JPH0440036Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0440036Y2 JPH0440036Y2 JP1987178125U JP17812587U JPH0440036Y2 JP H0440036 Y2 JPH0440036 Y2 JP H0440036Y2 JP 1987178125 U JP1987178125 U JP 1987178125U JP 17812587 U JP17812587 U JP 17812587U JP H0440036 Y2 JPH0440036 Y2 JP H0440036Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- planetary
- roller
- planetary roller
- rotating shaft
- fixed ring
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 claims description 11
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 description 2
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Friction Gearing (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
<産業上の利用分野>
本考案は、遊星ローラを用いて、ふたつの回転
軸の間で動力を減速または増速して伝達する遊星
ローラ型動力伝達装置に関する。
軸の間で動力を減速または増速して伝達する遊星
ローラ型動力伝達装置に関する。
<従来の技術>
従来の遊星ローラ型動力伝達装置を第3図に基
づいて説明する。
づいて説明する。
これらの図において、符号40は第1回転軸、
41は第1回転軸40の一方の軸端に設けられた
太陽ローラ、42は太陽ローラ41の外周に同心
状に配置された固定輪、43は第2回転軸、44
はこの装置全体を収納するハウジングである。
41は第1回転軸40の一方の軸端に設けられた
太陽ローラ、42は太陽ローラ41の外周に同心
状に配置された固定輪、43は第2回転軸、44
はこの装置全体を収納するハウジングである。
固定輪42は太陽ローラ41との間には、円筒
形状の遊星ローラ45が圧接状態で複数個介在さ
れている。各遊星ローラ45の中空部には、第2
回転軸43の軸端のキヤリア板43aから軸方向
に突出した遊星軸46が針状ころ47を介して嵌
合している。そして、固定輪42の軸方向両端に
は、それぞれ鍔48,48が固定輪42と一体に
設けられており、遊星ローラ45が遊動脱落しな
いようになつている。
形状の遊星ローラ45が圧接状態で複数個介在さ
れている。各遊星ローラ45の中空部には、第2
回転軸43の軸端のキヤリア板43aから軸方向
に突出した遊星軸46が針状ころ47を介して嵌
合している。そして、固定輪42の軸方向両端に
は、それぞれ鍔48,48が固定輪42と一体に
設けられており、遊星ローラ45が遊動脱落しな
いようになつている。
<考案が解決しようとする問題点>
ところで、このような構成の遊星ローラ型動力
伝達装置には、次のような問題点がある。
伝達装置には、次のような問題点がある。
すなわち、固定輪42の両鍔48,48の間隔
は、遊星ローラ45の幅より若干広幅になつてお
り、鍔48と遊星ローラ45との間に0.01mm〜
0.1mm程度の隙間があるため、両鍔48,48間
で遊星ローラ45が所定の転動方向に対して傾き
やすい。このように遊星ローラ45に発生するス
キユーのために、従来の遊星ローラ型動力伝達装
置は損失トルクが多く、トルクむらも起きてい
た。
は、遊星ローラ45の幅より若干広幅になつてお
り、鍔48と遊星ローラ45との間に0.01mm〜
0.1mm程度の隙間があるため、両鍔48,48間
で遊星ローラ45が所定の転動方向に対して傾き
やすい。このように遊星ローラ45に発生するス
キユーのために、従来の遊星ローラ型動力伝達装
置は損失トルクが多く、トルクむらも起きてい
た。
本考案は、上述の問題点に鑑みてなされたもの
であつて、遊星ローラのスキユーを未然に防止す
ることによつて、トルクの損失が少なく、トルク
むらの小さい遊星ローラ型動力伝達装置を提供す
ることを目的とする。
であつて、遊星ローラのスキユーを未然に防止す
ることによつて、トルクの損失が少なく、トルク
むらの小さい遊星ローラ型動力伝達装置を提供す
ることを目的とする。
<問題点を解決するための手段>
本考案は、上記の目的を達成するために、第1
回転軸に連結する太陽ローラと、この太陽ローラ
の外周に同心状に配置した固定輪と、この固定輪
と前記太陽ローラとの間に圧接状態で介在する複
数個の円筒形状の遊星ローラと、各遊星ローラそ
れぞれに同心状態に内挿し、かつ第2回転軸に連
結した遊星軸とを備えた遊星ローラ型動力伝達装
置において、前記固定輪の軸方向の一側に遊星ロ
ーラの端面を受け止める鍔を設けるとともに、遊
星ローラの他の端面側に、遊星ローラを前記鍔側
に押圧する押圧部材を対設して遊星ローラ型動力
伝達装置を構成した。
回転軸に連結する太陽ローラと、この太陽ローラ
の外周に同心状に配置した固定輪と、この固定輪
と前記太陽ローラとの間に圧接状態で介在する複
数個の円筒形状の遊星ローラと、各遊星ローラそ
れぞれに同心状態に内挿し、かつ第2回転軸に連
結した遊星軸とを備えた遊星ローラ型動力伝達装
置において、前記固定輪の軸方向の一側に遊星ロ
ーラの端面を受け止める鍔を設けるとともに、遊
星ローラの他の端面側に、遊星ローラを前記鍔側
に押圧する押圧部材を対設して遊星ローラ型動力
伝達装置を構成した。
<作用>
上記構成によれば、付勢部材によつて弾性付勢
された押圧部材が遊星ローラの一端を他端側にあ
る鍔に押し付けるので、遊星ローラと鍔との間に
隙間が生ぜず、遊星ローラは、その回転軸を鍔に
対して直角に保つて鍔に沿つて転動し、スキユー
が発生しない。
された押圧部材が遊星ローラの一端を他端側にあ
る鍔に押し付けるので、遊星ローラと鍔との間に
隙間が生ぜず、遊星ローラは、その回転軸を鍔に
対して直角に保つて鍔に沿つて転動し、スキユー
が発生しない。
<実施例>
以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて詳
細に説明する。第1図は、本考案の一実施例を示
す断面図である。
細に説明する。第1図は、本考案の一実施例を示
す断面図である。
この図において、符号1は第1回転軸、2は太
陽ローラ、3は遊星ローラ、4は遊星軸、5は押
圧部材、6は第2回転軸、7は固定輪、8はハウ
ジングである。
陽ローラ、3は遊星ローラ、4は遊星軸、5は押
圧部材、6は第2回転軸、7は固定輪、8はハウ
ジングである。
第1回転軸1および第2回転軸6は、同軸線上
に配設されており、第1回転軸1の軸端には、太
陽ローラ2が一体に形成されている。この太陽ロ
ーラ2と同心状に固定輪7が設けられている。太
陽ローラ2と固定輪7との間には、円筒状の遊星
ローラ3が複数個(本実施例では3個)圧接状態
で介在されている。これら遊星ローラ3……は、
円周方向に等間隔で配置されており、遊星ローラ
3……それぞれの内部には、遊星軸4の一端が針
状ころ9を介して同心状に内挿されている。遊星
軸4の他端は、第2回転軸6の端部に設けられた
キヤリア板10に一体に取り付けられている。そ
して、これら装置全体は、ハウジング8に収納さ
れている。
に配設されており、第1回転軸1の軸端には、太
陽ローラ2が一体に形成されている。この太陽ロ
ーラ2と同心状に固定輪7が設けられている。太
陽ローラ2と固定輪7との間には、円筒状の遊星
ローラ3が複数個(本実施例では3個)圧接状態
で介在されている。これら遊星ローラ3……は、
円周方向に等間隔で配置されており、遊星ローラ
3……それぞれの内部には、遊星軸4の一端が針
状ころ9を介して同心状に内挿されている。遊星
軸4の他端は、第2回転軸6の端部に設けられた
キヤリア板10に一体に取り付けられている。そ
して、これら装置全体は、ハウジング8に収納さ
れている。
固定輪7の第1回転軸1側端部には環状の鍔1
1が設けられ、固定輪7の他の端部、すわち第2
回転軸6側の端部では鍔が廃されている。そし
て、遊星ローラ3の第2回転軸6側端部には、環
状の押圧部材5が対設されている。この押圧部材
5は、遊星ローラ3を前記鍔11に押圧するもの
で、この部材5とハウジング8に一体に取り付け
られた係止部材12との間にばね13が介装さ
れ、このばね13によつて押圧部材5は、鍔11
側への弾力が付勢されている。なお、押圧部材5
は、図示しない回り止めによつて、軸方向だけに
移動するようになつている。
1が設けられ、固定輪7の他の端部、すわち第2
回転軸6側の端部では鍔が廃されている。そし
て、遊星ローラ3の第2回転軸6側端部には、環
状の押圧部材5が対設されている。この押圧部材
5は、遊星ローラ3を前記鍔11に押圧するもの
で、この部材5とハウジング8に一体に取り付け
られた係止部材12との間にばね13が介装さ
れ、このばね13によつて押圧部材5は、鍔11
側への弾力が付勢されている。なお、押圧部材5
は、図示しない回り止めによつて、軸方向だけに
移動するようになつている。
このような構成の遊星ローラ型動力伝達装置に
おいて、遊星ローラ3が固定輪7の内周面7aを
転動するとき、この遊星ローラ3は、鍔11と押
圧部材5との間に弾圧挟持された状態でその間を
移動することになり、遊星ローラ3の両端には隙
間ができない。したがつて、遊星ローラ3の回転
軸は鍔11と直角をなす角度に保たれ、遊星軸4
に対して傾くことがない。要するに、押圧部材5
の押圧力が遊星ローラ3の回転軸を一定に保つよ
うに作用する。
おいて、遊星ローラ3が固定輪7の内周面7aを
転動するとき、この遊星ローラ3は、鍔11と押
圧部材5との間に弾圧挟持された状態でその間を
移動することになり、遊星ローラ3の両端には隙
間ができない。したがつて、遊星ローラ3の回転
軸は鍔11と直角をなす角度に保たれ、遊星軸4
に対して傾くことがない。要するに、押圧部材5
の押圧力が遊星ローラ3の回転軸を一定に保つよ
うに作用する。
この場合、遊星ローラ3の両端面は、鍔11と
押圧部材5とに摺接するため、摩擦による多少の
トルク損失はあるが、この損失量は、従来のスキ
ユーによるトルク損失に比べて格段に小さいの
で、全体としてトルク損失は従来より減少する。
押圧部材5とに摺接するため、摩擦による多少の
トルク損失はあるが、この損失量は、従来のスキ
ユーによるトルク損失に比べて格段に小さいの
で、全体としてトルク損失は従来より減少する。
第2図は、本考案の他の実施例を示す断面図で
あり、装置本体部を2段とした遊星ローラ型動力
伝達装置に実施している。
あり、装置本体部を2段とした遊星ローラ型動力
伝達装置に実施している。
この図において、符号20は第一回転軸、21
は第1太陽ローラ、22は第1遊星ローラ、23
は第1遊星軸、24は第2回転軸で、他段の太陽
ローラを兼ねている。26は第2遊星ローラ、2
7は第2遊星軸、28は第3回転軸、29は第1
固定輪、30は第2固定輪、31はハウジングで
ある。
は第1太陽ローラ、22は第1遊星ローラ、23
は第1遊星軸、24は第2回転軸で、他段の太陽
ローラを兼ねている。26は第2遊星ローラ、2
7は第2遊星軸、28は第3回転軸、29は第1
固定輪、30は第2固定輪、31はハウジングで
ある。
この実施例においては、二つの押圧部材32,
33が用いられている。それら32,33は、第
1遊星ローラ22と第2遊星ローラ26の間に介
在しており、図示しない回り止めによつて、軸方
向の移動だけができるようになつている。押圧部
材32,33は、その間に挿入されたばね34に
よつて遊星ローラ22,26の端部を他端側に取
り付けた鍔35,36に押さえ付け、遊星ローラ
22,26の転動時におけるスキユーを防止する
ようになつている。
33が用いられている。それら32,33は、第
1遊星ローラ22と第2遊星ローラ26の間に介
在しており、図示しない回り止めによつて、軸方
向の移動だけができるようになつている。押圧部
材32,33は、その間に挿入されたばね34に
よつて遊星ローラ22,26の端部を他端側に取
り付けた鍔35,36に押さえ付け、遊星ローラ
22,26の転動時におけるスキユーを防止する
ようになつている。
<考案の効果>
以上のように、本考案によれば、遊星ローラ
は、押圧部材を介した付勢部材の弾性付勢によつ
て、その回転軸の方向が所定の転動方向に対して
直角の方向に保たれ、スキユーは起きない。した
がつて、トルクの損失は少なく、トルクむらも発
生しない。
は、押圧部材を介した付勢部材の弾性付勢によつ
て、その回転軸の方向が所定の転動方向に対して
直角の方向に保たれ、スキユーは起きない。した
がつて、トルクの損失は少なく、トルクむらも発
生しない。
第1図は本考案の一実施例の断面図である。第
2図は本考案の他の実施例の断面図である。第3
図は従来例の断面図である。 1……第1回転軸、2……太陽ローラ、3……
遊星ローラ、4……遊星軸、5……押圧部材、6
……第2回転軸、7……固定輪、11……鍔。
2図は本考案の他の実施例の断面図である。第3
図は従来例の断面図である。 1……第1回転軸、2……太陽ローラ、3……
遊星ローラ、4……遊星軸、5……押圧部材、6
……第2回転軸、7……固定輪、11……鍔。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 第1回転軸に連結する太陽ローラと、この太陽
ローラの外周に同心状に配置した固定輪と、 この固定輪と前記太陽ローラとの間に圧接状態
で介在する複数個の円筒形状の遊星ローラと、 各遊星ローラそれぞれに同心状態に内挿し、か
つ第2回転軸に連結した遊星軸とを備えた遊星ロ
ーラ型動力伝達装置において、 前記固定輪の軸方向の一側に遊星ローラの端面
を受け止める鍔を設けるとともに、遊星ローラの
他の端面側に、押圧部材とこの押圧部材を鍔側に
弾性付勢する付勢部材とを設けたことを特徴とす
る遊星ローラ型動力伝達装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987178125U JPH0440036Y2 (ja) | 1987-11-20 | 1987-11-20 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987178125U JPH0440036Y2 (ja) | 1987-11-20 | 1987-11-20 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0182357U JPH0182357U (ja) | 1989-06-01 |
JPH0440036Y2 true JPH0440036Y2 (ja) | 1992-09-18 |
Family
ID=31469758
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987178125U Expired JPH0440036Y2 (ja) | 1987-11-20 | 1987-11-20 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0440036Y2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6174952A (ja) * | 1984-09-17 | 1986-04-17 | Koyo Seiko Co Ltd | 多段式変速機 |
-
1987
- 1987-11-20 JP JP1987178125U patent/JPH0440036Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6174952A (ja) * | 1984-09-17 | 1986-04-17 | Koyo Seiko Co Ltd | 多段式変速機 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0182357U (ja) | 1989-06-01 |
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