JPH08332161A - 開閉蓋の開閉装置 - Google Patents
開閉蓋の開閉装置Info
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- JPH08332161A JPH08332161A JP14219995A JP14219995A JPH08332161A JP H08332161 A JPH08332161 A JP H08332161A JP 14219995 A JP14219995 A JP 14219995A JP 14219995 A JP14219995 A JP 14219995A JP H08332161 A JPH08332161 A JP H08332161A
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Abstract
体が大型化しない。 【構成】 洋式便器の便座と一体的に回転する便座開閉
軸16の周囲に隙間嵌により嵌合した第1ねじりコイル
ばね24と、この第1ねじりコイルばね24の外周に隙
間嵌により嵌合した第2ねじりコイルばね26とによ
り、二重ばねを形成する。第1ねじりコイルばね24の
止着端部24a及び第2ねじりコイルばね26の止着端
部26aをそれぞれ便座開閉軸16の便座アダプタ18
に係合し、各係合フック24b,26bをそれぞればね
止め突起12g,12hに係合して、第1ねじりコイル
ばね24及び第2ねじりコイルばね26を便座が開放す
る方向に付勢させる。
Description
する。更に詳述すると、本発明は、洋式便器の便座や便
蓋の自動開閉に適した開閉装置の構造に関する。
用者の着座を検出する着座センサーなどが内蔵されるこ
とがある。このため、便座を閉じる時に便器に衝突させ
たり便座を開く時にタンクに衝突させたりして、便座が
衝撃を受けると、便座に内蔵される発熱装置等が故障す
る虞があることから、モータ駆動による自動開閉によっ
て便座を開閉させることが考えられている。
転させて便座の開閉を行うには比較的大きなトルクが必
要となるので、大きい駆動力のモータを用いなければな
らず、モータが大型化してしまう。しかし、このモータ
は便器の横に突き出るため、大型化すると、設置スペー
スを取って据え付けに制約を受けたり、デザイン上も制
約を受けるなど好ましくない。このため、便座を開く方
向に支持軸を回転させるように付勢するばねが設けられ
てモータの小型化が図られている。
トに1本のねじりコイルばねが嵌合されて、その一端が
ヒンジシャフトに係止され、他端が便器側に係止され
て、便座を開く方向に付勢する構造が知られている(特
公平5−34969号参照)。また、ねじりコイルばね
と圧縮コイルばねとを併用して便座を開く方向に付勢す
る構造も知られている(特開昭63−105723号参
照)。この構造の場合、ヒンジシャフトと同軸上にねじ
りコイルばねを装着する一方、ヒンジシャフトからほぼ
垂直方向に伸長するカム部材と便器側との間に圧縮コイ
ルばねが介装されてヒンジシャフトの回転がねじり力と
圧縮力とで蓄勢されるように設けられている。
ら開状態に揺動するためのトルクよりも、ねじりコイル
ばね等の付勢力の方が小さく設定されている。このた
め、便座が閉状態にされると、自重で閉状態が維持され
る。また、閉状態の時に、ねじりコイルばね等は蓄勢さ
れている。
を開状態にする時にねじりコイルばね等の蓄勢力が付勢
されて、モータの駆動力は小さくても足りることにな
る。これにより、小型モータを用いることができ、自動
開閉装置の小型化を図ることができる。
た自動開閉装置では、ねじりコイルばねが1本しか設け
られていないので、ねじりコイルばねの負担が大きくな
ってばね長またはばね径が大きくなってしまうおそれが
ある。このため、自動開閉装置の小型軽量化の妨げとな
るおそれがある。
とを併用した場合には、ねじりコイルばねの大きさは小
さくできるものの、圧縮コイルばねを設けるための空間
と回転を直線運動に変換する機構を必要としてしまう。
このため、自動開閉装置の小型軽量化を図ることが困難
になってしまったり、圧縮コイルばねを組み付ける作業
が増えて組立作業が煩雑となるおそれがある。
を僅かなトルクで行うことができるよう付勢するばねに
よって装置全体が大型化することのない開閉蓋の開閉装
置を提供することを目的としている。
め、請求項1の発明の開閉蓋の開閉装置は、支持軸を中
心に揺動することにより本体部に対して開閉する開閉蓋
に設け、かつ支持軸とほぼ同軸上に配置した開閉蓋の開
閉に伴って回転する開閉軸と、この開閉軸に付勢する付
勢手段とを備えた開閉蓋の開閉装置において、付勢手段
を、開閉軸に隙間嵌により嵌合した第1ねじりコイルば
ねと、この第1ねじりコイルばねの更に外周に隙間嵌に
より嵌合した第2ねじりコイルばねとにより構成し、第
1ねじりコイルばねの一端部及び第2ねじりコイルばね
の一端部をそれぞれ開閉軸に係止し、他端部をそれぞれ
本体部に係止して、第1ねじりコイルばね及び第2ねじ
りコイルばねを開閉蓋が開放する方向に付勢させるよう
にしている。
ルばねの一端部を開閉軸に係止した位置と、第2ねじり
コイルばねの一端部を開閉軸に係止した位置とを、該開
閉軸を挟んで互いにほぼ反対側に位置させている。
器とし、開閉蓋を洋式便器の便座としている。
置では、第1ねじりコイルばねと第2ねじりコイルばね
とが、開閉蓋を開状態にするように付勢する。このた
め、開閉蓋を閉状態にする時は、第1ねじりコイルばね
と第2ねじりコイルばねとが開閉軸と本体部とにより捻
られて蓄勢されながら、徐々に閉じられる。そして、開
閉蓋が閉状態の時に最大の蓄勢力を得ることになる。
開閉蓋を開放する方向に付勢する。このため、付勢力は
開閉蓋の自重によるトルクと反対の方向に作用され、開
放のために必要なトルクが減少されることになり、容易
に開放することができる。
じりコイルばねと第2ねじりコイルばねとの付勢力が開
閉蓋の自重によるトルクより小さくなるよう設定した場
合は、開閉蓋の自重により閉状態が維持される。そし
て、この開閉蓋を開放する時は、僅かな力で開放するこ
とができる。
第1ねじりコイルばねと第2ねじりコイルばねとの付勢
力が開閉蓋の自重によるトルクより大きくなるよう設定
した場合は、開閉蓋は適宜な角度だけ開いた状態に維持
される。そして、この開閉蓋を閉じるように力を加える
ことにより、閉状態にすることができる。
態にされて第1ねじりコイルばねと第2ねじりコイルば
ねとが捻れた時にこれらのばねにこじれが起きようとし
ても、第1ねじりコイルばねと第2ねじりコイルばねと
は端部を約180゜ずらして設けられているので、こじ
りが相殺されて付勢力の損失(ロストルク)が減少す
る。
座を開状態にする際に、便座の開閉軸に第1ねじりコイ
ルばねと第2ねじりコイルばねとの蓄勢力が付勢され
る。このため、便座の自重によるトルクよりも小さいト
ルクにより、便座の開放を行うことができる。
づいて詳細に説明する。
置を洋式便器の便蓋及び便座の自動開閉装置に適用した
一実施例を示す。この自動開閉装置10は、洋式便器に
取り付けられるケーシング12と、便蓋と共に回転する
便蓋開閉軸14と、便座と共に回転する便座開閉軸16
と、便蓋開閉軸14が連結する便蓋アダプタ20と、便
座開閉軸16が連結する開閉軸としての便座アダプタ1
8と、便蓋アダプタ20に付勢するねじりコイルばね2
2と、便座アダプタ18に付勢する第1ねじりコイルば
ね24及び第2ねじりコイルばね26と、便蓋アダプタ
20に駆動力を伝達する便蓋駆動系27と、便座アダプ
タ18に駆動力を伝達する便座駆動系33と、便蓋アダ
プタ20に駆動力を与える便蓋用モータ40と、便座ア
ダプタ18に駆動力を与える便座用モータ42とを主と
して構成されている。
しての便座とが設けられている。便蓋と便座とにはほぼ
同軸上に配置された支持軸が設けられており、この支持
軸が便器に回転自在に支持されている。そして、便蓋と
便座とは、各支持軸を中心に揺動することにより開閉さ
れる。具体的には、便蓋と便座とがほぼ水平になる閉状
態と、この水平状態から90度を超える角度を有して全開
された開状態との間を揺動することにより開閉される。
上に円筒形状の便座開閉軸16が固着されている。一
方、便蓋の側部には、支持軸とほぼ同軸上に便蓋開閉軸
14が固着されている。この便蓋開閉軸14は、便座開
閉軸16に回転自在に挿入されて、便座開閉軸16の端
部から突出されている。そして、これら開閉軸14,1
6は、ケーシング12に挿入されている。
12aが突出して設けられており、その先端部には取付
孔12bが形成されている。そして、この取付孔12b
を通したボルト等により取付腕12aが便器取付枠等に
止着され、ケーシング12が便器に対して固定される。
なお、ケーシング12は収容箱体12cと蓋体12dと
により構成されており、蓋体12dが収容箱体12cに
ボルト44により止着されている。
沿って互いに平行な2つの平面部16aが形成されてお
り、いわゆるダブルDカットを構成して便座アダプタ1
8に填め込まれている。ここで、便座開閉軸16と便座
アダプタ18とは、軸方向には摺動可動に嵌合されると
共に回転方向には一体的に回転されるよう結合される。
この便座アダプタ18の一端部は、ケーシング12の内
部に形成されたほぼ円筒形状の支持部12eに回転自在
に支持されている。なお、便座開閉軸16と便座アダプ
タ18とにより、開閉軸が構成されている。
コイルばね24が隙間嵌により嵌合されている。この第
1ねじりコイルばね24の一端部には止着端部(直線起
こしの端末部分)24aが形成されており、便座アダプ
タ18の止着孔18aに挿入されて止着されている。ま
た、第1ねじりコイルばね24の他端部には係合フック
24bが形成されて、ケーシング12の内部に設けられ
たばね止め突起12gに係脱自在に係合されている。
は、第2ねじりコイルばね26が隙間嵌により嵌合され
ている。この第2ねじりコイルばね26の一端部には止
着端部(ヒンジの端末部分)26aが形成されており、
便座アダプタ18の止着孔18bに挿入されて止着され
ている。また、第2ねじりコイルばね26の他端部には
係合フック26bが形成されて、ケーシング12の内部
に設けられたばね止め突起12gに近接する他のばね止
め突起12hに係合されている。
は第1ねじりコイルばね24の外径よりも大きいものと
されているので、第1ねじりコイルばね24の周囲に第
2ねじりコイルばね26を接触することなく嵌合し、二
重ばねの構造とすることができる。また、外側に位置す
る第2ねじりコイルばね26の外径は、便座アダプタ1
8の最大径とほぼ等しいものとされている。なお、便器
と、便器取付枠と、ケーシング12と、ばね止め突起1
2g,12hとにより、本体部が構成されている。
りコイルばね24と第2ねじりコイルばね26との蓄勢
がほとんど行われず、便座を閉状態にした時は蓄勢され
るようにする。また、本実施例では、この蓄勢力は、便
座を閉状態から開状態に揺動するのに必要なトルクより
小さいものとしている。このため、便座を閉状態にした
場合は、この便座の自重により閉状態が維持される。
部24aを止着した止着孔18aと第2ねじりコイルば
ね26の止着端部26aを止着した止着孔18bとは、
便座開閉軸16を挟んでほぼ反対側に設けられているこ
とが好ましい。
cが形成されて、便座駆動系33が連係されている。こ
こで、便座駆動系33は、便座第1歯車34と、便座第
2歯車36と、便座歯付きプーリ(ホイール)38と、
歯付き伝動ベルト(タイミングベルト)46と、歯付き
伝動ベルト(タイミングベルト)50とにより構成され
ている。なお、本実施例ではホイールとタイミングベル
トとの組み合わせとしているので、ベルトの滑りによる
伝達のロスを極力防止することができる。但し、歯を有
しないベルトとプーリとの組み合わせであっても構わな
い。
座第1歯車34が配設されている。この便座第1歯車3
4は、同一の回転軸34aを有する小歯車部34bと大
歯車部34cとにより構成されている。この小歯車部3
4bと便座アダプタ18の歯車部18cとが、噛合され
ている。
第2歯車36が配設されている。この便座第2歯車36
は、同一の回転軸36aを有する歯車部36bと歯付き
プーリ(ホイール)部36cとにより構成されている。
そして、この歯車部36bと便座第1歯車34の大歯車
部34cとが噛合されている。
歯付きプーリ38が配設されている。この便座歯付きプ
ーリ38は、同一の回転軸38aを有する小歯付きプー
リ(ホイール)部38bと大歯付きプーリ(ホイール)
部38cとにより構成されている。そして、この小歯付
きプーリ部38bと便座第2歯車36の歯付きプーリ部
36cとに歯付き伝動ベルト46が掛け渡されている。
便座用モータ42が配設されている。この便座用モータ
42の駆動軸42aには駆動歯付きプーリ(ホイール)
48が嵌合されており、この駆動歯付きプーリ48と便
座歯付きプーリ38の大歯付きプーリ38cとに歯付き
伝動ベルト50が掛け渡されている。
沿って互いに平行な2つの平面部14aが形成されてお
り、いわゆるダブルDカットを構成して便蓋アダプタ2
0に填め込まれている。ここで、便蓋開閉軸14と便蓋
アダプタ20とは、軸方向には摺動可動に嵌合されると
共に回転方向には一体的に回転されるよう結合される。
なお、便蓋アダプタ20の一端部は、便座アダプタ18
の一端部に回転自在に嵌合されている。また、他端部は
ケーシング12の内部に形成されたほぼ円筒形状の支持
部12fに回転自在に支持されている。これにより、便
蓋アダプタ20と便座アダプタ18との軸方向への摺動
が制限される。
じりコイルばね22が嵌合されている。このねじりコイ
ルばね22の一端部22aは便蓋アダプタ20に係合さ
れており、他端部に係合フック22bが形成されてケー
シング12の内部に設けられたばね止め突起12iに係
合されている。
イルばね22の蓄勢がほとんど行われず、便蓋を閉状態
にした時は蓄勢されるようにする。また、本実施例で
は、この蓄勢力は、便蓋を閉状態から開状態に揺動する
のに必要なトルクより小さいものとしている。このた
め、便蓋を閉状態にした場合は、この便蓋の自重により
閉状態が維持される。
aが形成されており、便蓋駆動系27が連係されてい
る。この便蓋駆動系27は、便蓋第1歯車28と、便蓋
第2歯車30と、便蓋歯付きプーリ(ホイール)32
と、歯付き伝動ベルト(タイミングベルト)52と、歯
付き伝動ベルト(タイミングベルト)56とにより構成
されている。
蓋第1歯車28が配設されている。この便蓋第1歯車2
8は、同一の回転軸28aを有する小歯車部28bと大
歯車部28cとにより構成されている。この小歯車部2
8bと便蓋アダプタ20の歯車部20aとが、噛合され
ている。
第2歯車30が配設されている。この便蓋第2歯車30
は、同一の回転軸30aを有する歯車部30bと歯付き
プーリ(ホイール)部30cとにより構成されている。
そして、この歯車部30bと便蓋第1歯車28の大歯車
部28cとが噛合されている。
歯付きプーリ32が配設されている。この便蓋歯付きプ
ーリ32は、同一の回転軸32aを有する小歯付きプー
リ(ホイール)部32bと大歯付きプーリ(ホイール)
部32cとにより構成されている。そして、この小歯付
きプーリ部32bと便蓋第2歯車30の歯付きプーリ部
30cとに歯付き伝動ベルト52が掛け渡されている。
便蓋用モータ40が配設されている。この便蓋用モータ
40の駆動軸40aには駆動歯付きプーリ(ホイール)
54が嵌合されており、この駆動歯付きプーリ54と便
蓋歯付きプーリ32の大歯付きプーリ32cとに歯付き
伝動ベルト56が掛け渡されている。
ーリ48と便蓋用モータ40の駆動歯付きプーリ54と
に近接して、制御基板58が設けられている。なお、便
座用モータ42と便蓋用モータ40とは、図示しない制
御装置やスイッチにより駆動される。
置の作用について説明する。
ダプタ18に係合された第1ねじりコイルばね24及び
第2ねじりコイルばね26や便蓋アダプタ20に係合さ
れたねじりコイルばね22が全く付勢されていないか僅
かにしか付勢されていない。例えば、本実施例では、図
3に示すように、第1ねじりコイルばね24は全く付勢
されてなく(図中実線)、第2ねじりコイルばね26は
僅かに付勢されている(図中一点鎖線)。
部24aが便座アダプタ18の止着孔18aに係合され
ており、係合フック24bとばね止め突起12gとの係
合が解除されている。また、第2ねじりコイルばね26
の止着端部26aは便座アダプタ18の止着孔18bに
係合されており、この第2ねじりコイルばね26が僅か
に捻られて係合フック26bがばね止め突起12hに係
合されている。
者がスイッチを操作する。これにより、便座用モータ4
2が駆動され、駆動歯付きプーリ48が回転される。そ
して、この駆動歯付きプーリ48の回転が、便座歯付き
プーリ38の大歯付きプーリ部38cにベルト50によ
り伝達されて便座歯付きプーリ38を回転させる。この
便座歯付きプーリ38の回転が、便座歯付きプーリ38
の小歯付きプーリ部38bから便座第2歯車36の歯付
きプーリ部36cにベルト46により伝達されて便座第
2歯車36を回転させる。続いて、この便座第2歯車3
6の回転が、便座第2歯車36の歯車部36bから便座
第1歯車34の大歯車部34cに伝達されて便座第1歯
車34を回転させる。更に、便座第1歯車34の回転
が、便座第1歯車34の小歯車部34bから便座アダプ
タ18の歯車部18cに伝達されて便座アダプタ18を
回転させる。便座アダプタ18の回転により、この便座
アダプタ18に嵌合された便座開閉軸16が回転され
て、便座が閉状態の方向に揺動される。
られた時に、便座用モータ42を停止する。これによ
り、便座は各ねじりコイルばね24,26の付勢力を受
けながら、自重により徐々に閉じる。この時、便座用モ
ータ42の各電極端子同士を短絡させて発電ブレーキの
作動を行わせれば、より滑らかに閉じることになる。
コイルばね26の付勢がなされており、便座が閉状態に
変化するに伴って付勢力が増大される。また、第1ねじ
りコイルばね24の係合フック24bは、便座が開状態
である時はばね止め突起12gに係合されていない。し
かし、便座アダプタ18の回転に伴って第1ねじりコイ
ルばね24も回転されることにより、その係合フック2
4bがばね止め突起12gに係合される。この後は、第
1ねじりコイルばね24の付勢力と第2ねじりコイルば
ね26の付勢力との合成力が、便座アダプタ18に付勢
されることになる。
ないセンサ等により閉状態であることが検出される。こ
の時、便座の自重によるトルクよりも第1ねじりコイル
ばね24と第2ねじりコイルばね26との合成力の方が
小さいので、便座は閉状態に維持される。このため、便
座用モータ42や便座アダプタ18等に、便座の開放を
防止するストッパ等を設ける必要はない。
ることができる。即ち、便蓋を閉状態にすべく使用者が
スイッチを操作することにより、便蓋用モータ40が駆
動され、駆動歯付きプーリ54が回転される。そして、
この駆動歯付きプーリ54の回転が、便蓋歯付きプーリ
32の大歯付きプーリ部32cにベルト56により伝達
されて便蓋歯付きプーリ32を回転させる。この便蓋歯
付きプーリ32の回転が、便蓋歯付きプーリ32の小歯
付きプーリ部32bから便蓋第2歯車30の歯付きプー
リ部30cにベルト52により伝達されて便蓋第2歯車
30を回転させる。続いて、この便蓋第2歯車30の回
転が、便蓋第2歯車30の歯車部30bから便蓋第1歯
車28の大歯車部28cに伝達されて便蓋第1歯車28
を回転させる。更に、便蓋第1歯車28の回転が、便蓋
第1歯車28の小歯車部28bから便蓋アダプタ20の
歯車部20aに伝達されて便蓋アダプタ20を回転させ
る。便蓋アダプタ20の回転により、この便蓋アダプタ
20に嵌合された便蓋開閉軸14が回転されて、便蓋が
閉状態に揺動される。
ないセンサ等により閉状態であることが検出される。こ
の時、便蓋の自重によるトルクよりもねじりコイルばね
22の蓄勢力の方が小さいので、便蓋は閉状態に維持さ
れる。このため、便蓋用モータ40や便蓋アダプタ20
等に、便蓋の開放を防止するストッパ等を設ける必要は
ない。
態にするようスイッチが操作された場合は、両モータ4
0,42が駆動されなかったり、また両モータ40,4
2が同時に駆動されたりする等の制御が行われることが
好ましい。
は、スイッチの操作を行う。これにより、便蓋用モータ
40が便蓋を閉状態に揺動する場合の回転と逆方向に回
転される。そして、この回転が、便蓋歯付きプーリ32
と、便蓋第2歯車30と、便蓋第1歯車28とを介し
て、便蓋アダプタ20に伝達される。この便蓋アダプタ
20の回転により便蓋開閉軸14が回転されて、便蓋が
開状態に揺動される。
りコイルばね22の蓄勢力が便蓋を開放する方向に付勢
しているので、便蓋を開放するために必要なトルクが減
少される。このため、便蓋用モータ40の負担を減少さ
せることができる。
ないセンサ等により開状態であることが検出されて、便
蓋用モータ40が停止される。この時、便蓋はほぼ垂直
な状態を通過して傾斜されているので、開状態に維持さ
れる。
は、スイッチの操作を行う。これにより、便座用モータ
42が便座を閉状態に揺動する場合の回転と逆方向に回
転される。そして、この回転が、便座歯付きプーリ38
と、便座第2歯車36と、便座第1歯車34とを介し
て、便座アダプタ18に伝達される。この便座アダプタ
18の回転により便座開閉軸16が回転されて、便座が
開状態に揺動される。
ねじりコイルばね24及び第2ねじりコイルばね26の
蓄勢力が便座を開放する方向に付勢しているので、便座
を開放するために必要なトルクが減少される。このた
め、便座用モータ42の負担を減少させることができ、
小型のモータにより駆動を行うことができるので、装置
の小型軽量化を図ることができる。
ねじりコイルばね24の係合フック24bのばね止め突
起12gへの係合が解除されて、第1ねじりコイルばね
24による付勢力がなくなる。その後、便座が開状態に
達した時、図示しないセンサ等により開状態であること
が検出されて、便座用モータ42が停止される。この
時、第2ねじりコイルばね26は僅かに付勢力を有して
おり、また便座はほぼ垂直な状態を通過して傾斜されて
いるので、便座は開状態に維持される。
するようスイッチが操作された場合は、両モータ40,
42が駆動がされなかったり、また両モータ40,42
が同時に駆動されたりする等の制御が行われることが好
ましい。
18に第1ねじりコイルばね24と第2ねじりコイルば
ね26とを二重にして嵌合した構造としたので、便座ア
ダプタ18を1本のねじりコイルばねで付勢する構造に
比べてねじりコイルばねの全長を小さくすることができ
る。しかも、外側に位置する第2ねじりコイルばね26
の外径は、便座アダプタ18の歯車部18cの外径とほ
ぼ等しいものとされている。このため、ケーシング12
の幅を小さくすることができ、自動開閉装置10の小型
軽量化に貢献する。
コイルばねによりトルク19.6kgf・cm(変位角
150度)を得るためには、ばね長29.8mm、ばね
径30.7mmとする必要がある(比較例)。これに対
し、本実施例の第1ねじりコイルばね24と第2ねじり
コイルばね26とにより同トルクを得るためには、ばね
長23.3mm、ばね径31.3mmとすればよい。従
って、本実施例によれば、1本のねじりコイルばねによ
る場合に比べて、比較例よりも線径を細くして尚かつば
ね径をほとんど拡大することなく、ばね長を約22%程
度短くできる。
便座が開状態になる前に付勢しなくなるので、各ねじり
コイルばね24,26の付勢力を合成した付勢力は便座
の開閉の角度に対して2段階に変化される。このため、
図3に示すように、便座の自重により便座開閉軸16に
作用するトルクは、ほぼ垂直な状態とほぼ水平な閉状態
との間でサインカーブを描くのに対し、このサインカー
ブに近似した形状を描くよう付勢力を変化させることが
できる。従って、便座を開閉するのに必要なトルクがほ
ぼ一定なものとなり、便座用モータ42の駆動力を大き
く変化させることなく便座の開閉が行われる。このた
め、便座用モータ42の劣化を防止し、長寿命化を図る
ことができる。
各モータ40,42により行う自動開閉装置10につい
て説明したが、開閉を手動により行うための開閉装置と
しても構わない。即ち、便座や便蓋の開閉軸14,16
に各ねじりコイルばね22,24,26を付勢させた構
造とすることにより、手動による開閉をより小さい力で
行うことができる。このため、例えば子供や老人のよう
に力の弱い者であっても、便座や便蓋の開閉を容易に行
うことができるようになる。しかも、閉じる際には急激
に閉じることはなく、便座に内蔵された発熱装置等を衝
撃から確実に保護することができる。
式便器の便座及び便蓋の自動開閉装置10に適用した場
合について説明したが、他の開閉蓋を開閉する装置に用
いても構わない。
1に記載の発明の開閉蓋の開閉装置では、第1ねじりコ
イルばねと第2ねじりコイルばねとを二重ばねにして開
閉軸に嵌合した構造としている。このため、1本のねじ
りコイルばねを用いる構造に比べて、ばねの全長を短縮
することができる。従って、開閉装置の小型軽量化を図
ることができる。
の嵌合と、第1ねじりコイルばね及び第2ねじりコイル
ばねの嵌合とは、隙間嵌とされている。このため、各部
材が互いに非接触の状態で各ねじりコイルばねの蓄勢が
行われるので、無駄な摩擦によるロストルクを低減し得
る。
イルばねと第2ねじりコイルばねとの一端部の位置が約
180度ずれているので、こじりが相殺されてこじりに
よるロストルクが低減される。また、開閉軸への付勢の
傾斜や捻れが生じないので、開閉軸の偏摩耗が防止さ
れ、開閉装置の長寿命化を図ることができる。
座の自動開閉装置の小型化を図ることができる。このた
め、自動開閉装置を取り付け可能な洋式便器の種類が増
大される。
す横断面図である。
た状態を示す側面図である。
とのトルク等を示すグラフである。
するようスイッチが操作された場合は、両モータ40,
42が駆動がされなかったり、また両モータ40,42
が同時に駆動されたりする等の制御が行われることが好
ましい。
Claims (3)
- 【請求項1】 支持軸を中心に揺動することにより本体
部に対して開閉する開閉蓋に設け、かつ支持軸とほぼ同
軸上に配置した開閉蓋の開閉に伴って回転する開閉軸
と、この開閉軸に付勢する付勢手段とを備えた開閉蓋の
開閉装置において、前記付勢手段を、前記開閉軸に隙間
嵌により嵌合した第1ねじりコイルばねと、この第1ね
じりコイルばねの更に外周に隙間嵌により嵌合した第2
ねじりコイルばねとにより構成し、前記第1ねじりコイ
ルばねの一端部及び第2ねじりコイルばねの一端部をそ
れぞれ前記開閉軸に係止し、他端部をそれぞれ前記本体
部に係止して、前記第1ねじりコイルばね及び第2ねじ
りコイルばねを前記開閉蓋が開放する方向に付勢させた
ことを特徴とする開閉蓋の開閉装置。 - 【請求項2】 前記第1ねじりコイルばねの一端部を開
閉軸に係止した位置と、前記第2ねじりコイルばねの一
端部を開閉軸に係止した位置とを、該開閉軸を挟んで互
いにほぼ反対側に位置させたことを特徴とする請求項1
記載の開閉蓋の開閉装置。 - 【請求項3】 前記本体部を洋式便器とし、前記開閉蓋
を洋式便器の便座としたことを特徴とする請求項1また
は請求項2記載の開閉蓋の開閉装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14219995A JP3264606B2 (ja) | 1995-06-08 | 1995-06-08 | 開閉蓋の開閉装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP14219995A JP3264606B2 (ja) | 1995-06-08 | 1995-06-08 | 開閉蓋の開閉装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08332161A true JPH08332161A (ja) | 1996-12-17 |
JP3264606B2 JP3264606B2 (ja) | 2002-03-11 |
Family
ID=15309703
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14219995A Expired - Fee Related JP3264606B2 (ja) | 1995-06-08 | 1995-06-08 | 開閉蓋の開閉装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3264606B2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002372122A (ja) * | 2001-06-15 | 2002-12-26 | Sankyo Seiki Mfg Co Ltd | 歯車付きモータおよび便座、便蓋駆動装置 |
JP2015068132A (ja) * | 2013-09-30 | 2015-04-13 | Toto株式会社 | 衛生洗浄装置 |
JP2019088721A (ja) * | 2017-11-17 | 2019-06-13 | アイシン精機株式会社 | 便座装置 |
JP2020162693A (ja) * | 2019-03-28 | 2020-10-08 | 日本電産サンキョー株式会社 | 開閉部材駆動装置 |
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JP2020179079A (ja) * | 2019-04-24 | 2020-11-05 | 胡金霞 | 自動的な便器蓋開け器 |
JP2021029595A (ja) * | 2019-08-23 | 2021-03-01 | Toto株式会社 | 便座装置 |
-
1995
- 1995-06-08 JP JP14219995A patent/JP3264606B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP3264606B2 (ja) | 2002-03-11 |
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