JP2002372122A - 歯車付きモータおよび便座、便蓋駆動装置 - Google Patents

歯車付きモータおよび便座、便蓋駆動装置

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JP2002372122A
JP2002372122A JP2001181582A JP2001181582A JP2002372122A JP 2002372122 A JP2002372122 A JP 2002372122A JP 2001181582 A JP2001181582 A JP 2001181582A JP 2001181582 A JP2001181582 A JP 2001181582A JP 2002372122 A JP2002372122 A JP 2002372122A
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gear
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toilet seat
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Yoshio Kitamura
良雄 北村
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Nidec Sankyo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動力を補助して出力歯車に伝達する付勢手
段を有する歯車付きモータであって、出力軸周辺の厚さ
を薄くすることができる歯車付きモータ、およびデザイ
ン上スマートで、使い勝手のよい便座、便蓋駆動装置を
得る。 【解決手段】 モータ53と、モータ53の駆動力を出
力軸70に伝達する動力伝達輪列とを有し、動力伝達輪
列は、モータ53からの駆動力を出力軸70と一体の出
力歯車64に伝達する伝達歯車63を含む歯車付きモー
タ。駆動力を補助してこれを出力歯車64に伝達する付
勢手段71が伝達歯車63に備えられている。伝達歯車
63は、駆動力を増速して出力歯車64に伝達するよう
に出力歯車64よりも大径である。付勢手段71が備え
られている伝達歯車63はアイドル歯車である。この歯
車付きモータを便座、便蓋駆動装置の駆動源として用い
た便座、便蓋駆動装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歯車付きモータお
よび便座、便蓋駆動装置に関するもので、特にその駆動
力をアシストする付勢手段を有し、その付勢手段の配置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】便器に開閉可能に取付けられる便座や便
蓋を、電動力によって開閉するようにしたものがある。
電動力による便座や便蓋の開閉駆動源として歯車付モー
タが用いられる。この歯車付モータにおいては、便座や
便蓋を開くときと閉じるときとでは重力の影響を受けて
駆動トルクが異なる。閉じるときは重力方向に下りてい
くので小さいトルクでよく、開くときは重力に逆らって
上がっていくので大きなトルクが必要である。そこで、
閉じるときに付勢手段を付勢し、開くときに蓄勢力を解
放することによってトルクをアシストするようにし、こ
れによって開閉時のトルク差を小さくして、必要なモー
タ出力をできるだけ小さくする工夫がなされている。
【0003】図5、図6は、上記のような従来の歯車付
モータの例を示す。図5、図6において、二つのケース
半体1、2があり、このケース半体1、2を向かい合わ
せにしてネジ止めすることにより歯車付モータのケース
が形成されている。このケース内には上記二つのケース
半体1、2に挟み込まれてモータ3が固定されるととも
に、軸13、14、15、16が支持されている。モー
タ3の出力軸にはピニオン4が取付けられている。軸1
3には、一体に形成された大径歯車5と小径歯車6が回
転可能に嵌められ、上記ピニオン4と大径歯車5が噛み
合っている。
【0004】上記軸14には、一体に形成された大径歯
車7と小径歯車8が回転可能に嵌められ、上記小径歯車
6と大径歯車7が噛み合っている。上記軸15には、一
体に形成された大径歯車9と小径歯車10が回転可能に
嵌められ、上記小径歯車8と大径歯車9が噛み合ってい
る。上記軸16には歯車11が回転可能に嵌められ、上
記小径歯車6と歯車11が噛み合っている。歯車11は
さらに歯車12と噛み合っている。歯車12は出力軸1
7を一体に有していて、出力軸17はケース半体1から
突出している。出力軸17の外周側にはケース内におい
てコイルばね18が挿入されている。コイルばね18の
一端部は出力軸17に結合乃至は係合され、他端部はケ
ースに結合乃至は係合されていて、出力軸17が一方向
に回転するときコイルばね18が蓄勢され、出力軸が逆
向きに回転するときコイルばね18の蓄勢力で付勢され
るようになっている。
【0005】上記のように、モータ3のピニオン4から
歯車12に至る動力伝達輪列は減速歯車列を構成してい
る。図6に示すように、上記減速歯車列とは別系統のも
う一つの動力伝達輪列が設けられている。もう一つの動
力伝達輪列は、モータ出力軸に設けられたピニオン2
4、歯車25、歯車29、歯車31、歯車32を有して
なる。歯車25、歯車29、歯車31、歯車32はそれ
ぞれ前述の動力伝達輪列を構成する歯車5、歯車9、歯
車11、歯車12に対応する。歯車32は出力軸37と
一体に形成され、出力軸37はケース外に突出してい
る。出力軸37には前述のコイルばね18に対応するば
ねが設けられ、出力軸37の回転の向きによってばねを
蓄勢し、また蓄勢力によって出力軸37の回転を付勢す
るようになっている。
【0006】上記二つの出力軸17、37の一方は便座
の回転軸に、他方は便蓋の回転軸に連結され、上記二つ
の動力伝達輪列を有してなる二つの動力伝達系統は独立
に制御されて、便座と便蓋とが独立に開閉するようにな
っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたとおり、従
来の歯車付きモータでは、駆動力をアシストする付勢手
段としてのコイルばねを動力伝達系統の最終段である出
力軸に配置して出力軸をアシストするようになってい
る。しかし、二つの出力軸を接近させて配置する必要が
あること、その他の理由によって、出力軸の半径を大き
くするには限りがあるため、適正なトルクを得るために
所定の長さのコイルばねにするには、巻数を多くして巻
き方向(軸方向)の長さを長くする必要があり、その
分、出力軸を長くする必要があるとともに出力軸周辺の
厚さが厚くなる。
【0008】しかるに、この種歯車付きモータの用途に
よっては薄型化の要求が強く、従来の構造では要求に応
えることができなくなっている。例えば、上記歯車付き
モータを便座、便蓋駆動装置に用いる場合、デザイン
上、あるいは使い勝手の点から、薄型化の要求が強く、
特に出力軸周辺の薄型化が求められているが、従来の歯
車付きモータでは対応することができない。
【0009】本発明は以上のような従来技術の問題点を
解消するためになされたもので、駆動力を補助してこれ
を出力歯車に伝達する付勢手段を有する歯車付きモータ
であって、出力軸周辺の厚さを薄くすることができる歯
車付きモータを提供することを目的とする。本発明はま
た、便座、便蓋駆動装置に用いる歯車付きモータを薄型
化することにより、デザイン上スマートで、かつ、使い
勝手のよい便座、便蓋駆動装置を提供することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明は、モータと、このモータの
駆動力を出力軸に伝達する動力伝達輪列とを有し、この
動力伝達輪列は、モータからの駆動力を出力軸と一体の
出力歯車に伝達する伝達歯車を含む歯車付きモータにお
いて、駆動力を補助してこれを上記出力歯車に伝達する
付勢手段が上記伝達歯車に備えられていることを特徴と
する。出力歯車よりも前の段に付勢手段が配置されてい
るので、出力軸周辺の厚さを薄くすることができ、ま
た、付勢手段を配置するにあたって設計上の自由度が増
す。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、付勢手段が備えられている伝達歯車は、駆
動力を増速して出力歯車に伝達するように出力歯車より
も大径であることを特徴とする。請求項3記載の発明
は、請求項1または2記載の発明において、付勢手段が
備えられている伝達歯車はアイドル歯車であることを特
徴とする。請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明
において、アイドル歯車は、入力歯車と噛み合う部分
と、出力歯車と噛み合う部分とが重ならないように設定
設定されていることを特徴とする。
【0012】請求項5記載の発明は、請求項1から4の
いずれかに記載の発明において、付勢手段はコイルばね
であり、出力歯車よりも大径の伝達歯車に上記コイルば
ねが備えられていることを特徴とする。付勢手段は大径
の伝達歯車に設けられるため、付勢手段の長さを長くす
るのが容易であり、その部分の厚さが薄くなる。
【0013】請求項6記載の発明は、請求項1から5の
いずれかに記載されている歯車付きモータを用いた便
座、便蓋開閉装置であって、モータから出力軸に至る動
力伝達系統が2系統あって各系統は独立に制御可能であ
り、一方の出力軸には便座が、他方の出力軸には便蓋が
連結されていることを特徴とする。便座と便蓋は接近し
て配置されているため、出力軸およびそれと一体の歯車
の径は大きくすることができず、出力軸に付勢手段を配
置すると、付勢手段の巻回数を多くする必要があるので
出力軸周辺が厚くなる。しかし、請求項6記載の発明で
は、出力歯車よりも前の段に付勢手段が配置されている
歯車付きモータを使用しているので、出力軸周辺を薄く
することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
にかかる歯車付きモータおよび便座、便蓋駆動装置の実
施の形態について説明する。図1ないし図4において、
二つのケース半体51、52があり、このケース半体5
1、52を向かい合わせにしてネジ止めすることにより
歯車付モータのケースが形成されている。このケース内
には上記二つのケース半体51、52に挟み込まれてモ
ータ53が固定されるとともに、軸56、67、68、
69が支持されている。モータ53の出力軸にはピニオ
ン54が取付けられている。軸65には、一体に形成さ
れた大径歯車55と小径歯車56が回転可能に嵌めら
れ、上記ピニオン54と大径歯車55が噛み合ってい
る。
【0015】上記軸66には、一体に形成された大径歯
車57と小径歯車58が回転可能に嵌められ、上記小径
歯車56と大径歯車57が噛み合っている。上記軸67
には、一体に形成された大径歯車59と小径歯車60が
回転可能に嵌められ、上記小径歯車58と大径歯車59
が噛み合っている。上記軸68には一体形成されたほぼ
同一径の歯車61、62が回転可能に嵌められ、上記小
径歯車60と歯車61が噛み合っている。上記軸69に
はアイドル歯車63が回転可能に嵌められ、歯車62と
歯車63が噛み合っている。歯車63はさらに歯車64
と噛み合っている。歯車64は出力軸70を一体に有し
ていて、出力軸70はケース半体51から突出してい
る。
【0016】アイドル歯車63は内外に二重に形成され
た周壁を有し、この二重の周壁間に付勢手段としてのコ
イルばね71が挿入されている。コイルばね71の一端
部はアイドル歯車63に結合され、他端部はケース半体
51に結合されていて、出力軸70が一方向に回転する
ときコイルばね71が蓄勢され、出力軸70が逆向きに
回転するときコイルばね71の蓄勢力で付勢されるよう
になっている。
【0017】上述の構成からわかるように、モータ53
のピニオン54から歯車64に至る動力伝達輪列は減速
歯車列を構成している。図2に示すように、上記減速歯
車列とは別系統のもう一つの動力伝達輪列が設けられて
いる。もう一つの動力伝達輪列は、モータ73の出力軸
に設けられたピニオンから、歯車76、歯車77、歯車
78、歯車79、歯車80、歯車81、歯車83、歯車
84を有してなる。歯車76、歯車77、歯車78、歯
車79、歯車80、歯車81、歯車83、歯車84はそ
れぞれ前述の動力伝達輪列を構成する歯車56、歯車5
7、歯車58、歯車59、歯車60、歯車61、歯車6
3、歯車64に対応する。歯車84は出力軸90と一体
に形成され、出力軸90はケース外に突出している。歯
車83はアイドル歯車で、この歯車83には前述のコイ
ルばね71に対応するばねが設けられ、出力軸90の回
転の向きによってばねを蓄勢し、また蓄勢力によって出
力軸90の回転を付勢するようになっている。
【0018】二つの出力軸70、90は、前記ケースの
長手方向一端部において、ケースの幅方向に近接してい
る。出力軸70には図示されない便座の軸が連結され、
出力軸90には図示されない便蓋の軸が連結されること
により便座、便蓋駆動装置が構成される。便座と便蓋は
互いに近接した位置に配置する必要があるため、二つの
出力軸70、90の直径はあまり大きくすることはでき
ない。したがって、出力軸にコイルばねを配置しようと
すると、前述のように出力軸周辺の厚さが厚くなるた
め、出力軸70、90の前段の、出力軸70、90に駆
動力を伝達する伝達歯車としてのアイドル歯車63、8
3に配置されている。
【0019】アイドル歯車63、83は出力軸70、9
0の歯車64、84よりも大径で、歯車64、84に対
し駆動力を増速して伝達するようになっている。コイル
ばねが配置されるアイドル歯車63、83は上記のよう
に出力軸70、90の歯車64、84よりも大径である
ため、コイルばねは、巻回数をあまり多くしなくても適
正な付勢トルクを得るために必要な長さを確保するのが
容易であり、軸方向の長さを短く、すなわちケースの厚
さを薄くすることができる。さらに、図示の例ではアイ
ドル歯車63、83内にコイルばねが配置されているの
で、容易にケースの厚さを薄くすることができる。
【0020】前述のように、出力軸70には便座の軸が
連結され、出力軸90には便蓋の軸が連結されることに
より便座、便蓋駆動装置が構成される。便座と便蓋を開
閉駆動するために、前述のように動力伝達系統が2系統
ある。また、便座と便蓋は独立して開閉できるように、
上記2系統の動力伝達系統は独立に制御可能となってい
る。図3に示すように、出力軸70の回転角度をθ1、
出力軸90の回転角度をθ2とすると、θ1、θ2はと
もに約110度となっている。出力軸70、90が図3
において時計方向に回転することによって便座、便蓋が
閉じ、反時計方向に回転することによって便座、便蓋が
開くようになっている。便座、便蓋の開閉は、基本的に
はモータ53、73の駆動力によって行われるが、付勢
手段としてのコイルばねが駆動力をアシストする。
【0021】より具体的には、便座、便蓋が閉じるとき
は重力が便座、便蓋を閉じる向きに働くから、前記アイ
ドル歯車63、83に配置されたコイルばねが付勢され
るようになっており、便座、便蓋が開くときは重力が便
座、便蓋を開く向きに対して逆らう向きに働くから、上
記コイルばねの付勢力がモータの駆動力をアシストする
ようになっている。こうすることにより、閉じるときよ
りも大きなトルクが必要な開くときに、モータの駆動ト
ルクに加えてコイルばねの蓄勢力が解放されてコイルば
ねトルクが働くため、モータに要求される最大トルクを
小さくすることができ、歯車付きモータおよび便座、便
蓋駆動装置を小型化することができるという利点があ
る。
【0022】本発明にかかる歯車付きモータを、便座、
便蓋駆動装置に適用する場合、便座や便蓋は開閉角度が
120度程度であるため、アイドル歯車と、このアイド
ル歯車への入力歯車と、アイドル歯車からの出力歯車と
を、図7に示すような構成にしてもよい。この歯車列の
特徴は、アイドル歯車92が、互いに径の異なる入力側
歯車93と出力側歯車94とを有してなり、かつ、上記
出力側歯車94と噛み合う出力歯車95は円周の一部に
歯が切られた部分歯車になっている点である。アイドル
歯車92の入力側歯車93には入力歯車91が噛み合っ
ている。出力歯車95は、非円形、例えば扇形であって
もよい。このような歯車列の構成にすることができるの
は、アイドル歯車92の、入力歯車91と噛み合う入力
側歯車93と、出力歯車95と噛み合う出力側歯車94
とが重ならないように、各歯車の径を設定してあるから
である。
【0023】なお、本発明にかかる歯車付きモータは、
便座、便蓋駆動装置に限らず、その他の各種装置、機器
等の駆動源としても用いることができる。特に、薄型に
形成することが可能になったことにより、各種装置、機
器等への展開が容易になった。また、図示の実施形態で
は、駆動系統が2系統になっていたが、用途によって
は、駆動系統が1系統のみであってもよいし、3系統以
上あってもよい。駆動系統が複数系統あるときは、各系
統が同期して制御されるようにしてもよいし、独立に制
御されるようにしてもよい。
【0024】出力軸前段の伝達歯車として、図示の実施
形態ではアイドル歯車が用いられていて、このアイドル
歯車に付勢手段が配置されているが、必ずしも、アイド
ル歯車を伝達歯車とする必要はない。また、伝達歯車と
してのアイドル歯車を複数設け、そのうちの一つに付勢
手段を配置し、あるいは、複数のアイドル歯車に付勢手
段を配置してもよい。
【0025】付勢手段を動力伝達歯車列外に配置する場
合は、アシスト特性をカムやレバーなどを用いて制御す
ることが可能であり、理想に近いアシスト特性を得るこ
とができる。
【0026】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、モータ
と、このモータの駆動力を出力軸に伝達する動力伝達輪
列とを有し、この動力伝達輪列は、モータからの駆動力
を出力軸と一体の出力歯車に伝達する伝達歯車を含む歯
車付きモータにおいて、駆動力を補助してこれを出力歯
車に伝達する付勢手段が伝達歯車に備えられていること
から、出力軸に付勢手段を配置する場合に比べて、出力
軸周辺の厚さを薄くすることができる。また、出力軸に
付勢手段を配置する場合に比べて、付勢手段の付勢トル
クを変えることが容易にできるため、強度とコストとの
バランスをとりながら出力軸部分の薄型化を図ることが
できる。
【0027】請求項2記載の発明によれば、付勢手段が
備えられている伝達歯車は、駆動力を増速して出力歯車
に伝達するように出力歯車よりも大径であるため、付勢
手段は、適正な付勢トルクを得るのに、大径歯車の内側
隙間に付勢部品を装着することができるなど、必要な寸
法を容易に確保することができ、強度とコストとのバラ
ンスをとりながら出力軸部分の薄型化を図ることができ
る。
【0028】請求項3記載の発明によれば、付勢手段が
備えられている伝達歯車はアイドル歯車であるため、付
勢トルク制御手段および伝達歯車の設計上の自由度が高
まる。
【0029】請求項5記載の発明によれば、付勢手段は
コイルばねであり、出力歯車よりも大径の伝達歯車にコ
イルばねが備えられているため、出力軸に付勢手段を配
置する場合に比べて、出力軸周辺の厚さを薄くすること
ができるとともに、付勢手段の付勢トルクを小さくし
て、強度とコストとのバランスをとりながら出力軸部分
の薄型化を図ることができる。さらに、コイルばねは、
大径の伝達歯車に配置されるため、適正な付勢トルクを
得るのに必要な寸法を容易に確保することができ、ま
た、ばねのフックは内側に曲げることにより歯車外周か
ら出ることを防ぐことが可能で、強度とコストとのバラ
ンスをとりながら、さらに出力軸部分の薄型化を図るこ
とができる。
【0030】請求項6記載の発明によれば、上記のよう
な効果を有する請求項1〜5のいずれかに記載の歯車付
きモータを用い、モータから出力軸に至る動力伝達系統
が2系統あって各系統は独立に制御可能であり、一方の
出力軸には便座を、他方の出力軸には便蓋を連結して便
座、便蓋開閉装置を構成したため、出力軸部分の厚さを
薄くして、デザイン上見栄えのする便座、便蓋開閉装置
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる歯車付きモータの実施の形態を
示す縦断面図である。
【図2】上記実施形態を、ケース半体を取り除いた状態
で示す背面図である。
【図3】上記実施の形態の外観正面図である。
【図4】上記実施の形態の右側面図である。
【図5】従来の歯車付きモータの例を示す縦断面図であ
る。
【図6】同上従来の歯車付きモータを、ケース半体を取
り除いた状態で示す背面図である。
【図7】本発明に適用可能なアイドル歯車とその入力歯
車および出力歯車の別の形態を示す正面図である。
【符号の説明】
53 モータ 54〜64 動力伝達歯車列 63 伝達歯車 64 出力歯車 70 出力軸 71 付勢手段としてのコイルばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D037 AB07 3J009 DA19 DA20 EA04 EA05 EA11 EA21 EA32 EA35 EA44 ED01 ED20 FA14 FA20 5H607 BB01 CC03 CC09 DD03 DD07 DD17 EE22 EE31 EE54 GG02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータと、このモータの駆動力を出力軸
    に伝達する動力伝達輪列とを有し、この動力伝達輪列
    は、モータからの駆動力を出力軸と一体の出力歯車に伝
    達する伝達歯車を含む歯車付きモータにおいて、 駆動力を補助してこれを上記出力歯車に伝達する付勢手
    段が上記伝達歯車に備えられている歯車付きモータ。
  2. 【請求項2】 付勢手段が備えられている伝達歯車は、
    駆動力を増速して出力歯車に伝達するように出力歯車よ
    りも大径である請求項1記載の歯車付きモータ。
  3. 【請求項3】 付勢手段が備えられている伝達歯車はア
    イドル歯車である請求項1または2記載の歯車付きモー
    タ。
  4. 【請求項4】 アイドル歯車は、入力歯車と噛み合う部
    分と、出力歯車と噛み合う部分とが重ならないように設
    定設定されている請求項3記載の歯車付きモータ。
  5. 【請求項5】 付勢手段はコイルばねであり、出力歯車
    よりも大径の伝達歯車に上記コイルばねが備えられてい
    る請求項1から4のいずれかに記載の歯車付きモータ。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれかに記載されて
    いる歯車付きモータを用いた便座、便蓋開閉装置であっ
    て、 モータから出力軸に至る動力伝達系統が2系統あって各
    系統は独立に制御可能であり、 一方の出力軸には便座が、他方の出力軸には便蓋が連結
    されている便座、便蓋開閉装置。
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Cited By (3)

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JP2008039096A (ja) * 2006-08-08 2008-02-21 Nidec Sankyo Corp ギヤードモータおよびその製造方法
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