JP4099978B2 - 便座・便蓋閉止装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、温水洗浄便座に組み込まれる便座・便蓋閉止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、便座・便蓋をモータで駆動された歯車機構で開閉駆動する便座・便蓋開閉装置が知られている。この種の便座・便蓋開閉装置は、便座・便蓋を例えばリモコン等で開閉を指示することにより自由に開閉できる機能を有していた。この便座・便蓋開閉装置においては、モータなどで駆動される駆動系と便座あるいは便蓋とは常時結合されており、使用者がモータなどで駆動されている便座あるいは便蓋を手動で強制的に開閉する場合に、この便座・便蓋開閉装置に過大な力が作用していた。従って、駆動系と便座あるいは便蓋が常時結合されている便座・便蓋開閉装置においては、この種の常用負荷の数倍もの負荷への対応が課題であった。
【0003】
また、便座・便蓋開閉装置の駆動力としては、便座あるいは便蓋が開位置にある状態から、閉動作をさせる場合には、所要回転モーメントが低い領域で駆動させるため、大きな駆動力は必要としないのに対し、便座あるいは便蓋を閉位置から、開動作させる場合には、所要回転モーメントが最大となる領域で駆動する必要があるため、大きな駆動力が必要であった。
【0004】
また、便座あるいは便蓋を開閉動作させる場合に、使用者が急いでいる場合などを想定すると、出力軸で20rpmから30rpm程度の速度が必要であり、便座・便蓋の開閉装置を駆動するモータは、モータ出力として大きな出力仕様のものが必要とされていた。
【0005】
一方、この便座・便蓋開閉装置を便座あるいは便蓋を開ける側は手動で行ない、閉める側のみモータなどで駆動する方法が特開平11−76103号公報に開示されている。便座側、便蓋側各々に常時結合された閉止用のモータと、過大なトルクが発生した場合に減速機構部を保護するトルクリミッタと、閉止時の回転を抑制するダンパーを一体に配置したもので、便座あるいは便蓋を閉める側のみの機能に絞った場合、モータの出力を小さく設定し、また減速機構部も小型に設計できるため製造コストを大幅に低減することを目的としたものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の構成では、モータなどで駆動される駆動系と便座あるいは便蓋とは常時結合されており、使用者がモータなどで駆動されている便座あるいは便蓋を手動で強制的に開閉する場合に、この便座・便蓋開閉装置に過大な力が作用していた。従って、駆動系と便座あるいは便蓋が常時結合されている便座・便蓋開閉装置においては、この種の常用負荷の数倍もの負荷への対応が課題であった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記従来の課題を解決するために、便蓋を開位置より所定の角度範囲のみ駆動する出力歯車とカム機構とを設け、カム機構の初期位置では便蓋はこのカム機構とは全く自由に移動できるように設定し、カム機構で便蓋を自重で落下する位置まで駆動した後、カム機構を初期位置まで戻すように制御する手段を設けたものである。
【0008】
そして初期位置では便蓋はこのカム機構とは全く自由に移動できるように設定したカム機構により、通常はふつうのダンパー付き便蓋として手動で閉めることにより、便蓋はソフトに閉止し、モータで閉止方向に駆動する場合のみ、便蓋とカム機構とは結合されて、便蓋をあるいは便蓋と便座とを確実に閉止させることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載の発明は便蓋を回動させる回転軸と、前記回転軸と一体に回転し駆動ピンを有するカムと、前記駆動ピンが挿入される一対の終端部を有する円弧状のカム溝を有する出力歯車とを有し、前記駆動ピンが前記カム溝を回動する回転角度範囲が前記便蓋の動作角度範囲よりも大となるよう設定するとともに、前記出力歯車を略扇形に形成して略扇形の半径部と当接する停止部を設け、前記出力歯車を前記便蓋の開方向に回転させて前記停止部で停止する位置を前記出力歯車の初期位置と設定し、前記便蓋が全開位置で前記出力歯車が初期位置にある時に、前記駆動ピンが前記カム溝のほぼ終端部に位置するよう構成して、前記出力歯車が初期位置から前記便蓋の閉方向に回転すると前記カム溝の終端部と前記駆動ピンとが当接して前記出力歯車と前記回転軸とが一体に回転するよう構成し、さらに前期出力歯車を初期位置に停止させた後、前記便座を閉める側に前期出力歯車を所定の位置まで回転させる制御手段を有するものである。
【0010】
このような構成により、出力歯車を初期位置に停止させて待機し、便蓋を自動的に閉止する際に便蓋を閉める側に出力歯車を所定の位置まで回転させる設定としているため、使用者が便蓋を手動で開閉する場合には、自由に便蓋を開閉でき、便蓋を便蓋閉止機構で閉止させる場合のみ、便蓋が便蓋閉止機構と結合し便蓋を強制的に閉止することが出来る。
【0011】
請求項2に記載の発明は、便蓋の角度を検出する角度検出手段を有し、前記停止部で停止する位置における便蓋の角度を角度検出手段で検出し、前記便蓋が自重で落下する設定角度まで回転させる制御手段を有するもので、便蓋の動作角度を常に検出することで、便蓋の動作を検出しながら制御できるため、便蓋の閉動作を細かく制御し、確実に閉止させることが可能である。
【0012】
請求項3に記載の発明は、出力歯車を駆動するモータをPWM制御でデューティ−制御するとともに、前記出力歯車を初期位置にリセットする際に、オンデューティーを10%から50%程度に設定したもので、出力歯車を初期位置にリセットする際、モータを逆回転させて、強制的に初期位置まで戻し、この位置でしばらく通電することにより、初期位置設定を行う場合でも、フル通電状態でモータを停止した際に生じるような過大な停動電流を防止でき、機構部分および制御回路に過負荷が作用することがなく、機構部分および制御回路の信頼性を高めることができる。
【0013】
請求項4に記載の発明は、出力歯車を便蓋が開く側に回転させて、前記出力歯車の初期位置にリセットし、その後前記便蓋を閉める側に前記出力歯車を前記便蓋が自重で落下する位置まで回転させ、その後直ちに前記出力歯車を初期位置にリセットする制御手段を有するもので、出力歯車と便蓋とが直結されている時間が最短となり、使用者が便蓋を途中で上げる動作をした場合に、スムーズに開位置まで戻すことが可能となる。
【0014】
請求項5に記載の発明は、出力歯車を便蓋を閉める側に回転させ前記便蓋が自重で落下する所定の位置まで達すると、前記出力歯車を停止させて、前記便蓋が自重で落下する所定の位置以後の動作を、前記便蓋を回動させる回転軸と結合した角度検出手段の出力で検出し、もし前記便蓋が前記便蓋が自重で落下する所定の位置以後で動作を停止していた場合、前記出力歯車を前記便蓋の閉止方向に所定の角度さらに回転させる制御手段を有するもので、便器の設置状態、あるいは便蓋に付けたカバーにより便蓋の重心が変化して便蓋の自重で落下する位置が変わったりした場合などの動作条件のばらつきに対して、便蓋自体が自重で落下しているかどうかを角度検出手段の出力で検出して、自重で落下していない場合は、便蓋の閉止方向に所定の角度さらに回転させるため、確実に閉止させることができる。
【0015】
請求項6に記載の発明は、便蓋を閉める側に前記出力歯車を前記便蓋が自重で落下する位置まで回転させて前記出力歯車を停止させた後、角度検出手段の出力が変化しない場合、前記便蓋が装着されていないと判断して便蓋閉止の運転を停止する制御手段を有するもので、便蓋閉止機構に対して不要な動作を防止することができる。
【0016】
請求項7に記載の発明は、使用者が便座に着座しているか否かを判定する着座検出手段を有し、便蓋が閉位置の状態を初期状態とし、前記便蓋が閉位置から開位置に変化したことを検出した時点からT1時間後に前記便蓋を閉止させると共に、前記T1時間以内に着座検出信号が入った場合は、着座検出信号が解除されてからT2時間以内に、前記便蓋を閉止する制御手段を有するもので、使用者が便座4に座って用を足したか、立ったままで用を足したかを便蓋と便座の動作を見ながら判定し、便蓋を閉止するまでの時間T1、T2を各々適切な時間設定とすることができ、使用者が不便を感ずることなく使用することかできる。
【0017】
請求項8に記載の発明は、便蓋を閉止する際の便蓋閉止機構を駆動するモータの電流値あるいは、便蓋の回動を検出する角度検出手段の角度信号を微分して得られる速度信号から便蓋のみを閉止したのか、あるいは便座もともに閉止したのかを判定し、使用者の使用パターンを学習して前記便蓋を閉止するまでの時間を決定する制御手段を有するもので、便蓋と共に便座も閉止する場合、モータにかかる負荷も大きく、回転速度も低くなるため、この特性を検知して、男性が小用で使ったのか、あるいは、便座に座って用を足したのかを判断し、便蓋を閉止するまでの時間設定を行うことで使用者が不便を感ずることなく使用することができる。
【0018】
請求項9に記載の発明は、角度検出手段の角度信号を微分することにより速度信号を演算する手段を設け、便蓋閉止機構で前記便蓋を閉止させた時に、前記便蓋を閉止する方向と逆の方向の速度を検出した場合、前記便蓋閉止機構の出力歯車を逆回転させて初期位置に戻す制御手段を有するもので、便蓋を閉方向に駆動している間に使用者が便蓋を逆方向に動かしても便蓋の動きの速度を検出することで、便蓋の速度が減速され、さらに反転することを検出し、すばやくモータの動きも便蓋の開方向に逆転させるもので、便蓋閉止機構への過負荷を抑えることができる。
【0019】
請求項10に記載の発明は、角度検出手段の角度信号を微分することにより速度信号を演算する手段を設け、便蓋閉止機構で前記便蓋を閉止させた時に、前記便蓋を閉止する方向と逆の方向の速度を検出した場合、前記便蓋を閉止するまでの時間を変更するもので、閉止するまでの設定時間を変更することにより、使用者の利便性を改善するものである。
【0020】
請求項11に記載の発明は、便蓋を閉止するまでの時間の初期設定時間を最小値に設定し、使用者か便蓋を止めるような動作に対応する逆向きの速度をした検出した場合、設定時間が短いことが想定されるため、設定時間を長く 変更し設定することで使用する人の利便性を改善するものである。
【0021】
請求項12に記載の発明は、便蓋を閉止する際に、前記便蓋の閉止を前記便蓋が自重で閉止するポイントの手前で一時停止させた後、閉止させる制御手段を設けたもので、便蓋を閉止させる時に、便蓋の動作を中立点の手前で一度停止させ、使用者に便蓋が降りてくることを知らせてから便蓋閉の動作に移るようにするもので、便蓋が閉じることがあらかじめ使用者にわかるため、便蓋が閉止することを止める動作、例えば便蓋閉止の停止ボタンを押すなどの対応をとることができる。
【0022】
請求項13に記載の発明は便蓋を閉止する際の便蓋閉止機構を駆動するモータの電流値あるいは、便蓋の回動を検出する角度検出手段の角度信号を微分して得られる速度信号から便蓋のみを閉止しているのか、あるいは便座もともに閉止しているのかを判定し、前記便座と前記便蓋を同時に閉止する場合、前記便蓋の閉止を前記便座および便蓋が自重で閉止するポイントの手前で一時停止させた後、閉止させる制御手段を設けたもので、便蓋と共に便座も閉止しているかどうかを判定して便座も共にモータ電流あるいは速度信号から判定し、便座と共に閉止している場合には便蓋の閉止を前記便座および便蓋が自重で閉止するポイントの手前で一時停止させた後閉止させるもので、便蓋・便座が閉止することが使用者にあらかじめ知らされるため、使用者は例えば便蓋閉止の停止ボタンを押すなどの対応をとることができる。
【0023】
請求項14に記載の発明は、便蓋を閉止する際に、使用者に前記便蓋が閉止動作をすることを認識させるため、前記便蓋を中立位置である90°前後まで閉止動作をさせ、その後開位置まで戻すという動作を少なくとも1回動作させる制御手段を有するもので、使用者により明確に便蓋が閉止することを知らせることができる。
【0024】
請求項15に記載の発明は、便蓋を閉止する際に、使用者に前記便蓋が閉止動作をすることを認識させるため、前記便蓋を中立位置である90°前後まで閉止動作をさせ、その位置で停止させ、音や表示等により報知を行った後に、前記便蓋の閉止動作をさせる制御手段を有するもので、便蓋が閉止することを確実に使用者に知らせることができる。
【0025】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図1〜図15を参照しながら説明する。
【0026】
(実施例1)
図1は本発明の第1の実施例の便座・便蓋閉止装置を搭載した温水洗浄装置で、便座・便蓋が開位置での正面図、図2は同温水洗浄装置の便座・便蓋が閉位置での上面図である。また図3は同便座・便蓋閉止装置の便蓋閉止機構の歯車列展開図、図4は同便蓋閉止機構の側面展開図、図5〜図7は同便蓋閉止装置の動作説明図である。
【0027】
図において、便座・便蓋閉止装置1は、便蓋2をソフト閉止する機能を有する便蓋ダンパー3と、便座4をソフトに閉止する機能を有する便座ダンパー5を有し、便蓋2は便蓋ダンパー3のダンパー軸6と、便蓋2に設けた便蓋軸7が挿入される便蓋閉機構8とで回転支持されている。便座4は便座ダンパー5のダンパー軸9と、便座4に設けた便座軸10とで回転支持されている。
【0028】
便蓋閉止機構8は、駆動源であるモータ11(本実施例では直流モータとする)と、前記モータ11の出力軸12に圧入されたウオーム歯車13と、ウオーム歯車13と噛み合うウオームホイール歯車14および、トルクリミッター15を介してウオームホイール歯車14と同軸に連結される小歯車16と、小歯車16と噛み合う中歯車17および、中歯車17と同軸かつ一体に構成されたドライブ歯車18と、ドライブ歯車18と噛み合う出力歯車19とからなる歯車列28を有している。
【0029】
出力歯車19は半径部19a、19bを有する略扇形の形状で、これらの歯車列28を内臓するケース20により、回転角度が規制されている。出力歯車19には内周に円弧状のカム溝21を形成し、カム溝21には一対の終端部21a、21bが設けてある。出力歯車19には、駆動ピン22を有するカム23が同軸に挿入され、駆動ピン22が円弧状のカム溝21を摺動自在に動くよう構成されている。カム23には便蓋2を回動させる回転軸24が一体に構成され、回転軸24の凹み部24aに便蓋2に固定した便蓋軸7が挿入される。
【0030】
駆動ピン22がカム溝21を回転移動する角度範囲は、便蓋2が開閉動作する角度範囲(通常0°から110°程度)よりもやや大きく設定している。出力歯車19を便蓋2の開方向に駆動し、出力歯車19の半径部19aがケース20の停止部25に当接して停止する角度を初期位置と設定し、この初期位置でカム溝21の終端部21aと、駆動ピン22とがほぼ当接するか、やや余裕のあるように設定されている。出力歯車19が初期位置にあるとき、駆動ピン22はカム溝21に沿ってカム溝21から拘束を受けることなく移動するため、便蓋2は閉位置から開位置まで、通常の便蓋ダンパー3による緩衝作用のみが働くことになる。
【0031】
また、出力歯車19が回動する角度範囲は、便蓋2を開方向に駆動し停止する角度(初期位置で便蓋の開角度で110°前後)から、便蓋2が自重で落下可能な角度(80°程度)まで、およそ30°程度は最小限可動に構成する必要がある。
【0032】
また、便蓋閉止機構8を駆動するモータ11と着座センサー29とは制御手段30に接続されている。
【0033】
以上のように構成された便座・便蓋閉止装置1について、以下その動作、作用について説明する。便座・便蓋閉止装置1は、まず制御手段30で出力歯車19をモータ11で便蓋2を開方向に駆動しケース20の停止部25に当接して停止する角度まで回動させ、出力歯車19を初期位置にリセットさせる。この制御手段30による出力歯車19の初期位置へのリセットは、例えば便座・便蓋閉止装置1を搭載した温水洗浄装置の電源を投入した時に行っても良い。この出力歯車19が初期位置に設定された状態では、便蓋2の動きと直結された駆動ピンの可動範囲は、便蓋2の可動範囲よりもやや大きく設定されているため、便蓋2は便蓋閉止機構8に干渉されることなく、通常のダンパー付きの便蓋2として使用することができる。使用者が閉止された便蓋2を持ち上げて、開位置まで移動させた場合、カム溝21の終端部21aと、駆動ピン22とは、図5(a)に示されるように、ほぼ当接する位置に到達する。この便蓋2が開位置にある状態で、便蓋2が閉止する方向にモータ11で出力歯車19を駆動すると、図5(b)に示すように、駆動ピン22とカム溝21の終端部21aに当接し、便蓋2は閉止方向に回動を始める。次に、図6(a)に示すように、便蓋2をさらに閉止方向に回動させ、便蓋2が自重で落下する角度まで達すると、出力歯車19を停止させる。この出力歯車19の回転角度の設定は、制御手段30によりモータ11の駆動時間をタイマーで設定してモータ11を停止するタイミングを決めても良い。便蓋2は自重で閉方向への回動を続け図7に示すように、便蓋2の閉止位置に至り停止する。なお、図6(b)に示すように、便蓋2が自重で閉方向に落ちている間に、出力歯車19は便蓋2の開方向に回動させ出力歯車19の初期位置に復帰させる。
【0034】
以上のように、本実施例において、駆動ピン22がカム溝21を回転移動する角度範囲を、便蓋2が開閉動作する角度範囲よりもやや大きく設定するとともに、出力歯車19が回動する角度範囲は、便蓋2が自重で落下可能な角度まで、十分に可動できるように設定しているため、便蓋を確実に閉止させることができるともに、便蓋閉止機構8が動作時に便蓋2を手動で動作させても、通常の動作で便蓋閉止機構8に過負荷が生ずることはなく、また、便蓋を回動させる最も負荷の小さな角度範囲で便蓋閉止機構8を動作させるため、駆動負荷は小さく便蓋閉止機構8をコンパクトに構成できる。
【0035】
(実施例2)
図1および図8を用いて、本発明の第2の実施例について説明する。第2の実施例は本発明の第1の実施例の便蓋2を回動させる回転軸24に角度検出手段31を接続し、制御手段30に接続することにより、便蓋2の回転角度が検出できるようにしたものである。
【0036】
角度検出手段31はポテンショメータを組み込んで、電圧を印加し電圧変化を読む構成のものでも良い。角度検出手段31は便蓋2を回動させる回転軸24と直接接続されているため、便蓋2の動きを正確に検出することができる。
【0037】
つぎに動作について説明すると、モータ11に制御手段30で電圧を印加し、出力歯車19を便蓋2の回転角度を検出しながら、便蓋2の閉方向に回転させ、便蓋2が自重で落下する位置(80°前後)まで回転便蓋2を回動させた後停止する。その後は便蓋2が自重で落下して閉止することになる。なお、便蓋2が自重で落下する位置で正確に駆動を停止するため、この自重で落下する位置の手前で、モータ11への電圧の印加を停止し、あとはモータ11の慣性で回動させても同様の動作が可能である。
【0038】
(実施例3)
本発明の第3の実施例を図4および図9を用いて説明する。第3の実施例は本発明の第2の実施例の制御部30にPWM制御によるモータ駆動回路を加えたもので、出力歯車19を駆動するモータ11をPWM制御でデューティ−制御するとともに、出力歯車を初期位置にリセットする際に、PWMのオンデューティーを10%から50%程度に設定したものである。便蓋閉止機構8は出力歯車19を便蓋2が開位置に戻る方向に回転させる時には、出力歯車19への負荷は駆動ピン22とカム溝の摩擦抵抗程度で基本的に自由に動く設計となっているため、モータ11の出力トルクが十分に低い設定でも回転できる。また、出力歯車19が回転して停止部25に当接し、出力歯車19が停止した時はモータ11の停動トルクが作用する。モータ11への印加電圧が高い場合(PWMのオンデューティが高い場合)出力歯車19には大きなトルクが作用し、破壊する場合も想定される。本実施例は、出力歯車19を初期位置にリセットする時はモータ11のオンデューティを下げているため、出力歯車19が回転して停止部25に当接し出力歯車19が停止した時の停動トルクが抑えられて、便蓋閉止機構8の信頼性を高めることができる。
【0039】
(実施例4)
本発明の第4の実施例を図4〜図6を用いて説明する。出力歯車19を便蓋2が開く側に回転させて、出力歯車19の初期位置にリセットしその後便蓋2を閉める側に出力歯車19を便蓋2が自重で落下する位置まで回転させ、その後直ちに出力歯車19を初期位置にリセットする制御手段を有するものである。
【0040】
出力歯車19が便蓋2の閉止方向に回転し、便蓋2を回動させる回転軸24に設けた駆動ピン22が、出力歯車19のカム溝21の終端部21aにより押されて駆動された状態では、使用者が便蓋2を逆方向に(便蓋2を開ける方向に)回転させるとき、便蓋2を開ける方向に強制的に作用する大きな力が、直接出力歯車19から、モータ11へと伝達されていくことになり、便蓋閉止機構8には過大な力が作用することになるが、出力歯車19が便蓋2を自然落下する位置まで到達した時点で、直ちにモータ11を逆回転させて、出力歯車を初期位置にリセットすることにより、便蓋閉止機構8にかかる過負荷を最小限に抑えることができる。また、出力歯車19が逆回転し、初期位置にリセット中に使用者が便蓋2を開位置に戻す動作をしても、モータ11は便蓋2の開方向に回転しているため、特にモータ11を停動トルクの大きな直流モータを用いた場合でも、便蓋閉止機構8への過負荷は最低限に抑えることができる。
【0041】
(実施例5)
本発明の第5の実施例を図10に示すフローチャートを用いて説明する。まず処理S101で出力歯車19を便蓋2を閉める側に回転させ、処理S102で便蓋2が自重で落下する所定の位置まで達したかどうかを判定し、所定の位置に達していなければ処理S103で便蓋閉止方向への駆動を継続し、所定の位置に達していれば、処理S104で便蓋閉止の為の駆動を停止させ、以後処理S105で便蓋2が自重で落下する所定の位置以後の動作を角度検出手段31の出力により検出し、便蓋2が自重で落下する所定の位置以後で動作を停止していた場合、処理S106により出力歯車19を便蓋2の閉止方向に所定の角度さらに回転させる制御手段を有するものである。
【0042】
便蓋2が自重で落下する角度は、同一の便座・便蓋閉止装置1であっても一定ではなく、便座・便蓋閉止装置1の設置状態、あるいは便蓋2にカバーを取り付けるなどにより変わってしまう。便座・便蓋閉止装置1の信頼性を考えると、便蓋2の駆動角度は可能な限り小さな方が良いが、場合によっては自重で落下せず、途中で止まったままの状態もありうる。本実施例は便蓋2の動作を角度検出手段31で検出し自重で便蓋2が落下しない場合、便蓋2がさらに閉止方向に回転するように、出力歯車19を便蓋2の閉止方向に所定の角度さらに回転させることにより確実な便蓋閉止を行うことができる。
【0043】
なお、便蓋2の駆動角度は可能な限り小さく設定できるように、便蓋2の駆動角度を設定できるため便座・便蓋閉止装置1の信頼性を高めることができる。
【0044】
(実施例6)
本発明の第6の実施例を図11に示すフローチャートを用いて説明する。まず、処理S201で出力歯車19を便蓋2を閉める側に回転させ、処理S202で便蓋2が自重で落下する所定の位置まで達するかどうかを判定し、所定の位置に達していなければ処理S203で便蓋閉止方向への駆動を継続し、所定の位置に達していれば、処理S204で便蓋閉止の為の駆動を停止させ、その後、処理S205により角度検出手段31(本実施例ではポテンショメータを用いている)の出力が変化しない場合、便蓋2が装着されていないと判断して、処理S206により便蓋閉止の駆動を停止する制御手段を有するものである。
【0045】
便座・便蓋閉止装置1において便蓋2は必ず装着されるとは限らず、便蓋2が外され設置される時がある。これは便蓋2がトイレの隅付きのロータンクにあたって自立しない場所に設置される場合などであり、この場合、便蓋2が設置されていないにも関わらす、便蓋2を閉めにいくことになる。本実施例は、出力歯車19を便蓋2が自重で落下する位置まで回転させて出力歯車19を停止させた後、角度検出手段31の出力が変化しない場合、便蓋2が装着されていないと判断して便蓋閉止の運転を停止させるため、便蓋閉止機構8の不要な動作を防止することができる。
【0046】
(実施例7)
本発明の第7の実施例を図1及び図12を用いて説明する。本実施例は使用者が便座4に着座しているか否かを判定する着座検出手段29と、便蓋2が閉位置にあるか開位置にあるかを検出して便蓋2を閉止するタイミングを決めるものである。図12で便蓋2が開位置となりその後T1時間待って、着座検出信号がOFFで閉位置の状態の場合、T1時間で便蓋2を閉じる動作を行う。便蓋2のみ開位置であり、着座検出信号が出ない場合は男性が小便で使用したと想定されるため、男性が小用で必要な時間に所定の空き時間を加えたものがT1となる。また、便蓋2が開位置となった後に着座検出信号がONとなり、さらに着座検出信号がONからOFFに変化した時は、この着座検出信号がOFFになった時点からT2時間後に便蓋2を閉じる動作を行う。便蓋2が開位置で着座検出信号がONからOFFに変化したときは、使用者が着座して用を足したと想定され、便蓋2の閉止のタイマーの起点は着座検出信号がONからOFFに変化した時となり、着衣等の身繕いに要する時間に、所定の空き時間を加えたものがT2となる。
【0047】
これにより、使用者が便座4に座って用を足したか、立ったままで用を足したかを便蓋動作と着座検出信号により判定し、時間T1、T2を各々適切な時間設定として便蓋を閉止させるため、使用者が不便を感ずることなく使用することかできる。
【0048】
(実施例8)
本発明の第8の実施例を図13を用いて説明する。本実施例は便蓋2を閉止する際の、便蓋閉止機構8を駆動するモータ11の電流値あるいは、便蓋2の回動を検出する角度検出手段31の角度信号を微分して得られる速度信号から便蓋2を駆動するときの負荷の変化状態を検出して便蓋2のみを閉止したのか、あるいは便座4もともに閉止したのかを判定するものである。また便座4は90°前後で自立させるために自立機構を設けているものが多くこの自立角度前後で自立トルクを発生させている。従って、図13に示すように、便蓋閉止機構8で便座4も共に閉止させる時は、この自立点を越えるときに大きな負荷が発生し、駆動速度が一時的に低下する他、モータ11の駆動電流も大幅に増加する。
【0049】
従って、便蓋2の回動を検出する角度検出手段31の角度信号を微分して得られる駆動速度が、便蓋2のみ駆動した場合の駆動速度と比較して明らかな速度低下認められた場合あるいは、モータ11の駆動電流を検出し、便蓋2のみ駆動している場合と比較して電流値が高く差があると認められた場合には、便座4も共に閉止動作をしていると判定することができる。
【0050】
これにより、便蓋2を閉止する時の負荷を駆動速度あるいは電流値から評価し、便座4を便蓋と共に閉止させたかどうか直接判定して、使用者の使用パターンを学習し、便蓋2を閉止するタイマー設定をすることが可能である。
【0051】
(実施例9)
本発明の第9の実施例を図14を用いて説明する。本実施例は便蓋2の回動を検出する角度検出手段31の角度信号を微分することにより速度信号を演算する制御手段30を有し、便蓋2の速度を検出しながら便蓋閉止機構8で便蓋2を閉止動作させた時に、便蓋2を閉止する方向と逆の方向の速度を検出した場合、便蓋閉止機構8の出力歯車21を逆回転させて初期位置に戻す制御手段30を有するものである。
【0052】
便蓋2が便蓋閉止機構8により駆動されて閉止方向に移動しているときに、使用者が便蓋2を開ける方向に強制的に持ち上げようとした時、便蓋閉止機構8には回転方向と逆向きの力が作用し、図14に示すように、速度が反転することになる。本実施例は、便蓋2の回転速度を検出して便蓋2が駆動方向と逆向きに回転したことを検出した場合に、モータ11の回転方向も逆転させて出力歯車19を初期位置で停止させる同制御を行なうものである。便蓋2の回転速度を検出して、使用者が便蓋に強制力を作用させたことを瞬時に判断して、モータ11の回転方向を逆転させることにより、便蓋閉止機構8に作用する強制力を最小限にとどめることができる。
【0053】
特に、モータ11が直流モータである場合には、停動トルクが作用して非常に大きな力が便蓋閉止機構8に作用するため本実施例は有効である。
【0054】
(実施例10)
本発明の第10の実施例を図12を用いて説明する。本実施例は、使用者が便座4に着座しているか否かを判定する着座検出手段29を有し、便蓋2が閉位置の状態(OFFとする)を初期状態とし、便蓋2が閉位置から開位置(ONとする)に変化したことを検出した時点からT1時間後に便蓋2を閉止させると共に、T1時間以内に着座検出信号が入った場合(ONとする)は、着座検出信号が解除(OFFとする)されてからT2時間以内に、便蓋2を閉止させると共に、便蓋2の回動を検出する角度検出手段31の角度信号を微分することにより速度信号を演算する手段を設けたものである。そして、便蓋閉止機構8で便蓋2を閉止させた時に、便蓋8を閉止する方向と逆の方向の速度を検出した場合、便蓋8を閉止するまでの時間T1、T2を変更するものである。
【0055】
使用者が便座2に座って用を足したか、便座2を立てて用を足したかを便蓋2と便座4の動作を見て判定し、各々適切な時間設定で便蓋を閉止させるため、使用者が不便を感ずることなく使用することかできる制御手段30を有するものである。
【0056】
即ち、便蓋2が便蓋閉止機構8により閉止動作を行なっているときに、使用者が強制的に便蓋2を停止させる、あるいは、開ける動作する場合は便蓋2を閉止するまでの時間設定が適当ではないということであり、この場合は閉止するのが早すぎたということから設定T1、T2を長くする方向へ変更することになる。また、時間T1もしくはT2の経過前に、使用者が手動で閉じたことを検出した場合は、逆にこの時間設定を短くするほうに変更することも可能である。なお、この設定時間を使用者が任意に設定できるようにしても良い。
【0057】
(実施例11)
本発明の第11の実施例を図12を用いて説明する。本実施例は便蓋2を閉止するまでの時間は、初期設定を最小値とし、便蓋2を閉止する方向と逆の方向の速度を検出した場合にタイマーの初期設定から設定時間を延ばす方向で変更する制御手段30を有するものである。便蓋2が閉位置の状態を初期状態とし、便蓋2が閉位置から開位置に変化したことを検出した時点からT1時間後に便蓋2を閉止させると共に、T1時間以内に着座検出信号が入った場合は、着座検出信号が解除されてからT2時間以内に、便蓋2を閉止させるが、タイマー設定時間T1、T2を共に初期を最小の値に設定し、便蓋2の閉動作時に便蓋2が使用者により強制的に開動作をした判定された場合に、便座4の着座検出信号がONの状態で使用者による便蓋2の強制開の動作が生じた場合には、T2の時間設定を延ばし、着座検出信号がOFFの状態で便蓋2の強制閉が生じた場合にはT1の時間設定を延ばすものである。
【0058】
従って、使用パターンを学習することにより、便蓋2の閉止動作のタイマー設定を最適化することができる。
【0059】
(実施例12)
本発明の第12の実施例を図14を用いて説明する。本実施例は便蓋2を閉止する際に、便蓋2の閉止を便蓋2が自重で閉止するポイントの手前で一時停止させた後、閉止させる制御手段31を有するものである。
【0060】
便蓋2が閉止する動作を途中で一時停止し、使用者に事前に便蓋2が閉止することを知らせるもので、使用者にとって便蓋2が閉止動作に移ったことがわかり、時間的な余裕がとれるため、閉止動作の中止操作などの対応をとることができる。
【0061】
(実施例13)
本発明の第13の実施例を図14を用いて説明する。本実施例は便蓋2を閉止する際の、便蓋閉止機構8を駆動するモータ11の電流値あるいは、便蓋2の回動を検出する角度検出手段29の角度信号を微分して得られる速度信号から便蓋2のみを閉止しているのか、あるいは便座4もともに閉止しているのかを判定し、便座4と便蓋2を同時に閉止する場合、便蓋2の閉止を便座4および便蓋2が自重で閉止するポイントの手前で一時停止させた後、閉止させる制御手段を有するものである。
【0062】
通常、便蓋2のみ閉止する場合の時間設定は、着座が解除されてからの時間で、使用者による大きな差はなく、着座が解除された状態、即ち着座していない状態では、便蓋2が降りてきても使用者に大きな影響はない。ところが便座4と便蓋2を同時に閉止させるときは、男性の使用者にとっては、都合の悪い場合であることがあり、事前の十分な予告が必要である。本実施例では、便座4と便蓋2とが同時に閉まる場合に、使用者に十分な予告を行うことができる。
【0063】
(実施例14)
本発明の第14の実施例を図14を用いて説明する。本実施例は便蓋2を閉止する際に、使用者に便蓋2が閉止動作をすることを認識させるため、便蓋2を中立位置である90°前後まで閉止動作をさせ、その後開位置まで戻すという動作を少なくとも1回動作させる制御手段31を有するものである。
【0064】
従って、便蓋2の閉動作の予告を数回繰り返すことで、使用者は十分な対応をとることができる。
【0065】
(実施例15)
本発明の第15の実施例を図15を用いて説明する。本実施例は便蓋2を閉止する際に、使用者に便蓋2が閉止動作をすることを認識させるため、便蓋2を中立位置である90°前後まで閉止動作をさせ、その位置で停止させ、ブザー32で警告音を発してから、便蓋2の閉止動作をさせる制御手段30を有するものである。
【0066】
便蓋2の閉動作の予告を警告音とともに行うことで、使用者は十分な対応をとることができる。なお、ブザーの他に、視認可能な位置に設けたLED等の表示により報知しても良い。
【0067】
【発明の効果】
以上のように、請求項1〜15に記載の発明によれば、便蓋に強制力が作用した時に、便蓋駆動機構の機構と制御方法により、便蓋駆動機構に過負荷が作用することを防止するとともに、便蓋を予め設定された時間で閉止させてもスムーズに閉止できる制御方法を提供するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例の便座・便蓋閉止装置を示す正面図
【図2】 本発明の第1の実施例の便座・便蓋閉止装置を示す上面図
【図3】 本発明の第1の実施例の便座・便蓋閉止装置の便蓋閉止機構の歯車展開図
【図4】 本発明の第1の実施例の便蓋閉止機構の側面展開図
【図5】 本発明の実施例の便蓋閉止機構の動作の説明図
【図6】 本発明の実施例の便蓋閉止機構の動作の説明図
【図7】 本発明の実施例の便蓋閉止機構の動作の説明図
【図8】 本発明の第2の実施例の便座・便蓋閉止装置の便蓋閉止機構の歯車展開図
【図9】 本発明の第3の実施例の便座・便蓋閉止装置の便蓋閉止機構の歯車展開図
【図10】 本発明の第5の実施例の制御シーケンスのフローチャート
【図11】 本発明の第6の実施例の制御シーケンスのフローチャート
【図12】 本発明の第7の実施例のタイミング図
【図13】 本発明の第8の実施例の便蓋の速度を示す説明図
【図14】 本発明の第9の実施例の便蓋速度と印加電圧の関係を示す説明図
【図15】 本発明の第15の実施例の便座・便蓋閉止装置を示す正面図
【符号の説明】
2 便蓋
8 便蓋閉止機構
11 モータ
19 出力歯車
19a 半径部
20 ケース
21 カム溝
21a 終端部
22 駆動ピン
23 カム
24 回転軸
25 停止部
28 歯車列
29 着座検知手段
30 制御手段
31 角度検出手段
32 ブザー(報知手段)

Claims (15)

  1. 便蓋を回動させる回転軸と、前記回転軸と一体に構成され駆動ピンを有するカムと、前記駆動ピンを駆動する円弧状のカム溝を有する扇型の出力歯車と、前記扇型の出力歯車の半径部と当接する停止部と、前記出力歯車を駆動する歯車列およびモータとを有し、前記出力歯車を前記便蓋の開方向に回転させて前記停止部で停止する位置を前記出力歯車の初期位置と設定し、また前記駆動ピンが前記カム溝を回動する回転角度範囲は前記便蓋が回動する動作角度範囲よりも大と設定し、前記便蓋が全開位置でかつ前記出力歯車が初期位置にある時に前記駆動ピンは前記カム溝のほぼ終端部に有り、前記出力歯車が初期位置から前記便蓋の閉方向に回転すると前記カム溝の終端部と前記駆動ピンとが当接して前記出力歯車より前記駆動ピンにトルクを伝達するように便蓋閉止機構を構成するとともに、前記出力歯車を前記便蓋を開ける側に回転させて出力歯車を初期位置に停止させた後、前記便蓋を閉める側に前記出力歯車を所定の位置まで回転させる制御手段を有する便座・便蓋閉止装置。
  2. 便蓋の角度を検出する角度検出手段を有し、前記制御手段は、前記角度検出手段で便蓋の角度を検出しながら、前記便蓋が自重で落下する設定角度まで前記出力歯車を便蓋の閉方向に回転させる請求項1に記載の便座・便蓋閉止装置。
  3. 出力歯車を駆動するモータをPWM制御でデューティ−制御するとともに、前記出力歯車を初期位置にリセットする際に、オンデューティーを10%から50%程度に設定した請求項1または2に記載の便座・便蓋閉止装置。
  4. 出力歯車を便蓋が自重で落下する位置まで回転させた後、直ちに前記出力歯車を初期位置にリセットする制御手段を有する請求項1〜3のいずれか1項に記載の便座・便蓋閉止装置。
  5. 便蓋が自重で落下する所定の位置まで達すると出力歯車を停止させて、前記便蓋が自重で落下する所定の位置以後の動作を角度検出手段の出力で検出し、前記便蓋が自重で落下する所定の位置以後で動作を停止していた場合、前記出力歯車を前記便蓋の閉止方向に所定の角度さらに回転させる制御手段を有する請求項2〜4のいずれか1項に記載の便座・便蓋閉止装置。
  6. 出力歯車を便蓋が自重で落下する位置まで回転させて停止させた後、角度検出手段の出力が変化しない場合、前記便蓋が装着されていないと判断して便蓋閉止の運転を停止する制御手段を有する請求項2〜4のいずれか1項に記載の便座・便蓋閉止装置。
  7. 使用者が便座に着座しているか否かを判定する着座検出手段を有し、便蓋が閉位置の状態を初期状態とし、前記便蓋が閉位置から開位置に変化したことを検出した時点からT1時間後に前記便蓋を閉止させると共に、前記T1時間以内に着座検出信号が入った場合は、着座検出信号が解除されてからT2時間以内に、前記便蓋を閉止する信号を発生する制御手段を有する請求項2〜6のいずれか1項に記載の便座・便蓋閉止装置。
  8. 便蓋を閉止する際の便蓋閉止機構を駆動するモータの電流値あるいは角度検出手段の角度検出信号を微分して得られる速度信号から便蓋のみを閉止したのか、あるいは便座も共に閉止したのかを判定し、使用者の使用パターンを学習し、前記便蓋を閉止するまでの時間T1及び/又はT2を決定する制御手段を有する請求項7に記載の便座・便蓋閉止装置。
  9. 角度検出手段の角度信号を微分することにより速度信号を演算する手段を設け、便蓋閉止機構で前記便蓋を閉止させた時に、前記便蓋を閉止する方向と逆の方向の速度を検出した場合、前記便蓋閉止機構の出力歯車を逆回転させて初期位置に戻す制御手段を有する請求項2〜8のいずれか1項に記載の便座・便蓋閉止装置。
  10. 角度検出手段の角度信号を微分することにより速度信号を演算する手段を設け、便蓋閉止機構で前記便蓋を閉止させた時に、前記便蓋を閉止する方向と逆の方向の速度を検出した場合、前記便蓋を閉止するまでの時間T1及び/又はT2を変更する制御手段を有する請求項7に記載の便座・便蓋閉止装置。
  11. 便蓋を閉止するまでの時間T1及び/又はT2は、初期設定時間を最小値とし、前記便蓋を閉止する方向と逆の方向の速度を検出した場合に初期設定時間から設定時間を延ばす方向に変更する制御手段を有する請求項10に記載の便座・便蓋閉止装置。
  12. 便蓋を閉止する際に、前記便蓋の閉止を前記便蓋が自重で閉止するポイントの手前で一時停止させた後、閉止させる制御手段を有する請求項2〜11のいずれか1項に記載の便座・便蓋閉止装置。
  13. 便蓋を閉止する際の便蓋閉止機構を駆動するモータの電流値あるいは、角度検出手段の角度信号を微分して得られる速度信号から便蓋のみを閉止しているのか、あるいは便座も共に閉止しているのかを判定し、前記便座と前記便蓋を同時に閉止する場合、前記便蓋の閉止を前記便座および便蓋が自重で閉止するポイントの手前で一時停止させた後、閉止させる制御手段を有する請求項12に記載の便座・便蓋閉止装置。
  14. 便蓋を閉止する際に、前記便蓋を中立位置である90°前後まで閉止動作をさせ、その後開位置まで戻すという動作を少なくとも1回動作させる制御手段を有する請求項2〜13のいずれか1項に記載の便座・便蓋閉止装置。
  15. 便蓋を閉止する際に、前記便蓋を中立位置である90°前後まで閉止動作をさせ、その位置で停止させ、報知手段による報知を行った後、前記便蓋の閉止動作をさせる制御手段を有する請求項2〜13のいずれか1項に記載の便座・便蓋閉止装置。
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