JPH0884692A - 洋式便器における便座や便蓋の自動開閉装置 - Google Patents

洋式便器における便座や便蓋の自動開閉装置

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JPH0884692A
JPH0884692A JP6248793A JP24879394A JPH0884692A JP H0884692 A JPH0884692 A JP H0884692A JP 6248793 A JP6248793 A JP 6248793A JP 24879394 A JP24879394 A JP 24879394A JP H0884692 A JPH0884692 A JP H0884692A
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JP
Japan
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toilet
toilet seat
lid
seat
motor
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JP6248793A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Otsuka
良宏 大塚
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Katoh Electrical Machinery Co Ltd
Original Assignee
Katoh Electrical Machinery Co Ltd
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47KSANITARY EQUIPMENT NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; TOILET ACCESSORIES
    • A47K13/00Seats or covers for all kinds of closets

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 便座や便蓋の開閉動作開始時における波打ち
現象を確実に押さえることのできる、洋式便器の便座や
便蓋の自動開閉装置を提供する。 【構成】 便座や便蓋をモータを用いて自動的に開閉さ
せるものにおいて、モータの回転速度を便座及び又は便
蓋の全開及び全閉位置の少し手前で落すことのできる電
気式の回転速度遅延手段と、便座及び又は便蓋の開閉動
作時において当該便座及び又は便蓋の開閉トルクを制御
するスプリングを用いたメカ式のトルク制御手段と、モ
ータの非作動時及び便座及び又は便蓋の開閉動作時に外
力が加わった時にモータから便座及び又は便蓋への駆動
力の伝達を切るべく駆動力伝達手段の中に設けられたメ
カ式のクラツチ装置とを組み合わせる。また、これらの
構成の上にさらにモータから便座及び又は便蓋へ駆動力
を伝達する手段の一部に設けた摩擦手段とを組み合わせ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、とくに洋式便器の便
座や便蓋を自動的に開閉させるのに用いて好適な自動開
閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、洋式便器の便座や便蓋に手を触れ
ることなく衛生的にこれらを開閉することができる装置
として、モータの駆動力を用いて便座や便蓋を自動的に
開閉することができるように構成した自動開閉装置が種
々公知である。
【0003】このような自動開閉装置は、便座や便蓋が
その開閉動作の終わりに便器本体やロータンク或は便座
や便蓋に衝突することになるが、その時に衝撃音が発生
するという問題があり、時によっては割れてしまう場合
もあるという問題が生じた。
【0004】そこで、この問題を解決するべく便座や便
蓋の開閉速度を遅くする工夫がさまざまになされた。そ
の中で便座や便蓋は、とくにその閉成時において該便座
や便蓋の荷重が加わる結果、勢いがついて閉成速度が速
くなってしまうという点を考慮し、閉成時においては開
成時よりも低い電圧でモータを駆動させ、便座や便蓋の
閉成速度を遅くすることが試みられたが、便座や便蓋の
閉成時には開成時より時間を要してしまうという問題が
生じた。
【0005】そこで、便座や便蓋の閉成時における所定
位置よりモータへの給電電圧を下げ、しかも逆方向へ回
転させるという技術が開発されたが、回路構成が複雑と
なって製作コストが高くついてしまうという問題が生じ
た。
【0006】次は、便座や便蓋の全開或は全閉状態の直
前においてモータに対する給電電圧を下げ、便座や便蓋
の閉成或は開成速度を遅くしようとする技術が開発せら
れた。しかるにこの方法はとくに便座や便蓋の閉成時に
おいては、上述したように慣性の他に便座や便蓋の荷重
が加わるために、実際において容易ではなく、実効あら
しめようとすれば、モータに大型のものを使用しなくて
はならないことから、装置をコンパクトにするための障
害となる他、従来のモータの2倍以上の価格のものとな
って、製作コストが高くついてしまうという問題が生じ
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は、こ
れらの点を考慮したものであり、従来のものよりもコス
トダウンを図ることのできる構成で、便座や便蓋の開閉
速度を可及的に落すことなく、全閉成時及び全開成時に
おける衝撃を確実に少なくすることのできる、洋式便器
の便座や便蓋の自動開閉装置を提供せんとするにある。
【0008】この発明の次の目的は、先の目的を達成し
た上で、さらに便座や便蓋の開閉動作開始時における波
打ち現象を確実に押さえることのできる、洋式便器の便
座や便蓋の自動開閉装置を提供せんとするにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ためにこの発明は、便座や便蓋をモータを用いて自動的
に開閉させるものにおいて、前記モータの回転速度を前
記便座及び又は便蓋の全開及び全閉位置の少し手前で落
す電気式の回転速度遅延手段と、前記便座及び又は便蓋
の開閉動作時において前記便座及び又は便蓋の開閉トル
クを制御するスプリングを用いたメカ式のトルク制御手
段と、前記モータの非作動時及び便座及び又は便蓋の開
閉動作時において外力が加わった際に前記モータから便
座及び又は便蓋への駆動力の伝達を切るメカ式のクラツ
チ装置とを組み合わせたものである。
【0010】その際にこの発明は、上述した手段にさら
にモータから便座及び又は便蓋へ駆動力を伝達する手段
の一部に設けた摩擦手段を組み合わせるものである。
【0011】そして、上記のいずれの装置においても、
スプリングを用いたメカ式のトルク制御手段を構成する
に当り、便座や便蓋を取り付けた回転シャフトと、この
回転シャフトに設けたクランク部に軸着させた第1バネ
受部材と、この第1バネ受部材の対向位置に揺動可能に
取り付けた第2バネ受部材と、この第2バネ受部材と前
記第1バネ受部材との間に弾設したスプリングとで構成
することができる。
【0012】この発明はまた、上記いずれの装置におい
ても、スプリングを用いたメカ式のトルク制御手段を、
便座や便蓋を取り付けた回転シャフトと、この回転シャ
フトに設けたクランク部に軸着させた第1バネ受部材
と、この第1バネ受部材の対向位置に揺動可能に取り付
けた第2バネ受部材と、この第2バネ受部材と前記第1
バネ受部材との間に弾設したスプリングと、前記回転シ
ャフトに設けた便座や便蓋の全開位置の少し前の回転位
置において前記第1バネ受部材と接触する突起とで構成
することができる。
【0013】そして、その際に、クランク部に第1バネ
受部材を軸着させるに当り、前記クランク部に設けた長
孔に軸着させることができる。
【0014】この発明はまた、上記いずれの装置におい
ても、メカ式のクラッチ装置に一方向に揺動を附勢され
たブラケットに軸架させた遊星歯車機構を用い、遊星歯
車を介して次の歯車へ駆動力が伝達されるように構成し
たり、或はモータからの駆動力伝達手段にウォームギヤ
機構を用い、このウォームギヤ機構から先の駆動力伝達
手段の中に請求項6記載の遊星歯車機構を用いたメカ式
のクラツチ機構を設け、便座や便蓋が全開位置又は全閉
位置に移動した際に前記モータを若干反対方向へ回転さ
せ、前記遊星歯車機構の遊星歯車と次の歯車との噛合い
を解除させるように構成することができる。
【0015】そしてこの発明は、摩擦手段を遊星歯車が
駆動力を伝達する次の歯車に設けたり、摩擦手段として
スプリングワッシャーを用いたりすることができる。
【0016】
【作用】請求項1のように構成すると、大きなトルクを
持つモータを使用しなくとも、該モータの電気式の回転
速度遅延手段とメカ式のトルク制御手段とが上手く結合
し合って、その相乗効果により、便座や便蓋は早い速度
で開閉動作を行ってもその全開或は全閉位置の少し手前
でスムーズに減速されるので、便器やロータンク或は便
座や便蓋に急激に衝突することがない。
【0017】また、便座や便蓋を手動で操作したり、或
は開閉動作時に手で押さえたり、押したりして外力が加
わっても、メカ式のクラツチ装置により附加荷重を上手
く逃がしてスムーズに開閉でき、装置に何らの支障も生
じさせることがない。
【0018】請求項2のように構成すると、請求項1と
同じ作用を奏することができた上で、摩擦歯車はちょっ
としたトルクが加わっただけでは回転することはなく、
確実なトルクが加わった時にのみ、回転することにな
る。
【0019】請求項3のように構成すると、回転シャフ
トの回転方向によってクランク部を介してコンプレッシ
ョンスプリングが伸縮され、丁度2軸ヒンジのようなト
ルクバランスが生じる。
【0020】請求項4と請求項5のように構成すると、
請求項3と同じ作用を奏することができる上に、とくに
便座や便蓋の全開位置の少し手前で第1バネ受部材に接
触する突起によって反対方向のトルクが生じ、便座や便
蓋の開成速度を減殺させることができるものである。
【0021】請求項6のように構成すると、通常時にお
いては遊星歯車はブラケットに加えられている附勢力に
よってその駆動力を伝達する次の歯車と噛み合っている
が、便座や便蓋に外力が加わった場合には、ブラケット
と一緒に附勢力に抗して揺動しつつ旋回退避し、次の歯
車との間の噛合を断つものである。
【0022】請求項7のように構成すると、請求項6と
同じ作用を奏することができた上で、自動開閉装置の非
作動時には、常にクラツチ装置によって駆動力伝達手段
の一部が接続を断たれているので、手動操作で便座や便
蓋等を開閉操作しても、その際の回転駆動力はモータへ
伝達されることがない上に、ウォームギヤへも伝達され
ない。
【0023】請求項8と請求項9のように構成すると、
遊星歯車からの駆動力は、次の摩擦歯車としっかり噛み
合った状態で、確実な駆動力が伝達された時のみ摩擦歯
車が回転し、駆動力を次の歯車へ伝達させることにな
る。
【0024】
【実施例】図1はこの発明に係る便座や便蓋の自動開閉
装置を使用する洋式便器を示し、便器本体1の後部上方
には、温水洗浄装置のケーシング2とロータンク3が設
置されており、ケーシング2の両端部より突出した突部
2a、2aの間に、該突部2a、2aのA視及びB視の
部分内に収装された図示していない自動開閉装置を介し
て、便座4と便蓋5が便器本体1に開閉自在に取り付け
られている。この自動開閉装置は左右で一対設置されて
おり、一方のもので便座を他方のもので便蓋をそれぞれ
開閉するようになっている。
【0025】以下に便座の自動開閉装置Aについてのみ
説明するが、便蓋の自動開閉装置も構造が若干相違する
のみで基本的には同じ構造である。したがって、その説
明を省略する。
【0026】図2乃至図11において、ケーシング2内
に収装された装置ケース6の側部には、駆動用のモータ
7が設置されている。ちなみにこのモータ7はウォーム
ギヤを使用できる小型で安価なDCマイクロモータを用
いている。このモータ7の回転駆動力はシンクロベルト
8を介してウォームギヤ機構9のウォームギヤ10へ伝
達される。すると、このウォームギヤ10と噛合してい
るウォームホイール11が回転し、その回転駆動力は遊
星歯車機構12から成るメカ式のクラツチ装置を介して
摩擦歯車16へ伝達される。即ち、ウォームホイール1
1と共に回転する大陽歯車13を介して該ウォームホイ
ール11を軸支するシャフト14に旋回可能に軸支され
たスウィングアーム15にピン15bによって軸架させ
た遊星歯車15aへ伝達され、この駆動力が遊星歯車1
5aと噛合する摩擦歯車16へ伝達される。この遊星歯
車15aはとくに図2に示したように、通常時はスウィ
ングアーム15と一緒に旋回して次に駆動力を伝達する
摩擦歯車16より離れた位置にあるが、モータ7がON
されその回転駆動力がウォームホイール11及び大陽歯
車13を介して伝達されると、スウィングアーム15と
共に約半周を時計方向へ旋回してとくに図3に示したよ
うに、次に駆動力を伝達する摩擦歯車16と噛合しこれ
を回転させる。この噛合方向は便座4の開閉方向の違い
により、開成時には時計方向に旋回して摩擦歯車16の
上側より噛み合い、閉成時にはとくに図7に示したよう
に反時計方向へ旋回して摩擦歯車16の下側より噛み合
う。いずれもこの遊星歯車15aをシャフト14ごと軸
架させた揺動可能なブラケット17、18が、コンプレ
ッションスプリング19によって一方向即ち摩擦歯車1
6の方向へ揺動を附勢されているので、この噛み合いは
堅固なものとなる。
【0027】便座4が全開、或は全閉状態になると、と
くに図11に示したように回転シャフト20に取り付け
たアクチュエータ21を介してこれを検知したマイクロ
スイッチ22、23によりモータ7へ0.5秒程度の逆
方向の電流が流され逆方向へ回転させるので、摩擦歯車
16と噛み合っていた遊星歯車15aは、スウイングア
ーム15と共に時計方向或は反時計方向へ旋回して摩擦
歯車16より離れ、図2に示した位置に戻って待機す
る。したがって、手動により便座4を開閉させる際にウ
ォームギヤ機構9が破壊されたりする不都合が生ずる恐
れはない。また、便座4の開閉動作中に該便座4を手で
押したり、或は押さえたりする外力が加わった場合に
は、摩擦歯車16の回転が止められたり、或は速くなっ
たりする異常事態が生ずることになる。すると、遊星歯
車15aはコンプレッションスプリング19の弾力に抗
して支軸17aに軸架されたブラケット17、18ごと
時計方向へ揺動してスウィングアーム15と共に時計方
向或は反時計方向に旋回して摩擦歯車16をくぐり抜
け、1旋回して再び摩擦歯車16と噛み合うことにな
る。尚、この旋回方向は便座4の開閉方向によって異な
る。このように遊星歯車機構12から成るメカ式のクラ
ツチ装置により、自動開閉装置Aの非作動時において、
手動で容易に便座を開閉でき、かつ、自動開閉装置の作
動時において、便座4に外力が加わっても、ウォームギ
ヤ機構9を始めとする装置の各部品に何らの無理や支障
が生ずることがない。遊星歯車15aより摩擦歯車16
に伝達された回転駆動力は、支軸30aと30bによっ
て軸支された減速歯車16a・24〜28を介して回転
シャフト20へ固着した歯車29へ減速して伝達され、
この回転シャフト20の軸方向に設けた変形孔20aへ
その取付部4aを取り付けた便座4を開閉させるもので
ある。摩擦歯車16はその支軸30aにフリクションプ
レート31a、スプリングワッシャー31b、及びワッ
シャー31cから成る摩擦手段32を介して摩擦回転可
能に軸着されている。尚、この摩擦手段32は実施例の
ものに限定されず、支軸30aの端部をかしめる方法が
あり、さらにワッシャーの用い方及びスプリングワッシ
ャーの種類等にも公知のフリクション機能付きのヒンジ
に用いられるようなさまざまな形態が考えられる。便座
4の全開位置と全閉位置は、回転シャフト20の端部に
取り付けたアクチュエータ21によって動作されるマイ
クロスイッチ22、23によって検出され、モータ7へ
の電流の供給が停止される。尚、この発明においては、
便座4が全開位置、或は全閉位置で停止した後、モータ
7はマイクロスイッチ22、23によって0.5秒程度
反対方向へ回転させられることについては前述した。
【0028】また、この発明に係る自動開閉装置Aは、
便座4の全開位置或は全閉位置の直前において、モータ
7への給電電圧を定格電圧よりも下げる回転速度遅延手
段39によってその回転数を落し、もって便座4の開閉
速度を落す技術を採用しており、そのための便座4の開
閉位置の検出も、同じくアクチュエータ21の回りに配
置したマイクロスイッチ33、34によって行ってい
る。もとより、ここのところは、ロータリーエンコーダ
を使用したり、フォトセンサーのようなものを用いて行
うことができる。
【0029】35はメカ式のトルク制御手段を示す。こ
れはモータに小型の出力の弱いものを用いても便座4や
便蓋5を開閉させることができ、かつ便座4や便蓋5が
とくにその閉成時に自らの荷重によって附勢力を創出す
る結果、より強く便器や便座に衝突することを考慮した
ものであり、このメカ式のトルク制御手段35は図面に
示したように、回転シャフト20のクランク部20bに
設けた円弧状の長孔20cとピン36aを介して係合し
ている第1バネ受部材36とその対向位置においてピン
37aに揺動可能に係止させている第2バネ受部材37
と、第1バネ受部材36と第2バネ受部材37との間に
弾設されたコンプレッションスプリング38から成り、
回転シャフト20にはさらに便座4の全開位置の直前に
おいて、とくに図3と図4に示したように第1バネ受部
材36と接触して回転シャフト20の回転にブレーキを
かける突起部20dが設けられている。
【0030】図12と図13は電気式の回転速度遅延手
段の動作方法と、メカ式のトルク制御手段のトルク曲線
図を説明するためのもので、図面によれば便座の開成時
のと閉成時のの領域においては、モータの回転を定
格電圧で回転させて、便座を早く開閉させるが、それぞ
れ全開成及び全閉成の少し手前のとの領域において
は、モータへ定格電圧よりも低い電圧を供給し、回転を
下げて便座をゆっくりと開閉させるものである。他方、
便座の開閉動作中においては、コンプレッションスプリ
ング38が創出するトルクは大旨便座4の自重モーメン
トを下回っているが、電気式の回転速度遅延手段による
モータの回転速度の切り換え時には、コンプレッション
スプリング38のトルクが自重モーメントを上回るよう
にして減速動作をスムーズに行えるようになっている。
【0031】
【発明の効果】請求項1のように構成すると、大型のモ
ータを用いなくとも、便座や便蓋を速い速度で開閉させ
た上で、その全開或は全閉位置で強い衝撃や衝撃音が発
生することを極めて有効に防止することができる他、メ
カ式のクラツチ機構の採用により、動作時に歯車に無理
が加わることを可及的に防止できるので、歯車に安価に
製造できる樹脂の歯車を用いることができる上に、ウォ
ームギヤ機構の採用が可能となることから小型で安価な
DCマイクロモータの使用が可能となり、製作コストを
大幅に下げることができるものである。
【0032】請求項2のように構成すると、請求項1と
同じ効果を奏することができた上で、摩擦歯車に確実な
トルクが加えられた時にのみ、便座や便蓋の開閉動作が
なされるので、自動開閉時のいわゆる波打ち現象を押さ
えることができるものである。
【0033】請求項3のように構成すると、メカ式のト
ルク制御手段が発生させる2軸ヒンジのようなトルクバ
ランスによって、便座や便蓋の開閉動作が制御されるの
で、高価で大きなトルクを持つ大型のモータを用いなく
とも、安価な小型のモータでスムーズな開閉動作を行わ
せることが可能となる他、便座や便蓋の全開位置或は全
閉位置の少し手前からの減速も小型のモータで無理を生
じさせることなく確実に行うことができるものである。
【0034】請求項4と請求項5のように構成すると、
請求項3と同じ効果を奏することができた上で、便座や
便蓋のとくに全開位置の少し手前からの減速をよりスム
ーズにかつ確実に行わせることができるものである。
【0035】請求項6のように構成すると、便座や便蓋
の開閉動作時に、該便座や便蓋に無理な外力が加わった
場合には、クラツチ装置が自動的に切れ再び自動的に接
続されるので、装置に無理がかかり故障したり破壊され
てしまったりすることを未然に防止することができるも
のである。
【0036】請求項7のように構成すると、請求項6と
同じ効果を奏することができる他に、自動開閉装置の非
動作時には便座や便蓋を手動で開閉させることができ、
さらにウォームギヤ機構が破壊されてしまうことを確実
に防止することができるものである。
【0037】請求項8と請求項9のように構成すると、
簡単な構成で遊星歯車からの駆動力は、摩擦歯車としっ
かりと噛み合い、かつ、所定のトルクが加わった時にの
み該摩擦歯車へ伝達されるので、便座や便蓋の自動開閉
時におけるいわゆる波打ち現象をより確実に押さえるこ
とができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る自動開閉装置を用いた洋式便器
の斜視図である。
【図2乃至図4】この発明に係る自動開閉装置の構造と
動作を説明するための説明断面図である。
【図5】この発明に係る自動開閉装置の平面図である。
【図6】図2のA−A線断面図である。
【図7】この発明に係る自動開閉装置において便座を開
成状態から閉じる際の説明をするための説明断面図であ
る。
【図8乃至図9】遊星歯車機構(クラツチ装置)を説明
するための側面図と断面図である。
【図10】摩擦手段の部分の断面図である。
【図11】アクチュエータとマイクロスイッチの関係を
説明するための説明図である。
【図12乃至図13】電気式の回転速度遅延手段とメカ
式のトルク制御手段の動作を説明する説明図である。
【符号の説明】
A 自動開閉装置 1 便器本体 4 便座 5 便蓋 6 装置ケース 7 モータ 9 ウォームギヤ機構 10 ウォームギヤ 11 ウォームホイール 12 遊星歯車機構(クラツチ装置) 13 大陽歯車 15 スウィングアーム 15a 遊星歯車 16 摩擦歯車 17、18 ブラケット 19 コンプレッションスプリング 20 回転シャフト 20a 変形孔 20b クランク部 20c 長孔 20d 突起 21 アクチュエータ 22、23 マイクロスイッチ 30a 支軸 30b 支軸 31a フリクションプレート 31b スプリングワッシャー 32 摩擦手段 33、34 マイクロスイッチ 35 トルク制御手段 36 第1バネ受手段 37 第2バネ受手段 38 コンプレッションスプリング 39 回転速度遅延手段

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 便座や便蓋をモータを用いて自動的に開
    閉させるものにおいて、前記モータの回転速度を前記便
    座及び又は便蓋の全開及び全閉位置の少し手前で落すこ
    とのできる電気式の回転速度遅延手段と、前記便座及び
    又は便蓋の開閉動作時において、前記便座及び又は便蓋
    の開閉トルクを制御するスプリングを用いたメカ式のト
    ルク制御手段と、前記モータの非作動時及び便座及び又
    は便蓋の開閉動作時において外力が加わった際に前記モ
    ータから便座及び又は便蓋への駆動力の伝達を切るべく
    駆動力伝達手段の中に設けられたメカ式のクラツチ装置
    とを組み合わせたことを特徴とする、洋式便器の便座や
    便蓋の自動開閉装置。
  2. 【請求項2】 便座や便蓋をモータを用いて自動的に開
    閉させるものにおいて、前記モータの回転速度を前記便
    座及び又は便蓋の全開及び全閉位置の少し手前で落すこ
    とのできる電気式の回転速度遅延手段と、前記便座及び
    又は便蓋の開閉動作時において、前記便座及び又は便蓋
    の開閉トルクを制御するスプリングを用いたメカ式のト
    ルク制御手段と、前記モータの非作動時及び便座及び又
    は便蓋の開閉動作時において外力が加わった際に前記モ
    ータから便座及び又は便蓋への駆動力の伝達を切るメカ
    式のクラツチ装置と、前記モータから便座及び又は便蓋
    へ駆動力を伝達する手段の一部に設けた摩擦手段とを組
    み合わせたことを特徴とする、洋式便器の便座や便蓋の
    自動開閉装置。
  3. 【請求項3】 スプリングを用いたメカ式のトルク制御
    手段を、便座や便蓋を取り付けた回転シャフトと、この
    回転シャフトに設けたクランク部に軸着させた第1バネ
    受部材と、この第1バネ受部材の対向位置に揺動可能に
    取り付けた第2バネ受部材と、この第2バネ受部材と前
    記第1バネ受部材との間に弾設したコンプレッションス
    プリングとで構成したことを特徴とする、請求項1乃至
    2のいずれかに記載の洋式便器の便座や便蓋の自動開閉
    装置。
  4. 【請求項4】 スプリングを用いたメカ式のトルク制御
    手段を、便座や便蓋を取り付けた回転シャフトと、この
    回転シャフトに設けたクランク部に軸着させた第1バネ
    受部材と、この第1バネ受部材の対向位置に揺動可能に
    取り付けた第2バネ受部材と、この第2バネ受部材と前
    記第1バネ受部材との間に弾設したコンプレッションス
    プリングと、前記便座及び又は便蓋の全開位置の少し手
    前の回動位置において前記第1バネ受部材と接触させる
    べく前記回転シャフトに設けた突起とで構成したことを
    特徴とする、請求項1乃至2のいずれかに記載の洋式便
    器の便座や便蓋の自動開閉装置。
  5. 【請求項5】 クランク部に第1バネ受部材を軸着させ
    るに当り、前記クランク部に設けた長孔に軸着させるこ
    とを特徴とする、請求項3乃至4のいずれかに記載に洋
    式便器の便座や便蓋の自動開閉装置。
  6. 【請求項6】 メカ式のクラッチ装置が、一方向に揺動
    を附勢されたブラケットに軸架させた遊星歯車機構を用
    い、遊星歯車を介して次の歯車へ駆動力が伝達されるよ
    うに構成されていることを特徴とする、請求項1乃至5
    のいずれかに記載の洋式便器の便座や便蓋の自動開閉装
    置。
  7. 【請求項7】 モータからの駆動力伝達手段にウォーム
    ギヤ機構を用い、このウォームギヤ機構から先の駆動力
    伝達手段の中に請求項6記載の遊星歯車機構を用いたメ
    カ式のクラツチ装置を設け、便座や便蓋が全開位置又は
    全閉位置に移動した際に前記モータを若干反対方向へ回
    転させ、前記遊星歯車機構の遊星歯車が駆動力を伝達す
    る次の歯車との噛合いを解除させることを特徴とする、
    請求項1乃至6のいずれかに記載の洋式便器の便座や便
    蓋の自動開閉装置。
  8. 【請求項8】 摩擦手段を遊星歯車が駆動力を伝達する
    次の歯車に設けたことを特徴とする、請求項2乃至7の
    いずれかに記載の洋式便器の便座や便蓋の自動開閉装
    置。
  9. 【請求項9】 摩擦手段にスプリングワッシャーを用い
    たことを特徴とする、請求項8記載の洋式便器の便座や
    便蓋の自動開閉装置。
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