JP5480561B2 - 開扉アシスト装置 - Google Patents

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本発明は、扉が開き始める際に開扉方向の力を付与する開扉アシスト装置に関するものである。
近年の扉の大型化や密閉性向上を背景として、扉を開き始める際、扉に開扉方向の力を付与する開扉アシスト装置が提案されている。例えば、下記特許文献1所載のものは、蓄勢されたバネがスライダを介してアームを扉側に付勢し、開扉時にアームを扉側に回動させて扉に開扉方向の力を付与する。そして、アームを元の位置に復帰させる場合には、モータを起動させてピニオンを回転させ、それと噛み合うラックをスライドさせ、そのラックがスライダをバネ力に抗して押すことでアームを逆方向に回動させる。
特開2001−107638号公報
しかしながら、上記従来の構成の場合には、バネやスライダ、ラック、ピニオン、モータというように多くの部材が必要であり、また、構造も複雑である。
それゆえに本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされ、構造がシンプルな開扉アシスト装置を提供することを課題とする。
本発明は上記課題を解決すべくなされたものであって、本発明に係る開扉アシスト装置は、扉枠に取り付けられて、扉が開き始める際にその扉に開扉方向の力を付与する開扉アシスト装置であって、扉枠に対して回動するように構成されて開扉時に扉を押し出す回動部材と、アクチュエータ本体に対して主軸が出入するように構成されたアクチュエータとを備え、該アクチュエータの主軸の出入動作によって回動部材が所定範囲で扉側及びその反対側に回動するように該主軸が回動部材に連結され、アクチュエータが扉枠に対して回動可能に構成されていることを特徴とする。
該構成の開扉アシスト装置にあっては、主軸が出入するアクチュエータを備えていて、該主軸が回動部材に連結されている。そして、主軸が出入動作することによって、回動部材が扉側とそれとは反対側に所定範囲で回動する。従って、開扉時にはアクチュエータが回動部材を扉側に回動させて開扉方向の力を付与し、その後は、アクチュエータが回動部材を反対側に回動させて元の位置に復帰させる。
そして、アクチュエータが扉枠に対して回動可能に構成されていることによって、主軸の出入動作に伴って回動部材が回動する際にアクチュエータ自身も回動できる。従って、主軸の出入動作に合わせて回動部材をスムーズに回動させることができ、また、主軸と回動部材との連結構造もシンプルなものとすることができる。
更に、回動部材及びアクチュエータを収容する本体ケースと、該本体ケースの扉に対向する面をカバーするカバー体とを備え、該カバー体はアクチュエータに取り付けられて開扉時にアクチュエータと共に扉側に回動することが好ましい。回動部材とアクチュエータが本体ケースに収容されているうえにカバー体が設けられているので、外観上の美観に優れ、ゴミや埃等も溜まりにくくなる。しかも、カバー体がアクチュエータと共に扉側に回動する構成であって、回動部材が扉側に回動していない状態ではアクチュエータとカバー体とが扉とは反対側に戻った状態となる。従って、回動部材が扉側に回動していない状態において装置がコンパクトになる。
また、回動部材及びアクチュエータを収容する本体ケースを備え、該本体ケースは扉枠に対して回動可能に構成され、通常時には本体ケースを扉枠に対して回動不能にロックし且つ異常時にはロック状態を解除して扉枠に対して回動可能な状態とするレリーズ機構が設けられていることも好ましい。ここで異常時とは、例えば、停電が発生した場合や、回動部材が扉側に回動した状態において扉に閉扉方向の過剰な力が作用したような場合である。
例えば、停電が起こったような場合には、レリーズ機構が本体ケースのロック状態を解除する。従って、回動部材が扉側に回動した状態で仮に停電になったとしても、本体ケースが扉とは反対側に回動でき、回動部材によって扉が完全に閉まらなくなるという問題が生じることがなく、扉を確実に閉扉することができる。また、回動部材が扉側に回動した状態において仮に扉に閉扉方向の過剰な力が作用した場合においても、レリーズ機構が本体ケースのロック状態を解除するので、回動部材等の装置の構成部品が破損することを確実に防止することができる。
以上のように、主軸が出入するアクチュエータの主軸を回動部材に連結させたので、開扉アシスト装置の構造をシンプルなものとすることができ、また回動部材の回動動作も確実なものとなる。
本発明の一実施形態における開扉アシスト装置を示す正面図。 図1のA−A線断面図。 図2のB−B線断面図。 同開扉アシスト装置の要部(取付ブラケット)を示す平面図。 同開扉アシスト装置の要部(装置本体)を示す平面図。 同開扉アシスト装置の要部を示す平面図であって、(a)は扉に回動アームのローラが当接している状態を示し、(b)は扉が回動アームのローラから離反した状態を示している。 同開扉アシスト装置の要部を示す断面図。 図7のC−C線断面図。 図7のD−D線断面図。 同開扉アシスト装置の要部を示す断面図であって停電時の状態(異常時)を示している。 同開扉アシスト装置の要部を示す断面図であって過負荷が作用した時の状態(異常時)を示している。 同開扉アシスト装置の使用状態を示す正面図。 同使用状態を示す側面図。 同使用状態を示す断面図であって閉扉時の状態を示す。 同使用状態を示す断面図であって所定の初期開き状態まで扉が開いた時の状態を示す。 同使用状態を示す断面図であって異常時の状態を示す。
以下、本発明の一実施形態にかかる開扉アシスト装置について図1〜図16を参酌しつつ説明する。尚、図2、図3、図14〜図16においてハッチングは省略されている。本実施形態における開扉アシスト装置は、図1〜図3に示すように、取付ブラケット1と装置本体2とを備えている。取付ブラケット1は、板金を折り曲げて形成されており、横方向に長い長方形の取付板部10と、該取付板部10の一端部(図3において右側の端部)から下方に向けて垂直に折り曲げられた縦板部11と、該縦板部11の下端部から取付板部10と対向する側に向けて水平に折り曲げられた下板部12とから構成されている。即ち、取付ブラケット1の一端部はコの字状に形成されていて、その部分において取付板部10と下板部12を上下に架橋するように本体支軸13が取り付けられている。尚、下板部12は取付板部10よりも幅狭に形成されていて、図1を正面とした場合における背面側、即ち、取付状態において扉5に近い側に偏心した位置に設けられている。従って、本体支軸13も背面側に偏心して設けられている。
該本体支軸13に装置本体2が回動可能に支持されている。装置本体2は本体ケース20を備えており、該本体ケース20が本体支軸13に支持されている。本体支軸13が上下方向に伸びているので、本体ケース20は取付ブラケット1に対して上下方向の軸線を中心として水平方向に回動可能である。該本体ケース20は、取付ブラケット1と同様に横方向に長い直方体形状の箱状であって取付ブラケット1の取付板部10の下方に位置し、その背面(扉5に対向する面)は開口している。該本体ケース20は板金からなる三つの部材をネジで互いに固定して箱状に組み立てられたものである。即ち、天面と正面と下面とからなるコの字状の部材と、左右両側面をそれぞれ構成する二つの部材とから構成されている。尚、図2〜図5に示すように、本体ケース20の天面には本体支軸13を中心とした円弧状の長孔21が形成され、該長孔21に、取付ブラケット1に取り付けられた垂れ下がり防止用のピン16が係合し、該長孔21によって本体ケース20の取付ブラケット1に対する回動範囲が規制される。また、ピン16の下部にはワッシャー17が取り付けられ、該ワッシャー17によって本体ケース20を吊り下げ支持してその垂れ下がりを防止している。
そして、かかる本体ケース20に、電動のアクチュエータ30と、扉5を開扉方向に押し出すための回動アーム40(回動部材)と、取付ブラケット1に対して本体ケース20を回動不能にロックすると共にそのロック状態を解除するためのレリーズ機構50とが収容されている。
アクチュエータ30は、本体ケース20の長手方向に沿うようにして収容され、その基端部が向かって右側を向き、その先端部が向かって左側を向いている。該アクチュエータ30は、モータ(図示せず)を内蔵する略円柱状のアクチュエータ本体31と、該アクチュエータ本体31の先端部から軸線方向に出入する主軸32とを備えている。該主軸32はアクチュエータ本体31よりも細い円柱状であってアクチュエータ本体31と同軸であり、モータの一方向の回転によってアクチュエータ本体31から出る方向(図2において向かって左側)に平行移動し、モータの他方向の回転によってアクチュエータ本体31に戻る方向に平行移動する。かかるアクチュエータ30はその基端部側において本体ケース20に回動可能に支持されている。即ち、本体ケース20の右側面の内側にはコの字状のブラケット33がネジにより取り付けられ、該ブラケット33には上下方向に伸びる支軸34が取り付けられ、該支軸34に、アクチュエータ本体31の基端部に突設された取付部31aが回動可能に支持されている。尚、アクチュエータ本体31の取付部31aは、コの字状のブラケット33の上壁と下壁の間に差し込まれるように突設されている。
更に、アクチュエータ本体31にはカバー体35が取り付けられ、該カバー体35は本体ケース20の背面の略全体をカバーする。尚、カバー体35には、その下端部から本体ケース20の内側に向かって補強板36が延設されている。該補強板36は図15に示すように平面視略三角形状であってアクチュエータ30の先端側(向かって左側)ほど幅広に形成されている。そして、図15に示すようにアクチュエータ30が回動アーム40と共に扉5側に回動した際において、本体ケース20の下面と補強板36とが所定の重なりを維持するように補強板36の幅が設定されている。
また、回動アーム40はアクチュエータ30の左側に収容されている。本体ケース20の正面中央付近の内側にはブラケット41がネジにより取り付けられており、該ブラケット41に設けられた支軸42に回動アーム40の基端部が回動可能に取り付けられている。該支軸42は上下方向に伸び、具体的には、その上端部と下端部がそれぞれブラケット41の上面と下面から突出している。その一方、回動アーム40は上下一対の板状部を備えるようにコの字状に折り曲げられた板金からなり、両板状部の基端部がそれぞれ支軸42の上端部と下端部に回動可能に連結されている。従って、回動アーム40の基端部がブラケット41を上下に挟み込む構成となっている。
一方、回動アーム40の先端部には扉5を押す押圧部としてのローラ43が設けられている。図6に示すように、回動アーム40の先端部には長孔44が形成されていて、該長孔44にローラ43の軸45が係合している。ローラ43の軸45はバネ46によって扉5に接近する方向に付勢されており、通常は、図6(b)のように、ローラ43はバネ46に押されて扉5に接近する方向に突出しており、扉5に当接すると図6(a)のようにローラ43が扉5に押され、ローラ43の軸45は長孔44内を反対側に移動する。尚、回動アーム40にはアームスイッチ47が取り付けられていてローラ43の近傍に位置しており、図6(b)のようにローラ43が扉5に当たっていない状態ではアームスイッチ47はONであり、図6(a)のようにローラ43が扉5に当たっている状態ではローラ43に押されてアームスイッチ47はOFFである。
また、回動アーム40の基端部と先端部との間の中間部の位置には、上下方向に伸びる連結軸48が取り付けられ、該連結軸48によって回動アーム40とアクチュエータ30の主軸32とが互いに回動可能に連結されている。詳細には、回動アーム40は上下一対の板状部を有するようにコの字状に形成されているので、両板状部間に連結軸48が位置し、両板状部間にアクチュエータ30の主軸32の先端部が入り込んでいる。このように、回動アーム40がコの字状に形成されてその上下の間にアクチュエータ30の主軸32の先端部が入り込むようにして両者が連結されているので、連結強度が確保されると共に上下方向の寸法が抑制される。そして、主軸32が入り状態になると回動アーム40は支軸42を中心として水平方向に平面視時計回りに所定角度回動してその先端部が本体ケース20から扉5側に突出し、逆に、主軸32が出状態になると回動アーム40は平面視反時計回りに回動して図2に示すような元の収容位置に戻る。
次に、レリーズ機構50について説明する。図2に示すようにレリーズ機構50は回動アーム40の向かって左側に位置している。図7及び図8に示すように本体ケース20の天面の内側にはコの字状のブラケット51が取り付けられ、該ブラケット51には水平方向(前後方向)に伸びる支軸52が取り付けられている。該支軸52にはボールケース53が上下方向に揺動できるように支持されている。該ボールケース53には二つのスチール製のボール54,55が収容されており、一方のボール54はボールケース53の上面開口から上方に所定量突出可能に配置されている。ボールケース53の上面開口の上方には、一方のボール54よりも若干小径の係合孔56を有する係止部材としての係止板57が位置している。該係止板57は、図8のように取付ブラケット1の取付板部10の下面にネジにより取り付けられていて扉5側から離れる方向である正面側に向かって伸びている。そして、図5に示すように本体ケース20の天面には切欠部24が形成されており、該切欠部24から係止板57の先端側が本体ケース20の内側に入り込み、該係止板57の先端部に上下に貫通する係合孔56が形成されている。図7及び図8に示すように係合孔56には一方のボール54の上部が通常時において係合している。また、ボールケース53の一端部(右端部)にはソレノイド58が取り付けられ、該ソレノイド58の軸部58aはボールケース53に挿入されて他方のボール55を左側に向かって押している。そして、停電になるとソレノイド58の軸部58aの出状態が維持されなくなるので、他方のボール55はその上方に位置する一方のボール54の重力によってソレノイド58の軸部58aと共に右側に移動する。それと同時に一方のボール54は下方に沈み込んでその上方突出量が減少し、係止板57の係合孔56との係合状態が解除される。このように、一方のボール54が係止板57の係合孔56に係合している状態がロック状態であって、本体ケース20は取付ブラケット1に対して回動不能にある。また、一方のボール54が沈み込んで係合孔56から外れるとロック状態が解除されて本体ケース20は取付ブラケット1に対して回動可能な状態となる。
また、図7及び図9に示すように、本体ケース20の左側面の内側にはブラケット59が取り付けられている。該ブラケット59には、右側に開口した部屋60が設けられると共に、該部屋60を上下に貫通するようにして軸61が回転可能に取り付けられている。該軸61の下端部はブラケット59から下方に突出していて、マイナスドライバー等の工具の先端部が係合可能に形成されている。従って、本体ケース20の下面の調整用の孔25から工具の先端部を差し込んで軸61の下端部に係合させることで軸61をその軸線まわりに回転させることができる。また、軸61の下側所定領域にはネジ部が形成されていてそのネジ部にはナット62が螺着されている。該ナット62は矩形であって前記部屋60の壁面によってその回転が止められている。従って、軸61を回転させてもナット62は回転せずに上下にスライド移動することになる。一方、部屋60の上部領域にはボールケース53の先端部53a(左端部)が右側から入り込んでいる。該ボールケース53の先端部53aには左右方向に長い長孔53bが上下に貫通して形成され、該長孔53bを軸61が挿通している。また、ボールケース53の先端部53aとナット62との間には付勢手段としてのコイルバネ63が配置されており、ボールケース53の先端部53aはコイルバネ63によって上方に付勢されている。上述したように軸61を回転させるとナット62が上下してコイルバネ63が伸縮し、ボールケース53の先端部53aを上方に付勢する付勢力の大きさを調整できる。そして、仮に、本体ケース20に背面側から正面側に向けて強い力が作用すると、コイルバネ63の付勢力に抗して図11のようにボールケース53がソレノイド58と共に支軸52を中心にして揺動して傾斜状態となり、ロック状態が解除されて本体ケース20が取付ブラケット1に対して回動可能となる。尚、ソレノイド58はボールケース53とは反対に上方に傾斜することになるが、図11及び図4、図5に示すように、本体ケース20の天面には開口部26が形成され、取付ブラケット1にも切欠部14が形成されているので、ソレノイド58と本体ケース20の天面あるいは取付ブラケット1との干渉が防止される。
以上のように構成された開扉アシスト装置Pは図12及び図13に示すように扉枠6に取り付けられて使用される。具体的には、扉5は上下の軸線を中心として水平方向に回動するように扉枠6に軸支され、その扉5にはドアクローザ7から閉じ力が付与される。開扉アシスト装置Pは、扉枠6における上枠の下面に取付ブラケット1を下方からネジ止めすることによって取り付けられる。尚、図12のように、ドアクローザ7は扉5の回動中心に近い側に位置する一方、開扉アシスト装置Pは扉5の回動中心から離れた側に位置する。
図12に示すように扉5が閉じた状態では、図14のようにアクチュエータ30の主軸32は出状態にあり、回動アーム40は本体ケース20に収容された状態にある。この状態からハンドル8を操作すると図示しない作動スイッチがONとなり、図示しないコントローラがアクチュエータ30を作動させてその主軸32を入り方向(アクチュエータ本体31に引っ込む方向)に移動させる。この主軸32の移動に伴って回動アーム40が主軸32に引っ張られながら扉5側に向かって回動する。カバー体35には図示しない開口部が形成されているので、その開口部から回動アーム40の先端側が突出し、ローラ43が扉5を開扉方向に押していきながら、図15に示すように90°を越えない角度まで回動アーム40が回動する。この回動アーム40の回動動作に連動してアクチュエータ30も回動アーム40と同じ方向に回動し、アクチュエータ30に固定されたカバー体35もアクチュエータ30と一体となって扉5側に向けて回動する。図15に示すように扉5が所定の初期開き角度に開くまで主軸32が移動すると、コントローラはアクチュエータ30を停止させる。従って、回動アーム40はそれ以上回動しない。このようにして開扉操作の初期段階において扉5には開扉アシスト装置Pから所定の開扉力が付与されることになる。
その後、ハンドル8を持ちながら引き続いて扉5を開いていくと、図6(b)のように回動アーム40のローラ43から扉5が離反することになる。ローラ43から扉5が離反するとローラ43の軸45が長孔44を移動することでアームスイッチ47がONとなり、その信号を受けてコントローラがアクチュエータ30を作動させてその主軸32を出方向(アクチュエータ本体31から突出する方向)に移動させる。これにより、回動アーム40が扉5とは反対側に回動すると共にアクチュエータ30及びカバー体35も同じ方向に向けて回動し、図14に示すような元の状態に復帰する。
一方、コントローラはタイマーを内蔵しており、作動スイッチがONになった後所定時間が経過するとアクチュエータ30を作動させて主軸32を出方向(アクチュエータ本体31から突出する方向)に移動させる。従って、所定時間内に図15に示す初期開き角度からの更なる開扉操作が行われない場合には、コントローラがアクチュエータ30を作動させて回動アーム40を元の位置に復帰させる。この回動アーム40の復帰に伴って扉5もドアクローザ7によって自動的に元の閉扉状態に戻ることになる。
また、万一、図15に示す状態で停電になった場合には、図10のようにソレノイド58の軸部58aが入り状態となってボール54が下降し、係止板57の係合孔56とボール54との係合状態が解除される。従って、ドアクローザ7の閉扉力によって回動アーム40が扉5から閉扉方向に押され、回動アーム40は突出状態のまま本体ケース20と共に図16のように閉扉方向に向けて回動する。更に、停電ではなく、図15に示す状態において仮に扉5に閉扉方向に向けて過剰な負荷が作用したような場合には、図11に示すように、ボールケース53が下側に傾斜してボール54を係合孔56から外すので、同様に、図16のように本体ケース20は回動アーム40が突出した状態のまま回動する。
尚、開扉アシスト装置Pはその主電源をON、OFFと切り替えることで、使用、不使用を選択でき、その主電源をOFFとすれば開扉アシスト装置Pを取り付けていない一般的な扉5の場合と同様の状態が得られる。その際、ソレノイド58には通電されないのでボール54が係止板57の係合孔56から下方に外れることになるが、本体ケース20がフリーで回動しない構造が採用されている。即ち、図4及び図5に示すように、本体ケース20の天面には上方に突出した小突起27が設けられ、取付ブラケット1の下面には小突起27が係合する凹部15が形成されている。従って、小突起27が凹部15に係合することで本体ケース20は取付ブラケット1に対して弱い力で係止されていることになる。尚、小突起27と凹部15との係合は弱いものであるので、本体ケース20が取付ブラケット1に仮固定されているに過ぎない。そのため、停電あるいは過負荷が扉5に作用したような異常時においては、ドアクローザ7の閉扉力や扉5に作用する閉扉方向の外力によって小突起27と凹部15との係合は簡単に外れる。
以上のように、本実施形態における開扉アシスト装置Pにあっては、主軸32が出入する電動のアクチュエータ30を使用してその主軸32を回動アーム40に回動可能に連結しているので、構造がシンプルであり、しかも、回動アーム40を確実に所定角度範囲で回動させることができる。特に、アクチュエータ30の主軸32を回動アーム40の中間部に連結させているので、回動アーム40の基端部に連結させる構成に比して、開扉アシスト装置Pの奥行き方向の寸法を容易に小さくすることができる。また、アシスト時において回動アーム40の回動の方向が扉5の開扉方向と同じ方向であるので、回動アーム40と扉5の回動の方向が逆の場合に比して扉5に開扉力を容易に与えることができると共に、回動アーム40の回動動作もスムーズになる。
しかも、アクチュエータ30が本体ケース20に回動可能に支持されていて回動アーム40と共に扉5側に回動するので、主軸32の出入動作に合わせて回動アーム40をスムーズに回動させることができ、主軸32と回動アーム40との連結構造もシンプルになる。
一方、本体ケース20の背面略全体がカバー体35で覆われているので、本体ケース20にゴミや埃が入りにくく、回動アーム40等の部品の長期安定性を確保しやすい。更に、そのカバー体35をアクチュエータ本体31に取り付けてアクチュエータ30と共に扉5側に回動するようにしているので、アクチュエータ30が扉5側に回動する構成であっても装置本体2の奥行き方向の寸法を抑制することができる。
また、装置本体2を直接扉枠6に取り付ける構造ではなく取付ブラケット1を介して取り付ける構造とし、レリーズ機構50を設けて、通常時には装置本体2を扉枠6に対して回動不能なロック状態とし、異常時にはそのロック状態を解除して扉枠6に対して装置本体2を回動可能な状態としている。従って、停電時においても扉5を閉じることができ、また、過負荷が作用した時でも回動アーム40やアクチュエータ30等の構成部品が破損することがない。更に、取り付け後においてコイルバネ63のバネ力を装置本体2の外側から容易に調整できるので、ロック状態が解除される際の負荷のレベルを容易に設定できる。
尚、レリーズ機構50としては種々の構成を採用でき、例えば、電磁石による吸着と離反によってロック状態とその解除を行うようにしてもよい。また、レリーズ機構50を省略することもできる。
また、本体ケース20の背面の長手方向の略全長に亘ってカバー体35を設けたが、背面の一部のみを覆うようにしてもよく、カバー体35を省略してもよい。
また更に、回動アーム40の形状等についても種々設計変更可能であって、その回動方向を水平方向以外の方向としてもよい。同様に、開扉アシスト装置Pを扉5の回動半径方向に伸びる横型タイプとしたが、扉5の回動軸方向に伸びる縦型タイプとしてもよい。
1 取付ブラケット
2 装置本体
5 扉
6 扉枠
7 ドアクローザ
8 ハンドル
10 取付板部
11 縦板部
12 下板部
13 本体支軸
14 切欠部
15 凹部
16 ピン
17 ワッシャー
20 本体ケース
21 長孔
24 切欠部
25 調整用の孔
26 開口部
27 小突起
30 アクチュエータ
31 アクチュエータ本体
31a 取付部
32 主軸
33 ブラケット
34 支軸
35 カバー体
36 補強板
40 回動アーム(回動部材)
41 ブラケット
42 支軸
43 ローラ
44 長孔
45 軸
46 バネ(付勢手段)
47 アームスイッチ
48 連結軸
50 レリーズ機構
51 ブラケット
52 支軸
53 ボールケース
53a 先端部
53b 長孔
54 ボール
55 ボール
56 係合孔
57 係止板
58 ソレノイド
58a 軸部
59 ブラケット
60 部屋
61 軸
62 ナット
63 コイルバネ
P 開扉アシスト装置

Claims (3)

  1. 扉枠に取り付けられて、扉が開き始める際にその扉に開扉方向の力を付与する開扉アシスト装置であって、
    扉枠に対して回動するように構成されて開扉時に扉を押し出す回動部材と、アクチュエータ本体に対して主軸が出入するように構成されたアクチュエータとを備え、該アクチュエータの主軸の出入動作によって回動部材が所定範囲で扉側及びその反対側に回動するように該主軸が回動部材に連結され、アクチュエータが扉枠に対して回動可能に構成されていることを特徴とする開扉アシスト装置。
  2. 回動部材及びアクチュエータを収容する本体ケースと、該本体ケースの扉に対向する面をカバーするカバー体とを備え、該カバー体はアクチュエータに取り付けられて開扉時にアクチュエータと共に扉側に回動する請求項記載の開扉アシスト装置。
  3. 回動部材及びアクチュエータを収容する本体ケースを備え、該本体ケースは扉枠に対して回動可能に構成され、通常時には本体ケースを扉枠に対して回動不能にロックし且つ異常時にはロック状態を解除して扉枠に対して回動可能な状態とするレリーズ機構が設けられている請求項1又は2記載の開扉アシスト装置。
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