JP2010048025A - 閉鎖補助装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、組み立てにおける部材間の調整が容易で、所定位置に固定された補助レバーは、閉鎖動作する方向と反する方向に回動しても係合が維持され、且つ所定の係合位置を維持できる閉鎖補助装置を提供することを目的とした。
【解決手段】本発明の閉鎖補助装置1は、補助レバー2とコイルバネ4とを間接的に接続する中間部材3を有し、中間部材3は補助レバー接続部33とコイルバネ接続部35と位置決め用係合部36と合体用当接部38とを有している。中間部材3は補助レバー2に対して回動可能に補助レバー接続部33で軸止されており、補助レバー2が待機姿勢又は補助レバー2が引き寄せ姿勢から待機姿勢に向かう回転方向であって待機姿勢を越えた位置において中間部材3の合体用当接部38が補助レバー2の合体用被当接部37と接し、補助レバー2がそれ以上の回転をとる場合には、中間部材3が補助レバー2と一体的に回転する
【選択図】図4

Description

本発明は、建造物の戸体を閉鎖する際に、これを補助する閉鎖補助装置に関するものである。
ドアや引き戸は、人が出入りする際に開かれ、その後は完全に閉鎖されるべきであり、学校や家庭では、自分で開いた戸は、自分でしっかりと閉じる様に指導教育される。
しかしながら、実際問題としてこの躾けは完全には守られず、ドア等の戸体を閉鎖する際に、戸が完全に閉鎖されないという問題があった。
即ち戸を閉じる場合には、戸に手を掛けて閉鎖方向に移動させ、戸が閉まりきったことを確認した後に戸から手を放すべきである。しかし人は時間に追われるあまり、戸体に閉まるであろう程度の勢いを付けて戸を付勢し、閉鎖直前で手を放してしまい、閉鎖状態を確認することなくその場を立ち去ってしまうことが多いためである。
そして例えば、戸を閉じる際に力が入り過ぎ、戸に与える付勢力が強すぎる様な場合には、戸体が戸枠に当たり、勢い余って跳ね返り、戸は僅かに開いた状態で停止する。
逆に力が弱すぎた場合、閉鎖される手前で戸体が停止することがある。
そこで上記した内容に鑑み、特許文献1には、戸を戸枠側に引き寄せる装置が開示されている。特許文献1に開示された閉鎖補助装置は、回動アームを有する閉鎖装置本体を設け、戸枠側に閉鎖装置本体のアームを保持する保持部が設けられたものである。
この特許文献1に開示された閉鎖補助装置は、戸体が閉鎖動作を行う際、装置本体の回動アームの一部が保持部に収納される。そして装置内部では、回動アームがバネの付勢力により回動して、そのモーメント力により戸体が閉鎖方向に引っ張られる。また同時にシリンダーによりバネの付勢力を吸収する動作が行われている。
特開2007−85101号公報
即ち図10は、特許文献1に開示された閉鎖補助装置の正面図である。特許文献1に開示された閉鎖補助装置100は、閉鎖装置本体101と、保持部102によって構成されている。
閉鎖装置本体101は、ケース103を持ち、ケース103に、回動アーム105と、バネ106とシリンダー107を内蔵している。またケース103には板バネ108が水平に取付けられている。板バネ108の下面であって長手方向の先端側には、湾曲部110が設けられている。
閉鎖装置本体101側の回動アーム105は、図10の様な待機姿勢で待機している。また待機姿勢においては、回動アーム105に板バネ108の湾曲部110が係合しており、回動アーム105の回動を阻止している。
そして人の操作によって戸が閉じ方向に移動し、閉鎖装置本体101の回動アーム105が戸枠側の保持部102に当たると、その衝撃で回動アーム105が矢印C方向に僅かに移動し、板バネ108の湾曲部110と回動アーム105との係合が解除される。
その結果、回動アーム105がバネ106の引っ張り力によって矢印C方向に回動し、回動アーム105が設けられた戸体121自身を戸枠側に引き寄せ、戸体121が閉鎖される。
また戸体を開くと、回動アーム105は保持部102にガイドされて先の方向とは逆方向に回動し、待機姿勢に戻った後、保持部102を離れる。
上記した特許文献1は、前記した様に、ケース103に板バネ108が水平に固定されており、この板バネ108の湾曲部110に回動アーム105を係合して回動アーム105の回動を阻止している。
そしてケース103に水平に固定された板バネ108は、待機姿勢を維持している際には常に回動アーム105と係合している。即ち回動アーム105が待機姿勢を維持すべき場合には、板バネ108の湾曲部110と回動アーム105の係合関係が解けてはならず、万一両者の係合関係が解けると、回動アーム105が待機姿勢を崩して回動してしまい、肝心の戸体を閉じるべき時に戸体を閉じることができない。
一方、前記した様に、閉鎖装置本体101の回動アーム105が戸枠側の保持部102に当たった場合は、板バネ108の湾曲部110と回動アーム105の係合が直ちに解けて回動アーム105の回動が可能な状態とならなければならない。
この様に、板バネ108は、待機姿勢においては、確実に回動アーム105と係合していなければならず、且つ回動アーム105が保持部102と衝突することにより、先の係合が確実に解消しなければならない。
この様に板バネ108は、確実な係合の維持と円滑な係合解除という二律背反する機能を備えなければならず、板バネ108の湾曲部110と回動アーム105との位置関係は組み立て誤差の許容量が小さい。
しかしそれにも関わらず、特許文献1に開示された閉鎖補助装置は、板バネ108の湾曲部110と回動アーム105との位置関係を正確に組み立てるのが困難である。
即ち特許文献1に開示された閉鎖補助装置では、前記した様に板バネ108がケース103に取り付けられており、且つ板バネ108は片持ち支持であってケース103から水平に突出している。そして回動アーム105と係合する湾曲部110は、板バネ108の水平に突出した先端にある。そのため板バネ108のケース103に対する取付け角度がわずかでもずれると、先端側の高さが大きくずれ、組み立て誤差の許容量を越えてしまう。また板バネ108の根元部分が僅かに曲がった場合も同様であり、回動アーム105と正確な係合関係を保てないこととなる。
また特許文献1に開示された閉鎖補助装置では、前記した様に戸体を開く際に回動アーム105が保持部102にガイドされて先の方向とは逆方向に回動し、待機姿勢に戻る。しかしながら、戸体を急激に開いた場合、回動アーム105の復帰方向への回動速度が速くなり、慣性力の影響で回動アーム105が待機姿勢で停止せず、待機姿勢を越えてしまう事態が考えられる。
ここで特許文献1に開示された閉鎖補助装置では、待機姿勢は、バネ106の引っ張り力に対して回動アーム105が、矢印O方向へ回動する場合と、C方向へ回動する場合の思案点近傍に設定されている。
即ち特許文献1では、閉鎖装置本体101の回動アーム105が戸枠側の保持部102に衝突して僅かに矢印C方向に移動すると、回動アーム105はバネ106の引っ張り力に対する思案点を離れ、矢印C方向に回動する付勢力を得て矢印C方向に回動する。
ところが戸体を急激に開いて回動アーム105が矢印O方向に勢い良く回動し、待機姿勢を過ぎて、図11の様に回動アーム105の係合部がバネ108の湾曲部110を乗り越えてしまうと、回動アーム105は、待機姿勢を矢印O方向側に越えてしまう。その結果、回動アーム105はバネ106の引っ張り力によってさらに矢印O方向側に回動力が付与され、待機姿勢に復帰することができなくなってしまう。
また図11の様に待機姿勢を矢印O方向側に越えてしまうと、回動アーム105の先端の高さが低くなり、戸体を開閉しても戸枠側の保持部102に当たることができなくなり、故障状態となってしまう。
そこで本発明は、上述した欠点に鑑み、組み立てにおける部材間の調整が容易であり、且つ補助レバーは、閉鎖動作する方向と反する方向に回動しても待機姿勢に復帰することができる閉鎖補助装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、戸枠又は戸体の一方に設けられる本体部と、戸枠又は戸体の他方に設けられる保持部から成り、前記本体部にはレバー回動軸を中心に回動する補助レバーと、前記補助レバーを回動方向に付勢するコイルバネを有し、前記補助レバーは前記コイルバネによって待機姿勢から引き寄せ姿勢に回動され、前記本体部の補助レバーは待機姿勢で待機し、補助レバーが前記保持部と係合しその状態で補助レバーがコイルバネによって回動して引き寄せ姿勢に回動され、補助レバーによって戸体を戸枠側に引き寄せる閉鎖補助装置において、前記補助レバーと前記コイルバネとを間接的に接続する中間部材を有し、当該中間部材は補助レバー接続部とコイルバネ接続部と位置決め用係合部と合体用当接部とを有し、前記補助レバーは位置決め用被係合部を有し、コイルバネは一端側が固定された固定端であり他端側が前記中間部材のコイルバネ接続部に接続され、中間部材は補助レバー接続部が補助レバーに軸止されていて補助レバーに対して回動可能であり、前記補助レバーが待機姿勢にあるときコイルバネの固定端と中間部材の補助レバー接続部とがレバー回動軸を挟んで対向する位置にあり、中間部材の位置決め用係合部が補助レバーの位置決め用被係合部と係合し、前記補助レバーが待機姿勢にあるとき又は前記補助レバーが引き寄せ姿勢から待機姿勢に向かう回転方向であって待機姿勢を越えた位置において中間部材の合体用当接部が補助レバーの一部又は前記レバー回動軸と当接し、補助レバーがそれ以上の回転姿勢をとる場合には中間部材が補助レバーと一体的に回転することを特徴とする閉鎖補助装置である。
本発明における閉鎖補助装置は、戸体の閉鎖を補助する補助レバーとコイルバネとの間に中間部材が設けられており、その補助レバーと中間部材には互いに係合する位置決め用被係合部と位置決め用係合部が設けられている。そして本発明では、補助レバーと中間部材を係合させることによって補助レバーを待機姿勢に保持する。
本発明によると、従来の様な片持ち状の板バネによらずに補助レバーを待機姿勢に保持することができるので、組み立てが簡単である。
また本発明における閉鎖補助装置は、補助レバーが待機姿勢を過ぎて回動しても、待機位置に自動復帰する。
即ち本発明の閉鎖補助装置では、補助レバーが待機姿勢にあるときコイルバネの固定端と中間部材の補助レバー接続部とがレバー回動軸を挟んで対向する位置にある。従って補助レバーが待機姿勢にあるとき、補助レバーはコイルバネの引っ張り力に対して思案点または思案点の近傍にある。
そして本発明の閉鎖補助装置では、補助レバーが待機姿勢にあるとき、中間部材の位置決め用係合部が補助レバーの位置決め用被係合部と係合する。即ち前記した様に本発明では、補助レバーと中間部材とを係合させて補助レバーの姿勢を保持する。
また本発明の閉鎖補助装置は、中間部材に合体用当接部を有する。
本発明では、補助レバーが待機姿勢にあるとき又は補助レバーが引き寄せ姿勢から待機姿勢に向かう回転方向であって待機姿勢を越えた位置において中間部材の合体用当接部が補助レバーの一部又はレバー回動軸と当接する。そして補助レバーがそれ以上の回転姿勢をとる場合には中間部材が補助レバーと一体的に回転する。
ここで前記した様に補助レバーが待機姿勢にあるとき、補助レバーはコイルバネの引っ張り力に対して思案点または思案点の近傍にあるが、補助レバーが思案点を越えて回転すると、補助レバーと共に中間部材も回動する。ここで中間部材は、補助レバーとコイルバネとを接続する部材であり、コイルバネの端部が中間部材に接続されている。従って中間部材が回動すると、コイルバネの端部の位置が移動する。前記した様に補助レバーが待機姿勢にあるとき、補助レバーはコイルバネの引っ張り力に対して思案点または思案点の近傍にあるが、中間部材が回動すると、コイルバネの端部の位置が移動し、コイルバネの軸線の方向が変わる。そのため中間部材が回動すると、思案点自体が移動する。従って本発明では、補助レバーが待機位置を越えて回動すると、コイルバネの姿勢が変化して思案点の位置が変わり、コイルバネの引っ張り力によって補助レバーを待機位置に復帰させるトルクが発生する。
そのため本発明の閉鎖補助装置は、補助レバーが待機姿勢を過ぎて回動しても、待機位置に自動復帰する。
請求項2に記載の発明は、補助レバーが待機姿勢にあるときレバー回動軸と中間部材の補助レバー接続部とを結ぶ直線は、コイルバネの固定端とレバー回動軸とを結ぶ直線を基準としてプラスマイナス6度の範囲にあることを特徴とする請求項1に記載の閉鎖補助装置である。
本発明の閉鎖補助装置では、補助レバーが待機姿勢にあるときレバー回動軸と、中間部材の補助レバー接続部と及びコイルバネの固定端の三者が略直線上に並ぶ。そのため補助レバーが待機姿勢にあるとき、補助レバーはコイルバネの引っ張り力に対して思案点または思案点の近傍にある。
そのため、小さな保持力で補助レバーを待機姿勢に保持することができる。
請求項3に記載の発明は、中間部材は凹部を有し、補助レバーが待機姿勢にあるときレバー回動軸が中間部材の凹部内にあり、中間部材のコイルバネ接続部はレバー回動軸を挟んで補助レバー接続部と対向する位置にあることを特徴とする請求項1又は2に記載の閉鎖補助装置である。
中間部材は補助レバーに軸止されているから、補助レバーの回動に伴って中間部材も移動するが、中間部材が凹部を有しているので、中間部材が移動する際に当該凹部がレバー回動軸に回り込む。そして補助レバーが待機姿勢にあるときレバー回動軸は中間部材の凹部内に位置する。
請求項4に記載の発明は、位置決め用係合部は中間部材の凹部内であってコイルバネ接続部の背面側に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の閉鎖補助装置である。
請求項3に記載した様に、補助レバーが待機姿勢にあるときレバー回動軸が中間部材の凹部内にあり、中間部材のコイルバネ接続部はレバー回動軸を挟んで補助レバー接続部と対向する位置にある。また補助レバーはレバー回動軸を中心に回動する。一方、中間部材は補助レバーに軸止めされており、中間部材は当該軸を中心として補助レバーに対して相対回転する。
従って補助レバーが待機姿勢から姿勢変更する際、コイルバネ接続部の背面側は、補助レバー側の位置決め用被係合部に対して摺動方向に移動する。そこで本発明では、位置決め用係合部は中間部材の凹部内であってコイルバネ接続部の背面側に設けた。本発明では、位置決め用係合部と位置決め用被係合部とが摺動方向に相対移動するので、両者の係合や離脱が確実である。
請求項5に記載の発明は、位置決め用係合部と補助レバー接続部との間の部位が合体用当接部として機能することを特徴とする請求項3又は4に記載の閉鎖補助装置である。
請求項3に記載した様に、補助レバーが待機姿勢にあるときレバー回動軸が中間部材の凹部内にあり、中間部材のコイルバネ接続部はレバー回動軸を挟んで補助レバー接続部と対向する位置にある。また補助レバーはレバー回動軸を中心に回動する。一方、中間部材は補助レバーに軸止めされており、中間部材は当該軸を中心として補助レバーに対して相対回転する。
従って補助レバーが待機姿勢から姿勢変更する際、位置決め用係合部と補助レバー接続部との間の部位は、レバー回動軸に対して近接・離反方向に移動する。そのため位置決め用係合部と補助レバー接続部との間の部位は、補助レバーの一部と当接し易い。
請求項6に記載の発明は、位置決め用係合部又は位置決め用被係合部にはバネが設けられ、両者の係合状態を維持することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の閉鎖補助装置である。
本発明の閉鎖補助装置によると、位置決め用係合部と位置決め用被係合部との係合が確実である。
請求項7に記載の発明は、緩衝手段を有し、前記緩衝手段は、前記補助レバーが待機姿勢から引き寄せ姿勢に回動する際の速度を抑制可能な位置に配されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の閉鎖補助装置である。
本発明の閉鎖補助装置は、緩衝手段を備えているので、戸体の閉鎖速度を抑制することができる。これにより、突発的に戸体に大きな力が加わった場合でも、戸枠に跳ね返ることなくゆっくりと戸体が閉鎖される。
本発明の閉鎖補助装置は、組み立てにおける部材間の調整が容易で、所定位置に固定された補助レバーは、閉鎖動作する方向と反する方向に回動しても待機位置に自動復帰する。そのため本発明の閉鎖補助装置は、組み立てが簡単で且つ故障が少ないという効果がある。
以下さらに本発明の実施形態について説明する。
図1,2は本実施形態である閉鎖補助装置1の設置状況を示す斜視図であり、図3は、図1に示す閉鎖補助装置1の本体部11と保持部12の斜視図である。
図4は、図1に示す閉鎖補助装置1の本体部11と保持部12を拡大したものであり、本体部11については図3のA−A面で切断した断面図を示し、保持部は正面図を示している。
図1に示すように、本発明の閉鎖補助装置1は、本体部11と保持部12によって構成されており、開き戸形式の戸体21及びその戸体21を収容する戸枠22に固定されるもので、戸体21の閉鎖動作を補助するものである。
なお本実施形態では、開き戸形式の戸体及び戸枠に固定する構成を例に説明するが、本発明はこれに限定されるわけではなく、引き戸形式の戸に取り付ける構成であっても構わない。
各部材について説明すると、本体部11は、図4に示すように補助レバー2と中間部材3とコイルバネ4と緩衝手段5から構成されており、本実施形態ではそれらが箱形の本体ケース23に収容されている。
本体ケース23は、ケース固定部24が4カ所設けられており、ネジなどで戸体21あるいは戸枠22に固定可能である。ケース固定部24は、本体ケース23から突出した構成で、取り付け面となる本体ケース23の1側面にのみ設けられている。
補助レバー2は、図3に示すようにステンレス等の2枚の板部材40を間隔を開けて重ねたものであり、図4に示すように、板部材40どうしの間にローラ17とレバー係合部材13が挟まれたものである。
板部材40の形状は、弓形である。即ち板部材40を平面的に見ると、先端側に湾曲した細長い形状の湾曲細長部31を持ち、根元部分には幅広部32がある。根元部分の幅広部32は、他の部材と接続するための軸等が設けられる部位である。幅広部32の一部であって根元部分の背中側には、張出部41が設けられている。
ローラ17は、板部材40の湾曲細長部31の先端同士を接続している。なおローラ部17により、補助レバー2は、後述する保持部12に保持されやすくなる。
レバー係合部材13は、図7の様に、板材を「コ」の字に折り曲げて作られたものであり、外観形状は長方形である。レバー係合部材13は、前記した様に板材を「コ」の字に折り曲げて作られたものであるから、内部に溝が形成されている。即ちレバー係合部材13は、図7の様に、正面板fと裏面板gを有し、両者を左側面板hで結合したものである。従ってレバー係合部材13は、天面、底面及び右側面が開放されており、内部に溝が形成されている。
またレバー係合部材13の底面には位置決め用被係合部25が設けられている。位置決め用被係合部25は具体的には板バネである。位置決め用被係合部25たる板バネは、レバー係合部材13の左側面板hの下部に一端が固定され、レバー係合部材13の底面に片持ち状に張り出されたものであり、一部が曲げ加工されて下面側に凸の三角形係合部が形成されている。
またレバー係合部材13には、図7に示すように、回動軸挿通孔51と、補助軸挿通孔52が設けられている。なお前記した板部材40にも同様の位置に回動軸挿通孔53と補助軸挿通孔54が設けられており、レバー係合部材13の回動軸挿通孔51は板部材40の回動軸挿通孔53と連通し、レバー係合部材13の補助軸挿通孔52は板部材40の補助軸挿通孔54と連通する。そしてレバー係合部材13の回動軸挿通孔51と板部材40の回動軸挿通孔53に回動軸ピン71が挿通されている。つまり、回動軸ピン71によって軸止された部位がレバー回動軸34である。
補助レバー2は、レバー回動軸34によって本体ケース23に対して回動可能に軸止されている。なお、挿通された回動軸ピン71のレバー係合部材13内部側は、合体用被当接部37として機能する。
中間部材3は、ステンレス等の金属により構成された中間本体部44とプラスチック等の合成樹脂によって構成された2個の補助部45で構成されている。即ち、中間部材3は、中間本体部44が補助部45に挟まれており、その外観は、図7に示すように、長方形部材の中間部の左側側面から一部切り欠かれた凹部55を有する形状である。また、中間本体部44と補助部45のそれぞれの輪郭線は、略同じ形状であり、中間本体部44の輪郭線が補助部45のそれより若干内側に位置している。つまり、中間本体部44の大きさは、補助部45の大きさより若干小さい。
中間本体部44には、コイルバネ接続部35と補助軸挿通孔56が設けられており、コイルバネ接続部35は凹部55よりも下部に設けられている。さらにコイルバネ接続部35は、中間部材3の厚み方向に貫通した孔である。そしてこの孔には、後述するコイルバネ4の一端部が接続されている。
また補助軸挿通孔56は、凹部55を挟んでコイルバネ接続部35と対向する側に形成されており、上記した補助レバー2に形成された補助軸挿通孔54と同様の大きさである。つまり、補助軸挿通孔56は、上記した補助レバー2の板部材40及びレバー係合部13に設けられた補助軸挿通孔52,54と連通するように配置されている。さらに、中間部材3が補助レバー2に対して回動可能に補助軸ピン70によって軸止されている。つまり、補助軸ピン70によって軸止された部位が補助レバー接続部33である。
補助部45は、補助軸挿通孔56が設けられており、中間本体部44の補助軸挿通孔56と連通するように配置される。また、補助部45にはコイルバネ接続部35が設けられておらず、溝状の切欠きが形成されている。即ち、コイルバネ接続部56は、前記切欠きに挟まれた配置である。
また、凹部55には、位置決め用係合部36が形成されており、レバー係合部13の位置決め用被係合部25が係合可能な形状である。要するに、位置決め用係合部36は、凹部55の下部の略中間に形成され、下方に凹形状の三角形係合部が形成されている。言い換えると、位置決め用係合部36は、コイルバネ接続部35の背面側に位置している。
ここで、位置決め用係合部36は、図8に示すように、中間本体部44の上面よりも補助部45の上面の方が上方に位置されているため、位置決め用被係合部25が係合する際に金属同士が当接する際に発する金属音が生じない。即ち、位置決め用被係合部25が位置決め用係合部36に係合する際には、補助部45に当接する。
また、位置決め用係合部36以外の凹部55は、合体用被当接部37が接触する合体用当接部38として機能する。なお、前記した合体用当接部38は、補助レバー接続部34と位置決め用係合部36との間である。
コイルバネ4は、引張りバネ等の引張り力を有するものである。コイルバネ4の一端は、本体ケース23に設けられた固定部62に固定された固定端であり、他端は上記した中間部材3のコイルバネ接続部35に固定されている。
緩衝手段5は、外力を抑制しようとするダンパー等で、上記したコイルバネ4による付勢力やその他の外力により生じる補助レバー2に発生するモーメント力を抑制するものである。要するに、緩衝手段5は、一定の長さを有したピストン軸43と、このピストン軸43の動作を抑制するピストン軸受部42とで構成されており、補助レバー2が閉鎖方向に回動する側に設けられている。
また緩衝手段5の両端部には、緩衝手段固定孔58,59が設けられている。詳しくは、緩衝手段固定孔59は、ピストン軸受部42の一端部に設けられ、緩衝手段固定孔58は、ピストン軸43の一端部に設けられている。なお、上述した補助レバー2の板部材40にも緩衝手段固定孔58と略同様の大きさの緩衝手段固定孔61が設けられており、緩衝手段固定孔58と緩衝手段固定孔61は連通する。そして、緩衝手段5は、固定軸ピン72によって補助レバー2に対して回動可能に軸止される。この固定軸ピン72によって軸止された部位が緩衝手段接続部39である。また緩衝手段固定孔59は、本体ケース23に設けられた固定部60に固定されている。
また、戸体21に設けられた保持部12は、図4に示すように本体部11の補助レバー2の先端を収容する収容部6と、戸体21に取り付ける取付部7により構成されている。取付部7は、収容部6の左面側(図面基準)にあり、ネジ穴等が形成された幅広の長方形状である。収容部6は、幅が取付部7の幅よりも小さく、厚みは補助レバー2のローラ17の長さと略同程度であり、取付部7と略垂直に交差する下方側の面に戸体21に略平行な切欠き状の収容溝26が形成された構成である。
収容溝26は、閉鎖面73と開放面74と溝上部面75によって構成されており、閉鎖面73と開放面74は互いに平行で、溝上部面75は閉鎖面73及び開放面74に対して略垂直に設けられている。
また、閉鎖面73の幅は開放面74の幅よりも長く、取付部7側に位置している。要するに、戸体21を閉鎖した際に、補助レバー2の先端が最初に接触するのは閉鎖面73であり、その閉鎖面73の部位は、開放面74の幅よりも幅方向に突出したところである。
次に、図面を参照にして、本実施形態の閉鎖補助装置1における各部材間の組み合わせ構成について詳細に説明する。
本実施形態の閉鎖補助装置1は、本体部11と保持部12が対となって構成されており、戸体21に保持部12、戸枠22に本体部11が設けられている。保持部12に関しては、収容溝26を補助レバー2の先端が配される側に配置し、且つ戸体21を閉鎖する際に補助レバー2のローラ17が最初に閉鎖面73に接触するように取り付けられている。
また本体部11は、本体ケース23の内部に補助レバー2,中間部材3,コイルバネ4,緩衝手段5が内蔵されている。
すなわち本体部11は、本体ケース23のケース固定部24により戸枠22の上部に固定されており、内蔵される補助レバー2は、戸体21が開閉される側に先端が向き、且つ本体ケース23から突出するように配置されている。この突出した補助レバー2の先端には、ローラ17が挟み込まれ、本体ケース23内ではレバー係合部材13が補助レバー2に挟み込まれている。そして、補助レバー2に中間部材3,緩衝手段5が接続され、間接的にコイルバネ4が接続されている。
具体的には、図4,7に示すように、本体ケース23の内部では、補助レバー2の幅広部32において、補助レバー2と中間部材3との間に挟まるようにレバー係合部材13が配されており、レバー係合部材13の回動軸挿通孔51と補助軸挿通孔52が、補助レバー2の回動軸挿通孔54,補助軸挿通孔53及び中間部材3の補助軸挿通孔56のそれぞれに対応するように配置され、それぞれの孔が連通した状態で軸ピンが挿通されている。また、補助レバー2の緩衝手段固定孔61には、緩衝手段5におけるピストン軸43の緩衝手段固定孔58が連通するように配され、軸ピンが挿通されている。
なお、図7に示すように、補助レバー2とレバー係合部材13の回動軸挿通孔51,53は、補助レバー2の外側面から回動軸ピン71が挿通され、その回動軸ピン71の両端部は本体ケース23の内側面により固定されるため、補助レバー2は本体ケース23に対して回動する。
また、レバー係合部材13と中間部材3の補助軸挿通孔52,56は、レバー係合部材13の外側面から補助軸ピン70が挿通され、その補助軸ピン70の両端部は補助レバー2の補助軸挿通孔54に内側から挿通されて固定されるため、中間部材3は補助レバー2に対して回動する。また、レバー係合部材13は、回動軸挿通孔51及び補助軸挿通孔52の2点を補助レバー2に軸止されているため、補助レバー2と回転方向に関して一体同様の動作を行う。なお、この補助軸ピン70が挿通された部位が補助レバー接続部33である。
また、レバー係合部材13の底面に片持ち状に設けられた位置決め用被係合部25と、中間部材3の凹部55に設けられた位置決め用係合部36は互いに係合可能な配置である。つまり、図1,4に示すように、本体部11と保持部12の接触以前、つまり補助レバー2が待機姿勢の間は、位置決め用被係合部25と位置決め用係合部36は互いに係合しており、補助レバー2が所定の位置(待機姿勢)を維持し続ける。詳細には、中間部材3の補助部45とレバー係合部材13の位置決め用被係合部25とが係合する。このため、中間部材3とレバー係合部13とが接触した際に、金属音が発生しない。
そしてこのとき、レバー回動軸34と補助レバー接続部33とを結ぶ直線は、コイルバネ4の固定端とレバー回動軸34とを結ぶ直線上にある。なおレバー回動軸34と補助レバー接続部33とを結ぶ直線は、コイルバネ4の固定端とレバー回動軸34とを結ぶ直線を基準としてプラスマイナス6度ずれていてもよい。
また、緩衝手段5は、ピストン軸43の緩衝手段固定孔58が補助レバー2に軸止されており、ピストン軸受部42の緩衝手段固定孔59が本体ケース23の内側面に設けられた固定部60によって固定されている。
コイルバネ4は、補助レバー2とは間接的に繋がっており、中間部材3を介して補助レバー2と接続されている。詳しくは、前記した中間部材3の凹部55に設けられた位置決め用係合部36の背面側近傍、つまり凹部55を挟んで補助軸挿通孔56と対向する位置に配されたコイルバネ接続部35にコイルバネ4の一端部が接続されている。そしてコイルバネ4の他端部は、緩衝手段5と同様に本体ケース23の内側面に設けられた固定部62によって固定されている。
上記した構成であるため、本発明の閉鎖補助装置1は、従来のような片持ち状の板バネに頼ることなく補助レバー2を待機姿勢に維持することができる。つまり、板バネと補助レバーの係合位置の調整が必要なく、組み立て作業が容易になるため、生産の効率化が図れる。
また、レバー回動軸34と補助レバー接続部33とを結ぶ直線は、コイルバネ4の固定端とレバー回動軸34とを結ぶ直線を基準としてプラスマイナス6度の範囲に位置するようにされているため、補助レバー2は待機姿勢で大きなモーメント力を受けることがない。つまり、小さな保持力でも容易に係合状態を維持することができる。言い換えると、小さな外力でも係合状態を解放することが可能であるため、閉鎖動作が開始されると確実に戸体21を戸枠22に対して閉鎖することができる。
次に上記構成を有する閉鎖動作の様子について図面を用いて詳しく説明する。
図4に示すように、補助レバー2のローラ17が保持部12に当たるまでは、補助レバー2は常に待機姿勢にある。つまり、補助レバー2が待機姿勢にあるとき、コイルバネ4の固定端と中間部材3の補助レバー接続部33とがレバー回動軸34を挟んで対向する位置にあるため、補助レバー2はコイルバネ4の引っ張り力に対して思案点又は思案点の近傍に位置する。要するに、レバー係合部13の位置決め用被係合部25と中間部材3の位置決め用係合部36とが有する係合力以上の外力は発生し得ないため、係合状態は維持され、図4のように補助レバー2は所定位置を維持する。
そして、図5に示すように、戸体21を閉鎖方向に移動させると、戸枠22に設けられた補助レバー2の先端が戸体21に設けられた保持部12に接触する。詳細には、保持部12の収容溝26の閉鎖面73に本体部11の補助レバー2のローラ17が接触する。すると、補助レバー2がレバー回動軸34を中心に図5の矢印B方向に回動する。即ち補助レバー2は待機姿勢の状態から引き寄せ姿勢(図6の姿勢)側に向かって僅かに移動する。そのため、補助レバー2が待機姿勢から閉鎖する方向に姿勢変更する場合、位置決め用被係合部25が位置決め用係合部36に対して係合が解放される方向へ摺動する。
そして、補助レバー接続部33が待機姿勢からレバー回動軸34を中心として時計周りの方向に移動することで、コイルバネ4の軸線方向が変化するため、コイルバネ4の引っ張り力により補助レバー2を閉鎖方向に移動させるモーメント力が発生する。このとき、補助レバー2のローラ17近傍は、保持部12の収容溝26に保持されている。つまり、補助レバー2は、閉鎖面73及び開放面74によって先端部が保持され、回動方向が固定されるため、補助レバー2に発生したモーメント力により戸体21が引き寄せられる。
また、本実施形態の閉鎖補助装置1は、コイルバネ4の引っ張り力が補助レバー接続部33により補助レバー2に伝わるため、補助レバー2に発生するモーメント力は、補助レバー接続部33が待機姿勢からレバー回動軸34を中心に時計周りの方向に移動するほど大きくなる。しかしながら、本発明においては、図5に示すように、緩衝手段5が補助レバー2の閉鎖方向に回動する側に設けられているため、コイルバネ4あるいはその他の外力による閉鎖方向に働くモーメント力を抑制することができる。つまり、戸体21を閉鎖する際には、戸体21に与える大小の力の大きさに関わらず、戸体21をゆっくりと大きな音を立てずに、図2,6に示すように確実に閉鎖することができる。
本実施形態の閉鎖補助装置1は、上述したように戸体21に与えた僅かな力でも完全に閉鎖できる構成である。また、それに加えて予期せぬ大きな外力が加わっても閉鎖動作が実行されないという不具合を防止できる特徴を有するため、それについて説明する。
本発明の閉鎖補助装置1では、上記したように補助レバー2が待機姿勢にあるとき、補助レバー2はコイルバネ4の引っ張り力に対して思案点または思案点の近傍にある。つまり、レバー回動軸34と中間部材3の補助レバー接続部33とを結ぶ直線は、コイルバネ4の固定端とレバー回動軸34とを結ぶ直線を基準としてプラスマイナス6度の範囲に位置している。
一方、図6に示すように、完全に戸体21が閉鎖された状況においては、補助レバー接続部33がレバー回動軸34に対して、待機姿勢の位置から時計周りの方向に移動した配置である。つまり、補助レバー2には、閉鎖方向にコイルバネ4の引っ張り力が付勢された状態が維持されている。
ここで、戸体21を開放する動作、つまり図6に示す戸体21の閉鎖状態から、図1に示す戸体21の開放状態に至る際の本体部11の動作を説明する。
本実施形態の開き戸の戸体21を閉鎖状態から開放状態に至らしめる場合、戸枠21を引っ張れる必要最小限の力で引っ張ることが一般的である。つまり通常であれば、戸体21を開放する方向に移動させる。この場合、補助レバー2が保持部12の収容溝26の開放面74に押されて戸体21が所定の位置まで開放されると、保持部12から解放され、補助レバー2がゆっくりと待機姿勢へと戻る。
しかしながら、急いでいる状況などにおいては、必要以上の引っ張り力を戸体21に加える状況が考えられる。このような状況においては、補助レバー2が待機姿勢を乗り越える場合がある。要するに、レバー回動軸34と補助レバー接続部33とを結ぶ直線が、図9に示すように、コイルバネ4の固定端とレバー回動軸34とを結ぶ直線を基準としてプラスマイナス6度の範囲を越えてしまう場合がある。
ところが本実施形態の閉鎖補助装置1は、待機姿勢あるいは補助レバー2が引き寄せ姿勢から待機姿勢に向かう状況から前記した範囲を越えて閉鎖方向と反する方向へ回動した場合でも、補助レバー2は待機姿勢を維持することができる。つまり、前記した範囲を越えた場合、図9に示すように、レバー係合部材13の内部を通るレバー回動軸34が合体用被当接部37となり、中間部材3の凹部55に位置する合体用当接部38と接触して中間部材3と補助レバー2が一体化する。そのため、補助レバー2がそれ以上の回転姿勢をとる場合には、中間部材3と補助レバー2は一体的に回転する。従って本発明では、補助レバー2が待機姿勢を越えて回動すると、コイルバネ4の姿勢が変化して思案点の位置が変わり、コイルバネ4の引っ張り力によって補助レバー2を待機位置に復帰させるモーメント力が働く。このとき、レバー係合部材13の位置決め用被係合部25と中間部材3の位置決め用係合部36は係合状態を維持している。そのため、本発明の閉鎖補助装置1は、補助レバー2が待機姿勢を過ぎて回動しても自動的に待機姿勢に復帰できる。
したがって、上記したようにコイルバネ4を中間部材3のコイルバネ接続部35に接続して補助レバー2と間接的に接続し、レバー回動軸34と補助レバー接続部33とを結ぶ直線が、コイルバネ4の固定端とレバー回動軸34とを結ぶ直線を基準としてプラスマイナス6度の範囲となるように配することで、補助レバー2がコイルバネ4の引っ張り力に対する思案点を越えて回動する場合でも、補助レバー2が待機姿勢を維持することができる。
要するに、補助レバー2が思案点を越えて回動すると、思案点をを越えた位置で中間部材3の合体用当接部38が補助レバー2の合体用被当接部37と当接する。そのため、補助レバー2がそれ以上の回転姿勢をとる場合には中間部材3が補助レバー2と一体的に回転する。そして、これによりコイルバネ接続部35の位置が移動してコイルバネ4の軸線の方向が変わる。つまり、中間部材3の回動により思案点自体が移動することになる。
従って本発明では、補助レバー2が待機姿勢の位置を越えて回動しても、コイルバネ4の姿勢が変化して思案点の位置が変わり、コイルバネ4の引っ張り力によって補助レバー2を待機姿勢に復帰させることができる。
本実施形態の閉鎖補助装置1は、戸体21に保持部12を固定し、戸枠22に本体部11を固定する構成を示したが、本発明はこれに限定されるわけではない。
例えば、戸体21に本体部11を固定し、戸枠22に保持部12を固定する構成であっても構わない。
要するに、戸体21を閉鎖する際に、本体部11の補助レバー2の先端が、保持部12に当たるような構成であれば上述した効果を得ることができる。
本実施形態の閉鎖補助装置1では、本体部11に本体ケース23を用いた構成を示したが、本発明はこれに限定されるわけではない。
例えば、引き戸形式の戸体21及び戸枠22であれば、閉鎖補助装置1を戸体21あるいは戸枠22のレール部に設ける構成であっても構わない。詳細には、戸枠22の戸体21が保持されるレールに余分な空間を設ける。そして、その空間を有する戸枠22の上部に保持部12を固定、あるいは本体部11を固定する。それと対向する側の戸体21側には、上述した実施形態の本体ケース23程度の空間をレール部側の天面に形成し、その空間に本体部11を固定、あるいは空間は形成せず保持部12を固定する。そのような構成とすることで、本実施形態と同様の効果を引き戸形式でも得ることができる。
本実施形態の閉鎖補助装置1は、係合部に板バネを用いた構成を示したが、本発明はこれに限定されるわけではない。
例えば、補助レバー2の内側に凹形状あるいは凸形状を形成し、中間部材3の外部に凸形状あるいは凹形状を形成する構成であっても構わない。この場合であっても、上述したように一定方向の外力だけが係合状態を解放できる構成とすることが好ましい。
本実施形態の閉鎖補助装置1は、保持部12の厚みが補助レバー2のローラ17の長さと同程度とした構成を示したが、本発明はこれに限定されるわけではない。
例えば、ローラ17の長さよりも短いあるいは長くても構わない。戸体21又は戸枠22に収まる程度であればよい。
本発明の閉鎖補助装置の設置状況を示す戸体が開状態のときの斜視図である。 本発明の閉鎖補助装置の設置状況を示す戸体が閉状態のときの斜視図である。 図1に示す閉鎖補助装置の拡大斜視図である。 図3に示す本体部のA−A拡大断面図及び保持部の平面図である(待機状況)。 図3に示す本体部のA−A拡大断面図及び保持部の平面図である(閉鎖途中)。 図3に示す本体部のA−A拡大断面図及び保持部の平面図である(閉鎖状況)。 本体部の分解斜視図である。 中間部材の拡大側面図である。 待機姿勢を乗り越えた図3に示す本体部のA−A拡大断面図及び保持部の平面図である。 従来技術の閉鎖補助装置を示す拡大断面図である。 従来技術の待機姿勢を乗り越えた閉鎖補助装置を示す拡大断面図である。
符号の説明
1 閉鎖補助装置
2 補助レバー
3 中間部材
4 コイルバネ
5 緩衝手段
11 本体部
12 保持部
13 レバー係合部材
21 戸体
22 戸枠
23 本体ケース
25 位置決め用被係合部
33 補助レバー接続部
34 レバー回動軸
35 コイルバネ接続部
36 位置決め用係合部
37 合体用被当接部
38 合体用当接部

Claims (7)

  1. 戸枠又は戸体の一方に設けられる本体部と、戸枠又は戸体の他方に設けられる保持部から成り、
    前記本体部にはレバー回動軸を中心に回動する補助レバーと、前記補助レバーを回動方向に付勢するコイルバネを有し、
    前記補助レバーは前記コイルバネによって待機姿勢から引き寄せ姿勢に回動され、
    前記本体部の補助レバーは待機姿勢で待機し、補助レバーが前記保持部と係合しその状態で補助レバーがコイルバネによって回動して引き寄せ姿勢に回動され、補助レバーによって戸体を戸枠側に引き寄せる閉鎖補助装置において、
    前記補助レバーと前記コイルバネとを間接的に接続する中間部材を有し、
    当該中間部材は補助レバー接続部とコイルバネ接続部と位置決め用係合部と合体用当接部とを有し、
    前記補助レバーは位置決め用被係合部を有し、
    コイルバネは一端側が固定された固定端であり他端側が前記中間部材のコイルバネ接続部に接続され、
    中間部材は補助レバー接続部が補助レバーに軸止されていて補助レバーに対して回動可能であり、前記補助レバーが待機姿勢にあるときコイルバネの固定端と中間部材の補助レバー接続部とがレバー回動軸を挟んで対向する位置にあり、
    中間部材の位置決め用係合部が補助レバーの位置決め用被係合部と係合し、前記補助レバーが待機姿勢にあるとき又は前記補助レバーが引き寄せ姿勢から待機姿勢に向かう回転方向であって待機姿勢を越えた位置において中間部材の合体用当接部が補助レバーの一部又は前記レバー回動軸と当接し、補助レバーがそれ以上の回転姿勢をとる場合には中間部材が補助レバーと一体的に回転することを特徴とする閉鎖補助装置。
  2. 補助レバーが待機姿勢にあるときレバー回動軸と中間部材の補助レバー接続部とを結ぶ直線は、コイルバネの固定端とレバー回動軸とを結ぶ直線を基準としてプラスマイナス6度の範囲にあることを特徴とする請求項1に記載の閉鎖補助装置。
  3. 中間部材は凹部を有し、補助レバーが待機姿勢にあるときレバー回動軸が中間部材の凹部内にあり、中間部材のコイルバネ接続部はレバー回動軸を挟んで補助レバー接続部と対向する位置にあることを特徴とする請求項1又は2に記載の閉鎖補助装置。
  4. 位置決め用係合部は中間部材の凹部内であってコイルバネ接続部の背面側に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の閉鎖補助装置。
  5. 位置決め用係合部と補助レバー接続部との間の部位が合体用当接部として機能することを特徴とする請求項3又は4に記載の閉鎖補助装置。
  6. 位置決め用係合部又は位置決め用被係合部にはバネが設けられ、両者の係合状態を維持することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の閉鎖補助装置。
  7. 緩衝手段を有し、前記緩衝手段は、前記補助レバーが待機姿勢から引き寄せ姿勢に回動する際の速度を抑制可能な位置に配されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の閉鎖補助装置。
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