JP2020014454A - 電動リールの減速装置、電動リールの減速装置の製造方法、及び魚釣用電動リール - Google Patents

電動リールの減速装置、電動リールの減速装置の製造方法、及び魚釣用電動リール Download PDF

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【課題】遊星ギアのたわみを抑制することで、回転効率を向上させ、減速装置としての効率を高めることができる。【解決手段】モータ4の回転駆動力を減速させてスプールに伝達する電動リール1の減速装置10であって、モータ回転軸41に設けられた太陽ギア11と、太陽ギア11に噛合し、遊星ギア支持軸を有する複数の遊星ギア12と、太陽ギア11と同軸に設けられ、複数の遊星ギア12を内周部で噛合させる内周歯車を有し、内周歯車に沿って複数の遊星ギア12を周回移動させるリングギア13と、複数の遊星ギア12の遊星ギア支持軸の両端を支持するとともに、複数の遊星ギア12の周回移動に伴って太陽ギア11を中心に回転してスプールに回転駆動力を伝達するキャリア6と、を備えた電動リールの減速装置を提供する。【選択図】図4

Description

本発明は、電動リールの減速装置、電動リールの減速装置の製造方法、及び魚釣用電動リールに関する。
従来、魚釣用電動リール(以下、「電動リール」という)は、装着されるスプール駆動モータ(以下、「モータ」という)の回転駆動力によりスプールを回転させて釣糸の巻取りを行うものであり、複数の遊星ギアを備えた減速装置をモータ回転軸上に装着し、モータの回転駆動力を減速装置で減速してスプールに伝達させる構造となっている。
このような減速装置として、例えば特許文献1に示すような、遊星ギアの支持軸を片持ち支持方式により支持したものが一般的に知られている。
特許第4909955号公報
しかしながら、従来のような片持ち支持方式による遊星ギアを用いた減速装置を、魚釣用の電動リールに採用した場合には、とくに高負荷時において遊星ギアの支持軸にたわみが発生し、この遊星ギアのたわみによる騒音が大きくなるから、その点で改善の余地があった。
また、上述したような遊星ギアにたわみが生じることによって回転効率が低下し、減速装置としての効率が低下するという問題があった。
本発明は、このような事情に考慮してなされたもので、その目的は、遊星ギアのたわみを抑制することで、回転効率を向上させ、減速装置としての効率を高めることができる電動リールの減速装置、電動リールの減速装置の製造方法、及び魚釣用電動リールを提供することである。
本発明に係る電動リールの減速装置は、モータの回転駆動力を減速させて回転駆動部に伝達する電動リールの減速装置であって、前記モータのモータ回転軸に設けられた太陽ギアと、該太陽ギアに噛合し、遊星ギア支持軸を有する複数の遊星ギアと、前記太陽ギアと同軸に設けられ、前記複数の遊星ギアを内周部で噛合させる内周歯車を有し、該内周歯車に沿って前記複数の遊星ギアを周回移動させるリングギアと、前記複数の遊星ギアの前記遊星ギア支持軸の両端を支持するとともに、前記複数の遊星ギアの周回移動に伴って前記太陽ギアを中心に回転して前記回転駆動部に回転駆動力を伝達するキャリアと、を備えていることを特徴としている。
本発明に係る電動リールの減速装置によれば、複数の遊星ギアの遊星ギア支持軸の両端がキャリアに支持されているので、高負荷時における支持軸にたわみを低減することができ、たわみによる騒音も抑えることができる。
また、遊星ギア支持軸が両端支持によりキャリアに固定されているので、従来の片持ち支持による遊星ギアのように、遊星ギアの抜け止めとして遊星ギア支持軸に設けられていたフランジ部材が不要となる。そのため、遊星ギア支持軸の軸径を小さくすることが可能となり、例えばより歯数の少ない遊星ギアを選択することが可能となり、減速装置としての減速比の選定の自由度を高めることができる。
さらに、フランジ部材を省略することで、遊星ギア支持軸の軸受け長を長くすることが可能なスペースを確保できる。そのため、軸受け長を長くして遊星ギアの噛合状態を安定させることができる。
また、本発明の構成によれば、前述のように遊星ギア支持軸を従来に比して細径化することができるので、支持軸に対する遊星ギアの周速を低下させることで両者間の摩擦損失を低減させ、回転効率をさらに向上させることができる。
(2)前記キャリアは、前記遊星ギア支持軸の軸線方向の両側に配置される一対の固定板を有し、前記遊星ギア支持軸のうち、前記一対の固定板のうち一方の第1固定板に支持される第1軸固定部の軸径は、他の部分の軸径よりも小さく形成され、前記第1軸固定部は、前記第1固定板にカシメ部によって固定され、他方の第2固定板に支持される第2軸固定部は、前記第2固定板に嵌合された状態で固定されていることが好ましい。
この場合には、遊星ギア支持軸は、第1軸固定部と他の軸部分との間に段部が形成されることになる。この段付きの遊星ギア支持軸を使用して、第2軸固定部を第2固定板に嵌合させた状態で第1軸固定部をカシメてカシメ部を係止することで、遊星ギア支持軸が抜け止めされた状態で固定される。このように、本発明では、簡単な軸形状により遊星ギア支持軸を一対の固定板に対して回転不能に固定することができる。
(3)前記遊星ギア支持軸の前記第2軸固定部は、軽圧入により前記第2固定板に固定されていることが好ましい。
この場合には、遊星ギア支持軸の第1軸固定部をカシメによってキャリアの第1固定板に固定する前の組立時において、第2軸固定部が軽圧入により第2固定板に固定されているので、遊星ギア支持軸が脱落することを防止でき、作業性の向上を図ることができる。
(4)前記モータを収容するとともに、前記モータ回転軸を回転自在に支持する端板を有する筒状フレームが設けられ、前記端板は、前記モータと前記太陽ギアとの間に介在され、前記モータは、前記端板に固定されていることを特徴としてもよい。
この場合には、モータ回転軸が筒状フレームのモータエンドキャップ側(モータを挟んで端板と反対側)で固定される場合に比べて、モータと筒状フレームとの接触面積が増大し、モータ駆動時の発熱を効率よく筒状フレームに伝達させて放熱することができる。
また、本発明では、モータエンドキャップ側でモータ回転軸を固定する従来の場合に比べて、モータの組付け部分が太陽ギアに近接した位置となることから、組付け部分のモータの長さ(レバー比)が小さくなる。そのため、モータエンドキャップ側で固定される従来の固定構造よりも組付け部分の平面度の精度を緩和することができる。
(5)前記キャリアには、前記太陽ギアと同軸に配置され、前記太陽ギア、又はモータ回転軸を径方向の外側から軸受けするキャリア軸受部が設けられていることを特徴としてもよい。
この場合には、キャリアをキャリア軸受部を介して太陽ギア、又はモータ回転軸に支持させる構成となるので、キャリア軸受部を小型化できる。そして、キャリア軸受部を配置するためのモータ回転軸方向の長さ寸法の増大を抑えることができる。つまり、キャリアの収容筒の外周面で軸受けする場合のように、大きな軸受を設けることに伴って収容筒の軸方向の寸法が長くなることを抑えることができる。
また、キャリアを太陽ギア、又はモータ回転軸に支持させることにより、太陽ギアと遊星ギアとの噛み合い精度を向上させることができる。
(6)本発明に係る電動リールの減速装置の製造方法は、上記(1)乃至(5)のいずれか1項に記載の電動リールの減速装置の製造方法であって、前記キャリアは、一体的に形成され、前記キャリアの内側に前記複数の遊星ギアを配置した後、前記遊星ギア支持軸の両端を支持するようにしたことを特徴としている。
本発明に係る電動リールの減速装置の製造方法によれば、複数の遊星ギアの遊星ギア支持軸の両端がキャリアに支持されるので、高負荷時における支持軸にたわみを低減することができ、たわみによる騒音も抑えることができる。
また、上述と同様に、遊星ギア支持軸が両端支持によりキャリアに固定されているので、従来の片持ち支持による遊星ギアのようなフランジ部材を省略できるので、減速装置としての減速比の選定の自由度を高めることができ、軸受け長を長くして遊星ギアの噛合状態を安定させることができる。
(7)前記キャリアは、前記複数の遊星ギアの前記遊星ギア支持軸における軸線方向の両側に配置される一対の固定板を有し、周方向に間隔をあけて配置される前記遊星ギア同士の間には、前記一対の固定板同士を連結する遊星ギア保持壁が設けられ、前記遊星ギア保持壁は、前記固定板の外周側からTスロット加工により形成され、前記固定板の内周側からエンドミル加工により前記遊星ギア保持壁の内周端部を切削するようにしたことを特徴としてもよい。
この場合には、キャリアの固定板同士を連結する遊星ギア保持壁の内周端部が所望の位置となるようにエンドミル加工によって切削して、その位置を調整することができる。そのため、遊星ギアの外周部と遊星ギア保持壁との間のクリアランスを確保でき、双方が接近することを防止できる。そして、遊星ギア保持壁の加工において、Tスロット加工に加えてエンドミル加工を行う方法を採用することで、遊星ギア保持壁が薄肉化することを防ぐことができる。
(8)本発明に係る電動リールの減速装置の製造方法は、上記(1)乃至(5)のいずれか1項に記載の電動リールの減速装置の製造方法で使用するキャリアにおいて、互いに分割された一対の固定板を有し、該一対の固定板同士の間に前記複数の遊星ギアを配置して固定する電動リールの減速装置の製造方法であって、一方の第1固定板に前記複数の遊星ギア、及び前記一対の固定板同士を連結するリンクシャフトを配置する工程と、前記複数の遊星ギア及び前記リンクシャフトを配置した後、前記リンクシャフトの少なくとも一方の端部をカシメで固定する工程と、を有することを特徴としている。
本発明に係る電動リールの減速装置の製造方法によれば、一対の固定板が分割されているので、固定板同士の間に複数の遊星ギアを組み込んで一体化する際に、リンクシャフトの少なくとも一方の端部をカシメて固定板に固定するという簡単な方法により組み立てることができる。
(9)本発明に係る魚釣用電動リールは、(1)乃至(5)のいずれか1項に記載の電動リールの減速装置をリール本体内に備えた魚釣用電動リールであって、前記キャリアは、前記リール本体に設けられたスプールに接続され、前記モータの回転駆動力が前記キャリアによって両端支持された前記複数の遊星ギアを介して減速されて前記スプールを回転させることを特徴としている。
本発明に係る魚釣用電動リールによれば、上述した減速装置を用いることにより、複数の遊星ギアの遊星ギア支持軸の両端がキャリアに支持され、高負荷時における支持軸にたわみを低減することができ、たわみによる騒音も抑えることができる。したがって、前述の減速装置によってモータの回転駆動力が伝達されるスプールの回転を安定させることができる。
本発明に係る電動リールの減速装置、電動リールの減速装置の製造方法、及び魚釣用電動リールによれば、遊星ギアのたわみを抑制することで、回転効率を向上させ、減速装置としての効率を高めることができる。
本発明の実施形態による電動リールの構成を示す上斜め後方から見た斜視図である。 図1に示す電動リールを斜め前方から見た斜視図である。 電動リールをモータ回転軸に沿った断面を見た縦断面図である。 図3に示すモータと減速装置を拡大した要部拡大図であって、図3に対してモータ軸方向で反転させた図である。 減速装置の分解斜視図である。 モータケースの一部を示す斜視図である。 リングギアの構成を示す斜視図である。 モータケース内の太陽ギアと遊星ギアの構成を示す先端側から見た正面図である。 キャリアに支持された遊星ギアの構成をモータ回転軸の斜め基端側から見た斜視図である。 キャリアに支持された遊星ギアの構成をモータ回転軸の斜め先端側から見た斜視図であって、太陽ギアと第2固定フランジが省略された図である。 図10に示すキャリアに支持された遊星ギアを先端側から見た正面図である。 図9において、モータ回転軸と太陽ギアを省略した斜視図である。 遊星ギアと一対の固定フランジとを遊星ギア支持軸で固定した状態を示す縦断面図である。 第1変形例によるキャリアの構成を示す斜視図である。 図14に示すキャリアをキャリア軸方向の上方から見た平面図である。 図15に示すA−A線断面図であって、キャリアの側断面図である。 図14に示すキャリアの分解斜視図である。 第2変形例によるキャリアの構成を示す斜視図である。 図18に示すキャリアの側断面であって、図16に対応する図である。 第3変形例によるキャリアに固定される遊星ギアの構成を示す部分断面図である。
以下、本発明に係る電動リールの減速装置、電動リールの減速装置の製造方法、及び魚釣用電動リールの実施形態について図面を参照して説明する。なお、本実施形態では、魚釣用リールとして両軸受リールを例に挙げて説明する。また、各図面において、各構成部材を視認可能な大きさとするために必要に応じて各構成部材の縮尺を適宜変更している場合がある。
図1に示すように本実施形態の電動リールの減速装置10(図3参照)は、外部電源から供給された電力により駆動されるとともに、手巻きの両軸受リールとして使用するときの電源を内部に有する電動リール1(魚釣用電動リール)に設けられている。
電動リール1は、釣り竿に装着可能なリール本体2と、リール本体2に対してハンドル軸C1回りに回転可能に取り付けられたハンドル20と、リール本体2に対してハンドル軸C1と平行なスプール軸C2回りに回転可能で図示しない釣糸が巻かれるスプール3(回転駆動部)と、リール本体2に設けられ、スプール3に回転駆動力を伝達するモータ4と、スプール3とハンドル20とを連結する連結状態及び遮断する遮断状態を切り替え可能なクラッチ機構5と、モータ4の回転駆動力を減速させてスプール3に伝達する減速装置10(図3参照)と、を備えている。
ここで、本実施形態では、ハンドル軸C1、スプール軸C2、及びモータ軸線Oは、それぞれ平行に設けられ、これらの方向を必要に応じて左右方向L1として定義すると共に、左右方向L1に直交すると共にスプール3に巻かれた釣糸が繰り出される方向に沿う方向を前後方向L2として定義する。また、前後方向L2においてスプール3から釣糸が繰り出される方向を前方、その反対方向を後方と定義すると共に、電動リール1を後方側から見た視点で左右を定義する。なお、図1は電動リール1を上斜め後方から見た斜視図、図2は電動リール1を下斜め前方から見た斜視図である。
(リール本体)
リール本体2は、本体フレーム21と、本体フレーム21の一部を覆うカバー22と、本体フレーム21の上側に位置する水深表示部23と、を備えている。
本体フレーム21は、例えば合成樹脂又は金属製の一体形成された部材である。本体フレーム21は、左右方向L1でスプール3を挟んでハンドル20側となる右側板21Aと、右側板21Aと反対側に位置する左側板21Bと、右側板21Aと左側板21Bとを連結する複数の連結部材21Cと、を有している。
右側板21Aと左側板21Bは、互いに左右方向L1に間隔を隔てて配置されている。また、それぞれの側板21A、21Bには、スプール3やモータ4を支持する支持部、及びクラッチ機構5、減速装置10等の回転駆動機構が配置されている。
右側板21A及び左側板21Bには、スプール3のスプール回転軸(図示省略)の端部が回転自在に支持された状態で装着されている。図2に示す連結部材21Cは、板状をなし、右側板21A及び左側板21Bの下部を連結する。連結部材21Cのうちの1つには、左右方向L1の略中央部分に釣り竿に取り付けるための釣り竿装着部24が装着されている。
カバー22は、右側カバー22A、左側カバー22B、及び前カバー22Cを備えている。右側カバー22Aは、右側板21Aを所定の収容空間を設けて覆い、右側板21Aの外縁部に例えばネジ止めされている。左側カバー22Bは、左側カバー22Bを所定の収容空間を設けて覆い、左側板21Bの外縁部に例えばネジ止めされている。前カバー22Cは、本体フレーム21の前部を覆っている。
右側板21Aの前方下部には、図3に示すように、外部からの電源ケーブルを接続するためのコネクタ28が接続端28aを下向きにした状態で装着されている。
(水深表示部)
水深表示部23は、図1に示すように、右側板21Aと左側板21Bとの間に配置されている。水深表示部23は、釣り糸の先端に装着可能な仕掛けの水深を表示可能な液晶ディスプレイからなる表示板23Aと、リール制御部(不図示)と、を有している。水深表示部23は、右側板21A及び左側板21Bの上部に載置されるケース部を構成し、右側板21A及び左側板21Bの外側面にネジ止め固定され、表示操作を行うための複数(本実施形態では3つ)の操作ボタン23Bを有している。
(ハンドル)
図1及び図2に示すように、ハンドル20は、ハンドル軸の先端部20aに回転不能に装着されたハンドルアーム25と、ハンドルアーム25の一端にハンドル軸C1と平行な軸回りに回転自在に装着されたハンドルノブ26と、リール本体2側に配置されたドラグ27と、を有している。
ハンドル20からのトルクは、クラッチ機構5がクラッチオンされた状態においてスプール3に直接伝達される。
(スプール)
スプール3は、右側板21Aと左側板21Bとの間でそれぞれ軸受(図示省略)をかいして回転自在に設けられている。スプール3は、不図示のスプール回転軸と、スプール回転軸と同軸に配置されて連動して回転可能な筒状の糸巻胴部32と、糸巻胴部32の両端に径方向の外側に向けて拡径されたフランジ部33と、を備えている。
スプール3は、前述したように減速装置10から図示しないスプール駆動機構を介して回転駆動され、クラッチ操作部材50によって駆動されるクラッチ機構5が連動している。スプール回転軸は、右側カバー22A及び左側カバー22Bに軸受を介して回転自在に各別に支持されている。
(クラッチ機構)
クラッチ機構5は、クラッチ操作部材50の操作によってハンドル20の回転をスプール3に伝達可能なクラッチオン状態と、ハンドル20の回転をスプール3に伝達不能なクラッチオフ状態とに切換可能である。クラッチオン位置では、ピニオンギアの回転がスプール回転軸に伝達され、クラッチオン状態になり、ピニオンギアとスプール回転軸とが一体回転可能になる。また、クラッチオフ位置では、ピニオンギアの回転がスプール回転軸に伝達されないため、クラッチオフ状態になり、スプール3は自由回転可能になる。
(クラッチ操作部材)
クラッチ操作部材50は、図1に示すように、クラッチ機構5をクラッチオン状態とクラッチオフ状態とに切り換え操作するためのものである。クラッチ操作部材50は、リール本体2の後部において、右側板21Aと左側板21Bとの間でリール本体2の後部に釣り竿装着部24に対して接近及び離反する方向に移動可能に設けられている。クラッチ操作部材50は、本実施形態において、スプール回転軸回りに揺動可能に設けられる。
(スプール駆動機構)
上述したスプール駆動機構は、スプール3を糸巻取方向に駆動する。また、巻き取り時にスプール3に対してドラグ27によりドラグ力を発生させて釣糸の切断を防止する。
ドラグ27は、ハンドル20のハンドルアーム25と右側カバー22Aとの間においてハンドル軸に同軸に設けられている。スプール駆動機構は、図示しないローラクラッチの形態の逆転防止部によって糸巻取方向の回転が禁止された上記のモータ4と、モータ4の回転を減速してスプール3に伝達したり、ハンドル20の回転を増速してスプール3に伝達する回転伝達機構と、を備えている。
(モータ)
モータ4は、図4に示すように、電動リール1の前部においてスプール3(図1参照)よりも前側の位置に配置され、半割れ形状のモータ収容体40(図2参照)に覆われた状態で設けられている。モータ4は、モータ回転軸41と、モータ本体42と、モータ本体42を保持する筐体43と、を有している。そして、モータ4は、筒状のモータケース44(筒状フレーム)内に収容されている。
モータ回転軸41は、モータ本体42の中心部をモータ軸線O方向に貫通し、モータ回転軸41の一端(紙面左側)の軸先端部41a及び他端(紙面右側)の軸基端部41bがそれぞれ筐体43、後述するモータエンドキャップ434に回転可能に支持されている。
ここで、モータ軸線Oにおいて、モータ回転軸41の軸先端部41a側を先端側、軸基端部41b側を基端側として以下説明する。
筐体43は、モータ4の外殻を形成している。筐体43は、回転中心にモータ回転軸41を有するモータ本体42を全周で覆う筒状の円筒体431と、円筒体431の先端を塞ぐ先端版432と、先端版432の中央において第1軸受435を支持する第1中央筒433A及びモータ防水シール436を支持する第2中央筒433Bと、を有している。
円筒体431の基端431bは、右側板21Aに固定されたモータエンドキャップ434に対して第2軸受437を介して液密に係合されて筐体43内が閉塞されている。
先端版432は、内側に開口部432bを有するリング状をなし、外周部が円筒体431の先端431aに接続され、開口部432bが第1中央筒433A及び第2中央筒433Bに接続されている。先端版432には、厚さ方向に貫通する雌ねじ孔432aが形成されている。雌ねじ孔432aには、モータケース44との間で固定される固定ねじ47が螺合される。
第1中央筒433Aの内側には、モータ回転軸41の軸基端部41b側においてモータ回転軸41を回転可能に支持する第1軸受435が配置され、第2中央筒433Bの内側においてモータ回転軸41との間で止水するモータ防水シール436が配置されている。モータ防水シール436がモータ本体42、第1軸受435、及び先端版432よりも先端側に位置することで、モータ4(筐体43)内への水の浸入が防止された構成になっている(図5参照)。
そして、モータ回転軸41におけるモータ防水シール436より軸先端部41a側に突出する部分には、太陽ギア11が回転不能に挿通された状態で固定されている。
太陽ギア11よりさらに突出したモータ回転軸41の軸先端部41aには、キャリア6の内周面61aとの間に、キャリア6を回転可能に支持するキャリア軸受部14(後述する)が設けられている。
モータケース44は、図4乃至図6に示すように、モータ4の筐体43を収容し固定する筒状のケース筒45と、ケース筒45の先端寄りの位置に設けられ、ケース筒45の内側の空間をモータ回転軸41方向に画成する隔壁46(端板)と、が一体的に設けられている。隔壁46を挟んで軸基端部41b側の一方の第1空間46A(内空側)にはモータ4が収容され、他方の第2空間46B(外方側)には太陽ギア11、遊星ギア12、リングギア13、及びキャリア6の一部が配置されている。
ケース筒45における第2空間46B側の内周面45bには、図7に示すリングギア13が同軸に回転不能な状態で嵌合されている。隔壁46のキャリア6に対向する先端面46aには、後述する一対の回止め凹部132に係合するようにモータ回転軸41方向の一端側に向けて突出する一対の回止め凸部461(第2係合凹凸部)が設けられている。
回止め凸部461は、ケース筒45の径方向に直交する方向の凸面を形成し、前記内周面45bにおいて径方向に対向する2箇所に設けられている。
隔壁46の基端面46bは、筐体43の先端版432が当接している。隔壁46には、先端版432の雌ねじ孔432aに対応する位置にねじ挿入穴46cが形成されている。ねじ挿入穴46cに第2空間46B側から固定ねじ47(固定部材)を挿通させて、先端版432の雌ねじ孔432aに螺合させることによって、モータ4(筐体43)がモータケース44に固定されている。すなわち、モータケース44は、モータ回転軸41の太陽ギア11寄りの位置で筐体43に対して固定されている。
なお、隔壁46と先端版432との接触部分には、熱伝導グリスや熱伝導シートを介在させるようにしてもよい。
(減速装置)
図4に示すように、減速装置10は、モータ4の回転駆動力を減速させてスプール3(図1参照)に伝達する。減速装置10は、図5に示すように、モータ4のモータ回転軸41に設けられた太陽ギア11と、太陽ギア11に噛合し、遊星ギア支持軸121を有する複数の遊星ギア12(12A、12B、12C)と、太陽ギア11と同軸に設けられ、各遊星ギア12を内周部で噛合させる内周歯車131を有し、内周歯車131に沿って複数の遊星ギア12A、12B、12Cを周回移動させるリングギア13と、各遊星ギア12の遊星ギア支持軸121の両端121a、121bを支持するとともに、複数の遊星ギア12A、12B、12Cの周回移動に伴ってモータ回転軸41を中心にして回転してスプール3に回転駆動力を伝達するキャリア6と、を備えている。
減速装置10では、3つの遊星ギア12A、12B、12Cで構成され、モータ4の駆動時に、モータ回転軸41の回転駆動力を太陽ギア11と遊星ギア12で減速させて、キャリア6を介してスプール3に伝達する構成となっている。
各遊星ギア12A、12B、12Cは、モータケース44の先端の内周面45bに設けられたリングギア13に常時噛合した構造となっている。
(太陽ギア)
太陽ギア11は、図4、図5、及び図8に示すように、モータ回転軸41の軸先端部41aに同軸に固定されている。太陽ギア11は、外周に歯部111が形成されている。太陽ギア11の歯部111には、3つの遊星ギア12A、12B、12Cが噛合している。
(遊星ギア)
各遊星ギア12A、12B、12Cは、図4に示すように、それぞれの遊星ギア支持軸121の両端121a、121bがキャリア6に支持された両端支持構造であり、図8に示す軸受123を介して遊星ギア支持軸121回りに回転可能に設けられている。
これら遊星ギア12A、12B、12Cは、図9及び図10に示すように、それぞれの外周の歯部122のうち半径方向内側の部分(符号122a)で太陽ギア11と噛合し、同じく半径方向外側の部分(符号122b)でリングギア13と噛合する。
(リングギア)
リングギア13は、図4、図5、及び図7に示すように、モータ回転軸41と同軸に設けられ、3つの遊星ギア12A、12B、12Cをリング内周面で噛合させる内周歯車131を有している。遊星ギア12A、12B、12Cは、それぞれが太陽ギア11の回転によって自転しながら内周歯車131に沿って周回移動される。
リングギア13は、モータケース44の第2空間46B側の内周面45b(図5参照)に回転不能な状態で嵌合されている。リングギア13には、図5及び図7に示すように、隔壁46に対向する外周縁部13aにおいて周方向の一部を切り欠いて形成された回止め凹部132(第1係合凹凸部)を有している。回止め凹部132は、リングギア13の径方向に直交する方向の切欠面132aを形成し、外周縁部13aにおいて、リングギア13の径方向に対向する2箇所に設けられている。
このようにリングギア13とモータケース44の隔壁46とのそれぞれにモータ回転軸41方向に突出又は凹ませた係合凹凸部(図6に示す回止め凸部461、回止め凹部132)を形成し、互いに係合させることで、モータケース44に対するリングギア13の回転が規制される。
(キャリア)
図4及び図5に示すように、キャリア6は、3つの遊星ギア12A、12B、12Cの遊星ギア支持軸121を支持するとともに、各遊星ギア12A、12B、12Cのリングギア13に沿う周回移動に伴ってモータ回転軸41を中心にして回転してスプール3に回転駆動力を伝達する。
キャリア6は、リングギア13の内側で周回移動する各遊星ギア12A、12B、12Cとともにモータ回転軸41回りに回転する第1支持体61と、第1支持体61より前記隔壁46と反対側に突出してスプール3に回転を伝達する第2支持体62と、を有している。第1支持体61は、太陽ギア11をモータ回転軸41方向の軸先端部41aから囲うように配置され、キャリア軸受部14を介してモータ回転軸41回りに回転可能に支持されている。
第1支持体61は、有頂筒状で、内側でモータ回転軸41の軸先端部41aに回転可能に支持されたキャリア本体63を有している。さらに、第1支持体61には、モータ回転軸41と同軸に配置される一対の固定フランジ64、65が設けられている。第2固定フランジ65(第2固定板)は、キャリア本体63の開口端から径方向の外側に向けて全周にわたって突出したリング状をなしている。第1固定フランジ64(第1固定板)は、第2固定フランジ65に対して基端側に離間して対向するように配置されたリング状をなしている。
キャリア本体63は、内側に太陽ギア11及びモータ回転軸41の軸先端部41aが配置され、内周面63aとモータ回転軸41の軸先端部41aとの間にキャリア軸受部14が設けられている。つまり、キャリア6(キャリア本体63)は、キャリア軸受部14を介して太陽ギア11(モータ回転軸41)回りに回転可能に設けられ、太陽ギア11の回転とは異なる回転数で回転できるようになっている。
第1固定フランジ64と第2固定フランジ65とは、図9乃至図12に示すように、同外径をなし、連結壁66(遊星ギア保持壁)を介して一体的に設けられている。太陽ギア11は、第1固定フランジ64の中央部分に形成された円形の内周部64aから双方のフランジ64、65間同士の間に挿入された状態で配置される。モータ回転軸41の軸先端部41aは、第2固定フランジ65の中央部分に形成された中心穴65aから先端側に向けて突出した状態で配置される。そして、第1固定フランジ64と第2固定フランジ65との間には、太陽ギア11に噛合する3つの遊星ギア12が周方向に一定の間隔をあけて回転可能に支持されている。
第1固定フランジ64と第2固定フランジ65とによって各遊星ギア12A、12B、12Cの遊星ギア支持軸121の両端121a、121bが固定されている。各遊星ギア12A、12B、12Cは、それぞれ少なくとも前記外周部分(歯部122のうち前記半径方向外側の部分122b)が第1固定フランジ64と第2固定フランジ65の外周部から突出した状態で配置されており、前記半径方向外側の部分122aでリングギア13に噛合するように設けられている。
連結壁66は、各遊星ギア12A、12B、12Cから間隔をあけて干渉しない位置に設けられている。連結壁66は、第1固定フランジ64の外周部64b側からTスロット加工により形成され、第1固定フランジ64の内周部64a側からエンドミル加工により連結壁66の内周端部66aを内周部64aよりも外周側に部分的に凹曲面となるように切削することにより製造されている。これにより、連結壁66の内周端部66aの位置が内周部64aよりも外周側に位置するため、遊星ギア12と連結壁66とのクリアランスを大きく確保することができる。
しかも、第1固定フランジ64の内周部64a側からエンドミル加工をすることにより、薄肉の発生を防止することができる。
図13に示すように、遊星ギア支持軸121のうち、一方の第1固定フランジ64に支持される第1軸固定部121aの軸径は、他の部分(符号121cの軸本体部分)の軸径よりも小さく形成されている。第1軸固定部121aは、第1固定フランジ64に対してカシメられたカシメ部124によって固定されている。
他方の第2固定フランジ65に支持される第2軸固定部121bは、第2固定フランジ65に嵌合された状態で固定されている。遊星ギア支持軸121の第2軸固定部121bは、軽圧入により第2固定フランジ65に固定されている。ここで、軽圧入とは、一般的に組立や分解に相当な力を要する嵌め合いであって、高精度の固定取付けを要する圧入とされる。
第1支持体61のキャリア本体63の外周面63bには、モータケース44におけるケース筒45における第2空間46B側の内周面45bとの間に外側防水シール67が設けられている。
このように構成される電動リール1では、外部電源に接続した給電コードを給電接続部に接続することで、モータが駆動可能となる。そして、クラッチ機構5がクラッチオン状態にあるとき、ハンドル20を巻取り操作したり、パワーレバーを操作してモータ4を駆動することで、これらの駆動力が減速装置10によりスプール3に伝達されて、スプール3が回転して釣糸が巻き取られる。そして、モータ4の回転駆動力が、複数の遊星ギア12A,12B、12Cにより減速されてスプール3に伝達される。
一方、クラッチ操作部材50を操作して、クラッチ機構5をクラッチオフ状態に切り換えると、スプール3がスプールフリー状態に切り換わって釣糸を繰り出すことが可能となる。
次に、上述した電動リール1の減速装置10において、キャリア6に遊星ギア12を組み付ける製造方法としては、図5に示すように、キャリア6の第1固定フランジ64と第2固定フランジ65同士の間に3つの遊星ギア12A、12B、12Cを配置した後、それぞれの遊星ギア支持軸121を使用して各遊星ギア12の回転軸孔に挿通する。そして、図13に示すように、回転軸孔に挿通された遊星ギア支持軸121の第2軸固定部121bを軽圧入により第2固定フランジ65に固定する。これとともに、第1軸固定部121aを第1固定フランジ64に対してカシメてカシメ部124を形成することで固定する。これにより遊星ギア支持軸121は両固定フランジ64、65に固定された両端支持構造となる。
次に、このように構成される電動リール1の減速装置10、電動リール1の減速装置10の製造方法、及び電動リール1の作用について、図面に基づいて詳細に説明する。
図4に示すように、本実施形態による電動リール1の減速装置10では、複数の遊星ギア12A,12B、12Cの遊星ギア支持軸121の両端が図13に示すようにキャリア6に支持されているので、高負荷時における遊星ギア支持軸121にたわみを低減することができ、たわみによる騒音も抑えることができる。
また、遊星ギア支持軸121が両端支持によりキャリア6に固定されているので、従来の片持ち支持による遊星ギアのように、遊星ギアの抜け止めとして遊星ギア支持軸に設けられていたフランジ部材が不要となる。そのため、遊星ギア支持軸121の軸径を小さくすることが可能となり、例えばより歯数の少ない遊星ギアを選択することが可能となり、減速装置10としての減速比の選定の自由度を高めることができる。
また、フランジ部材を省略することで、遊星ギア支持軸121の軸受け長を長くすることが可能なスペースを確保できる。そのため、軸受け長を長くして遊星ギア12の噛合状態を安定させることができる。
また、本実施形態では、前述のように遊星ギア支持軸121を従来に比して細径化することができるので、支持軸に対する遊星ギア12の周速を低下させることで両者間の摩擦損失を低減させ、回転効率をさらに向上させることができる。
また、本実施形態では、遊星ギア支持軸121は、第1軸固定部121aと他の軸部分121cとの間に段部が形成されることになる。この段付きの遊星ギア支持軸121を使用して、第2軸固定部121bを第2固定フランジ65に嵌合させた状態で第1軸固定部121aをカシメてカシメ部124を係止することで、遊星ギア支持軸121が抜け止めされた状態で固定される。
このように、本実施形態では、簡単な軸形状により遊星ギア支持軸121を一対の固定フランジ64、65に対して回転不能に固定することができる。
また、本実施形態では、遊星ギア支持軸121の第1軸固定部121aをカシメによってキャリア6の第1固定フランジ64に固定する前の組立時において、第2軸固定部121bが軽圧入により第2固定フランジ65に固定されているので、遊星ギア支持軸121が脱落することを防止でき、作業性の向上を図ることができる。
さらに、本実施形態では、モータ4を収容するとともに、モータ回転軸41を回転自在に支持する隔壁46を有するモータケース44が設けられ、隔壁46がモータ4と太陽ギア11との間に介在され、モータ4は、隔壁46に固定されているので、モータ回転軸41がモータケース44のモータエンドキャップ434側(モータ4を挟んで隔壁46と反対側)で固定される場合に比べて、モータ4とモータケース44との接触面積が増大し、モータ駆動時の発熱を効率よくモータケース44に伝達させて放熱することができる。
また、本実施形態では、モータエンドキャップ434側でモータ回転軸41を固定する従来の場合に比べて、モータ4の組付け部分が太陽ギア11に近接した位置となることから、組付け部分のモータ4の長さ(レバー比)が小さくなる。そのため、基端側となるモータエンドキャップ434側で固定される従来の固定構造よりも組付け部分の平面度の精度を緩和することができる。
また、本実施形態では、キャリア6をキャリア軸受部14を介して太陽ギア11、又はモータ回転軸41に支持させる構成となるので、キャリア軸受部14を小型化できる。そして、キャリア軸受部14を配置するためのモータ回転軸41方向の長さ寸法の増大を抑えることができる。つまり、キャリアの収容筒の外周面で軸受けする場合のように、大きな軸受を設けることに伴って収容筒の軸方向の寸法が長くなることを抑えることができる。
また、キャリア6を太陽ギア11、又はモータ回転軸41に支持させることにより、太陽ギア11と遊星ギア12との噛み合い精度を向上させることができる。
上述のように構成された本実施形態による電動リールの減速装置、電動リールの減速装置の製造方法、及び魚釣用電動リールでは、遊星ギア12のたわみを抑制することで、回転効率を向上させ、減速装置10としての効率を高めることができる。
(第1変形例)
次に、第1変形例による電動リールの減速装置の第2キャリア6Bについて、図14乃至図17を用いて具体的に示す。第2キャリア6Bは、上記の実施形態と同様に、3つの遊星ギア12A、12B、12Cの遊星ギア支持軸121を支持する。
第2キャリア6Bでは、一対の固定フランジ64A、65Aが分割されている。第1固定フランジ64A(第1固定板)、及び第2固定フランジ65A(第2固定板)は、互いに同軸でその軸方向に離間した状態で配置され、複数(ここでは3つ)の第1リンクシャフト68Aによって連結されている。
ここで、以下の説明では、第1固定フランジ64A及び第2固定フランジ65Aとの共通する中心軸をキャリア軸C3という。キャリア軸C3において、第2固定フランジ65A側を下側、下方とし、第1固定フランジ64A側を上側、上方とする。
図16及び図17に示すように、固定フランジ64A、65Aには、それぞれ遊星ギア支持軸121が嵌入される第1貫通孔64c、65cと、リンクシャフト68の端部68aが嵌入される第2貫通孔64d、65dと、を有している。また、第1固定フランジ64Aの中央部において第1支持体61を嵌合させる第3貫通孔64eが設けられている。第3貫通孔64eには、第1支持体61に噛合する歯状面が形成されている。
第2キャリア6Bでは、上述した実施形態の連結壁66(図9乃至図12参照)が省略され、代わりに第1リンクシャフト68Aが設けられた構成となっている。
第1リンクシャフト68Aは、キャリア軸C3回りに周回する周方向に隣り合う遊星ギア12A、12B、12C同士の間で、遊星ギア12A、12B、12Cに干渉しない位置に配置されている。リンクシャフト68Aの軸径寸法は、キャリア軸C3方向の両端部(上端部68a、下端部68a)が中央部68cよりも小径となっている。そして、第1リンクシャフト68Aの両端部68a、68bが各固定フランジ64A、65Aの第2貫通穴64d、65dに嵌入された状態でカシメられている。第2貫通穴64d、65dは、第1リンクシャフト68Aの両端部68a、68bと略同径の内径で設けられている。そのため、第1リンクシャフト68Aは、カシメられた後に固定フランジ64、65がキャリア軸C3方向に位置決めされることになる。
次に、第1変形例による減速装置10の第2キャリア6Bにおいて、遊星ギア12を組み付ける製造方法について説明する。
図17に示すように、先ず、第2固定フランジ65Aに3つの遊星ギア12A、12B、12Cを配置するとともに、3本の第1リンクシャフト68Aを配置する。このとき、遊星ギア支持軸121の下端部121dを第2固定フランジ65Aの第2貫通孔65dに挿通させ、第1リンクシャフト68Aの下端部68bを第2貫通孔65dに挿通させる。続いて、第1固定フランジ64Aに対向するように第2固定フランジ65Aを配置する。このとき、遊星ギア支持軸121を第1固定フランジ64Aの第2貫通孔64dに挿通させ、第1リンクシャフト68Aの上端部68aを第1貫通孔64cに挿通させる。
その後、第1リンクシャフト68Aの上端部68a及び下端部68bを各固定フランジ64A、65Aのキャリア軸C3方向の外側からカシメることで、第1リンクシャフト68Aが一対の固定フランジ64A、65Aに固定されるとともに、3つの遊星ギア12A、12B、12Cも固定される。ここで、図14〜図16の符号Rは、カシメ部を示している。
第1変形例によるキャリア6Bでは、第1固定フランジ64Aと第2固定フランジ65Aとを第1リンクシャフト68Aによってカシメにより固定できる構造であるので、図10に示す上述した実施形態のようなTスロット加工やエンドミル加工により連結壁66を第1固定フランジ64Aに固着するという手間のかかる製造を省略することができる。
(第2変形例)
次に、図18及び図19に示す第2変形例による第3キャリア6Cは、上述した第1変形例の第1リンクシャフト68Aの形状を代えた第2リンクシャフト68Bを採用した構成である。
第2リンクシャフト68Bは、上端部68dが中央部68cと同径をなし、その外周縁の全周から径方向の外側に向けて鍔部681が形成されている。第2リンクシャフト68Bの下端部68bは、中央部68cより小径に形成されている。第1固定フランジ64Aには、第2リンクシャフト68Bの上端部68dが挿通可能な挿通孔64fが形成され、さらにこの挿通孔64fの外側の内周縁に鍔部681に係合する段部64gが形成されている。第2固定フランジ65Aには、第2リンクシャフト68Bの下端部68bが挿通可能な挿通孔65eが形成されている。
第2変形例では、第2リンクシャフト68Bの下端部68bのみがキャリア軸C3方向の外側からカシメられてカシメ部Rを形成する。これにより、第1固定フランジ64Aと第2固定フランジ65Aとが第2リンクシャフト68Bによって固定されるとともに、3つの遊星ギア12A、12B、12Cも固定される。
本第2変形例では、第2リンクシャフト68Bの片側に鍔部681とし、この鍔部681を段部64gに係合させることにより、第2リンクシャフト68Bの上端部68dのみをカシメることで第2リンクシャフト68Bで一対の固定フランジ64A、65Aを固定することができる。そのため、第2リンクシャフト68Bの両側をカシメる上述した第1変形例の場合よりもさらに効率よく、かつ簡単にカシメることができ、手間のかかる作業を低減することができる。
なお、第2変形例では、第2リンクシャフト68Bの上端部68dに鍔部681を設けた構成としているが、これに限定されることはなく、第2リンクシャフト68Bの上端部68dにおいて周方向の一部に径方向の外側に突出する突起部を設けた構成であってもかまわない。
また、第2リンクシャフト68Bにおいて、鍔部681を設ける位置として上端部68dであることに限定されず、下端部68bに鍔部が設けられていてもよい。
(第3変形例)
次に、図20に示す第3変形例は、第1固定フランジ64Aと第2固定フランジ65Aとの間に遊星ギア12を支持する際に、遊星ギア12の支持軸(カシメ支持軸126)を一対の固定フランジ64A、65Aとともにカシメてカシメ部Rを形成する構成である。
カシメ支持軸126は、第1軸部126Aと、第2軸部126Bと、張出リング部126Cと、が一体で設けられている。第1軸部126Aと第2軸部126Bとは張出リング部126Cを介して同軸に配置されている。第1軸部126Aは、遊星ギア12のベアリング125に挿通されて固定される。第2軸部126Bは、第1軸部126Aより小径であり、固定フランジ64A、65Aの各第2挿通孔64d、65dに挿通された状態でカシメ支持軸126の上端部126a及び下端部126bがカシメられている。張出リング部126Cは、第1軸部126Aの軸径よりも大径に形成されている。
カシメ支持軸126は、第1軸部をベアリング125に挿通させ、張出リング部126Cの下端面126cをベアリング125の上端125aに当接させたときに、第1軸部126Aの下端部126bが第2固定フランジ65Aから下方に突出した状態となる。さらに、第2軸部126Bに第1固定フランジ64Aの第2挿通孔65dに貫通させて、張出リング部126Cの上端面126dに第1固定フランジ64Aを当接させたときに、第2軸部126Bの上端部126aが第1固定フランジ64Aから上方に突出した状態となる。そして、各固定フランジ64A、65Aから突出した端部126a、126bがカシメられる。
これにより、遊星ギア12がカシメ支持軸126によって一対の固定フランジ64A、65Aに固定されることになる。この場合、張出リング部126Cと、ベアリング125の上端125a及び第1固定フランジ64Aと、の接触面積を大きくすることができるので、カシメが外れることを抑制することができる。
以上、本発明による電動リールの減速装置、電動リールの減速装置の製造方法、及び魚釣用電動リールの実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。実施形態は、その他様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。実施形態やその変形例には、例えば当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、均等の範囲のものなどが含まれる。
例えば、上記実施形態では、モータ4のモータ回転軸41に直結する減速装置10を対象としているが、このモータ4に設けられる減速装置10であることに限定されることはない。例えば、スプール回転軸に直結するスプール用減速装置であってもかまわない。すなわち、スプール回転軸の端部に太陽ギアが固定され、その太陽ギアに噛合する複数の遊星ギアが設けられ、リングギアに沿って周回する遊星ギアとともに回転するキャリアが設けられ、このキャリアは上述したモータ4の減速装置10から回転駆動力が伝達される構成であってもよい。この場合には、モータ4の回転駆動力は、減速装置10を介してスプール用減速装置に伝達され、さらにスプール用減速装置で減速されてスプール3を回転させるようになっている。
また、本実施形態では、キャリア6において遊星ギア支持軸121の軸線方向の両側に一対の対向する固定フランジ64、65を有する構成としているが、このような構成に限定されることはない。
また、本実施形態では、遊星ギア支持軸121の第1軸固定部121aが第1固定フランジ64に対してカシメ部124によって固定された構成としているが、カシメによる固定手段であることに制限されることはなく、嵌合等、メカニカルな結合構造であってもかまわない。さらに、本実施形態では、遊星ギア支持軸121の第2固定フランジ65に支持される第2軸固定部121bが軽圧入により嵌合された状態で固定されているが、例えばすき間ばめ等の他の固定手段を採用してもよい。
また、モータ4とモータケース44との固定方法として、本実施形態ではモータケース44の隔壁46を使用して固定ねじ47によってモータ4の筐体43に固定しているが、固定ねじを用いる固定方法に限定されることはなく、他の固定手段を採用することも可能である。また、固定部位として、隔壁46や筐体43であることに限定されることはなく、またその固定位置、固定箇所数も適宜設定することができる。
さらに、遊星ギアの数量、配置などの構成についても任意に設定することができる。
1 電動リール
2 リール本体
3 スプール(回転駆動部)
4 モータ
6、6B、6C キャリア
10 減速装置
11 太陽ギア
12、12A、12B、12C 遊星ギア
13 リングギア
14 キャリア軸受部
20 ハンドル
21 本体フレーム
41 モータ回転軸
42 モータ本体
43 筐体
44 モータケース(筒状フレーム)
45 ケース筒(筒状部材)
46 隔壁(端板)
61 第1支持体
63 キャリア本体
64、64A 第1固定フランジ(第1固定板)
65、65A 第2固定フランジ(第2固定板)
66 連結壁
67 外側防水シール
68A 第1リンクシャフト
68B 第2リンクシャフト
121 遊星ギア支持軸
121a 第1軸固定部
121b 第2軸固定部
124 カシメ部
126 カシメ支持軸
132 回止め凹部(第1係合凹凸部)
461 回止め凸部(第2係合凹凸部)
C3 キャリア軸
R カシメ部

Claims (9)

  1. モータの回転駆動力を減速させて回転駆動部に伝達する電動リールの減速装置であって、
    前記モータのモータ回転軸に設けられた太陽ギアと、
    該太陽ギアに噛合し、遊星ギア支持軸を有する複数の遊星ギアと、
    前記太陽ギアと同軸に設けられ、前記複数の遊星ギアを内周部で噛合させる内周歯車を有し、該内周歯車に沿って前記複数の遊星ギアを周回移動させるリングギアと、
    前記複数の遊星ギアの前記遊星ギア支持軸の両端を支持するとともに、前記複数の遊星ギアの周回移動に伴って前記太陽ギアを中心に回転して前記回転駆動部に回転駆動力を伝達するキャリアと、
    を備えている、電動リールの減速装置。
  2. 前記キャリアは、前記遊星ギア支持軸の軸線方向の両側に配置される一対の固定板を有し、
    前記遊星ギア支持軸のうち、前記一対の固定板のうち一方の第1固定板に支持される第1軸固定部の軸径は、他の部分の軸径よりも小さく形成され、
    前記第1軸固定部は、前記第1固定板にカシメ部によって固定され、
    他方の第2固定板に支持される第2軸固定部は、前記第2固定板に嵌合された状態で固定されている、請求項1に記載の電動リールの減速装置。
  3. 前記遊星ギア支持軸の前記第2軸固定部は、軽圧入により前記第2固定板に固定されている、請求項2に記載の電動リールの減速装置。
  4. 前記モータを収容するとともに、前記モータ回転軸を回転自在に支持する端板を有する筒状フレームが設けられ、
    前記端板は、前記モータと前記太陽ギアとの間に介在され、
    前記モータは、前記端板に固定されている、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電動リールの減速装置。
  5. 前記キャリアには、前記太陽ギアと同軸に配置され、前記太陽ギア、又はモータ回転軸を径方向の外側から軸受けするキャリア軸受部が設けられている、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電動リールの減速装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の電動リールの減速装置の製造方法であって、
    前記キャリアは、一体的に形成され、
    前記キャリアの内側に前記複数の遊星ギアを配置した後、前記遊星ギア支持軸の両端を支持するようにした、電動リールの減速装置の製造方法。
  7. 前記キャリアは、前記複数の遊星ギアの前記遊星ギア支持軸における軸線方向の両側に配置される一対の固定板を有し、
    周方向に間隔をあけて配置される前記遊星ギア同士の間には、前記一対の固定板同士を連結する遊星ギア保持壁が設けられ、
    前記遊星ギア保持壁は、前記固定板の外周側からTスロット加工により形成され、
    前記固定板の内周側からエンドミル加工により前記遊星ギア保持壁の内周端部を切削するようにした、請求項6に記載の電動リールの減速装置の製造方法。
  8. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の電動リールの減速装置の製造方法で使用するキャリアにおいて、互いに分割された一対の固定板を有し、該一対の固定板同士の間に前記複数の遊星ギアを配置して固定する電動リールの減速装置の製造方法であって、
    一方の第1固定板に前記複数の遊星ギア、及び前記一対の固定板同士を連結するリンクシャフトを配置する工程と、
    前記複数の遊星ギア及び前記リンクシャフトを配置した後、前記リンクシャフトの少なくとも一方の端部をカシメで固定する工程と、
    を有する、電動リールの減速装置の製造方法。
  9. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の電動リールの減速装置をリール本体内に備えた魚釣用電動リールであって、
    前記キャリアは、前記リール本体に設けられたスプールに接続され、
    前記モータの回転駆動力が前記キャリアによって両端支持された前記複数の遊星ギアを介して減速されて前記スプールを回転させる、魚釣用電動リール。
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