JPH07127699A - トロイダル型無段変速機 - Google Patents

トロイダル型無段変速機

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JPH07127699A
JPH07127699A JP5274350A JP27435093A JPH07127699A JP H07127699 A JPH07127699 A JP H07127699A JP 5274350 A JP5274350 A JP 5274350A JP 27435093 A JP27435093 A JP 27435093A JP H07127699 A JPH07127699 A JP H07127699A
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shaft
disc
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disk
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H15/00Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by friction between rotary members
    • F16H15/02Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by friction between rotary members without members having orbital motion
    • F16H15/04Gearings providing a continuous range of gear ratios
    • F16H15/06Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B
    • F16H15/32Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B in which the member B has a curved friction surface formed as a surface of a body of revolution generated by a curve which is neither a circular arc centered on its axis of revolution nor a straight line
    • F16H15/36Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B in which the member B has a curved friction surface formed as a surface of a body of revolution generated by a curve which is neither a circular arc centered on its axis of revolution nor a straight line with concave friction surface, e.g. a hollow toroid surface
    • F16H15/38Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B in which the member B has a curved friction surface formed as a surface of a body of revolution generated by a curve which is neither a circular arc centered on its axis of revolution nor a straight line with concave friction surface, e.g. a hollow toroid surface with two members B having hollow toroid surfaces opposite to each other, the member or members A being adjustably mounted between the surfaces

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型且つ軽量な装置を得る。 【構成】 入力軸35と出力軸42とを同心に配置す
る。入力軸35の先端寄り部分を、出力側ディスク4の
内側に緩く挿通する。入力軸35の先端部に固定したロ
ーディングナット49と、出力側ディスク4と共に回転
する出力リング45との間に、アンギュラ型の玉軸受5
0を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明に係るトロイダル型無段
変速機は、例えば自動車用の変速機として利用する。
【0002】
【従来の技術】自動車用変速機として、図10〜11に
略示する様なトロイダル型無段変速機を使用する事が、
研究されている。このトロイダル型無段変速機は、例え
ば実開昭62−71465号公報に開示されている様
に、第一の回転軸である入力軸1と同心に、第一のディ
スクである入力側ディスク2を支持している。又、第二
の回転軸である出力軸3の端部に、第二のディスクであ
る出力側ディスク4を固定している。トロイダル型無段
変速機を納めたケーシングの内面、或はこのケーシング
内に設けられた支持ブラケットには、上記入力軸1並び
に出力軸3に対して捻れの位置にある枢軸5、5を中心
として揺動する、トラニオン6、6が設けられている。
【0003】各トラニオン6、6は、両端部外側面に前
記枢軸5、5を設けている。又、各トラニオン6、6の
中心部には変位軸7、7の基端部を支持し、上記枢軸
5、5を中心として各トラニオン6、6を揺動させる事
により、各変位軸7、7の傾斜角度の調節を自在として
いる。各トラニオン6、6に支持された変位軸7、7の
周囲には、それぞれパワーローラ8、8を回転自在に支
持している。そして、各パワーローラ8、8を、前記入
力側、出力側両ディスク2、4の間に挟持している。
【0004】入力側、出力側両ディスク2、4の互いに
対向する内側面2a、4aは、それぞれ断面が、ほぼ上
記枢軸5を中心とする円弧形の凹面をなしている。そし
て、球面状の凸面に形成された各パワーローラ8、8の
周面8a、8aは、前記内側面2a、4aに当接させて
いる。
【0005】前記入力軸1と入力側ディスク2との間に
は、ローディングカム式の加圧装置9を設け、この加圧
装置9によって、前記入力側ディスク2を出力側ディス
ク4に向け弾性的に押圧している。この加圧装置9は、
入力軸1と共に回転するカム板10と、放射状に配列さ
れて保持器11により保持された複数個のローラ12、
12とから構成されている。前記カム板10の片側面
(図10〜11の左側面)には、円周方向に亙る凹凸面
であるカム面13を形成し、又、前記入力側ディスク2
の外側面(図10〜11の右側面)にも、同様のカム面
14を形成している。
【0006】上述の様に構成されるトロイダル型無段変
速機の使用時、入力軸1の回転に伴ってカム板10が回
転すると、カム面13によって複数個のローラ12、1
2が、入力側ディスク2外側面のカム面14に押圧され
る。この結果前記入力側ディスク2が、前記複数のパワ
ーローラ8、8に押圧されると同時に、前記1対のカム
面13、14と複数個のローラ12、12との噛合に基
づいて回転する。そして、この入力側ディスク2の回転
が、前記複数のパワーローラ8、8を介して出力側ディ
スク4に伝達され、この出力側ディスク4に固定の出力
軸3が回転する。
【0007】入力軸1と出力軸3との回転速度を変える
場合で、先ず入力軸1と出力軸3との間で減速を行なう
場合には、枢軸5、5を中心として各トラニオン6、6
を揺動させ、各パワーローラ8、8の周面8a、8aが
図10に示す様に、入力側ディスク2の内側面2aの中
心寄り部分と出力側ディスク4の内側面4aの外周寄り
部分とにそれぞれ当接する様に、各変位軸7、7を傾斜
させる。
【0008】反対に、増速を行なう場合には、前記トラ
ニオン6、6を揺動させ、各パワーローラ8、8の周面
8a、8aが図11に示す様に、入力側ディスク2の内
側面2aの外周寄り部分と出力側ディスク4の内側面4
aの中心寄り部分とに、それぞれ当接する様に、各変位
軸7、7を傾斜させる。各変位軸7、7の傾斜角度を、
図10と図11との中間にすれば、入力軸1と出力軸3
との間で、中間の変速比を得られる。
【0009】更に、図12は、実願昭61−87523
号(実開昭62−199557号)のマイクロフィルム
に記載されたトロイダル型無段変速機で、自動車用変速
機としてより具体化した構造を示している。エンジンの
クランク軸の回転は、クラッチ15を介して入力軸16
に伝達され、この入力軸16の中間部にスプライン係合
したカム板10を回転させる。そして、このカム板10
を含んで構成される加圧装置9の作動により、入力側デ
ィスク2を、出力側ディスク4に向け図12で左方に押
圧しつつ、回転させる。入力側ディスク2の回転は、パ
ワーローラ8、8によって出力側ディスク4に伝達され
る。
【0010】この出力側ディスク4は前記入力軸16の
周囲に、ニードル軸受17により支持され、この出力側
ディスク4と一体に形成された円筒状の出力軸18は、
ハウジング19の内側に、アンギュラ型の玉軸受20に
より支持されている。一方、前記入力軸16の一端(図
12の右端)は前記ハウジング19の内側にころ軸受2
1により、他端は前記ハウジング19の内側にアンギュ
ラ型の玉軸受22によりスリーブ23を介して、それぞ
れ回転自在に支持されている。
【0011】前記出力軸18の外周面には、駆動側前進
ギヤ24と駆動側後退ギヤ25とを一体とした伝達ギヤ
26が、スプライン係合している。車両の前進時にはこ
の伝達ギヤ26を右行させて、前記駆動側前進ギヤ24
と、取り出し軸27の中間部に設けた従動側前進ギヤ2
8とを直接噛合させ、後退時には前記伝達ギヤ26を左
行させて、前記駆動側後退ギヤ25と、前記取り出し軸
27の中間部に固定した従動側後退ギヤ29とを、図示
しない中間ギヤを介して噛合させる。
【0012】上述の様に構成されるトロイダル型無段変
速機の使用時には、エンジンによりクラッチ15を介し
て入力軸16を回転させ、前記伝達ギヤ26を適宜の方
向に移動させれば、前記取り出し軸27を任意方向に回
転させられる。又、各トラニオン6、6を揺動させて、
各パワーローラ8、8の周面8a、8aと、入力側、出
力側両ディスク2、4の内側面2a、4aとの接触位置
を変えれば、前記入力軸16と取り出し軸27との回転
速度比を変える事ができる。
【0013】上述の様なトロイダル型無段変速機の運転
時には、前記加圧装置9の作動に基づき、入力側ディス
ク2を出力側ディスク4に向け押圧する。この結果、加
圧装置9を構成するカム板10を支持した入力軸16に
は、図12で右方向のスラスト荷重が、上記押圧に基づ
く反力として加わる。このスラスト荷重は、前記入力軸
16の端部に螺合したナット30と皿ばね34と前記ス
リーブ23とを介して、前記玉軸受22により支承され
る。又、加圧装置9の作動により前記出力軸18には、
図12で左方向のスラスト荷重が、入力側、出力側両デ
ィスク2、4とパワーローラ8、8とを介して加わる。
このスラスト荷重は、前記出力軸18に外嵌したストッ
プリング33を介して、前記玉軸受20により支承され
る。
【0014】尚、図12で31はエンジンブレーキ用ク
ラッチ、32は直結用クラッチであるが、これらの構造
及び作用に就いては、前記マイクロフィルムに詳しく記
載されており、又、本発明の要旨とも関係しないので、
詳しい説明は省略する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来から知
られたトロイダル型無段変速機の具体的な構造の場合に
は、入力軸と出力軸とを同心に配置していなかった。即
ち、入力軸と出力軸とを平行に配置し、例えば出力側デ
ィスクと出力軸との間に、歯車、チェン等の動力伝達手
段を設けていた。これに伴って、トロイダル型無段変速
機が大型化し、重量が嵩む事が避けられない。
【0016】図10〜11に示した構造の場合、入力軸
1と出力軸3とを同心に配置してはいるが、この図10
〜11は、トロイダル型無段変速機の原理を示しただけ
のものであって、前記各軸1、3に加わるラジアル荷重
及びスラスト荷重を効率良く支承する事は考慮されてい
ない。従って、図10〜11に示す様な構造をそのまま
実際の自動車用変速機に組み込んでも、剛性が不足する
等、種々の問題が生じる。本発明のトロイダル型無段変
速機は、この様な事情に鑑みて発明したものである。
【0017】
【課題を解決する為の手段】本発明のトロイダル型無段
変速機は、入力軸と出力軸との一方である第一の回転軸
と、この第一の回転軸と同心に配置され、前記第一の回
転軸と共に回転する第一のディスクと、この第一のディ
スクと同心に配置され、且つこの第一のディスクに対す
る回転自在に支持された第二のディスクと、この第二の
ディスクと同心に配置され、前記第二のディスクと共に
回転する、入力軸と出力軸との他方である第二の回転軸
と、運転時に前記第一のディスクと第二のディスクとの
内の一方のディスクを、他方のディスクに向け押圧する
加圧装置と、前記入力側、出力側両ディスクの中心軸に
対し捻れの位置にある枢軸を中心として揺動するトラニ
オンと、このトラニオンに回転自在に支持された状態
で、前記入力側、出力側両ディスクの間に挟持されたパ
ワーローラとを備えている。
【0018】特に、本発明のトロイダル型無段変速機に
於いては、前記第一の回転軸の先端寄り部分は前記第二
のディスクの内側に、この第二のディスクに対する回転
を自在として挿通されている。又、前記第一の回転軸の
先端部で前記第二のディスクの背面から突出した部分
と、この第二のディスク若しくは前記加圧装置との間に
は、転がり軸受が設けられている。そして、この転がり
軸受は、前記第一の回転軸と第二のディスク若しくは加
圧装置との相対的回転を許容しつつ、これら第一の回転
軸と第二のディスク若しくは加圧装置との間に作用する
ラジアル方向並びにスラスト方向の荷重を支承するもの
である。
【0019】
【作用】上述の様に構成される本発明のトロイダル型無
段変速機が、入力軸として機能する第一の回転軸又は第
二の回転軸と、出力軸として機能する第二の回転軸又は
第一の回転軸との間で回転速度比を変える際の作用自体
は、前述の従来構造の場合と同様である。
【0020】特に、本発明のトロイダル型無段変速機の
場合、第一、第二の回転軸を同心に配置しているので、
動力損失に結び付く様な、余分な動力伝達機構を設ける
必要がなく、小型軽量化を図れる。そして、この様に第
一、第二の回転軸同士を同心に配置した場合でも、各部
の剛性を十分に確保できる。
【0021】
【実施例】図1は、本発明の第一実施例を示している。
第一の回転軸であり、基端部(図1の右端部)をエンジ
ンのクランクシャフトに結合して、このクランクシャフ
トにより駆動される入力軸35は、ハウジング41の一
端部(図1の右端部)に、1対のアンギュラ型の玉軸受
36、36により、回転自在に支持されている。
【0022】この入力軸35の中間部にはカム板37
を、スプライン係合部38と鍔部39とにより、この入
力軸35に対する回転を不能とすると共に、軸方向に亙
る変位を制限して支持している。又、前記入力軸35の
中間部で、前記カム板37よりも先端寄り(図1の左寄
り)部分には、第一のディスクである入力側ディスク2
を、ニードル軸受40を介して支持している。
【0023】そして、前記カム板37の前面(図1の左
面)に形成したカム面13と前記入力側ディスク2の背
面に形成したカム面14との間に複数のローラ12、1
2を挟持して、加圧装置9を構成している。前記入力側
ディスク2はこの加圧装置9の作用により、前記入力軸
35の回転時に、後述する出力側ディスク4に向けて押
圧されつつ、入力軸35と共に回転する。
【0024】一方、前記ハウジング41の他端部には、
第二の回転軸である出力軸42が、1対のアンギュラ型
の玉軸受43、43により、回転自在に支持されてい
る。この出力軸42の内端部(図1の右端部)には鍔部
44を形成しており、この鍔部44の外周縁部に、歯車
状の凹凸部を形成している。
【0025】又、前記ハウジング41の内側で、前記鍔
部44よりも少し中央に寄った部分には、出力リング4
5を、アンギュラ型の玉軸受46により、回転自在に支
持している。この出力リング45の片面(図1の左側
面)には、前記入力軸35及び出力軸42と同心の出力
側円筒部47を形成している。そして、この出力側円筒
部47の先端縁部に形成した凹凸部と、前記鍔部44の
外周縁部に形成した凹凸部とを係合させて、前記出力リ
ング45の回転に伴って前記出力軸42が回転する様に
している。
【0026】又、前記出力リング45の他面(図1の右
側面)内周縁部には、前記入力軸35及び出力軸42と
同心の入力側円筒部48を形成している。この入力側円
筒部48の内径は、前記入力軸35の先端寄り部分の外
径よりも少し大きい。従って、この入力軸35の先端寄
り部分は、この入力側円筒部48の内側を緩く挿通され
て、前記出力側円筒部47の内側に突出している。
【0027】そして、この様に出力側円筒部47内に突
出した先端部に、ローディングナット49を螺着してい
る。このローディングナット49の外周面と前記出力側
円筒部47との間には、アンギュラ型の玉軸受50を設
け、前記入力軸35と出力リング45との相対回転を自
在とすると共に、これら両部材35、45の間に加わる
ラジアル荷重及びスラスト荷重を支承自在としている。
【0028】又、前記入力側円筒部48の外周面には出
力側ディスク4の内周面の一部を、スプライン係合させ
ている。又、この内周面の残部と前記入力軸35の外周
面との間には、ニードル軸受51を設けている。従っ
て、この出力側ディスク4は、前記出力リング45と共
に入力軸35の先端部周囲に、この出力軸35に対する
回転自在に支持されている。
【0029】更に、前記入力側ディスク2と出力側ディ
スク4との間には、トラニオン6、6(図10〜11参
照。図1には省略。)を設けている。このトラニオン
6、6は、前記両ディスク2、4の中心軸に対し捻れの
位置にある枢軸5、5(図10〜11)を中心として揺
動する。そして、各トラニオン6、6に変位軸7、7
(図10〜11)により回転自在に支持されたパワーロ
ーラ8、8を、前記入力側、出力側両ディスク2、4の
間に挟持し、これら各パワーローラ8、8の周面8a、
8aと前記両ディスク2、4の内側面2a、4aとを当
接させている。
【0030】上述の様に構成される本発明のトロイダル
型無段変速機が、第一の回転軸である入力軸2と、第二
の回転軸である出力軸4との間で回転力の伝達を行なう
際の作用、並びに両軸2、4の間で回転速度比を変える
際の作用自体は、前述の従来構造の場合とほぼ同様であ
る。
【0031】即ち、入力軸35が回転すると、この回転
は加圧装置9を介して入力側ディスク2に伝達され、こ
の入力側ディスク2が出力側ディスク4に向け、図1で
左方に押圧されつつ、入力軸35と共に回転する。そし
て、この入力側ディスク2の内側面2aにそれぞれの周
面を当接させた各パワーローラ8、8が変位軸7、7を
中心として回転し、前記周面8a、8aと内側面4aと
の当接に基づいて、この回転が出力側ディスク4に伝達
される。更に、前記出力側ディスク4の回転は、前記出
力リング45を介して出力軸42に伝達される。前記入
力軸35と出力軸42との回転速度の比を変える場合に
は、前記各トラニオン6、6を、前記枢軸5、5を中心
に揺動させる。
【0032】この様にトロイダル型無段変速機を運転す
る際には、前記加圧装置9の作動、並びにパワーローラ
8、8と入力側、出力側、両ディスク2、4との当接に
基づき、各部にラジアル荷重並びにスラスト荷重が加わ
る。これら各荷重は、構成各部材を支持した各軸受3
6、40、43、46、50、51が支承する。
【0033】特に、本発明のトロイダル型無段変速機の
場合、第一、第二の回転軸である入力軸35及び出力軸
42を同心に配置しているので、動力損失に結び付く様
な、余分な動力伝達機構を設ける必要がなく、小型軽量
化を図れる。そして、この様に入力軸35と出力軸42
とを同心に配置した場合でも、各部の剛性を十分に確保
できる。
【0034】次に、図2は本発明の第二実施例を示して
いる。本実施例の場合には、出力リング45の出力側円
筒部47の基端部外周面に玉軸受46の内輪軌道を、同
じく基端部内周面に玉軸受50の外輪軌道を、直接形成
し、独立した軌道輪を省略している。その他の構成及び
作用は、上述した第一実施例と同様である為、同等部分
には同一符号を付して、重複する説明を省略する。
【0035】次に、図3は本発明の第三実施例を示して
いる。本実施例の場合には、入力軸35をハウジング4
1に支持する為に複列アンギュラ型の玉軸受36aを、
出力軸42をハウジング41に支持する為に複列アンギ
ュラ型の玉軸受43aを、それぞれ使用している。その
他の構成及び作用は、上述した第二実施例と同様である
為、同等部分には同一符号を付して、重複する説明を省
略する。
【0036】次に、図4は本発明の第四実施例を示して
いる。本実施例の場合には、入力軸35をハウジング4
1に、単列の玉軸受36のみで支持する代わりに、この
出力軸35の先端部に固定したローディングナット49
の先端面に円柱部53を固設している。そして、この円
柱部53の外周面と、出力軸42の端面に形成した凹孔
54の内周面との間に、ニードル軸受52を設けてい
る。その他の構成及び作用は、前述した第二実施例と同
様である為、同等部分には同一符号を付して、重複する
説明を省略する。
【0037】次に、図5は本発明の第五実施例を示して
いる。本実施例の場合には、上述した第一〜第四実施例
の場合とは逆に、出力軸42aが第一の回転軸に対応
し、入力軸35aが第二の回転軸に対応する。これに伴
って、この入力軸35aの後端部に鍔部44aを形成
し、出力軸42aの先端部周囲に入力リング55を、こ
の出力軸42aに対する回転自在に支持している。そし
て、この入力リング55の入力側円筒部48aの先端縁
と前記鍔部44aの外周縁とを凹凸係合させ、前記入力
軸35aと入力リング55との間での回転力伝達を自在
としている。
【0038】又、前記入力リング55の出力側円筒部4
7aの外周面にはカム板37を、スプライン係合により
支持し、更に皿ばね56によってこのカム板37に、入
力側ディスク2に向かう弾力を付与している。前記出力
側円筒部47aの内周面と出力軸42aの先端部外周面
との間にはニードル軸受57を設けている。出力リング
45に代えて入力リング55を設け、出力軸42aの先
端部を入力側ディスク2の内側に挿通する等、入力側と
出力側とが逆になった以外の構成及び作用は、前述した
第一実施例とほぼ同様である。よって、同等部分には同
一符号を付して、重複する説明を省略する。
【0039】次に、図6は本発明の第六実施例を示して
いる。本実施例の場合には、入力リング55の入力側円
筒部48aの基端部外周面に玉軸受46の内輪軌道を、
同じく基端部内周面に玉軸受50の外輪軌道を、直接形
成し、独立した軌道輪を省略している。その他の構成及
び作用は、上述した第五実施例と同様である為、同等部
分には同一符号を付して、重複する説明を省略する。
【0040】次に、図7は本発明の七実施例を示してい
る。本実施例の場合には、出力軸42aをハウジング4
1に、単列の玉軸受43のみで支持する代わりに、この
出力軸42aの先端部に固定したローディングナット4
9の先端面に円柱部53を固設している。そして、この
円柱部53の外周面と、入力軸35aの端面に形成した
凹孔54の内周面との間に、ニードル軸受52を設けて
いる。その他の構成及び作用は、前述した第五実施例と
同様である為、同等部分には同一符号を付して、重複す
る説明を省略する。
【0041】次に、図8は本発明の第八実施例を示して
いる。出力軸42aの先端部を入力軸35aに対し回転
自在に支持する為に、本実施例の場合には、上述の第七
実施例の場合とは逆に、出力軸42aの側に凹孔54
を、入力軸35aの側に円柱部53を、それぞれ形成し
ている。その他の構成及び作用は、上述した第七実施例
と同様である為、同等部分には同一符号を付して重複す
る説明を省略する。
【0042】次に、図9は本発明の第九実施例を示して
いる。本実施例の場合には、入力軸35aをハウジング
41に支持する為に複列アンギュラ型の玉軸受36a
を、出力軸42aをハウジング41に支持する為に複列
アンギュラ型の玉軸受43aを、それぞれ使用してい
る。その他の構成及び作用は、前述した第五実施例と同
様である為、同等部分には同一符号を付して、重複する
説明を省略する。
【0043】
【発明の効果】本発明のトロイダル型無段変速機は、以
上に述べた通り構成され作用する為、小型且つ軽量で、
しかも動力損失の少ないトロイダル型無段変速機を得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例を示す断面図。
【図2】同第二実施例を示す断面図。
【図3】同第三実施例を示す断面図。
【図4】同第四実施例を示す断面図。
【図5】同第五実施例を示す断面図。
【図6】同第六実施例を示す断面図。
【図7】同第七実施例を示す断面図。
【図8】同第八実施例を示す断面図。
【図9】同第九実施例を示す断面図。
【図10】従来から知られたトロイダル型無段変速機の
基本的構成を、最大減速時の状態で示す側面図。
【図11】同じく最大増速時の状態で示す側面図。
【図12】従来から知られたトロイダル型無段変速機の
具体的構造の1例を示す断面図。
【符号の説明】
1 入力軸 2 入力側ディスク 2a 内側面 3 出力軸 4 出力側ディスク 4a 内側面 5 枢軸 6 トラニオン 7 変位軸 8 パワーローラ 8a 周面 9 加圧装置 10 カム板 11 保持器 12 ローラ 13、14 カム面 15 クラッチ 16 入力軸 17 ニードル軸受 18 出力軸 19 ハウジング 20 玉軸受 21 ころ軸受 22 玉軸受 23 スリーブ 24 駆動側前進ギヤ 25 駆動側後退ギヤ 26 伝達ギヤ 27 取り出し軸 28 従動側前進ギヤ 29 従動側後退ギヤ 30 ナット 31 エンジンブレーキ用クラッチ 32 直結用クラッチ 33 ストップリング 34 皿ばね 35、35a 入力軸 36、36a 玉軸受 37 カム板 38 スプライン係合部 39 鍔部 40 ニードル軸受 41 ハウジング 42、42a 出力軸 43、43a 玉軸受 44、44a 鍔部 45 出力リング 46 玉軸受 47、47a 出力側円筒部 48、48a 入力側円筒部 49 ローディングナット 50 玉軸受 51、52 ニードル軸受 53 円柱部 54 凹孔 55 入力リング 56 皿ばね 57 ニードル軸受

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力軸と出力軸との一方である第一の回
    転軸と、この第一の回転軸と同心に配置され、前記第一
    の回転軸と共に回転する第一のディスクと、この第一の
    ディスクと同心に配置され、且つこの第一のディスクに
    対する回転自在に支持された第二のディスクと、この第
    二のディスクと同心に配置され、前記第二のディスクと
    共に回転する、入力軸と出力軸との他方である第二の回
    転軸と、運転時に前記第一のディスクと第二のディスク
    との内の一方のディスクを、他方のディスクに向け押圧
    する加圧装置と、前記入力側、出力側両ディスクの中心
    軸に対し捻れの位置にある枢軸を中心として揺動するト
    ラニオンと、このトラニオンに回転自在に支持された状
    態で、前記入力側、出力側両ディスクの間に挟持された
    パワーローラとを備えたトロイダル型無段変速機に於い
    て、 前記第一の回転軸の先端寄り部分は前記第二のディスク
    の内側に、この第二のディスクに対する回転を自在とし
    て挿通されており、 前記第一の回転軸の先端部で前記第二のディスクの背面
    から突出した部分と、この第二のディスク若しくは前記
    加圧装置との間には、転がり軸受が設けられており、 この転がり軸受は、前記第一の回転軸と第二のディスク
    若しくは加圧装置との相対的回転を許容しつつ、これら
    第一の回転軸と第二のディスク若しくは加圧装置との間
    に作用するラジアル方向並びにスラスト方向の荷重を支
    承するものであるトロイダル型無段変速機。
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