JP2003336706A - マイクロトラクションドライブ - Google Patents

マイクロトラクションドライブ

Info

Publication number
JP2003336706A
JP2003336706A JP2002143203A JP2002143203A JP2003336706A JP 2003336706 A JP2003336706 A JP 2003336706A JP 2002143203 A JP2002143203 A JP 2002143203A JP 2002143203 A JP2002143203 A JP 2002143203A JP 2003336706 A JP2003336706 A JP 2003336706A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
outer ring
input shaft
pressing
ring
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002143203A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3617645B2 (ja
Inventor
Akihiko Umeda
彰彦 梅田
Yasuyoshi Touzaki
康嘉 東崎
Masaya Kouno
将弥 河野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2002143203A priority Critical patent/JP3617645B2/ja
Publication of JP2003336706A publication Critical patent/JP2003336706A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3617645B2 publication Critical patent/JP3617645B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Friction Gearing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 マイクロトラクションドライブにおいて、高
い伝達トルクを有し、かつ外輪と回転体と内輪との接触
面との破損が起きにくく、長い寿命を有することができ
るようにする。 【解決手段】 筐体101と、入力軸102と、入力軸
102と同軸線上に出力軸103とを備え、入力軸10
2に設けられた内輪104と、筐体101に設けられた
外輪106との間に入力軸102回りに公転する回転体
108を嵌装し、出力軸103に設けられた保持器10
9と回転体108とを係合させ、入力軸102又は出力
軸103の軸線回りに押圧円環110が配置され、押圧
円環110の回転体108側に複数の傾斜面111が形
成され、押圧円環110と外輪106との間に押圧回転
体112が嵌装され、傾斜面111が、押圧円環110
を回転させたときに、内輪104と外輪106との回転
体108方向への相対的押圧力を調整自在とする傾斜面
であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小サイズの装置内
にも収められ、破損の恐れが少なく高トルクを得られる
マイクロトラクションドライブに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、マイクロロボット等小型装置とし
て、土壌調査用の小型掘削装置や、タービンロータ中心
孔レプリカ採取装置に、小径の筒状の本体内にモータ等
の回転駆動源を備え、本体先端の作業部を回転駆動する
ものが提供されている。
【0003】このような装置において、回転駆動源から
の回転数を減速するのにマイクロトラクションドライブ
が用いられている。このマイクロトラクションドライブ
の一般的な構成は、次に述べるものになっている。すな
わち、筐体と、筐体に回転自在に支持された入力軸と、
筐体に入力軸と同軸線上に回転自在に支持された出力軸
とを備えて、入力軸に設けられた内輪と、筐体に対して
回転方向が固定された外輪との間に入力軸の中心軸回り
に公転する回転体を嵌装して、出力軸に設けられた保持
器と回転体とを係合させた単位減速機構と、この単位減
速機構の外輪と回転体と内輪を押圧する付勢機構とが備
えられている。この付勢機構としては、バネを用いるの
が一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
マイクロトラクションドライブにおいては、付勢機構と
してバネを用いるため、次のような問題があった。バネ
による押圧力は、マイクロトラクションドライブが満足
すべき最大の伝達トルクにおいても、外輪と回転体と内
輪との間にスリップが生じない強さに設定される。この
バネによる押圧力は、一度設定されると常に一定であ
る。しかし、通常よく使用する伝達トルクに対して、こ
の押圧力は大きすぎであり、しかも、押圧力が大きい
と、例えば、外輪と回転体との接触面、内輪と回転体と
の接触面が鱗状にはがれるフレーキング等の破損を起こ
す可能性が高くなる。
【0005】この発明は、このような事情を考慮してな
されたもので、その目的は、高い伝達トルクを有し、か
つ外輪と回転体との接触面、内輪と回転体との接触面の
破損が起きにくい、寿命の長いマイクロトラクションド
ライブを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のマイクロトラク
ションドライブでは、上記課題を解決するため、以下の
手段を採用した。請求項1にかかる発明は、前記筐体
と、該筐体に回転自在に支持された前記入力軸と、前記
筐体に該入力軸と同軸線上に回転自在に支持された前記
出力軸とを備え、前記入力軸に設けられた前記内輪と、
前記筐体に対して回転方向が固定された前記外輪との間
に前記入力軸の中心軸回りに公転する前記回転体を嵌装
し、前記出力軸に設けられた前記保持器と該回転体とを
係合させてなり、前記入力軸又は前記出力軸の軸線回り
に前記押圧円環が配置され、該押圧円環の前記回転体側
に複数の前記傾斜面が形成され、該押圧円環と前記外輪
との間に前記押圧回転体が嵌装された前記押圧手段が設
けられ、前記傾斜面が、前記押圧円環を回転させたとき
に、前記内輪と外輪との前記回転体方向への相対的押圧
力を調整自在とする傾斜面であることを特徴とする。
【0007】この発明にかかるマイクロトラクションド
ライブによれば、遊星ギヤと同様に、前記出力軸は、前
記内輪の外周面の径と、前記外輪の内周面の径との関係
に基づき、前記入力軸の回転によって中心軸回りを公転
する前記回転体により、該入力軸の回転に対し一定の減
速比で減速されて回転されることができ、前記内輪と前
記外輪とが前記回転体方向へ相対的に押圧される力は、
伝達トルクに応じて前記傾斜面を備えた前記押圧円環を
回転させて、前記外輪を押圧する力を変化させることに
より、任意に変化させられる。
【0008】請求項2にかかる発明は、請求項1記載の
マイクロトラクションドライブにおいて、前記内輪と前
記外輪とが前記回転体方向へ相対的に押圧される方向
が、前記入力軸及び前記出力軸の前記軸線を中心とした
前記仮想円錐面上で該軸線に交差する方向になることを
特徴とする。
【0009】この発明にかかるマイクロトラクションド
ライブによれば、前記内輪と前記回転体及び前記外輪と
該回転体との圧接点には、前記入力軸及び前記出力軸の
前記軸線を中心とした前記仮想円錐面上で該軸線に交差
する方向に押圧されているため、該方向に働く強い押圧
力が与えられ、該押圧力は、伝達トルクに応じて前記傾
斜面を備えた前記押圧円環を回転させて、前記外輪を押
圧する力を変化させることにより、任意に変化させられ
る。
【0010】請求項3にかかる発明は、請求項1記載の
マイクロトラクションドライブにおいて、前記内輪と前
記外輪とが前記回転体方向へ相対的に押圧される方向
が、前記入力軸及び前記出力軸の前記軸線に平行となる
ことを特徴とする。
【0011】この発明にかかるマイクロトラクションド
ライブによれば、前記内輪と前記回転体及び前記外輪と
該回転体との前記圧接点には、前記入力軸及び前記出力
軸の前記軸線に平行な方向に押圧されているため、該方
向に働く強い前記押圧力が与えられ、該押圧力は、伝達
トルクに応じて前記傾斜面を備えた前記押圧円環を回転
させて、前記外輪を押圧する力を変化させることによ
り、任意に変化させられる。
【0012】請求項4にかかる発明は、請求項1から3
のいずれかに記載のマイクロトラクションドライブにお
いて前記単位減速部を2以上、複数備えており、これら
各該単位減速部を個々に押圧する前記押圧手段が備えら
れ、前記一の単位減速部の出力軸を、前記二の単位減速
部の入力軸とすることを特徴とする。
【0013】この発明にかかるマイクロトラクションド
ライブによれば、遊星ギヤと同様に前記一の単位減速部
の出力軸は、前記内輪の外周面の径と、前記外輪の内周
面の径との関係に基づき、前記一の単位減速部の入力軸
の回転によって中心軸回りを公転する前記回転体によ
り、該一の単位減速部の入力軸の回転に対し一定の減速
比で減速されて回転し、さらに、前記一の単位減速部の
出力軸を前記二の単位減速部の入力軸とすることで、上
記と同様にして、前記二の単位減速部の出力軸は、前記
二の単位減速部の入力軸の回転に対し一定の減速比で減
速されて回転することができる。つまり、前記二の単位
減速部の出力軸は、前記一の単位減速部の入力軸の回転
に対し一定の減速比で減速されて回転することができ、
前記内輪と前記外輪とが前記回転体方向へ相対的に押圧
される力は、伝達トルクに応じて前記傾斜面を備えた前
記押圧円環を回転させて、前記外輪を押圧する力を変化
させることにより、任意に変化させられる。
【0014】請求項5にかかる発明は、請求項1から3
のいずれかに記載のマイクロトラクションドライブにお
いて前記単位減速部を2以上、複数備えており、これら
複数の該単位減速部を一括して押圧する前記押圧手段が
備えられ、前記一の単位減速部の出力軸を、前記二の単
位減速部の入力軸とすることを特徴とする。
【0015】この発明にかかるマイクロトラクションド
ライブによれば、遊星ギヤと同様に前記一の単位減速部
の出力軸は、前記内輪の外周面の径と、前記外輪の内周
面の径との関係に基づき、前記一の単位減速部の入力軸
の回転によって中心軸回りを公転する前記回転体によ
り、該一の単位減速部の入力軸の回転に対し一定の減速
比で減速されて回転し、さらに、前記一の単位減速部の
出力軸を前記二の単位減速部の入力軸とすることで、上
記と同様にして、該二の単位減速部の出力軸は、前記二
の単位減速部の入力軸の回転に対し一定の減速比で減速
されて回転することができる。つまり、前記二の単位減
速部の出力軸は、前記一の単位減速部の入力軸の回転に
対し一定の減速比で減速されて回転することができ、前
記内輪と前記外輪とが前記回転体方向へ相対的に押圧さ
れる力は、伝達トルクに応じて前記傾斜面を備えた前記
押圧円環を回転させて、前記外輪を押圧する力を変化さ
せることにより、任意に変化させられる。
【0016】請求項6にかかる発明は、請求項1から5
のいずれかに記載のマイクロトラクションドライブにお
いて筒状の前記外筐内に、2以上複数の前記単位減速部
が、前記作業部と、該作業部を回転駆動する前記回転駆
動源との間に備えられてなることを特徴とする。
【0017】この発明にかかるマイクロトラクションド
ライブによれば、前記回転駆動源からの回転駆動力を減
速して前記作業部に伝達することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照し、この発明の
実施の形態について説明する。図1はこの発明の一実施
形態を示す図である。図1においてマイクロトラクショ
ンドライブ100は、筐体101と、筐体101に回転
自在に支持された入力軸102と、筐体101に入力軸
102と同軸線上に回転自在に支持された出力軸103
とを備えてなり、入力軸102は、内輪104を備え、
出力軸103側が開いたアングル溝である内輪軌道面1
05が形成されている。筐体101は、回転方向への移
動が固定された外輪106を備えており、外輪106に
は、入力軸102側に開いたアングル溝である外輪軌道
面107が形成されている。
【0019】内輪軌道面105と外輪軌道面107との
間に、鋼製の玉(回転体)108が、入力軸102及び
出力軸103の軸線に対して等間隔環状に複数配置され
ており、保持器109が、内輪104と外輪106との
間に円筒状に配置されている。保持器109は、鋼製の
玉108と緩く嵌合され、出力軸103と係合されてい
る。
【0020】出力軸103回りには、押圧円環110
が、筐体101と外輪106との間に円環状に配置さ
れ、押圧円環110の外輪106側には複数の傾斜面1
11が形成され、押圧玉(押圧回転体)112が、外輪
106と押圧円環110との間に嵌装されている。
【0021】上記の構成からなるマイクロトラクション
ドライブ100においては、図1に示すように、入力軸
102から内輪104に回転力が伝えられ、内輪軌道面
105を鋼製の玉108が自転しながら入力軸102の
軸線回りを公転する。この鋼製の玉108の公転によ
り、回転力は、保持器109に伝達され、保持器109
に係合されている出力軸103に伝えられ、出力として
とりだされる。
【0022】押圧円環110が軸回りに回転することに
より、押圧円環110の傾斜面111により、押圧玉1
12は外輪106方向へ押され、外輪106は入力軸1
02方向へ押される。外輪106が入力軸102方向へ
押されることにより、入力軸102方向の力を受け止め
る面を有する外輪軌道面107と鋼製の玉108と内輪
軌道面105との組み合わせの圧接点に、入力軸102
及び出力軸103の軸線を中心軸線とした仮想円錐面上
で、軸線に向かう方向に働く押圧力が強く加えられた状
態になり、そのため鋼製の玉108は、内輪軌道面10
5と外輪軌道面107と滑りを起こさず転動する。
【0023】出力軸103は、遊星ギヤ装置と同様にし
て、内輪軌道面105の径と外輪軌道面107の径との
関係に基づき、入力軸102の回転によって入力軸10
2及び出力軸103の中心軸線回りを公転する鋼製の玉
108により、入力軸102の回転に対し一定の減速比
で減速されて回転される。
【0024】上記の構成からなるマイクロトラクション
ドライブ100においては、遊星ギヤ装置と同じく、小
サイズであっても、押圧円環110と押圧玉112とに
より、伝達トルクに応じた押圧力を与えることにより、
圧接点での十分な伝達力が得られ、マイクロトラクショ
ンドライブとして高い伝達トルクを有し、トルク伝達部
の破損が少なく長い寿命を得ることができる。
【0025】図2においてマイクロトラクションドライ
ブ200は、その基本構成は図1に示すものと同様であ
り、同一構成要素には同一符号を付し、その説明を省略
する。図2において、マイクロトラクションドライブ2
00の内輪201は、入力軸102の出力軸103側端
部に、入力軸102の軸線と直交する円盤形状を形成し
ており、内輪201の出力軸103側端面には、入力軸
102中心軸を中心とした環状凹溝である内輪軌道面2
02が形成されている。筐体101には、外輪203
が、回転方向への相対移動不可に備えられ、外輪軌道面
204が、外輪203の入力軸102側に形成されてい
る。
【0026】鋼製の玉108が、内輪軌道面202と外
輪軌道面204との間に配置され、保持器205が、内
輪201と外輪203との間に円盤状に配置され、保持
器205は、鋼製の玉108と緩く勘合され、出力軸1
03に係合されている。
【0027】出力軸103回りには、押圧円環110
が、筐体101と外輪203との間に円環状に配置さ
れ、押圧円環110の外輪203側には複数の傾斜面1
11が形成され、押圧玉112が、外輪203と押圧円
環110との間に嵌装されている。
【0028】上記の構成からなるマイクロトラクション
ドライブ200においては、図2に示すように、入力軸
102から内輪201回転力が伝えられ、内輪軌道面2
02を鋼製の玉108が自転しながら入力軸102の軸
線回りを公転する。この鋼製の玉108の公転により、
回転力は、保持器205に伝達され、保持器205に係
合されている出力軸103に伝えられ、出力としてとり
だされる。
【0029】押圧円環110が軸回りに回転することに
より、押圧円環110の傾斜面111により、押圧玉1
12は外輪203方向へ押され、外輪203は入力軸1
02方向へ押される。外輪203が入力軸102方向へ
押されることにより、入力軸102方向の力を受け止め
る面を有する外輪軌道面204と鋼製の玉108と内輪
軌道面202との組み合わせの圧接点に、入力軸102
及び出力軸103の軸線方向に働く押圧力が強く加えら
れた状態になっており、そのため鋼製の玉108は、内
輪軌道面202と外輪軌道面204と滑りを起こさず転
動する。
【0030】出力軸103は、遊星ギヤ装置と同様にし
て、内輪軌道面202の径と外輪軌道面204の径との
関係に基づき、入力軸102の回転によって入力軸10
2及び出力軸103の中心軸線回りを公転する鋼製の玉
108により、入力軸102の回転に対し一定の減速比
で減速されて回転される。
【0031】上記の構成からなるマイクロトラクション
ドライブ200においては、遊星ギヤ装置と同じく、小
サイズであっても、押圧円環110と押圧玉112とに
より、伝達トルクに応じた押圧力を与えることにより、
圧接点での十分な伝達力が得られ、マイクロトラクショ
ンドライブとして高い伝達トルクを有し、トルク伝達部
の破損が少なく長い寿命を得ることができる。
【0032】図3においてマイクロトラクションドライ
ブ300は、その基本構成は図1に示すものと同様であ
り、同一構成要素には同一符号を付し、その説明を省略
する。図3において、マイクロトラクションドライブ3
00は、筐体101に回転自在に支持された入力軸10
2と、筐体101に入力軸102と同軸線上に回転自在
に支持された中間軸301と、筐体101に入力軸10
2と同軸線上に回転自在に支持された出力軸103とを
備えてなり、入力軸102は、第1内輪(内輪)302
を備え、中間軸301側が開いたアングル溝である第1
内輪軌道面303が形成され、中間軸301は、第2内
輪(内輪)304を備え、出力軸103側に開いたアン
グル溝である第2内輪軌道面305が形成されている。
【0033】筐体101には、第1外輪(外輪)306
が入力軸102側に、第2外輪(外輪)307が出力軸
103側に、回転方向へ筐体101との相対移動不可に
備えられ、第1外輪306と第2外輪307とには、そ
れぞれ入力軸102側に開いたアングル溝である第1外
輪軌道面308と第2外輪軌道面309とが形成されて
いる。
【0034】第1内輪軌道面303と第1外輪軌道面3
08との間と、第2内輪軌道面305と第2外輪軌道面
309との間とに、鋼製の玉108が、入力軸102、
中間軸301及び出力軸103の軸線に対して等間隔環
状に複数配置され、第1保持器(保持器)310が、第
1内輪302と第1外輪306との間に円筒状に配置さ
れ、第2保持器(保持器)311が、第2内輪304と
第2外輪307との間に円筒状に配置されている。第1
保持器310は、鋼製の玉108と緩く勘合され、中間
軸301と係合されている。第2保持器311は、鋼製
の玉108と緩く勘合され、出力軸103と係合されて
いる。
【0035】中間軸支持内輪312が、第2内輪304
と第1保持器310との間の中間軸301上に設けら
れ、中間軸支持外輪313が、筐体101の概中央部に
筐体101との相対移動不可に設けられている。中間軸
支持内輪312には、入力軸102側に開いたアングル
溝が設けられ、中間軸支持外輪313には、出力軸10
3側に開いたアングル溝が設けられ、軸受玉314が、
中間軸支持外輪313と中間軸支持内輪312との間に
嵌装されている。
【0036】中間軸301回りには、第1押圧円環(押
圧円環)315が、中間軸支持外輪313と第1外輪3
06との間に円環状に配置され、第1押圧円環315の
第1外輪306側には複数の傾斜面316が形成され、
押圧玉(押圧回転体)317が、第1外輪306と第1
押圧円環315との間に嵌装され、出力軸103回りに
も同様に、第2押圧円環(押圧円環)318が、筐体1
01と第2外輪307との間に円環状に配置され、第2
押圧円環318の第2外輪307側には複数の傾斜面3
16が形成され、押圧玉317が、第2外輪307と第
2押圧円環318との間に嵌装されている。
【0037】上記の構成からなるマイクロトラクション
ドライブ300においては、図3に示すように、入力軸
102から第1内輪302に回転力が伝えられ、第1内
輪軌道面303を鋼製の玉108が公転し、回転力は、
第1保持器310に伝達され、第1保持器310に係合
されている中間軸301に伝えられる。以後同様に、中
間軸301から第2内輪304に回転力が伝えられ、第
2内輪軌道面305を鋼製の玉108が公転し、回転力
は、鋼製の玉108の公転により第2保持器311に伝
達され、第2保持器311に係合されている出力軸10
3に伝えられ、出力としてとりだされる。
【0038】第1押圧円環315が軸回りに回転するこ
とにより、第1押圧円環315の傾斜面316により、
押圧玉317は第1外輪306方向へ押され、第1外輪
306は入力軸102方向へ押される。第1外輪306
が入力軸102方向へ押されることにより、入力軸10
2方向の力を受け止める面を有する第1外輪軌道面30
8と鋼製の玉108と第1内輪軌道面303との組み合
わせの圧接点に、入力軸102、中間軸301及び出力
軸103の軸線を中心軸線とした仮想円錐面上で、軸線
に向かう方向に働く押圧力が強く加えられた状態にな
り、そのため鋼製の玉108は、第1外輪軌道面308
と第1内輪軌道面303と滑りを起こさず転動する。
【0039】同様にして、第2押圧円環318が軸回り
に回転することにより、押圧玉317は第2外輪307
方向へ押され、第2外輪307が入力軸102方向へ押
されることにより、入力軸102方向の力を受け止める
構造になっている第2外輪軌道面309と鋼製の玉10
8と第2内輪軌道面305との圧接点に、入力軸10
2、中間軸301及び出力軸103の軸線を中心軸線と
した仮想円錐面上で、軸線に向かう方向に働く押圧力が
強く加えられた状態になり、そのため鋼製の玉108
は、第2外輪軌道面309と第2内輪軌道面305と滑
りを起こさず転動する。
【0040】中間軸301は、遊星ギヤ装置と同様にし
て、第1内輪軌道面303の径と第1外輪軌道面308
の径との関係に基づき、入力軸102の回転によって入
力軸102及び中間軸301の中心軸線回りを公転する
鋼製の玉108により、入力軸102の回転に対し一定
の減速比で減速されて回転し、さらに同様に、出力軸1
03は、第2内輪軌道面305の径と第2外輪軌道面3
09の径との関係に基づき、中間軸301の回転によっ
て中間軸301及び出力軸103の中心軸線回りを公転
する鋼製の玉108により、中間軸301の回転に対し
一定の減速比で減速されて回転する。つまり、出力軸1
03は、入力軸102の回転に対して一定の減速比で減
速されて回転される。
【0041】上記の構成からなるマイクロトラクション
ドライブ300においては、遊星ギヤ装置と同じく、小
サイズであっても広い範囲から減速比が設定でき、また
第1押圧円環315と第2押圧円環318と押圧玉31
7とにより、伝達トルクに応じた押圧力を与えることに
より、圧接点での十分な伝達力が得られ、マイクロトラ
クションドライブとして高い伝達トルクを有し、トルク
伝達部の破損が少なく長い寿命を得ることができる。
【0042】図4においてマイクロトラクションドライ
ブ400は、その基本構成は図3に示すものと同様であ
り、同一構成要素には同一符号を付し、その説明を省略
する。図4において、マイクロトラクションドライブ4
00は、 第1外輪306と第2外輪307との
間には、間座401が、第1外輪306と第2外輪30
7とを係合するように配置され、出力軸103回りに
は、押圧円環402が、筐体101と第2外輪307と
の間に円環状に配置され、押圧円環402の第2外輪3
07側には複数の傾斜面403が形成され、押圧玉(押
圧回転体)404が、第2外輪307と押圧円環402
との間に嵌装されている。
【0043】上記の構成からなるマイクロトラクション
ドライブ400においては、図4に示すように、入力軸
102から第1内輪302に回転力が伝えられ、第1内
輪軌道面303を鋼製の玉108が公転し、回転力は、
第1保持器310に伝達され、第1保持器310に係合
されている中間軸301に伝えられる。以後同様に、中
間軸301から第2内輪304に回転力が伝えられ、第
2内輪軌道面305を鋼製の玉108が公転し、回転力
は、鋼製の玉108の公転により第2保持器311に伝
達され、第2保持器311に係合されている出力軸10
3に伝えられ、出力としてとりだされる。
【0044】押圧円環402が軸回りに回転することに
より、押圧円環402の傾斜面403により、押圧玉4
04は第2外輪307方向へ押され、第2外輪307は
入力軸102方向へ押される。第2外輪307が入力軸
102方向へ押されることにより、入力軸102方向の
力を受け止める面を有する第2外輪軌道面309と鋼製
の玉108と第2内輪軌道面305との組み合わせの圧
接点に、入力軸102、中間軸301及び出力軸103
の軸線を中心軸線とした仮想円錐面上で、軸線に向かう
方向に働く押圧力が強く加えられた状態になり、そのた
め鋼製の玉108は、第2外輪軌道面309と第2内輪
軌道面305と滑りを起こさず転動する。
【0045】同様にして、押圧円環402が軸回りに回
転することにより、第2外輪307と間座401とを介
して、第1外輪306は入力軸102方向へ押される。
第1外輪306が入力軸102方向へ押されることによ
り、入力軸102方向の力を受け止める面を有する第1
外輪軌道面308と鋼製の玉108と第1内輪軌道面3
03との組み合わせの圧接点に、入力軸102、中間軸
301及び出力軸103の軸線を中心軸線とした仮想円
錐面上で、軸線に向かう方向に働く押圧力が強く加えら
れた状態になり、そのため鋼製の玉108は、第1外輪
軌道面308と第1内輪軌道面303と滑りを起こさず
転動する。
【0046】中間軸301は、遊星ギヤ装置と同様にし
て、第1内輪軌道面303の径と第1外輪軌道面308
の径との関係に基づき、入力軸102の回転によって入
力軸102及び中間軸301の中心軸線回りを公転する
鋼製の玉108により、入力軸102の回転に対し一定
の減速比で減速されて回転し、さらに同様に、出力軸1
03は、第2内輪軌道面305の径と第2外輪軌道面3
09の径との関係に基づき、中間軸301の回転によっ
て中間軸301及び出力軸103の中心軸線回りを公転
する鋼製の玉108により、中間軸301の回転に対し
一定の減速比で減速されて回転する。つまり、出力軸1
03は、入力軸102の回転に対して一定の減速比で減
速されて回転される。
【0047】上記の構成からなるマイクロトラクション
ドライブ400においては、遊星ギヤ装置と同じく、小
サイズであっても広い範囲から減速比が設定でき、また
押圧円環402と押圧玉404とにより、伝達トルクに
応じた押圧力を与えることにより、圧接点での十分な伝
達力が得られ、マイクロトラクションドライブとして高
い伝達トルクを有し、トルク伝達部の破損が少なく長い
寿命を得ることができる。
【0048】図5においてマイクロトラクションドライ
ブ500は、その基本構成は図3に示すものと同様であ
り、同一構成要素には同一符号を付し、その説明を省略
する。図5において、マイクロトラクションドライブ5
00 の第1内輪(内輪)501は、入力軸10
2の中間軸301側端部に、入力軸102の軸線と直交
する円盤形状を形成しており、第1内輪501の中間軸
301側端面には、入力軸102中心軸を中心とした環
状凹溝である第1内輪軌道面502が形成されている。
第2内輪(内輪)503は、中間軸301の出力軸10
3側端部に、中間軸301の軸線と直交する円盤形状を
形成しており、第2内輪503の出力軸103側端面に
は、入力軸102の軸線を中心とした環状凹溝である第
2内輪軌道面504が形成されている。筐体101に
は、第1外輪(外輪)505が入力軸102側に、第2
外輪(外輪)506が出力軸103側に回転方向へ筐体
101との相対移動不可に備えられ、第1外輪軌道面5
07が、第1外輪505の入力軸102側側面に形成さ
れ、第2外輪軌道面508が、第2外輪506の入力軸
102側側面に形成されている。
【0049】鋼製の玉108が、第1内輪軌道面502
と第1外輪軌道面507との間と、第2内輪軌道面50
4と第2外輪軌道面508との間とに配置され、第1保
持器(保持器)509が、第1内輪501と第1外輪5
05との間に円盤状に配置され、第2保持器(保持器)
510が、第2内輪503と第2外輪506の間に円盤
状に配置されている。第1保持器509は、鋼製の玉1
08と緩く嵌合され、中間軸301と係合されている。
第2保持器510は、鋼製の玉108と緩く嵌合され、
出力軸103と係合されている。
【0050】中間軸支持内輪312が、第2内輪503
と第1保持器509との間の中間軸301上に設けら
れ、中間軸支持外輪313が、筐体101の概中央部に
筐体101との相対移動不可に設けられ、中間軸支持内
輪312には、入力軸102側に開いたアングル溝が設
けられ、中間軸支持外輪313には、出力軸103側に
開いたアングル溝が設けられ、軸受玉314が、中間軸
支持外輪313と中間軸支持内輪312との間に嵌装さ
れている。
【0051】中間軸301回りには、第1押圧円環31
5が、中間軸支持外輪313と第1外輪505との間に
円環状に配置され、第1押圧円環315の第1外輪50
5側には複数の傾斜面316が形成され、押圧玉317
が、第1外輪505と第1押圧円環315との間に嵌装
されている。出力軸103回りにも同様に、第2押圧円
環318が、筐体101と第2外輪506との間に円環
状に配置され、第2押圧円環318の第2外輪506側
には複数の傾斜面316が形成され、押圧玉317が、
第2外輪506と第2押圧円環318との間に嵌装され
ている。
【0052】上記の構成からなるマイクロトラクション
ドライブ500においては、図5に示すように、入力軸
102から第1内輪501に回転力が伝えられ、第1内
輪軌道面502を鋼製の玉108が公転し、回転力は、
第1保持器509に伝達され、第1保持器509に係合
されている中間軸301に伝えられる。以後同様に、中
間軸301から第2内輪503に回転力が伝えられ、第
2内輪軌道面504を鋼製の玉108が公転し、回転力
は、鋼製の玉108の公転により第2保持器510に伝
達され、第2保持器510に係合されている出力軸10
3に伝えられ、出力としてとりだされる。
【0053】第1押圧円環315が軸回りに回転するこ
とにより、第1押圧円環315の傾斜面316により、
押圧玉317は第1外輪505方向へ押され、第1外輪
505は入力軸102方向へ押される。第1外輪505
が入力軸102方向へ押されることにより、入力軸10
2方向の力を受け止める面を有する第1外輪軌道面50
7と鋼製の玉108と第1内輪軌道面502との組み合
わせの圧接点に、入力軸102、中間軸301及び出力
軸103の軸線方向に働く押圧力が強く加えられた状態
になり、そのため鋼製の玉108は、第1外輪軌道面5
07と第1内輪軌道面502と滑りを起こさず転動す
る。
【0054】同様にして、第2押圧円環318が軸回り
に回転することにより、押圧玉317は第2外輪506
方向へ押され、第2外輪506が入力軸102方向へ押
されることにより、入力軸102方向の力を受け止める
構造になっている第2外輪軌道面508と鋼製の玉10
8と第2内輪軌道面504との圧接点に、入力軸10
2、中間軸301及び出力軸103の軸線方向に働く押
圧力が強く加えられた状態になり、そのため鋼製の玉1
08は、第2外輪軌道面508と第2内輪軌道面504
と滑りを起こさず転動する。
【0055】中間軸301は、遊星ギヤ装置と同様にし
て、第1内輪軌道面502の径と第1外輪軌道面507
の径との関係に基づき、入力軸102の回転によって入
力軸102及び中間軸301の中心軸線回りを公転する
鋼製の玉108により、入力軸102の回転に対し一定
の減速比で減速されて回転し、さらに同様に、出力軸1
03は、第2内輪軌道面504の径と第2外輪軌道面5
08の径との関係に基づき、中間軸301の回転によっ
て中間軸301及び出力軸103の中心軸線回りを公転
する鋼製の玉108により、中間軸301の回転に対し
一定の減速比で減速されて回転する。つまり、出力軸1
03は、入力軸102の回転に対して一定の減速比で減
速されて回転される。
【0056】上記の構成からなるマイクロトラクション
ドライブ500においては、遊星ギヤ装置と同じく、小
サイズであっても広い範囲から減速比が設定でき、また
第1押圧円環315と第2押圧円環318と押圧玉31
7とにより、伝達トルクに応じた押圧力を与えることに
より、圧接点での十分な伝達力が得られ、マイクロトラ
クションドライブとして高い伝達トルクを有し、トルク
伝達部の破損が少なく長い寿命を得ることができる。
【0057】図6においてマイクロトラクションドライ
ブ600は、その基本構成は図5に示すものと同様であ
り、同一構成要素には同一符号を付し、その説明を省略
する。図5において、マイクロトラクションドライブ6
00は、第1外輪505と第2内輪503との間に、玉
601が、中間軸301の軸線回りに等間隔に配置さ
れ、中間保持器602は、玉601を個々に緩く嵌める
穴状の配置部(図示されていない)を備え、配置部にお
いて玉601と緩く勘合される。出力軸103回りに
は、押圧円環603が、筐体101と第2外輪506と
の間に円環状に配置され、押圧円環603の第2外輪5
06側には複数の傾斜面604が形成され、押圧玉(押
圧回転体)605が、第2外輪506と押圧円環603
との間に嵌装されている。
【0058】上記の構成からなるマイクロトラクション
ドライブ600においては、図6に示すように、入力軸
102から第1内輪501に回転力が伝えられ、第1内
輪軌道面502を鋼製の玉108が公転し、回転力は、
第1保持器509に伝達され、第1保持器509に係合
されている中間軸301に伝えられる。以後同様に、中
間軸301から第2内輪503に回転力が伝えられ、第
2内輪軌道面504を鋼製の玉108が公転し、回転力
は、鋼製の玉108の公転により第2保持器510に伝
達され、第2保持器510に係合されている出力軸10
3に伝えられ、出力としてとりだされる。
【0059】押圧円環603が軸回りに回転することに
より、押圧円環603の傾斜面604により、押圧玉6
05は第2外輪506方向へ押され、第2外輪506は
入力軸102方向へ押される。第2外輪506が入力軸
102方向へ押されることにより、入力軸102方向の
力力を受け止める面を有する第2外輪軌道面508と鋼
製の玉108と第2内輪軌道面504との組み合わせの
圧接点に、入力軸102、中間軸301及び出力軸10
3の軸線方向に働く押圧力が強く加えられた状態にな
り、そのため鋼製の玉108は、第2外輪軌道面508
と第2内輪軌道面504と滑りを起こさず転動する。
【0060】同様にして、押圧円環603が軸回りに回
転することにより、第2外輪506、鋼製の玉108、
第1内輪501、玉601とを介して、第1外輪505
は入力軸102方向へ押される。第1外輪505が入力
軸102方向へ押されることにより、入力軸102方向
の力を受け止める面を有する第1外輪軌道面507と鋼
製の玉108と第1内輪軌道面502との組み合わせの
圧接点に、入力軸102、中間軸301及び出力軸10
3の軸線方向に働く押圧力が強く加えられた状態にな
り、そのため鋼製の玉108は、第1外輪軌道面507
と第1内輪軌道面502と滑りを起こさず転動する。
【0061】中間軸301は、遊星ギヤ装置と同様にし
て、第1内輪軌道面502の径と第1外輪軌道面507
の径との関係に基づき、入力軸102の回転によって入
力軸102及び中間軸301の中心軸線回りを公転する
鋼製の玉108により、入力軸102の回転に対し一定
の減速比で減速されて回転し、さらに同様に、出力軸1
03は、第1内輪軌道面502の径と第2外輪軌道面5
08の径との関係に基づき、中間軸301の回転によっ
て中間軸301及び出力軸103の中心軸線回りを公転
する鋼製の玉108により、中間軸301の回転に対し
一定の減速比で減速されて回転する。つまり、出力軸1
03は、入力軸102の回転に対して一定の減速比で減
速されて回転される。
【0062】上記の構成からなるマイクロトラクション
ドライブ600においては、遊星ギヤ装置と同じく、小
サイズであっても広い範囲から減速比が設定でき、また
押圧円環603と押圧玉605とにより、伝達トルクに
応じた押圧力を与えることにより、圧接点での十分な伝
達力が得られ、マイクロトラクションドライブとして高
い伝達トルクを有し、トルク伝達部の破損が少なく長い
寿命を得ることができる。
【0063】また、以上の実施の形態のいずれかのマイ
クロトラクションドライブを、土壌検査用の小型掘削装
置や、タービンロータ中心孔レプリカ採取装置のよう
に、小径の筒状の本体内にモータ等の回転駆動源と作業
部との間に備え、回転を減速伝達させた場合、マイクロ
ロボット等小型装置の作業部のトルクの制約が緩和し、
あるいは破損の恐れが低いものとなる。
【0064】なお、上記の実施の形態においては、回転
体が鋼製の玉であるものに適応して説明したが、この回
転体が鋼製の玉であるものに限られることなく、例え
ば、回転体が円筒形のコロであるもの等、それ以外の回
転体であるものに適応することができるものである。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、小サイズであっても比較的大きな範囲の減
速比が設定でき、また、前記内輪と前記回転体及び前記
外輪と該回転体との前記圧接点で、前記伝達トルクに応
じた前記押圧力が与えられるので、前記圧接点での必要
な伝達力が得られ、マイクロトラクションドライブとし
て高い伝達トルクを有し、また伝達トルクに対して過剰
な前記押圧力が与えられないため、前記圧接点の破損の
恐れが低いものとなるという効果を奏する。
【0066】請求項2に係る発明によれば、請求項1記
載のマイクロトラクションドライブにおいて、小サイズ
であっても比較的大きな範囲の減速比が設定でき、ま
た、前記内輪と前記回転体及び前記外輪と該回転体との
前記圧接点で、前記伝達トルクに応じた前記押圧力が与
えられるので、前記圧接点での必要な伝達力が得られ、
マイクロトラクションドライブとして高い伝達トルクを
有し、また伝達トルクに対して過剰な前記押圧力が与え
られないため、前記圧接点の破損の恐れが低いものとな
るという効果を奏する。
【0067】請求項3に係る発明によれば、請求項1記
載のマイクロトラクションドライブにおいて、小サイズ
であっても比較的大きな範囲の減速比が設定でき、ま
た、前記内輪と前記回転体及び前記外輪と該回転体との
前記圧接点で、前記伝達トルクに応じた前記押圧力が与
えられるので、前記圧接点での必要な伝達力が得られ、
マイクロトラクションドライブとして高い伝達トルクを
有し、また伝達トルクに対して過剰な前記押圧力が与え
られないため、前記圧接点の破損の恐れが低いものとな
るという効果を奏する。
【0068】請求項4に係る発明によれば、請求項1か
ら3のいずれかに記載のマイクロトラクションドライブ
において、小サイズであっても、前記単位減速部を複数
備えることで、大きな範囲の減速比が設定でき、また、
前記内輪と前記回転体及び前記外輪と該回転体との前記
圧接点で、前記伝達トルクに応じた前記押圧力が与えら
れるので、前記圧接点での必要な伝達力が得られ、マイ
クロトラクションドライブとして高い伝達トルクを有
し、また伝達トルクに対して過剰な前記押圧力が与えら
れないため、前記圧接点の破損の恐れが低いものとなる
という効果を奏する。
【0069】請求項5に係る発明によれば、請求項1か
ら3のいずれかに記載のマイクロトラクションドライブ
において、小サイズであっても、前記単位減速部を複数
備えることで、大きな範囲の減速比が設定でき、また、
前記内輪と前記回転体及び前記外輪と該回転体との前記
圧接点で、前記伝達トルクに応じた前記押圧力が与えら
れるので、前記圧接点での必要な伝達力が得られ、マイ
クロトラクションドライブとして高い伝達トルクを有
し、また伝達トルクに対して過剰な前記押圧力が与えら
れないため、前記圧接点の破損の恐れが低いものとなる
という効果を奏する。
【0070】請求項6に係る発明によれば、請求項1か
ら5のいずれかに記載のマイクロトラクションドライブ
において、筒状の前記外筐内に前記回転駆動源を備え該
外筐先端の前記作業部を回転駆動する前記小型装置の該
回転駆動源と該作業部との間に備えられてなるように構
成したので、請求項1から請求項5のいずれかの発明の
効果により、マイクロトラクションドライブによる前記
小型装置の前記作業部の減速比の制約や前記伝達トルク
の制約が緩和し、あるいは前記圧接点の破損の恐れが低
いものとなるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるマイクロトラクションドライブ
の一実施形態を示す断面図である。
【図2】 本発明によるマイクロトラクションドライブ
の別の実施形態を示す断面図である。
【図3】 本発明によるマイクロトラクションドライブ
のさらに別の実施形態を示す断面図である。
【図4】 本発明によるマイクロトラクションドライブ
のさらに別の実施形態を示す断面図である。
【図5】 本発明によるマイクロトラクションドライブ
のさらに別の実施形態を示す断面図である。
【図6】 本発明によるマイクロトラクションドライブ
のさらに別の実施形態を示す断面図である。
【符号の説明】
100、200、300、400、500、600 マ
イクロトラクションドライブ 101 筐体 102 入力軸 103 出力軸 104、201 内輪 106、203 外輪 108 鋼製の玉(回転体) 109、205 保持器 110、402、603 押圧円環 111、316、403、604 傾斜面 112、317、404、605 押圧玉(押圧回転
体) 302、501 第1内輪(内輪) 304、503 第2内輪(内輪) 306、505 第1外輪(外輪) 307、506 第2外輪(外輪) 310、509 第1保持器(保持器) 311、510 第2保持器(保持器) 315 第1押圧円環(押圧円環) 318 第2押圧円環(押圧円環)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河野 将弥 長崎県長崎市深堀町五丁目717番1号 三 菱重工業株式会社長崎研究所内 Fターム(参考) 3J051 AA01 AA09 BA02 BB08 BC01 BD02 BE04 EB04 FA10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体と、該筐体に回転自在に支持された
    入力軸と、該筐体に該入力軸と同軸線上に回転自在に支
    持された出力軸とを備え、前記入力軸に設けられた内輪
    と、前記筐体に対して回転方向が固定された外輪との間
    に前記入力軸の中心軸回りに公転する回転体を嵌装し、
    前記出力軸に設けられた保持器と該回転体とを係合させ
    てなり、 前記入力軸又は前記出力軸の軸線回りに押圧円環が配置
    され、該押圧円環の前記回転体側に複数の傾斜面が形成
    され、該押圧円環と前記外輪との間に押圧回転体が嵌装
    された押圧手段が設けられ、 前記傾斜面が、前記押圧円環を回転させたときに、前記
    内輪と外輪との前記回転体方向への相対的押圧力を調整
    自在とする傾斜面であることを特徴とするマイクロトラ
    クションドライブ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のマイクロトラクションド
    ライブにおいて、 前記内輪と前記外輪とが前記回転体方向へ相対的に押圧
    される方向が、前記入力軸及び前記出力軸の前記軸線を
    中心とした仮想円錐面上で該軸線に交差する方向になる
    ことを特徴とするマイクロトラクションドライブ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のマイクロトラクションド
    ライブにおいて、 前記内輪と前記外輪とが前記回転体方向へ相対的に押圧
    される方向が、前記入力軸及び前記出力軸の前記軸線に
    平行となることを特徴とするマイクロトラクションドラ
    イブ。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれかに記載のマイ
    クロトラクションドライブにおいて、 前記筐体と前記入力軸と前記出力軸と前記内輪と前記外
    輪と前記回転体と前記保持器とからなる単位減速部を2
    以上、複数備えており、これら各該単位減速部を個々に
    押圧する前記押圧手段が備えられ、一の単位減速部の出
    力軸を、二の単位減速部の入力軸とすることを特徴とす
    るマイクロトラクションドライブ。
  5. 【請求項5】 請求項1から3のいずれかに記載のマイ
    クロトラクションドライブにおいて、 前記単位減速部を2以上、複数備えており、これら複数
    の該単位減速部を一括して押圧する前記押圧手段が備え
    られ、前記一の単位減速部の出力軸を、前記二の単位減
    速部の入力軸とすることを特徴とするマイクロトラクシ
    ョンドライブ。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれかに記載のマイ
    クロトラクションドライブにおいて、 筒状の外筐内に、前記押圧手段を備えた1又は複数の前
    記単位減速部が、作業部と、該作業部を回転駆動する回
    転駆動源との間に備えられてなることを特徴とするマイ
    クロトラクションドライブ。
JP2002143203A 2002-05-17 2002-05-17 マイクロトラクションドライブ Expired - Lifetime JP3617645B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002143203A JP3617645B2 (ja) 2002-05-17 2002-05-17 マイクロトラクションドライブ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002143203A JP3617645B2 (ja) 2002-05-17 2002-05-17 マイクロトラクションドライブ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003336706A true JP2003336706A (ja) 2003-11-28
JP3617645B2 JP3617645B2 (ja) 2005-02-09

Family

ID=29703285

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002143203A Expired - Lifetime JP3617645B2 (ja) 2002-05-17 2002-05-17 マイクロトラクションドライブ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3617645B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006200600A (ja) * 2005-01-19 2006-08-03 Muscle Corp 変速装置
JP2017145851A (ja) * 2016-02-16 2017-08-24 株式会社 神崎高級工機製作所 油圧装置及び減速機構付き駆動ユニット
CN109764100A (zh) * 2019-03-04 2019-05-17 赵彦斌 珠链式减速机构
CN112253735A (zh) * 2020-10-21 2021-01-22 山东大学 无级变速输出力矩连续调整的传动方法及装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006200600A (ja) * 2005-01-19 2006-08-03 Muscle Corp 変速装置
JP2017145851A (ja) * 2016-02-16 2017-08-24 株式会社 神崎高級工機製作所 油圧装置及び減速機構付き駆動ユニット
CN109764100A (zh) * 2019-03-04 2019-05-17 赵彦斌 珠链式减速机构
CN112253735A (zh) * 2020-10-21 2021-01-22 山东大学 无级变速输出力矩连续调整的传动方法及装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3617645B2 (ja) 2005-02-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2010044357A1 (ja) 増減速装置
US4224840A (en) Traction roller transmission
US20080234095A1 (en) Planetary Gear
JP2003336706A (ja) マイクロトラクションドライブ
JP3692330B2 (ja) マイクロトラクションドライブ
CN111212993B (zh) 变速器
JP2013053713A (ja) ころ軸受及び風力発電用増速機
JP3659925B2 (ja) マイクロトラクションドライブ
US8517881B2 (en) Micro-traction drive
KR20210095762A (ko) 고 감속비 감속기 장치
JP3676903B2 (ja) 摩擦式無段変速機及びそのコーン
JP2005265089A (ja) 摩擦式変速装置
JP7274079B2 (ja) ローラ式差動減速装置
JPH10274305A (ja) 摩擦式無段変速機
JPH02212651A (ja) 変速装置
JPH0323782B2 (ja)
JP2005163890A (ja) トロイダル型無段変速機
JPH0235249A (ja) 遊星ローラ式動力伝達装置
JPH01164854A (ja) 遊星ローラ式動力伝達装置
JPH06280954A (ja) 磁石式ボール遊星減速装置
JPS6388366A (ja) 動力伝達装置
CN112096796A (zh) 一种行星减速器
JP3664849B2 (ja) 遊星ローラ装置
JPH06229450A (ja) 遊星ローラ式動力伝達装置
JPH0621621B2 (ja) 遊星ローラ式減速機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040705

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20040729

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20040908

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20041005

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20041102

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 3617645

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081119

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091119

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101119

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101119

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111119

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111119

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121119

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121119

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131119

Year of fee payment: 9

EXPY Cancellation because of completion of term