JP3617645B2 - マイクロトラクションドライブ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、小サイズの装置内にも収められ、破損の恐れが少なく高トルクを得られるマイクロトラクションドライブに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、マイクロロボット等小型装置として、土壌調査用の小型掘削装置や、タービンロータ中心孔レプリカ採取装置に、小径の筒状の本体内にモータ等の回転駆動源を備え、本体先端の作業部を回転駆動するものが提供されている。
【0003】
このような装置において、回転駆動源からの回転数を減速するのにマイクロトラクションドライブが用いられている。このマイクロトラクションドライブの一般的な構成は、次に述べるものになっている。すなわち、筐体と、筐体に回転自在に支持された入力軸と、筐体に入力軸と同軸線上に回転自在に支持された出力軸とを備えて、入力軸に設けられた内輪と、筐体に対して回転方向が固定された外輪との間に入力軸の中心軸回りに公転する回転体を嵌装して、出力軸に設けられた保持器と回転体とを係合させた単位減速機構と、この単位減速機構の外輪と回転体と内輪を押圧する付勢機構とが備えられている。この付勢機構としては、バネを用いるのが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来のマイクロトラクションドライブにおいては、付勢機構としてバネを用いるため、次のような問題があった。バネによる押圧力は、マイクロトラクションドライブが満足すべき最大の伝達トルクにおいても、外輪と回転体と内輪との間にスリップが生じない強さに設定される。このバネによる押圧力は、一度設定されると常に一定である。しかし、通常よく使用する伝達トルクに対して、この押圧力は大きすぎであり、しかも、押圧力が大きいと、例えば、外輪と回転体との接触面、内輪と回転体との接触面が鱗状にはがれるフレーキング等の破損を起こす可能性が高くなる。
【0005】
この発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、高い伝達トルクを有し、かつ外輪と回転体との接触面、内輪と回転体との接触面の破損が起きにくい、寿命の長いマイクロトラクションドライブを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のマイクロトラクションドライブでは、上記課題を解決するため、以下の手段を採用した。
請求項1にかかる発明は、前記筐体と、該筐体に回転自在に支持された前記入力軸と、前記筐体に該入力軸と同軸線上に回転自在に支持された前記出力軸とを備え、前記入力軸に設けられた前記内輪と、前記筐体に対して回転方向が固定された前記外輪との間に前記入力軸の中心軸回りに公転する前記回転体を嵌装し、前記出力軸に設けられた前記保持器と該回転体とを係合させてなり、前記入力軸又は前記出力軸の軸線回りに前記押圧円環が配置され、該押圧円環の前記回転体側に複数の前記傾斜面が形成され、該押圧円環と前記外輪との間に前記押圧回転体が嵌装された前記押圧手段が設けられ、前記傾斜面が、前記押圧円環を回転させたときに、前記内輪と外輪との前記回転体方向への相対的押圧力を調整自在とする傾斜面であることを特徴とする。
【0007】
この発明にかかるマイクロトラクションドライブによれば、遊星ギヤと同様に、前記出力軸は、前記内輪の外周面の径と、前記外輪の内周面の径との関係に基づき、前記入力軸の回転によって中心軸回りを公転する前記回転体により、該入力軸の回転に対し一定の減速比で減速されて回転されることができ、前記内輪と前記外輪とが前記回転体方向へ相対的に押圧される力は、伝達トルクに応じて前記傾斜面を備えた前記押圧円環を回転させて、前記外輪を押圧する力を変化させることにより、任意に変化させられる。
【0008】
請求項2にかかる発明は、請求項1記載のマイクロトラクションドライブにおいて、前記内輪と前記外輪とが前記回転体方向へ相対的に押圧される方向が、前記入力軸及び前記出力軸の前記軸線を中心とした前記仮想円錐面上で該軸線に交差する方向になることを特徴とする。
【0009】
この発明にかかるマイクロトラクションドライブによれば、前記内輪と前記回転体及び前記外輪と該回転体との圧接点には、前記入力軸及び前記出力軸の前記軸線を中心とした前記仮想円錐面上で該軸線に交差する方向に押圧されているため、該方向に働く強い押圧力が与えられ、該押圧力は、伝達トルクに応じて前記傾斜面を備えた前記押圧円環を回転させて、前記外輪を押圧する力を変化させることにより、任意に変化させられる。
【0010】
請求項3にかかる発明は、請求項1記載のマイクロトラクションドライブにおいて、前記内輪と前記外輪とが前記回転体方向へ相対的に押圧される方向が、前記入力軸及び前記出力軸の前記軸線に平行となることを特徴とする。
【0011】
この発明にかかるマイクロトラクションドライブによれば、前記内輪と前記回転体及び前記外輪と該回転体との前記圧接点には、前記入力軸及び前記出力軸の前記軸線に平行な方向に押圧されているため、該方向に働く強い前記押圧力が与えられ、該押圧力は、伝達トルクに応じて前記傾斜面を備えた前記押圧円環を回転させて、前記外輪を押圧する力を変化させることにより、任意に変化させられる。
【0012】
請求項4にかかる発明は、請求項1から3のいずれかに記載のマイクロトラクションドライブにおいて前記単位減速部を2以上、複数備えており、これら各該単位減速部を個々に押圧する前記押圧手段が備えられ、前記一の単位減速部の出力軸を、前記二の単位減速部の入力軸とすることを特徴とする。
【0013】
この発明にかかるマイクロトラクションドライブによれば、遊星ギヤと同様に前記一の単位減速部の出力軸は、前記内輪の外周面の径と、前記外輪の内周面の径との関係に基づき、前記一の単位減速部の入力軸の回転によって中心軸回りを公転する前記回転体により、該一の単位減速部の入力軸の回転に対し一定の減速比で減速されて回転し、さらに、前記一の単位減速部の出力軸を前記二の単位減速部の入力軸とすることで、上記と同様にして、前記二の単位減速部の出力軸は、前記二の単位減速部の入力軸の回転に対し一定の減速比で減速されて回転することができる。つまり、前記二の単位減速部の出力軸は、前記一の単位減速部の入力軸の回転に対し一定の減速比で減速されて回転することができ、前記内輪と前記外輪とが前記回転体方向へ相対的に押圧される力は、伝達トルクに応じて前記傾斜面を備えた前記押圧円環を回転させて、前記外輪を押圧する力を変化させることにより、任意に変化させられる。
【0014】
請求項5にかかる発明は、請求項1から3のいずれかに記載のマイクロトラクションドライブにおいて前記単位減速部を2以上、複数備えており、これら複数の該単位減速部を一括して押圧する前記押圧手段が備えられ、前記一の単位減速部の出力軸を、前記二の単位減速部の入力軸とすることを特徴とする。
【0015】
この発明にかかるマイクロトラクションドライブによれば、遊星ギヤと同様に前記一の単位減速部の出力軸は、前記内輪の外周面の径と、前記外輪の内周面の径との関係に基づき、前記一の単位減速部の入力軸の回転によって中心軸回りを公転する前記回転体により、該一の単位減速部の入力軸の回転に対し一定の減速比で減速されて回転し、さらに、前記一の単位減速部の出力軸を前記二の単位減速部の入力軸とすることで、上記と同様にして、該二の単位減速部の出力軸は、前記二の単位減速部の入力軸の回転に対し一定の減速比で減速されて回転することができる。つまり、前記二の単位減速部の出力軸は、前記一の単位減速部の入力軸の回転に対し一定の減速比で減速されて回転することができ、前記内輪と前記外輪とが前記回転体方向へ相対的に押圧される力は、伝達トルクに応じて前記傾斜面を備えた前記押圧円環を回転させて、前記外輪を押圧する力を変化させることにより、任意に変化させられる。
【0016】
請求項6にかかる発明は、請求項1から5のいずれかに記載のマイクロトラクションドライブにおいて筒状の前記外筐内に、2以上複数の前記単位減速部が、前記作業部と、該作業部を回転駆動する前記回転駆動源との間に備えられてなることを特徴とする。
【0017】
この発明にかかるマイクロトラクションドライブによれば、前記回転駆動源からの回転駆動力を減速して前記作業部に伝達することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照し、この発明の実施の形態について説明する。図1はこの発明の一実施形態を示す図である。
図1においてマイクロトラクションドライブ100は、筐体101と、筐体101に回転自在に支持された入力軸102と、筐体101に入力軸102と同軸線上に回転自在に支持された出力軸103とを備えてなり、入力軸102は、内輪104を備え、出力軸103側が開いたアングル溝である内輪軌道面105が形成されている。筐体101は、回転方向への移動が固定された外輪106を備えており、外輪106には、入力軸102側に開いたアングル溝である外輪軌道面107が形成されている。
【0019】
内輪軌道面105と外輪軌道面107との間に、鋼製の玉(回転体)108が、入力軸102及び出力軸103の軸線に対して等間隔環状に複数配置されており、保持器109が、内輪104と外輪106との間に円筒状に配置されている。保持器109は、鋼製の玉108と緩く嵌合され、出力軸103と係合されている。
【0020】
出力軸103回りには、押圧円環110が、筐体101と外輪106との間に円環状に配置され、押圧円環110の外輪106側には複数の傾斜面111が形成され、押圧玉(押圧回転体)112が、外輪106と押圧円環110との間に嵌装されている。
【0021】
上記の構成からなるマイクロトラクションドライブ100においては、図1に示すように、入力軸102から内輪104に回転力が伝えられ、内輪軌道面105を鋼製の玉108が自転しながら入力軸102の軸線回りを公転する。この鋼製の玉108の公転により、回転力は、保持器109に伝達され、保持器109に係合されている出力軸103に伝えられ、出力としてとりだされる。
【0022】
押圧円環110が軸回りに回転することにより、押圧円環110の傾斜面111により、押圧玉112は外輪106方向へ押され、外輪106は入力軸102方向へ押される。外輪106が入力軸102方向へ押されることにより、入力軸102方向の力を受け止める面を有する外輪軌道面107と鋼製の玉108と内輪軌道面105との組み合わせの圧接点に、入力軸102及び出力軸103の軸線を中心軸線とした仮想円錐面上で、軸線に向かう方向に働く押圧力が強く加えられた状態になり、そのため鋼製の玉108は、内輪軌道面105と外輪軌道面107と滑りを起こさず転動する。
【0023】
出力軸103は、遊星ギヤ装置と同様にして、内輪軌道面105の径と外輪軌道面107の径との関係に基づき、入力軸102の回転によって入力軸102及び出力軸103の中心軸線回りを公転する鋼製の玉108により、入力軸102の回転に対し一定の減速比で減速されて回転される。
【0024】
上記の構成からなるマイクロトラクションドライブ100においては、遊星ギヤ装置と同じく、小サイズであっても、押圧円環110と押圧玉112とにより、伝達トルクに応じた押圧力を与えることにより、圧接点での十分な伝達力が得られ、マイクロトラクションドライブとして高い伝達トルクを有し、トルク伝達部の破損が少なく長い寿命を得ることができる。
【0025】
図2においてマイクロトラクションドライブ200は、その基本構成は図1に示すものと同様であり、同一構成要素には同一符号を付し、その説明を省略する。図2において、マイクロトラクションドライブ200の内輪201は、入力軸102の出力軸103側端部に、入力軸102の軸線と直交する円盤形状を形成しており、内輪201の出力軸103側端面には、入力軸102中心軸を中心とした環状凹溝である内輪軌道面202が形成されている。筐体101には、外輪203が、回転方向への相対移動不可に備えられ、外輪軌道面204が、外輪203の入力軸102側に形成されている。
【0026】
鋼製の玉108が、内輪軌道面202と外輪軌道面204との間に配置され、保持器205が、内輪201と外輪203との間に円盤状に配置され、保持器205は、鋼製の玉108と緩く勘合され、出力軸103に係合されている。
【0027】
出力軸103回りには、押圧円環110が、筐体101と外輪203との間に円環状に配置され、押圧円環110の外輪203側には複数の傾斜面111が形成され、押圧玉112が、外輪203と押圧円環110との間に嵌装されている。
【0028】
上記の構成からなるマイクロトラクションドライブ200においては、図2に示すように、入力軸102から内輪201回転力が伝えられ、内輪軌道面202を鋼製の玉108が自転しながら入力軸102の軸線回りを公転する。この鋼製の玉108の公転により、回転力は、保持器205に伝達され、保持器205に係合されている出力軸103に伝えられ、出力としてとりだされる。
【0029】
押圧円環110が軸回りに回転することにより、押圧円環110の傾斜面111により、押圧玉112は外輪203方向へ押され、外輪203は入力軸102方向へ押される。外輪203が入力軸102方向へ押されることにより、入力軸102方向の力を受け止める面を有する外輪軌道面204と鋼製の玉108と内輪軌道面202との組み合わせの圧接点に、入力軸102及び出力軸103の軸線方向に働く押圧力が強く加えられた状態になっており、そのため鋼製の玉108は、内輪軌道面202と外輪軌道面204と滑りを起こさず転動する。
【0030】
出力軸103は、遊星ギヤ装置と同様にして、内輪軌道面202の径と外輪軌道面204の径との関係に基づき、入力軸102の回転によって入力軸102及び出力軸103の中心軸線回りを公転する鋼製の玉108により、入力軸102の回転に対し一定の減速比で減速されて回転される。
【0031】
上記の構成からなるマイクロトラクションドライブ200においては、遊星ギヤ装置と同じく、小サイズであっても、押圧円環110と押圧玉112とにより、伝達トルクに応じた押圧力を与えることにより、圧接点での十分な伝達力が得られ、マイクロトラクションドライブとして高い伝達トルクを有し、トルク伝達部の破損が少なく長い寿命を得ることができる。
【0032】
図3においてマイクロトラクションドライブ300は、その基本構成は図1に示すものと同様であり、同一構成要素には同一符号を付し、その説明を省略する。図3において、マイクロトラクションドライブ300は、筐体101に回転自在に支持された入力軸102と、筐体101に入力軸102と同軸線上に回転自在に支持された中間軸301と、筐体101に入力軸102と同軸線上に回転自在に支持された出力軸103とを備えてなり、入力軸102は、第1内輪(内輪)302を備え、中間軸301側が開いたアングル溝である第1内輪軌道面303が形成され、中間軸301は、第2内輪(内輪)304を備え、出力軸103側に開いたアングル溝である第2内輪軌道面305が形成されている。
【0033】
筐体101には、第1外輪(外輪)306が入力軸102側に、第2外輪(外輪)307が出力軸103側に、回転方向へ筐体101との相対移動不可に備えられ、第1外輪306と第2外輪307とには、それぞれ入力軸102側に開いたアングル溝である第1外輪軌道面308と第2外輪軌道面309とが形成されている。
【0034】
第1内輪軌道面303と第1外輪軌道面308との間と、第2内輪軌道面305と第2外輪軌道面309との間とに、鋼製の玉108が、入力軸102、中間軸301及び出力軸103の軸線に対して等間隔環状に複数配置され、第1保持器(保持器)310が、第1内輪302と第1外輪306との間に円筒状に配置され、第2保持器(保持器)311が、第2内輪304と第2外輪307との間に円筒状に配置されている。第1保持器310は、鋼製の玉108と緩く勘合され、中間軸301と係合されている。第2保持器311は、鋼製の玉108と緩く勘合され、出力軸103と係合されている。
【0035】
中間軸支持内輪312が、第2内輪304と第1保持器310との間の中間軸301上に設けられ、中間軸支持外輪313が、筐体101の概中央部に筐体101との相対移動不可に設けられている。中間軸支持内輪312には、入力軸102側に開いたアングル溝が設けられ、中間軸支持外輪313には、出力軸103側に開いたアングル溝が設けられ、軸受玉314が、中間軸支持外輪313と中間軸支持内輪312との間に嵌装されている。
【0036】
中間軸301回りには、第1押圧円環(押圧円環)315が、中間軸支持外輪313と第1外輪306との間に円環状に配置され、第1押圧円環315の第1外輪306側には複数の傾斜面316が形成され、押圧玉(押圧回転体)317が、第1外輪306と第1押圧円環315との間に嵌装され、出力軸103回りにも同様に、第2押圧円環(押圧円環)318が、筐体101と第2外輪307との間に円環状に配置され、第2押圧円環318の第2外輪307側には複数の傾斜面316が形成され、押圧玉317が、第2外輪307と第2押圧円環318との間に嵌装されている。
【0037】
上記の構成からなるマイクロトラクションドライブ300においては、図3に示すように、入力軸102から第1内輪302に回転力が伝えられ、第1内輪軌道面303を鋼製の玉108が公転し、回転力は、第1保持器310に伝達され、第1保持器310に係合されている中間軸301に伝えられる。以後同様に、中間軸301から第2内輪304に回転力が伝えられ、第2内輪軌道面305を鋼製の玉108が公転し、回転力は、鋼製の玉108の公転により第2保持器311に伝達され、第2保持器311に係合されている出力軸103に伝えられ、出力としてとりだされる。
【0038】
第1押圧円環315が軸回りに回転することにより、第1押圧円環315の傾斜面316により、押圧玉317は第1外輪306方向へ押され、第1外輪306は入力軸102方向へ押される。第1外輪306が入力軸102方向へ押されることにより、入力軸102方向の力を受け止める面を有する第1外輪軌道面308と鋼製の玉108と第1内輪軌道面303との組み合わせの圧接点に、入力軸102、中間軸301及び出力軸103の軸線を中心軸線とした仮想円錐面上で、軸線に向かう方向に働く押圧力が強く加えられた状態になり、そのため鋼製の玉108は、第1外輪軌道面308と第1内輪軌道面303と滑りを起こさず転動する。
【0039】
同様にして、第2押圧円環318が軸回りに回転することにより、押圧玉317は第2外輪307方向へ押され、第2外輪307が入力軸102方向へ押されることにより、入力軸102方向の力を受け止める構造になっている第2外輪軌道面309と鋼製の玉108と第2内輪軌道面305との圧接点に、入力軸102、中間軸301及び出力軸103の軸線を中心軸線とした仮想円錐面上で、軸線に向かう方向に働く押圧力が強く加えられた状態になり、そのため鋼製の玉108は、第2外輪軌道面309と第2内輪軌道面305と滑りを起こさず転動する。
【0040】
中間軸301は、遊星ギヤ装置と同様にして、第1内輪軌道面303の径と第1外輪軌道面308の径との関係に基づき、入力軸102の回転によって入力軸102及び中間軸301の中心軸線回りを公転する鋼製の玉108により、入力軸102の回転に対し一定の減速比で減速されて回転し、さらに同様に、出力軸103は、第2内輪軌道面305の径と第2外輪軌道面309の径との関係に基づき、中間軸301の回転によって中間軸301及び出力軸103の中心軸線回りを公転する鋼製の玉108により、中間軸301の回転に対し一定の減速比で減速されて回転する。つまり、出力軸103は、入力軸102の回転に対して一定の減速比で減速されて回転される。
【0041】
上記の構成からなるマイクロトラクションドライブ300においては、遊星ギヤ装置と同じく、小サイズであっても広い範囲から減速比が設定でき、また第1押圧円環315と第2押圧円環318と押圧玉317とにより、伝達トルクに応じた押圧力を与えることにより、圧接点での十分な伝達力が得られ、マイクロトラクションドライブとして高い伝達トルクを有し、トルク伝達部の破損が少なく長い寿命を得ることができる。
【0042】
図4においてマイクロトラクションドライブ400は、その基本構成は図3に示すものと同様であり、同一構成要素には同一符号を付し、その説明を省略する。図4において、マイクロトラクションドライブ400は、 第1外輪306と第2外輪307との間には、間座401が、第1外輪306と第2外輪307とを係合するように配置され、出力軸103回りには、押圧円環402が、筐体101と第2外輪307との間に円環状に配置され、押圧円環402の第2外輪307側には複数の傾斜面403が形成され、押圧玉(押圧回転体)404が、第2外輪307と押圧円環402との間に嵌装されている。
【0043】
上記の構成からなるマイクロトラクションドライブ400においては、図4に示すように、入力軸102から第1内輪302に回転力が伝えられ、第1内輪軌道面303を鋼製の玉108が公転し、回転力は、第1保持器310に伝達され、第1保持器310に係合されている中間軸301に伝えられる。以後同様に、中間軸301から第2内輪304に回転力が伝えられ、第2内輪軌道面305を鋼製の玉108が公転し、回転力は、鋼製の玉108の公転により第2保持器311に伝達され、第2保持器311に係合されている出力軸103に伝えられ、出力としてとりだされる。
【0044】
押圧円環402が軸回りに回転することにより、押圧円環402の傾斜面403により、押圧玉404は第2外輪307方向へ押され、第2外輪307は入力軸102方向へ押される。第2外輪307が入力軸102方向へ押されることにより、入力軸102方向の力を受け止める面を有する第2外輪軌道面309と鋼製の玉108と第2内輪軌道面305との組み合わせの圧接点に、入力軸102、中間軸301及び出力軸103の軸線を中心軸線とした仮想円錐面上で、軸線に向かう方向に働く押圧力が強く加えられた状態になり、そのため鋼製の玉108は、第2外輪軌道面309と第2内輪軌道面305と滑りを起こさず転動する。
【0045】
同様にして、押圧円環402が軸回りに回転することにより、第2外輪307と間座401とを介して、第1外輪306は入力軸102方向へ押される。第1外輪306が入力軸102方向へ押されることにより、入力軸102方向の力を受け止める面を有する第1外輪軌道面308と鋼製の玉108と第1内輪軌道面303との組み合わせの圧接点に、入力軸102、中間軸301及び出力軸103の軸線を中心軸線とした仮想円錐面上で、軸線に向かう方向に働く押圧力が強く加えられた状態になり、そのため鋼製の玉108は、第1外輪軌道面308と第1内輪軌道面303と滑りを起こさず転動する。
【0046】
中間軸301は、遊星ギヤ装置と同様にして、第1内輪軌道面303の径と第1外輪軌道面308の径との関係に基づき、入力軸102の回転によって入力軸102及び中間軸301の中心軸線回りを公転する鋼製の玉108により、入力軸102の回転に対し一定の減速比で減速されて回転し、さらに同様に、出力軸103は、第2内輪軌道面305の径と第2外輪軌道面309の径との関係に基づき、中間軸301の回転によって中間軸301及び出力軸103の中心軸線回りを公転する鋼製の玉108により、中間軸301の回転に対し一定の減速比で減速されて回転する。つまり、出力軸103は、入力軸102の回転に対して一定の減速比で減速されて回転される。
【0047】
上記の構成からなるマイクロトラクションドライブ400においては、遊星ギヤ装置と同じく、小サイズであっても広い範囲から減速比が設定でき、また押圧円環402と押圧玉404とにより、伝達トルクに応じた押圧力を与えることにより、圧接点での十分な伝達力が得られ、マイクロトラクションドライブとして高い伝達トルクを有し、トルク伝達部の破損が少なく長い寿命を得ることができる。
【0048】
図5においてマイクロトラクションドライブ500は、その基本構成は図3に示すものと同様であり、同一構成要素には同一符号を付し、その説明を省略する。図5において、マイクロトラクションドライブ500 の第1内輪(内輪)501は、入力軸102の中間軸301側端部に、入力軸102の軸線と直交する円盤形状を形成しており、第1内輪501の中間軸301側端面には、入力軸102中心軸を中心とした環状凹溝である第1内輪軌道面502が形成されている。第2内輪(内輪)503は、中間軸301の出力軸103側端部に、中間軸301の軸線と直交する円盤形状を形成しており、第2内輪503の出力軸103側端面には、入力軸102の軸線を中心とした環状凹溝である第2内輪軌道面504が形成されている。筐体101には、第1外輪(外輪)505が入力軸102側に、第2外輪(外輪)506が出力軸103側に回転方向へ筐体101との相対移動不可に備えられ、第1外輪軌道面507が、第1外輪505の入力軸102側側面に形成され、第2外輪軌道面508が、第2外輪506の入力軸102側側面に形成されている。
【0049】
鋼製の玉108が、第1内輪軌道面502と第1外輪軌道面507との間と、第2内輪軌道面504と第2外輪軌道面508との間とに配置され、第1保持器(保持器)509が、第1内輪501と第1外輪505との間に円盤状に配置され、第2保持器(保持器)510が、第2内輪503と第2外輪506の間に円盤状に配置されている。第1保持器509は、鋼製の玉108と緩く嵌合され、中間軸301と係合されている。第2保持器510は、鋼製の玉108と緩く嵌合され、出力軸103と係合されている。
【0050】
中間軸支持内輪312が、第2内輪503と第1保持器509との間の中間軸301上に設けられ、中間軸支持外輪313が、筐体101の概中央部に筐体101との相対移動不可に設けられ、中間軸支持内輪312には、入力軸102側に開いたアングル溝が設けられ、中間軸支持外輪313には、出力軸103側に開いたアングル溝が設けられ、軸受玉314が、中間軸支持外輪313と中間軸支持内輪312との間に嵌装されている。
【0051】
中間軸301回りには、第1押圧円環315が、中間軸支持外輪313と第1外輪505との間に円環状に配置され、第1押圧円環315の第1外輪505側には複数の傾斜面316が形成され、押圧玉317が、第1外輪505と第1押圧円環315との間に嵌装されている。出力軸103回りにも同様に、第2押圧円環318が、筐体101と第2外輪506との間に円環状に配置され、第2押圧円環318の第2外輪506側には複数の傾斜面316が形成され、押圧玉317が、第2外輪506と第2押圧円環318との間に嵌装されている。
【0052】
上記の構成からなるマイクロトラクションドライブ500においては、図5に示すように、入力軸102から第1内輪501に回転力が伝えられ、第1内輪軌道面502を鋼製の玉108が公転し、回転力は、第1保持器509に伝達され、第1保持器509に係合されている中間軸301に伝えられる。以後同様に、中間軸301から第2内輪503に回転力が伝えられ、第2内輪軌道面504を鋼製の玉108が公転し、回転力は、鋼製の玉108の公転により第2保持器510に伝達され、第2保持器510に係合されている出力軸103に伝えられ、出力としてとりだされる。
【0053】
第1押圧円環315が軸回りに回転することにより、第1押圧円環315の傾斜面316により、押圧玉317は第1外輪505方向へ押され、第1外輪505は入力軸102方向へ押される。第1外輪505が入力軸102方向へ押されることにより、入力軸102方向の力を受け止める面を有する第1外輪軌道面507と鋼製の玉108と第1内輪軌道面502との組み合わせの圧接点に、入力軸102、中間軸301及び出力軸103の軸線方向に働く押圧力が強く加えられた状態になり、そのため鋼製の玉108は、第1外輪軌道面507と第1内輪軌道面502と滑りを起こさず転動する。
【0054】
同様にして、第2押圧円環318が軸回りに回転することにより、押圧玉317は第2外輪506方向へ押され、第2外輪506が入力軸102方向へ押されることにより、入力軸102方向の力を受け止める構造になっている第2外輪軌道面508と鋼製の玉108と第2内輪軌道面504との圧接点に、入力軸102、中間軸301及び出力軸103の軸線方向に働く押圧力が強く加えられた状態になり、そのため鋼製の玉108は、第2外輪軌道面508と第2内輪軌道面504と滑りを起こさず転動する。
【0055】
中間軸301は、遊星ギヤ装置と同様にして、第1内輪軌道面502の径と第1外輪軌道面507の径との関係に基づき、入力軸102の回転によって入力軸102及び中間軸301の中心軸線回りを公転する鋼製の玉108により、入力軸102の回転に対し一定の減速比で減速されて回転し、さらに同様に、出力軸103は、第2内輪軌道面504の径と第2外輪軌道面508の径との関係に基づき、中間軸301の回転によって中間軸301及び出力軸103の中心軸線回りを公転する鋼製の玉108により、中間軸301の回転に対し一定の減速比で減速されて回転する。つまり、出力軸103は、入力軸102の回転に対して一定の減速比で減速されて回転される。
【0056】
上記の構成からなるマイクロトラクションドライブ500においては、遊星ギヤ装置と同じく、小サイズであっても広い範囲から減速比が設定でき、また第1押圧円環315と第2押圧円環318と押圧玉317とにより、伝達トルクに応じた押圧力を与えることにより、圧接点での十分な伝達力が得られ、マイクロトラクションドライブとして高い伝達トルクを有し、トルク伝達部の破損が少なく長い寿命を得ることができる。
【0057】
図6においてマイクロトラクションドライブ600は、その基本構成は図5に示すものと同様であり、同一構成要素には同一符号を付し、その説明を省略する。図5において、マイクロトラクションドライブ600は、第1外輪505と第2内輪503との間に、玉601が、中間軸301の軸線回りに等間隔に配置され、中間保持器602は、玉601を個々に緩く嵌める穴状の配置部(図示されていない)を備え、配置部において玉601と緩く勘合される。出力軸103回りには、押圧円環603が、筐体101と第2外輪506との間に円環状に配置され、押圧円環603の第2外輪506側には複数の傾斜面604が形成され、押圧玉(押圧回転体)605が、第2外輪506と押圧円環603との間に嵌装されている。
【0058】
上記の構成からなるマイクロトラクションドライブ600においては、図6に示すように、入力軸102から第1内輪501に回転力が伝えられ、第1内輪軌道面502を鋼製の玉108が公転し、回転力は、第1保持器509に伝達され、第1保持器509に係合されている中間軸301に伝えられる。以後同様に、中間軸301から第2内輪503に回転力が伝えられ、第2内輪軌道面504を鋼製の玉108が公転し、回転力は、鋼製の玉108の公転により第2保持器510に伝達され、第2保持器510に係合されている出力軸103に伝えられ、出力としてとりだされる。
【0059】
押圧円環603が軸回りに回転することにより、押圧円環603の傾斜面604により、押圧玉605は第2外輪506方向へ押され、第2外輪506は入力軸102方向へ押される。第2外輪506が入力軸102方向へ押されることにより、入力軸102方向の力力を受け止める面を有する第2外輪軌道面508と鋼製の玉108と第2内輪軌道面504との組み合わせの圧接点に、入力軸102、中間軸301及び出力軸103の軸線方向に働く押圧力が強く加えられた状態になり、そのため鋼製の玉108は、第2外輪軌道面508と第2内輪軌道面504と滑りを起こさず転動する。
【0060】
同様にして、押圧円環603が軸回りに回転することにより、第2外輪506、鋼製の玉108、第1内輪501、玉601とを介して、第1外輪505は入力軸102方向へ押される。第1外輪505が入力軸102方向へ押されることにより、入力軸102方向の力を受け止める面を有する第1外輪軌道面507と鋼製の玉108と第1内輪軌道面502との組み合わせの圧接点に、入力軸102、中間軸301及び出力軸103の軸線方向に働く押圧力が強く加えられた状態になり、そのため鋼製の玉108は、第1外輪軌道面507と第1内輪軌道面502と滑りを起こさず転動する。
【0061】
中間軸301は、遊星ギヤ装置と同様にして、第1内輪軌道面502の径と第1外輪軌道面507の径との関係に基づき、入力軸102の回転によって入力軸102及び中間軸301の中心軸線回りを公転する鋼製の玉108により、入力軸102の回転に対し一定の減速比で減速されて回転し、さらに同様に、出力軸103は、第1内輪軌道面502の径と第2外輪軌道面508の径との関係に基づき、中間軸301の回転によって中間軸301及び出力軸103の中心軸線回りを公転する鋼製の玉108により、中間軸301の回転に対し一定の減速比で減速されて回転する。つまり、出力軸103は、入力軸102の回転に対して一定の減速比で減速されて回転される。
【0062】
上記の構成からなるマイクロトラクションドライブ600においては、遊星ギヤ装置と同じく、小サイズであっても広い範囲から減速比が設定でき、また押圧円環603と押圧玉605とにより、伝達トルクに応じた押圧力を与えることにより、圧接点での十分な伝達力が得られ、マイクロトラクションドライブとして高い伝達トルクを有し、トルク伝達部の破損が少なく長い寿命を得ることができる。
【0063】
また、以上の実施の形態のいずれかのマイクロトラクションドライブを、土壌検査用の小型掘削装置や、タービンロータ中心孔レプリカ採取装置のように、小径の筒状の本体内にモータ等の回転駆動源と作業部との間に備え、回転を減速伝達させた場合、マイクロロボット等小型装置の作業部のトルクの制約が緩和し、あるいは破損の恐れが低いものとなる。
【0064】
なお、上記の実施の形態においては、回転体が鋼製の玉であるものに適応して説明したが、この回転体が鋼製の玉であるものに限られることなく、例えば、回転体が円筒形のコロであるもの等、それ以外の回転体であるものに適応することができるものである。
【0065】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る発明によれば、小サイズであっても比較的大きな範囲の減速比が設定でき、また、前記内輪と前記回転体及び前記外輪と該回転体との前記圧接点で、前記伝達トルクに応じた前記押圧力が与えられるので、前記圧接点での必要な伝達力が得られ、マイクロトラクションドライブとして高い伝達トルクを有し、また伝達トルクに対して過剰な前記押圧力が与えられないため、前記圧接点の破損の恐れが低いものとなるという効果を奏する。
【0066】
請求項2に係る発明によれば、請求項1記載のマイクロトラクションドライブにおいて、小サイズであっても比較的大きな範囲の減速比が設定でき、また、前記内輪と前記回転体及び前記外輪と該回転体との前記圧接点で、前記伝達トルクに応じた前記押圧力が与えられるので、前記圧接点での必要な伝達力が得られ、マイクロトラクションドライブとして高い伝達トルクを有し、また伝達トルクに対して過剰な前記押圧力が与えられないため、前記圧接点の破損の恐れが低いものとなるという効果を奏する。
【0067】
請求項3に係る発明によれば、請求項1記載のマイクロトラクションドライブにおいて、小サイズであっても比較的大きな範囲の減速比が設定でき、また、前記内輪と前記回転体及び前記外輪と該回転体との前記圧接点で、前記伝達トルクに応じた前記押圧力が与えられるので、前記圧接点での必要な伝達力が得られ、マイクロトラクションドライブとして高い伝達トルクを有し、また伝達トルクに対して過剰な前記押圧力が与えられないため、前記圧接点の破損の恐れが低いものとなるという効果を奏する。
【0068】
請求項4に係る発明によれば、請求項1から3のいずれかに記載のマイクロトラクションドライブにおいて、小サイズであっても、前記単位減速部を複数備えることで、大きな範囲の減速比が設定でき、また、前記内輪と前記回転体及び前記外輪と該回転体との前記圧接点で、前記伝達トルクに応じた前記押圧力が与えられるので、前記圧接点での必要な伝達力が得られ、マイクロトラクションドライブとして高い伝達トルクを有し、また伝達トルクに対して過剰な前記押圧力が与えられないため、前記圧接点の破損の恐れが低いものとなるという効果を奏する。
【0069】
請求項5に係る発明によれば、請求項1から3のいずれかに記載のマイクロトラクションドライブにおいて、小サイズであっても、前記単位減速部を複数備えることで、大きな範囲の減速比が設定でき、また、前記内輪と前記回転体及び前記外輪と該回転体との前記圧接点で、前記伝達トルクに応じた前記押圧力が与えられるので、前記圧接点での必要な伝達力が得られ、マイクロトラクションドライブとして高い伝達トルクを有し、また伝達トルクに対して過剰な前記押圧力が与えられないため、前記圧接点の破損の恐れが低いものとなるという効果を奏する。
【0070】
請求項6に係る発明によれば、請求項1から5のいずれかに記載のマイクロトラクションドライブにおいて、筒状の前記外筐内に前記回転駆動源を備え該外筐先端の前記作業部を回転駆動する前記小型装置の該回転駆動源と該作業部との間に備えられてなるように構成したので、請求項1から請求項5のいずれかの発明の効果により、マイクロトラクションドライブによる前記小型装置の前記作業部の減速比の制約や前記伝達トルクの制約が緩和し、あるいは前記圧接点の破損の恐れが低いものとなるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるマイクロトラクションドライブの一実施形態を示す断面図である。
【図2】本発明によるマイクロトラクションドライブの別の実施形態を示す断面図である。
【図3】本発明によるマイクロトラクションドライブのさらに別の実施形態を示す断面図である。
【図4】本発明によるマイクロトラクションドライブのさらに別の実施形態を示す断面図である。
【図5】本発明によるマイクロトラクションドライブのさらに別の実施形態を示す断面図である。
【図6】本発明によるマイクロトラクションドライブのさらに別の実施形態を示す断面図である。
【符号の説明】
100、200、300、400、500、600 マイクロトラクションドライブ
101 筐体
102 入力軸
103 出力軸
104、201 内輪
106、203 外輪
108 鋼製の玉(回転体)
109、205 保持器
110、402、603 押圧円環
111、316、403、604 傾斜面
112、317、404、605 押圧玉(押圧回転体)
302、501 第1内輪(内輪)
304、503 第2内輪(内輪)
306、505 第1外輪(外輪)
307、506 第2外輪(外輪)
310、509 第1保持器(保持器)
311、510 第2保持器(保持器)
315 第1押圧円環(押圧円環)
318 第2押圧円環(押圧円環)

Claims (6)

  1. 筐体と、該筐体に回転自在に支持された入力軸と、該筐体に該入力軸と同軸線上に回転自在に支持された出力軸とを備え、前記入力軸に設けられた内輪と、前記筐体に対して回転方向が固定された外輪との間に前記入力軸の中心軸回りに公転する回転体を嵌装し、前記出力軸に設けられた保持器と該回転体とを係合させてなり、
    前記入力軸又は前記出力軸の軸線回りに押圧円環が配置され、該押圧円環の前記回転体側に複数の傾斜面が形成され、該押圧円環と前記外輪との間に押圧回転体が嵌装された押圧手段が設けられ、
    前記傾斜面が、前記押圧円環を回転させたときに、前記内輪と外輪との前記回転体方向への相対的押圧力を調整自在とする傾斜面であることを特徴とするマイクロトラクションドライブ。
  2. 請求項1記載のマイクロトラクションドライブにおいて、
    前記内輪と前記外輪とが前記回転体方向へ相対的に押圧される方向が、前記入力軸及び前記出力軸の前記軸線を中心とした仮想円錐面上で該軸線に交差する方向になることを特徴とするマイクロトラクションドライブ。
  3. 請求項1記載のマイクロトラクションドライブにおいて、
    前記内輪と前記外輪とが前記回転体方向へ相対的に押圧される方向が、前記入力軸及び前記出力軸の前記軸線に平行となることを特徴とするマイクロトラクションドライブ。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載のマイクロトラクションドライブにおいて、
    前記筐体と前記入力軸と前記出力軸と前記内輪と前記外輪と前記回転体と前記保持器とからなる単位減速部を2以上、複数備えており、これら各該単位減速部を個々に押圧する前記押圧手段が備えられ、一の単位減速部の出力軸を、二の単位減速部の入力軸とすることを特徴とするマイクロトラクションドライブ。
  5. 請求項1から3のいずれかに記載のマイクロトラクションドライブにおいて、
    前記単位減速部を2以上、複数備えており、これら複数の該単位減速部を一括して押圧する前記押圧手段が備えられ、前記一の単位減速部の出力軸を、前記二の単位減速部の入力軸とすることを特徴とするマイクロトラクションドライブ。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載のマイクロトラクションドライブにおいて、
    筒状の外筐内に、前記押圧手段を備えた1又は複数の前記単位減速部が、作業部と、該作業部を回転駆動する回転駆動源との間に備えられてなることを特徴とするマイクロトラクションドライブ。
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