JP4792270B2 - シート巻取軸装置 - Google Patents

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Description

本発明は、多数並列された細巾の巻取部のそれぞれに巾が例えば25mm以下の比較的細巾のシートを比較的小さいシート張力で巻き取るのに適しているシート巻取軸装置に関する。
細幅のシートを巻き取るための従来のシート巻取軸装置は例えば次のようなものとなされている。
即ち、軸中心線回りへ回転される駆動軸を備え、この駆動軸の外周面に軸中心線方向へ摺動変位可能で且つ駆動軸と同体状の回転可能に外嵌された多数の駆動力伝達リング体と、隣接した2つの駆動力伝達リング体の間のそれぞれに位置され且つこれら2つの駆動力伝達リング体に挟まれ且つ前記駆動軸の外周面上に前記駆動軸と同心の回転可能に装着される巻取部とを具備した巻芯装着部が形成されると共に、該巻芯装着部の両端部の駆動力伝達リング体を近接させる方向へ任意な大きさの押圧力で押圧するものとした押圧手段が形成されたものとなされている(特許文献1参照)。
上記シート巻取軸装置は、シートを巻き取らない状態では前記押圧手段の押圧力は発生しない状態となされるのであり、またシートを巻き取る状態では、巻取部の外周面にシートを巻き取るための筒状巻芯を外嵌させ、該筒状巻芯を巻取部に対し固定状態になすと共に前記押圧手段の押圧力が発生した状態となされる。
特開2000−289897号公報
上記シート巻取軸装置では、使用状態時に押圧手段により前記巻芯装着部の両端部の駆動力伝達リング体を近接させる方向に押圧して、駆動力伝達リング体に掛かる軸方向力を相隣り合う駆動力伝達リング体を介して伝播させ、この軸方向力を摩擦力発生の効力として使用しているので、巻取部の数が比較的多いときには、駆動力伝達リング体に装着された各巻取部の発生トルクを一定値以下に低下させることができず、それ故、巻取部に固定された筒状巻芯に巻き取られるシートの巻取張力を一定値以下に低下させることができず、特に細幅シート、例えば25mm以下の細幅シートを極低張力下で巻き取ることが困難であった。
本発明は、このような問題点を簡易な構造で解消させるものとしたシート巻取軸装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るシート巻取軸装置は、軸中心線回りへ回転される駆動軸の外周部に巻取部を前記軸中心線方向への並列状に且つ前記軸中心線回りへの回転自在に装着すると共に、前記軸中心線方向で隣接した2つの巻取部の間箇所に空所を穿設してこの空所内に前記駆動軸と同体状に回転される駆動リング体を設け、この駆動リング体にはこれの回転力を任意な割合で前記2つの巻取部に伝達することを可能とした回転力伝達手段を設ける。
さらに、前記回転力伝達手段は、前記2つの巻取部との間で摩擦力を発生するものとした第一流体圧ピストンシリンダ機構となされている。
そして、前記駆動リング体の間の空所にこれの半径方向へ変位される巻芯把持用ピストンと、該巻芯把持用ピストンを挟んだ一対のスライド環体を備えた第二流体圧ピストンシリンダ機構を形成し、該一対スライド環体の環内周面が前記巻芯把持用ピストンと係合するテーパ雌面の周面に形成されて前記巻芯把持用ピストンの半径方向変位により該スライド環体の中心線方向の位置が特定され、該一対のスライド環体の夫々の位置変位に関連して前記2つの巻取部の夫々の外周から爪部材が突出することにより、前記2つの巻取部に夫々外嵌された筒状巻芯が把持或いは解放される構成となされている。
また請求項2に記載したように、前記第一流体圧ピストンシリンダ機構が、前記駆動リング体に長手方向が前記軸中心線方向へ向かうように形成された透孔を備えると共に、この透孔に前記軸中心線方向上で対向する一対のピストンを案内させ、各ピストンが前記シリンダ室内の流体圧力により前記2つの巻取部のうちの対応する側のものに圧接される構成となす。
本発明では、2つの巻取部に共有される巻芯把持用ピストンが設けられて、各巻取部に外嵌された筒状巻芯が把持或いは解放する。巻芯把持用ピストンを共有することにより、2つの巻取部の爪部材を動かせるため、夫々の巻取部に別々の巻芯把持用ピストンを設けるよりもスペース的に優位になる。
2つの巻取部に対して共通にピストンを設けるための構成として、スライド環体の環内周面をテーパ雌面の周面に形成することにより、テーパによってピストンの移動がスライド環体に伝達されるとともに、テーパが周面であることから、2つの保持体の間で回転数にズレがおきたとしても、このテーパ雄面の周面でピストンが滑り、ズレを吸収する。
ピストンを2つの保持体で共通に利用することにより、巻芯把持用ピストンを設けるよりもスペース的に優位にすることができ、保持体の幅を狭くして細幅のシートの巻取りに対応する装置にできるという効果がある。
また請求項2記載のものによれば、一つの透孔に圧力流体を供給することによりこれに案内される一対のピストンを作動させて、それぞれのピストンをこれに対応した側の巻取部の側面に圧接させることができ、この圧接に伴う摩擦力でこれらピストンに対応した2つの巻取部に駆動軸の回転力を伝達させることができようになり、一つの透孔に一つのピストンを案内させる場合に比べて製造コストを安価となすことができる。
次に本発明の実施の形態を図1から図11を参照して詳細に説明する。
図1〜図3中、1はシート巻取軸装置で、該シート巻取軸装置1は図示しない駆動源からの動力を受けて回転する駆動軸2と、該駆動軸2の外周面にこれの軸中心線O1方向に配列され外嵌装着された複数の巻取部3とを備えていると共に、その駆動軸2の各端部側には駆動軸2を回転自在に支持する軸受部4a、4bが形成されている。
駆動軸2は巻取部3の装着される巻取部支持箇所2aと、この巻取部支持箇所2aの右側で当該支持箇所2aよりも幾分大きな径となされた被支承部2b、この巻取部支持箇所2aの左側で当該支持箇所2aよりも幾分小さな径となされた被支承部2cとを備えている。また一方の軸受部4aは駆動軸2を片持ち支持するに足りる支持能力を有し、また他方の軸受部4bは駆動軸2から必要に応じて簡便に離脱させ得るものとなされる。
駆動軸2の一方の端部には、駆動軸2の回転中でも外方の流体供給源から任意に昇圧された状態の圧縮流体を流体供給管を経て該駆動軸2の内方に送り込むことを可能となす2つの流体供給接続体5a、5bが取り付けられている。なお各図中、巻取部3はその内部構造を省略した状態で表現されている。
図2〜図6に示すように、駆動軸2には、これの肉厚部に第一流体路6と第二流体路7がそれぞれ独立した状態に形成されており、第一流体路6は駆動軸2の特定直径上の一端寄り個所に左右方向へ形成された第一直状孔6aと該第一直状孔6aから駆動軸2の半径方向へ向かうように形成された第一半径孔6bを具備し、第二流体路7は駆動軸2の特定直径上の他端寄り個所に形成された第二直状孔7aと、該第二直状孔7aから駆動軸2の半径方向へ向かうように形成された第二半径孔7bを具備している。
軸受部4aは、図2に示すように、被支持部2bの左右端に外嵌された転がり軸受8a、8b、これら左右の転がり軸受8a、8bの間に外嵌された筒状スペーサ9、左右の転がり軸受8a、8bの外周面を包囲した状態で支持する中間筒状保持部材10、この中間筒状保持部材10の外周面を包囲した状態で支持する外側筒状保持部材11などからなっており、縦向きの装置フレーム12aに固定されたブラケット13に支点軸部材14を介して水平揺動可能に支持されている。
他方の軸受部4bは、図3に示すように、被支持部2cの左右に外嵌された転がり軸受15a、15b、これら左右の転がり軸受15a、15bの外周面を包囲した状態で支持する中間筒状保持部材16、この中間筒状保持部材16の外周面を包囲し前後側の半分を開放可能となされ中間筒状保持部材16を前後何れかの側に抜き出し可能となされた外側筒状保持部材17などからなっており、縦向きの装置フレーム12bに固定されたブラケット18に支持されている。
流体供給接続体5aは外部の流体圧制御装置により適当圧に調整された制御流体を第一流体路6内に送り込むものとなされており、他方の流体供給接続体5bは流体供給源から特定圧力に昇圧された部品駆動用の圧縮流体を第二流体路7内に送り込むものとなされている。
この際、流体供給接続体5aは、図3に示すように、装置フレーム12bに形成された左右向きの透孔に第一筒体19の小径部19aを内嵌して固定状態となすと共に小径部19aの右側に第二筒体20を連続状に固定し、第一筒体19の内孔を第二筒体20の内孔よりも大きな径となしておき、これら内孔に外周面が段違い状となされた流体供給用ピストン21を内挿すると共にこのピストン21の右端に回転接続口部材22を転がり軸受23を介して装着し、外部からの制御流体が第一筒体19に形成された流体通路19bを経て流体供給用ピストン21の左側のシリンダ室a1内に供給されたときに流体供給用ピストン21が流体圧力で右方へ押し変位されて回転接続口部材23の先端が駆動軸2の左端面にここに装着されたシール部材を介して気体密状に当接され、駆動軸2の回転中には回転接続口部材23が従動回転して摩擦抵抗の少ない状態で制御流体が第一流体路6内に供給されるものとなり、一方、シリンダ室a1内の流体が排出されて外部からの圧縮流体が第一筒体19に形成された流体通路19cを経て流体供給用ピストン21の径大部の右側の環状シリンダ室a2内に供給されたときに流体供給用ピストン21が流体圧力で左方へ押し変位されて回転接続口部材23の先端が駆動軸2の左端面から離れ、回転接続口部材23が駆動軸2の前記支点軸部材14回りの水平揺動を許容するものとなされている。
そして図2に示すように他方の流体供給接続体5bは、駆動軸2の被支持部2bの左箇所に流体供給用筒体24を気体密状且つ回転自在に外嵌されると共に、この流体供給用筒体24の外周箇所に流体供給源から延出された流体供給管の接続される接続口部材25を設け、この接続口部材25に外方から供給された圧縮流体を駆動軸2の回転中にも流体漏れの生じない状態で第二流体路7内に供給するものとなされている。
各巻取部3は、図6にも示すように、外周面の巾が凡そ10mm程度となされた環状体となされ、円形の内孔3aを有すると共にこの内孔3aと同心の円形凹み部3bを形成されており、この円形凹み部3b内の底面をなす半径面部外周縁に比較的広巾の環状溝3cを形成されると共に内孔3aの内周面最奥部に半径面部3dを半径中心側へ延長された環状の鍔部3eを有するものとなされており、外周壁部3g外周面の巾中央箇所に比較的狭巾の環状溝3fを形成されると共に外周壁部3gの巾中央箇所で周方向上の4つの等角配置箇所に半径方向の円形透孔3hを形成されるほか、外周壁部3g内周面で各円形透孔3hの最内方位置となる箇所に巾方向の直状溝3iを形成されたものとなされている。
巻取部3は、駆動軸2の外周面に2の倍数となる数だけ配置され、軸中心線O1方向で隣接した他の巻取部3に対し非接触状態となされ且つ可及的に近接した状態となされる。このように装着された巻取部3の集合が巻芯装着部3Aをなすものであり、この巻芯装着部3Aにおいて隣接した2つづつの巻取部3、3が単位組をなしている。
単位組の2つの巻取部3、3のそれぞれは内孔3aを介して、図4に示すように駆動軸2の外周面に外嵌された1つの転がり軸受26に外嵌されて軸中心線O1回りの回転自在となされており、この際、2つの巻取部3、3のそれぞれの鍔部3eはこれを支持した転がり軸受26からこれら2つの巻取部3、3が離反する方向へ抜け出ることのないように規制するものである。
各単位組において2つの巻取部3、3はそれらの凹み部3bが対向するような対称配置となされるのであり、これにより2つの巻取部3、3の間箇所にはこれら2つの巻取部3、3の凹み部3bからなる円形の空所が形成された状態となる。この空所内には巻取部3よりも小さな径の駆動リング体27が配置され駆動軸2の外周面に外嵌状に固定された状態となされている。
駆動リング体27は、図7に示すように、中心に形成された内孔27aの周面に3つの環状溝c1、c2、c3を巾方向へ並列状に形成されると共にこれら3つの環状溝c1、c2、c3の間に形成された2つの環状仕切部d1、d2の内径を内孔27aのそれよりも僅かに大きくなし、また半径面部27bの特定円周上の3つの等角配置箇所に巾方向へ向かう円形透孔27cを形成されると共に、外周面の周方向上の6つの等角配置箇所に半径方向へ向かう円形孔27dを形成されており、環状溝c1と環状溝c2との間箇所から肉厚部を経て延出された流体通路e1を円形透孔27cの内周面に開口させると共に、環状溝c2と環状溝c3との間箇所から肉厚部を経て延出された流体通路e2を円形孔27dの底面に開口させたものとなされている。
各環状溝c1、c2、c3内には図4に示すようにOリングが嵌着されていて内孔27aと駆動軸2外周面との間を気体密状に保持しており、環状溝c1内のOリングと環状溝c2内のOリングとの間に形成された密閉状空間は第一半径孔6bと連通されており、環状溝c2内のOリングと環状溝c3内のOリングとの間に形成された密閉状空間は第二半径孔7bと連通されている。
駆動リング体27にはこれの回転力を任意な割合で2つの巻取部3、3に伝達することを可能とした回転力伝達手段28が形成されている。回転力伝達手段28は単位組をなす2つの巻取部3、3に摩擦力を付与するものとした第一流体圧ピストンシリンダ機構となされており、図4、図6及び図7に示すように、駆動リング体27の円形透孔27cにこれの中心線上で対向するように配置された一対のピストン29、29を案内させ、各ピストン29の先端面が円形透孔27cとピストン29で囲まれたシリンダ室g1内に供給される流体圧力によりその対応する側の巻取部3の半径面部3dに圧接され、ピストン29と回転中の半径面部3dとの間に流体圧力に応じた摩擦力を発生させるものとなされている。
この際、ピストン29は外周面に環状溝が形成されていてこの環状溝内に円形透孔27cとの間を気体密状に保持するためのシールリングを装着される。
また駆動リング体27には第二流体圧ピストンシリンダ機構31が形成されている。この第二流体圧ピストンシリンダ機構31は、駆動リング体27の円形孔27dに巻芯把持用ピストン32を内挿され、円形孔27dと巻芯把持用ピストン32とで囲まれたシリンダ室g2内に供給される流体圧力により巻芯把持用ピストン32が駆動リング体27半径外方向へ変位されるものとなされている。
この際、巻芯把持用ピストン32は先部を円錐面になされると共に外周面に環状溝が形成されていてこの環状溝内に円形孔27dとの間を気体密状に保持するためのシールリング33を装着される。
各単位組の2つの巻取部3、3の環状溝3c、3cには2つのスライド環体34、34が対称配置に嵌挿されている。各スライド環体34は、図8に示すように、一方の側端面の特定円周上の12箇所の等角配置位置に円形孔34aが巾方向へ向けて形成されると共に、外周面の4箇所の等角配置位置に巾方向に添う突条34bを形成されており、また内孔34cの周面で前記一方の側端面の反対側の側端面近傍をテーパ雌面34dとなされている。この際、各突条34bの天頂面hは前記一方の側端面から他方の側端面へ向け中心線O2に近寄るような傾斜平面となされる。
そして各スライド環体34は内孔34cをその対応する巻取部3の環状溝3cの小径側周面に外嵌されて巾方向へ案内されると共に突条34bが巻取部3の円形透孔3hと対向した状態が保持されるように巻取部3に固定されたピン部材35を係合され中心線O2回りへの回転変位を規制されている。そして各円形孔34aと環状溝3cで囲まれた空所内にはスライド環体34を凹み部3bの外方へ向けへ押し出すように作用する圧縮スプリング36が内装されると共に、テーパ雌面部34dは巻芯把持用ピストン32の円錐面に係合してスライド環体34の中心線O2方向の位置を特定するものとなされる。
各突条34bと巻取部3の外周壁部3gとの間には爪部材37が配置されている。この爪部材37は、図9に示すようにくさび部37aと案内軸部37bとからなり、くさび部37aは突条34bの天頂面hをなす傾斜面に当接される傾斜面h1を備えており、また案内軸部37bは円形透孔3hに内挿され巻取部3半径方向へ案内される外周面を備えると共に先端面に巻取部3周方向へ向かう保持溝37cを形成されている。そして、各巻取部3において各爪部材37を巻取部3半径内方向へ弾圧するため、巻取部3の外周面の環状溝3fと4個の爪部材37の保持溝37cとにリング状コイルバネ38が緊張状に嵌着されている。
各巻取部3の外周壁部3gの内周面の開口側端部にはこれに形成された環状溝3jを介して止め環mが脱着可能に弾着されている。また各単位組の2つの巻取部3、3を支持した一対の転がり軸受26、26の外側には隣接した他の単位組の転がり軸受26に圧接される摩擦リング39が配置されている。
駆動軸2の左端側には押圧締結部材40が螺着されており、この押圧締結部材40は各巻取部3を支持した転がり軸受26の内輪を摩擦リング39及び駆動リング体27で強固に挟みつけた状態となっている。これにより転がり軸受及26び駆動リング体27は駆動軸2と同体状に固定された状態となる。この際、駆動リング体27は転がり軸受26の内輪と圧接される最小径箇所j1(図7参照)を僅かに左右方向へ突出されているため、巻取部3に対し非接触状態に保持されており巻取部3の回転を直接に拘束することはない。押圧締結部材40の左側の駆動軸2部分には付加筒軸41を外嵌状に固定し、巻芯装着部3Aに対する筒状巻芯の脱着を円滑に行えるようになしてある。
駆動軸2の右側には図2に示すように装置フレーム12aに軸受42を介して回転自在に支持された入力軸43が設けられている。この入力軸43は右端に電動モータなどの回転を入力されるプーリ44を固定されると共に左端面に直径方向の直状溝43aを形成されている。この直状溝43aには駆動軸2の右端面の直径箇所に形成された嵌合突条2dが係合されており、これら直状溝43a及び嵌合突条2dが入力軸43から駆動軸2への回転伝達を可能になすと同時に、これらの水平姿勢状態の下で駆動軸2を支点軸部材14回りへ水平揺動させること可能となすものである。
上記した本発明に係るシート巻取軸装置は例えば図10に示すようなスリッターに組み込まれて使用されるのである。図10中に示すものは特開平10−244487号公報に開示されたスリッターに準ずるものであり、図中、45は広幅シートの供給軸、46は張力調製ロール、47及び48はガイドロール、49は供給ロール、50はカッター装置、51aは上側の引取ロール、51bは下側の引取ロール、52はガイドロール、53aは本発明に係る上側のシート巻取軸装置、53bは本発明に係る下側のシート巻取軸装置である。
そして、上側のシート巻取軸装置53aと下側のシート巻取軸装置53bは図11に示すように起立状の支持枠54に左右向きの水平状に支持させる。図11中、55は駆動軸2を回転させるためのモータである。
該スリッターにおいては、供給軸45に支持されたロール状の広巾シートwを供給ロール49の回転送り力で順次に繰り出させ、カッター装置50において、多数並列された上側の円形刃と、多数並列された下側の円形刃とで広巾シートwの巾方向を分割切断して多数の細巾シートw1となし、これら細巾シートw1のそれぞれを巾方向の一端から順に交互に上下に振り分けた状態に引き出され、上側に振り分けられた細巾シートw1は上側のシート巻取軸装置53aに巻き取らせ、下側に振り分けられた細巾シートw1は下側のシート巻取軸装置53bに巻き取らせるようにする。
この際、上下側のシート巻取軸装置53a、53bの細巾シートw1の巻取位置は図11中に示すように千鳥配列になされるのであり、各巻取位置の巻取部3に筒状巻芯k1を固定させるのであり、各筒状巻芯k1は細巾シートw1の巾に合致した左右方向長さとなされており、該左右方向長さの大小に関連して、単一の巻取部3に外嵌されたり或いは、隣接した複数の巻取部3に外嵌されるものである。
次に上記したスリッターにおいて各シート巻取軸装置53a、53bに多数の細巾シートw1を同時に巻き取らせる場合の手順及び作用について説明する。
先ず、筒状巻芯k1の装着に先立って、駆動軸2の回転は停止状態となし、また流体通路19cに圧縮空気が供給された状態となし、且つ、第二流体路7内には圧縮空気が供給されていない状態となしておくのであり、この状態では、ピストン31は円形孔27d内で巻取部3の半径方向の移動自在な状態となっているため各爪部材37はリング状コイルスプリング38の弾力で巻取部3の半径内方向へ変位した状態となり、また回転接続口部材22は駆動軸2の左端から離反した状態となる。
次に各シート巻取軸装置53a、53bの左側の軸受部4bを開放し駆動軸2を支点軸部材14回りへ水平揺動させ駆動軸2左端を解放状態となし、巻芯装着部3Aの各巻取部3又は隣接した複数の巻取部3に筒状巻芯k1を外嵌させるのであり、該処理の後、駆動軸2を軸受部4bに支持された元の状態に復帰させる。
次に流体通路19cを通じてシリンダ室a2内の空気を排出させると共に、流体通路19bを通じてシリンダ室a1及びシリンダ室g1の内方に制御空気を供給する。また第二流体路7を通じてシリンダ室g2内に適当圧の圧縮空気を供給する。
これにより巻芯把持用ピストン32がシリンダ室g2内の圧縮空気の圧力で巻取部3半径外方向へ移動され、傾斜面hと傾斜面h1とが相対変位されて、単位組の2つのスライド環体34が互いに離れる側へ変位され、この相対変位がくさび作用によりその対応する爪部材37を巻取部3の外周面から突出する側へ変位させ、このように変位される爪部材37が筒状巻芯k1の内周面に強く圧接し筒状巻芯k1を巻取部3に同体状に係止する。
一方では、シリンダ室g1内に制御空気が供給され、この制御空気の圧力で一対のピストン29、29が離反するように軸中心線O1方向へ押し出され、各ピストン29の先端面が巻取部3の半径面部3bに圧接される。
次にカッター装置50で切断されて形成された図11に示す各細巾シートw1の先端をその対応する筒状巻芯k1の外周面に接着させるのであり、この後、供給ロール49、カッター装置50及びモータ55など必要な各部を作動状態とする。
該作動状態では、上下の駆動軸2、2がモータ55、55により特定速度で回転され、各駆動軸2の回転が各駆動リング体27に伝達され、次に各駆動リング体27の回転が回転伝達手段28を形成した2つのピストン29、29と、これに対応する巻取部3との接触箇所の相対回転に伴う摩擦抵抗を介して単位組をなす左右2つの巻取部3、3に伝達され、巻芯装着部3Aの各巻取部3が回転される。これにより筒状巻芯k1が巻取部3と同体状に回転される。
この状態の下で、任意な1つの巻取部3に固定された筒状巻芯k1に巻き取られる細巾シートw1の張力が、シリンダ室g1内の制御空気の圧力の下で該1つの巻取部3の発生し得る駆動軸2回りのトルク(限界発生トルク)に対応する張力よりも小さいときは該1つの巻取部3は駆動リング体27との間で滑りを生じることなく回転してその対応する細巾シートw1を筒状巻芯k1に巻き取るものとなる。
一方、任意な1つの巻取部3に固定された筒状巻芯k1に巻き取られる細巾シートw1の張力が限界発生トルクに対応する張力(限界発生張力)よりも大きくなろうとするときは該1つの巻取部3は駆動リング体27との間で滑りを発生し、細巾シートw1の張力が前記限界発生張力よりも大きくなるのを防止する。こうして該1つの巻取部3は駆動リング体27との間で滑りを生じつつ回転し、その対応する細巾シートw1を前記限界発生張力と略同一の張力で筒状巻芯k1に巻き取るものとなる。
全ての細巾シートw1のそれぞれをその対応する筒状巻芯k1に最も能率的に巻き取らせるには、これら巻取部3の全てがその対応する駆動リング体27に対し若干の滑りを生じるようになすのであり、この状態では、各細巾シートw1がその対応する各巻取部3の限界発生張力と略同一の張力で巻き取られるものとなる。
また各巻取部3に巻き取られる細巾シートw1の限界発生張力を増大させたいときは、シリンダ室g1内に供給される制御空気の圧力を増大させる。これにより巻取部3に対するピストン29の圧接力が増大して、各巻取部3の限界発生トルクが増大し、各巻取部3に巻き取られる細巾シートw1の限界発生張力は増大する。
逆に各巻取部3に巻き取られる細巾シートw1の限界発生張力を減少させたいときは、シリンダ室g1内に供給される制御空気の圧力を減少させる。これにより巻取部3に対するピストン29の圧接力が減少して、各巻取部3の限界発生トルクが減少し、各巻取部3に巻き取られる細巾シートw1の限界発生張力は減少する。
上記実施例は次のように変形して差し支えないのであって、即ち、各シリンダ室a1、a2、g1、g2に供給される空気に代えて不活性ガスなどを使用することもできるのであり、このようにすれば構成部材の腐食が抑制され長期に亘って良好な性能を発揮するものとなる。。
本発明に係るシート巻取軸装置を示す正面視断面図である。 前記シート巻取軸装置の左端側部位を示す正面視断面図である。 前記シート巻取軸装置の右端側部位を示す正面視断面図である。 前記シート巻取軸装置の単位組の巻取部などを示す正面視断面図である。 図2中のx−x部断面図である。 前記シート巻取軸装置の巻取部を示しAは側面図、Bは正面視断面図及びCは一部正面図である。 前記シート巻取軸装置の駆動リング体を示しAは側面図でBは正面視断面図である。 前記シート巻取軸装置のスライド環体を示しAは側面図でBは正面視断面図である。 前記シート巻取軸装置の爪部材を示しAは平面図、Bは正面図及びCは側面図である。 前記シート巻取軸装置を備えたスリッターを示す側面図である。 前記スリッターの一部の使用例を示す側面視説明図である。
符号の説明
2 駆動軸
3 巻取部
3b 空所(円形凹み部)
27 駆動リング体
27c 透孔
28 回転力伝達手段(第1流体圧ピストンシリンダ機構)
29 ピストン
31 第二流体圧ピストンシリンダ機構
32 巻芯把持用ピストン
g1 シリンダ室
k1 筒状巻芯
O1 軸中心線

Claims (2)

  1. 軸中心線回りへ回転される駆動軸の外周部に巻取部を前記軸中心線方向への並列状に且つ前記軸中心線回りの回転自在に装着すると共に、前記軸中心線方向で隣接した2つの巻取部の間箇所に空所を穿設してこの空所内に前記駆動軸と同体状に回転される駆動リング体を設け、この駆動リング体にはこれの回転力を任意な割合で前記2つの巻取部に伝達することを可能とした回転力伝達手段を設け、
    かつ、前記回転力伝達手段は、前記2つの巻取部との間で摩擦力を発生するものとした第一流体圧ピストンシリンダ機構となされており、
    さらに、前記駆動リング体の間の空所にこれの半径方向へ変位される巻芯把持用ピストンと、該巻芯把持用ピストンを挟んだ一対のスライド環体を備えた第二流体圧ピストンシリンダ機構を形成し、該一対スライド環体の環内周面が前記巻芯把持用ピストンと係合するテーパ雌面の周面に形成されて前記巻芯把持用ピストンの半径方向変位により該スライド環体の中心線方向の位置が特定され、該一対のスライド環体の夫々の位置変位に関連して前記2つの巻取部の夫々の外周から爪部材が突出することにより、前記2つの巻取部に夫々外嵌された筒状巻芯が把持或いは解放される構成となされていることを特徴とするシート巻取軸装置。
  2. 前記第一流体圧ピストンシリンダ機構が、前記駆動リング体に透孔をこれの中心線が前記軸中心線方向へ向かうように形成すると共に、この透孔に前記軸中心線方向上で対向する一対のピストンを案内させ、各ピストンが前記透孔内の流体圧力により前記2つの巻取部のうちの対応する側のものに圧接される構成となされていることを特徴とする請求項1記載のシート巻取軸装置。
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