JPH109317A - 回動緩衝装置および回動緩衝装置付き洋式便器 - Google Patents

回動緩衝装置および回動緩衝装置付き洋式便器

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JPH109317A
JPH109317A JP18538996A JP18538996A JPH109317A JP H109317 A JPH109317 A JP H109317A JP 18538996 A JP18538996 A JP 18538996A JP 18538996 A JP18538996 A JP 18538996A JP H109317 A JPH109317 A JP H109317A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 緩衝部材によって自重回動の勢いを阻止され
る回動部材を手動操作しても確実に所定位置、例えば、
閉の位置に回動部材をもたらすこと。 【解決手段】 この回動緩衝装置10では、回動軸16
等を有する回動部材と、その回動部材の自重による回動
の勢いを阻止する緩衝部材24,26等とを有してい
る。そして、回動軸16に連結するモータ42を設け、
回動部材が自重回動した際、その停止位置が所定位置よ
り手前になるとき、モータ42をアシスト駆動し回動部
材を所定位置にもたらすようにしたり、緩衝部材を、回
動部材の回動速度が速い程ブレーキ力が大きくなるブレ
ーキ手段、例えばモータ42を利用したブレーキ手段で
構成し、回動部材が自重回動した際、その停止位置が所
定位置より手前になるとき、ブレーキ手段、すなわちモ
ータ42をオフし、回動部材の自重によるアシスト駆動
を行わせ、所定位置にもたらすようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自重により回動す
る回動部材と、その回動の勢いを阻止する緩衝部材とを
有する回動緩衝装置およびその回動緩衝装置付き洋式便
器の改良に関し、特に、洋式便器の便座や便蓋の回動に
使用して好適な回動緩衝装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、洋式便器の便座や便蓋をモータに
よって駆動させる装置が知られている。このような装置
は、停電時等に対応するため、モータ駆動以外に手動で
動作できるようになっているものが多い。そして、その
手動動作時に、便座や便蓋が勢いよく便器本体に衝突す
るのを阻止するためや、モータ駆動時の便座等の持ち上
げを容易にするために、スプリング等の緩衝部材が設け
られている。
【0003】このような回動緩衝装置付き洋式便器の1
例が実開昭61−136998号公報に開示されてい
る。この公開公報に開示されている洋式便器は、図7か
ら図10に示すような構成となっている。すなわち、こ
の洋式便器は、便器71と、便器71に脚73により支
持されて取り付けられる便座72とから主に構成されて
いる。そして、便器72の基部に具備された支軸74を
脚73により回動自在に支持させている。さらに支軸7
4と電動機76の減速機77とを連結するクラッチ75
を設けている。このクラッチ75は、摩擦板78により
回転力を伝達するように構成されている。そして、該摩
擦板78は、一定荷重すなわち便座72の回動に伴う負
荷を超えた荷重が与えられた状態でスリップするように
摩擦板78を互いにスプリング79により圧接させてい
る。
【0004】この洋式便座には、さらに便座72の支軸
74に対して常時便座72を持ち上げるように便座72
の荷重より小さな荷重により付勢したスプリング80を
設けている。このスプリング80の一端は、便座72側
に対して固定され、他端が脚73等に対し固定され便座
72に回動力を与えている。
【0005】また、電動機76を制御するスイッチ81
が室内の壁面等に取り付けられている。そして、その切
換操作により便座72の開閉動作が行えるように、その
接点の一方aは電動機76の正転端子bに、他方cは逆
転端子dに接続される。なお、この洋式便器を駆動する
回路は、図10に示すように、さらに、電源82と、電
動機76の回路に並列に接続されたリレー83,83′
と、スイッチ81と並列に接続されるリレー83,8
3′の自己保持接点84,84′と、リレー83,8
3′への通電を遮断する便座下限および便座上限位置検
知スイッチ85,85′とを有している。
【0006】なお、この検知スイッチ85,85′は便
座72の基部等に例えば磁性体を埋設し、対応部位にリ
ードスイッチ等を備えて便座72の回動位置を検出する
ようにしている。
【0007】このように、この洋式便器は、便座72を
便器71に対して支軸74により回動可能に支持させ、
かつ該支軸74に対し電動機76を減速機77とクラッ
チ75を介して連通させている。そして、この電動機7
6を、任意に操作されるスイッチ81により正反転させ
ることによって便座72を開閉させている。加えて、便
座72を持ち上げ方向に便座72の荷重を超えないトル
クのスプリング80により付勢している。このため、便
器71の使用に際し、手を用いることなく便座72を開
閉でき、衛生的なものとなると共にスプリング80によ
って便座72を開放側に一定荷重をもって持ち上げる方
向に付勢したので、電動機76の回転トルクを小さくで
き、結果的に小型の電動機76を用いて装置をコンパク
ト化できるものとなっている。しかも、故障時において
も、便座72がそれ自体の荷重で落下し、便器71に衝
突することがスプリング80の弾性力によって阻止され
る、すなわち緩衝されるので、破損の危険もなく使用で
きるものとなっている。
【0008】このように、図7から図10に示すような
洋式便器では、スプリング80を使用して便座72の落
下時の勢いを阻止するようにしているが、便座72のモ
ーメントやイナーシャ等の各種設計条件が変更される場
合への対応が容易でない。このため、図11から図13
に示すような、モータ自体の回転力を利用してブレーキ
を働かせるものが発明されている(特開平4−5192
6号公報参照)。
【0009】この技術が採用される便器開閉体駆動装置
は、図11に示すように、モータ91の出力軸91aか
ら発生される回転駆動力が、複数段の減速機構92,9
3,94等を介して便座あるいは便蓋等からなる便器開
閉体95の入力軸95aに伝達されており、スイッチ動
作に基づくモータ91の駆動力によって便器開閉体95
が自動で開放・閉塞されるようになっている。
【0010】また、便器開閉体95は手動でも開放・閉
塞を行うことができるようになっている。そして、便器
開閉体95の入力軸95aには、当該便器開閉体95の
開放方向に付勢力を与えるべく渦巻状のスプリング96
が装着されており、便器開閉体95を特に手動で開放す
る際に要するトルクがスプリング96の開放方向付勢力
によって低減され、便器開閉体95の手動開放が軽く行
えるようになっている。また、便器開閉体95を閉塞す
る際には、スプリング96の開放方向付勢力によって便
器開閉体95の衝撃が緩和されることとなる。
【0011】このようにモータ91の出力軸91aは、
減速機構92,93,94等を介して負荷となる便器開
閉体95に連結されている。なお、このモータ91に
は、直流電源Vccを有する電力供給回路が正逆転切替
スイッチS1およびオンオフスイッチS2を介して接続
されている。さらに、モータ91には、当該モータ91
のコイルRaをショートさせるブレーキ回路97が付設
されている。このブレーキ回路97は、抵抗Rsを基板
上に配置してなるものであり、直流電源Vccと並列関
係を有するように、オンオフスイッチS2のオフ側端子
とモータ91の入力端子との間に設けられている。
【0012】この便器開閉体駆動装置において、便器開
閉体95をモータ91の駆動により開く場合には、オン
オフスイッチS2がオン状態になされると共に、正逆転
切替スイッチS1が開側に入れられる。これにより図示
Im方向の電流がモータ91に供給され、便器開閉体9
5の開放動作が開始される。便器開閉体95が水平から
約85°の位置まで開かれたときに、オンオフスイッチ
S2はオフ状態になされるが、モータ91のローターイ
ナーシャおよび便器開閉体95のイナーシャによって便
器開閉体95は引き続き開放されていき、所定の位置に
て突き当てにより停止させられる。
【0013】次に、便器開閉体95をモータ91の駆動
により閉じる場合には、オンオフスイッチS2がオン状
態になされると共に、正逆転切替スイッチS1が閉側に
入れられる。これにより、モータ91に図示Imと反対
の方向の電流が供給され、便器開閉体95の閉塞動作が
開始される。便器開閉体95が垂直から所定の角度だけ
閉じられたときに、オンオフスイッチS2はオフ状態に
なされる。以後、便器開閉体95は、モータ91のロー
ターイナーシャ、便器開閉体95のイナーシャおよび便
器開閉体95の自重によって引き続き閉塞されていき、
所定の位置にて突き当てにより停止させられる。
【0014】なお、オンオフスイッチS2がオン状態に
なされた時点から、モータ91には逆起電力KENが誘
起され、供給電流とは逆の図示Imの方向に電流が流れ
る。これにより、ブレーキ回路97に電流が流れること
となり、モータ91にブレーキ力が発生する。そして、
このブレーキ力とスプリング96の付勢力により便器開
閉体95の閉塞動作はソフトに行われる。
【0015】なお、オンオフスイッチS2をオフ状態と
したまま便器開閉体95を手動により開閉することも可
能である。このとき、便器開閉体95を閉じる場合に
は、当該便器開閉体95の手動閉塞動作によって、モー
タ91に逆起電力KENが誘起される。この逆起電力K
ENに基づく電流(Im方向)は、ブレーキ回路97を
流れ、モータ91にブレーキ力が発生する。これによっ
て、便器開閉体95の閉塞動作はソフトに行われる。
【0016】ところで、このようなブレーキ回路97を
設けると、便器開閉体95を閉じる場合には、上述のよ
うに衝撃緩和を行わせることができ都合がよいが、便器
開閉体95を開ける場合にも同様にブレーキ力が働くこ
ととなり、特に手動で便器開閉体95を開放する場合に
力を有するという問題が残っている。この問題を解決す
るために図13に示す技術が開示されている(特開平4
−51926号公報参照)。
【0017】すなわち、図13に示されているように、
モータ91には、直流電源Vccを有する電力供給用回
路が、正逆転切替スイッチS1およびオンオフスイッチ
S2を介して接続されている。さらにモータ91には、
当該モータ91のコイルRaをショートさせるブレーキ
回路98が付設されている。このブレーキ回路98は、
抵抗RsおよびダイオードDiを基板上に直列に配置し
てなるものであり、直流電源Vccと並列関係を有する
ように、オンオフスイッチS2のオフ側端子とモータ9
1の入力端子との間に設けられている。
【0018】このような便器開閉体駆動装置において、
便器開閉体95をモータ91の駆動により開く場合に
は、オンオフスイッチS2がオン状態になされると共
に、正逆転切替スイッチS1が開側に入れられる。これ
により、図示Im方向の電流がモータ91に供給され便
器開閉体95の開放動作が開始される。便器開閉体95
が水平から約85°の位置まで開かれたときに、オンオ
フスイッチS2はオフ状態になされるが、モータ91の
ローターイナーシャおよび便器開閉体95のイナーシャ
によって便器開閉体95は引き続き開放されていき、所
定の位置にて突き当てにより停止させられる。オンオフ
スイッチS2がオフ状態になされた時点から、モータ9
1には逆起電力KENが誘起され、Imと反対の方向に
電流が流れようとする。しかしながら、この逆方向電流
は、ブレーキ回路98のダイオードDiによって遮断さ
れ、したがってこの場合にはモータ91によるブレーキ
力は生じない。
【0019】次に、便器開閉体95をモータ91の駆動
により閉じる場合には、オンオフスイッチS2がオン状
態になされると共に正逆転切替スイッチS1が閉側に入
れられる。これによりモータ91に図示Imと反対の方
向の電流が供給され、便器開閉体95の閉塞動作が開始
される。便器開閉体95がが垂直から所定の角度だけ閉
じられたときに、オンオフスイッチS2はオフ状態にな
される。以後、便器開閉体95は、モータ91のロータ
ーイナーシャ、便器開閉体95のイナーシャおよび便器
開閉体95の自重によって引き続き閉塞されていき、所
定の位置にて突き当てにより停止させられる。オンオフ
スイッチS2がオフ状態になされた時点から、モータ9
1には逆起電力KENが誘起され、供給電流とは逆の図
示Imの方向に電流が流れる。すなわち、この逆方向電
流は、ブレーキ回路98のダイオードDiにおける順方
向であるため、ブレーキ回路98には電流が流れること
となり、モータ91にブレーキ力が発生する。そして、
このブレーキ力により、便器開閉体95の閉塞動作はソ
フトに行われる。
【0020】さらに、オンオフスイッチS2をオフ状態
としたまま便器開閉体95を手動により開く場合には、
当該便器開閉体95の手動開放動作によってモータ91
に逆起電力KENが誘起されようとするが、この逆起電
力KENに基づく電流(Imと反対方向)は、正逆転切
替スイッチS1の位置にかかわらず、ブレーキ回路98
のダイオードDiによって遮断される。したがって、モ
ータ91にブレーキ力は発生せず、そのため便器開閉体
95はスプリング96の付勢力の助けを借りて手動によ
って軽く開かれる。
【0021】一方、オンオフスイッチS2をオフ状態と
したまま便器開閉体95を手動により閉じる場合には、
当該便器開閉体95の手動閉塞動作によってモータ91
に逆起電力KENが誘起される。この逆起電力KENに
基づく電流(Im方向)は、ブレーキ回路98のダイオ
ードDiの順方向であるため、ブレーキ回路98には電
流が流れることとなり、モータ91にブレーキ力が発生
する。これによって、便器開閉体95の閉塞動作は、ブ
レーキ力とスプリング96の付勢によってソフトに行わ
れる。
【0022】この図13の技術では、便器開閉体95を
閉じる場合にのみブレーキ電流をモータ91に流し、か
つ便器開閉体95を開ける場合にはブレーキ電流を遮断
するダイオードDiを、ブレーキ回路98を設けること
としている。このため、便器開閉体95の閉じ動作を所
定のブレーキ作用下でソフトに行わせることができ、か
つ便器開閉体95を開ける場合は、ブレーキ作用なしで
開放動作を軽く行わせることができる。したがって、特
に手動における便器開閉体95の操作性を向上させるこ
とができる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7か
ら図13に示す従来の技術では、緩衝部材となるスプリ
ング80とスプリング96のバネ力に加え、電動機76
やモータ91(以下単にモータという)のモータコキン
グトルクが便座72や便器開閉体95の自重による落下
時の回動阻止力となっている。このモータコキングトル
クは、手動操作時に、便座72や便器開閉体95を一層
ソフトに自重動作させることとなり、好ましいものであ
る反面、バネ力が強いときには、一層回動を阻止する力
となり、便座72や便器開閉体95が自重動作の途中で
停止してしまう問題の原因ともなっている。
【0024】特に、図11から図13に示すブレーキ力
を付加させた便器開閉体駆動装置においては、ブレーキ
回路97,98によって、ブレーキ力を働かせ、自重に
よる落下の勢いを殺しているため、便器開閉体95は、
所定位置の手前で止まってしまう危険性が一層高くなっ
ている。
【0025】以上のようなモータコキングトルクと他の
トルクとの関係を示すと、図14のとおりとなる。すな
わち、便座72や便器開閉体95(以下共に回動部材と
いう)の支軸74や入力軸95a(以下共に回動軸とい
う)でのモータコキングトルクT11は、図14の矢示
T11で示す実線直線のように、回動部材の動作角度の
全範囲(図14に示すような全開位置から便器91等に
当接する全閉位置)に渡って一定の値となっている。な
お、この従来装置は、後述する本発明の装置と同様に1
00度が全開位置で、重心との関係で95度の位置から
閉じ側への自重トルクが発生するようになっている。
【0026】そして、回動部材の自重による回動トルク
T12は、矢示T12で示す実線曲線となる。この回動
トルクT12からスプリング80,96の付勢力T14
を差し引いた差し引き回動トルクT13が矢示T13で
示す点線曲線となる。この差引き回動トルクT13のう
ち、モータコキングトルクT11から上方に位置する部
分では、回動部材の差し引き回動トルクT13の方がモ
ータコキングトルクT11より大きいため、その位置、
例えば、手動操作時において、動作角度30度の位置で
回動部材を離すと、回動部材は自重落下し、図7から図
10に示す装置では全閉位置へもたらされる。ただし、
図11から図13に示す装置では、ブレーキ力がさらに
作用するため途中で止まる危険性が生ずる。
【0027】一方、差し引き回動トルクT13のうちモ
ータコキングトルクT11の下方に位置する部分、例え
ば、動作角度10度や50度の位置で手を離すと勢いを
つけていない限り、回動部材は自重動作せずその位置で
停止する。これは、モータコキングトルクT11が回転
阻止力として働くためであり、かつその値が回動トルク
T12からスプリング80,96の付勢力T14(抵抗
トルクT14)を差し引いた値より大きいため回動部材
が動作できないのである。なお、この抵抗トルクT14
は、図14に示すように、全閉時に最も回動部材を全開
側に付勢する力となり、90度の位置でその力が零とな
るように働くものとなっている。
【0028】このような現象を避けるためには、回動部
材の自重による回動トルクT12を大きくするかスプリ
ング80,96の抵抗トルクT14を小さくすれば良い
のであるが、仮にそのようにして仮想の回動トルクT1
3′(矢示T13′で示す一点鎖線曲線)を得たとする
と、その一部がモータの回動軸でのモータ出力トルクT
15(矢示T15で示す点線直線)を越えてしまう。そ
うすると、今度は、モータによって回動部材を閉側から
開側へ駆動しようとしても、その越えた部分ではその動
作は停止してしまうこととなる。このため、差し引き回
動トルクT13は、モータ出力トルクT15より小さな
値としなければならない。
【0029】一方、このモータ出力トルクT15は、図
11のように減速機構を介している場合、モータコキン
グトルクT11に比べそれ程大きくすることができな
い。これは、モータ単体での最大出力トルクTSとコキ
ングトルクTCが、TS>>TCとなっていても、減速
機構が介在するとTS>TCとなってしまうためであ
る。すなわち、減速機構の減速ギヤ比iと 伝達効率η
を踏まえ、各トルクを計算すると、モータ出力トルクT
15は、TS×i×ηとなり、モータコキングトルクT
11は、TC×i×1/ηとなる。ここで例えば、一段
効率を0.9とすると5段減速の場合、η=0.59、
1/η=1.69となり、その差は2.9倍となる。
【0030】よって、TS>>TCであったとしても、
モータ出力トルクT15>モータコキングトルクT1
1、となり、両トルクT15,T11の間隔は大きくな
らない。このため、差し引き回動トルクT13が図14
に示すように全閉側および全開側の両側でモータコキン
グトルクT11より低くなったり、2点鎖線で示すよう
な差し引き回動トルクT13″が全開側にそれ程近づい
ていない位置、すなわち矢示Zの位置でモータコキング
トルクT11より低くなることが生じてしまう。この結
果、モータコキングトルクT11が回動部材の回動を阻
止し、回動部材は停止してしまう。このように減速機構
を有している回動緩衝装置では、一層、回動部材の途中
停止が生じがちとなっている。なお、減速機構を有さな
い装置でも、程度の差はあるものの同様な原理により、
手動操作時に回動部材の途中停止が生じ易くなってい
る。
【0031】本発明は、緩衝部材によって自重回動の勢
いを阻止される回動部材を手動操作しても確実に所定位
置、例えば、閉の位置に回動部材をもたらすことができ
る回動緩衝装置および回動緩衝装置付き洋式便器を提供
することを目的とする。
【0032】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1記載の回動緩衝装置では、回動軸を有する
回動部材と、その回動部材の自重による回動の勢いを阻
止する緩衝部材とを有する回動緩衝装置において、回動
軸に連結するモータを設け、回動部材が自重回動した
際、その停止位置が所定位置より手前になるとき、モー
タをアシスト駆動し回動部材を所定位置にもたらすよう
にしている。さらに、請求項2記載の発明では、請求項
1記載の回動緩衝装置において、緩衝部材をバネ部材と
し、このバネ部材に加え、回動部材の回動速度が速い程
ブレーキ力が大きくなるブレーキ手段を設けている。
【0033】また、請求項3記載の発明では、回動軸を
有する回動部材と、その回動部材の自重による回動の勢
いを阻止する緩衝部材とを有する回動緩衝装置におい
て、緩衝部材を、回動部材の回動速度が速い程ブレーキ
力が大きくなるブレーキ手段で構成し、回動部材が自重
回動した際、その停止位置が所定位置より手前になると
き、ブレーキ手段をオフし、回動部材の自重によるアシ
スト駆動を行わせ、所定位置にもたらすようにしてい
る。さらに、請求項4記載の発明では、請求項3記載の
回動緩衝装置において、回動軸に連結するモータを設
け、このモータの短絡によりブレーキ力を働かせるよう
にしている。
【0034】また、請求項5記載の発明では、請求項
1、2、3または4記載の回動緩衝装置において、回動
軸の回動角度を検知する位置検知手段を設け、回動部材
が所定位置に到達しないことを位置検知手段により検知
するようにしている。
【0035】また、請求項6記載の発明では、請求項
1、2、3、4または5記載の回動緩衝装置において、
回動部材の自重による回動トルクから緩衝部材の抵抗ト
ルクを引いた値が、モータのコキングトルクより大きく
なる部分を持つように設定すると共に、モータによる回
動軸の出力トルクを、回動トルクから抵抗トルクを引い
た値より常に大きくなるように設定している。
【0036】さらに、請求項7記載の発明では、請求項
1、2、3、4、5または6記載の回動緩衝装置におい
て、回動部材の回動開始を手動にて行い、回動部材を所
定位置にもたらす手動モードと、回動部材の回動開始を
モータの駆動にて行い、回動部材を所定位置にもたらす
自動モードとを有する制御手段を設け、手動モード時
に、回動部材が所定位置の手前で停止するとき、アシス
ト駆動を行わせている。さらに、請求項8記載の発明で
は、請求項7記載の回動緩衝装置において、手動モード
と自動モードのいずれで動作しているかを判断する判別
手段を設け、手動モードでの動作と判別したとき、アシ
スト駆動を可能にしている。
【0037】加えて、請求項9記載の発明では、請求項
1、2、3、4、5、6、7または8記載の回動緩衝装
置において、回動部材の自重回動による到達位置を推測
する位置推定手段を設け、この位置推定手段によって、
回動部材が所定位置に到達しないことを推定したとき、
アシスト駆動するようにしている。
【0038】また、請求項10記載の回動緩衝装置付き
洋式便器では、回動部材を便座とした請求項1から9の
いずれか1項記載の回動緩衝装置を有している。さら
に、請求項11記載の回動緩衝装置付き洋式便器では、
回動部材を便蓋とした請求項1から9のいずれか1項記
載の回動緩衝装置を有している。
【0039】また、請求項12記載の回動緩衝装置付き
洋式便器では、回動部材を便座とした請求項1から9い
ずれか1項記載の回動緩衝装置と、回動部材を便蓋とし
た請求項1から9いずれか1項記載の回動緩衝装置とを
備えている。
【0040】本発明の回動緩衝装置は、回動部材が自重
により回動するときに、その回動の勢いを緩衝部材が阻
止する。そして、回動部材が所定位置の手前で停止する
と、モータを駆動させたり、ブレーキ力をオフさせたり
して、回動部材をアシスト駆動し、回動部材を所定位置
までもたらす。
【0041】このため、洋式便器にこの回動緩衝装置を
使用すると、例えば、便座や便蓋が手動にて閉じ始めら
れたとき、仮に途中で止まってもモータ等で確実に全閉
とすることができる。この結果、洋式便器に自動モード
と手動モードを用意し、手動モードで動作させたときに
も、確実に便座や便蓋が閉まることとなる。
【0042】以下、本発明の実施の形態の例を図面に基
づいて詳細に説明する。そして、まず、本発明の第1の
実施の形態を図1から図5に基づいて説明する。
【0043】図1および図2に、本発明の回動緩衝装置
を洋式便器の便蓋および便座の自動開閉に適用した実施
の形態を示す。この回動緩衝装置10は、洋式便器に取
り付けられるケーシング12と、便蓋と共に回転する便
蓋開閉軸14と、便座と共に回転する便座開閉軸16
と、便蓋開閉軸14が連結する便蓋アダプタ20と、便
座開閉軸16が連結する開閉軸としての便座アダプタ1
8と、便蓋アダプタ20に取り付けられ緩衝部材となる
ねじりコイルばね22と、便座アダプタ18に取り付け
られ緩衝部材となる第1ねじりコイルばね24および第
2ねじりコイルばね26と、便蓋アダプタ20に駆動力
を伝達する便蓋駆動系27と、便座アダプタ18に駆動
力を伝達する便座駆動系33と、便蓋アダプタ20に駆
動力を与える便蓋用モータ40と、便座アダプタ18に
駆動力を与える便座用モータ42とから主に構成されて
いる。
【0044】洋式便器、例えば、図7に示されるような
外観形状を有する洋式便器には、回動部材となる便蓋と
便座とが設けられている。便蓋と便座には、ほぼ同軸上
に配置された支持軸が設けられており、この支持軸が便
器に回転自在に支持されている。そして、便蓋と便座と
は、各支持軸を中心に揺動することにより開閉される。
具体的には、便蓋と便器とがほぼ水平になる全閉状態
(図5の動作角度0度)と、この水平状態から90度を
超える角度を有して全開された開状態、具体的には図5
の動作角度100度の位置との間を往復回動することに
より開閉される。
【0045】また、便座の側部には、便座の支持軸とほ
ぼ同軸上に円筒形状の便座開閉軸16が固着されてい
る。一方、便蓋の側部には、便蓋の支持軸とほぼ同軸上
に便座開閉軸14が固着されている。この便蓋開閉軸1
4は、便座開閉軸16に回転自在に挿入されて、便座開
閉軸16の端部から突出されている。そして、これら開
閉軸14,16は、ケーシング12に挿入されている。
【0046】ここで、ケーシング12の外部には取付腕
12aが突出して設けられており、その先端部には取付
孔12bが形成されている。そして、この取付孔12b
を通したボルト等により取付腕12aが便器取付枠等に
止着され、ケーシング12が便器に対して固定される。
なお、ケーシング12は収納箱体12cと蓋体12dと
により構成されており、蓋体12dが収納箱体12cに
ボルト44により止着されている。
【0047】一方、便座開閉軸16の先端部は軸方向に
沿って互いに平行な2つに平面部16aが形成されてお
り、いわゆるダブルDカットを構成して便座アダプタ1
8にはめ込まれている。ここで、便座開閉軸16と便座
アダプタ18とは、軸方向に摺動可動に嵌合されると共
に回転方向には一体的に回転されるよう結合される。こ
の便器アダプタ18の一端部は、ケーシング12の内部
に形成されたほぼ円筒形状の支持部12eに回転自在に
支持されている。なお、便座開閉軸16と便座アダプタ
18と便座の支持軸とにより、便座の回動軸が構成され
ている。
【0048】便座アダプタ18の周囲には、第1ねじり
コイルばね24が隙間を設けられて嵌合されている。こ
の第1ねじりコイルばね24の一端部には止着端部(直
線起こしの端末部分)24aが形成されており、便座ア
ダプタ18の止着孔18aに挿入されて止着されてい
る。また、第1ねじりコイルばね24の他端部には係合
フック24bが形成され、ケーシング12の内部に設け
られたばね止め突起12gに係脱自在に係合されてい
る。
【0049】また、第1ねじりコイルばね24の周囲に
は、第2ねじりコイルばね26が隙間を設けられて嵌合
されている。この第2ねじりコイルばね26の一端部に
は止着端部(ヒンジの端末部分)26aが形成されてお
り、便座アダプタ18の止着孔18bに挿入されて止着
されている。また、第2ねじりコイルばね26の他端部
には係合フック26bが形成されて、ケーシング12の
内部に設けられたばね止め突起12gに近接する他のば
ね止め突起12hに係合されている。
【0050】ここで、第2ねじりコイルばね26の内径
は、第1ねじりコイルばね24の外径よりも大きいもの
とされているので、第1ねじりコイルばね24の周囲に
第2ねじりコイルばね26を接触することなく嵌合し、
二重ばねの構造とすることができる。また、外側に位置
する第2ねじりコイルばね26の外径は、便座アダプタ
18の最大径とほぽ等しいものとされている。なお、便
器と、便器取付枠と、ケーシング12と、ばね止め突起
12g,12hとにより、本体部が構成されている。
【0051】そして、便座を開状態にしたときは、第1
ねじりコイルばね24と第2ねじりコイルばね26の弾
性力の蓄勢がほとんど行われず、便座を閉状態にしたと
きは蓄勢されるようにする。また、本実施の形態では、
この蓄勢力は、便座を閉状態から開状態に回動するのに
必要なトルクより小さいものとしている。このため、便
座を閉状態にした場合は、この便座の自重により閉状態
が維持される。
【0052】なお、第1ねじりコイルばね24の止着端
部24aを止着した止着孔18aと第2ねじりコイルば
ね26の止着端部26aを止着した止着孔18bとは、
便座開閉軸16を挟んでほぼ反対側に設けられているこ
とが好ましい。
【0053】そして、便座アダプタ18には歯車部18
cが形成されて、便座駆動系33が連係されている。こ
こで、便座駆動系33は、便座第1歯車34と、便座第
2歯車36と、便座歯付きプーリ(ホイール)38と、
歯付き伝動ベルト(タイミングベルト)46と、歯付き
伝動ベルト(タイミングベルト)50とにより構成され
ている。なお、本実施の形態ではホイールとタイミング
ベルトとの組み合わせとしているので、ベルトの滑りに
よる伝達のロスを極力防止することができる。ただし、
歯を有しないベルトとプーリとの組み合わせであっても
かまわない。
【0054】そして、便座アダプタ18に隣接して、便
座第1歯車34が配設されている。この便座第1歯車3
4は、同一の回転軸34aを有する小歯車部34bと大
歯車34cとにより構成されている。この小歯車部34
bと便座アダプタ18の歯車部18cとが噛合されてい
る。
【0055】さらに、便座第1歯車34に隣接して、便
座第2歯車36が配設されている。この便座第2歯車3
6は、同一の回転軸36aを有する歯車部36bと歯付
きプーリ(ホイール)部36cとにより構成されてい
る。そして、この歯車部36bと便座第1歯車34の大
歯車部34cとが噛合されている。
【0056】また、便座第2歯車36に隣接して、便座
歯付きプーリ38が配設されている。この便座歯付きプ
ーリ38は、同一の回転軸38aを有する小歯付きプー
リ(ホイール)部38bと大歯付きプーリ(ホイール)
部38cとにより構成されている。そして、この小歯付
きプーリ部38bと便座第2歯車36の歯付きプーリ部
36cとに歯付き伝動ベルト46が掛け渡されている。
【0057】さらに、便座歯付きプーリ38に隣接し
て、便座用モータ42が配設されている。この便座用モ
ータ42の駆動軸42aには駆動歯付きプーリ(ホイー
ル)48が嵌合されており、この駆動歯付きプーリ48
と便座歯付きプーリ38の大歯付きプーリ38cとに歯
付き伝動ベルト50が掛け渡されている。
【0058】一方、便蓋開閉軸14の先端部は軸方向に
沿って互いに平行な2つの平面部14aが形成されてお
り、いわゆるダブルDカットを構成して便蓋アダプタ2
0にはめ込まれている。ここで、便蓋開閉軸14と便蓋
アダプタ20とは、軸方向には摺動可動に嵌合されると
共に回転方向には一体的に回転されるよう結合される。
なお、便蓋アダプタ20の一端部は、便座アダプタ18
の一端部に回転自在に嵌合されている。また、他端部は
ケーシング12の内部に形成されたほぼ円筒形状の支持
部12fに回転自在に支持されている。これにより、便
蓋アダプタ20と便座アダプタ18との軸方向への摺動
が制限される。なお、便蓋開閉軸14と便蓋アダプタ2
0と便蓋の支持軸とにより、便蓋の回動軸が構成されて
いる。
【0059】そして、便蓋アダプタ20の周囲には、ね
じりコイルばね22が嵌合されている。このねじりコイ
ルばね22の一端部22aは便蓋アダプタ20に係合さ
れており、他端部に係合フック22bが形成されてケー
シング12の内部に設けられたばね止め突起12iに係
合されている。
【0060】そして、便蓋を開状態にしたときは、ねじ
りコイルばね22の弾性力の蓄勢がほとんど行われず、
便蓋を閉状態にしたときは、蓄勢されるようにする。ま
た、本実施の形態では、この蓄勢力は、便蓋を閉状態か
ら開状態に回動するのに必要なトルクより小さいものと
している。このため、便蓋を閉状態にした場合は、この
便蓋の自重により閉状態が維持される。
【0061】ここで、便蓋アダプタ20には歯車部20
aが形成されており、便蓋駆動系27が連係されてい
る。この便蓋駆動系27は、便蓋第1歯車28と、便蓋
第2歯車30と、便蓋歯付きプーリ(ホイール)32
と、歯付き伝動ベルト(タイミングベルト)52と、歯
付き伝動ベルト(タイミングベルト)56とにより構成
されている。
【0062】そして、便蓋アダプタ20に隣接して、便
蓋第1歯車28が配設されている。この便蓋第1歯車2
8は、同一の回転軸28aを有する小歯車部28bと大
歯車部28cとにより構成されている。この小歯車部2
8bと便蓋アダプタ20の歯車部20aとが噛合されて
いる。
【0063】さらに、便蓋第1歯車28に隣接して、便
蓋第2歯車30が配設されている。この便蓋第2歯車3
0は、同一の回転軸30aを有する歯車部30bと歯付
きプーリ(ホイール)部30cとにより構成されてい
る。そして、この歯車部30bと便蓋第1歯車28の大
歯車部28cとが噛合されている。
【0064】また、便蓋第2歯車30に隣接して、便蓋
歯付きプーリ32が配設されている。この便蓋歯付きプ
ーリ32は、同一の回転軸32aを有する小歯付きプー
リ(ホイール)部32bと大歯付きプーリ(ホイール)
部32cとにより構成されている。そして、この小歯付
きプーリ部32bと便蓋第2歯車30の歯付きプーリ部
30cとに歯付き伝動ベルト52が掛け渡されている。
【0065】さらに、便蓋歯付きプーリ32に隣接し
て、便蓋用モータ40が配設されている。この便蓋用モ
ータ40の駆動軸40aには駆動歯付きプーリ(ホイー
ル)54が嵌合されており、この駆動歯付きプーリ54
と便蓋歯付きプーリ32の大歯付きプーリ32cとに歯
付き伝動ベルト56が掛け渡されている。
【0066】そして、便座用モータ42の駆動歯付きプ
ーリ48と便蓋用モータ40の駆動歯付きプーリ54と
に近接して、回転検出基板58が設けられている。そし
て、この便座用モータ42と便蓋用モータ40とは、図
4に示す制御装置やスイッチにより駆動される。
【0067】この図4に示す制御回路は、図13に示す
従来の制御回路と基本的に同一であり、その動作も同一
となっている。ただし、負荷となる回動部材である便蓋
や便座の回動位置を検知する位置検知手段となる位置セ
ンサ60が加えられていると共に、各スイッチS1,S
2はすべて洋式便器を制御するマイコンで制御されるよ
うになっている。そして、そのマイコンが、手動操作の
手動モードかモータ駆動の自動モード化の判別を行うよ
うになっている。なお、位置センサ60は、ポテンショ
メータのような絶対位置を検出できるセンサとなってお
り、各回動軸と固定部材との間に設けられる。
【0068】なお、便蓋と便座とが開状態、すなわち、
動作角度100度の位置にあるときは、便座アダプタ1
8に係合された第1ねじりコイルばね24および第2ね
じりコイルばね26や便蓋アダプタ20に係合されたね
じりコイルばね22が、全く付勢されていないか僅かに
しか付勢されていない。例えば、本実施の形態では、図
3に示すように、第1ねじりコイルばね24は全く付勢
されてなく(図中実線)、第2ねじりコイルばね26は
僅かに付勢されている(図中一点鎖線)。また、ねじり
コイルばね22は、図5に示すように、全開状態では、
全く付勢されていない。
【0069】すなわち、第1ねじりコイルばね24の止
着端部24aが便座アダプタ18の止着孔18aに係合
されており、係合フック24bとばね止め突起12gと
の係合が解除されている。また、第2ねじりコイルばね
26の止着端部26aは便座アダプタ18の止着孔18
bに係合されており、この第2ねじりコイルばね26が
僅かに捻られて係合フック26bがばね止め突起12h
に係合されている。
【0070】一方、この実施の形態における便蓋を駆動
する各トルクは、図5に示すとおりとなっている。すな
わち、便蓋用モータ40の回動軸部分でのモータコキン
グトルクT21は、約12Kg.cmで、便蓋にカバー
を付けたときの回動トルクT22が矢示T22で示す実
線曲線となり、最大(全閉位置)で30Kg.cmとな
っている。そして、ねじりコイルばね22の蓄勢力、す
なわち、抵抗トルクT24(矢示T24で示す点線斜
線)は、全閉位置で最大の約16Kg.cmとなり、9
0度の位置で零となる傾斜直線、すなわち動作角度に反
比例するものとなっている。このため、回動トルクT2
2から抵抗トルクT24を差し引いた差し引き回動トル
クT23は、図5の矢示T23で示すような曲線とな
り、動作角度約60度の所でモータコキングトルクT2
1と交叉するものとなる。なお、便蓋用モータ40の回
動軸部分でのモータ出力トルクT25は、約22Kg.
cmとなっている。
【0071】このように、差引き回動トルクT23は、
モータ出力トルクT25より常に小さいため、回動部材
である便蓋がどの動作角度であっても便蓋用モータ40
によって動作させることができる。
【0072】なお、この実施の形態では、便蓋にカバー
を取り付けずに動作させる場合があるが、そのときの回
動トルクT22′は矢示T22′となり、その差し引き
回動トルクT23′は矢示T23′となる。この差し引
き回動トルクT23′が図14に示す差し引き回動トル
クT13と同様な曲線となり、動作角度で約10度から
約45度の範囲のみがモータコキングトルクT21を超
える値となっている。よって、このカバー無し便蓋を手
動モードにて動作させるときには、先に説明した途中停
止が生じがちとなる。ただし、カバー有り便蓋でも手動
時、手を離す位置によっては途中停止を生ずることがあ
る。
【0073】この図5に示す各トルクの関係は、便蓋の
場合であるが、便座の場合も基本的には同一となってい
る。すなわち、便座用モータ42の回動軸部分でのモー
タ出力トルクは、便座の回動トルクから、第1ねじりコ
イルばね24と第2ねじりコイルばね26の合成力とな
る合計の抵抗トルクを差し引いた差し引き回動トルクよ
り大きく設定され、便座がどの動作角度であっても、便
座用モータ42によって駆動できるようにされている。
また、便座を確実に全閉できるように、便座の回動トル
クと便座用モータ42のモータ出力トルクの合計動作ト
ルクを、モータコキングトルクと合計抵抗トルクとを合
わせた合計緩衝トルクより大きくなるように設定してい
る。そして、便座の差し引き回動トルクは、便蓋の差し
引き回動トルクT23と同様に、できる限りモータコキ
ングトルクより大きくなるようにされている。
【0074】次に、以上のように構成された回動緩衝装
置付き洋式便器の動作について説明する。
【0075】まず、自動モードで便座を閉状態にする場
合は、使用者がスイッチを操作する。これにより、便座
用のオンオフスイッチS2がオン状態になされると共
に、便座用の正逆切替スイッチS10が閉側に入れら
れ、便座用モータ42が駆動され、駆動歯付きプーリ4
8が回転される。そして、この駆動歯付きプーリ48の
回転が、便座歯付きプーリ38の大歯付きプーリ部38
cにベルト50により伝達されて便座歯付きプーリ38
を回転させる。この便座歯付きプーリ38の回転が、便
座歯付きプーリ38の小歯付きプーリ部38bから便座
第2歯車36の歯付きプーリ部36cにベルト46によ
り伝達されて便座第2歯車36を回転させる。続いて、
この便座第2歯車36の回転が、便座第2歯車36の歯
車部36bから便座第1歯車34の大歯車部34cに伝
達されて便座第1歯車34を回転させる。さらに、便座
第1歯車34の回転が、便座第1歯車34の小歯車部3
4bから便座アダプタ18の歯車部18cに伝達されて
便座アダプタ18を回転させる。便座アダプタ18の回
転により、この便座アダプタ18に嵌合された便座開閉
軸16が回転されて、便座が閉状態の方向に回動され
る。
【0076】そして、便座がほぼ垂直な状態よりも閉じ
られたときに、便座用のオンオフスイッチS2をオフ側
に移動させ、便座用モータ42を停止する。この停止時
期は、自重による回動トルクによって便座が確実に閉状
態となるポイントとしている。これにより、便座は各ね
じりコイルばね24,26の蓄勢による抵抗トルクを受
けながら自重により徐々に閉じる。このとき、図4に示
す回路によって、便座用モータ42の各電極端子同士が
短絡することとなり、ブレーキ作動が生じ、より滑らか
に閉じることとなる。なお、このブレーキ力を作用させ
ず、各ねじりコイルばね24,26だけでソフトに動作
させるようにしても良い。
【0077】本実施の形態では、便座が開状態で第2ね
じりコイルばね26の付勢が僅かになされており、便座
が閉状態に変化するに伴って付勢力、すなわち、蓄勢に
よる抵抗トルクが増大される。また、第1ねじりコイル
ばね24の係合フック24bは、便座が開状態であると
きは、ばね止め突起12gに係合されていない。しか
し、便座アダプタ18の回転に伴って第1ねじりコイル
ばね24も回転されることにより、その係合フック24
bがばね止め突起12gに係合される。この後は、第1
ねじりコイルばね24の付勢力と第2ねじりコイルばね
の付勢力との合成力が、便座アダプタ18に付勢される
ことになる。
【0078】そして、便座が閉状態になったとき、便座
用の位置センサ60により閉状態であることが検出され
る。このとき、便座の自重による回動トルクよりも第1
ねじりコイルばね24と第2ねじりコイルばね26との
合成力の方が小さいので、便座は閉状態に維持される。
このため、便座用モータ42や便座アダプタ18等に、
便座の開放を防止するストッパ等を設ける必要はない。
なお、便蓋を閉状態に維持する力としては、回動トルク
の他にモータコキングトルクも作用する。
【0079】一方、便座が閉状態のときは、便蓋を閉じ
ることができる。すなわち、便蓋を閉状態にすべく使用
者がスイッチを操作することにより、便蓋用のオンオフ
スイッチS2がオン状態となると共に便蓋用の正逆切替
スイッチS1が閉側に入れられ、便蓋用モータ40が駆
動され、駆動歯付きプーリ54が回転される。そして、
この駆動歯付きプーリ54の回転が、便蓋歯付きプーリ
32の大歯付きプーリ部32cにベルト56により伝達
されて便蓋歯付きプーリ32を回転させる。この便蓋歯
付きプーリ32の回転が、便蓋歯付きプーリ32の小歯
付きプーリ部32bから便蓋第2歯車30の歯付きプー
リ部30cにベルト52により伝達されて便蓋第2歯車
30を回転させる。続いて、この便蓋第2歯車30の回
転が、便蓋第2歯車30の歯車部30bから便蓋第1歯
車28の大歯車部28cに伝達されて便蓋第2歯車28
を回転させる。さらに、便蓋第1歯車28の回転が、便
蓋第1歯車28の小歯車部28bから便蓋アダプタ20
の歯車部20aに伝達されて便蓋アダプタ20を回転さ
せる。便蓋アダプタ20の回転により、この便蓋アダプ
タ20に嵌合された便蓋開閉軸14が回転されて、便蓋
が閉状態に回動される。なお、このときも、便座と同様
に便蓋がほぼ垂直な状態よりも閉じられたときに便蓋の
オンオフスイッチS2をオフ側に移動させ、便蓋用モー
タ40を停止させる。そして、便蓋用モータ40を短絡
させブレーキ力を働かせている。
【0080】そして、便蓋が閉状態になったとき、便蓋
用の位置センサ60により閉状態であることが検出され
る。このとき、便蓋の自重による回動トルクよりもねじ
りコイルばね22の蓄勢力の方が小さいので、便蓋は閉
状態に維持される。このため、便蓋用モータ40や便蓋
アダプタ20等に便蓋の開放を防止するストッパ等を設
ける必要はない。なお、このときも便蓋用モータ40の
モータコキングトルクT21が閉状態維持の力として作
用する。
【0081】ところで、便座が開状態のときに、便蓋を
閉状態にするようスイッチが操作された場合は、両モー
タ40,42が駆動されなかったり、また両モータ4
0,42が同時に駆動されたりする等の制御が行われる
ことが好ましい。
【0082】また、閉状態にある便蓋を自動モードによ
って開状態にするには、同様にスイッチの操作を行う。
これにより、便蓋用のオンオフスイッチS2がオンとな
り、便蓋用の正逆切替スイッチS1が開側に入り、便蓋
用モータ40が便蓋を閉状態に回動する場合の回転と逆
方向に回転される。そして、この回転が、便蓋歯付きプ
ーリ32と、便蓋第2歯車30と、便蓋第1歯車28と
を介して、便蓋アダプタ20に伝達される。この便蓋ア
ダプタ20の回転により便蓋開閉軸14が回転されて、
便蓋が開状態に回動される。
【0083】このとき、便蓋アダプタ20に係合するね
じりコイルばね22の蓄勢力が便蓋を開放する方向に付
勢しているので、便蓋を開放するために必要なトルクが
減少される。このため、便蓋用モータ40の負担を減少
させることができる。そして、便蓋が開状態になったと
き、便蓋用の位置センサ60により開状態であることが
検出されて、便蓋用モータ40が停止される。このと
き、便蓋はその重心位置が回動の境界点から開側に位置
しているので、開状態が維持される。
【0084】一方、閉状態にある便座を開状態にするに
は、同様にスイッチの操作を行う。これにより、便座用
のオンオフスイッチS2がオンとなり、便座用の正逆切
替スイッチS1が開側に入り、便座用モータ42が便座
を閉状態に回動する場合の回転と逆方向に回転される。
そして、この回転が、便座歯付きプーリ38と、便座第
2歯車36と、便座第1歯車34とを介して、便座アダ
プタ18に伝達される。この便座アダプタ18の回転に
より便座開閉軸16が回転され、便座が開状態に回動さ
れる。
【0085】このとき、便座アダプタ18に係合する第
1ねじりコイルばね24および第2ねじりコイルばね2
6の蓄勢力が便座を開放する方向に付勢しているので、
便座を開放するために必要なトルクが減少される。この
ため、便座用モータ42の負担を減少させることがで
き、小型のモータにより駆動を行うことができるので、
装置の小型軽量化を図ることができる。
【0086】そして、便座が開状態になる直前に、第1
ねじりコイルばね24の係合フック24bのばね止め突
起12gへの係合が解除されて、第1ねじりコイルばね
24による付勢力がなくなる。その後、便座が開状態に
達したとき、便座用の位置センサ60により開状態であ
ることが検出されて、便座用モータ42が停止される。
このとき、第2ねじりコイルばね26は僅かに付勢力を
有しており、しかも、便座はほぼ垂直な状態を通過して
傾斜されているので、便座は開状態に維持される。
【0087】なお、便蓋が閉状態のときに便座を開状態
にするようスイッチが操作された場合は、両モータ4
0,42が駆動されなかったり、また両モータ40,4
2が同時に駆動されたりする等の制御が行われることが
好ましい。
【0088】以上のような自動モードの操作に加え、本
実施の形態の洋式便器は、便座や便蓋を手動で操作する
手動モードの設定が可能となっている。この手動モード
は、自動モード駆動を希望しないときに使用されるもの
で、次のような動作がなされる。なお、停電時は、この
手動モードと類似の動作が行われるが後述するモータ等
によるアシスト駆動等は行われず全くのメカ的な動作と
なる。
【0089】便座や便蓋を手動モードで操作するとき
は、オンオフスイッチS2がオフの状態で動作させる。
このため、マイコンは、オンオフスイッチS2がオフに
もかかわらず位置センサ60からの動作信号を受けるこ
とにより、手動モードで動作が始まったことを判別す
る。そして、便座や便蓋が全開位置より手動にて閉じ始
められると、各モータ40,42は短絡状態のため、ブ
レーキ力が働き始める。なお、当初、オンオフスイッチ
S2をオンとオフの中間位置にする等して、自動モード
の際のブレーキ力が働くポイントで同様にオフに接続
し、ブレーキを働かせるようにしても良い。
【0090】一方、使用者は、便座や便蓋が僅かでも自
由落下し始めるとその手を離すことが生じる。すなわ
ち、動作角度が高い位置で手を離す場合がある。そうす
ると、落下速度に応じ、作用するモータ短絡によるブレ
ーキ力が大きくなる。すなわち、手を離す位置の動作角
度が大きいため、自重による落下速度が大きくなり、そ
れに応じてブレーキ力も大きくなるのである。このた
め、全閉位置まで便座や便蓋が到達しない状態が生ずる
ことがある。この現象は、図5に示す差し引き回動トル
クT23′のように、モータコキングトルクT21より
超える部分が僅かしかないものの場合、特に生じがちと
なる。なお、この差し引き回動トルクT23′のような
ものの場合、動作角度が約45度以上の所や10度以下
の所で何も勢いをつけずに手を離すと、モータコキング
トルクT21によりその回動が阻止され、そのまま停止
してしまう現象も生ずる。
【0091】なお、図5に示す差し引き回動トルクT2
3のようなトルクをもつ便座や便蓋を動作角度60度当
たりまで離さずにもっていき、その後、手を離すように
すれば、全閉位置へもたらされるようになっている。ま
た、動作角度80度付近で手を離す場合でも、閉側へ勢
いをつけて離せば全閉へもたらされることもある。
【0092】このように、便座や便蓋が全閉まで行かな
い場合、オンオフスイッチS2をオフとオンの中間に
し、ブレーキモードをオフとする。すると、差し引き回
動トルクT23を有する便座や便蓋は、そのトルクT2
3によって回動し、全閉となる。よって、差し引き回動
トルクT23を有するように便座や便蓋の動きを設定し
た装置では、ブレーキモードをオフすることにより仮に
全閉位置、すなわち所定位置の前で便座や便蓋が停止し
ても確実に全閉位置へもたらすことができる。このブレ
ーキモードのオフを完全なオフではなく、ブレーキモー
ドのオンとオフを繰り返すような制御としても良い。な
お、ブレーキモードをオフする以外に、オンオフスイッ
チS2をオンにし、かつ正逆切替スイッチS1を閉側に
することによりモータ40,42を閉方向回転させ確実
に全閉位置へ便座や便蓋をもたらすようにしても良い。
【0093】また、ブレーキ力を働かせない装置や、仮
にブレーキ力を働かせる装置でも、差し引き回動トルク
T23′を有するような便座や便蓋を駆動させる場合
は、上述のオンオフスイッチS2をオンにし、かつ正逆
切替スイッチS1を閉側にしてモータ40,42を閉方
向回転させる方式が好ましい。
【0094】本実施の形態では、便座アダプタ18にね
じりコイルばね24と第2ねじりコイルばね26とを二
重にして嵌合した構造としたので、便座アダプタ18を
1本のねじりコイルばねで付勢する構造に比べて、ねじ
りコイルばねの全長を小さくすることができる。しか
も、外側に位置する第2ねじりコイルばね26の外径
は、便座アダプタ18の歯車部18cの外径とほぼ等し
いものとされている。このため、ケーシング12の幅を
小さくすることができ、回動緩衝装置10の小型軽量化
に貢献する。
【0095】例えば、表1に示すように、1本のねじり
コイルばねによりトルク19.6kg.cm(変位角5
0度)を得るためには、ばね長29.8mm、ばね径3
0.7mmとする必要がある(比較例)。これに対し、
本実施の形態の第1ねじりコイルばね24と第2ねじり
コイルばね26とにより同トルクを得るためには、ばね
長23.3mm、ばね径31.3mmとすればよい。し
たがって、本実施の形態によれば、1本のねじりコイル
ばねによる場合に比べ、比較例よりも線径を細くして尚
かつばね径をほとんど拡大することなく、ばね長を約2
2%程度短くできる。
【0096】
【表1】
【0097】また、本実施の形態によれば、第1ねじり
コイルばね24は便座が開状態になる前に付勢しなくな
るので、各ねじりコイルばね24,26の付勢力を合成
した付勢力は便座の開閉の角度に対して2段階に変化さ
れる。このため、便座の自重により便座開閉軸16に作
用する動作トルクは、ほぼ垂直な状態とほぼ水平な閉状
態との間でサインカーブを描くのに対し、このサインカ
ーブに近似した形状を描くよう付勢力を変化させること
ができる。したがって、便座を開閉するのに必要なトル
クがほぼ一定のものとなり、便座用モータ42の駆動力
を大きく変化させることなく便座の開閉が行われる。こ
のため、便座用モータ42の劣化を防止し、長寿命化を
図ることができる。
【0098】また、本実施の形態では、便座や便蓋の開
閉軸14,16に各ねじりコイルばね22,24,26
を付勢させた構造としているので、手動による開閉をよ
り小さい力で行うことができる。このため、例えば、子
供や老人のように力の弱いものであっても、便座や便蓋
の開閉を容易に行うことができるようになる。しかも、
閉じる際には急激に閉じることはなく、便座に内蔵され
た発熱装置等を衝撃から確実に保護することができる。
【0099】また、各モータ40,42から負荷となる
便座や便蓋までの機構を図6に示すような第2の実施の
形態の構成としても良い。この第2の実施の形態では、
減速機構中にフリクション機構61を入れ、モータ4
0,42からの駆動力は負荷に伝えられるが、負荷から
の力はモータ40,42に伝えないようにしている。こ
のような機構の動作は第1の実施の形態と基本的に同一
となるが、手動モード時のモータ40,42の短絡によ
るブレーキ力は作用しないものとなる。よって、各コイ
ルばね22,24,26の弾性力のみが緩衝トルクとし
て作用することとなる。また、この第2の実施の形態の
場合、ブレーキ力が働かないので、自動モードでは、全
開から全閉まですべてモータ40,42で便座や便蓋を
駆動するようにするのが好ましい。
【0100】なお、上述の各実施の形態は、本発明の好
適な実施の形態の例であるが、これに限定されるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々
変形実施可能である。例えば、各モータ40,42を自
動モードで使用するのでなく、手動操作時のアシスト駆
動だけに限定するようにしても良い。その場合、自動モ
ードでの駆動はなくなる。また、位置センサ60を動作
角度の全位置を検出できるものとするもではなく、閉方
向へ回動されたことの検出と、その検出をした時、動作
角度が所定角度、例えば、30度以下になったにもかか
わらず、0度まで行かないのを検知してモータ40,4
2を動作させるようにしても良い。
【0101】また、全閉にならないときに、各モータ4
0,42を駆動させる際、人の手が便座や便蓋と便器本
体との間に挟まるのを防止するため、各モータ40,4
2を駆動させたとき、便座や便蓋の動きが全閉の前で止
まり、それ以上動かなくなったことを位置センサ60に
よって検出したときは、所定時間、例えば、1秒間を経
過したら逆転させ、再度トライさせるようにするのが好
ましい。なお、そのトライを所定回数行っても便座や便
蓋が全閉位置に行かないときは、各モータ40,42を
完全に停止させるか音等のアラーム表示をさせるように
するのが好ましい。
【0102】また、自動モードで動作させたとき、途中
から自重落下させたとき何等かの理由で途中停止が生じ
たときに、手動モード時と同様にモータ40,42によ
ってアシスト駆動させるようにしても良い。さらには、
各コイルばね22,24,26を取り去り、モータ4
0,42のブレーキ力だけで、便座や便蓋の自重回動の
勢いを阻止するようにしても良い。
【0103】さらに、手動モード時、洋式便器内のマイ
コンによって、回動部材となる便座や便蓋の自重回動に
よる到達位置を推定するようにし、このマイコン、すな
わち位置推定手段によって回動部材が所定位置例えば全
閉位置に到達しないと推定したとき、モータ40,42
をアシスト駆動したり、ブレーキ力をオフとし、アシス
ト駆動するようにしても良い。この場合、回動部材の動
作角度位置とその時点の回動部材の速度を位置センサ6
0によって検出し、その各値からマイコンによって到達
位置を推定するようにすれば、特に付加部材を必要とす
ることなく到達位置推定を行うことができる。
【0104】なお、上述の実施の形態では、回動緩衝装
置を洋式便器の便座および便蓋の開閉に適用した場合に
ついて説明したが、他の開閉蓋等の回動部材を回動させ
る装置に本発明を適用することができる。また、減速機
構等の輪列機構を採用した場合、過負荷防止クラッチ、
例えば図8に示すようなクラッチ75を使用すると、過
大な負荷によって輪列中の歯車等が損傷するような事故
を防止でき、好ましいものとなる。
【0105】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1および3
記載の回動緩衝装置では、緩衝部材によって回動の勢い
を阻止される回動部材を、手動操作しても確実に所定位
置にもたらすことができる。さらに、請求項2記載の発
明では、緩衝部材をバネ部材とし、かつブレーキ手段を
設けているので、モータ駆動のようなモードがあるとき
において、停電が生じても確実にソフトな動作を行わせ
ることができる。加えて、請求項4記載の発明では、ブ
レーキ力を働かせるモータを回動部材の駆動に使用して
いるので、簡易な構成の回動緩衝装置とすることができ
る。
【0106】また、請求項5記載の発明では、位置検知
手段によって回動部材が所定位置に到達しないことを検
知しているので、所定位置へのアシスト駆動を確実に行
わせることができる。さらに、請求項6記載の発明で
は、確実に所定位置へ回動部材をもたらすことができる
と共に、確実に回動部材を持ち上げることができるもの
となる。
【0107】加えて、請求項7記載の発明では、手動モ
ードと自動モードとを設定できると共に、手動モード時
に回動部材を確実に所定の位置にもたらすことができ
る。さらに、請求項8記載の発明では、手動モードと自
動モードの判別を設けているので、手動モード時のアシ
スト駆動を確実に行わせることができる。加えて、請求
項9記載の発明では、回動部材が所定位置に到達しない
ことを推定する位置推定手段を設けているので、回動部
材を停止させることなく所定位置にもたらすことができ
る。
【0108】また、請求項10および11記載の発明で
は、緩衝部材によって回動の勢いを阻止される便座や便
蓋を手動操作しても確実に所定位置にもたらすことがで
きる。しかも、請求項12記載の発明では、便座も便蓋
も共に手動操作時に確実に所定位置にもたらすことがで
き、高性能な洋式便器とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を水平方向に切断し
た状態を示す横断面図である。
【図2】図1の回動緩衝装置のケーシングの蓋体を取り
外した状態を示す側面図である。
【図3】図1の回動緩衝装置に使用される第1コイルバ
ネと第2コイルバネのトルクを示すグラフである。
【図4】図1の回動緩衝装置の制御回路の構成を示す図
である。
【図5】図1の回動緩衝装置のトルク特性を示す図であ
る。
【図6】本発明の第2の実施の形態の要部の構成を示す
図である。
【図7】従来の洋式便器の斜視図である。
【図8】図7の要部構成説明図である。
【図9】図7の駆動力伝達部の説明図である。
【図10】図7の電気回路図である。
【図11】従来の便器開閉体駆動装置の駆動伝達系を表
した原理的説明図である。
【図12】図11の駆動回路の構成を示す図である。
【図13】図11の他の駆動回路の構成を示す図であ
る。
【図14】従来の回動緩衝装置のトルク特性を示す図で
ある。
【符号の説明】
10 回動緩衝装置 12 ケーシング(本体部) 12g ばね止め突起(本体部) 12h ばね止め突起(本体部) 14 便蓋開閉軸(回動軸の一部) 16 便座開閉軸(回動軸の一部) 18 便座アダプタ(回動軸の一部) 20 便蓋アダプタ(回動軸の一部) 22 ねじりコイルバネ(緩衝部材) 24 第1ねじりコイルバネ(緩衝部材) 26 第2ねじりコイルバネ(緩衝部材) 40 便蓋用モータ 42 便座用モータ 60 位置センサ(位置検知手段)

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回動軸を有する回動部材と、その回動部
    材の自重による回動の勢いを阻止する緩衝部材とを有す
    る回動緩衝装置において、上記回動軸に連結するモータ
    を設け、上記回動部材が自重回動した際、その停止位置
    が所定位置より手前になるとき、上記モータをアシスト
    駆動し上記回動部材を上記所定位置にもたらすようにし
    たことを特徴とする回動緩衝装置。
  2. 【請求項2】 前記緩衝部材をバネ部材とし、このバネ
    部材に加え、前記回動部材の回動速度が速い程ブレーキ
    力が大きくなるブレーキ手段を設けたことを特徴とする
    請求項1記載の回動緩衝装置。
  3. 【請求項3】 回動軸を有する回動部材と、その回動部
    材の自重による回動の勢いを阻止する緩衝部材とを有す
    る回動緩衝装置において、上記緩衝部材を、上記回動部
    材の回動速度が速い程ブレーキ力が大きくなるブレーキ
    手段で構成し、上記回動部材が自重回動した際、その停
    止位置が所定位置より手前になるとき、上記ブレーキ手
    段をオフし、上記回動部材の自重によるアシスト駆動を
    行わせ、上記所定位置にもたらすようにしたことを特徴
    とする回動緩衝装置。
  4. 【請求項4】 前記回動軸に連結するモータを設け、こ
    のモータの短絡によりブレーキ力を働かせるようにした
    ことを特徴とする請求項3記載の回動緩衝装置。
  5. 【請求項5】 前記回動軸の回動角度を検知する位置検
    知手段を設け、前記回動部材が前記所定位置に到達しな
    いことを上記位置検知手段により検知するようにしたこ
    とを特徴とする請求項1、2、3または4記載の回動緩
    衝装置。
  6. 【請求項6】 前記回動部材の自重による回動トルクか
    ら前記緩衝部材の抵抗トルクを引いた値が、前記モータ
    のコキングトルクより大きくなる部分を持つように設定
    すると共に、前記モータによる前記回動軸の出力トルク
    を、上記回動トルクから上記抵抗トルクを引いた値より
    常に大きくなるように設定したことを特徴とする請求項
    1、2、3、4または5記載の回動緩衝装置。
  7. 【請求項7】 前記回動部材の回動開始を手動にて行
    い、前記回動部材を前記所定位置にもたらす手動モード
    と、前記回動部材の回動開始を前記モータの駆動にて行
    い、前記回動部材を前記所定位置にもたらす自動モード
    とを有する制御手段を設け、上記手動モード時に、前記
    回動部材が前記所定位置の手前で停止するとき、前記ア
    シスト駆動を行なわせたことを特徴とする請求項1、
    2、3、4、5または6記載の回動緩衝装置。
  8. 【請求項8】 前記手動モードと前記自動モードのいず
    れで動作しているかを判断する判別手段を設け、前記手
    動モードでの動作と判別したとき、前記アシスト駆動を
    可能にしたことを特徴とする請求項7記載の回動緩衝装
    置。
  9. 【請求項9】 前記回動部材の自重回動による到達位置
    を推測する位置推定手段を設け、この位置推定手段によ
    って、前記回動部材が前記所定位置に到達しないことを
    推定したとき、前記アシスト駆動するようにしたことを
    特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7または8
    記載の回動緩衝装置。
  10. 【請求項10】 前記回動部材を便座とした請求項1か
    ら9のいずれか1項記載の回動緩衝装置を有することを
    特徴とする回動緩衝装置付き洋式便器。
  11. 【請求項11】 前記回動部材を便蓋とした請求項1か
    ら9のいずれか1項記載の回動緩衝装置を有することを
    特徴とする回動緩衝装置付き洋式便器。
  12. 【請求項12】 前記回動部材を便座とした請求項1か
    ら9のいずれか1項記載の回動緩衝装置と、前記回動部
    材を便蓋とした請求項1から9のいずれか1項記載の回
    動緩衝装置とを備えたことを特徴とする回動緩衝装置付
    き洋式便器。
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