JP4017728B2 - 窓換気用のステー - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、開口枠に軸支した牽制アームで窓を換気位置において自動的にロック保持でき、必要時には牽制アームによる牽制作用を規制して、窓を閉じ状態から直接に全開放操作できる窓換気用のステーに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のステーは、実公昭55−14700号公報に公知である。そこでは、窓の側面に牽制アームの上端を軸支し、牽制アームの下端に設けたスライドピンを開口枠に設けたガイド枠で上下スライド自在に案内支持している。ガイド枠の内部には、ばねで揺動付勢されたロックレバーが設けてあり、窓を閉じ位置から換気位置まで開き操作すると、ロックレバーがスライドピンの頭部を自動的に係合捕捉して、窓を開閉不能にロック保持している。このロックレバーをロック解除操作するために、ガイド枠に解除つまみが設けてある。ガイド枠をロック解除した後、スライドピンをさらに上方スライドさせると、ピン頭部をガイド溝から抜き出して、窓を全開放できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のステーは、窓を閉じ位置から換気位置まで単に開き操作するだけで、窓を牽制アームで自動的にロック保持できる。しかし、窓を全開放操作する場合には、窓を換気位置まで開いたうえで、ロックレバーをロック解除操作してスライドピンを上方スライドさせ、さらにピン頭部をガイド溝から抜き出さねばならず、一連の操作が面倒である。つまり、非常時の混乱した状況下では、窓の全開放操作が迅速に行えない。全開放した窓を閉じる場合には、逆の手順に従って牽制アームをガイド枠に組む必要もある。
【0004】
ガイド枠の内部にガイド溝と直交する向きに揺動するロックレバーを配置するので、ガイド枠の厚み寸法が大きくなるのを避けられず、窓と開口枠の対向間隔が小さい場合に適用できない。また、牽制アームの動きが垂直平面内での姿勢変化に限られるので、例えば一般に多用される揺動窓に適用できない。
【0005】
牽制アームを、縦軸まわりに屈折可能に連結した一対のアームで構成して、揺動する窓に無理なく追従できるようにしたステーがあるが(実公平5−20845号公報)、この種類の牽制アームは、窓が風を受けた場合にがた付きやすい。アーム構造が複雑になる不利も免れない。
【0006】
この発明の目的は、窓を閉じ位置から開き操作するだけで、換気位置において開閉不能に自動ロックでき、しかも必要時には、牽制具を備えていない通常の窓と同様に、窓を閉じ位置から直接全開放操作できる窓換気用のステーを提供することにある。
この発明の他の目的は、牽制アームを作動可能な状態と作動不能な状態とに切り換えることができ、この状態切り換えによって窓を閉じ位置から直接全開放操作でき、あるいは窓を換気位置において自動的にロック保持できる、窓換気用のステーを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明の窓換気用のステーは、図2に示すごとく開口枠1に固定したベース4と、ベース4に設けた支軸5で内外方向へ揺動自在に支持される牽制アーム6と、窓2に固定した牽制アーム6用の掛止ピン7とを備えている。牽制アーム6の板面には、図1に示すごとく窓2を閉じた状態において掛止ピン7の進入を許す導入溝12と、導入溝12に連続してアーム揺動端側へ延びるガイド溝13と、ガイド溝13の先端に連続して屋外側へ折れ曲がるロック溝14とが設けてある。牽制アーム6とベース4との間には、待機状態において牽制アーム6を屋外側へ向かって揺動付勢するばね9を設ける。ベース4に、待機状態の牽制アーム6を揺動不能に係合保持するアームロック8を設ける。ベース4に対してアームロック8は、牽制アーム6を係合保持する全開放位置と、牽制アーム6との係合を解除する換気開放位置とに変位可能に支持する。
【0008】
上記のばね9は、図4ないし図6に示すごとく互いに接近する向きにくせ付けされた一対のばね腕9b・9cと、コイル部9aとを備えた∝字状のねじりコイルばねからなる。ばね9は、そのコイル部9aを支軸5で回動可能に支持し、一対のばね腕9b・9cをベース4と牽制アーム6に設けたばね受け15・16とにそれぞれ掛止する。
【0009】
アームロック8と牽制アーム6とは、牽制アーム6の揺動変位を吸収する逃げ溝25を備えたリンク10を介して連結する。アームロック8は、全開放位置と、換気開放位置と、ロック解除位置とにわたって往復スライド可能にベース4で支持する。アームロック8が換気開放位置からロック解除位置へ変位するのに連動して、牽制アーム6がばね9の付勢力に抗してリンク10を介してロック解除操作されるように構成する。
【0010】
【作用】
窓2を閉じた状態において、牽制アーム6は、窓2と開口枠1との間に収まっている。窓2に設けた掛止ピン7は牽制アーム6の導入溝12内に進入して、牽制アーム6をばね9の付勢力に抗して受け止めている。窓2を開き操作すると、牽制アーム6は屋外側へ追従揺動し、その結果、掛止ピン7が導入溝12からガイド溝13へと移行し、ガイド溝13の奥端においてロック溝14が掛止ピン7に係合して、窓2を開閉不能に係合保持する。
【0011】
掛止ピン7がガイド溝13を移行する間に、ばね9は一対のばね腕9b・9cどうしが近付くように牽制アーム6に同行して揺動変位する。この変位に伴って、一対のばね腕9b・9cとこれらを受け止める一対のばね受け15・16の掛止関係が入れ換わり、牽制アーム6側のばね受け16がばね腕9bを拡開する向きに弾性変形させる。つまり、それまで屋外側へ揺動付勢されていた牽制アーム6が、屋内側へ揺動付勢されるようにばね9の状態が切り換わる。この付勢力によって、ロック溝14が掛止ピン7に係合する。ばね9の付勢力に抗して牽制アーム6を屋外側へ揺動させると、掛止ピン7はロック溝14から抜け出てガイド溝13に臨むので、この状態で窓2を閉じ操作できる。このとき掛止ピン7は、ガイド溝13を逆行して導入溝12へ移行する。
【0012】
窓2を閉じた状態において、アームロック8を全開放位置へ変位操作すると、牽制アーム6がアームロック8で揺動不能に係合保持される。そのため、窓2を開き操作すると、掛止ピン7は導入溝12から抜け出て、牽制アーム6との連繋関係を断つ。従って、窓2を閉じ位置から直接全開放操作できる。アームロック8を全開放位置から換気開放位置へと変位操作すると、アームロック8による牽制アーム6の拘束が解かれるので、牽制アーム6は窓2に追従して揺動できる。
【0013】
アームロック8を利用して、掛止ピン7とロック溝14との係合状態をばね9に抗して解除するために、アームロック8と牽制アーム6とをリンク10で連結する。アームロック8を換気開放位置からロック解除位置へスライド変位させると、牽制アーム6はばね9の付勢力に抗して屋外側へ強制的に突き出される。この突き出し揺動によって、掛止ピン7がロック溝14から抜け出てガイド溝13に臨むので、窓2を閉じ操作できる。このとき、牽制アーム6の復帰揺動動作がリンク10を介してアームロック8に伝わり、アームロック8はロック解除位置から換気開放位置へ復帰操作される。
【0014】
上記のように、牽制アーム6に設けたロック溝14と掛止ピン7とで換気ロック状態を維持し、さらにベース4、アームロック8、牽制アーム6等のステー構成部品のそれぞれを板状材で形成したステー構造によれば、ステー全体の厚み寸法を小さくできる。
【0015】
【実施例】
図2および図3において符号1は開口枠、2はプラスチック製のサッシュで形成した窓である。窓2は開口枠1に固定した上下一対のヒンジ3で揺動開閉自在に支持してある。窓2を閉じた状態においては、図外の錠で窓2を閉じ位置に固定保持できる。窓2を換気開放位置において開閉不能にロック保持するために、窓2の揺動先端側の窓縦枠と、開口枠1との間に本発明のステーが配設されている。
【0016】
図3において窓換気用のステーは、開口枠1にビスで固定されるベース4と、ベース4に設けた支軸5で、開口枠1の内外方向へ揺動自在に支持した牽制アーム6と、窓2の窓縦枠に固定した掛止ピン7と、牽制アーム6の動きを制御するアームロック8と、牽制アーム6を揺動付勢するばね9と、リンク10などで構成する。
【0017】
ベース4は縦長四角形状のステンレス板からなり、その板面の屋内側の側縁下半部に沿って案内溝11を通設する。この案内溝11より上方に牽制アーム6の支軸5がかしめ固定される。板面の空き領域には、3個のビス挿通孔を設ける。牽制アーム6は帯板状のステンレス板材からなり、その上端に支軸5を相対回転自在にかしめ連結する。牽制アーム6の板面の下半側は、上半側の板面より広幅に形成してあって、その板面部分に掛止ピン7用の係合溝が通設してある。
【0018】
係合溝は3個の溝部分からなる。すなわち係合溝は、広幅の板面部の上端に設けられて、屋外側の板面側縁で開口する横向きの導入溝12と、導入溝12の中途部下縁に連続してアーム下端側へ延びるガイド溝13と、ガイド溝13の下端に連続して屋外側へ直交状に折れ曲がるロック溝14との3個の溝部分を持つ。ガイド溝13の殆どの部分は、屋外側へ向かって突出する湾曲線状に形成してある。これは牽制アーム6が窓2に同行して揺動するとき、牽制アーム6の下半側周縁壁が窓縦枠と接当干渉するのを避けるための措置であって、窓縦枠の断面形状によってはガイド溝の殆どの部分を直線状の溝で形成してもよい。但し、その場合にも、ガイド溝13の導入溝12側の端部は、掛止ピン7の移行を確実なものとするために屋外側へ傾けておく。なお、図において牽制アーム6の下端の周縁が丸めてあるのも、窓縦枠との接当干渉を避けるためである。
【0019】
牽制アーム6を揺動付勢するために、支軸5にばね9を組む。このばね9はコイル部9aから一対のばね腕9b・9cを突出した捻じりコイルばねからなり、コイル部9aを牽制アーム6とベース4との間の支軸5に外嵌し、一対のばね腕9b・9cをベース4側に固定したばね受け15と、牽制アーム6側に固定したばね受け16とにそれぞれ掛止する。この掛止状態におけるばね9の形状は∝字状になっていて、一対のばね腕9b・9cが互いに接近する向きにくせ付けしてある。ばね9の動作状態は、牽制アーム6の揺動動作に連動して変化する。このことは後述する。
【0020】
掛止ピン7は、牽制アーム6の係合溝と係合する軸部7aを有し、軸部7aの突端に抜け止め用のフランジ7bが張り出し形成されている。開放下の窓2を閉じ操作すると、軸部7aが導入溝12内に進入して、前記ばね9で揺動付勢された牽制アーム6を受け止める。
【0021】
牽制アーム6を作動可能な状態と、作動不能な状態とに切り換え操作するために、ベース4にアームロック8を設け、さらにアームロック8で係合捕捉されるピン20を牽制アーム6に設けてある。アームロック8は、クランク状に折り曲げられたロック腕21と、ロック腕21の屋内側の端部に固定した操作用のつまみ22とからなり、ロック腕21のベース部に固定したスライドピン23を、ベース4に設けた案内溝11で上下スライド自在に案内支持する。ベース4に沿うロック腕21のベース部の板面下縁には、ピン20と係合する半円状の係合凹部24が設けられている。
【0022】
上記のようにベース4に上下スライド自在に支持したアームロック8は、係合凹部24がピン20に係合する図4の全開放位置と、係合凹部24がピン20の上方へ退避スライドする図5の換気開放位置と、換気開放位置よりさらに上方へ変位したロック解除位置とに往復スライドできる。なお、ベース4に組み付けたアームロック8は、図2に示すようにそのつまみ22が開口枠1の縦枠の枠内面において、屋内に臨んでいる。
【0023】
アームロック8と牽制アーム6とはリンク10を介して連結してある。詳しくは、リンク10の一端(下端)をロック腕21に固定したスライドピン23に連結し、リンク10の他端(上端)に設けた逃げ溝25を牽制アーム6に設けたばね受け16に連結する。牽制アーム6が支軸5を中心にして内外に揺動するのに対して、アームロック8は案内溝11に沿って上下スライドする。これら両者6・19の動きの差を許容して、牽制アーム6の揺動変位を吸収し、さらにアームロック8が牽制アーム6から独立して上下スライドするために、リンク10に逃げ溝25が設けられている。
【0024】
上記のように構成したステーは、アームロック8を図4に示すように全開放位置に操作して、その係合凹部24でピン20を係合保持することにより、牽制アーム6を揺動不能に保持できる。この状態では掛止ピン7が導入溝12に対して支障なく出入りし、窓2を自由に開閉操作できる。従って、窓2を閉じ位置からそのまま全開放操作できる。
【0025】
窓2を閉じた状態において、アームロック8を図5に示すように換気開放位置にスライド操作すると、係合凹部24によるピン20の拘束が解かれる。この状態では、牽制アーム6の下端側がばね9の付勢力を受けて屋外側へ揺動しようとする。しかし、導入溝12内に位置する掛止ピン7が溝奥端に接当して牽制アーム6を受け止めるので、牽制アーム6は開口枠1に沿うほぼ垂直の待機状態を維持する。
【0026】
窓2を開き操作すると、掛止ピン7は導入溝12内にあってこれの屋外側へ移動する。そのためばね9で付勢された牽制アーム6は、掛止ピン7の変位に追従して屋外側へ揺動する。つまり牽制アーム6は垂直の待機状態から上端の支軸5を中心にして下端側が外方へ揺動する。そのため、掛止ピン7が導入溝12からガイド溝13へと移り、掛止ピン7はガイド溝13内へ相対的に進入する。
【0027】
掛止ピン7とガイド溝13との相対移動の途中に、ばね9の状態が切り換わる。それまでは、図5に向かって右方のばね腕9cが牽制アーム6側のばね受け16に接当して、アーム全体を付勢していた。この状態から牽制アーム6が揺動すると、右方のばね腕9cが左方のばね腕9bの側へ近付く。そして、牽制アーム6側のばね受け16の中心が、支軸5とベース4側のばね受け15との中心どうしを結ぶ線よりも屋外側へ達すると、図6に示すように右方のばね腕9cはベース4側のばね受け15で受け止められ、左方のばね腕9bは牽制アーム6側のばね受け16で受け止められる。その結果、以後は左方のばね腕9bの付勢力に抗しながら、牽制アーム6が掛止ピン7によって屋外側へ揺動操作される。このように、ばね受け16と接当するばね腕が切り換わることにより、牽制アーム6は窓開放初期とは逆に屋内側へ揺動付勢されるようになる。従って、掛止ピン7がガイド溝13の下端に達すると、牽制アーム6はばね力によって屋内側へ揺動され、図1に示すようにロック溝14が掛止ピン7と係合して窓2を換気位置に固定する。
【0028】
上記のように、掛止ピン7がロック溝14と係合した状態では、掛止ピン7の内外方向への移動が拘束される。従って、窓2の内外面に風を受ける場合にも、窓2と牽制アーム6とががた付くことはない。このとき、アームロック8は牽制アーム6によってリンク10を介して上方にスライド操作されており、換気開放位置より上方に位置している。
【0029】
窓2を閉じる場合には、アームロック8を上記のスライド位置から図1の矢印で示すようにロック解除位置へ上方スライド操作して、ロック溝14と掛止ピン7の係合を解く。アームロック8を上方スライド操作すると、逃げ溝25の下端がばね受け16に接当して、牽制アーム6をばね9の付勢力に抗して、屋外側へ突き出し揺動する。これにより、ロック溝14は掛止ピン7から外れ、ガイド溝13の下端に掛止ピン7が臨む。以後は、窓2を閉じ操作することにより、牽制アーム6が屋内側へ復帰揺動される。この間にばね9の状態が切り換わって、牽制アーム6は再び屋外側へ揺動付勢される。牽制アーム6が復帰揺動するとき、アームロック8はリンク10を介して下方にスライド操作されて、換気開放位置へ戻される。
【0030】
上記の実施例では、アームロック8を操作して、ロック溝14と掛止ピン7との係合を解除したが、牽制アーム6を片方の手で押し上げ操作して、ロック状態を解除してもよい。この場合のアームロック8は、揺動変位して牽制アーム6を作動不能に係合保持する形態を採ることができる。ばね9は支軸5とは別に設けたピンや軸でコイル部9aを支持することができる。この発明のステーは、窓2の窓下枠と開口枠の下枠との間に設けてもよい。
【0031】
【発明の効果】
この発明では、窓2を牽制アーム6で換気位置において開閉不能に保持する基本形態を採ったうえで、牽制アーム6をアームロック8で作動可能な状態と作動不能な状態とに制御できるようにし、必要時にはアームロック8を変位操作するだけで、窓2を閉じ位置から直接全開放操作できるようにした。従って、この発明のステーによれば、従来のこの種のステーに比べて、窓2の全開放操作を最小限の手間で簡単に行え、例えば非常時等の混乱した状況下においても、窓2の開放に手間取ることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】ステーの側面図である。
【図2】ステーの平面図である。
【図3】ステーの分解斜視図である。
【図4】アームロックを全開放位置に操作した状態での一部破断側面図である。
【図5】アームロックを換気開放位置に操作した状態での一部破断側面図である。
【図6】ばねの状態の変化を示す一部破断側面図である。
【符号の説明】
1 開口枠
2 窓
4 ベース
5 支軸
6 牽制アーム
7 掛止ピン
8 アームロック
9 ばね
12 導入溝
13 ガイド溝
14 ロック溝
Claims (3)
- 開口枠(1)に固定したベース(4)と、ベース(4)に設けた支軸(5)で開口枠(1)の内外方向へ揺動自在に支持される牽制アーム(6)と、窓(2)に固定した牽制アーム(6)用の掛止ピン(7)とを備えており、
牽制アーム(6)の板面に掛止ピン(7)用の係合溝が設けられていて、この係合溝は、窓(2)を閉じた状態において掛止ピン(7)の進入を許す導入溝(12)と、導入溝(12)に連続してアーム揺動端側へ延びるガイド溝(13)と、ガイド溝(13)の先端に連続するロック溝(14)とを含み、
ベース(4)に、牽制アーム(6)の動きを制御するアームロック(8)が設けられており、
アームロック(8)は、開口枠(1)の縦枠の枠内面において屋内に臨む操作用の操作用つまみ(22)を有し、
窓(2)を閉じた状態において、ベース(4)に対してアームロック(8)が、前記つまみ(22)を介して全開放位置と、換気開放位置とに操作可能に支持されており、
アームロック(8)が前記全開放位置にあるとき、アームロック(8)は、牽制アーム(6)を揺動不能に係合保持して牽制アーム(6)が開口枠(1)に沿うほぼ垂直の待機状態に維持することにより、窓(2)を閉じ位置からそのまま全開放操作することができ、
アームロック(8)が前記換気開放位置にあるとき、アームロック(8)は牽制アーム(6)との係合を解除して牽制アーム(6)が前記支軸(5)を中心にして屋外側へ揺動自在となることにより、窓(2)を開き操作することに伴い、掛止ピン(7)が導入溝(12)からガイド溝(13)へ進入したのちロック溝(14)が掛止ピン(7)と係合して窓(2)を換気位置に固定できるようにしたことを特徴とする窓換気用のステー。 - 牽制アーム(6)とベース(4)との間には、待機状態において牽制アーム(6)を屋外側へ向かって揺動付勢するばね(9)が設けられており、
ばね(9)が、互いに接近する向きにくせ付けされた一対のばね腕(9b・9c)と、コイル部(9a)とを備えた∝字状のねじりコイルばねからなり、
ばね(9)は、コイル部(9a)が支軸(5)に回動可能に支持されて、一対のばね腕(9b・9c)がベース(4)と牽制アーム(6)に設けたばね受け(15・16)とにそれぞれ掛止してある請求項1記載の窓換気用のステー。 - アームロック(8)と牽制アーム(6)とが、牽制アーム(6)の揺動変位を吸収する逃げ溝(25)を備えたリンク(10)を介して連結されており、
アームロック(8)が前記換気開放位置にあって、掛止ピン(7)がロック溝(14)と係合した状態では、牽制アーム(6)がばね(9)で屋内側へ揺動付勢されて、掛止ピン(7)とロック溝(14)との屋内外方向への相対移動が拘束されることで、窓(2)が換気位置に固定されたロック状態となっており、
アームロック(8)は、前記全開放位置と、前記換気開放位置と、ロック解除位置とにわたって往復スライド可能にベース(4)に支持されており、
アームロック(8)が前記換気開放位置から前記ロック解除位置へ変位すると、リンク(10)を介して、牽制アーム(6)がばね(9)の付勢力に抗して屋外側へ突き出し揺動し、掛止ピン(7)とロック溝(14)との係合が解かれて前記ロック状態が解除される請求項1又は2記載の窓換気用のステー。
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