JP5057147B2 - 閉鎖力補助装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ドアを閉じる際における閉鎖力を補助してドアを確実に閉じることを可能とする閉鎖力補助装置に関する。
ドアを自動で閉じるために従来よりドアクローザが用いられている。しかし、ドアクローザは所定範囲の閉じ力を有するだけであるため、ドアの動きが悪くなったり、強風環境等によりドアが完全に閉まらない場合には、閉じ力の大きなドアクローザに交換して対応する必要がある。このように閉じ力の大きなドアクローザにした場合には、必然的にドアを開ける際の操作力が大きくなり、特にドアを開け始めるときに大きな操作力が必要となる。
特開2005−16128号公報には、ドアを開ける際の操作力を小さくする補助装置が記載されている。この補助装置は、直線的に往復移動するピストン及びピストンを押圧するコイルばねとを備えたドアクローザに対し、モータ及びその回転軸を設けたものである。ピストンはドアのヒンジ軸を回転させるピニオンに噛合しており、ドアが開閉することによりピストンが往復移動する。コイルばねはドアの閉じ方向にピストンが移動するように付勢している。モータは、ピストンに作用するコイルばねの付勢力を消滅させるように駆動するものであり、これによりドア開け始めの操作力を軽減させることができる。
特開2005−16128号公報
しかしながら、従来の補助装置では、モータを用いているため、ドアノブへの操作前にモータのスイッチを操作する必要があり、煩雑な操作となっている。又、停電時には作動しなくなる問題を有している
本発明は、このような問題点を考慮してなされたものであり、ドアを開ける際の開け始めの操作力を大きくすることなく、ドアの閉鎖の際の閉鎖力だけを大きくしてドアを確実に閉じることが可能な閉鎖力補助装置及びドアクローザを提供することを目的とする。
請求項1記載の発明の閉鎖力補助装置は、ドアの閉じ作動の際、閉じばねのばね力によってドアの閉鎖力を補助する装置であって、前記ドアと閉じばねとの間に正逆回転可能に配置されており、ドアの開き作動によって正回転して前記閉じばねにばね力を蓄える第1カムと、前記第1カムの回転中心に正逆回転可能に設けられており、ドアの閉じ作動の際、前記閉じばねが接触して閉じばねのばね力が伝達される第2カムと、前記第1カムに揺動可能に設けられ、ドアの閉じ作動の際、前記第2カムに当接して第2カムの第1カムに対する回転をロックするロック部材と、ドアの開き作動の際、前記ロック部材が第2カムに当接するように案内する一方、ドアの閉じ作動の終了の際、前記ロック部材が第2カムとの当接から離脱するように案内するガイド部材とを備え、前記ドアの閉じ状態において、第1カム及び第2カムと閉じばねとの間に隙間を有するように設定されていることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の閉鎖力補助装置であって、前記第1カムは、回転中心から一定半径を有して前記閉じばねと接触する接触部を備え、前記閉じばねは前記回転中心より偏心した位置からばね力を第1カムに伝達することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の閉鎖力補助装置であって、前記第2カム、ロック部材及びガイド部材は、第1カムの正回転方向と同じ方向に付勢されていることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項記載の閉鎖力補助装置であって、前記閉じばねは、ばね力の方向に移動して第1カム及び第2カムと接触及び離脱するスライダを備えていることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項記載の閉鎖力補助装置であって、前記第2カムは、前記ロック部材が当接する当接面を有しており、当該当接面は前記ロック部材の揺動軌跡側に向かって傾斜していることを特徴とする。
本発明では、第1カムはドアの開き作動の際に閉じばねにばね力を蓄える。蓄えられたばね力は、ドアの閉じ作動の際に第2カム、ロック部材を介して第1カムに伝達され、第1カムからドアに伝達される。従って、ドアを閉じる際の閉鎖力が大きくなり、ドアを確実に閉じることができる。又、ドアの閉じ状態においては第1カム及び第2カムと閉じばねとの間に隙間が形成されているため、閉じばねの力がこれらのカムに作用しておらず、ドアを開ける際の開け始めの操作力を大きくする必要がない。
以下、本発明を図示する実施形態により具体的に説明する。なお、各実施形態において、同一の部材には同一の符号を付して対応させてある。
(第1実施形態)
図1〜図6は、本発明の第1実施形態における閉鎖力補助装置の構成を示し、図7〜図11は、その作動を示す。
閉鎖力補助装置1は、図1及び図2に示すように、ドアクローザ2に取り付けられるものである。ドアクローザ2は機構部品を収納するボックス状のクローザ本体2aを有しており、クローザ本体がアーム部2bを介して建物の壁(図示省略)に取り付けられる。クローザ本体2aからは主軸3が突出しており、この主軸3に後述する第1カム11の連結軸部51aが嵌合する。第1カム11の連結軸部51aは四角軸となっており、同形状に形成された主軸3にジョイント部材9を介して連結されることにより第1カム11は主軸3との間で回転力を相互に伝達するようになっている。
図3〜図6に示すように、閉鎖力補助装置1は、第1カム11、第2カム12、ロック部材14、ガイド部材19、閉じばね23がベース17及び18によって形成された空間内に収容されて構成されている。
第1カム11は図6に示すように、上下方向に貫通する軸体51を一体的に備えている。軸体51は一端側(下端側)から他端側(上端側)に向かって、上述した四角状の連結軸部51a、円柱状の第1軸部51b、円柱状の第2軸部51c、四角状の連結軸部51dから構成されている。そして、第1軸部51bがベース17の支持穴17aに挿入され、第2軸部51cがベース18の支持穴18aに挿入されることにより、第1カム11がベース17,18に正逆方向に回転可能に支持される。
第1カム11は、軸体51を回転中心として回転する。第1カム11は円の一部を切り欠いた形状となっており、その切欠部分の端面には接触部11fが形成されている。接触部11fは後述する閉じばね23に設けたスライダ22の凸部22bが接触する。スライダ22は第1カム11の回転中心(軸体51)よりも偏心した位置で接触部11fと接触する。
第2カム12は軸穴12aを有しており、軸穴12aに第1カム11の第2軸部51cが貫通することにより、第2カム12は第1カム11に正逆回転可能に取り付けられる。従って、第2カム12は軸体51が回転中心となっており、第1カム11と同じ回転中心となる。第2カム12には長穴12bが形成されており、この長穴12bに第1カム11の凸ピン11cが挿入されている。従って、第2カム12の回転範囲は、凸ピン11cが長穴12b内を摺動する範囲となっている。
第1カム11と第2カム12との間には、ねじりばね13が配置されており、ねじりばね13のフック13aが第1カム11のフック用穴11dに挿入され、フック13bが第2カム12のフック用穴12cに挿入されている。これにより第2カム12はねじりばね13によって回転付勢されている。付勢方向は、第1カム11が正回転する方向であり、この実施形態では、反時計方向となっている。
第2カム12の外周面には、円弧状のカム部12h、カム部12hよりも小径となっている円弧状の小径部12e、小径部12eをさらに窪ませた凹部12fが順に形成されている。さらに、第2カム12には、スライダ22が接触する接触部12dが形成される。接触部12dは図3及び図4に示すように、第1カム11よりもスライダ22側に位置するように円弧状に湾曲している。第2カム12にはスライダ22の凸部22bが接触し、この接触によって閉じばね23のばね力が伝達される。
ロック部材14は繭形状となっており、その一側が取付軸15によって第1カム11に回転可能に取り付けられている。ロック部材14は取付軸15を中心に回転(揺動)することにより、他側のロック部14aが第2カムと当接する。ロック部材14はねじりばね16によって、反時計方向に回転付勢されている。
ガイド部材19はベース18に形成された円筒状のリング部18bが挿入され、抜け止めリング20によって抜け止めされている。従って、ガイド部材19はベース18に回転自由に取り付けられている。ガイド部材19とベース18との間には、ねじりばね21が配置されており、ガイド部材19はねじりばね21によって第2カム12の付勢方向と同様の方向(反時計方向)に回転付勢されている。ガイド部材19には、凸ピン19aが形成されており、凸ピン19aがベース18の長穴18cに挿入される。このことにより、ガイド部材19は長穴18cの長さ範囲内で回転可能となっている。さらにガイド部材19には、湾曲状のガイド部19bが形成されている。ガイド部19bは第2カム12の小径部12eと略同等の半径に形成される。
図3に示すように、閉じばね23は圧縮ばねからなり、ベース17に形成された横穴17bに挿入されている。スライダ22には閉じばね23が挿入され、閉じばね23のばね力が作用し、閉じばね23のばね力により第1カム11及び第2カム12の方向に移動するようになっている。スライダ22はベース17の横穴17b内をスライド可能に挿入されている。このスライドは、一端側の鍔部22aが横穴17bの段差17dと当接することにより停止する。スライダ22の先端には、円弧状に突出する凸部22bが形成され、この凸部22bが第1カム11及び第2カム12に対向している。なお、ベース17の横穴17bは蓋24によって封鎖されるようになっている。
以上の構造において、圧縮ばねからなる閉じばね23と、ガイド部材19を回転付勢するねじりばね21と、ロック部材14を回転付勢するねじりばね16のばね力の関係は、閉じばね23のばね力>ねじりばね21のばね力>ねじりばね16のばね力となっている。又、第2カム12を回転付勢するねじりばね13のばね力は、閉じばね23のばね力よりも小さくなるように設定される。さらに、ドアが完全に閉じた状態においては、スライダ22の凸部22bと第2カム12との間に隙間L(図7参照)を有するように設定される。
次に、この実施形態における作動を図7〜図11により説明する。
図7はドアが完全に閉じた状態であり、鍔部22aがベース17の段差部17bに当接することによりスライダ22が停止しており、スライダ22の凸部22bと第2カム12の接触部12dとの間には、隙間Lが形成されている。第2カム12はねじりばね13によって反時計方向に回転付勢されているため、長穴12bが第1カム11の凸ピン11cに突き当たることにより回転が停止している。ガイド部材19はねじりばね21によって反時計方向に回転付勢されているため、凸ピン19aがベース18の長穴18cに突き当たって停止している。
図7の状態でドアを開けると、第1カム11はドアクローザ2の主軸3と同期して反時計方向に回転する。これに伴って、第2カム12も第1カム11と同期して反時計方向に回転するが、その接触部12dがスライダ22の凸部22bに当接すると回転が停止する。閉じばね23のばね力がねじりばね13よりも大きいためである。このとき、ガイド部材19はカム11、12の動きと関係がないため、停止した状態となっている。
第1カム11が反時計方向に回転すると、ロック部材14も反時計方向に回転する。このため、ロック部材14のロック部14aはガイド部材19のガイド部19bから第2カム12の小径部12eに乗り移っていく。このとき、ガイド部19bと小径部12eは径が略同じであるため、ロック部材14のロック部14aは滑らかに移動できる。以上における第1カム11だけが回転する範囲は、ねじりばね13をねじるだけであるため、極めて小さな力で動かすことができる。この範囲をドアクローザの特性であるドアの開け始めに非常に大きな力が必要となる範囲と一致させることにより、閉鎖力補助装置1をドアクローザ2に取り付けてもドアを開けるための操作力は変わることがない。
図8は、ドアの開け始めに非常に大きな力が必要となる範囲を過ぎた状態を示す。この状態は例えば、ドアが15°程度開けられた状態である。ここまでドアを開作動させると、第1カム11の接触部11fもスライダ22の凸部22bに突き当たる。従って、ドアの開き作動によって第1カム11が回転し、閉じばね23を圧縮する。この圧縮により、閉じばね23には、ドアの閉鎖力を補助するばね力が蓄えられる。この範囲は、ドアの開け始めの非常に大きな力が必要となる範囲を過ぎ、小さな力でドアを開けることができる範囲となっているため、閉じばね23を圧縮するための力が加わってもドアは軽く開けることができる。
図9は、さらにドアを開けて人の出入りが可能となった状態を示す。この状態は、例えば、ドアが45°程度開けられた状態である。第1カム11及び第2カム12は共に、反時計方向に回転し、スライダ22の凸部22bとの接触位置が第1カム11及び第2カム12の接触部11f、12dから一定の半径を有したカム面に移動する。このカム面における半径は、第1カム11が半径R1、第2カム12が半径R2であり、半径R1は半径R2よりもわずかに大きくなるように設定されている。従って、この位置では第1カム11だけがスライダ22の凸部22bと接触する。
第2カム12は、ねじりばね13によって常に反時計方向に回転付勢されているため、スライダ22の凸部22bとの接触がなくなると、第2カム12の長穴12bの他端が第1カム11の凸ピン11cに当たるまで反時計方向に回転し、凸ピン11cとの当接により第2カム12は回転が停止する。第2カム12だけが反時計方向に回転すると、第2カム12の凹部12fがロック部材14のロック部14aとの対向位置に移動する。ロック部材14は、ねじりばね16によって反時計方向に回転付勢されているため、反時計方向に回転する。これにより、ロック部材14のロック部14aは、第2カム12の小径部12eから凹部12fに落ち込む。この落ち込みによりロック部材14のロック部14aは第2カム12の当接面12gと接触する。
第1カム11において、そのカム面の半径R1は、回転中心(軸体51)から一定の半径となっているため、これ以上、第1カム11が回転しても(すなわち、ドアを開き作動させても)、閉じばね23を圧縮しない。このため、ドアを開けるための操作力が大きくなることがない。
図10は、以上により開いたドアがドアクローザ2の力によって閉じる状態を示す。この状態においては、閉鎖力補助装置1による閉鎖力の補助が開始される。
ドアが閉じ作動することにより、第1カム11及び第2カム12は時計方向に回転する。図10はドアが30°の開角度となった状態を示し、ドアがこの角度まで閉じ作動すると、閉じばね23のばね力はスライダ22の凸部22bを経て第2カム12に作用し、第2カム12を時計方向に回転させる力となる。しかしながら、第2カム12の時計方向の回転はロック部材14によってロックされているため、この力は第2カム12の当接面12gからロック部材14のロック部14a、さらに第1カム11に伝達される。従って、この力はドアクローザ2の主軸3をドアが閉まる方向に回転させることになり、ドアクローザ2のドアの閉鎖力を強くすることができる。
図10の状態からさらにドアが閉じ作動すると、ロック部材14のロック部14aがガイド部材19のガイド部19bに当接する。ガイド部材19はねじりばね21によって反時計方向に回転付勢されているが、ロック部材14は第2カム12によって時計方向への回転力が強く伝達されているため、ロック部材14はガイド部材19を時計方向に回転させる。
図11は、閉鎖力補助装置1による閉鎖力補助が終了した状態を示し、例えば、ドアが2°の開角度となったドアが完全に閉まる直前の状態である。
この状態では、スライダ22の鍔部22aがベース17の段差部17dに突き当たり、スライダ22を凸部22bが第2カム12の接触部12dに接触した状態となっている。ガイド部材19はロック部材14により、さらに時計方向に回転させられている。
図11の状態からドアが僅かに閉まると、第1カム11と第2カム12が時計方向に回転するため、スライダ22の凸部22bと第2カム12の接触部12dとの間には、僅かな隙間Lが生じる(図7参照)。隙間Lが生じると、第2カム12に作用していた閉じばね23のばね力がなくなり、ロック部材14にも大きな力が作用しなくなる。このとき、ねじりばね16のばね力はねじりばね21のばね力よりも小さいため、ガイド部材19はねじりばね21の力により反時計方向に回転して図7の状態に戻る。この場合の隙間Lは、第2カム12に閉じばね23のばね力が作用しない程度で良く、ごく僅かとなるため、閉鎖力の補助を妨げるものではない。
このような実施形態では、第1カム11が蓄えた閉じばね23のばね力によってドアを閉じる際の閉鎖力が大きくなり、ドアを確実に閉じることができる。又、ドアの完全閉じ状態においては、第1カム11及び第2カム12と閉じばね23との間に隙間が形成されているため、閉じばね23のばね力が第1カムに作用することなく、ドアを開ける際の開け始めの操作力を大きくする必要がない。
この実施形態では、ドアを途中まで開けて閉めた場合でも、誤動作することがなく次の開閉は正常に行われる。例えば、ドアチェーンをかけたままで来訪者に対応し、そのままドアを閉めた場合でも、次に人が出入りする程度にドアを開ければ閉じばね23に閉鎖力(ばね力)が蓄積されるため、正常に動作する。又、閉じばね23が閉鎖力を蓄積するのにドアを全開まで開く必要がなく、人が出入りする程度まで開ければ閉鎖力を蓄積するため使い勝手が良い。さらに、ドアの全開付近では、閉じばね23のばね力が働いていないため、ドアクローザの主軸に力が作用していない。このため、ドアクローザの全開位置におけるドアストップ機能に影響がない。なお、ドアストップ機能とは、ドアを90°程度開けたときにドアの開きを停める機能である。
(第2実施形態)
図12は、本発明の第2実施形態を示す。同図において、鎖線はロック部材14の先端部のロック部14aの揺動軌跡を示す。この実施形態では、第2カム12の当接面12gがロック部材14の揺動軌跡側に向かって大きく傾斜している。このように傾斜させることにより、第2カム12が反時計方向に回転してロック部材14のロック部14aによってロックされるとき、ロック部材14のロック部14aが第2カム12の当接面12gに必ず接触することができる。これにより、閉じばね23のばね力(閉鎖補助力)が第2カム12に作用した瞬間に、ロック部材14のロック部14aに第2カム12の当接面12gが当接して発生する音を防止することができる。
(第3実施形態)
図13は、本発明の第3実施形態を示す。この実施形態では、ベース18のリング部18bとガイド部材19との間に粘性グリス等の粘性流体25が封入されている。粘性粒体25はシール28によって封入されるものである。これにより、ガイド部材19が緩速度で回転するため、凸ピン19aがベース18の長穴18cに突き当たる際の音の発生を防止できる。
(第4実施形態)
図14は、本発明の第4実施形態を示す。この実施形態では、スライダ22の内部に軸方向に伸びるシャフト部22dを形成し、シャフト部22dの内部にねじ部22cを形成している。又、蓋24にはボルト26を貫通させ、このボルト26をスライダ22のねじ部22cに螺合させた構造となっている。なお、スライダ22の外形は、非円形とすることが好ましい。
この構造では、ボルト26及びねじ部22cを調整することにより、スライダ22の凸部22bと第2カム12の接触部12dとの間の隙間Lの大きさを調整することができる。このため、閉鎖力補助装置1をドアクローザ2に取り付けるときに、ドアクローザ2の主軸3の回転位置により隙間Lが変化してもボルト26を回転させて隙間Lを一定量に調整することができる。又、隙間Lを極力小さくすることが可能となり、ドアの閉じ作動における閉鎖補助力を発揮することができる。
(第5実施形態)
図15は本発明の第5実施形態を示す。この実施形態では、スライダ22の凸部22bにローラ27が回転可能に取り付けられている。従って、第1カム11及び第2カム12とスライダ22との接触の際の摩擦力が軽減されるため、耐久性が向上するメリットがある。
(第6実施形態)
図16は本発明の第6実施形態を示す。この実施形態では、第1カム11が第2カム12を挟んで一対が設けられる構造となっている。すなわち、第1カム11は第2カム12をサンドイッチするように配置される。このように一対の第1カム11を配置することにより、スライダ22の凸部22bがどのカムに接触しても偏荷重がかかることがなく、安定した作動が可能となる。
この実施形態において、第1カム11は軸体51と別体となっており、軸体51が嵌合することにより第1カム11が軸体51に固定される。51eは軸体51における第1カム11の嵌合部であり、外形が非円形に形成されており、このことにより第1カム11は軸体51と一体的に回転することができる。
(第7実施形態)
図17は、本発明の第7実施形態を示す。この実施形態では、以上の実施形態1〜6をドアクローザ31の内部に組み込むものである。ドアクローザ31は、ドアに取り付けられるボックス状のクローザ本体2aと、クローザ本体2aを厚さ方向に貫通する主軸3とを備えており、主軸3がアーム部2bを介してドアに連結される。従って、ドアが開閉することにより、主軸3が正逆方向に回転する。
クローザ本体2aの内部には、シリンダ32が形成されており、シリンダ32の内部にピストン33が往復移動可能に配置されている。ピストン33は主軸3に係合しており、ピストン33が往復移動することにより、主軸3が正逆方向に回転する。シリンダ32の内部にはピストン33を押圧するコイルばね34が設けられる。コイルばね34はピストン33を付勢することにより、ピストン33を介して主軸3がドア閉じ方向に回転するように付勢し、これにより閉鎖力をドアに作用させている。
この実施形態において、第1カム11は主軸3に一体的に形成されており、ドアの開閉に伴って主軸3と共に正逆回転する。第1カム11には第2カム12が正逆回転するように取り付けられている。第2カム12には、スライダ22を介して閉じばね23が当接し、閉じばね23のばね力が伝達される。又、第1カム11には第2カム12に当接して第2カム12の回転をロックするロック部材14が揺動可能に取り付けられている。ロック部材14を第2カム12に当接するように案内する一方、ドアの閉じ作動終了の際に、ロック部材14が第2カム12との当接から離脱するガイド部材19を備えている。以上の構造は、実施例1〜6で説明した構造が用いられる。
このように、開閉力の補助を行う機構をクローザ本体2aに組み込むことにより、ドアを閉める力が非常に強く、ドアを開けるときは極小さな力で操作できる効率の良いドアクローザ31とすることができる。
実施例1における閉鎖力補助装置をドアクローザに取り付けた状態を示す正面図である。 閉鎖力補助装置の側面図である。 図1におけるA−A線断面図である。 図1におけるB−B線断面図である。 図4におけるC−C線断面図である。 主要構成を示す分解斜視図である。 ドアが完全に閉まっている状態の主要構成を示す側面図である。 ドアの開け始め状態の主要構成を示す側面図である。 人の出入りが可能な角度までドアを開けた状態の主要構成を示す側面図である。 ドアの閉まり作動を開始した状態の主要構成を示す側面図である。 ドアが完全に閉まる直前状態の主要構成を示す側面図である。 第2実施形態の主要構成を示す側面図である。 第3実施形態の主要構成を示す断面図である。 第4実施形態の断面図である。 第5実施形態の断面図である。 第6実施形態の断面図である。 第7実施形態の断面図である。
符号の説明
1 閉鎖力補助装置
2、31 ドアクローザ
2a クローザ本体
3 主軸
11 第1カム
11f 接触部
12 第2カム
12d 接触部
12e 小径部
12g 当接面
13 ねじりばね
14 ロック部材
14a ロック部
16 ねじりばね
17、18 ベース
19 ガイド部材
21 ねじりばね
22 スライダ
23 閉じばね
32 シリンダ
33 ピストン
34 コイルばね
51 軸体

Claims (5)

  1. ドアの閉じ作動の際、閉じばねのばね力によってドアクローザの閉鎖力を補助する装置であって、
    前記ドアクローザと閉じばねとの間に正逆回転可能に配置されており、ドアの開き作動によって正回転して前記閉じばねにばね力を蓄える第1カムと、
    前記第1カムの回転中心に正逆回転可能に設けられており、ドアの閉じ作動の際、前記閉じばねが接触して閉じばねのばね力が伝達される第2カムと、
    前記第1カムに揺動可能に設けられ、ドアの閉じ作動の際、前記第2カムに当接して第2カムの第1カムに対する回転をロックするロック部材と、
    ドアの開き作動の際、前記ロック部材が第2カムに当接するように案内する一方、ドアの閉じ作動の終了の際、前記ロック部材が第2カムとの当接から離脱するように案内するガイド部材とを備え、
    前記ドアの閉じ状態において、第1カム及び第2カムと閉じばねとの間に隙間を有するように設定されていることを特徴とする閉鎖力補助装置。
  2. 前記第1カム及び第2カムは、回転中心から一定半径を有して前記閉じばねと接触する接触部を備え、前記閉じばねは前記回転中心より偏心した位置からばね力を第1カム及び第2カムに伝達することを特徴とする請求項1記載の閉鎖力補助装置。
  3. 前記第2カム及びガイド部材は、第1カムの正回転方向と同じ方向に付勢され、前記ロック部材は第2カムの回転中心に向けて付勢されていることを特徴とする請求項1又は2記載の閉鎖力補助装置。
  4. 前記閉じばねは、ばね力の方向に移動して第1カム及び第2カムと接触及び離脱するスライダを備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の閉鎖力補助装置。
  5. 前記第2カムは、前記ロック部材が当接する当接面を有しており、当該当接面は前記ロック部材の揺動軌跡側に向かって傾斜していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の閉鎖力補助装置。
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