JP4197382B2 - ドアガード - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ドアを換気可能に開放保持できるドアガード、とくに牽制アームと係合するアーム受具の掛止ピンが、衣服等の引っ掛かりを防ぐために、使用位置と不使用位置とに揺動変位可能に軸支してある形態のドアガードに関する。
【0002】
【従来の技術】
ドアを換気位置において開放保持できるドアガードは、例えば実公平5−29329号公報や登録実用新案第3018192号公報に公知である。いずれも牽制アームのスライド溝の奥端に掛止ピンを捕捉係合するロック体が設けてある。衣服等の引っ掛かりを防ぐために、掛止ピンを使用位置と不使用位置とに揺動可能に軸支するアーム受具は、登録実用新案第3010676号公報や、特開平8−53971号公報等に公知である。掛止ピンと、掛止ピンを軸支するピン台との間には、掛止ピンを使用および不使用の各位置において位置保持するためのクリック機構が設けてある。同様に、牽制アームも待機位置と牽制位置の各位置において、クリック機構で位置保持できるようにしてある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
牽制アームを突っ支い棒に利用して、ドアを換気位置に開放保持するドアガードの殆どは、掛止ピンを揺動不能に構成する。換気開放状態のドアに誤ってぶつかったような場合に、掛止ピンが不使用位置側へ傾動するのを避け、換気状態を確実に維持するためである。しかし、この種の掛止ピンは、ドアを閉じた状態においてドア枠の内面に突出するので、衣服を引っ掛けるおそれがある。
【0004】
掛止ピンを使用位置と不使用位置とに揺動変位できるアーム受具は、掛止ピンをばねを用いたクリック機構で各位置において位置保持しているに過ぎない。そのため、ドアを開放した状態において、掛止ピンとドアとの間に板ばね状の解錠具を取り付けてドアを閉じると、掛止ピンを不使用位置へ切り換えることができ、防犯上問題がある。
【0005】
使用位置において掛止ピンを揺動不能に固定保持することは不可能ではないが、そのために新たに部品を追加すると、その分だけアーム受具のコストが嵩んでしまう。クリックばねとして板ばねを用いるアーム受具においては、板ばねをビスでホルダーに止め付けるので、アーム受具の構成部品点数が増え、さらに掛止ピンを軸支するホルダーや板ばねの加工に多くの手間が不可欠であるため、アーク受具の製造コストが高く付いてしまう不利もある。
【0006】
この発明の目的は、衣服等の引っ掛かりを防ぐために、掛止ピンが使用位置と不使用位置とに揺動可能に軸支してあるドアガードでありながら、ドアを換気開放する場合には、掛止ピンを使用位置において揺動不能に係合保持できるドアガードを提供することにある。この発明の他の目的は、掛止ピンを使用位置と不使用位置において位置保持するためのクリック機構と、掛止ピンを使用位置において揺動不能に係合保持するロック機構とを備えていながら、部品点数を最小限化して、その分だけ製造コストが少なくて済むドアガードを提供することにある。この発明の他の目的は、使用位置と不使用位置とに揺動変位できる掛止ピンを備えていながら、掛止ピンが不正に不使用位置側へ切り換え操作されるのを確実に防止でき、従って防犯効果に優れたドアガードを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明のドアガードは、ドア1とドア枠2との間に設けられて、ドア1の開放量を出入り不能な開放量に規制し、かつドア1を換気可能に開放保持できる牽制アーム3とアーム受具5とを備えている。アーム受具5は、牽制アーム3のスライド溝8と係合する掛止ピン13と、掛止ピン13を支持するピン台14とを備えている。掛止ピン13は、ピン台14で軸支される支軸部16とピン台14の外面に突出する掛止軸部17とを一体に備えていて、掛止軸部17がスライド溝8と交差する使用位置と、使用位置から所定角度揺動してスライド溝8の外へ退避する不使用位置との間を揺動できる。使用位置において、互いに凹凸係合して掛止ピン13が不使用位置へ揺動するのを規制する突起21と凹部26とを、掛止ピン13とピン台14との間に設ける。掛止ピン13の支軸部16は、ピン台14に設けた軸受溝24で回動可能に、かつ突起21と凹部26とが係脱できる向きへスライド可能に軸支されて、ばね15で突起21と凹部26とが係合する向きに移動付勢してある。
【0008】
具体的には、掛止ピン13の支軸部16の周面と、ピン台14の軸受溝24の内奥面とのそれぞれに、互いに面接合して掛止ピン13を使用位置および不使用位置においてそれぞれ位置保持するクリック面18・28を設ける。支軸部16を移動付勢する前記ばね15を、クリック面18・28どうしを接合保持するクリックばね29で兼ねて部品数の増加を避ける。
【0009】
掛止ピン13の掛止軸部17の突出基端に揺動規制用の突起21を一体に設け、ピン台14に設けた掛止軸部17用の逃げ溝23の内面に突起21を受け入れる凹部26を一体に凹み形成する。
【0010】
牽制アーム3のスライド溝8の奥端に、掛止ピン13の掛止軸部17の周面に接当して、ドア1を換気可能に開放保持するロック体10を設ける。牽制アーム3は、ブラケット4で揺動可能に軸支されて、両者3・4間に設けたクリック機構で、待機位置と牽制位置において位置保持できるように構成する。
【0011】
掛止ピン13はピン台14で、使用位置から不使用位置を経由して、180度反転揺動した第2の不使用位置へ揺動可能に軸支する。
【0012】
ピン台14は上下方向に長い直方体状を呈するものとする。ピン台14の上下方向の中央に、直方体状の長辺部と直交する方向に向かって、該ピン台14の中央を横断するように逃げ溝23を凹み形成する。この逃げ溝23に臨む上下壁に、掛止ピン13の支軸部16を軸支する一対の軸受溝24と、支軸部突端のばね掛軸19を受け入れる一対のガイド溝25とを形成する。ガイド溝25を、軸受溝24の内奥から遠ざかる向きへ鋳抜き形成する。ガイド溝25に面して設けた開口30内に、支軸部16を移動付勢する捻りコイル形のばね15を組み込む。
【0013】
【作用および発明の効果】
掛止ピン13の支軸部16をピン台14に設けた軸受溝24で回動可能にしかも、突起21と凹部26とが係脱できる向きへスライド可能に軸支し、使用位置に揺動した掛止ピン13を、突起21と凹部26が互いに係合することによって、揺動不能な状態に保持できるようにした。従って、この発明のドアガードによれば、換気開放状態のドア1に誤ってぶつかった場合にも、掛止ピン13が不使用位置側へ揺動するのを防止して、ドア1を確実に開放状態に維持できる。また、ドア1を閉じ操作した後、掛止ピン13をばね15の付勢力に抗しながら、押し込み操作し、突起21と凹部26との係合を解除した状態で掛止ピン13を揺動操作すると、掛止ピン13を不使用位置に切り換えて、衣服の引っ掛かりを防ぐことができる。
【0014】
上記のように、掛止ピン13は掛止軸部17の軸中心に沿って押し込み操作したうえで、支軸部16を中心にして揺動操作すると、不使用位置へ切り換えることができる。しかし、牽制アーム3が掛止ピン13と係合している状態では、牽制アーム3が邪魔になって掛止ピン13を押し込み操作できない。従って、牽制アーム3で規定されたドア隙間から手を差し込んで掛止ピン13を切り換え操作できないのはもちろんのこと、何等かの器具や治具を用いたとしても、掛止ピン13が屋外側から切り換え操作されるのを確実に阻止して、ドアガードの防犯機能を向上できる。
【0015】
掛止ピン13の支軸部16と、ピン台14の軸受溝24の内奥面とのそれぞれに、互いに接合して掛止ピン13を使用位置と不使用位置において位置保持するクリック面18・28を設け、支軸部16を移動付勢するためのばね15を、クリックばね29として利用したアーム受具5によれば、クリック機構とロック機構とを備えているアーム受具5であるにもかかわらず、その構成部品点数を最小限化して、ドアガードの製造に要するコストを減らすことができる。
【0016】
掛止ピン13を使用位置に位置保持するための突起21と凹部26とは、掛止ピン13と逃げ溝23とのいずれの側にでも設けることができる。しかし、突起21を掛止ピン13に、凹部26を逃げ溝23にそれぞれ設けると、逆の形態を採る場合に比べて、掛止ピン13とピン台14の加工を容易化でき、両者の加工に要するコストを削減することができる。掛止ピン13の剛性を強化できる点でも有利である。
【0017】
牽制アーム3に設けたロック体10を掛止ピン13に接当係合させて、ドア1を換気状態に開放保持するドアガードによれば、ドア1を閉じ位置から単に開き操作するだけで、ロック体10を掛止ピン13に接当係合させてドア1を開放保持できるうえ、ロック体10の弾性に抗してドア1を閉じ操作するだけで、ロック体10と掛止ピン13との接当係合を解除できる。つまり、ロック体10を切り換える必要もなくドア1を開放保持し、あるいは閉じ操作できる。
【0018】
掛止ピン13を使用位置から180度反転した第2の不使用位置へ揺動可能に軸支したアーム受具5によれば、ドアガードを外開きドア以外に、内開きドアや親子ドアにも適用できるうえ、左右の勝手違いにも対応できるので、1種のアーム受具5を用意しておくだけで、全てのドア構造に適用できる汎用性に優れたドアガードを得ることができる。
【0019】
ピン台14に軸受溝24とガイド溝25とを鋳抜き形成し、ガイド溝25に面して鋳抜き形成した開口30内に、支軸部16を移動付勢するためのばね15を組み込んだアーム受具5によれば、掛止ピン13の支軸部16を軸受溝24に組み付けた後、ピン台14の締結面の側からばね15を組むだけでアーム受具5を完成できるので、組み立てに要する手間を減らすことができる。さらに、ばね15を掛止ピン13の抜け止め体として利用するので、その分だけアーム受具5の構造を簡素化して、製造コストを節約できる。
【0020】
【実施例】
図1ないし図9はこの発明に係るドアガードを外開きドアに適用した実施例を示す。図2において、符号1は一側端が揺動自在に支持してあるドア、2はそのドア枠である。ドアガードはドア1の側に装着される牽制アーム3と、牽制アーム3を支持するブラケット4と、ドア枠2側に装着されるアーム受具5とからなる。
【0021】
図3において、ブラケット4はビスで締結される座板6の片面に、上下一対の軸受部7を立設したダイキャスト成形品からなる。牽制アーム3はアーム本体3Aと外装体3Bとからなり、前者はステンレス板材製のプレス成形品で、後者はプラスチック成形品で形成してある。アーム本体3Aと外装体3BとはそれぞれU字枠状に形成されており、外装体3Bをアーム本体3Aに外嵌装着することにより一体化される。U字枠部の間に、後述する掛止ピン13と相対スライドするスライド溝8を設け、その開口端の側にスライド溝8より広幅の溝始端9を設ける。スライド溝8の奥端寄りには、掛止ピン13を係合保持する一対のロック体10が、外装体3Bと一体に形成してある。ロック体10は弾性変形して掛止ピン13の通過を許す。
【0022】
牽制アーム3の溝始端9側の端部をブラケット4の軸受部7の間に当てがい、これらをピン11で連結することにより、牽制アーム3はドア1の内面に沿う待機姿勢(図2に想像線で示す状態)と、ドア1の面壁とほぼ直交する牽制姿勢(図2に実線で示す状態)とに揺動変位できる。図示していないが、牽制アーム3とブラケット4との間にはクリック機構が設けてあって、上記の各姿勢において牽制アーム3を位置保持できる。
【0023】
アーム受具5は、先のスライド溝8と係合する掛止ピン13と、掛止ピン13を支持するピン台14、および掛止ピン13を移動付勢する一対のばね15とで構成する。
【0024】
図4において掛止ピン13は、支軸部16と支軸部16の中央から突設される掛止軸部17とを一体に設けたT字状のダイキャスト成形品からなる。支軸部16の両側端の周面4個所には、平坦面からなるクリック面18を形成し、さらに支軸部16の両側端に小径のばね掛軸19を設ける。掛止軸部17は丸軸で形成し、その突端に丸軸部分より大径の抜け止め用の頭部20を設ける。丸軸部の基端の両側には、角ブロック状の突起21を設ける。
【0025】
ピン台14は上下に長い直方体状のダイキャスト成形品からなり、その上下中央にピン台14を内外に横断する逃げ溝23を凹み形成し、逃げ溝23に臨む上下壁に先の支軸部16を受け入れる軸受溝24と、ばね掛軸19を受け入れるガイド溝25とを鋳抜き形成している。この鋳抜き開口の側から掛止ピン13の支軸部16を軸受溝24内へ差し込み装填することにより、掛止ピン13は支軸部16を中心にして揺動自在に、しかも支軸部16が軸受溝24に沿ってスライド可能に軸支される。
【0026】
上記のように掛止ピン13をピン台14で軸支することにより、掛止ピン13は、掛止軸部17がドア枠2から直交状に突出して、その丸軸部が逃げ溝23で受け止められる使用位置(図2に実線で示す状態)と、使用位置から室内外へ90度揺動して、掛止軸部17がドア枠2に沿う不使用位置(図2に想像線で示す状態)との間を揺動できる。
【0027】
使用位置における掛止ピン13を、内外方向のいずれへも揺動不能にロック保持するために、逃げ溝23の内奥に突起21用の凹部26を凹み形成し、支軸部16を一対のばね15で突起21が凹部26と係合する向きに移動付勢している。ばね15は捻りコイル形のばねからなり、ばね腕の一方をばね掛軸19の周回溝に係止し、他方のばね腕をピン台14の内面壁で受け止める。
【0028】
使用位置と不使用位置において、掛止ピン13を位置保持するために、掛止ピン13の支軸部16の両端に4個のクリック面18を設け、さらに軸受溝24の内奥面に平坦面からなるクリック面28を設けている。先のばね15は、両クリック面18・28を接合付勢するためのクリックばね29を兼ねている。
【0029】
掛止ピン13をピン台14に組み込んだ状態において、一対のばね掛軸19はガイド溝25に面した開口30(図4参照)を介して、ピン台14の内面に突出している。この開口30の内方に先のばね15を、ピン台14の締結面の側から組み込んで、図5に示すようにばね掛軸19に掛止することにより、掛止ピン13は軸受溝24の奥端の側へ向かって移動付勢され、同時に軸受溝24から抜け外れ不能に保持される。
【0030】
アーム受具5は、掛止ピン13が水平回動する状態でドア枠2にビス止めする。ドア1を閉じた状態において掛止ピン13を使用位置に切り換え、さらに牽制アーム3を室内側へ揺動して牽制姿勢にすると、掛止軸部17とスライド溝8とが交差する。従って、ドア1を開き操作すると、ドア1と同行揺動する牽制アーム3が掛止軸部17に対して相対スライドする。掛止軸部17がスライド溝8の奥端に達する直前に、掛止軸部17はロック体10を弾性変形させながら乗り越え、溝端とロック体10とによって係合捕捉される。この状態で換気を行う。ロック体10の弾性に抗してドア1を閉じ操作すると、掛止軸部17がロック体10を逆向きに乗り越えてドア1側へ相対移動するので、支障なくドア1を全閉操作できる。
【0031】
掛止ピン13を不使用位置へ戻す場合には、牽制アーム3を待機位置へ戻した後、図6および図7に示すように掛止軸部17をばね15の付勢力に抗して押し込み操作し、突起21と凹部26との係合を解除する。その状態のまま掛止ピン13を図7に矢印で示す向きへ揺動操作することにより、掛止ピン13を不使用位置へ切り換えることができる。その間に、クリック面18の間の支軸部16の円弧周面がピン台14側のクリック面28に接当する(図8および図9参照)。従って、掛止ピン13を不使用位置まで揺動させると、両クリック面18・28面はばね15の付勢力を受けてパチンと接合するので、使用者は掛止ピン13が確実に不使用位置へ切換わったことを知ることができる。使用位置においても同様のクリック感を得ることができる。
【0032】
上記のドアガードは、図2に示すように掛止ピン13が使用位置から不使用位置を経由して、180度反転した第2の不使用位置まで揺動できる。こうしたドアガードによれば、外開きドア以外に、内開きドアや親子ドアにもドアガードを共通して適用できるうえ、上下対称の構造であるのでドアの左右勝手の違いにも対応できる。
【0033】
上記の実施例以外に、突起21をピン台14側に設け、凹部26を支軸部16に設けることができる。なお、掛止ピン13用のクリックばねは、支軸部16とピン台14との間に別途設けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2におけるA−A線断面図である。
【図2】アーム受け具を破断したドアガードの平面図である。
【図3】図2におけるB−B線矢視図である。
【図4】掛止ピンと中央で破断したピン台の分解斜視図である。
【図5】ばねの掛止構造を示すアーム受具の横断平面図である。
【図6】図1におけるC−C線断面図である。
【図7】掛止ピンの揺動途中状態を示す断面図である。
【図8】図1におけるD−D線断面図である。
【図9】支軸部の回動途中状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ドア
2 ドア枠
3 牽制アーム
5 アーム受具
8 スライド溝
13 掛止ピン
14 ピン台
15 ばね
16 支軸部
17 掛止軸部
21 突起
23 逃げ溝
24 軸受溝
26 凹部
Claims (5)
- ドア(1)とドア枠(2)との間に設けられて、ドア(1)の開放量を出入り不能な開放量に規制し、かつドア(1)を換気可能に開放保持できる牽制アーム(3)とアーム受具(5)とを備えており、
アーム受具(5)は、牽制アーム(3)のスライド溝(8)と係合する掛止ピン(13)と、掛止ピン(13)を支持するピン台(14)とを備えており、
掛止ピン(13)は、ピン台(14)で軸支される支軸部(16)とピン台(14)の外面に突出する掛止軸部(17)とを一体に備えていて、掛止軸部(17)がスライド溝(8)と交差する使用位置と、使用位置から所定角度揺動してスライド溝(8)の外へ退避する不使用位置との間を揺動でき、
使用位置において、互いに凹凸係合して掛止ピン(13)が不使用位置へ揺動するのを規制する突起(21)と凹部(26)とが、掛止ピン(13)とピン台(14)との間に設けられており、
掛止ピン(13)の支軸部(16)は、ピン台(14)に設けた軸受溝(24)で回動可能に、かつ突起(21)と凹部(26)とが係脱できる向きへスライド可能に軸支されて、ばね(15)で突起(21)と凹部(26)とが係合する向きに移動付勢してあり、
掛止ピン(13)の支軸部(16)の周面と、ピン台(14)の軸受溝(24)の内奥面とのそれぞれに、互いに面接合して掛止ピン(13)を使用位置および不使用位置においてそれぞれ位置保持するクリック面(18・28)が設けられており、
支軸部(16)を移動付勢する前記ばね(15)が、クリック面(18・28)どうしを接合保持するクリックばね(29)を兼ねていることを特徴とするドアガード。 - 掛止ピン(13)の掛止軸部(17)の突出基端に揺動規制用の前記突起(21)が一体に設けられ、ピン台(14)に設けた掛止軸部(17)用の逃げ溝(23)の内面に突起(21)を受け入れる凹部(26)が一体に凹み形成してある請求項1記載のドアガード。
- 牽制アーム(3)のスライド溝(8)の奥端に、掛止ピン(13)の掛止軸部(17)の周面に接当して、ドア(1)を換気可能に開放保持するロック体(10)が設けられており、
牽制アーム(3)は、ブラケット(4)で揺動可能に軸支されて、両者(3・4)間に設けたクリック機構で、待機位置と牽制位置において位置保持できるように構成してある請求項1または2記載のドアガード。 - 掛止ピン(13)がピン台(14)で、使用位置から不使用位置を経由して、180度反転揺動した第2の不使用位置へ揺動可能に軸支してある請求項1、2または3記載のドアガード。
- ピン台(14)は上下方向に長い直方体状を呈しており、
ピン台(14)の上下方向の中央には、直方体状の長辺部と直交する方向に向かって、該ピン台(14)の中央を横断するように逃げ溝(23)が凹み形成されており、
この逃げ溝(23)に臨む上下壁に、掛止ピン(13)の支軸部(16)を軸支する一対の軸受溝(24)と、支軸部突端のばね掛軸(19)を受け入れる一対のガイド溝(25)とが形成されており、
ガイド溝(25)は、軸受溝(24)の内奥から遠ざかる向きへ鋳抜き形成されており、
ガイド溝(25)に面して設けた開口(30)内に、支軸部(16)を移動付勢する捻りコイル形のばね(15)が組み込んである請求項1、2、3または4記載のドアガード。
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