持する保持部を有すると共に前記カラー本体の外周面に回転自在に装着した環状のリテーナとを備え、前記可動把持体が前記傾斜溝の深部より前記傾斜溝の浅部の間を底面沿いに移動して前記巻芯の内周面に係合することにより、前記カラー本体に受けた回転力を前記巻芯に伝達することができる巻取カラーにおいて、前記カラー本体の外周面半径方向に形成した雌螺子と、前記雌螺子に螺合される螺子と、前記可動把持体が前記傾斜溝の深部の所定位置にあるとき、前記雌螺子に対応する位置に前記リテーナの外周面から内周面にかけて前記螺子の直径より小さく形成され、前記螺子が操作され前記リテーナの内周面に当接し、前記リテーナが、前記螺子によって前記カラー本体に係合する様に工具を差し入れる操作孔とを備えることを特徴とする巻取カラー。
  2. 前記操作孔が貫通する前記リテーナの内周面に前記螺子が挿入され係合する座繰りがあることを特徴とする請求項1の巻取カラー。
  3. 前記カラー本体外周面の前記リテーナで覆われる部分に前記傾斜溝の列に沿うように形成した陥没部と、前記陥没部に備えた第一の弾性体と、前記リテーナに形成した貫通孔と、前記貫通孔から挿入され前記陥没部内に突出し、かつ前記リテーナに係止した停止部材と、前記第一の弾性体の一端に当接する前記陥没部内の第一の当接面と、前記停止部材に当接する前記第一の弾性体の他の一端とからなり、前記巻芯が前記巻取カラーから支持され、前記中心駆動軸が回転する時、前記可動把持体が前記傾斜溝の前記浅部に移動し前記巻取カラーが前記巻芯を支持すると共に前記第一の弾性体が圧縮され、前記巻芯が前記巻取カラーからの支持を解かれる時、前記第一の弾性体が伸長し、前記リテーナに保持された前記可動把持体が前記傾斜溝の前記深部に移動するように前記リテーナを前記カラー本体に対して前記第一の弾性体が付勢するリテーナ付勢機構を備えることを特徴とする請求項1から請求項2のいずれか一項に記載の巻取カラー。
  4. 前記傾斜溝を前記カラー本体の外周面の円周方向の複数箇所に、前記中心駆動軸の軸方向には傾きが無く、前記中心駆動軸の回転方向には中央部分は深く両端は前記中心駆動軸が回転する方向とは逆方向に行くにつれて、次第に浅くなるように底面を夫々該カラー本体の前記中心駆動軸の回転方向沿いに深部と浅部があるように形成した正逆両用傾斜溝と、前記正逆両用傾斜溝の列に沿うように形成した陥没部と、前記陥没部に備えた第一の弾性体と、前記リテーナに形成した貫通孔と、前記貫通孔から挿入され前記陥没部内に突出し、かつ前記リテーナに係止した停止部材と、前記第一の弾性体の一端に当接する前記陥没部内の第一の当接面と、前記停止部材に当接する前記第一の弾性体の他の一端と、前記陥没部に備えた第二の弾性体と、前記第二の弾性体の一端に当接する前記陥没部内の第二の当接面と、前記停止部材に当接する前記第二の弾性体の他の一端とからなり、前記巻芯が前記巻取カラーから支持され、前記中心駆動軸が回転する時、前記可動把持体が前記正逆両用傾斜溝の前記浅部に移動し前記巻取カラーが前記巻芯を支持すると共に前記第一の弾性体又は前記第二の弾性体が圧縮され、前記巻芯が前記巻取カラーからの支持を解かれる時、前記第一の弾性体又は前記第二の弾性体が伸長し、前記リテーナに保持された前記可動把持体が前記正逆両用傾斜溝の前記深部に移動するように前記リテーナを前記カラー本体に対して前記第一の弾性体又は前記第二の弾性体が付勢するリテーナ付勢機構を備えることを特徴とする請求項1から請求項2のいずれか一項に記載の巻取カラー。
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