JPH06229450A - 遊星ローラ式動力伝達装置 - Google Patents

遊星ローラ式動力伝達装置

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JPH06229450A
JPH06229450A JP3622493A JP3622493A JPH06229450A JP H06229450 A JPH06229450 A JP H06229450A JP 3622493 A JP3622493 A JP 3622493A JP 3622493 A JP3622493 A JP 3622493A JP H06229450 A JPH06229450 A JP H06229450A
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JP
Japan
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roller
bearing ring
raceway
housing
planetary roller
Prior art date
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Pending
Application number
JP3622493A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Chikamori
章 近森
Hitoshi Iwamoto
仁 岩本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 段付き遊星ローラを軸線方向の位置決め構造
を簡単にし、且つ摩擦接触の圧接力を一定・確実に維持
する。 【構成】 遊星ローラ式動力伝達装置は、入力軸2・出
力軸3と、ハウジング1内に取り付けた第1軌道輪9
と、入力軸に設けた太陽ローラ10と、出力軸に設けた第
2軌道輪7と、ハウジング内に回転自在に設けたキャリ
ア11,12と、キャリアに回転自在に支持され、且つ外周
面が断面円弧状であり第1ローラ部14a及び第1ローラ
部と径が異なる円柱体の第2ローラ部11bからなり、第
1ローラ部が太陽ローラに外接すると共に第1軌道輪に
内接し、第2ローラ部が第2軌道輪に内接している遊星
ローラ11とから構成されており;第1ローラ部に摩擦接
触する太陽ローラ及び第1軌道輪の軌道面の断面形状
は、第1ローラ部の外周面の断面形状に対応する形状を
なし、第1軌道輪は、調節軌道輪9bが固定軌道輪9a
に対し弾性的に付勢され、両者で外周面が断面円弧状で
あるローラ部を軸線方向に押圧するようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、遊星ローラ式動力伝
達装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術における遊星ローラ式動力伝
達装置においては、1段で1/20以上の減速比又は2
0以上の増速比を得る場合、複数の円柱体を同心的に結
合した段付きローラが用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の技術によ
る段付きローラが用いた遊星ローラ式動力伝達装置にお
いては、段付きローラの軸線方向の移動を規制する規制
部材が必要であり、構造が複雑である。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明の遊星ローラ式
動力伝達装置は、ハウジングに同軸線関係で挿通され、
夫れ夫れ回転自在に支持されている入力軸及び出力軸
と、ハウジング内に取り付けられた第1軌道輪と、ハウ
ジング内において、入力軸に設けられた太陽ローラと、
ハウジング内において、出力軸に設けられた回転体部に
形成された第2軌道輪と、ハウジング内に回転自在に設
けられた遊星ローラキャリアと、遊星ローラキャリアに
回転自在に支持され、且つ少なくとも1段のローラ部の
外周面が断面円弧状である径が異なる2段ローラ部から
なり、一方のローラ部が太陽ローラに外接すると共に第
1軌道輪の軌道面に内接し、他方のローラ部が第2軌道
輪の軌道面に内接している遊星ローラとから構成されて
いる。
【0005】そして、外周面が断面円弧状であるローラ
部に摩擦接触する太陽ローラ及び第1軌道輪並びに/又
は第2軌道輪の軌道面の断面形状は、該ローラ部の外周
面の断面形状に対応する形状をなし、該軌道輪は、重ね
られた固定軌道輪と調節軌道輪とからなり、調節軌道輪
は、固定軌道輪に対し弾性的に付勢され、両者で外周面
が断面円弧状であるローラ部を軸線方向に押圧するよう
になっている。
【0006】
【作用】ハウジングにおいて、入力軸が駆動源により回
転駆動されると、太陽ローラが例えば正方向に回転す
る。すると1つのローラ部が太陽ローラに摩擦外接して
いる遊星ローラは、負方向に自転するが、その際、1つ
のローラ部が第1軌道輪の軌道面に摩擦内接しているの
で、自転に伴ってキャリアと一体に正方向に公転する。
【0007】上記の遊星ローラの1つのローラ部の外周
面と第1軌道輪の軌道面との摩擦内接においては、調節
軌道輪が該ローラ部を固定軌道輪に向って弾性的に押圧
され、該ローラ部の外周面は、固定軌道輪の軌道面と調
節軌道輪の軌道面とに挟まれた状態となって、遊星ロー
ラは、軸線方向の位置が位置決めされる。そして、遊星
ローラの1つのローラ部の外周面と第1軌道輪の軌道面
との接触圧は、調節軌道輪の押圧力で決まる。
【0008】遊星ローラの他の1つのローラ部は、上記
のローラ部と一体的にピン回りに負方向に自転すると共
に、上記のローラ部と同様に正方向に公転する。する
と、第2軌道輪が遊星ローラの他の1つのローラ部に摩
擦接触している回転体、即ち出力軸は、正方向に回転す
る。
【0009】
【実施例】この発明の実施例における遊星ローラ式動力
伝達装置を図面に従って説明する。図1において、周壁
1aと両端壁1b,1cとからなる円筒体状のハウジン
グ1の中心軸線上には、入力軸2と出力軸3とが端面を
対向した位置関係で挿通され、入力軸2は端壁1bに転
がり軸受4を介して、出力軸3は端壁1cに転がり軸受
5を介して夫れ夫れ回転自在に支持されている。
【0010】更に、ハウジング1内において、出力軸3
の端部には、円板6が一体的に設けられ、円板6の外周
に形成されたフランジ部は、小径軌道輪7として内周面
には、小径軌道面7aが形成されている。そして、円板
6は、中央凹部6aに嵌装された転がり軸受8を介して
入力軸2の端部に回転自在に支持されている。又、ハウ
ジング1の周壁1aの内面には後で述べるような軌道輪
9が嵌装されており、ハウジング1内において、入力軸
2には太陽ローラ10が形成されている。
【0011】一対の円環状板11,11が円周等配の複数
(例えば3又は4本)の軸線方向のピン12,12‥‥で結
合されて、遊星ローラキャリアが構成され、各ピン12に
は、針状ころ13を介して回転自在に支持されている遊星
ローラ14は、断面凸円弧状の大径部14aと円柱状の小径
部14bとから形成されている。大径部14aは、軌道輪9
に内接していると共に太陽ローラ10に外接しており、小
径部14bは小径軌道輪7に内接していると共に入力軸2
に嵌着された転がり軸受15の外輪に外接している。
【0012】そこで、太陽ローラ10の外周面は、遊星ロ
ーラ14の大径部14aの断面凸円弧状に接するような断面
凹円弧状となっている。又、軌道輪9は、重ねられた固
定軌道輪9aと調節軌道輪9bとから構成され、両者を
円周等配に貫通する軸線方向の複数の取付けボルト16が
ハウジング1の端壁1bに植設されている。即ち、固定
軌道輪9aは、ハウジング1の端壁1bに接していると
共に、周壁1aの内面に嵌着固定されている。
【0013】他方、調節軌道輪9bは取付けボルト16の
頭部と固定軌道輪9aとの間で取付けボルト16に沿って
変位可能であり、取付けボルト16の頭部側に取り付けら
れた皿ばね17により固定軌道輪9aに向かって弾性的に
押圧されている。そして、固定軌道輪9a及び調節軌道
輪9bの内周面、即ち大径軌道面18は、太陽ローラ8の
外周面と同様に遊星ローラ14の大径部14aの断面凸円弧
状に接するような断面凹円弧状となっている。
【0014】遊星ローラ14の大径部14aの外周面におけ
る断面凸円弧状や太陽ローラ10の外周面及び軌道輪9の
大径軌道面18の断面凹円弧状は、適宜の対向形状でよ
い。例えば、遊星ローラ14の大径部14aの外周面におい
て固定軌道輪9aの内周面との接触側と調節軌道輪9b
の内周面との接触側とでは、円弧の中心を異ならせた
り、更には凸円弧の曲率半径より凹円弧の曲率半径の方
が大きくする。そうすれば、接触域の直径差が少なくな
り実際的であり、場合によっては、凹円弧は、対向した
テーパ面でもよい。
【0015】上記の実施例においては、遊星ローラ14の
小径部14bは、円柱状であるが、大径部14a同様に断面
凸円弧状にしてもよい。その場合には、円板6の外周に
形成されたフランジ部に、固定軌道輪を形成して、調節
軌道輪を設けるようにする。又、遊星ローラ14の大径部
14aの外周面と太陽ローラ10の外周面及び軌道輪9の大
径軌道面18との凹凸関係を上記の実施例と逆にする形式
も考えられる。その場合には、固定軌道輪9aと調節軌
道輪9bとの間に圧縮ばねを挿入し、調節軌道輪9bを
固定軌道輪9aから離すようにばね力を加えるようにす
る。
【0016】上記の遊星ローラ式動力伝達装置の作用に
ついて説明する。固定されているハウジング1におい
て、入力軸2が駆動源により回転駆動されると、太陽ロ
ーラ10が例えば正方向に回転する。すると大径部14aが
太陽ローラ10に摩擦外接している遊星ローラ14は、ピン
12回りに負方向に自転するが、その際、大径部14aが軌
道輪9の大径軌道面18に摩擦内接しているので、自転に
伴って円環状板11、ピン12及び針状ころ13からなるキャ
リアと一体に正方向に公転する。
【0017】上記の遊星ローラ14の大径部14aの外周面
と軌道輪9の大径軌道面18との摩擦内接においては、調
節軌道輪9bが大径部14aを固定軌道輪9aに向って取
付けボルト16で調節された皿ばね17のばね力をもって押
圧され、大径部14aの外周面は、固定軌道輪9aの軌道
面と調節軌道輪9bの軌道面とに挟まれた状態となっ
て、遊星ローラ14は、軸線方向の位置が位置決めされ
る。そして、遊星ローラ14の大径部14aの外周面と軌道
輪9の大径軌道面18との接触圧は、上記の調節されたば
ね力で決まる。
【0018】遊星ローラ14の小径部14bは、大径部14a
一体的にピン12回りに正方向に自転すると共に、大径部
14aと同様に正方向に公転する。すると、小径軌道輪7
が遊星ローラ14の小径部14bに摩擦接触している円板
6、即ち出力軸3は、正方向に回転する。
【0019】出力軸3には、入力軸2の回転が次式のよ
うに減速されて伝達される。太陽ローラ10の有効直径:
D1、大径部14aの有効直径:D2、小径部14bの有効
直径:D3、大径軌道面18の有効直径:D4、小径軌道
面7aの有効直径:D5とし、入力軸2が正方向に1回
転すると、ハウジング1、即ち大径軌道面18が固定して
いるので、円板6、即ち出力軸3は、正方向にK=D1
(D2・D5−D3・D4)/D2・D5(D4−D
1)回転する。即ち、減速比Kで減速する。
【0020】
【発明の効果】この発明による遊星ローラ式動力伝達装
置においては、段付き遊星ローラが軸線方向の移動が太
陽ローラ及び軌道輪だけで規制され、格別の規制部材を
設ける必要がないので、構造が簡単となり、小型化され
る。しかも、軌道輪は、固定軌道輪と可動の調節軌道輪
とから構成され、調節軌道輪のばね力の押圧により摩擦
接触の圧接力が一定で、且つ確実に維持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例における遊星ローラ式動力伝
達装置の断面図である。
【符号の説明】
1 ハウジング 1a 周壁 1b,1c 端壁 2 入力軸 3 出力軸 4,5,8,15
転がり軸受 6 円板 6a 中央凹部 7 小径軌道輪 7a 小径軌道
面 9 軌道輪 9a 固定軌道
輪 9b 調節軌道輪 10 太陽ローラ 11 円環状板 12 ピン 13 針状ころ 14 遊星ローラ 14a 大径部 14b 小径部 16 取付けボルト 17 皿ばね 18 大径軌道面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングに同軸線関係で挿通され、夫
    れ夫れ回転自在に支持されている入力軸及び出力軸と、
    ハウジング内に取り付けられた第1軌道輪と、ハウジン
    グ内において、入力軸に設けられた太陽ローラと、ハウ
    ジング内において、出力軸に設けられた回転体部に形成
    された第2軌道輪と、ハウジング内に回転自在に設けら
    れた遊星ローラキャリアと、遊星ローラキャリアに回転
    自在に支持され、且つ少なくとも1段のローラ部の外周
    面が断面円弧状である径が異なる2段ローラ部からな
    り、一方のローラ部が太陽ローラに外接すると共に第1
    軌道輪の軌道面に内接し、他方のローラ部が第2軌道輪
    の軌道面に内接している遊星ローラとから構成され、 外周面が断面円弧状であるローラ部に摩擦接触する太陽
    ローラ及び第1軌道輪並びに/又は第2軌道輪の軌道面
    の断面形状は、該ローラ部の外周面の断面形状に対応す
    る形状をなし、該軌道輪は、重ねられた固定軌道輪と調
    節軌道輪とからなり、調節軌道輪は、固定軌道輪に対し
    弾性的に付勢され、両者で外周面が断面円弧状であるロ
    ーラ部を軸線方向に押圧するようになっている遊星ロー
    ラ式動力伝達装置
JP3622493A 1993-02-02 1993-02-02 遊星ローラ式動力伝達装置 Pending JPH06229450A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020188967A1 (ja) * 2019-03-20 2020-09-24 日本精工株式会社 摩擦ローラ減速機

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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