JP3889349B2 - 観音扉閉鎖順序保障装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は観音扉閉鎖順序保障装置に関し、詳細には、例えば、配電盤ボックスの開口部を開閉する観音扉を、決められた順序で閉鎖し得るようにする観音扉閉鎖順序保障装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、配電盤ボックスなどには、その開口部を開閉する観音扉の閉鎖順序を決めているものがある。配電盤ボックスにおいて、観音扉の閉鎖順序を決める必要は、例えば、観音扉が全閉されたときに電源スイッチが自動的に入るようにする場合にある。すなわち、観音扉は2つの扉体で構成されているため、全閉されたときにこれを検出して電源スイッチを動作させるには、一つの方法として、最後に閉める扉体を決めておき、この扉体が閉まったことを検出して電源スイッチを動作させるか、若しくはこの扉体が閉鎖されたときに該扉体で電源スイッチを直接動作させればよい。
【0003】
そのため、この種の配電盤ボックスには、観音扉を構成する2つの扉体の閉鎖順序を決める(保障する)装置が取り付けられている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1に開示されている装置は、中間部をヒンジで折曲させて両端を上下動可能に軸受部と支点軸とによって支持板に旋回可能に取り付けられたてこロッドを備え、このてこロッドの一端にウエイトを兼ねた阻止板を設け、先に閉鎖される一方の扉体によりてこロッドの他端に旋回力を作用させて一端側のウエイトを移動させ、後から閉鎖される他方の扉体に取り付けたストッパー付ブラケットとの当接を避けるように構成されていた。
【0004】
【特許文献1】
実開平6−47553号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に開示された装置では、てこロッドが、観音扉における2つの旋回軸線間に延びる方向に取り付けた支持板を用いて、ボックス内に納められている。そのため、後から閉鎖される一方の扉体には、てこロッドの一端に設けられたウエイト兼阻止板に当接するストッパー付ブラケットがボックス内に進入可能に扉体の内面から突出して取り付けられ、さらに、先に閉鎖される他方の扉体が正しい順序で閉められたとき、てこロッドの一端を押し上げて他端のウエイトを回避位置へ上昇させる部材も他方の扉体内面に、ボックス内に進入可能に該内面から突出して設けられて構成されている。したがって、従来の装置は、構造が複雑で、しかもボックスに個別に取り付けなければならない部品が多く、設置が非常に面倒である、などの問題があった。
【0006】
本発明の目的は、例えば、配電盤ボックスなどの観音扉を決められた順序で閉鎖するのに適し、ユニット化されていて前記ボックスへの取り付けが容易な観音扉閉鎖順序保障装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための本発明の前提は、固定枠体で形成された開口部を開閉する一対の扉体からなる観音扉を決められた順序で閉鎖する観音扉閉鎖順序保障装置である。
【0008】
この前提における本発明の特徴としては、前記保障装置が、前記第1扉体の内面に当接可能であって前記固定枠体内から前記開口部の外へ突出可能な第1先端部を有し、前記第1扉体の前記内面が前記第1先端部に当接したときに前記固定枠体内へ移動可能な第1ロッドと、前記第2扉体の内面に当接可能であって前記固定枠体内から前記開口部の外へ突出可能な第2先端部を有し、前記固定枠体内へ移動可能ではあるが、前記第2扉体の前記内面が前記第2端部に当接しても前記固定枠体内へ移動することのない第2ロッドと、前記第1ロッドと前記第2ロッドとの間に介在しており、前記第1ロッドの前記固定枠体内への移動に連動して前記第2ロッド前記固定枠体内への移動を可能にする作動部と、前記固定枠体に取り付け可能であって、前記第1,2ロッドおよび前記作動部を支持する取付金具とを備えており、前記第1及び第2ロッドは、前記各先端部を前記開口部から前記固定枠体の外へ突出させる方向へバネ付勢されており、前記作動部が、前記第1ロッドの移動に連動して旋回し、前記第2ロッドと係合離脱して前記第2ロッドを移動又は不動にするカム板から構成され、前記取付金具に取り付けられており、前記カム板は、前記第1扉体の前記内面が前記第1ロッドに当接して前記第1ロッドが前記固定枠体内へ移動するのに連動して旋回し、前記第2ロッドと離脱することによって、前記第2ロッドを移動可能にして前記第2扉体の閉鎖を可能とすることにある。
【0011】
【発明の実施の形態】
添付の図面を参照し、本発明に係る観音扉閉鎖順序保障装置の詳細を説明すると、以下のとおりである。図1は、本発明の一実施形態に係る観音扉閉鎖順序保障装置(以下、保障装置と称する)1を配電盤ボックスに取り付けた状態で示す斜視図であり、図2は、保障装置10の正面図であり、図3は、保障装置10の側面図であり、図4は、保障装置10の取付金具11を示す分解斜視図である。この保障装置10は、図1に示すように固定枠体2で形成された開口部3を有する配電盤ボックス1に取り付けて使用される。配電盤ボックス1の固定枠体2には、一対の扉体4a,4bからなる観音扉5が開口部3を開閉可能に取り付けられている。この例では、観音扉5の閉鎖順序として、一方の扉体4aが先に閉鎖され、他方の扉体4bがその後に閉鎖されるものとし、したがって扉体4aを優先扉体と称し、扉体4bを非優先扉体と称する。
【0012】
保障装置10は、配電盤ボックス1の天板2a内面に取り付けられる取付金具11と、取付金具11に支持されたコ字形の棒状部材12とを備えている。棒状部材12は、取付金具11に回転可能に支持された支持軸部13aと、取付金具の両側部において外方へ出た支持軸部13aの各端部から該支持軸部13aに対してほぼ直角な方向へ延びる起動用の第1ロッド14および扉体閉鎖阻止用の第2ロッド15とを備えている。第1,2ロッド14,15は、支持軸部13aを中心に旋回可能であり、第1ロッド14の旋回運動は、支持軸部13aによって第2ロッド15に伝達され、該第2ロッド15を旋回させる。よって、支持軸部13aは第1ロッド14の旋回運動に連動して第2ロッド15を旋回可能にさせる作動部13を構成している。
【0013】
第1,2ロッド14,15は、旋回方向への相互の角度が約45度をなしている。各ロッド14,15と支持軸部13aとは、例えば金属製の1本の棒状部材12の一端側を90度曲げて第1ロッド14を形成し、他端側を第1ロッド14に対して支持軸部13aを中心とする角度が45度となる方向へ90度曲げて第2ロッド15とすることにより形成することができる。
【0014】
取付金具11は、図4に示すようにコ字形をした2つのブラケット16,17を組み合わせて構成されている。一方のブラケット16は、矩形状の基板部16aと、その両側部それぞれから該基板部16aに対してほぼ直角に立ち上がり、端縁から基板部16aへ向かう溝部16cを形成したU字型の側板16bとを備えている。各側板16bの溝部16cは、支持軸部13aを回転可能に支持し得るようにその直径より僅かに大きい幅寸法で形成されている。各側板16bの端縁には、該側板16bに対してほぼ直角に外側へ張り出した取付板16dが形成され、該取付板16dそれぞれには取付けネジ挿通用の孔16eが形成されている。
【0015】
他方のブラケット17は、矩形状の基板部17aと、その両側部それぞれから該基板部17aに対してほぼ直角に垂下し、端縁から基板部17aへ向かう溝部17cを形成した逆U字型の側板17bとを備えている。各側板17bの溝部17cは、支持軸部13aを回転可能に支持し得るようにその直径より僅かに大きい幅寸法で形成されている。ブラケット17の基板部17aにおいて、両側板17b間へ延びる一方の端縁には、張出部17dが該基板部17aの表面と同一面内において外方へ突出して形成されている。この張出部17dは、基板部17aとは反対方向へ屈曲した前端部を有し、この前端部の各側部には、側板17bを越えて横方向へ突出した突出片が形成され、一方の突出片は停止部17eとされ、他方はバネ掛け部17fとされている。ブラケット17における対向する側板17bの外面間寸法は、ブラケット16における対向する側板16bの内面間寸法にほぼ等しいか、それより若干小さく、ブラケット16にブラケット17を重ね合わせたとき、ブラケット17はブラケット16の側板16b間に納まる。
【0016】
取付金具11は、ブラケット17をブラケット16の側板16b間に、両者の側板16b,17bをそれぞれ相対向する方向へ向け、かつ溝部16c,17cをその幅方向において重なるように収納し、隣接する側板16b,17bどうしをネジ18により相互に連結して組み立てられている。棒状部材12は、2つのブラケット16,17を組み立てるときに一緒に取り付けられて取付金具11に支持される。すなわち、棒状部材12は、支持軸部13aを一方のブラケット16における両側板16b間に架け渡すように各溝部16cに配置し、その後他方のブラケット17を、その側板17bの溝部17cに支持軸部13aを入れるようにブラケット16の側板16b間に配置して両ブラケット16,17を連結することにより支持される。
【0017】
支持軸部13aには、回転規制ピン19が取り付けられている。回転規制ピン19は、支持軸部13aの周面から径方向内方へ形成されたネジ孔(図示せず)に、回転規制ピン19の端部に形成されたネジ部を螺合することにより支持軸部13aから径方向外方へ突出して取り付けられている。第1ロッド14の長さ方向中間部には、コイルバネ20の一端が係止され、その他端は、ブラケット17のバネ掛け部17fに係止されている。第1ロッド14には、コイルバネ20の付勢により旋回力が図3で見て矢印21方向へ付与され、この旋回力は支持軸部13aを中心に第2ロッド15を旋回させる。第2ロッド15が矢印21の方向へ旋回すると、停止部17eに当接して停止する。停止部17eに当接している第2ロッド15は、取付金具11における取付板16dの取付面と平行な平面内にある。第2ロッド15が停止位置にあるとき、第1ロッド14は、図3に示すように第2ロッド15に対して一方の旋回方向21とは反対の方向へ約45度の角度を付けた位置にある。
【0018】
この保障装置10は、第1、2ロッド14,15の各先端部14a,15aが配電盤ボックス1の開口部3から外へ突出するように固定枠体2に取り付けられる。具体的には、取付金具11は、図1に示すように各ロッド14,15の先端部14a,15aが閉鎖時の各扉体4a,4bそれぞれの内面に当接可能に固定枠体2の開口部3から外へ突出するように天板2aの内面に取付板16dの取付面を密着させて固定される。そのためには、第1,2ロッド14,15間のほぼ二等分位置が、閉鎖時の各扉体4a,4bにおける近接対峙した側縁部4c,4d間にほぼ一致するように、取付金具11を天板2aに固定することが好ましい。取付金具11が固定枠体2に固定されると、第1ロッド14は、その先端部14aが該開口部3から外へ突出するとともに、優先扉体4aの内面に直交する方向に対して斜め下方向へ延びる。また、第2ロッド15は、その先端部15aが該開口部3から配電盤ボックス1の外へ突出するとともに、非優先扉体4bの内面に対してほぼ直角に当接するようにほぼ水平に延びる。
【0019】
保障装置10が取り付けられた配電盤ボックス1では、開状態にある観音扉5の優先扉体4aが開口部3を閉鎖する状態にまで旋回されると、その内面が第1ロッド14の先端部14aに当接する。第1ロッド14は、優先扉体4aの内面に直交する方向に対して斜め下方へ延びているので、優先扉体4aは、先端部14aを配電盤ボックス1内へ押して第1ロッド14を矢印22(図3参照)の方向へ旋回させる。第1ロッド14の旋回により支持軸部13aが回転して第2ロッド15を旋回させ(旋回後の位置を図3に仮想線で示す)、第2ロッド15を水平方向、言い換えると非優先扉体4bの内面に対して垂直方向へ向いた状態から該垂直方向に対して斜め下方向へ向いた状態へ変化させる。
【0020】
次いで、非優先扉体4bが開口部3を閉鎖する状態にまで旋回されると、非優先扉体4bの内面が第2ロッド15の先端部15aに当接するが、第2ロッド15は非優先扉体4bの内面に直交する方向に対して斜め下方向へ向いているので、非優先扉体4bがその先端部15aを押して第2ロッド15を旋回させることができ、その結果非優先扉体4bの閉鎖が可能となる。
【0021】
もし誤って、非優先扉体4bが優先扉体4aに先立って開口部3を閉鎖する方向へ旋回されたときには、非優先扉体4bの内面が、第2ロッド15の先端部15aに当接する。そのときの第2ロッド15は、水平方向、即ち非優先扉体4bの内面に対してほぼ直交する方向へ延びているので、第2ロッド15に旋回が起こらず、先端部15aが固定枠体2内へ移動(回避)することはない。ゆえに非優先扉体4bの閉鎖が阻止される。
【0022】
配電盤ボックス1の固定枠体2に固定された保障装置10の第1,2ロッド14,15が人為的に図3に符号22で示す方向へ旋回させられた場合には、支持軸部13aに取り付けられた回転規制ピン19が該支持軸部13aの回転に伴って旋回し、その先端部が取付金具11におけるブラケット16の基板部16aに当接して支持軸部13aの回転を規制し、第1,2ロッド14,15の旋回運動を所定の範囲で停止させる。その所定範囲は、約90度に設定されている。すなわち、第1,2ロッド14,15が人為的に矢印22の方向へ旋回させられたとき、図3に実線で示す位置から約90度までの旋回で停止すれば、第1,2ロッド14,15への旋回力を解除すると、第1,2ロッド14,15は、バネ付勢力により元の位置に速やかに復帰する。
【0023】
この実施形態に係る保障装置10では、第1,2ロッド14,15が、1本の棒状部材12を曲げるだけで形成でき、この棒状部材12を取付金具11に支持することで構成することができる。この保障装置10を固定枠体2に固定して使用するとき、優先扉体4aによって第1ロッド14が旋回されない限り、第2ロッド15の旋回が起こらない。そのため、構成が非常に単純であり、保障装置自体の組み立てが容易であるとともに、全ての部品が取付金具11に支持されてユニット化されているので、例えば配電盤ボックスなどへの取り付けも非常に容易である。
【0024】
図5は、他の実施形態に係る保障装置30を示す正面図であり、図6は、図5のVI−VI線で切断して示す保障装置30の断面図である。保障装置30は、箱状の取付金具31と、その内部において移動可能に支持された起動用の第1ロッド34および扉体閉鎖阻止用の第2ロッド35とを備えている。取付金具31の内部には、2つの筒状部32a,32bが平行に配置され、該取付金具31に固定されている。第1,2ロッド34,35は、各筒状部32a,32b内を前進方向(図6に矢印Y1で示す方向)と後退方向(図6に矢印Y2で示す方向)とへ摺動可能に配置されている。第1,2ロッド34,35それぞれの前端部34a,35bは、取付金具31の各開口部33a,33bから突出している。各筒状部32a,32b内において、第1,2ロッド34,35の後端部と取付金具31の端板31aとの間には、コイルバネ36a、36bが配置され、第1,2ロッド34,35を、それら前端部34a,35bが取付金具31から突出する前進方向へ付勢している。
【0025】
取付金具31の内部において、第1ロッド34の前進、後退により第2ロッド35の動きを規制し又その規制を解除する作動部として、カム板37が、第1,2ロッド34,35間において、両ロッド34,35の配置平面内を旋回可能に軸38により取付金具31に支持されている。カム板37は、軸38から第1ロッド34の前端部34aへ向かう方向であって、取付金具31内で第1ロッド34と交差する方向へ延びるアーム部37aと、軸38から第2ロッド35の前端部35aへ向かう方向であって、取付金具31内で第2ロッド35と交差する方向へ延びる爪部37bとを備えている。アーム部37aは、枢軸38の位置から先端へ向かって次第にその幅寸法を小さくし、先端部には長孔37cが形成されている。長孔37cの長手方向中心線37dは軸38の中心を通る。
【0026】
第1ロッド34には、その周面から中心部を通って径方向へ貫通するスリット34bが形成されている。カム板37におけるアーム部37aの先端部は、筒状部32aの切り欠きを通って第1ロッド34のスリット34bに摺動可能に挿入されている。第1ロッド34のスリット34bに挿入されたアーム部37aの先端部は、それが移動する面に直交する方向において第1ロッド34に形成された貫通孔に長孔37c内を通すように嵌め込まれたピン39により第1ロッド34に連結されている。第2ロッド35の周面には、凹部35bが形成され、この凹部35bにはカム板37の爪部37bが筒状部32bの切り欠きを通って係脱可能に挿入されている。カム板37の爪部37bと第2ロッドの凹部35bとの係脱は、カム板37の旋回により生じる。
【0027】
第1,2ロッド34,35の長さ方向に沿う取付金具31の対向する側壁それぞれには、L字状の取付脚40がネジ止めされ、各取付脚40は、第1,2ロッド34,35が配置されている平面と平行な取付面40aを有する。各取付脚40の取付面40aには、取り付け用のネジ挿通長孔40bが形成されている。
【0028】
この保障装置30は、図1に示す保障装置10と同様に配電盤ボックス1の天板2a内面に各取付脚40の取付面40aを密着させて固定される。この例における保障装置30では、特に、第1、2ロッド34,35が閉鎖時の各扉体4a,4bそれぞれの内面に対してほぼ直交する方向へ延び、それら前端部34a,35aが各扉体4a,4bの内面に当接可能に天板2aに固定される。
【0029】
保障装置30が取り付けられた配電盤ボックス1では、開状態にある観音扉5の優先扉体4aが開口部3を閉鎖する状態にまで旋回されると、その内面が保障装置30の第1ロッド34の前端部34aに当接して押圧し、第1ロッド34をバネ36aの付勢力に抗して後退させて取付金具31内へ押し込む。第1ロッド34が後退すると、ピン39が、カム板37のアーム部37aの長孔37c内を移動しながらアーム部37aを図6の仮想線で示す位置まで反時計方向へ旋回させる。その結果、爪部37bが反時計方向へ旋回して第2ロッド35の凹部35bから離脱し、第1ロッド35の後退を可能にする。
【0030】
次いで、非優先扉体4bが開口部3を閉鎖する状態にまで旋回されると、その内面が第2ロッド35の前端部35aに当接するが、第2ロッド35は、カム板37の爪部37bが凹部35bから離脱して後退可能になっているので、非優先扉体4bが第2ロッド35をバネ36bの付勢力に抗して後退させて取付金具31内へ押し込み、非優先扉体4bが閉鎖される。
【0031】
観音扉5が閉鎖状態から開かれると、第1,2ロッド34,35は、それぞれコイルバネ36a,36bの付勢力により前進し、それら先端部34a,35aが、閉鎖時の各扉体4a,4bの各内面に当接可能に開口部3から突出する。第1ロッド34が前進すると、それに伴ってカム板37のアーム部37aが時計方向へ旋回し、同時に爪部37bは反時計方向へ旋回し、アーム部37aと爪部37bとが図6に実線で示す位置に戻り、爪部37bは前進した第2ロッド35の凹部35bに係合する。なお、第1,2ロッド34,35の各先端部34a,35aが閉鎖時の各扉体4a,4bの各内面に当接可能に開口部3から突出するように第1,2ロッド34,35が各コイルバネ36a,36bにより前進するとき、後退位置から前進位置までの移動長さは、各ロッド34,35の後端部に取り付けられたピン41が移動可能に嵌合している筒状部32a,32bの長孔42の長さ寸法によって決められている。
【0032】
もし誤って、非優先扉体4bが優先扉体4aに先立って閉鎖方向へ旋回されたときには、非優先扉体4bの内面が、第2ロッド35の先端部35aに当接する。そのときの第2ロッド35は、カム板37の爪部37bが凹部35bに係合しているため、カム板37を時計方向へ旋回させようとするが、アーム部37は、前進方向への移動が規制されている第1ロッド34に連結されていて旋回不能であるので、第2ロッド35の後退が起こらず、先端部35aがストッパーとなって非優先扉体4bの閉鎖が阻止される。
【0033】
この保障装置30は、2本のロッド34,35を取付金具31内で前後動可能に支持し、一方のロッド34が取付金具31内へ押し込まれない限り、他方のロッド35が移動することがないように取付金具31内に設けたカム板37で動作させるように構成されている。そのため、全ての部品が取付金具31に納められてユニット化されているので、例えば配電盤ボックスなどへの取り付けも非常に容易である。
【0034】
図示例の保障装置10,30では、配電盤ボックス1の内面に固定して使用するものとして説明されているが、本発明は配電盤ボックスに限定されるものではなく、観音扉を備えるコンテナ等、種々の収納ボックスに取り付けて該観音扉の閉鎖順序を決めることができる。
【0035】
【発明の効果】
本発明に係る保障装置によれば、起動用の第1ロッドと扉体閉鎖阻止用の第2ロッドとを、第1ロッドが第1扉体によって移動しない限り、第2ロッドが移動しないように取付金具に支持して構成されているので、ユニット化でき、その結果、例えば配電盤ボックスなどへの取り付けも非常に容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】観音扉閉鎖順序保障装置を取り付けた配電盤ボックスを概略的に示す斜視図。
【図2】第1実施形態に係る観音扉閉鎖順序保障装置の正面図。
【図3】図2に示す観音扉閉鎖順序保障装置の側面図。
【図4】図2に示す観音扉閉鎖順序保障装置における取付金具の分解斜視図。
【図5】第2実施形態に係る観音扉閉鎖順序保障装置の正面図。
【図6】図5のVI−VI線で切断して示す観音扉閉鎖順序保障装置の断面図。
【符号の説明】
1 配電盤ボックス
2 固定枠体
2a 天板
3 開口部
4a,4b 扉体(第1,2扉体)
4c,4d 扉体の側縁
5 観音扉
10,30 観音扉閉鎖順序保障装置
11,31 取付金具
12 棒状部材
13 作動部
13a 支持軸部(作動部)
14,34 第1ロッド
14a 先端部(第1先端部)
15,35 第2ロッド
15a 先端部(第2先端部)
34a 前端部(第1先端部)
35a 前端部(第2先端部)
37 カム板(作動部)
37a アーム部
37b 爪部

Claims (1)

  1. 固定枠体で形成された開口部を開閉する一対の第1,2扉体からなる観音扉を決められた順序で閉鎖する観音扉閉鎖順序保障装置において、
    前記保障装置が、前記第1扉体の内面に当接可能であって前記固定枠体内から前記開口部の外へ突出可能な第1先端部を有し、前記第1扉体の前記内面が前記第1先端部に当接したときに前記固定枠体内へ移動可能な第1ロッドと、前記第2扉体の内面に当接可能であって前記固定枠体内から前記開口部の外へ突出可能な第2先端部を有し、前記固定枠体内へ移動可能ではあるが、前記第2扉体の前記内面が前記第2端部に当接しても前記固定枠体内へ移動することのない第2ロッドと、前記第1ロッドと前記第2ロッドとの間に介在しており、前記第1ロッドの前記固定枠体内への移動に連動して前記第2ロッド前記固定枠体内への移動を可能にする作動部と、前記固定枠体に取り付け可能であって、前記第1,2ロッドおよび前記作動部を支持する取付金具とを備えており、
    前記第1及び第2ロッドは、前記各先端部を前記開口部から前記固定枠体の外へ突出させる方向へバネ付勢されており、
    前記作動部が、前記第1ロッドの移動に連動して旋回し、前記第2ロッドと係合離脱して前記第2ロッドを移動又は不動にするカム板から構成され、前記取付金具に取り付けられており、
    前記カム板は、前記第1扉体の前記内面が前記第1ロッドに当接して前記第1ロッドが前記固定枠体内へ移動するのに連動して旋回し、前記第2ロッドと離脱することによって、前記第2ロッドを移動可能にして前記第2扉体の閉鎖を可能とすることを特徴とする観音扉閉鎖順序保障装置。
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