JP4717746B2 - ギヤードモータおよびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ギヤードモータおよびその製造方法に関し、さらに詳しくは、給湯器のバルブなどの駆動源として好適に用いられるギヤードモータおよびその製造方法に関するものである。
従来、給湯器のバルブなどの駆動源には、モータと減速歯車とを組み合わせ、モータからの回転を減速して出力軸からその回転力を出力するギヤードモータが使用されている。
ここで、ギヤードモータが使用される機器によっては、減速比が異なる場合がある。このとき、減速比が異なる機器ごとにそれぞれ専用のギヤードモータを複数種類製造するとなると、部品点数が多くなりコストの増加に繋がる。よって、部品点数を削減するために、ギヤードモータを収容するケースやモータ、出力軸などの主要構成を共通化し、ギヤードモータ内に組み込まれる減速歯車を変更することによって減速比を変更することが行なわれている。
例えば特許文献1には、図6に示すように、モータ62の回転軸62aに連結されたウォーム64とモータ62の回転力を出力する出力軸66との間に、小歯車と大歯車とで構成される減速歯車を回転可能に軸支する複数の軸芯68,70,72が設けられ、複数の軸芯68,70,72の一部または全部に軸支する減速歯車の組み合わせによって所定の減速比でモータ62の回転軸62aから出力軸66にモータの回転を伝達するギヤードモータ60が開示されている。
このギヤードモータ60は、例えば2段減速する場合、大歯車74と小歯車78を軸芯72に固設し、大歯車74をウォーム64に噛合させ、小歯車78を出力軸66に固設された大歯車76に噛合させる構成にする。また、3段減速する場合、小歯車80と大歯車82を軸芯70に追加して、大歯車74をウォーム64に噛合させ、小歯車78を大歯車82に噛合させ、小歯車80を出力軸66に固設された大歯車76に噛合させる構成にする。4段減速する場合、小歯車84と大歯車86を軸芯68に追加して、大歯車74をウォーム64に噛合させ、小歯車78を大歯車82に噛合させ、小歯車80を大歯車86に噛合させ、小歯車84を出力軸66に固設された大歯車76に噛合させる構成にする。
また、主要構成を共通化し歯車を変更することによって減速比を変更する他のギヤードモータとしては、例えば図7に示すギヤードモータ88がある。ギヤードモータ88は、図7(a)に示すように、モータ90の回転軸92とモータ90の回転力を出力する出力軸94の出力歯車96との間に、小歯車98と大歯車100とで構成される第1の減速歯車102と、小歯車104と大歯車106とで構成される第2の減速歯車108と、減速歯車を回転可能に軸支する4本の回転軸110a,112a,110b,112bとを備えている。第1の減速歯車102および第2の減速歯車108は、回転軸110a,112aにそれぞれ軸支されている。
このギヤードモータ88は、減速歯車の外径を変更して減速比を変更する。このとき、減速歯車の外径を変更すると軸間距離が変動するので、図7(b)に示すように、外径を変更した第1の減速歯車102’および第2の減速歯車108’は、回転軸110a,112aとは軸間距離の異なる回転軸110b,112bにそれぞれ軸支される。
特開2004−11731号公報
しかしながら、特許文献1に示すギヤードモータ60は、減速比によっては、複数の軸芯68,70,72のうちの一部が使われないことがある。このように、ギヤードモータ60は使われない軸芯を備える場合もあるため、部品点数の増加によりコストが上昇するという問題がある。また、所定の減速比を得るために、複数の減速歯車を組み合わせるので、限られたスペースの中では、輪列を構成することができないときがあるという問題がある。
一方、図7に示すギヤードモータ88においても、使われない回転軸を常に備える構成であるため、部品点数の増加によりコストが上昇するという問題がある。
本発明が解決しようとする課題は、限られたスペースの中で輪列を構成することができ、部品点数の削減によるコスト削減が可能なギヤードモータおよびその製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明に係るギヤードモータは、請求項1に記載のように、モータと、このモータの回転が伝達される出力歯車が固設された前記モータの回転力を出力する出力軸とを有し、同軸状に一体化された大径歯車と小径歯車とで構成され、組み合わせることにより所定の減速比にして前記モータの回転を前記出力歯車に伝達する複数の複合歯車が、この複数の複合歯車を支持する支持部材上に別設された金属製の支持軸により回転自在に軸支されて前記モータと前記出力歯車との間に配置されるとともに、前記複数の複合歯車の前記出力歯車側に配置される複合歯車と前記出力歯車との間には、前記出力歯車側に配置される複合歯車の大径歯車と前記出力軸とを離間させるアイドル歯車が、この複合歯車の小径歯車および出力歯車と噛合した状態で設けられ、前記アイドル歯車は、前記支持軸の位置を変更させずに前記所定の減速比を変更するために前記複数の複合歯車のうちの一対の複合歯車の互いに噛合する大径歯車と小径歯車の径を変更したときに、前記アイドル歯車が介在することによって前記出力歯車側に配置された前記複合歯車の大径歯車と前記出力軸とが干渉しない大きさに設定されていることを特徴とすることを要旨とするものである。
この場合、請求項2に記載のように、前記アイドル歯車を回転自在に軸支するアイドル歯車の支持軸は、前記支持部材と一体形成されていることが望ましい。
このとき、請求項3に記載のように、前記支持部材および前記アイドル歯車の支持軸は、樹脂により一体形成されていることが望ましい。
そして、請求項4に記載のように、前記支持部材は、前記モータの上側を覆って配置され前記モータの回転軸が貫通するモータ地板により構成されているとともに、このモータ地板には、このモータ地板を貫通した前記モータの回転軸の末端を支持する軸受が形成されていることが望ましい。
一方、本発明に係るギヤードモータの製造方法は、請求項1から4のいずれかに記載のギヤードモータの製造方法であって、前記複数の複合歯車は、軸間距離が同じで減速比が異なる組み合わせが複数組用意されており、前記複数の複合歯車の複数の組み合わせの中から適宜特定の組み合わせが選択されて組み込まれることを要旨とするものである。
本発明の請求項1に記載のギヤードモータによれば、複数の複合歯車の出力歯車側に配置される複合歯車と出力歯車との間にこの複合歯車および出力歯車と噛合した状態でアイドル歯車が設けられているので、出力歯車側に配置される複合歯車の大径歯車と出力軸とが離間して、出力歯車側に配置される複合歯車の大径歯車と出力軸とが干渉しにくくなる。これにより、複合歯車の大径歯車と出力軸とを一切干渉させることなく、複数の複合歯車の外径を変更させることにより減速比を変更することができる。故に、複数の複合歯車を軸支するそれぞれの支持軸の位置を変更させずにすむので、高価な金属支持軸を余分に設ける必要がない。そして、限られたスペースの中で輪列を構成することができ、部品点数の削減によるコスト削減を図ることができる。
この場合、請求項2に記載のように、アイドル歯車を回転自在に軸支する支持軸が支持部材と一体形成されている構成であれば、アイドル歯車の支持軸部品を削減することができる。
このとき、請求項3に記載のように、支持部材およびアイドル歯車の支持軸が樹脂により一体形成されている構成であれば、アイドル歯車の支持軸部品を削減することができるとともに、樹脂化によるコスト削減を図ることができる。
そして、請求項4に記載のように、支持部材がモータの上側を覆って配置されモータの回転軸が貫通するモータ地板により構成されているとともに、このモータ地板には、このモータ地板を貫通したモータの回転軸の末端を支持する軸受けが形成されている構成であれば、組付け容易なギヤードモータとなる。
本発明の請求項5に記載のギヤードモータの製造方法によれば、複数の複合歯車の組み合わせのみを変えるだけで、減速比の異なる複数種類のギヤードモータが構成可能となり、製造コストが削減できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るギヤードモータを表す分解斜視図である。図2は、図1に示すギヤードモータを組付けた斜視図である。図3は、図2に示すギヤードモータを蓋部材で覆った状態を表す斜視図である。図4は、図3におけるA−A断面図である。図5は、ギヤードモータの減速比を変更する例を示す模式図である。
図1に示すように、本発明の一実施形態に係るギヤードモータ10は、モータ12と、このモータ12の回転が伝達される出力歯車14が固設されモータ12の回転力を出力する出力軸16とを有し、モータ12と出力軸16との間に、モータ12の回転を出力軸16の出力歯車14に伝達する第1の複合歯車18、第2の複合歯車20、およびアイドル歯車22を備えている。ギヤードモータ10は、モータ12から供給される回転を減速し回転力を増加させて出力軸16から出力を行なうものである。
モータ12は、ロータ25と、固定軸26とを備えた略円柱形状のステッピングモータであり、ギヤードモータ10を収容するケース本体24の収容部24aに収められている。ロータ25とロータピニオン25aとは、樹脂により一体に形成されており、回転中心には、固定軸26が遊嵌される貫通孔が形成され、ロータは固定軸26に支承されて回転可能になっている。
モータ12の上には、複合歯車18,20やアイドル歯車22などの部品を支持する支持部材となる略円盤状のモータ地板28が配置されている。モータ地板28は樹脂により形成されており、モータ地板28の中央には、モータ12の固定軸26が貫通する貫通孔28aが設けられており、この貫通孔28aを跨ぐように、貫通孔28aを貫通したモータ12のロータピニオン25aおよび固定軸26の末端を軸支する軸受30が形成されている。
モータ地板28の上面の所定位置には、略円筒状の軸受32,34がモータ地板28と一体形成されており、第1の複合歯車18および第2の複合歯車20をそれぞれ軸支する金属製の第1の支持軸36および第2の支持軸38が、それぞれ軸受32,34に別体として支持された状態で立設している。第1の支持軸36および第2の支持軸38にはそれぞれ第1の複合歯車18および第2の複合歯車20が支持軸から取り外し可能に挿通されて回転可能に軸支されている。
第1の複合歯車18および第2の複合歯車20は、外径の異なる略円盤状の大径歯車と小径歯車とが同軸状に一体化されたもので構成されており、このような一対の複合歯車18,20の互いに噛合する大径歯車と小径歯車の径を変更することにより所定の減速比にして(減速して)モータ12から供給される回転を出力歯車14に伝達する。第1の複合歯車18は、第1の大径歯車40と第1の小径歯車42とからなり、第2の複合歯車20は第2の大径歯車44と第2の小径歯車46とからなっている。
第1の複合歯車18は、第1の大径歯車40が下側でその上側に第1の小径歯車42が同軸状に配置されており、第1の大径歯車40がロータピニオン25aに噛合している。そして、第2の複合歯車20は、第2の小径歯車46が下側でその上側に第2の大径歯車44が同軸状に配置されており、第2の大径歯車44が第1の小径歯車42に噛合している。これにより、モータ12からの回転は、ロータピニオン25aと第1の大径歯車40との間で減速され、さらに第1の小径歯車42と第2の大径歯車44との間で減速されて、アイドル歯車22へ伝達される。
第1の支持軸36および第2の支持軸38は、大径歯車と小径歯車とが同軸状に一体化された第1の複合歯車18および第2の複合歯車20をそれぞれ軸支するので、小径歯車に合わせて軸径が小さくなっている。よって、軸の強度を確保するためには、第1の支持軸36および第2の支持軸38を金属シャフトにすることが好ましい。
さらにモータ地板28の上面の所定位置には、略円筒状のアイドル歯車の支持軸48がモータ地板28と樹脂により一体形成されている。アイドル歯車の支持軸48の先端周縁の一部分には、アイドル歯車の支持軸48を蓋部材52に固定する固定凸部48aが設けられている。アイドル歯車の支持軸48にはアイドル歯車22が取り外し可能に挿通されて回転可能に軸支されている。
アイドル歯車の支持軸48に軸支されるアイドル歯車22は、第2の複合歯車20と出力歯車14との間に配置される歯車であり、第2の複合歯車20の第2の小径歯車46および出力歯車14とそれぞれ噛合する。アイドル歯車22は、第2の複合歯車20の第2の小径歯車46と出力歯車14との間で回転を伝達する(仲介する)働きをするものであるが、1つの歯車で構成されていることから、減速比には影響しない遊び歯車となっている。
1つの歯車で構成されるアイドル歯車22は、複合歯車の小径歯車のように外径の大きさが特に制限されることはない。よって、アイドル歯車の支持軸48の外径の大きさは、小径歯車を備える複合歯車の支持軸ほど小さく制限されるものではないので、軸径を大きくして強度を高めることが可能である。つまり、アイドル歯車の支持軸48は、回転力が大きいときにも、細くて強度の高い金属シャフトではなく樹脂により形成することが可能である。
アイドル歯車22は出力歯車14と噛合する。出力歯車14の回転中心には、一側から出力軸16が延設され、他側には略円筒状の出力軸の軸受50に回転可能に係合される不図示の係合突起が形成されている。
以上の構成の部品を組付けることで、図2に示すギヤードモータ10が完成する。
そして、図3に示すように、ケース本体24の上には、一面が開口した略箱形の蓋部材52が、開口面を下にして覆い被せられる。このとき、蓋部材52の周縁部52aとケース本体24の周縁部24bとが当接される。ケース本体24の周縁部24bの所定の4箇所には、爪片54がケース本体24のやや内側に向けて立設されており、ケース本体24の周縁部24bと当接する蓋部材52の周縁部52aを外側から把持することで蓋部材52がケース本体24に固定される。
ケース本体24と蓋部材52のそれぞれの長辺の両側には、ケース本体24と蓋部材52とを当接した状態において一致する位置に、ボルトなどで相手部品に取付け可能にする取付孔56a,56bが設けられている。蓋部材52の上面には、出力軸16が露出する円孔52bが形成されており、円孔52bから露出する出力軸16は、給湯器のバルブなどに接続される。
ここで、蓋部材52を覆い被せた状態におけるA−A断面図を図4に示す。図4では、アイドル歯車の支持軸48と蓋部材52との間の固定構造を表している。蓋部材52の内側には、アイドル歯車の支持軸48の固定凸部48aに対応する位置に固定部材52cが設けられている。固定部材52cの先端面には、図示しない凹部が形成されており、蓋部材52をケース本体24に覆い被せると、図示しない凹部と固定凸部48aとが凹凸嵌合することにより、アイドル歯車の支持軸48は、蓋部材52にも固定されるようになっている。これにより、アイドル歯車の支持軸48は、両持ち構造となって、回転力が比較的大きいときにも十分な強度を有する。なお、回転力が比較的小さい機器に使用するギヤードモータ10であれば、アイドル歯車の支持軸48は、蓋部材52の固定凹部52cで固定しない片持ち構造であっても良い。
また、図4では、モータ部分の断面を示している。ロータ25とロータピニオン25aとは樹脂により一体に形成されており、回転中心には、固定軸26が遊嵌される貫通孔が形成され、ロータ25は固定軸26に支承されて回転可能になっている。そして、モータ12の固定軸26の末端は、軸受30に軸支されている。
以上に示すギヤードモータ10は、モータ12が駆動すると、ロータの回転により固定軸26のロータピニオン25aから第1の複合歯車18の第1の大径歯車40へ所定の減速比で回転が伝達される(第1段の減速)。第1の大径歯車40へ伝達された回転は、第1の複合歯車18の第1の小径歯車42から第2の複合歯車20の第2の大径歯車44へ所定の減速比で回転が伝達される(第2段の減速)。そして、第2の大径歯車44へ伝達された回転は、第2の複合歯車20の第2の小径歯車46からアイドル歯車22を介して小径歯車46より大径に形成された出力軸16の出力歯車14へ所定の減速比で回転が伝達される(第3段の減速)。これにより、ギヤードモータ10は、モータ12から供給される回転を減速して回転力を増加させて出力軸16から出力を行なう。
次に、ギヤードモータ10の減速比の変更について説明する。
図5(a)に示すように、ギヤードモータ10は、ロータピニオン25aと噛合する第1の大径歯車40を備えた第1の複合歯車18が第1の支持軸36に取り外し可能に軸支されており、第1の複合歯車18の第1の小径歯車42と噛合する第2の大径歯車44を備えた第2の複合歯車20が第2の支持軸38に取り外し可能に軸支されている。そして、第2の複合歯車20の第2の小径歯車46と噛合するアイドル歯車22がアイドル歯車の支持軸48に軸支されており、アイドル歯車22は出力歯車14と噛合している。
そして、図5(b)に示すように、第1の複合歯車18を、第1の小径歯車42の外径を小さくした第1の小径歯車42’を備えた第1の複合歯車18’と交換し、第2の複合歯車20を、第1の小径歯車42’と噛合するように第2の大径歯車44の外径を大きくした第2の大径歯車44’を備えた第2の複合歯車20’と交換することにより、ギヤードモータ10の減速比を大きくすることができる。
このように、本発明に係るギヤードモータは、一対の複合歯車18,20の互いに噛合する大径歯車と小径歯車の径を変更して減速比を設定する。このとき、2つの複合歯車の組合わせは、軸間距離が同じで減速比が異なる組み合わせを複数組用意することが可能であり、複数組の中から所望の減速比を有する組み合わせを適宜選択してギヤードモータに組み込むことができる。これにより、複合歯車18,20の組み合わせのみを変えるだけで、減速比の異なる複数種類のギヤードモータが構成可能となり、製造コストが削減できる。
以上の構成のギヤードモータ10は、第2の複合歯車20と出力歯車14との間にアイドル歯車22を介在させているので、アイドル歯車22を介在させない従来の構成のものと比べて、第2の複合歯車20を軸支する第2の支持軸38は、出力軸16と離れる方向に立設される。つまり、第2の複合歯車20の第2の大径歯車44と出力軸16との距離を大きくすることができるので、拡径側への変更代が大きくなり、第2の複合歯車20の第2の大径歯車44の外径を大きくして減速比を変更するときにも、第2の大径歯車44と出力軸16とが干渉しにくい。
これにより、複合歯車20の大径歯車44と出力軸16とを一切干渉させることなく、複合歯車18,20の外径を変更させることにより減速比を変更することができる。故に、複合歯車18,20を軸支するそれぞれの支持軸36,38の位置を変更させずにすむので、高価な金属支持軸を余分に設ける必要がない。そして、限られたスペースの中で輪列を構成することができ、部品点数の削減によるコスト削減を図ることができる。
また、アイドル歯車の支持軸48をモータ地板28と一体形成しているので、アイドル歯車の支持軸部品を削減することができる。さらに、アイドル歯車の支持軸48とモータ地板28は樹脂により一体形成すれば、樹脂化によるコスト削減を図ることができる。そして、上記のようなモータ地板28であれば、モータ地板28をモータ12上に載せ、モータ地板28の各支持軸にそれぞれ複合歯車18,20・アイドル歯車22を軸支すればギヤードモータ10が組付けされるので、組付けを容易にすることができる。
以上、本発明の実施の形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
例えば、モータ12と出力歯車14が固設された出力軸16との間に配置される複合歯車は、3つ以上備える構成であっても良いことは勿論である。また、支持部材はモータ地板に限定されるものではない。
本発明の一実施形態に係るギヤードモータを表す分解斜視図である。 図1に示すギヤードモータを組付けた斜視図である。 図2に示すギヤードモータを蓋部材で覆った状態を表す斜視図である。 図3におけるA−A断面図である。 ギヤードモータの減速比を変更する例を示す模式図である。 従来のギヤードモータを表す模式図である。 従来のギヤードモータを表す模式図である。
符号の説明
10 ギヤードモータ
12 モータ
14 出力歯車
16 出力軸
18,20 複合歯車
22 アイドル歯車
28 モータ地板(支持部材)
36,38 支持軸
40,44 大径歯車
42,46 小径歯車
48 アイドル歯車の支持軸

Claims (5)

  1. モータと、このモータの回転が伝達される出力歯車が固設された前記モータの回転力を出力する出力軸とを有し、
    同軸状に一体化された大径歯車と小径歯車とで構成され、組み合わせることにより所定の減速比にして前記モータの回転を前記出力歯車に伝達する複数の複合歯車が、この複数の複合歯車を支持する支持部材上に別設された金属製の支持軸により回転自在に軸支されて前記モータと前記出力歯車との間に配置されるとともに、
    前記複数の複合歯車の前記出力歯車側に配置される複合歯車と前記出力歯車との間には、前記出力歯車側に配置される複合歯車の大径歯車と前記出力軸とを離間させるアイドル歯車が、この複合歯車の小径歯車および出力歯車と噛合した状態で設けられ、
    前記アイドル歯車は、前記支持軸の位置を変更させずに前記所定の減速比を変更するために前記複数の複合歯車のうちの一対の複合歯車の互いに噛合する大径歯車と小径歯車の径を変更したときに、前記アイドル歯車が介在することによって前記出力歯車側に配置された前記複合歯車の大径歯車と前記出力軸とが干渉しない大きさに設定されていることを特徴とすることを特徴とするギヤードモータ。
  2. 前記アイドル歯車を回転自在に軸支するアイドル歯車の支持軸は、前記支持部材と一体形成されていることを特徴とする請求項1に記載のギヤードモータ。
  3. 前記支持部材および前記アイドル歯車の支持軸は、樹脂により一体形成されていることを特徴とする請求項2に記載のギヤードモータ。
  4. 前記支持部材は、前記モータの上側を覆って配置され前記モータの回転軸が貫通するモータ地板により構成されているとともに、このモータ地板には、このモータ地板を貫通した前記モータの回転軸の末端を支持する軸受が形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のギヤードモータ。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載のギヤードモータの製造方法であって、前記複数の複合歯車は、軸間距離が同じで減速比が異なる組み合わせが複数組用意されており、前記複数の複合歯車の複数の組み合わせの中から適宜特定の組み合わせが選択されて組み込まれることを特徴とするギヤードモータの製造方法。
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