JPH0618748U - 遊星歯車装置 - Google Patents

遊星歯車装置

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JPH0618748U
JPH0618748U JP3227392U JP3227392U JPH0618748U JP H0618748 U JPH0618748 U JP H0618748U JP 3227392 U JP3227392 U JP 3227392U JP 3227392 U JP3227392 U JP 3227392U JP H0618748 U JPH0618748 U JP H0618748U
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JP
Japan
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carrier
planetary gear
stage
input shaft
balls
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Withdrawn
Application number
JP3227392U
Other languages
English (en)
Inventor
則夫 北村
Original Assignee
神鋼電機株式会社
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Publication date
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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H1/00Toothed gearings for conveying rotary motion
    • F16H1/28Toothed gearings for conveying rotary motion with gears having orbital motion
    • F16H1/46Systems consisting of a plurality of gear trains each with orbital gears, i.e. systems having three or more central gears

Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転力の伝達損失が小さく、かつ、歯車を自
動調心でき、さらに、歯車の精度、ボール案内溝の精度
が多少悪くても伝達損失が過大にならない。 【構成】 初段キャリア3および2段目キャリア6の軸
心は、それぞれの3個の遊星歯車によって自動調心さ
れ、遊星歯車が回転するとともに、各キャリアの理想中
心は時々刻々変化している。また、軸方向はキャリア間
をボール7a,7bにより接続しており、接触抵抗が少
ない状態であり、キャリアのセンターが時々刻々変化し
ても、ボール7a,7bは案内溝10a,10b内を自
由に転がり悪影響を与えない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、モータなどの駆動力を複数の歯車により伝達するギアードモータ やアクチュエータなどに用いて好適な遊星歯車装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ギアードモータやアクチュエータなどでは、モータなどの駆動力を複 数の歯車により駆動部へ伝達するようになっており、この駆動力の伝達部には、 多段の遊星歯車機構からなる遊星歯車装置が用いられている。この遊星歯車装置 では、初段入力トルクが小さいものは、初段で発生する伝達損失がほぼ全体の損 失となるため、初段の損失をできるだけ小さくする事が重要である。また、運転 姿勢によっては、キャリアの自重による摩擦抵抗が伝達損失に影響することもあ り、運転姿勢による影響を少なくするように構成しなければならない。
【0003】 図4は、従来の遊星歯車装置(2段)の構成を示す断面図である。この図にお いて、遊星歯車装置は、入力軸1、初段遊星歯車(3個)2、初段キャリア3、 内歯歯車4、2段目遊星歯車5および2段目キャリア6から成る。入力軸1は、 初段遊星歯車2と噛合い、さらに、初段遊星歯車2は内歯歯車4と噛合っている 。また、初段キャリア3は、2段目の太陽歯車としての2段目遊星歯車5と噛合 っている。そして、2段目遊星歯車5は固定された内歯歯車4と噛合っている。
【0004】 また、入力軸1と初段キャリア3および初段キャリア3と2段目キャリア6の 軸方向はボール7,7を介してその位置関係を保っている。 なお、初段遊星歯車2および2段目遊星歯車5内にはボールベアリング8が使 用され、軽圧入または接着剤等により軸方向に固定されている。
【0005】 入力軸1に回転力を与えると、初段遊星歯車2に回転が伝えられ、初段キャリ ア3が回転する。初段キャリア3は2段目遊星歯車5に回転を伝え、さらに2段 目キャリア6へと回転が伝わる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上述した回転力の伝達は、理想的には入力軸1と初段キャリア3、 初段キャリア3と2段目キャリア6が軸方向に非接触であることが望ましいが、 例えば2段目キャリア6が上方向となった場合、2段目キャリア6の自重により 必ず接触するため、ボール7,7等を使用して接触抵抗を少なくしている。この ため、従来の遊星歯車装置では、1つのキャリアに3個の遊星歯車が均等に配置 され、キャリアを自動調心(センタリング)するようになっている。
【0007】 しかしながら、キャリアを軸方向につなぐボール7,7がキャリアの軸中心の 位置に安定しようと移動するため、ボール7,7の案内溝である円錐形状の溝も 移動し(すなわち、キャリアを移動させる力が働き)、各歯車の噛合にこじれを 起こしやすい。また、ボール7,7を案内するための円錐溝の加工精度が悪けれ ば、こじれはより大きくなるという問題を生じた。
【0008】 この考案は上述した事情に鑑みてなされたもので、回転力の伝達損失が小さく 、かつ、歯車を自動調心でき、歯車の精度、ボール案内溝の精度が多少悪くても 伝達損失が過大にならない遊星歯車装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述した問題点を解決するために、請求項1記載の考案では、回転力が印加さ れる入力軸と、 前記入力軸の回転を次段へ伝達する第1の遊星歯車と、 前記入力軸に軸中心に設けられ、前記第1の遊星歯車の回転を次段へ伝達する 第1のキャリアと、 前記第1のキャリアの回転を次段へ伝達する第2の遊星歯車と、 前記入力軸および前記第1のキャリアに軸中心に設けられ、前記第2の遊星歯 車の回転を後段へ伝達する第2のキャリアと、 前記入力軸と前記第1のキャリアとの間に回転自在に設けられた第1の回転球 と、 前記第1のキャリアと前記第2のキャリアとの間に回転自在に設けられた第2 の回転球と を備え、 前記第1の回転球に支持された面のいずれか一方と前記第2の回転球に支持さ れた面のいずれか一方とに、該第1および第2の回転球を案内する案内溝を設け ることを特徴とする。
【0010】 請求項2記載の考案では、請求項1記載の遊星歯車装置において、前記第1お よび第2の回転球を案内する案内溝は、第1および第2の回転球の直径より大で ある直径を有する円筒形状の溝であることを特徴とする。
【0011】
【作用】
請求項1および2記載の考案によれば、入力軸に供給された回転は、第1の遊 星歯車、第1のキャリアおよび第2の遊星歯車を介して第2のキャリアへ伝達さ れる。この時、入力軸、第1および第2のキャリアの軸心は、第1および第2の 遊星歯車によって自動調心される。また、第1および第2のキャリアの軸心が時 々刻々変化しても、第1および第2の回転球が案内溝内を自由に転がり悪影響を 与えない。
【0012】
【実施例】
次に図面を参照してこの考案の実施例について説明する。図1はこの考案の第 1の実施例の構成を示す断面図である。なお、上述した図4に示す従来の遊星歯 車装置の各部と同一の機能を有する構成要件には同一の符号を付けて説明を省略 する。この図において、構成は従来とほぼ同じであるが、ボール7aを支持する 入力軸1側を平面とし、反対側の初段キャリア3に円筒形状の案内溝10aを設 け、かつ、ボール7bを支持する初段キャリア3側を平面とし、反対側の2段目 キャリア6に円筒形状の案内溝10bを設ける。また、ボール7a,7bの案内 溝10a,10bの円筒内径はボール7a,7bの直径よりやや大として、案内 溝10a,10bを形成する面とボール7a,7bとの間に僅かな隙間を設ける ようにしている。
【0013】 上述した構成において、初段キャリア3および2段目キャリア6の軸心は、そ れぞれの3個の遊星歯車によって自動調心され、遊星歯車が回転するとともに、 各キャリアの理想中心は時々刻々変化している。また、軸方向はキャリア間をボ ール7a,7bにより接続しており、接触抵抗が少ない状態であり、キャリアの センターが時々刻々変化しても、ボール7a,7bは案内溝10a,10b内を 自由に転がり悪影響を与えない。
【0014】 次に、図2は本考案の第2の実施例の構成を示す断面図であり、ボール7aを 支持する入力軸1側に円筒形状の案内溝11aを設け、反対側の初段キャリア3 側を平面とし、かつ、ボール7bを支持する初段キャリア3側に円筒形状の案内 溝11bを設け、反対側の2段目キャリア6側を平面とする。また、ボール7a ,7bの案内溝11a,11bの円筒内径は、第1の実施例と同様に、ボール7 a,7bの直径よりやや大として、案内溝11a,11bを形成する面とボール 7a,7bとの間に僅かな隙間を設けるようにしている。
【0015】 また、図3は本考案の第3の実施例の構成を示す断面図であり、ボール7aを 支持する入力軸1側に円錐形状の案内溝12aを設け、反対側の初段キャリア3 を平面とし、かつ、ボール7bを支持する初段キャリア3側を平面とし、反対側 の2段目キャリア6に円筒形状と円錐形状を組み合わせた案内溝12bを設ける 。なお、案内溝12a,12bの形状は、図3に示すもの以外に、図2に示すよ うな円筒状のものでもよい。
【0016】 このように、本実施例では、キャリアの調心は太陽歯車、遊星歯車、内歯歯車 で行う従来の自動調心とし、軸方向はキャリア間を接触抵抗の少ないボール7a ,7bによる接続とするが、歯車噛合による自動調心に干渉しないようにする。 したがって、本実施例では、遊星歯車による自動調心と、軸方向のボール7a, 7bの接続による低損失化が互いに独立した形で存在し、干渉しない。このため 、歯車の精度、案内溝10a,10b(あるいは11a,11b,12a,12 b)の精度が多少悪くても伝達損失は過大にならないという特徴がある。
【0017】
【考案の効果】
以上、説明したように、請求項1および2記載の考案によれば、入力軸に供給 された回転は、第1の遊星歯車、第1のキャリアおよび第2の遊星歯車を介して 第2のキャリアへ伝達され際、第1および第2のキャリアの軸心が時々刻々変化 しても、第1および第2の回転球が案内溝内を自由に転がるように、第1の回転 球に支持された面のいずれか一方と前記第2の回転球に支持された面のいずれか 一方とだけに、該第1および第2の回転球を案内する案内溝を設けるようにした ため、回転力の伝達損失が小さく、かつ、キャリアを自動調心でき、さらに、歯 車の精度、案内溝の精度が多少悪くても伝達損失が過大にならないという利点が 得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施例の構成を示す断面図であ
る。
【図2】本考案の第2の実施例の構成を示す断面図であ
る。
【図3】本考案の第3の実施例の構成を示す断面図であ
る。
【図4】従来の遊星歯車装置の構成を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 入力軸 2 初段遊星歯車(3個)(第1の遊星歯車) 3 初段キャリア(第1のキャリア) 4 内歯歯車 5 2段目遊星歯車(3個)(第2の遊星歯車) 6 2段目キャリア(第2のキャリア) 7a,7b ボール(第1および第2の回転球) 8 ベアリング 10a,10b,11a,11b,12a,12b 案
内溝

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転力が印加される入力軸と、 前記入力軸の回転を次段へ伝達する第1の遊星歯車と、 前記入力軸に軸中心に設けられ、前記第1の遊星歯車の
    回転を次段へ伝達する第1のキャリアと、 前記第1のキャリアの回転を次段へ伝達する第2の遊星
    歯車と、 前記入力軸および前記第1のキャリアに軸中心に設けら
    れ、前記第2の遊星歯車の回転を後段へ伝達する第2の
    キャリアと、 前記入力軸と前記第1のキャリアとの間に回転自在に設
    けられた第1の回転球と、 前記第1のキャリアと前記第2のキャリアとの間に回転
    自在に設けられた第2の回転球とを備え、 前記第1の回転球に支持された面のいずれか一方と前記
    第2の回転球に支持された面のいずれか一方とに、該第
    1および第2の回転球を案内する案内溝を設けることを
    特徴とする遊星歯車装置。
  2. 【請求項2】 前記第1および第2の回転球を案内する
    案内溝は、第1および第2の回転球の直径より大である
    直径を有する円筒形状の溝であることを特徴とする請求
    項1記載の遊星歯車装置。
JP3227392U 1992-05-15 1992-05-15 遊星歯車装置 Withdrawn JPH0618748U (ja)

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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19960801