JPH10274305A - 摩擦式無段変速機 - Google Patents

摩擦式無段変速機

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Publication number
JPH10274305A
JPH10274305A JP8120197A JP8120197A JPH10274305A JP H10274305 A JPH10274305 A JP H10274305A JP 8120197 A JP8120197 A JP 8120197A JP 8120197 A JP8120197 A JP 8120197A JP H10274305 A JPH10274305 A JP H10274305A
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JP
Japan
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input
cones
cone
continuously variable
ring
Prior art date
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Pending
Application number
JP8120197A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoaki Makino
智昭 牧野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
Priority to JP8120197A priority Critical patent/JPH10274305A/ja
Priority to US09/050,462 priority patent/US6004239A/en
Publication of JPH10274305A publication Critical patent/JPH10274305A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 伝達動力が小さい場合であってもその伝達効
率の低下を抑えることにある。 【解決手段】 自転及び公転自在に保持された複数のコ
ーン27が内接する入力軸11と、複数のコーン27が
外接する出力軸15と、入出力軸11,15と複数のコ
ーン27との間に弾性圧接力を付与する加圧用ばね19
と、各コーン27にスライド自在に圧接する変速リング
26とを備え、コーン27の回転を介して入出力軸1
1,15間で回転動力を伝達すると共に、変速リング2
6のスライド移動によって伝達される回転動力の回転数
を無段で変速する摩擦式無段変速機であって、コーン2
7に内接する入力リング20と入力軸11との間に、入
力軸トルクに応じて入力軸方向の加圧力を変化させるト
ルクカム37を介設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は摩擦式無段変速機に
関し、例えば遠心送風機、遠心圧縮機、ラジアルタービ
ン等に増速機として使用される摩擦式無段変速機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】大きな変速比をとれる装置としては3K
形遊星歯車装置が一般的に知られているが、これをトラ
クションドライブに応用した3K形トラクションドライ
ブ式無段変速機がある。
【0003】この種の無段変速機では、入力軸トラクシ
ョン部とコーンとの接触部、及び出力軸トラクション部
とコーンとの接触部における円錐面が持つ母線は、両方
とも入出力軸に対して僅かな角度だけ傾いているように
構成されている。このようなトラクション部の形状と加
圧用ばねによって生じる軸方向力により、各接触部に動
力伝達に必要な法線力を発生させるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述したような加圧用
ばねを用いた法線力発生機構は、構造が簡単であるとい
う長所を有するが、伝達動力の増減にかかわらず加圧力
が常に一定である。そのばね力は、最大伝達動力に基づ
いて設定されるため、伝達動力の変化の範囲が広い場
合、最小の動力伝達時はその動力に対して過大な法線力
が作用することになる。その結果、伝達動力が小さい場
合の伝達効率の低下が顕著になる。
【0005】そこで、本発明は上記問題点に鑑みて提案
されたもので、その目的とするところは、伝達動力が小
さい場合であってもその伝達効率の低下を抑え得るトラ
クションドライブ式無段変速機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の技術的手段として、本発明は、回転自在に保持された
複数のコーンが内接する入力軸と、前記複数のコーンが
外接する出力軸と、前記入出力軸と複数のコーンとの間
に弾性圧接力を付与する加圧手段とを備え、前記コーン
の回転を介して前記入出力軸間で回転動力を伝達しなが
らその回転数を無段で変速する摩擦式無段変速機であっ
て、前記コーンに内接するトラクション部と前記入力軸
との間に、入力軸トルクに応じて入力軸方向の加圧力を
変化させるトルクカムを介設したことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図1に示して
以下に詳述する。尚、以下の実施形態は、遠心送風機の
羽根車等の高速回転体を駆動する出力軸を無段変速する
3K形トラクションドライブ式無段変速機に適用したも
のである。
【0008】このトラクションドライブ式無段変速機
は、図1に示すような全体構造を有する。まず、入力軸
11をハウジング本体12に軸受13,14により回転
自在に軸支し、かつ、出力軸15をフロントハウジング
16に軸受17,18により回転自在に軸支し、ハウジ
ング本体12とフロントハウジング16とを結合一体化
することにより、入力軸11と出力軸15とをそれぞれ
の軸線が同一直線上となるように配置する。
【0009】入力軸11の軸方向内側にはトルクカム3
7を介してトラクション部である入力リング20が配置
され、その先端内径面にコーン27(後述)の入力側接
触部33が内接する。尚、図では鋼球を用いたトルクカ
ム37を使用しているが、例えばフェイスカム方式など
の他の方式のトルクカムであってもよい。
【0010】この入力リング20は、入力軸11に対し
て軸受38を介して支持される。この軸受支持構造とす
ることにより、入力リング20が半径方向に変位するこ
とによる性能悪化を防止でき、入力リング20の入力軸
11に対する同軸度が良好となって、コーン27を支持
する軸受32、入力軸11の軸受13,14及び出力軸
15の軸受17,18に半径方向の大きな偏荷重が作用
することを防止している。
【0011】尚、入力リング20の軸受38には、例え
ば保持器付き針状ころを使用することが可能であるが、
これ以外の転がり軸受、すべり軸受や、低摩擦材料(含
油軸受材料、銅合金、樹脂材料等)により成形された円
筒部材、ボールブッシュ等を使用することも可能であ
る。また、入力リング20を入力軸11にすきまばめ等
で直接的に支持させるようにしてもよい。
【0012】また、前述したトルクカム37の内側で入
力軸11と入力リング20との間に加圧手段である加圧
用ばね19を介設し、この加圧用ばね19により入力リ
ング20を押圧してその弾性力を出力軸方向へ向けて作
用させている。尚、この加圧用ばね19は、トルクカム
37による軸方向力が小さい低トルクの運転の場合に
も、法線力が不足することなく安定した運転を可能にす
る。
【0013】また、出力軸15の軸方向内側には、先端
に向けて縮径した円錐形状のトラクション部21が一体
的に形成され、その外径面にコーン27の出力側接触部
34,35が外接する。また、出力軸15の外側軸端に
は羽根車22が軸支固定されている。尚、出力軸15に
は、コーン27の軸方向位置を規制するための円環部材
23が外挿されている。
【0014】一方、ハウジング本体12に入出力軸1
1,15と平行して例えばボールネジ24を架設し、そ
のボールネジ24に螺合したボールブッシュ25を介し
て変速リング26が取り付けられ、その変速リング26
の内径面をコーン27の変速側接触部36に外圧接さ
せ、また、ボールネジ24の回転により入出力軸方向の
移動を可能としている。
【0015】入力リング20、出力軸15のトラクショ
ン部21、変速リング26の三者相互間に複数のコーン
27が介在する。ここで、高速回転する出力軸15の慣
性モーメント低減及び周速度低減のため、出力軸15の
トラクション部21の回転半径を小さくし、また、トラ
クション部21の円錐面での母線と出力軸15の軸線と
コーン27の自転軸が一点で交差する構造とし、コーン
27と出力軸15間の接触部においてスピンが発生しな
いようにしている。
【0016】これら複数のコーン27は、コーンホルダ
28により自転及び公転可能な状態で円周等間隔に保持
される。コーンホルダ28はホルダ本体29とコーン支
持軸30とからなり、ホルダ本体29が入力軸11の軸
方向内側に形成された凹部に内挿され、軸受31を介し
て入力軸11と同軸的に回転自在に配置される。このホ
ルダ本体29に円周等間隔に一体的に立設された複数本
のコーン支持軸30に軸受32を介してコーン27が回
転自在に軸支される。
【0017】このトラクションドライブ式無段変速機で
は、入力軸11から入力リング20を介してコーン27
の入力側接触部33に動力が伝達され、その動力はコー
ン27の自転運動と公転運動として分配され、コーン2
7の出力側接触部34,35からトラクション部21を
介して出力軸15に伝達される。この時、変速リング2
6がコーン27の変速側接触部36と接する位置によっ
てコーン27の自転と公転の比が決定され、この比によ
って全体の変速比が決定され、更に、この変速リング2
6をボールネジ24により入出力軸方向に移動させるこ
とで変速比を無段で変えることができる。これにより、
羽根車22を高速回転で駆動する出力軸15を無段変速
し、入力軸11の回転数が変動しても出力軸15が一定
回転できるようにしている。
【0018】前述の各コーン27は、一つの入力側接触
部33で入力リング20と摩擦接触し、また、二つの出
力側接触部34,35で出力軸15のトラクション部2
1と摩擦接触し、更に、先端へ向けて縮径した変速側接
触部36で変速リング26と摩擦接触する。出力軸15
のトラクション部21と接するコーン27の出力側接触
部34,35は同一母線を持つ円錐面で、その出力側接
触部34,35における母線は、入力リング20と接す
るコーン27の入力側接触部33における母線と共に、
両者とも出力軸15及び入力軸11に対して僅かな角度
だけ傾けて設定されている。このような入力リング2
0、出力軸15のトラクション部21とコーン27との
接触部形状、加圧用ばね19及びトルクカム37によっ
て生じる軸方向力により、入力リング20、出力軸15
のトラクション部21及び変速リング26とコーン27
との接触部33〜36に動力伝達に必要な法線力を発生
させている。
【0019】このように入力軸11と入力リング20と
の間にトルクカム37を配設したことにより、入力軸ト
ルクの増加に伴い入出力軸方向の加圧力を増加させる。
即ち、この実施形態におけるトルクカム37は、入力軸
11の端面と入力リング20の端面の双方に形成した凹
部(円錐形状等)に鋼球を介在させた構造を有し、加圧
用ばね19によるばね力にトルクカム37による力を加
えた加圧力が作用する。このトルクカム37により伝達
動力の変化に伴う伝達効率が低下することを未然に防止
する。尚、トルクカム37による加圧力が小さい低トル
クの場合でも、前述した加圧用ばね19の弾性力により
安定した回転が可能となる。
【0020】また、トルクカム37、加圧用ばね19、
入力リング20の軸受38及びコーンホルダ28の軸受
31をほぼ同心円状に配置した構造としたことにより、
変速機全体の軸方向寸法が長くなることはなく、装置の
小型化が容易となる。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、コーンに内接するトラ
クション部と前記入力軸との間に、入力軸トルクに応じ
て入力軸方向の加圧力を変化させるトルクカムを介設し
たことにより、伝達動力が変化しても伝達効率の低下を
招くことをなく、所望の伝達効率を具備した高性能の無
段変速機を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態におけるトラクションドライ
ブ式無段変速機の全体構造を示す断面図
【符号の説明】
11 入力軸 15 出力軸 19 加圧手段(加圧用ばね) 20 トラクション部(入力リング) 21 トラクション部 26 変速リング 27 コーン 37 トルクカム

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転自在に保持された複数のコーンが内
    接する入力軸と、前記複数のコーンが外接する出力軸
    と、前記入出力軸と複数のコーンとの間に弾性圧接力を
    付与する加圧手段とを備え、前記コーンの回転を介して
    前記入出力軸間で回転動力を伝達しながらその回転数を
    無段で変速する摩擦式無段変速機であって、前記コーン
    に内接するトラクション部と前記入力軸との間に、入力
    軸トルクに応じて入力軸方向の加圧力を変化させるトル
    クカムを介設したことを特徴とする摩擦式無段変速機。
JP8120197A 1997-03-31 1997-03-31 摩擦式無段変速機 Pending JPH10274305A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8120197A JPH10274305A (ja) 1997-03-31 1997-03-31 摩擦式無段変速機
US09/050,462 US6004239A (en) 1997-03-31 1998-03-31 Friction type continuously variable speed changing mechanism

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8120197A JPH10274305A (ja) 1997-03-31 1997-03-31 摩擦式無段変速機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10274305A true JPH10274305A (ja) 1998-10-13

Family

ID=13739871

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8120197A Pending JPH10274305A (ja) 1997-03-31 1997-03-31 摩擦式無段変速機

Country Status (1)

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JP (1) JPH10274305A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101225117B1 (ko) 2011-01-31 2013-01-22 창원대학교 산학협력단 표준모듈을 이용한 3k형 유성기어 감속장치

Cited By (1)

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KR101225117B1 (ko) 2011-01-31 2013-01-22 창원대학교 산학협력단 표준모듈을 이용한 3k형 유성기어 감속장치

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Legal Events

Date Code Title Description
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Effective date: 20041130

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Effective date: 20050112

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Effective date: 20050310

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A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050404