JPH06463B2 - サンル−フ制御装置 - Google Patents

サンル−フ制御装置

Info

Publication number
JPH06463B2
JPH06463B2 JP62109658A JP10965887A JPH06463B2 JP H06463 B2 JPH06463 B2 JP H06463B2 JP 62109658 A JP62109658 A JP 62109658A JP 10965887 A JP10965887 A JP 10965887A JP H06463 B2 JPH06463 B2 JP H06463B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pulse
motor
opening
lid
count value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP62109658A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63275424A (ja
Inventor
雅晶 宮本
和己 仲原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
OI SEISAKUSHO CO Ltd
Original Assignee
OI SEISAKUSHO CO Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by OI SEISAKUSHO CO Ltd filed Critical OI SEISAKUSHO CO Ltd
Priority to JP62109658A priority Critical patent/JPH06463B2/ja
Publication of JPS63275424A publication Critical patent/JPS63275424A/ja
Publication of JPH06463B2 publication Critical patent/JPH06463B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)
  • Control Of Position Or Direction (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は自動車のサンルーフ制御装置に関し、特に開
閉体の移動と同期するパルスのカウント値制御によつて
開閉体の位置制御を行なうサンルーフ制御装置に関す
る。
[従来技術] 近年、自動車のルーフに形成されたサンルーフ開口に開
閉体としてのリツドをスライド開閉自在に取り付け、操
作スイッチによりチルト開閉、スライド開閉を自動的に
行なうようにしたサンルーフ制御装置が広く使用される
ようになつてきている。そして、このようなサンルーフ
制御装置では、モータの回転位置をエンコーダ手段によ
りパルスとして取り出すことにより開閉体の開閉位置を
検出し、開閉体が所定の全開位置、全閉位置あるいはチ
ルトアツプ位置に停止するように制御している。
そして、このようなサンルーフ制御装置においては、開
閉体の停止位置を検出パルスの“H”状態、あるいは
“L”状態において停止させ、新たな操作スイッチ入力
に応答して駆動するときのパルスカウントに誤差が出な
いようにしなければならない。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、一般に、高速で回転するモータやその伝
達機構としての歯車の回転をパルス変換し、所定のパル
スカウント値で開閉体を停止させようとする場合には、
モータや歯車の回転数、パルス検出手段の特性のばらつ
き等のために、検出パルスの正規の“H”状態または
“L”状態でモータを停止させようとしても、モータ回
転が通り過ぎ、逆の“L”状態または“H”状態で停止
してしまうことが生じうる。このように所定のパルスカ
ウント値を通り越した状態で停止してしまうと、新たに
操作スイッチによつて次の操作入力を与えたときに、前
回の移動方向と逆向きの回転であるならば、今回の移動
時のパルスカウント値が1多くカウントされてしまうこ
とになり、開閉体の停止位置に誤差が生じ、正確な開閉
制御ができなくなる問題点が生ずる。
この発明は、このような考察に基づいてなされたもの
で、正確なパルスカウントができ、開閉体の位置制御を
正確に行なえるサンルーフ制御装置を提供することを目
的とする。
[問題を解決するための手段] この発明のサンルーフ制御装置は、開閉体の移動と同期
したパルスの発生手段と、このパルスのカウンタ手段
と、操作スイッチが指定する開閉体の開閉位置と対応す
るパルスカウント値を設定するスイッチ対応パルスカウ
ント値発生手段と、前記パルスカウンタ手段によるパル
スカウント値を前記操作スイッチの指定する開閉位置に
対応するパルスカウント値と比較し、開閉体の駆動手段
を制御する比較演算手段と、前記開閉体の前回移動方向
の記憶手段と、前記比較演算手段から得られる開閉体の
今回移動方向の検知手段と、前記開閉体の現在停止位置
に置ける検出パルスの“H”、“L”状態の検知手段
と、このパルス状態検知手段がモータ停止時のパルス状
態が正規の“H”、または“L”状態とは逆の状態にあ
り、かつ前記前回移動方向記憶手段からの前回移動方向
と前記今回移動方向検知手段からの今回移動方向とが逆
方向である場合に前記パルスカウント手段のパルスカウ
ント値に−1の補正を与える補正手段とを備えたもので
ある。
[作用] この発明のサンルーフ制御装置では、開閉体の開閉停止
位置をパルスカウント値によって制御する場合に、前回
移動時に停止した位置でのパルス状態が正規の“H”状
態または“L”状態と逆になっており、しかも操作スイ
ッチによって新たに指定された今回の開閉体の移動方向
が前回の移動方向と逆向きであるときには、パルスカウ
ント手段のパルスカウント値に−1の補正を与え、正し
いパルスカウント値によつて開閉体の停止位置を制御す
る。
[実施例] 以下、この発明の実施例を図に基づいて詳説する。
第3図は、自動車のサンルーフ部分を示し、第4図及び
第5図はサンルーフ制御装置の駆動構成を示している。
自動車のルーフ1にはサンルーフ開口2が形成されてお
り、ここに開閉体としてのリッド3がチルト開閉、スラ
イド開閉自在に取り付けられている。このリッド3は、
後述するようにモータ4に対して、断続手段としての摩
擦クラッチ5、回転力伝達手段としての伝達ギア列6及
び駆動ワイヤ7を介して連動連繋されている。
モータ4は、後述するモータ制御手段により正転、逆転
が可能で、自動車のルーフ1の内側で、かつモータ軸心
Xが車幅方向に沿つて配置され、主動ギア10、駆動ギ
ア11、及び伝達ギア列6を内蔵するケース本体12の
フランジ13にボルト14によつて固着されている。
モータ4の出力軸15には、ウォーム16が設けられて
おり、ウォーム16にはウォームホイールとなる主動ギ
ア10が前記軸心Xと直交して噛み合つている。
主動ギア10は、主軸18に遊嵌され、主軸18は軸受
部材19を介してケース本12に軸心方向Yに摺動自在
に両端支持されると共に、両軸端は外部に露出してい
る。
主動ギア10と相対して向かい合う駆動ギア11(回転
力伝達手段に含まれる)は、主軸18と一体に固着され
ている。そして、主動ギア10と駆動ギア11とは、摩
擦クラッチ5によつて締結力が制御され、駆動ギア11
側に過負荷が作用した時に前記摩擦クラッチ5によつて
スリップが発生し、モータ4に許容範囲を超える負荷が
掛からないようになつている。つまり、主動ギア10と
駆動ギア11との間には、ワッシャ20が介装され、ワ
ッシャ20は主動ギア10側に固着されており、主動ギ
ア10と駆動ギア11とは、前記ワッシャ20を挟んで
接合している。また、主動ギア10と前記主軸18のフ
ランジ部21との間には、ワッシャ22を挟んでリング
状のクラッチ部材23とクラッチばね24とが設けられ
ている。
駆動ギア11には、前記伝達ギア列6を構成する先頭の
第1ギア25が噛み合つている。第1ギア25は、ケー
ス本体12に両端支持された第1ギア軸26に遊嵌され
ると共に、第2ギア軸27に固着された第2ギア28と
噛み合つている。
第2ギア軸27は、軸受部材29を介してケース本体1
2に回転自在に両端支持され、一方の軸端は、ケース本
体12から外方に突出している。突出した第2ギア軸2
7の軸端部には、前記駆動ワイヤ7のギア部と噛み合う
第3ギア30が固着され、第3ギア30の正転、逆転に
よつて駆動ワイヤ7が移動し、駆動ワイヤ7の移動によ
り前記リッド3の後端側が上昇するチルト開閉、及びス
ライド開閉が可能となる。
前記モータ4の出力軸15に主動ギア10と摩擦クラッ
チ5とを介して接続されている駆動ギア11には、パル
ス発生手段としてマグツネット31が取り付けられ、ケ
ース本体12の底部分におけるマグツネット31の回転
軌跡と対向する位置にパルス検出手段としてのホールI
C32が設けられている。したがつて、駆動ギア11が
回転するとき、マグツネット31がホールIC32の位
置に来る1回転毎にホールIC32がパルスを検出し、
リード線を通じて後述するサンルーフ制御回路に回転検
出パルス信号を出力することができるのである。
第1図及び第2図は、この発明のサンルーフ制御装置の
一実施例の電気回路構成を示している。サンルーフ開口
2のリッド3の開閉駆動の制御は、ワンチップマイクロ
コンピユータで構成されるCPU33によって行われ
る。このCPU33に対して入力情報を与えるものとし
て、雨滴検出センサ34、イグニッシヨンスイッチ3
5、キー有無検出スイッチ36、右ドアロック検出スイ
ッチ37、左ドアロック検出スイッチ38が備えられて
いる。また、リッド3の開閉操作スイッチとしてチルト
スイッチボタン39、クローズスイッチボタン40、中
間位置スイッチボタン41、オープンスイッチボタン4
2が設けられている。そして、これらの各スイッチやセ
ンサからの入力情報は、入力インターフェース43を介
してCPU33に接続されている。さらに、ホールIC
32も入力インタフェース44を介してこのCPU33
に接続されている。
CPU33からの出力情報は、出力インタフェース4
5,46を介してチルト表示用LED47、全閉表示用
LED48、中間位置表示用LED49、全開表示用L
ED50、警報ブザー51に与えられる。また、CPU
33によりモータ4の正転、逆転、停止を制御するため
に、出力インタフェース52を介してモータ駆動回路5
3に制御信号が与えられる。
なお、CPU33に対して、定電圧電源回路54とクロ
ック発生回路55とが接続されている。
前記モータ駆動回路53は、正転用リレー回路56と、
逆転用リレー回路57とを備え、出力インタフェース5
2からの信号によりこの正逆いずれのリレー回路56,
57を駆動するかにより、モータ4の正転、逆転を制御
する。また、この各リレー回路56,57のリレー接点
56−1,57−1はそれらのNC側がモータ4と閉回
路を構成するように接続されており、モータの停止時に
この閉回路によりモータ4にブレーキング効果が働き、
モータ停止位置を正確ならしめることができる。
さらにモータ4と各リレー接点56−1,57−1との
間に過電流検出器としての電流検出抵抗58が挿入され
ており、この電流検出抵抗58によつて立つ電圧信号を
入力インタフェース44を介してCPU33に入力し、
モータ4に対する過負荷検出を行なうようにしている。
CPU33の詳しい内部構成は、第2図に示すようなも
のである。このCPU33について説明すると、前記入
力インタフェース43を介して雨滴検出器情報59、イ
グニッションスイッチ情報60、キー検出器情報61、
ドア開閉検出器情報62、設定スイッチ情報63、操作
スイッチ情報64、同期パルス検出器情報65、過電流
検出器情報66が入力されるようになつている。
雨滴検出器情報59は、雨滴検出センサ34からの雨滴
検出信号を与えるものである。
イグニッションスイッチ情報60は、イグニッションス
イッチ36がオンとなつているかどうかを知らせる情報
である。
キー検出器情報61は、キー有無検出スイッチ36によ
りイグニッションキーが、キーシリンダから抜き取られ
ているかどうかを知らせる情報である。
ドア開閉検出器情報62は、左右のドアロック検出スイ
ッチ37,38によりドアが開閉されたかどうかを知ら
せる情報である。
設定スイッチ情報63は、後述するようにパルスカウン
ト値とリッド開閉位置との対応関係を設定するスイッチ
情報である。
操作スイッチ情報64は、チルト、クローズ、オープン
等の操作スイッチ39〜42の操作状態を知らせる情報
である。
同期パルス検出器情報65は、ホールIC32からのパ
ルス信号を入力するものである。
さらに、過電流検出器情報66は、モータ4に過電流が
流れたことを検出する過電流検出器58の検出信号を入
力する。
CPU33の内部には、比較演算部67を中心にして、
サンルーフ閉め忘れ防止回路を構成するタイマ部68と
閉め忘れ条件判定部69と全閉位置対応カウント値発生
部70とが設けられている。
また、使用車種毎に異なるリッド3の開閉位置の設定回
路としての数値選定部71と、操作スイッチ情報63の
入力信号に対応するパルスカウント値を指定するスイッ
チ対応カウント値発生部72が設けられている。
さらに、リッド3の開閉位置の検出回路としてのパルス
カウント部73、チルトアップ状態でパルスカウント値
を0にリセットするためのリセット回路としてのリセッ
ト指示部74が設けられている。
またさらに、リッド3が所定の停止位置を通り過ぎてか
ら停止した場合に、次回のリッド駆動時にリッド3の開
閉位置とパルスカウント値との対応関係に誤差が出ない
ようにパルスカウント値を補正する補正回路を構成する
ために、前回モータ作動方向記憶部75と、今回モータ
作動方向検知部76と、作動方向比較部77と、パルス
状態検知部78と、補正指示部79とが設けられてい
る。
加えて、過負荷検出回路を構成するパルス周期監視部8
0と、過負荷検知部81と、比較演算変更指示部82と
が設けられている。
CPU33の出力部として、ブザー51の警報音制御部
83と、各LED47〜50の点灯、点滅、消灯を制御
する表示制御部84と、モータ4の駆動制御するモータ
制御部85とが設けられている。そして、このモータ制
御部85によつてモータドライバ86を制御し、ヒータ
ドライバ86によりモータ4が駆動される。
上記の構成のサンルーフ制御装置の動作について、次に
説明する。
第3図〜第5図において、サンルーフ開口2に取り付け
られたリッド3は、モータ4の回転によりスライド開
閉、チルト開閉駆動される。
チルト開閉は、リッド3の全閉位置において、操作スイ
ッチのTILTボタン39を押すことにより行なう。こ
のTILTボタン39を押すことにより、モータ4は全
閉位置からさらに逆転し、リッド3の後端が持ち上げら
れてチルトアップする。また逆に、チルトアップ状態に
おいて操作スイッチのCLOSEボタン40を押すなら
ば、リッド3はチルトダウンして、全閉状態になる。
全閉状態からリッド3を開方向に開く場合には、操作ス
イッチのOPENボタン42を押すことによって行な
う。このOPENボタン42の操作により、モータ4が
正転してリッド3を後方向にスライダし、サンルーフ開
口2を開くのである。
逆に全開状態からリッド3を閉じるには、操作スイッチ
のCLOSEボタン40を押し、モータ4を逆転させて
リッド3を前方にスライドさせる。この場合、リッド3
に人の首や手を挾み込まないように、リッド3が中間位
置まで来ると一旦停止し、一定時間経過後にブザーが鳴
つてリッド3はさらに前方へスライドし、全閉位置まで
来て停止する。
なお、MIDボタン41を押すことによりリッド3は中
間位置まで移動して停止することになる。
このリッド3の開閉動作時のモータ40の出力の伝達機
構について説明すると、モータ4の回転によって、出力
軸15のウォーム16が回転し、このウォーム16に噛
み合つている主動ギア10が回転する。そして、この主
動ギア10の回転により、摩擦クラッチ5を介して回転
力伝達手段側の駆動ギア11が回転し、この駆動ギア1
1の回転が伝達ギア列6を介して駆動ワイヤ7に伝達さ
れる。そこで、駆動ワイヤ7は、サンルーフ開口2の両
側を後方または前方に移動し、リッド3を開閉移動させ
るのである。モータ4が正転する時には駆動ワイヤ7は
広報へ移動してリッド3を開方向にスライドさせ、モー
タ4が逆転する時には駆動ワイヤ7は前方へ移動してリ
ッド3を閉方向にスライドさせる。
さらに、全閉状態からモータ4が逆転する時にはリッド
3がチルトアップし、このチルトアップ状態からモータ
4が正転する時にはリッド3が全閉状態までチルトダウ
ンする。
このサンルーフ制御装置の電気回路の動作について、次
に説明する。
第6図は、操作スイッチパネル87のレイアウトを示し
ている。このパネル87には、TILTボタン39、C
LOSEボタン40、MIDボタン41、OPENボタ
ン42の4つのスイッチボタンが設けられている。そし
て、これらのボタン39〜42のいずれかを押すなら
ば、リッド3がどの開閉位置にあつても、その位置から
押されたボタンに対応する位置まで自動的に駆動され
る。
第1図、第2図及び第6図を参照して、操作スイッチパ
ネル87のいずれかのボタン39〜42を押すことによ
つて、押されたボタンに対応する操作スイッチ情報64
がスイッチ対応カウント値発生部72に入力され、スイ
ッチ対応カウント値発生部72では数値選定部71によ
つて選定されている対応するパルスカウント値を発生
し、比較演算部67に与える。比較演算部67では、こ
のスイッチ対応パルスカウント値をパルスカウンタ部7
3から与えられるリッド3の現在位置のパルスカウント
値と比較し、両者の差によつてモータ4の正逆回転方向
を決定し、後述するパルスカウント値補正回路からの補
正値をも加えてモータ制御部85に駆動指令を与える。
モータ4の駆動によりリッド3が移動すると、そのリッ
ド3の移動位置情報が同期パルス検出器情報65として
のパルスカウンタ部73に入力され、比較演算部67が
このパルスカウンタ部73のカウント値をスイッチ対応
パルスカウント値と比較し、その差が0となるまでモー
タ4を駆動する。そして、パルスカウント値の差が0に
なつたところでモータ4を停止させるのである。
こうして、いずれか一つのスイッチボタン39〜42を
押すことにより、ワンタッチで自動的に指定された開閉
位置までリッドを駆動することができるのである。
なお、これらの各スイッチボタン39〜42の内側にL
EDランプ47〜50が設けられているのであって、そ
の点灯によって各ボタン39〜42が明るく照らし出さ
れるようになつている。各LEDランプ47〜50は、
表示制御部84によつて点灯、点滅、消灯の制御がなさ
れる。
この各LED47〜50の点灯動作について説明する
と、現在のリッド3の位置を表示するために該当するボ
タンのLEDランプが点灯し、押されたスイッチボタン
のLEDランプが点滅する。こうして、操作者には、今
までのリッド3の位置とこれから移動しようとしている
目的位置とがLEDランプの点灯、点滅表示によつて明
示され、実際のリッド3を見なくても、操作スイッチパ
ネル87のランプ表示を見るだけで、サンルーフのリッ
ド3の動作状態を認識することができ、自動車運転の安
全性を向上させることができる。
なお、この操作スイッチパネル87のレイアウトは、
上記の実施例に限定されることはなく、第7図(a)に
示したように3点ワンタッチボタン39,40,42、
1ストップボタン41aとすることもでき、この場合に
はTILT、CLOSE、OPEN各ボタン39,4
0,42を操作することによりワンタッチでチルトアッ
プ、全閉、全開動作ができると共に、ストップボタン4
1aの操作によつて任意の開位置で停止することもでき
る。さらに同図(b)に示すように、3点ワンタッチボ
タン39,40,42、1マニュアルスイッチボタン4
1bとすることもできる。この場合には、チルトアッ
プ、全閉、全開動作がワンタッチで操作できると共に、
マニュアルスイッチボタン41bの操作によつて任意の
位置まで手動操作することができる。またさらに、同図
(c)に示すように、操作部88と表示部89との分離
型のスイッチパネル87を構成することもできる。この
場合には、操作部88にあるスイッチボタン39−1〜
42−1を押すことによつてモータ4をワンタッチで駆
動することができ、リッド3の位置は表示部89の各発
光部39−2〜42−2を発光させることによって表示
することができる。
このようにして操作スイッチ39〜42を操作すること
により、CPU33は次のように動作する。まず、第3
図〜第5図を参照して、モータ4が回転する時、摩擦ク
ラッチ5を介して主動ギア10から回転力を受けて駆動
ギア11が回転し、この駆動ギア11の回転によりマグ
ツネット31も回転する。したがって、マグッネット3
1は駆動ギア11の1回転毎にホールIC32に磁力を
与える。そこで、第1図に示すように、ホールIC32
がこの磁力を電気パルスに変換してCPU33に入力す
る。そして、CPU33では入力パルスをアップダウン
カウントし、第8図に示す対応関係に基づいてリッド3
の開閉位置を判定し、操作スイッチ39〜42によつて
指定された位置までリッド3が達したかどうかを判断
し、所定のパルスカウント値に達成したならばモータ4
の駆動を停止するのである。
ここで、車種によってサンルーフの開口2の寸法が異な
るために、CPU33側に備えられている設定スイッチ
のオン、オフの組み合わせにより、チルトアップ状態を
0とし、全閉状態のパルスカウント値Ai、中間位置の
パルスカウント値Bi、全開位置のパルスカウント値C
iを車種に合わせて設定する。つまり、第2図及び第9
図のフローチャートを参照して、2個の設定スイッチS
W1,SW2のオン、オフの組み合わせが設定スイッチ
情報63として、数値選定部71に入力され、リッド3
の開閉各位置のパルスカウント値が設定されることにな
る。
次表は、設定スイッチSW1,SW2のオン、オフの組
み合わせによるパルスカウント値の設定例を示してい
る。
表.設定スイッチの組み合わせ 設定 設定 チルト 全閉 中間 全開 SW SW アップ 状態 状態 状態 1 2 状態 Ai Bi Ci オフ オフ 0 3 8 15 (ステップ101〜103) オフ オン 0 4 10 20 (ステップ101,102,104) オン オフ 0 5 12 25 (ステップ101,105,106) オン オン 0 8 16 30 (ステップ101,105,107) このようにして、CPU33側の内部構成はそのままに
し、設定スイッチSW1,SW2の組み合わせの変更に
よりリッド3の開閉各位置を設定する場合、複雑で高価
になりがちなCPU33を共通化することができ、車種
毎に個別のCPUを用いる必要がなくて、機器の汎用性
を高めることができ、コストが低廉化できる。
上記のように操作スイッチ39〜42によってリッド3
の駆動制御をするに先立って、新車などでサンルーフ制
御装置に初めてバッテリを接続するような場合、操作ス
イッチ39〜42の内TILTボタン39だけが有効で
あり、第2図及び第10図に示すようにTILTボタン
39を押すことによつてモータ4を逆転させ、リッド3
をチルトアップさせる(ステップ201〜205)。そ
して、リッド3は完全にチルトアップしたときに機械的
に停止され、モータ4に過負荷が加わる。この結果、モ
ータ4に過電流が流れ、過電流検出器としての電流検出
抵抗58に高電圧が立ち、これが過電流検出器情報66
から過負荷検出信号としてリセット指示部74に入力さ
れる(ステップ206)。そこで、リセット指示部74
は、この過負荷検出信号を受けてパルスカウンタ部73
にリセット信号を与え、パルスカウント値を0にリセッ
トし、正確なパルスカウントができるように初期化する
(ステップ207,208)。
このようにリセット回路を構成すると、特別にリセット
ボタンを設ける必要がなくなり、リセット操作が簡単に
なる。尚、この0リセット操作は、バッテリの交換時に
は実行される。
また、操作スイッチ情報64からのTILT、CLOS
E、OPEN各ボタン39〜42の選択信号はスイッチ
対応カウント値発生部72に入力され、ここで前記数値
選定部71の対応する開閉各位置のパルスカウント値が
選択され、比較演算部67に入力され、モータ制御部8
5にモータ駆動指令を与え、モータドライバ86を駆動
してモータ4を正逆所定の方向に回転させる。
同期パルス検出器情報65はホールIC32からのパル
ス信号であつて、パルスカウンタ部73に入力されてパ
ルスカウントされ、比較演算部67においてスイッチ対
応カウント値発生部72からの指定パルスカウント値と
比較され、リッド3が操作スイッチ39〜42により指
定された開閉位置まで達したかどうか判断し、所定のパ
ルスカウント値に達するまでモータ制御部85にモータ
駆動信号を与え続ける。そして、入力パルスカウント値
指定パルスカウント値に一致した時に、モータ停止指令
を出力する。
ここで、第11図に示すように、パルス信号の各パルス
幅は、マイクロコンピュータの処理時間a,b、駆動リ
レー56,57の復帰時間c、モータ4の慣性質量によ
る移動時間dを加え合わせた時間Tの2倍分は必要であ
るが、場合によつてはこのパルス幅内でリッド3が停止
せず、所定のカウント値の検出パルスを越えてしまって
から停止することが起こりうる。このような場合に、次
のリッド3の開閉操作を行う時に、移動方向によっては
正規の位置から1パルス分停止位置に誤差が生じてくる
ことになる。
そこで、パルスカウントの補正回路によってパルスカウ
ント値を自動的に補正し、常に正規のパルスカウント値
においてリッド3が駆動されるようにする。第2図、第
12図及び第13図のフローチャートを参照して、い
ま、リッド3がチルトアップ側から全開方向に駆動する
モータ正転状態のときに、所定のカウント値「4」の検
出パルスを通り過ぎてから停止したとする。この時、比
較演算部67はパルスカウント値が増加する方向にあっ
たか減少する方向にあったかにより、モータ4の正逆回
転方向を前回モータ作動方向記憶部75に記憶させてお
く。
続いて、操作スイッチ情報64からのリッド3の開閉信
号が入力されたとき、比較演算部67からの信号を受け
て、今回モータ作動方向検知部76がモータ4の正逆回
転方向を検知し、作動方向比較部77にモータ4の回転
方向を入力する(ステップ301)。
作動方向比較部77では、前記前回モータ回転方向記憶
部75からの前回駆動時のモータ回転方向と、今回駆動
指令のあったモータ回転方向とが同一方向か逆方向かを
判断し、その情報を補正指示部79に与える。補正指示
部79は、ホールIC32からの同期パルス検出器情報
65を受けて、リッド停止時の入力がパルスの“H”位
置にあるか、“L”位置にあるかを判断するパルス状態
検知部78から“H”,“L”の識別信号を受けている
(ステップ302)。そこで、作動方向比較部77から
の回転方向識別信号と、このパルスの“H”,“L”識
別信号とを入力とし、第12図(a)に示すようにパル
スの“H”位置でリッド3が停止していれば、モータ4
の回転方向が正逆いずれであつてもパルスカウントは通
常通りに行なう。しかしながら、同図(b)に示すよう
にリッド3がパルスの“L”位置で停止し、モータ4の
回転方向が前回とは逆の方向であれば、パルスカウント
値に−1の補正を加え、この補正指示を比較演算部67
に与える(ステップ303,304)。
このようにして、CPU33側にパルスカウント値の自
己補正機能を持たせることにより、パルス検出手段の検
出特性にばらつきがあっても、リッド3の開閉位置を正
確に制御することができるのである。
なお、ここで、上記の実施例では、検出パルスの“H”
状態でモータ4を停止させるように設定しているが、特
にこの実施例に限定されることはなく、逆に“L”状態
でモータ4が停止するような構成であってもよい。
リッド3がスライド閉動作している時には人の手や頭を
サンルーフ開口2に挾み込むことがありうる。このよう
な場合には、リッド3の動作を速やかに停止し、逆に開
動作させることにより挾まれた手や頭をただちに解放す
る必要がある。このような安全動作は、次のようにして
行われる。
リッド3が開状態からスライド閉動作している場合や、
チルトアップ状態から全閉状態にチルトダウンする場合
に、挾み込みの発生する恐れがある。この挾み込みの検
出は、モータ4が回転していながら、リッド3が停止し
て摩擦クラッチ5にスリップが発生することにより検出
できる。
第1図、第2図及び第14図のフローチャートを参照し
て、リッド3が停止すれば、摩擦クラッチ5の下流側に
ある駆動ギア11が停止し、ホールIC32の検出する
パルスは“H”または“L”の状態が続き、パルス周期
が伸びることになる。また、モータ4の負荷は増大する
ために過電流が過電流検出抵抗58に流れ、高電圧が立
つことになる。そこで、パルス周期監視部80は同期パ
ルス検出器情報65からのパルス信号の周期を監視し、
所定の周期以上のパルスが入力されてきたときに周期異
常信号を出力する(ステップ401)。そして、過負荷
検知部81は、このパルス周期監視部80からの周期異
常検出信号がある時に、過電流検出器情報66から過電
流検出信号を得たならば、挾み込みが発生したものと判
断し、比較演算変更指示部88にリッド停止検出信号を
与える(ステップ402)。
比較演算変更指示部82では、今回モータ作動方向検知
部76からの信号がチルトダウン方向、またはスライド
閉方向にある場合、このモータ過負荷検出信号を得て比
較演算部67にモータ逆転指令信号を与える(ステップ
403,404)。そして、比較演算部67は、このモ
ータ逆転指令信号を受けて、モータ制御部85にモータ
逆転指令を出力し、それまでの回転方向と逆の方向にモ
ータ4を回転駆動させ、挾み込まれた手や頭を解放する
方向にリッド3を駆動する(ステップ405,406;
ステップ407,408)。
このようにして、チルトダウン動作の時に挾み込みが発
生したならば再びチルトアップ動作させ、スライド閉動
作時に挾み込みが発生したならば逆にスライド開動作さ
せてモータ4を停止し(ステップ409)、乗員の安全
を図るるのである。
リッド3は、スライド開動作時やチルトアップ動作時に
も何等かの原因で停止することがある。しかしながら、
この場合には、人の手や頭の挾み込みが起こらないた
め、リッド3を逆方向に強制的に駆動する必要はなく、
その場で停止させるだけでよい。この場合の動作は次の
ようになる。リッド3の停止により、同期パルス検出器
情報65からのパルスの周期は長くなり、パルス周期監
視部65はパルスの周期異常を検出する(ステップ40
1)。そして、リッド3の停止によりモータ4には過負
荷が掛かり、掛負荷検知部81は過電流検出器情報66
から過負荷検出を行ない、比較演算変更指示部82にリ
ッド停止検出信号を与える(ステップ402)。
比較演算変更指示部82には、今回モータ作動方向検知
部76から今までのモータ4の回転方向信号が入力され
ており、このリッド停止検出信号を受けて比較演算部6
7に対してモータ停止信号を与える。比較演算部67
は、比較演算変更指示部82からのモータ停止信号を受
けてモータ制御部85にモータ停止指令信号を出力し、
モータ4を強制的に停止させる(ステップ403,40
4,409)。
このようにして、リッド3が全閉状態からチルトアップ
方向に駆動されている時や、閉状態から全開方向にスラ
イド開動作している時に、何等かの原因によってモータ
4は回転しながらもリッド3だけが停止してしまった場
合には、モータ4を強制的に停止させることによってモ
ータ4の焼き切れその他による損傷を未然に防ぐのであ
る。
なお、この実施例の場合、チルトアップ動作の停止は、
パルスカウント値が0になったことを検出してモータを
停止させることにより行われる。これに対して、全開動
作の停止は、パルスカウント値の検出と共に、モータ4
の過負荷検出によって行われる。これは、モータ4の回
転によって主動ギア10、摩擦クラッチ5、駆動ギア1
1、伝達ギア列6を介して駆動ワイヤ7を駆動し、リッ
ド3を開動作させる場合には、駆動ワイヤ7が長手方向
に押される動作となり、駆動ワイヤ7に撓みが生じてパ
ルスカウント値とリッド移動位置との間にわずかな誤差
が生じ、パルスカウント値だけで制御したのでは、リッ
ド3の正確な位置制御ができなくなるからである。
この全開動作の停止のために、サンルーフ開口2の後端
近くにリッド3が全開位置に達したときにその一部が当
接してそれ以上後方へスライドできないようにするため
のストッパ(図示せず)が設けられている。そして、リ
ッド3の全開位置到達の検出は、全開位置対応パルスカ
ウント値の検出の後に、モータ4の過負荷検出がなされ
ることにより実行される。
つまり、第2図及び第15図のフローチャートを参照す
るに、モータ4正転してリッド3が開方向にスライドす
るとき、ホールIC32の発生するパルスを同期パルス
検出器情報65としてパルスカウンタ部73が取り込
み、比較演算部67がリッド位置を監視する(ステップ
501)。そして、リッド3の全開位置を示す所定のパ
ルスカウント値を得たならば、全開位置到達信号を比較
演算部67に与える(ステップ502)。
また、リッド3が全開位置に到達したならばストッパに
当接するため、モータ4に過電流が流れる。そこで、過
電流検出器情報66から過電流検出信号を得たときに、
過負荷検知部81が過負荷検出信号を比較演算変更指示
部82に与える(ステップ503)。比較演算変更指示
部82は、今回モータ作動方向検知部76からの開方向
駆動信号を得ているため、この過負荷検出信号を受けて
開方向駆動中の過負荷発生と判断し、モータ停止信号を
比較演算部67に与える。
比較演算部67では、前記パルスカウンタ部73から全
開位置指示パルスを得ているため、このモータ停止信号
を得てモータ制御部85に停止指令信号を出力すると共
に、表示制御部84にOPEN用LED50の点灯指令
信号を与える(ステップ504,505)。
なお、ステップ503において過負荷検出がない場合で
も、全開対応パルスカウント値を検出後、さらに1パル
スのカウントアップすれば、全開位置到達と判断してモ
ータ4を停止させ、誤動作を防止する(ステップ50
6,504,505)。
こうして、リッド3は全開位置に停止すると共にOPE
N表示用LED50が点灯し、全開停止動作が完了する
のである。
サンルーフは自動車のルーフ1に設けられているため、
運転者が自動車から降りるときに閉め忘れしやすいもの
であり、閉め忘れたまま自動車を離れると、防犯上も、
雨などが急に降ってきたときにも不都合であり、閉め忘
れ防止装置が必要である。このサンルーフ制御装置で
は、閉め忘れ防止回路が次のように構成されている。
イグニッショスイッチ35が切られてから一定時間内、
例えば30秒以内にキーがキーシリンダから抜かれ、ド
アが開閉された時には、運転者が自動車から離れたもの
と判断し、この状態でリッド3が全閉状態にない場合
は、リッド3を強制的に全閉動作させ、閉め忘れを防止
するのである。
第1図、第2図及び第16図のフローチャートに示すよ
うに、イグニッションスイッチ情報60から、イグニッ
ションスイッチ35が切られたことを検出した信号が入
力されると、タイマ部68がタイムカウントを開始する
(ステップ601,602)。そして、キー検出器情報
61からキーシリンダからキーが抜き取られたという信
号が入力される。さらにドア開閉検出器情報62からド
アロックスイッチ37,38によるるドア開閉信号が入
力される。そこで、タイマ部68のタイムカウント開始
後、30秒経過するまでの間にキー抜き取り検出と、ド
ア開閉検出とが行われ、さらに操作スイッチ情報64か
らCLOSEボタン40以外の操作ボタン39,41,
42が押されていることが検出された場合、閉め忘れ条
件判定部69はサンルーフのリッド3の閉め忘れと判定
し(ステップ603)、全閉位置対応カウント値発生部
70に指令を与え、この全閉位置対応カウント値発生部
70は数値選定部71が選定している全閉位置に対応す
るパルスカウント値を比較演算部67に与える。比較演
算部67は、この全閉位置対応パルスカウント値の入力
により、モータ制御部85に対して駆動指令を与え、リ
ッド3が全閉位置まで移動するようにモータ4を駆動す
る(ステップ604,605)。そして、全閉動作が完
了した後は、スタンバイ状態に移行し、バッテリの消耗
を低く抑える(ステップ606〜609,610,61
3〜615)。
このようにして、イグニッションスイッチ35を切った
後に一定の条件が成立する場合にサンルーフの閉め忘れ
と判断し、自動的にリッド3を全閉駆動して閉め忘れ防
止を図るのである。
なお、この閉め忘れ防止動作の場合、イグニッションス
イッチ35のオフ後に操作スイッチ39〜42のいずれ
かが操作されたならば、閉め忘れではなく、例えば直射
日光によって車内が暑くなり過ぎるのを嫌った運転者が
停車中もサンルーフを開いておこうとしているものと判
断し、スイッチ操作により指定された位置までリッド3
を移動させてから、スタンバイ状態に移行する(ステッ
プ604,612,618〜621,610,613〜
615)。
さらに、この自動閉動作中であってもリッド3が何かに
引っ掛かって移動できなくなり、モータ4に過負荷が掛
かることも起こりうる。そこで、このような過負荷が発
生した場合には、閉じかけているリッド3を再び開方向
に駆動し、モータ4の焼き切れその他の損傷が生じない
ように配慮されている(ステップ607,610,61
1,609;ステップ620)。
さらに、サンルーフの開状態で雨や雪などが降ってきた
場合には、車内が濡れてしまわないようにリッド3を閉
じる必要がある。しかしながら、サンルーフを開状態に
したままで自動車から離れ、その後、サンルーフを開い
たままであることをうっかり忘れてしまうこともありう
る。
そこで、このサンルーフ制御装置では、雨滴を検出した
時にはリッド3を自動的に閉動作させ、閉め忘れにより
車内がずぶ濡れになることを防止する機能を持たせてい
る。この雨滴検出作動回路について説明すると、第1
図、第2図及び第17図のフローチャートに示すよう
に、リッド3の開状態で雨滴検出器情報59が雨滴検出
センサ34による雨滴検出信号を入力すると、全閉位置
対応カウント値発生部70が全閉位置に対応するパルス
カウント値を比較演算部67に指令する。比較演算部6
7は、パルスカウンタ部73からのリッド3の現在位置
のパルスカウント値と比較し、モータ制御部85に必要
な駆動指令信号を与え、モータ4を強制的に駆動してリ
ッド3を全閉位置まで移動させる(ステップ703〜7
06)。そして、この雨滴検出作動機能は、イグニッシ
ョンスイッチ35がオンの時には待機状態に維持される
(ステップ707,708)。
尚、この雨滴荷検出による自動閉動作時にもモータ4に
過負荷が掛かることがあるが、その場合には第14図に
示した掛負荷検出ルーチンに移行することになる(ステ
ップ704,709)。
[発明の効果] 以上のようにこの発明によれば、開閉体の停止時の検出
パルスが正規の“H”状態または“L”状態にないとき
には前回移動方向と今回移動方向とを比較し、逆向きで
ある場合にはパルスカウント値に−1の補正を与えるた
め、モータや回転伝達体の慣性、パルス検出系の特性の
ばらつきなどで正規のパルス状態で停止できない場合で
も、新たな操作時には正確な位置に開閉体を移動でき、
開閉体の位置制御が正確にできる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例のブロツク図、第2図は上
記実施例の詳しい回路構成を示すブロック図、第3図は
上記実施例の機械構成を示す平面図、第4図はモータ回
転力伝達系の機械構成を示す拡大平面図、第5図は第4
図におけるV−V線断面図、第6図は操作スイッチパネ
ルのレイアウトの一例を示す平面図、第7図(a)〜
(c)はそれぞれ操作スイッチパネルの他のレイアウト
例を示す平面図、第8図はパルス検出手段によるパルス
カウント値とリッド位置との対応関係を示す説明図、第
9図は設定スイッチによるリッド位置選定動作を示すフ
ローチャート、第10図はパルスカウンタ部のリセット
動作を示すフローチャート、第11図は検出パルス上で
の停止位置を示す説明図、第12図はリッド位置補正動
作を説明するタイミングチャート、第13図はリッド位
置のパルスカウント値補正動作を示すフローチャート、
第14図は過負荷検出動作を示すフローチャート、第1
5図は前回停止動作を示すフローチャート、第16図は
閉め忘れ防止動作を示すフローチャート、第17図は雨
滴検出動作を示すフローチャートである。 1…ルーフ 2…サンルーフ開口 3…リッド 4…モータ 5…摩擦クラッチ 7…駆動ワイヤ 10…主動ギア 11…駆動ギア 31…マグッネット 32…ホールIC 33…CPU 34…雨滴センサ 35…イグニッションスイッチ 36…キー有無検出スイッチ 37,38…ドアロックスイッチ 39〜42…操作スイッチボタン 47〜50…位置表示用LED 53…モータ駆動回路 58…過電流検出抵抗 64…操作スイッチ情報 65…同期パルス検出器情報 67…比較演算部 73…パルスカウンタ部 75…前回モータ作動方向記憶部 76…今回モータ作動方向検知部 77…作動方向比較部 79…補正指示部 85…モータ制御部 86…モータドライバ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】サンルーフ開閉体の移動を同期パルスのカ
    ウント値によつて制御するサンルーフ制御装置にあつ
    て、開閉体の移動と同期したパルスの発生手段と、この
    パルスのカウント手段と、操作スイッチが指定する開閉
    体の開閉位置と対応するパルスカウント値を設定するス
    イッチ対応パルスカウント値発生手段と、前記パルスカ
    ウント手段によるパルスカウント値を前記操作スイッチ
    の指定する開閉位置に対応するパルスカウント値と比較
    し、開閉体の駆動手段を制御する比較演算手段と、前記
    開閉体の前回移動方向の記憶手段と、前記比較演算手段
    から得られる開閉体の今回移動方向の検知手段と、前記
    開閉体の現在停止位置に置ける検出パルスの“H”、
    “L”状態の検知手段と、このパルス状態検知手段がモ
    ータ停止時のパルス状態が正規の“H”、または”L”
    状態とは逆の状態にあり、かつ前記前回移動方向記憶手
    段からの前回移動方向と前記今回移動方向検知手段から
    の今回移動方向とが逆方向である場合に前記パルスカウ
    ント手段のパルスカウント値に−1の補正を与える補正
    手段とを備えて成るサンルーフ制御装置。
JP62109658A 1987-05-07 1987-05-07 サンル−フ制御装置 Expired - Fee Related JPH06463B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62109658A JPH06463B2 (ja) 1987-05-07 1987-05-07 サンル−フ制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62109658A JPH06463B2 (ja) 1987-05-07 1987-05-07 サンル−フ制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63275424A JPS63275424A (ja) 1988-11-14
JPH06463B2 true JPH06463B2 (ja) 1994-01-05

Family

ID=14515870

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62109658A Expired - Fee Related JPH06463B2 (ja) 1987-05-07 1987-05-07 サンル−フ制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06463B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5169206A (en) * 1989-02-10 1992-12-08 Mazda Motor Corporation Slidable roof control device for a motor vehicle
JPH0341089U (ja) * 1989-08-25 1991-04-19
JPH07180430A (ja) * 1993-11-09 1995-07-18 Omron Corp 電動駆動装置
JP7141969B2 (ja) * 2019-03-12 2022-09-26 日本電産モビリティ株式会社 開閉体制御装置、車両、開閉体制御方法、及び開閉体制御プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63275424A (ja) 1988-11-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU581723B2 (en) Control and drive for sliding wing
US20080100241A1 (en) Control device for opening/closing member
JPH06463B2 (ja) サンル−フ制御装置
JPH0645303B2 (ja) サンル−フ制御装置
JPH06461B2 (ja) サンル−フ制御装置
JPH0635254B2 (ja) サンル−フ制御装置
JP3825004B2 (ja) 車両用ドア開扉装置および車両用ドア開扉制御方法
JPH0341939Y2 (ja)
JP4149858B2 (ja) 車両用ドア開閉装置
JP3640061B2 (ja) 車両用開閉体の開閉装置
JP2005014840A (ja) 車両用ドア開閉装置及び車両用ドア自動開閉方法
JP4109634B2 (ja) 開閉部材制御装置
JP2005345040A (ja) 冷蔵ショーケース
JPS63275422A (ja) サンル−フ制御装置
JP4153181B2 (ja) サンルーフ制御装置及びサンルーフ制御方法
JP2005016250A (ja) 車両用ドア開閉装置及び車両用ドア自動開閉方法
JP2942120B2 (ja) パワーウインドウ駆動制御装置
JP2005016251A (ja) 車両用ドア開閉装置
JPH047436B2 (ja)
JP4087757B2 (ja) 車両用ドア開閉装置及び車両用ドア自動開閉方法
KR950009308B1 (ko) 차량용 메모리시스템 제어장치
JP2004338535A (ja) 車両用ドア開閉装置および車両用ドア開閉制御方法
JPS6064028A (ja) サンル−フ開閉制御装置
JP3598612B2 (ja) 障害物感知機能を有するシャッター制御装置
JPH0327712B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees