JPH0212326Y2 - - Google Patents

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JPH0212326Y2
JPH0212326Y2 JP540886U JP540886U JPH0212326Y2 JP H0212326 Y2 JPH0212326 Y2 JP H0212326Y2 JP 540886 U JP540886 U JP 540886U JP 540886 U JP540886 U JP 540886U JP H0212326 Y2 JPH0212326 Y2 JP H0212326Y2
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leg
intermediate ring
axis
spherical roller
roller
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、主として前輪駆動式の自動車に適
用される等速自在継手に関し、特にトリポード形
等速自在継手に関するものである。
〔従来技術およびその問題点〕
この種、従来の等速自在継手としては、例えば
第6図に示すように、外輪1の内面に軸方向の三
本の円筒形トラツク溝2を形成し、その外輪1の
内側に配置したトリポード部材3に半径方向の脚
軸4を突設し、各脚軸4の外側に球面ローラ5を
回転可能に、かつ軸方向にスライド可能に嵌合
し、その球面ローラ5を上記トラツク溝2の両側
のローラ案内面6に係合させたものが知られてい
る。
上記トリポード形等速自在継手において、外輪
1とトリポード部材3とが作動角をとる状態で回
転力を伝達する場合を考えると、各球面ローラ5
と円筒形トラツク溝2のローラ案内面6とは、第
6図および第7図に示すように互に斜交する関係
となり、球面ローラ5に正しいころがり運動をさ
せることができない。すなわち、球面ローラ5は
第6図の矢印イで示す方向にころがり移動しよう
とするのに対し、トラツク溝2は円筒形であつて
外輪1の軸芯に平行であるため、球面ローラ5は
トラツク溝2に拘束されながら移動することにな
る。この結果、トラツク溝2のローラ案内面6と
球面ローラ5相互間においてすべりが生じて発熱
し、さらにこのすべりが軸方向のスラスト力を誘
起し、振動発生の原因となる。
〔考案の目的〕
そこで、この考案は、上記従来のトリポード形
等速自在継手の問題点を解決し、円筒形トラツク
溝に嵌合されたローラが正しくころがり運動する
ようにして発熱および振動の発生を防止すること
ができるようにした等速自在継手を提供すること
を目的としている。
〔考案の構成〕 上記の目的を達成するために、この考案は、ト
リポード部材に設けた三本の脚軸のそれぞれを球
形とし、その脚軸の外周対向位置に上記トリポー
ド部材の軸芯と脚軸の軸芯を含む平面に平行な一
対の案内面を設け、この脚軸とそのまわりに嵌合
された球面ローラとの間に、球面ローラに対して
相対的に回転可能な中間リングを組込み、その中
間リングの内面に上記案内面と係合する摺動面を
設けた構成としたのである。
〔作用〕
上記の構成から成る等速自在継手は、従来の等
速自在継手と同様に外輪の内面に設けた円筒形ロ
ーラ案内面と球面ローラの係合によつて動力が伝
達され、また、プランジングに対しては、球面ロ
ーラがローラ案内面に沿つて転動してこれを吸収
する。
外輪とトリポード部材とが相対的に傾斜して作
動角をとると、脚軸の軸芯とトリポード部材の軸
芯の交点は、外輪の軸芯上からずれるため、その
ずれに対応する寸法を半径として外輪の軸芯を中
心に円運動し、脚軸に振れを生じる。この脚軸と
そのまわりに嵌合された中間リングとは、案内面
と摺動面の係合によつて脚軸の振れ方向には相対
的に摺動可能であるため、上記脚軸の振れによつ
て、その脚軸は中間リングの軸芯に対して傾む
き、中間リングおよび球面ローラは、その軸芯が
外輪の軸芯と直交する状態に常に保持される。こ
のため、上記球面ローラは、ローラ案内面と線接
触する状態でそのローラ案内面に沿つて転動す
る。
以下、この考案の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
〔実施例〕
第1図および第2図に示すように、外輪10は
従来と同様に、閉塞端に第1軸11が一体に設け
られ、また、内周面に軸方向の三本のトラツク溝
12が中心軸のまわりに120度の間隔において形
成されている。その各トラツク溝12の両側のロ
ーラ案内面13は円筒形をなしている。
上記外輪10の内部に挿入されたトリポード部
材14は、第2軸15の一端に形成したセレーシ
ヨン16に係合され、段部17とクリツプ18と
の間で抜け止め状態に保持される。このトリポー
ド部材14は、三本の半径方向の脚軸19を有
し、その各脚軸19は球形に形成され外周の対向
位置に設けた一対の案内面20,20は、トリポ
ード部材14の軸芯と脚軸19の軸芯を含む平面
に平行している。
上記脚軸19のまわりには、中間リング21が
嵌合され、その中間リング21の内面に円筒面2
2と、一対の平坦な摺動面23,23とが設けら
れ、円筒面22は、脚軸19の球面一部と接触し
ている。また摺動面23は上記案内面20と接触
している。このため、中間リング21は、脚軸1
9に対して回り止めされると共に、脚軸19と中
間リング21とは、脚軸19の案内面20に沿つ
て相対的に傾斜し得る。
中間リング21に対する摺動面23の形成にお
いて、実施例では、その中間リング21の内面に
円弧状の切欠部24を設け、その切欠部24に半
月状の駒部材25を嵌め合わせるようにしたが、
上記中間リング21に摺動面23を直接設けるよ
うにしてもよい。
なお、駒部材25を取付ける場合、その駒部材
25を含油合金等で形成し、また、摺動面23を
中間リング21に直接設ける場合は、その中間リ
ング21を含油合金等で形成して脚軸19との相
対的な移動時に焼付きが生じないようにするのが
よい。
上記中間リング21のまわりには球面ローラ2
6が嵌合され、その球面ローラ26がローラ案内
面13と係合している。この球面ローラ26と中
間リング21との間には転動体27が組込まれ、
その転動体27および球面ローラ26は、中間リ
ング21の一端部外周に設けたフランジ28と他
端部外周に取付けた止め輪29によつて抜け止め
されている。
実施例で示す等速自在継手は上記の構造から成
り、次にその作用を説明する。
第1軸11と第2軸15間の作動角が0度の場
合、両者間の回転は、トラツク溝12のローラ案
内面13とこれに係合する球面ローラ26を介し
て伝達される。この場合、両者の相対運動に伴な
うプランジングが生じると、中間リング21に対
して球面ローラ26が回転し、トラツク溝12の
ローラ案内面13に沿つて転動する。
また、第1軸11と第2軸15間に作動角が発
生すると、トリポード部材14の軸芯と脚軸19
の軸芯の交点Oは、第4図に示すように、外輪1
0の軸芯X上からずれ、そのずれに対応する寸法
Δを半径として円運動する。このため、脚軸19
に振れが生じ、その振れによつて脚軸19と共に
中間リング21および球面ローラ26も移動しよ
うとする。しかしながら、球面ローラ26はロー
ラ案内面13と係合して傾むき方向の移動に対し
て抵抗があるため、球面ローラ26および中間リ
ング21は、その軸芯が外輪10の軸芯に対して
直交する状態に保持される。このため、脚軸19
の振れによつて、その脚軸19は中間リング21
に対して傾むき、球面ローラ26は、ローラ案内
面13に沿つて正しくころがり移動する。
〔効果〕
以上のように、この考案は、球形脚軸の外周対
向位置にトリポード部材の軸芯と脚軸の軸芯を含
む平面に平行な案内面を設け、その脚軸のまわり
に嵌合した中間リングの内面に上記案内面と係合
する摺動面を形成し、その中間リングのまわりに
球面ローラを回転可能に嵌合して上記脚軸と中間
リングおよび球面ローラとを相対的に傾むき可能
に支持したので、継手が作動角をとると、脚軸が
中間リングに対して傾斜する。このため、球面ロ
ーラは常に一定の姿勢を保持してローラ案内面に
沿つて転動し、発熱および振動の発生を防止する
ことができる。また、脚軸の案内面に中間リング
の摺動面が係合しているため、回転トルクを面で
受けることができ、大きな回転トルクを伝達する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係る等速自在継手の一実施
例を示す縦断正面図、第2図は同上の縦断側面
図、第3図は同上の球面ローラの支持部を示す断
面図、第4図は同上の作動状態を示す縦断側面
図、第5図は同上の脚軸と中間リングとを示す分
解斜視図、第6図は従来の等速自在継手を示す縦
断側面図、第7図は同上の継手が作動角をとつた
ときの球面ローラのころがり状態を示す斜視図で
ある。 10……外輪、12……トラツク溝、13……
ローラ案内面、14……トリポード部材、19…
…脚軸、20……案内面、21……中間リング、
23……摺動面、26……球面ローラ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 外輪の内面に軸方向の三本の円筒形トラツク溝
    を形成し、外輪の内側に配置したトリポード部材
    には三本の脚軸を突設し、各脚軸の外側に嵌合し
    た球面ローラを上記トラツク溝の両側の円筒形ロ
    ーラ案内面間に配置して外輪とトリポード部材間
    の回転運動を伝達するようにした等速自在継手に
    おいて、前記各脚軸を球形とし、その脚軸の外周
    対向位置に前記トリポード部材の軸芯と脚軸の軸
    芯を含む平面に平行な案内面を形成し、上記脚軸
    と球面ローラとの間に、球面ローラに対して相対
    的に回転可能な中間リングを組込み、その中間リ
    ングの内面に上記案内面と係合する摺動面を形成
    したことを特徴とする等速自在継手。
JP540886U 1986-01-17 1986-01-17 Expired JPH0212326Y2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP540886U JPH0212326Y2 (ja) 1986-01-17 1986-01-17

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JP540886U JPH0212326Y2 (ja) 1986-01-17 1986-01-17

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Publication Number Publication Date
JPS62117327U JPS62117327U (ja) 1987-07-25
JPH0212326Y2 true JPH0212326Y2 (ja) 1990-04-06

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JP540886U Expired JPH0212326Y2 (ja) 1986-01-17 1986-01-17

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0715289B2 (ja) * 1986-12-23 1995-02-22 日本精工株式会社 トリポツト形等速ジヨイント
BR9303354A (pt) * 1992-12-08 1994-06-28 Gkn Automotive Ag Peça de trabalho, parte de junta interna e processo de formar uma peça de trabalho

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Publication number Publication date
JPS62117327U (ja) 1987-07-25

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