JPH06280954A - 磁石式ボール遊星減速装置 - Google Patents

磁石式ボール遊星減速装置

Info

Publication number
JPH06280954A
JPH06280954A JP6357793A JP6357793A JPH06280954A JP H06280954 A JPH06280954 A JP H06280954A JP 6357793 A JP6357793 A JP 6357793A JP 6357793 A JP6357793 A JP 6357793A JP H06280954 A JPH06280954 A JP H06280954A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
disk
sun disc
magnetic
sun disk
driving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6357793A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Sato
健治 佐藤
Kazumi Matsui
一三 松井
Takahiro Gomi
貴公 五味
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Magnetic Transportation System Engineering Co
Proterial Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
Magnetic Transportation System Engineering Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Metals Ltd, Magnetic Transportation System Engineering Co filed Critical Hitachi Metals Ltd
Priority to JP6357793A priority Critical patent/JPH06280954A/ja
Publication of JPH06280954A publication Critical patent/JPH06280954A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Friction Gearing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 鋼ボールを円環状に配列し磁気吸引
力と磁気摩擦力を利用した磁石式ボール遊星減速装置に
おいて、低騒音かつ角度伝達ロスの無い減速装置を提供
する。 【構成】 磁性体からなる固定太陽円盤と駆動
軸と共に回転する磁性体からなる駆動太陽円盤と、従動
軸が連結され磁性体からなる従動太陽円盤とをこの順番
に中心軸を一致させて配置し、この固定太陽円盤と駆動
太陽円盤との間、及び駆動太陽円盤と従動太陽円盤との
間に複数の鋼ボールを円環状に配列する。そして、円環
状に配列した鋼ボールをそれぞれ非磁性体のリング板に
回転可能に保持させるとともに、これら両方のリング板
の円周部を円筒状セパレータで連結し、駆動太陽円盤の
中心軸まわりに回転できるようにした磁石式ボール遊星
減速装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気吸引力と磁気摩擦
力をうまく利用するために鋼ボールを使用して回転を減
速して伝達できるようにした磁石式ボール遊星減速装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、歯車式遊星減速装置は機械技術の
飛躍的進歩に貢献したが、給油の問題、騒音振動の問題
等があり、精密機器に適合しなくなりつつある。このた
め近年の原動機等の高速化と制御技術の高度化にともな
い、歯車を使わない遊星減速装置の出現が強く期待され
るようになっている。歯車に代わる方式としては、摩擦
力を利用する以外に方法は無いと考えられている。従
来、摩擦力は、バネ等の押しつけ力によって発生させて
いたが、この方法では長期にわたる押しつけ力の確保が
困難で実用化されるに至っていない。これに代わる方法
として、磁気吸引力を利用する方法が考えられ、磁気吸
引力の利用方法によっては、小型で十分な吸引力を発生
させることが出来ると考えられている。
【0003】この磁気吸引力を利用した減速装置として
は、次のものが提案されている。円筒状で磁性体の外輪
内の中央に、磁性体の太陽ローラを配置し、さらに太陽
ローラと外輪の間に複数の磁石体からなる遊星ローラを
配置し、遊星ローラを外輪と太陽ローラに線接触させる
とともに磁着させ、それぞれの間の回転の伝達を確実に
して伝達トルクを向上させたものが特開昭63−210
449号公報に開示されている。また筒部を有する被伝
達円盤の筒部内に動力伝達円盤を配置し、前記筒部のテ
ーパ内周面と動力伝達円盤のテーパ外周面の間に複数の
テーパ状の遊星ローラを配置し、遊星ローラを磁力で被
伝達円盤の筒部と動力伝達円盤の間に押し込むことによ
り動力伝達を向上させたものが、特開平4−78353
号公報に開示されている。さらに、リング状永久磁石の
両側にそれぞれ内輪を配置し、両内輪のそれぞれの外周
に複数のボールベアリングを環状に配置し、両側の環状
のボールベアリングの外周に外車を配置し、内車とボー
ルベアリングと外車との間に磁力を作用させて内車と外
車との間で動力を伝達するようにしたものが特開平4−
290653号公報に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のように磁石を使
用した磁石式ボール遊星減速装置が有るものの、遊星減
速速装置を構成する部材のリング板とセパレータが構造
上回転中に騒音を発生させたり角度伝達ロスが大きく実
用に際し問題があった。そこで本発明は、リング板をベ
アリングで保持し低騒音で角度伝達ロスの無い磁石式ボ
ール遊星減速装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、永久磁石から
なる固定太陽円盤と、駆動軸と共に回転し磁性体からな
る駆動太陽円盤と、従動軸が連結され磁性体からなる従
動太陽円盤とを、中心軸を一致させてこの順番に平行に
配置し、これら固定太陽円盤と駆動太陽円盤との間、及
び駆動太陽円盤と従動太陽円盤との間に複数の鋼ボール
を円環状に配列し、この円環状に配列した鋼ボールをそ
れぞれ非磁性のリング板に回転可能に保持させるせると
共に、両方のリング板の外径部を円筒状セパレータで連
結し、内径部は駆動太陽円盤の中心軸まわりにベアリン
グを介して回転可能にした磁石式ボール遊星減速装置で
ある。また、本発明においては、固定太陽円盤と従動太
陽円盤のうち少なくとも一方に円環状に配列した鋼ボー
ルが入り込むリング溝を設ける。さらに、本発明におい
ては、駆動太陽円盤の円環状に配列した鋼ボールの軌道
半径より内側の位置で半径方向に磁化された永久磁石リ
ングを配置している。
【0006】
【作用】上記の磁石式ボール遊星減速装置では、駆動軸
により駆動太陽円盤が回転されると、その両側の複数の
鋼ボールが回転される。この場合、両側の複数の鋼ボー
ルはそれぞれのリング板に保持されるとともに、両リン
グ板がセパレータで連結され、さらに鋼ボールが固定太
陽円盤か従動太陽円盤のリング溝に入り込んでいるの
で、片方の鋼ボールともう一方の鋼ボールは違う自転速
度で回転しながら同方向に同速度で公転する。駆動太陽
円盤の回転速度より減速されて鋼ボールは同方向に公転
する。また鋼ボールの自転により、それと接触している
従動太陽円盤が逆方向に回動される。このように両方の
鋼ボールが違う速度で自転しながら同速度で公転するこ
とにより従動太陽円盤は減速されそれに連結されている
従動軸を減速回転させる。このように駆動太陽円盤と鋼
ボールと従動太陽円盤とが回転される際に、駆動太陽円
盤に設けられている永久磁石リングによりその両端で、
永久磁石リング→駆動太陽円盤→両側の鋼ボール→固定
太陽円盤或いは従動太陽円盤→永久磁石リングへと磁気
回路が形成され、鋼ボールと駆動太陽円盤、固定太陽円
盤及び従動太陽円盤との間で磁力による磁気吸引力と磁
気摩擦力を利用でき、効率よく回転を伝達する。また鋼
ボールを保持しているリング板はベアリングにより駆動
軸回りに回転可能に保持されており騒音を生じさせるこ
ともなく、伝達角度ロスも無い。
【0007】
【実施例】本発明の磁石式ボール遊星減速装置の実施例
を図1、2により説明する。磁石式ボール遊星減速装置
は、それぞれ磁性体からなる固定太陽円盤1と駆動太陽
円盤2と従動太陽円盤3とを、その順番で中心軸線を一
致するようにして平行に配置する。駆動太陽円盤2の両
側にそれぞれ複数の鋼ボール4a、4bを円環状に配置
して駆動太陽円盤2の回転を減速させて従動太陽円盤3
を回転させるようになっている。なお鋼ボール4a、4
bは、両者が同一直径でも異なる直径のものでもよく、
精度と硬度の高いものを使用する。駆動太陽円盤2の中
央孔内に非磁性の円筒体5を挿入する。そして円筒体5
内に挿入された駆動軸6の回転により円筒体5を介して
駆動太陽円盤2が回転する。なお駆動軸6は固定太陽円
盤1の中央孔に設けた軸受け7に回転可能に保持されて
いる。また従動太陽円盤3の中心孔に従動軸9が連結さ
れて両者が一体に回転するようになっている。
【0008】駆動太陽円盤2の両側の複数の鋼ボール4
a、4bは、それぞれ非磁性のリング板8a、8bに回
転可能に保持されている。これら両方のリング板8a、
8bの外周部は円筒上の非磁性体からなるセパレータ1
1により連結されいる。また、その内径部は円筒体5の
外周部に固定されたベアリング13によりそれぞれ回転
可能に保持されている。固定太陽円盤1には環状配置の
鋼ボール4aが入り込むリング溝10を設ける。リング
溝10は半径方向外側が内側より浅く形成され、図1に
示すようにリング溝10の入り口縁の内端と外端とに鋼
ボール4aが接触してその2つの接触点を結ぶ線の延長
が駆動軸6の回転中心と交差する点は、リング板8aの
直径上の2つの鋼ボール4aの中心を結ぶ線と回転中心
との交差と一致するように構成し、鋼ボール4aがリン
グ溝10の周縁との接触点で滑らないようにしている。
そして、リング溝10と鋼ボール4aとの2つの接触点
を結ぶ線の中央と鋼ボール4aの中心との距離をd1、
鋼ボールの半径をrとした場合に、駆動軸6と従動軸9
との回転減速比が(r−d1)/2rとなるようにして
いる。
【0009】また駆動太陽円盤2の両側面に、半径方向
に磁化された永久磁石リング12を設ける。なお、その
永久磁石リング12は例えばNd−Fe−B系の磁石で
あって、半径方向に磁化されているものを使用し、永久
磁石リング12→駆動太陽円盤2→鋼ボール4a或いは
鋼ボール4b→固定太陽円盤1或いは従動太陽円盤3→
永久磁石リング12へと磁気回路が形成される。さら
に、本発明においては、永久磁石リング12→駆動太陽
円盤2→鋼ボール4a或いは鋼ボール4b→固定太陽円
盤1或いは従動太陽円盤3→永久磁石リング12への磁
気回路の磁気を強めるため、駆動太陽円盤2と固定太陽
円盤1のそれぞれの内周部、あるいは円筒体5の外周に
永久磁石を設けたり、あるいは磁性体からなる固定太陽
円盤1や従動太陽円盤3の中心円筒部を駆動太陽円盤3
の方へ延長させても良い。またリング溝10を固定太陽
円盤1に設ける代わりに、従動太陽円盤3に設けても変
速させることが可能である。
【0010】上記のように構成した磁石式ボール遊星減
速装置は、次のようにして減速される。駆動軸6により
駆動太陽円盤2がVの速度で回転すると、鋼ボール4a
は(V/2)×(d1/r)の速度で公転し、同時に鋼
ボール4bを同方向に同速度で公転させる。他方、鋼ボ
ール4bの自転により、従動太陽円盤3をV/2の速度
で逆回転させるので、従動太陽円盤3の実際の回転速度
V2は、V2=(V/2)×(d1/r−1)となる。
ここで、d1/r<1となるので従動太陽円盤3は、駆
動太陽円盤2に対し反対方向に回転することになる。よ
って駆動軸と従動軸との間の減速比は、V2/V=(d1
−r)/2rとなる。本発明においては、鋼ボール4
a、4bを保持しているリング板8a、8bはベアリン
グ13により駆動軸回りに回転可能に支持されているの
で、騒音を発生させることもなく、伝達角度ロスも生じ
ない。
【0011】
【発明の効果】本発明の磁石式ボール遊星減速装置で
は、鋼ボールと、固定太陽円盤、駆動太陽円盤及び従動
太陽円盤との間で磁気吸引力と磁気摩擦力とを利用して
駆動太陽円盤の回転を減速して従動太陽円盤に伝達で
き、給油等の保守を不要にし、低騒音、角度伝達ロス無
し、低振動になり減速効率のよいものになる。また遊星
減速装置に不可欠なキャリアを不要にし、磁気摩擦のた
めに耐摩耗性に優れ、耐久性も優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁石式遊星減速装置の縦断面図であ
る。
【図2】図1の磁石式ボール遊星減速装置の横断面図で
ある。
【符号の説明】
1 固定太陽円盤 2 駆動太陽円盤 3 従動太陽円盤 4a 鋼ボール 4b 鋼ボール 8a リング板 8b リング板 10 リング溝 11 セパレータ 12 永久磁石リング 13 ボールベアリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 五味 貴公 東京都千代田区外神田一丁目17番4号 磁 石輸送システム開発株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 永久磁石からなる固定太陽円盤と、駆動
    軸と共に回転し磁性体からなる駆動太陽円盤と、従動軸
    が連結され磁性体からなる従動太陽円盤とを、その順番
    に中心軸を一致させて平行に配置し、前記固定太陽円盤
    と駆動太陽円盤との間、及び前記駆動太陽円盤と従動太
    陽円盤との間に複数の鋼ボールを円環状に配列し、前記
    円環状に配列した鋼ボールをそれぞれ非磁性体のリング
    板に回転可能に保持させるとともに、前記両方のリング
    板の円周部を円筒状セパレータで連結し、前記リング板
    を前記駆動太陽円盤の中心軸まわりにベアリングを介し
    て回転できるようにしたことを特徴とする磁石式ボール
    遊星減速装置。
  2. 【請求項2】 固定太陽円盤と従動円盤のうちすくなく
    とも一方に円環状に配列した鋼ボールが入り込むリング
    溝を設けた請求項1記載の磁石式ボール遊星減速装置。
  3. 【請求項3】 駆動太陽円盤の両側面に半径方向に磁化
    された永久磁石リングを配置したことを特徴とする請求
    項1または請求項2記載の磁石式ボール遊星減速装置。
JP6357793A 1993-03-23 1993-03-23 磁石式ボール遊星減速装置 Pending JPH06280954A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6357793A JPH06280954A (ja) 1993-03-23 1993-03-23 磁石式ボール遊星減速装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6357793A JPH06280954A (ja) 1993-03-23 1993-03-23 磁石式ボール遊星減速装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06280954A true JPH06280954A (ja) 1994-10-07

Family

ID=13233258

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6357793A Pending JPH06280954A (ja) 1993-03-23 1993-03-23 磁石式ボール遊星減速装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06280954A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7503307B2 (en) 2006-04-29 2009-03-17 Klassen James B Energy transfer machine with inner rotor
KR100977743B1 (ko) * 2008-05-08 2010-08-24 세메스 주식회사 기판 이송 장치
KR20220059578A (ko) * 2020-11-03 2022-05-10 한국생산기술연구원 축 방향 이탈이 방지된 동력 전달 장치

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7503307B2 (en) 2006-04-29 2009-03-17 Klassen James B Energy transfer machine with inner rotor
US8011345B2 (en) 2006-04-29 2011-09-06 Klassen James B Energy transfer machine with inner rotor
KR100977743B1 (ko) * 2008-05-08 2010-08-24 세메스 주식회사 기판 이송 장치
KR20220059578A (ko) * 2020-11-03 2022-05-10 한국생산기술연구원 축 방향 이탈이 방지된 동력 전달 장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5263388B2 (ja) 変速機能のある電動機
US5115159A (en) Built-in generator for bicycle
EP1069671A1 (en) Contactless magnetic gear train
JPH06280954A (ja) 磁石式ボール遊星減速装置
JP3632212B2 (ja) フライホイール
MX2007014987A (es) Reductor de velocidad de tipo bola y cuna.
JPH06229451A (ja) 磁石式ボール遊星減速装置
MXPA03004457A (es) Metodo y dispositivo para transmitir magneticamente fuerza.
CN211557122U (zh) 一种磁力减速装置
JP2005114163A (ja) 磁気式遊星歯車装置
JPH06241292A (ja) 磁石式ボール遊星変速装置
JPH06241293A (ja) 磁石式円錐状ローラ遊星減速装置
JP3617645B2 (ja) マイクロトラクションドライブ
JPH04185273A (ja) マグネット変速装置
JP2005233326A (ja) 伝達機構
JP4759489B2 (ja) 非接触動力伝達装置
JP2011196451A (ja) 磁気歯車装置
JPH06257655A (ja) 回転速度変換機
JP2022547925A (ja) 磁気回転結合装置のためのシステムおよび方法
JP2557957B2 (ja) 回転力伝達装置
SU1675079A1 (ru) Приводной шарнир манипул тора
KR20050119522A (ko) 유성 기어 장치
JPH0754947A (ja) 磁石式ボール遊星減速装置
JPH06137393A (ja) 磁石式差動型ボール遊星減速装置
JPH0754948A (ja) 磁石式ボール遊星減速装置