JP2003003711A - 扉 錠 - Google Patents

扉 錠

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JP2003003711A JP2001187634A JP2001187634A JP2003003711A JP 2003003711 A JP2003003711 A JP 2003003711A JP 2001187634 A JP2001187634 A JP 2001187634A JP 2001187634 A JP2001187634 A JP 2001187634A JP 2003003711 A JP2003003711 A JP 2003003711A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 移送時や施工時などの際の利便性に優れ、ま
た、扉錠付きタイプと扉錠無しタイプとに共用できて使
い勝手がよい扉錠を提供する。 【解決手段】 錠カム13とロック体14間を離脱可能
なように仮止めする場合は、錠カム13に、板部材15
aに円筒部材15bが添設されたような張出片15を設
け、ロック体14には、その貫通穴14cの内壁面にス
リット16bを通して連通する円形溝16aを設け、張
出片15を溝16a及びスリット16bに嵌挿させて両
者間を仮止めする。また、間接的に錠カム13とロック
体14間を仮止めする場合は、錠カム13に対し、その
アーム13cの延出側先端の外周端面上に、板部材21
aに両端が突出した円筒部材21bが添設されたような
張出片21を設け、ケース本体4には、円筒部材21b
に対応して当該ケース本体4の所定位置に貫通穴22を
設け、張出片21の一部を貫通穴22に嵌挿させて両者
間を仮止めする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、扉をその内側から
ロックするときに使用する扉錠に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば部屋などの扉の内側には、所謂サ
ムターンが取り付けられており、かかるサムターンを回
動操作して当該扉をロックする扉錠は、従来から種々あ
る。例えば、特開平9−165958に開示のドア錠に
おいては、ロックカムが施錠位置にあるときは、サムタ
ーンの回転に連動する上記ロックカムによってロックプ
レートがラッチボルトに当接するとともに、当該ラッチ
ボルトを介してラッチカムのカムアームにも当接するよ
うになっているので、レバーハンドルの回転は阻止され
る。しかるに、ロックカムが施錠位置にないときには、
ロックプレート及び当該ロックプレートを介してロック
カムは、ロックバネにより当該ロックプレートがラッチ
ボルトに当接しないように保持される。したがって、レ
バーハンドル操作に連動するラッチカムのカムアームが
ラッチボルトに係合し、レバーハンドルの回転によりラ
ッチボルトが錠ケース内に没入移動するようになって扉
が開く。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記例
を含めて従来の扉錠においては、ロックプレートがロッ
クバネだけでラッチボルトに当接しないように保持され
ている。そのため、扉錠が組み込まれた取付金具の移送
時、或いは当該取付金具の扉への施工時等の、例えば衝
撃などの原因により、ロックプレートがラッチボルトに
当接する方向に回転するおそれがあり、ロックプレート
が回転した状態で施工されたときはレバーハンドルを回
転させることができなくなったり、また、上記例のドア
錠では、閉じ込みが生じてしまったりすることがあり、
利便性に欠けるところがある。尚、閉じ込みとは、例え
ば、扉錠を操作したまま部屋から出てうっかり扉を閉め
てしまったために扉が施錠されてしまう状態である。ま
た、扉には扉錠付きタイプのものと扉錠無しタイプのも
のとがあるが、上記例で言えば、ロックプレートをロッ
クバネによりラッチボルトに当接しないように保持して
ロックカムを操作できない状態にしておけば、扉錠付き
タイプのものを扉錠無しタイプのものに流用できる。し
かるに、上述のように何らかの原因により、ロックプレ
ートがラッチボルトに当接する方向に回転し、この状態
で施工されたときは、レバーハンドルを回転させること
ができなくなる。このため、両タイプのものの共用が難
くなり使い勝手を悪くしている。
【0004】本発明の目的は、移送時や施工時などの際
の利便性に優れ、また、扉錠付きタイプと扉錠無しタイ
プとに共用できて使い勝手がよい扉錠を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1に係る扉錠は、ロック体と可動片
間の動きが仮止めされた扉錠であって、ロック体は、可
動片の操作(回転又は移動)に伴なって当該可動片との
上記仮止めが解放され、扉のハンドルをロックする方向
に移動可能になるようにしたものである。本扉錠によれ
ば、本扉錠が組み込まれた取付金具の移送時、或いは当
該取付金具の扉への施工時において、ロック体と可動片
間の動きが仮止めされているために、ロック体(上記例
で言えば、ロックプレートに相当)が移動することはな
く、したがって、扉のハンドルがロックされるようなこ
とは生じない。また、本扉錠においては、扉錠付きタイ
プの扉と扉錠無しタイプの扉の両タイプの扉に共用する
ことができ、例えば扉錠無しタイプの扉に対しては施工
後もロック体と可動片の動きが仮止めされたままで使用
すればよく、仮止めされているために、例えば何らかの
原因で衝撃を受けてもロック体が移動することはなく、
したがって、扉のハンドルがロックされるようなことは
生じない。
【0006】本発明の請求項2に係る扉錠では、ロック
体と可動片間の動きが仮止めする形態として、ロック体
と可動片間を離脱可能なように仮止めしたもの、或い
は、ロック体と可動片間でなく、ロック体とケース間又
は可動片とケース間を離脱可能なように仮止めして間接
的にロック体と可動片間を仮止めしたものであり、いず
れの形態を採るかは、ロック体や可動片の部材形状など
によって適宜決めればよい。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態に係る
扉錠を図1〜4を参照して説明する。本扉錠1は、図1
に示すような扉2の凹部に取り付けられた取付金具3内
に組み込まれる装置である。取付金具3は、ケース本体
4とケースカバー(図示せず)とで構成される平たい直
方体箱ケース内に、本扉錠1等を組み込んだものであ
る。かかるケース本体4の側板のうち一側板4aは、そ
の両端に取付ボルト孔(図示せず)を有するフランジ部
が張り出していて他の側板より大き目に形成されてい
る。そして、取付金具3は、この一側板4aの上記取付
ボルト孔を通して扉2に螺着されるボルト(図示せず)
によって当該扉2の凹部前面に取り付けられる。この一
側板4aの略中央には、貫通孔4bが穿設されており、
扉2のレバーハンドル(図示せず)が操作されていない
ときは、同図のようにこの貫通孔4bから後述するラッ
チ体10の頭部10aが突出した状態となる。
【0008】取付金具3に組み込まれる部材のうちカム
体5は、レバーハンドルの角芯棒(図示せず)が嵌挿さ
れる角孔5aを有する略矩形体5aと、この矩形体5
aの片側面から図1中では下方に突出する突条5bと、
この突条5bとは反対の側面で、その片方端から上方に
突出する一対のアーム5c(同図では片方のみ図示され
ている)とで構成される。このようなカム体5は、ケー
スに回動自在に緩嵌され、上述のように角孔5aに角
芯棒が嵌挿されることによってレバーハンドルの回転に
連動する一方、レバーハンドルが操作されていないとき
には、後述するメインスプリング7の付勢力により、突
条5bの一方面5bがケース本体4の、同図では右下
隅に固定されたブロック6の側面に当接するようになっ
ている。
【0009】上記ブロック6に対向する態様でメインス
プリング7が配設され、当該メインスプリング7の一方
のスプリング座が、スプリングリテーナ8を介して取付
板4aに配される一方、その他方のスプリング座には、
球状部材9が添着され、この球状部材9が突条5bの他
方面5bに当接してメインスプリング7の付勢力を突
条5bに付与しており、このため、突条5bは、上述の
ように、レバーハンドルが操作されていないときには、
その一方面5bがブロック6の側面に当接する状態に
なっている。
【0010】カム体5の各アーム5cの先端部は、下記
ラッチ体10に、その径小円筒状脚部10cを挟持する
態様で連結され、したがって、カム体5の回転に伴なう
アーム5cの移動によって、ラッチ体10が移動するよ
うになる。ところで、上記ラッチ体10は、径大円筒体
を斜めに切断し、且つ、平取り加工が施された頭部10
a、及びこれに連接する径中円筒状胴部10b、径小円
筒状脚部10c、当該脚部10cの軸端に設けられた鍔
10dからなり、当該ラッチ体10の脚部10cが、上
述のように各アーム5cの先端部により挟持され、各ア
ーム5cの先端部が当該ラッチ体10の鍔10dに当接
しており、レバーハンドル操作によってカム体5が時計
方向に回転すると、アーム5cの先端部が鍔10dに作
用してラッチ体10をケース本体4内に没入移動させる
(図3参照)。
【0011】上記ラッチ体10には、ラッチ体スプリン
グ11が配設され、当該ラッチ体スプリング11の一方
のスプリング座が、ラッチ体10の頭部10aの端面に
配される一方、その他方のスプリング座は、ケース本体
4の略中央に固着された略「し」字状板部材12の長板
12aに配され、レバーハンドルが操作されていないと
きは、図1のようにラッチ体スプリング11の付勢力に
よってラッチ10の頭部10aがケース本体4から突出
する状態となり、当該頭部10aは、扉2が閉じられて
いるときは、当該扉2が配設される枠体の受け金具(図
示せず)に収容されている。尚、板部材12の短板12
bは、レバーハンドルが操作されていないときはアーム
5cに当接していて、カム体5の反時計方向への回転を
阻止するストッパの役目を果たす。
【0012】本扉錠1は、このようなカム体5やラッチ
体10などが配設された取付金具3に組み込まれてお
り、図1に加え図2を参照して説明する。本扉錠1は、
サムターン(図示せず)に連動する錠カム(可動片)1
3と、この錠カム13の回転によりカム体5のカム運動
を妨げるロック体14とから構成されている。このうち
錠カム13は、図2に示すように、扁平の円筒状基板1
3aと、この基板13a上に偏心して固着される、当該
基板13aに対し1/2直径の細長円筒体13bと、こ
の基板13a上で、同図では上記円筒体13bの下方に
位置するところに略三日月形の突条を立設するととも
に、この突条を円筒体13b側で、基板13a上から延
出させて形成されたアーム13cとで構成される。そし
て、円筒体13bには、サムターンの矩形状棒(図示せ
ず)が挿通される矩形孔13bが穿設される一方、ア
ーム13cの上記延出側先端に、円筒体13bに平行を
なして小円筒軸13cが突設されている。
【0013】これに対し、ロック体14は、図2に示す
ように、薄肉の略C字状部材14aと肉厚の略逆C字状
部材14bとを上方で離隔するように合体させ、合体し
た部材14a,14b間に楕円形状の貫通穴14cが形
成されるようにするとともに、部材14bの上下方向の
長さは、部材14aのそれよりいくらか長くなってい
て、長くなった部材14bの下部から部材14aの方向
に底板14bが突設されたような形態をなしている。
尚、部材14bの下部に矩形状溝14bが設けられて
いる。
【0014】このような錠カム13とロック体14に対
し、両者間の動きを仮止めする形態として、図2では、
2通りの方法がまとめて描かれている。即ち、錠カム1
3とロック体14間を離脱可能なように仮止めしたも
の、及び、錠カム13とケース本体4間を離脱可能なよ
うに仮止めし、間接的に錠カム13とロック体14間を
仮止めしたものである。
【0015】錠カム13とロック体14間を離脱可能な
ように仮止めしたものは、錠カム13に対しては、その
基板13aの、本実施の形態では円筒体13bとは反対
側に位置する外周面上に当該基板13aの中心軸に平行
に、矩形状の板部材15aに円筒部材15bが添設され
たような張出片15を設け、ロック体14に対しては、
その貫通穴14cの内壁面近傍に断面視略円形状の細長
い溝16aを当該貫通穴14cの楕円中心軸に平行に設
けるとともに、当該内壁面に上記溝16aに臨むスリッ
ト16bを設け、錠カム13をロック体14に配設する
際には、張出片15を溝16a及びスリット16bに嵌
挿させて両者間を仮止めする。このように仮止めされた
錠カム13とロック体14をケース本体4に配設すると
きは、図1に示すように、錠カム13は、その矩形孔1
3bがサムターンの矩形状棒によって挿通されるとと
もに、その基板13aがロック体14の部材14bの内
壁面に接するように配設され、また、ロック体14は、
その部材14aがケース本体4に立設されたガイド板1
7に軽く当接されるとともに、その矩形状溝14b
ケース本体4に立設されたガイド板18が緩嵌されるよ
うに配設される。そして、錠カム13は、そのコイル部
19aをケース本体4に立設された円筒支柱20に係止
し、そのコイル部19bを当該錠カム13の小円筒軸1
3cに係止したコイルバネ19により、ロック体14
の部材14bの内壁面を介して当該ロック体14を同図
中の矢印方向に付勢しており、このときロック体14
は、当該ロック体14の移動位置の最上位置に停留して
いる。尚、コイル部19cは、拘束されていない。この
ようにして錠カム13とロック体14間の動きが仮止め
されている場合には、例えば何らかの原因で衝撃を受け
てもロック体14が上記矢印方向と反対方向に移動する
ようなことはない。
【0016】また、錠カム13とケース本体4間を離脱
可能なように仮止めし、間接的に錠カム13とロック体
14間を仮止めしたものは、錠カム13に対しては、そ
のアーム13cの上記延出側先端の外周端面上に、小円
筒軸13cの中心軸に平行をなし、矩形状の板部材2
1aに円筒部材21bが添設されるとともに、円筒部材
21bの両端が板部材21aから突出している張出片2
1を設け、ケース本体4に対しては、上記円筒部材21
bに対応して当該ケース本体4の所定位置に貫通穴22
を設け、錠カム13をロック体14に配設する際に、張
出片21の一部を貫通穴22に嵌挿させて両者間を仮止
めして、間接的に錠カム13とロック体14間を仮止め
する。このように仮止めされた錠カム13とロック体1
4は、上記と同様な態様でケース本体4に配設される。
この場合、錠カム13とロック体14間は間接的にでは
あるが仮止めされているために、例えば何らかの原因で
衝撃を受けてもロック体14が上記矢印方向と反対方向
に移動するようなことはない。
【0017】本扉錠1及びこれを組み込んだ取付金具3
の動作について説明する。最初に、本扉錠1が使用され
ないときの取付金具3の動作について図1及び3を参照
して簡単に説明する。このときは、錠カム13とロック
体14間は仮止めされ、ロック体14は、その移動位置
の最上位置に停留している。レバーハンドルが操作され
ていないときには、取付金具3は、図1の状態にある。
即ち、レバーハンドルに連動するカム体5は、メインス
プリング7の付勢力を受けてブロック6に当接するとと
もに、板部材12の短板12bに当接し、ラッチ体10
は、ラッチ体スプリング11の付勢力を受けてケース本
体4から突出している。しかるに、レバーハンドルが所
定方向に回転操作されると、取付金具3は、図3の状態
に移行する。即ち、レバーハンドルに連動するカム体5
は、メインスプリング7、及びラッチ体スプリング11
の付勢力に抗してラッチ体10を同図中の矢印方向に移
動させ、ケース本体4内に没入移動させる。レバーハン
ドルの回転操作を解放すると、図3の状態が図1の状態
に移行することはもちろんである。本扉錠1は、上述の
ように使用されないときはもとより、扉錠無しタイプの
扉に当該取付金具3を取り付けても、錠カム13とロッ
ク体14間が直接或いは間接的に仮止めされているため
に、ロック体14は、その移動位置の最上位置に停留し
ており、レバーハンドルの回転操作によりラッチ体10
をケース本体4内に没入移動させることに支障は生ぜ
ず、扉錠無しタイプの扉に流用できる。
【0018】次に、本扉錠1が使用されたときの取付金
具3の動作について図1,2及び4を参照して説明す
る。尚、図4では、錠カム13とロック体14間を離脱
可能なように仮止めさせたものの場合と、錠カム13と
ケース本体4間を離脱可能なように仮止めし、間接的に
錠カム13とロック体14間を仮止めしたものの場合と
の両方での動作がまとめて描かれている。まず、本扉錠
1において、錠カム13とロック体14間を離脱可能な
ように仮止めさせたものの場合について説明する。錠カ
ム13とロック体14間が仮止めされているために(図
1の状態)、最初の使用に際しては、サムターンに対し
コイルバネ19に抗する力に下記破断に要する力を加味
した力を加えて時計方向に回転すると、錠カム13は、
張出片15の板部材15aとの付根のところで破断して
ロック体14から離脱するようになるために、サムター
ンに連動する錠カム13の回転に伴なってロック体14
は、ガイド板17,18に案内されて下方向に移動し、
錠カム13が時計方向にほぼ90゜回転したところで当
該ロック体14の移動位置の最下位置に達する(図4の
状態)。このとき、レバーハンドルは、回転操作されて
も、カム体5のアーム5c先端がロック体14の底板1
4bに当接してロックされる。ところで、上記破断し
たとき、張出片15は、ロック体14の溝16a及びス
リット16bに嵌挿されたままでここから脱落すること
はないので、不具合が生ずることはない。
【0019】同様にして、錠カム13とケース本体4間
を離脱可能なように仮止めし、間接的に錠カム13とロ
ック体14間を仮止めしたものの場合について説明す
る。この場合は、錠カム13とロック体14間が間接的
に仮止めされているものの、最初の使用に際しては、サ
ムターンに対しコイルバネ19に抗する力に下記破断に
要する力を加味した力を加えて時計方向に回転する。す
ると、錠カム13は、張出片21の円筒部材21bとの
付根のところで破断してロック体14から離脱するよう
になり、上述したのと同様に、ロック体14が最下位置
に達したところでは、レバーハンドルは、回転操作され
ても、カム体5のアーム5c先端がロック体14の底板
14bに当接してロックされる。ところで、上記破断
したとき、円筒部材21bは、ケース本体4の貫通穴2
2に嵌挿されたままで当該貫通穴22から脱落すること
はないので、上記同様に、不具合が生ずることはない。
【0020】次に、本発明の第2の実施の形態に係る扉
錠を図5,6を参照して説明する。図5は、本扉錠30
が組み込まれた取付金具31を示しているが、この取付
金具31は、上記第1の実施の形態に係る取付金具3に
おいてその扉錠1を扉錠30で置き換えて構成されるも
のである(これに伴なって、コイルバネ19が圧縮バネ
36等に置き換えられている)。したがって、以下で
は、扉錠30に関係するところのみ説明する。本扉錠3
0は、扉錠1の錠カム13を錠スライダ(可動片)32
に(図6参照)、また、そのロック体14をロック体3
3に置き換えたものである。尚、錠スライダ32は、錠
カム13の機能に加え、上記サムターンの機能を備える
ものとなっている。
【0021】錠スライダ32は、図6に示すように、細
長矩形状の角棒32a及び略3角柱状の摘み32b並び
にこれら角棒32aと摘み32bとの間に挟持される平
板状のブラケット32cで構成される。一方、ロック体
33は、同図に示すような略直方体形状をなし、この形
状の上面の略中央にU溝が、また、その一方側面33a
の下方に設けられた切欠き部から他方側面33bに連な
るところに、上記ロック体14の底板14bに相当す
る突状部33cが形成されるとともに、この突状部33
cが形成されたところで、その他方側面33b寄りの下
方に、上記ロック体14の矩形状溝14bと同一の矩
形状溝33cが設けられている。そして、直方体形状
の略中央で、上記U溝の真下方に挿通孔33dが穿設さ
れており、この挿通孔33dに錠スライダ32の角棒3
2aが挿通される。
【0022】このような錠スライダ32とロック体33
に対し、両者間の動きを仮止めする形態として、本実施
の形態では、ロック体33とケース本体4間を離脱可能
なように仮止めし、間接的に錠スライダ32とロック体
33間を仮止めしたものが例示されている。即ち、ケー
ス本体4の適宜なところ、本実施の形態では、ケース本
体4の側板4cに、下記張出片34に対応した形状の小
孔4cを設ける一方(図5参照)、ロック体33に対
しては、上記小孔4cの形状に対応させて、当該ロッ
ク体33の他方側面33bに矩形状の板部材34aに円
筒部材34bが添設されたような張出片34を設け、こ
の張出片34が小孔4cに嵌挿されるようにした仮止
め態様を採っている。このようにして仮止めされた錠ス
ライダ32とロック体33は、上述のように、錠スライ
ダ32の角棒32aがロック体33の挿通孔33dに挿
通される一方、ロック体33の一方側面33aに設けら
れた二つの凹溝33a,33aのうちの凹溝33a
に球状部材35が係止される。かかる球状部材35
は、ロック体33の側面33aに垂設する態様で配設さ
れた圧縮バネ36の付勢力により、ロック体33の側面
33bをケース本体4の側板4cに押し当てる。このと
き、ロック体33の矩形状溝33cには上記ガイド板
18が緩嵌されている。尚、37は、圧縮バネ36の座
屈などを防止するために、当該圧縮バネ36に沿ってケ
ース本体4に立設された一対の案内板である。このよう
にして錠スライダ32とロック体33間の動きが仮止め
されている場合には、例えば何らかの原因で衝撃を受け
てもロック体33が図5中の下方向に移動するようなこ
とはない。
【0023】本扉錠30及びこれを組み込んだ取付金具
31の動作について説明する。本扉錠30が使用されな
いときの取付金具31の動作については、上記取付金具
3における場合と同様であるので、その説明は割愛する
が、本扉錠30が使用されないときはもとより、扉錠無
しタイプの扉に当該取付金具31を取り付けても、錠ス
ライダ32とロック体33間が仮止めされているため
に、レバーハンドルの回転操作によりラッチ体10をケ
ース本体4内に没入移動させることに支障は生ぜず、扉
錠無しタイプの扉に流用できることは、上記取付金具3
における場合と同様である。
【0024】本扉錠30が使用されたときの取付金具3
1の動作について図5を参照して説明する。最初の使用
に際しては、錠スライダ32に対し、圧縮バネ36の付
勢力を受けた球状部材35が凹溝33aから脱するこ
とができる程の力に下記破断に要する力を加味した力を
下方向に加えると、ロック体33は、張出片34の板部
材34aとの付根のところで破断してケース本体4から
離脱するようになり同図中の下方向に移動し、凹溝33
に球状部材35が係止したところでは、レバーハン
ドルは、回転操作されても、カム体5のアーム5c先端
がロック体33の突状部33cに当接してロックされ
る。ところで、上記破断したとき、張出片34は、側板
4cの小孔4cに嵌挿されたままで当該小孔4c
ら脱落することはないので、上記同様に、不具合が生ず
ることはない。
【0025】尚、本発明は、例えば扉錠にロックバネを
有しないもので、特開平9−250259号公報に開示
の扉錠のように、ハンドル取付座にサムターンの回動を
保持する機構の扉錠やバネが設けられている扉錠にあっ
ては一層効果を発揮する。
【0026】
【発明の効果】本発明の扉錠によれば、移送時や施工時
などの際に、ハンドルがロック状態にならないので利便
性に優れ、また、扉錠付きタイプと扉錠無しタイプとに
共用できるので使い勝手が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態に係る扉錠が組み込まれた
取付金具内の構成図である。
【図2】 図1の扉錠の分解斜視図である。
【図3】 図1の取付金具の、扉錠の未使用時での動作
説明図である。
【図4】 図1の取付金具の、扉錠の使用時での動作説
明図である。
【図5】 第2の実施の形態に係る扉錠が組み込まれた
取付金具内の構成図である。
【図6】 図5の扉錠の分解斜視図である。
【符号の説明】
1,30 扉錠 2 扉 4 ケース本体(ケース) 4c 小孔 13 錠カム(可動片) 14,33 ロック体 15,21,34 張出片 15a,21a,34a 板部材 15b,21b,34b 円筒部材 16a 溝 16b スリット 22 貫通穴 32 錠スライダ(可動片)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロック体と可動片間の動きが仮止めされ
    た扉錠であって、前記ロック体は、前記可動片の操作に
    伴なって当該可動片との前記仮止めが解放され、扉のハ
    ンドルをロックする方向に移動可能になることを特徴と
    する扉錠。
  2. 【請求項2】 前記ロック体と可動片間を離脱可能に仮
    止めしてなるもの、又は前記ロック体とケース間若しく
    は可動片とケース間を離脱可能に仮止めして前記ロック
    体と可動片間を間接的に仮止めしてなるものであること
    を特徴とする請求項1に記載の扉錠。
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