JP6738620B2 - ラッチ錠装置及びこれを備えた扉装置 - Google Patents

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Description

本発明は、戸体に組み込まれるラッチ錠装置及びこれを備えた扉装置に関する。
従来より、戸体の戸先側端部に埋込状に設けられる錠ケースに、ハンドル操作等によって戸幅方向に変位されて一端部のラッチヘッドが出没されるラッチ部材(ラッチボルト)を設けたラッチ錠装置が知られている。従来の一般的なラッチ錠装置の錠ケースは、戸厚方向に分割された金属製の筐体と蓋部材とからなり、内部に種々の部品を組み付けた状態でビス等の締結要素で結合一体化される構成とされ、部品点数が多くなるという問題があった。
例えば、下記特許文献1には、樹脂製の第1錠ケース及び第2錠ケースの互いの係合部を係合させて組み立てられる錠ケース内に、ラッチボルトやこのラッチボルトの移動を制限する施錠姿勢に切り替えられる施錠部材を組み込んだ錠が開示されている。この錠は、ラッチボルトと第1錠ケース及び第2錠ケースの後面側立壁部との間に、下方側に移動された施錠部材の施錠用挿入部材が位置し、この施錠用挿入部材によってラッチボルトの退避が防止され、施錠状態となる構成とされている。また、この錠は、第1錠ケース及び第2錠ケースの後面側立壁部の内側に、内側に向かって突出した突出部を設け、施錠用挿入部材の後端部に、施錠時にこれら突出部が重なった状態で挿入可能なように間隔を空けて施錠用係合片を設けた構成とされている。
特開2014−105516号公報
上記特許文献1に記載された錠においては、第1錠ケース及び第2錠ケースの係合部同士の係合や、これらの突出部と施錠用挿入部材の施錠用係合片との係合によって第1錠ケースと第2錠ケースとの戸厚方向への分解の抑制が可能ではある。しかしながら、例えば、施錠時に、ラッチボルトを退入させる方向に過剰(異常)なハンドル操作がなされれば、ラッチボルトによって施錠用挿入部材が錠ケースの後面側立壁部に押し付けられ、錠ケースの破損や変形が生じることが考えられる。その結果、錠ケースに戸厚方向両側が保持された施錠部材が位置ずれしたり、施錠や解錠等がなされ難くなるなどの動作不良が生じることが考えられ、更なる改善が望まれる。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、省部品化を図りながらも、動作不良を抑制し得るラッチ錠装置及びこれを備えた扉装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係るラッチ錠装置は、戸体に組み込まれる錠ケースに、戸幅方向に変位自在とされ戸幅方向の一端部が出没されるラッチ部材と、施錠状態において、突出状態とされた前記ラッチ部材の没入方向への移動を抑止するロック機構と、が設けられたラッチ錠装置であって、前記ロック機構は、前記突出状態における前記ラッチ部材の戸幅方向の他端部とこの他端部が対向する前記錠ケースの戸先側に向く奥側内壁との間に、上下方向に変位自在とされ下方側に移動されたロック片部が配されて前記施錠状態とされる構成とされ、かつ、前記ロック片部に連結され、該ロック片部を上下方向に変位させる際に操作される施解錠部を備えており、前記錠ケースは、前記ロック機構を戸厚方向両側から挟むように保持する戸厚方向に分割された樹脂製の第1ケースと第2ケースとが互いに係合されて組み合わされた構成とされ、かつ、前記ロック機構の保持が解除されるように、これら第1ケースと第2ケースとが変形して下方側に移動する前記施解錠部の下方側への移動を抑止するように前記施解錠部の下方側に設けられた落下防止壁を備えていることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明に係るラッチ錠装置は、戸体に組み込まれる錠ケースに、戸幅方向に変位自在とされ戸幅方向の一端部が出没されるラッチ部材と、施錠状態において、突出状態とされた前記ラッチ部材の没入方向への移動を抑止するロック機構と、が設けられたラッチ錠装置であって、前記ロック機構は、前記突出状態における前記ラッチ部材の戸幅方向の他端部とこの他端部が対向する前記錠ケースの戸先側に向く奥側内壁との間に、上下方向に変位自在とされ下方側に移動されたロック片部が配されて前記施錠状態とされる構成とされ、前記錠ケースは、前記ロック機構を戸厚方向両側から挟むように保持する戸厚方向に分割された樹脂製の第1ケースと第2ケースとが互いに係合されて組み合わされた構成とされ、かつ、これら第1ケース及び第2ケースにおける前記ラッチ部材の他端部が対向する前記奥側内壁に、戸先側に向けて突出する突部をそれぞれに設けた構成とされ、前記ロック片部には、前記施錠状態において、前記第1ケース及び前記第2ケースの前記突部の戸厚方向への移動を抑止するように、これら突部を受け入れる受入凹所が設けられ、このロック片部の受入凹所の戸幅方向に沿う深さ寸法は、前記第1ケース及び前記第2ケースの前記突部の戸幅方向に沿う突出寸法よりも大とされていることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明に係る扉装置は、本発明に係るラッチ錠装置と、このラッチ錠装置が組み込まれる収容凹所が戸先側端部に設けられた戸体と、を備えていることを特徴とする。
本発明に係るラッチ錠装置及びこれを備えた扉装置は、上述のような構成としたことで、省部品化を図りながらも、動作不良を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係るラッチ錠装置の一例を模式的に示し、(a)は、一部を省略した概略側面図、(b)は、(a)におけるX1−X1線矢視に対応させた概略横断面図である。 (a)は、同ラッチ錠装置の一部を省略した概略側面図、(b)は、(a)におけるX2−X2線矢視に対応させた概略横断面図である。 (a)は、同ラッチ錠装置の一部を省略した概略側面図、(b)は、(a)におけるX3−X3線矢視に対応させた概略横断面図である。 同ラッチ錠装置の一部を省略した概略分解斜視図である。 (a)、(b)は、同ラッチ錠装置の一部を省略した概略斜視図である。 (a)は、同ラッチ錠装置の概略斜視図、(b)は、同ラッチ錠装置を構成する一部品の一例を模式的に示す概略側面(内側面)図である。 本発明の一実施形態に係る扉装置の一例を模式的に示す一部破断概略分解斜視図である。
以下に本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図1〜図7は、本実施形態に係るラッチ錠装置及びこれを備えた扉装置の一例を模式的に示す図である。
なお、一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
また、以下の実施形態では、ラッチ錠装置を戸体に組み込んだ状態を基準として、戸幅方向や戸厚方向を説明し、また、ラッチ錠装置を組み込んだ戸体が建て付けられた状態を基準として、上下方向等の方向を説明する。
本実施形態に係るラッチ錠装置10は、図1及び図2に示すように、戸体2に組み込まれる錠ケース11,21に、戸幅方向に変位自在とされ戸幅方向の一端部(ラッチ頭部)31が出没されるラッチ部材30が設けられた構成とされている。また、ラッチ錠装置10は、錠ケース11,21に、施錠状態において、突出状態とされたラッチ部材30の没入方向への移動を抑止するロック機構40が設けられた構成とされている。
本実施形態に係る扉装置1は、図7に示すように、本実施形態に係るラッチ錠装置10と、このラッチ錠装置10が組み込まれる収容凹所3が戸先側端部に設けられた戸体2と、を備えている。また、扉装置1は、戸体2を開閉する際に操作されるハンドル6,6を備えている。
この扉装置1の戸体2は、住居等の建物の壁体を貫通するように設けられた出入口を構成する開口に建て付けられる。また、戸体2は、出入口を区画するように設けられる戸枠の吊元側縦枠に、吊元側端部が蝶番等によって上下方向に沿う軸回りに回転自在に連結され、開き戸を構成する。また、戸枠には、閉鎖状態とされた戸体2の更なる閉鎖側(反開放側)への回転を抑止する戸当り等が設けられる。また、戸体2の自由端側となる戸先側端部に設けられたラッチ錠装置10のラッチ頭部31が戸枠の戸先側縦枠に設けられたラッチ受(ストライク)に挿入されて戸体2の閉鎖状態が維持される。一方、ラッチ頭部31を没入させれば、ラッチ受との係合が解除されて戸体2の開放が可能となる。なお、戸体2が建て付けられる戸枠を含めて扉装置1として把握するようにしてもよい。
この戸体2は、上下方向に長尺な略矩形平板状とされ、戸先側端面において開口するように収容凹所3を設けた構成とされている。この収容凹所3は、戸幅方向に掘込状に形成されており、ラッチ錠装置10の外郭形状に応じた形状とされている。図例では、戸先側の開口側部位3aの上下方向に沿う寸法及び戸厚方向に沿う寸法を、奥側部位3bよりも大とし、開口側部位3aの戸幅方向に沿う寸法(深さ寸法)を、奥側部位3bよりも小とした例を示している。つまり、収容凹所3は、開口側部位3aが奥側部位3bよりも大径状とされた段付穴状とされている。
また、戸体2には、この収容凹所3に連通するように、かつ戸厚方向両面において開口するようにハンドル取付開口4,4(図7では、一方は不図示)が設けられている。これらハンドル取付開口4,4は、ラッチ錠装置10が組み付けられた状態で、ラッチ錠装置10の後記する軸挿通孔35に戸厚方向に見て重なり合う位置となるように設けられている。
ハンドル6,6は、戸体2の戸先側端部の戸厚方向両側に設けられ、ラッチ錠装置10のラッチ頭部31を没入させる際に操作される。本実施形態では、これらハンドル6,6を、戸厚方向に沿う軸回りに回転自在とされた構成とし、これらの回転操作を伴いラッチ頭部31の没入がなされる構成としている。また、これらハンドル6,6を、握部が細長棒状とされたレバーハンドルとしている。また、これらハンドル6,6には、レバー部の回転支点となる略円柱状の回転基部が設けられ、これら回転基部がハンドル取付開口4,4に嵌め込まれるように取り付けられる。また、これらハンドル6,6のうち、一方のハンドル6Aの回転基部には、ラッチ錠装置10の軸挿通孔35に挿通される連結軸7が戸厚方向に延びるように設けられている。他方のハンドル6Bの回転基部には、この連結軸7の先端部が嵌め込まれる嵌合凹所8が戸厚方向に開口するように設けられている。
一方のハンドル6Aの連結軸7は、四角柱状とされ、他方のハンドル6Bの嵌合凹所8は、この連結軸7に対応させて戸厚方向に見て略方形状とされた四角穴状とされている。
これらハンドル6,6は、ラッチ錠装置10の軸挿通孔35に挿通され、他方のハンドル6Bの嵌合凹所8に嵌め入れられた一方のハンドル6Aの連結軸7の先端部に他方のハンドル6Bの基部を介して止着された(捩じ込まれた)ねじ等の止具によって組み付けられる構成としてもよい。
また、これらハンドル6,6の回転基部を受け入れ、戸体2の戸厚方向両面に固定されるハンドル用台座(取付座)を備えた構成としてもよい。この場合は、後記する施解錠部材9もハンドル用台座に取り付けられる構成としてもよい。なお、ハンドル6,6としては、レバーハンドルに限られず、丸ノブ(握玉)等、その他の形状のハンドルとしてもよい。
また、本実施形態では、扉装置1は、ラッチ錠装置10のロック機構40を施錠状態(ロック状態)及び解錠状態(ロック解除状態)とする施解錠部材9を備えている。このような施解錠部材9としては、キー操作される鍵穴を有したものや、回転操作するための摘み部(レバー部)を有したもの、適宜の治具で操作される非常解錠操作部を備えたもの等でもよい。図例では、戸厚方向一方側の施解錠部材9を、摘み部を有したものとし、ラッチ錠装置10がいわゆる間仕切錠として機能する構成としている。この場合は、戸厚方向他方側に、非常解錠操作部を構成する施解錠部材を設けた構成としてもよく、また、施錠状態及び解錠状態を示す表示部を設け、ラッチ錠装置10がいわゆる表示錠として機能するものとしてもよい。
戸体2には、戸厚方向両側の施解錠部材9,9(図7では、一方は不図示)が取り付けられる施解錠部材取付開口5,5(図7では、一方は不図示)が収容凹所3に連通するように、かつ戸厚方向両面において開口するように設けられている。これら施解錠部材取付開口5,5は、ラッチ錠装置10が組み付けられた状態で、ラッチ錠装置10の後記する施解錠連結部42,42に戸厚方向に見て重なり合う位置となるように設けられている。
ラッチ錠装置10は、図4、図6(a)及び図7に示すように、戸厚方向に沿う寸法が比較的に小とされた薄型箱状の錠ケース11,21内に、ラッチ部材(ラッチボルト)30及びロック機構40を組み込んだ構成とされている。また、ラッチ錠装置10は、錠ケース11,21内に、ハンドル6,6に連結されてラッチ部材30を進退させる作動部を構成するハブ部材34を組み込んだ構成とされている。また、ラッチ錠装置10は、戸体2の収容凹所3の開口側部位3aを覆うように、開口側部位3aに嵌め込まれる前カバー20を備えている。
前カバー20は、戸幅方向に厚さ方向を沿わせて配される薄板状とされている。この前カバー20は、戸体2に埋め込まれ、戸体2の戸先側端面において露出するラッチ錠装置10の化粧部材として機能する。また、この前カバー20の上下方向途中部位(図例では、上下方向略中央部位)には、板厚方向(戸幅方向)に貫通するようにラッチ部材30のラッチ頭部31が挿通されるラッチ挿通孔20aが設けられている。また、この前カバー20の上下方向両端部には、戸体2に止着される(捩じ込まれる)ねじ等の止具の挿通孔が設けられている。また、この前カバー20は、戸先側に向く面(戸先側面(表面))が戸体2の戸先側端面と略同一平面状となるように戸体2に取り付けられる構成とされている。この前カバー20は、後記する錠ケース11,21と同様、樹脂製でもよいが、ステンレス等の金属製でもよい。
錠ケース11,21は、ロック機構40を戸厚方向両側から挟むように保持する戸厚方向に分割された樹脂製の第1ケース11と第2ケース21とが互いに係合されて組み合わされた構成とされている。また、錠ケース11,21は、ロック機構40の保持が解除されるように、これら第1ケース11と第2ケース21とが変形した際におけるロック機構40の下方側への移動を抑止する落下防止壁29を備えている(図5(b)及び図6(b)参照)。また、これら第1ケース11及び第2ケース21におけるラッチ部材30の他端部32が対向する奥側内壁18,28に、戸先側に向けて突出する突部18a,28aをそれぞれに設けた構成とされている(図3(b)参照)。
これら第1ケース11及び第2ケース21は、ポリアセタール(POM)や、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート(PC)等の合成樹脂系材料からそれぞれに一体的に形成されている。これら第1ケース11及び第2ケース21は、射出成形された樹脂成形品としてもよい。
また、戸厚方向に分割された第1ケース11と第2ケース21とは、戸厚方向に沿う方向となる互いに向き合う方向に向けて開口する薄型箱状とされ、これらの内方空間がラッチ部材30やハブ部材34、ロック機構40等の後記する種々の部材の収容空間を構成する。本実施形態では、第1ケース11の戸厚方向に沿う寸法(深さ寸法)を、第2ケース21よりも大としている。
また、これら第1ケース11及び第2ケース21には、互いに係合してこれらの分解を抑制する複数の係合部14b,15a,16a,17a,24,25a,26a,27aが設けられている。本実施形態では、第1ケース11と第2ケース21とを、ねじ等の締結要素を用いずに、互いの係合部14b,15a,16a,17a,24,25a,26a,27aを係合させることで組み付けられる構成としている。
また、これら第1ケース11及び第2ケース21は、収容空間の戸厚方向両側を区画し、戸厚方向に厚さ方向を沿わせて配される薄板状のベース板部12,22を備えている。後記するラッチ部材30やハブ部材34、ロック機構40は、これら戸厚方向両側のベース板部12,22によって戸厚方向両側から挟まれるように保持される。これらベース板部12,22は、戸厚方向に見て、略方形状とされている。
また、第1ケース11は、ベース板部12の四周に、戸先側を区画する前壁部14と上側を区画する天壁部15と下側を区画する底壁部16と吊元側(奥側)を区画する奥側壁部17とを設けた構成とされている。これら前壁部14、天壁部15、底壁部16及び奥側壁部17は、ベース板部12の四周縁部から戸厚方向に向けて突出するように一連状に設けられている。
本実施形態では、この第1ケース11の前壁部14を、第2ケース21の前壁部としても機能するものとしている。つまり、第2ケース21には、前壁部を設けずに、ベース板部22の上下及び奥側縁部に、上側を区画する天壁部25と下側を区画する底壁部26と吊元側(奥側)を区画する奥側壁部27とを設けた構成としている。これら天壁部25、底壁部26及び奥側壁部27は、ベース板部22の上縁部、下縁部及び奥側縁部から戸厚方向に向けて突出するように一連状に設けられている。これら錠ケース11,21の天壁部15,25同士、底壁部16,26同士及び奥側壁部17,27同士は、錠ケース11,21が組み付けられた状態で、突出方向先端面同士が概ね全体に亘って突き合わせられる(当接される)。
第1ケース11の前壁部14は、戸幅方向に厚さ方向を沿わせて配される薄板状とされている。この前壁部14は、第1ケース11と第2ケース21とが組み付けられた状態で、略直方体箱形状とされるケース本体部の戸先側端部の四周縁から鍔状に突出するように形成された鍔状部を有し、戸体2の収容凹所3の開口側部位3aに受け入れられる構成とされている。この前壁部14の戸先側に向く面に重ね合わせるように上記した前カバー20が戸体2に取り付けられる。
また、前壁部14の上下方向途中部位(図例では、上下方向略中央部位)には、板厚方向(戸幅方向)に貫通するように、ラッチ部材30のラッチ頭部31が挿通されるラッチ挿通孔14aが前カバー20のラッチ挿通孔20aに整合するように設けられている。また、この前壁部14の上下方向両端部には、前カバー20の上下の挿通孔にそれぞれ整合するように、板厚方向に貫通する挿通孔が設けられている。
また、この前壁部14のラッチ挿通孔14aの上下両側には、係合部を構成する係合凹部14b,14bが設けられている。これら係合凹部14b,14bは、吊元側(奥側)に向けて開口するように設けられている。図例では、これら係合凹部14b,14bを、開口方向に見て(前壁部14の板厚方向に見て)上下に長尺な略矩形状とした例を示している。なお、これら係合凹部14b,14bは、前壁部14を板厚方向に貫通するように設けられたものでもよい。
第2ケース21のベース板部22の戸先側端部には、係合部を構成する差込片部24,24が設けられている。これら差込片部24,24は、ベース板部22の戸先側端面から戸先側に向けて突出するように、かつ第1ケース11の前壁部14の係合凹部14b,14bに差し込み可能なように設けられている。この第2ケース21のベース板部22の戸先側端部の差込片部24,24を第1ケース11の前壁部14の係合凹部14b,14bに差し込むことで、これら錠ケース11,21の戸先側端部同士の戸厚方向への分解が抑制される。
また、第1ケース11の天壁部15、底壁部16及び奥側壁部17には、係合部を構成する係止突起15a,16a,17aが設けられている。図例では、天壁部15の戸先側部位の外側面に上方に向けて突出する係止突起15aを設け、底壁部16の戸先側部位の外側面に下方に向けて突出する係止突起16aを設けた例を示している。また、奥側壁部17の上下両側部位の外側面に吊元側に向けて突出する係止突起17a,17aを設けた例を示している。
第2ケース21の天壁部25、底壁部26及び奥側壁部27には、係合部を構成する係止凹部25a,26a,27a,27aが設けられている。これら係止凹部25a,26a,27a,27aは、第1ケース11に設けられた係止突起15a,16a,17a,17aにそれぞれ係止可能なように、これら係止突起15a,16a,17a,17aに対応する位置となるように設けられている。
つまり、天壁部25の戸先側部位に下方に向けて開口する係止凹部25aを設け、底壁部26の戸先側部位に上方に向けて開口する係止凹部26aを設けた例を示している。また、奥側壁部27の上下両側部位に戸先側に向けて開口する係止凹部27a,27aを設けた例を示している。また、図例では、第2ケース21の天壁部25及び底壁部26の戸先側部位並びに奥側壁部27の上下両側部位に、戸厚方向に突出する薄板状の突片部を設け、これら突片部を貫通させるように係止凹部25a,26a,27a,27aを設けた例を示している。
これら第1ケース11の係止突起15a,16a,17a,17aと第2ケース21の係止凹部25a,26a,27a,27aとを互いに係止させることで、錠ケース11,21の上端部同士、下端部同士及び吊元側端部同士の戸厚方向への分解が抑制される。
また、本実施形態では、第1ケース11の奥側壁部17の上下方向途中部位及び第2ケース21の奥側壁部27の上下方向途中部位に、戸厚方向に係合する係合部としての係合凹部17bと係合突起27bとを設けた構成としている。図例では、第1ケース11の奥側壁部17の突き合わせ面に、戸厚方向に向けて開口する係合凹部17bを設け、第2ケース21の奥側壁部27の突き合わせ面に、戸厚方向に向けて突出する係合突起27bを設けた例を示している。これら係合凹部17bと係合突起27bとを係合させることで、錠ケース11,21の奥側壁部17,27の上下方向途中部位同士の戸厚方向両面に平行な方向への位置ずれ等が抑制される。
また、これら第1ケース11の奥側壁部17及び第2ケース21の奥側壁部27の戸先側に向く奥側内壁18,28に、図3(b)に示すように、戸先側に向けて突出するように突部18a,28aがそれぞれに設けられている。
これら突部18a,28aは、奥側内壁18,28の上下方向の全体に亘って設けてもよいが、本実施形態では、奥側内壁18,28の上下方向途中部位(図例では、上下方向略中央部)のみに設けた構成としている。これら突部18a,28aは、後記するラッチ部材30の他端部32の吊元側に位置するように設けられている。つまり、これら突部18a,28aは、戸幅方向に見て、ラッチ部材30の他端部32に重なり合う位置となるように設けられている。
また、これら突部18a,28aを、各奥側壁部17,27の突き合わせ側となる先端部に設けた構成としている。つまり、ベース板部12,22との間に戸厚方向に沿う隙間を設けるように、これら突部18a,28aを設けた構成としている。つまりは、これら突部18a,28a、ベース板部12,22及び奥側壁部17,27によって戸先側に向けて開口する係合凹所が区画される。
また、各奥側壁部17,27が突き合わせられた状態で、突部18a,28aの戸厚方向に向く対向側面同士が突き合わせられる(当接される)構成としている。
また、本実施形態では、各ケース11,21の奥側壁部17,27における突部18a,28aが設けられた部位のベース板部12,22からの戸厚方向に沿う寸法を、互いに略同寸法としている。つまり、図4に示すように、第1ケース11の奥側壁部17の上下方向略中央部の戸厚方向に沿う寸法を、その上下両側部位よりも小とし、第2ケース21の奥側壁部27の上下方向略中央部の戸厚方向に沿う寸法を、その上下両側部位よりも大としている。
また、各ケース11,21の奥側壁部17,27における突部18a,28aが設けられた部位の厚さ寸法を、互いに略同寸法とし、かつベース板部12,22の厚さ寸法よりも大としている。
また、各ケース11,21のベース板部12,22における突部18a,28a近傍部位となる吊元側端部の上下方向略中央部の厚さ寸法を、互いに略同寸法とし、かつベース板部12,22の他の部位よりも大としている。図例では、各ケース11,21のベース板部12,22の吊元側端部の上下方向略中央部を、他の部位よりも戸厚方向外側に向けて突段部状に突出させて他の部位よりも厚さを大とした例を示している。また、各ケース11,21のベース板部12,22の吊元側端部の上下方向略中央部に、厚さ方向に貫通する貫通孔を設けた構成としている。これら貫通孔は、戸厚方向に見て、上下方向に長尺な略矩形孔状とされ、各ケース11,21の突部18a,28aと重なり合うように設けられている。なお、このような貫通孔を設けないようにしてもよい。
また、これら突部18a,28aの戸先側に向く突出方向先端面は、前カバー20の戸先側面に略平行な平坦面状とされている。また、各ケース11,21の突部18a,28aの戸幅方向に沿う突出寸法D1を、互いに略同寸法としている。つまり、これら突部18a,28aの突出方向先端面は、錠ケース11,21が組み付けられた状態で、互いに略同一平面状となる構成とされている。
また、これら突部18a,28aの戸厚方向両側面は、戸体2の戸厚方向両面に略平行な平坦面状とされている。また、各ケース11,21の突部18a,28aの戸厚方向に沿う幅寸法を、互いに略同寸法としている。また、各ケース11,21の突部18a,28aの上下寸法を、互いに略同寸法としている。これら突部18a,28aの突出寸法D1、幅寸法及び上下寸法は、これら自体の強度や、後記するロック片部45の受入凹所49に対する係合強度等の観点、薄型化を図る観点等から適宜の寸法としてもよい。
これら突部18a,28aによって、各突部18a,28aのベース板部12,22側には、戸厚方向に沿う幅寸法が互いに略同寸法とされ、戸幅方向に沿う深さ寸法(D1)が互いに略同寸法とされた係合凹所が形成される。各ケース11,21の係合凹所の底面を構成する奥側内壁18,28は、前カバー20の戸先側面に略平行な平坦面状とされ、かつ錠ケース11,21が組み付けられた状態で、互いに略同一平面状となる構成とされている。
なお、図例では、これら突部18a,28aの下端側を、他の部位よりも厚さが大とされた係合凹部17b及び係合突起27bが設けられた部位に一連状に設けた例を示しているが、このような態様に限られない。
また、各ケース11,21における後記するラッチ部材30やハブ部材34、ロック機構40に関連する他の具体的構成については、これらの説明とともに後記する。
ラッチ部材30は、戸幅方向に長尺状とされ、戸幅方向の一端部がラッチ頭部(ラッチヘッド)31とされ、戸幅方向の他端部がハブ部材34に係合される被係合部32とされている。ラッチ頭部31は、戸体2の開放方向先側(反戸当り側)に向く面が戸体2の戸厚方向両面に対して略平行な平坦面状の係止面とされている。また、ラッチ頭部31は、戸体2の開放方向後側(戸当り側)に向く面が戸体2の戸幅方向外方側に向かうに従い係止面側に傾斜または湾曲したガイド面(滑り面)とされている(図1(b)等も参照)。
被係合部32は、ラッチ頭部31の基端側(吊元側)に設けられた戸幅方向に延びる棒状部の吊元側端部に鍔状(円板状)に設けられている。この被係合部32の吊元側に向く面は、前カバー20の戸先側面に略平行な平坦面状とされている。
また、ラッチ錠装置10には、このラッチ部材30を突出方向に付勢するラッチ付勢部材33が設けられている。図例では、ラッチ付勢部材33を、ラッチ頭部31の基端側の棒状部に外装された圧縮コイルばねとしている。錠ケース11,21には、ラッチ部材30の棒状部を挿通させるように受け入れる一方、ラッチ付勢部材33の吊元側端部の吊元側への移動を抑止する当接壁部12e,22eが設けられている(図1等も参照)。このように吊元側への移動が抑止されたラッチ付勢部材33は、その戸先側端部がラッチ頭部31の基端側に当接してラッチ頭部31を突出させる方向にラッチ部材30を付勢する構成とされている。
また、本実施形態では、このラッチ部材30を、錠ケース11,21の上下方向略中央部位において戸幅方向に変位自在に設けた構成としている。
また、ラッチ部材30は、図1に示すように、突出状態とされたラッチ頭部31の係止面が、戸先側縦枠のラッチ受の内壁に係止して戸体2の開放側への回転を抑制する構成とされている。
また、ラッチ部材30は、ハンドル6,6が開放側に回転されたり、没入方向への外力等が作用すれば、図2に示すように、ラッチ付勢部材33の付勢に抗して(圧縮変形を伴い)ラッチ頭部31が没入する構成とされている。図例では、没入状態において、ラッチ頭部31の先端部が前カバー20の戸先側面から僅かに突出しているような例を示しているが、ラッチ頭部31の全体が没入する構成とされたものでもよい。また、このラッチ部材30を、ラッチ部材30の長手方向に沿う軸回りに回転させることで、係止面の向きの変更が可能とされたものとしてもよい。
ハブ部材34は、ハンドル6,6の回転操作を伴いラッチ部材30を没入させる構成とされている。このハブ部材34には、ハンドル6,6の連結軸7が挿通される軸挿通孔35が戸厚方向に貫通するように設けられている。この軸挿通孔35は、連結軸7に対応させて戸厚方向に見て略方形状とされた四角孔状とされている。また、ハブ部材34の軸挿通孔35が設けられた部位は、図1(a)及び図4に示すように、戸厚方向に見た外郭形状が概ね円形状で、戸厚方向両側に突出する突段部状とされ、錠ケース11,21の戸厚方向両面において露出する構成とされている。錠ケース11,21のベース板部12,22には、ハブ部材34の戸厚方向両側の突段部状とされた部位が嵌め込まれ、ハブ部材34を戸厚方向に沿う軸回りに回転自在に保持するハブ保持孔12a,22aが設けられている。これらハブ保持孔12a,22aは、各ベース板部12,22を厚さ方向に貫通するように、かつ戸厚方向に見て、互いに重なり合う位置となるように設けられている。
また、ハブ部材34の戸厚方向両側の突段部状とされた部位を除いた基部の戸厚方向に沿う寸法は、錠ケース11,21のベース板部12,22の戸厚方向に向く両内面間の寸法に応じた寸法とされている。このような構成により、ハブ部材34は、錠ケース11,21に戸厚方向両側から挟まれて保持される構成とされている。
また、ハブ部材34には、ラッチ部材30の被係合部32に係合する係合部36が設けられている。係合部36は、ラッチ部材30の棒状部を受け入れるように戸厚方向に間隔を空けて対状に設けられており、鍔状とされたラッチ部材30の被係合部32に係合し、この被係合部32を吊元側となる退入方向に変位させる構成とされている。図例では、係合部36を、ラッチ部材30の下方側に位置するように設けられたハブ部材34の軸挿通孔35が設けられた部位(基部)から上方側に向けて突出するように設けられたアーム状としている。
また、ラッチ錠装置10には、ラッチ部材30を没入させる方向に回転されたハブ部材34(ハンドル6,6)を平常状態(被係合部32が戸先側に位置する状態)に復帰させる方向に付勢する復帰付勢部材39が設けられている。図例では、復帰付勢部材39を、ラッチ部材30の下方側において戸幅方向に伸縮される圧縮コイルばねとしている。この復帰付勢部材39の戸先側端部は、錠ケース11,21の前壁部14に当接されて戸先側への移動が抑止されている。錠ケース11,21には、この復帰付勢部材39が伸縮自在となるように、この復帰付勢部材39の戸先側端部を保持する適宜の保持部が設けられている。また、この復帰付勢部材39の吊元側端部には、戸幅方向に変位自在とされたスライド体38が取り付けられている。このスライド体38には、戸先側に向けて開口し、復帰付勢部材39の吊元側端部を受け入れる凹所が設けられている。
また、スライド体38の戸厚方向両側には、戸厚方向両側に突出する突段部38a,38aが設けられている。錠ケース11,21のベース板部12,22には、スライド体38の戸厚方向両側の突段部38a,38aを戸幅方向にスライド自在に受け入れる戸幅方向に延びるように長尺状とされたガイド溝12c,22cが設けられている。これらガイド溝12c,22cは、各ベース板部12,22を厚さ方向に貫通するように、かつ戸厚方向に見て、互いに重なり合う位置となるように設けられている。また、スライド体38の突段部38a,38aを除いた部位の戸厚方向に沿う寸法は、錠ケース11,21のベース板部12,22の戸厚方向に向く両内面間の寸法に応じた寸法とされている。また、錠ケース11,21には、スライド体38の上下両側面に当接または近接されるガイド壁部が設けられている。図例では、下側のガイド壁部を、第1ケース11の底壁部16とした例を示している。
また、ハブ部材34には、このスライド体38が当接されて吊元側に付勢される受部37が設けられている。受部37は、ハブ部材34の軸挿通孔35が設けられた部位(基部)から下方側に向けて突出するように設けられている。この受部37は、錠ケース11,21の吊元側を区画する奥側壁部17,27に当接されて吊元側への移動が抑止される。ハブ部材34は、この受部37が奥側壁部17,27に当接された状態が平常状態とされ、この状態では、受部37が復帰付勢部材39によって吊元側に付勢されたスライド体38と奥側壁部17,27とに挟まれた状態となる。一方、ハンドル6,6の回転を伴いハブ部材34が回転されれば、復帰付勢部材39の付勢に抗して(圧縮変形を伴い)受部37及びこれに押されるスライド体38が戸先側に移動するように変位する構成とされている。なお、受部37の奥側壁部17,27に対する当接に加え、係合部36が当接壁部12e,22eに当接することでハブ部材34(ハンドル6,6)が平常状態に維持、つまり、ハンドル6,6の反開放側への更なる回転が抑制されるものとしてもよい。
ロック機構40は、上下方向に変位自在とされたロック片部45を備えている。また、ロック機構40は、図3(a)に示すように、突出状態におけるラッチ部材30の被係合部32とこの被係合部32が対向する錠ケース11,21の戸先側に向く奥側内壁18,28との間に、下方側に移動されたロック片部45が配されて施錠状態とされる構成とされている。このロック機構40は、図1(a)に示すように、解錠状態においてラッチ部材30の上方側に位置するように配される構成とされている。この解錠状態では、ラッチ部材30の被係合部32と錠ケース11,21の奥側内壁18,28(突部18a,28aの先端面)との間に、ラッチ部材30の没入方向への移動を許容する空間が形成される。
また、ロック機構40には、ロック片部45を上下方向に変位させる施解錠部41が設けられている。本実施形態では、施解錠部41とロック片部45とを別体としている。また、施解錠部41が戸厚方向に沿う軸回りに回転されてロック片部45が上下方向に変位する構成としている。
施解錠部41は、図1(a)及び図3(a)に示すように、ハブ部材34の上方側に位置するように配される構成とされ、上記した施解錠部材9に連結されて施解錠部材9の操作を伴い戸厚方向に沿う軸回りに回転する構成とされている(図7も参照)。この施解錠部41には、図4及び図5に示すように、戸厚方向両側に突段部状に突出し、戸厚方向に見て略円形状とされた施解錠連結部42,42が設けられている。これら施解錠連結部42,42が錠ケース11,21に回転自在に保持され、施解錠部41の戸厚方向に沿う軸部を構成する。また、これら施解錠連結部42,42は、錠ケース11,21の戸厚方向両面において露出する構成とされている。錠ケース11,21のベース板部12,22には、これら施解錠連結部42,42が嵌め込まれ、施解錠部41を戸厚方向に沿う軸回りに回転自在に保持する施解錠部保持孔12b,22bが設けられている。これら施解錠部保持孔12b,22bがロック機構40の保持部として機能する。また、これら施解錠部保持孔12b,22bは、各ベース板部12,22を厚さ方向に貫通するように、かつ戸厚方向に見て、互いに重なり合う位置となるように設けられている。
また、これら施解錠連結部42,42よりも大径状となるように略円柱状とされた施解錠部41の基部の戸厚方向に沿う寸法(施解錠連結部42,42を除いた部位の寸法)は、錠ケース11,21のベース板部12,22の戸厚方向に向く両内面間の寸法に応じた寸法とされている。このような構成により、施解錠部41は、錠ケース11,21に戸厚方向両側から挟まれて保持される構成とされている。
また、これら施解錠連結部42,42には、施解錠部材9が連結される連結凹所が設けられている。
なお、これら施解錠連結部42,42を、錠ケース11,21の戸厚方向両面と略同一平面状となるように設けた構成としてもよく、錠ケース11,21の戸厚方向両面よりも僅かに戸厚方向外側に突出するように設けた構成としてもよい。また、図例では、これら施解錠連結部42,42を、戸厚方向に見て、ハブ部材34の軸挿通孔35の略直上に位置するように設けた例を示している。
また、施解錠部41には、ロック片部45の上端側に連結され、ロック片部45を回転自在に保持するロック保持片部が設けられている。このロック保持片部は、施解錠部41の略円柱状とされた基部から径方向に突出するように設けられている。
このロック保持片部は、図1(a)に示すように、解錠状態において、施解錠部41の基部から吊元側に突出するように配される構成とされている。このように、施解錠部41が解錠状態とされれば、ロック保持片部は、錠ケース11,21内の上端かつ吊元側の入隅部に位置付けられる構成とされている。また、ロック保持片部は、図3(a)に示すように、施錠状態において、施解錠部41の基部から下方側に突出するように配される構成とされている。つまり、このロック保持片部は、施解錠部41が解錠状態から施錠状態とされれば、錠ケース11,21内の上端かつ吊元側の入隅部から戸先側の斜め下方側に向けて施解錠連結部42,42回りに円弧を描くように変位する。
また、図4及び図5(a)に示すように、ロック保持片部を、施解錠部41の基部の戸厚方向一方側部位から径方向に突出させるように設けた例を示している。
また、施解錠部41とロック片部45とは、別体とされた軸部材によって互いに回転自在に連結されたものとしてもよいが、本実施形態では、一方に一体的に連結軸部46を設け、他方にこれを受け入れる軸受孔43を設けた構成としている。また、本実施形態では、施解錠部41のロック保持片部に、後記するロック片部45に設けられた連結軸部46が回転自在に挿通される軸受孔43を設けた構成としている。また、図5(a)に示すように、この軸受孔43を、ロック保持片部に戸厚方向に貫通するように設け、戸厚方向に見て、略円形孔状とした構成としている。また、この軸受孔43の内周壁に、軸心(孔中心)側に向けて開口するように、戸厚方向に延びるキー溝状の細溝43aを軸受孔43の軸方向の全体に亘って設けた構成としている。
また、ラッチ錠装置10は、図1(a)及び図3(a)に示すように、施錠状態及び解錠状態とされた施解錠部41をそれぞれの状態(姿勢)に維持する姿勢維持部材19を備えている。本実施形態では、姿勢維持部材19を、一方のアーム端が錠ケース11,21に回転自在に連結され、他方のアーム端が施解錠部41に回転自在に連結されたねじりコイルばね(トーションばね)としている。錠ケース11,21には、姿勢維持部材19の一方のアーム端に戸厚方向に貫通するように設けられた挿通孔に挿通される戸厚方向に突出する連結突起12dが設けられている(図4も参照)。図例では、この連結突起12dを、施解錠連結部42,42の戸先側の斜め下方側に位置するように設けた例を示している。また、図例では、この連結突起12dを、第1ケース11のベース板部12の内面から戸厚方向に突出させるように設けた例を示している。また、この連結突起12dの先端部に、小径状とされた係合突部を設けた例を示している。また、第2ケース21のベース板部22に、この連結突起12dの係合突部が嵌め込まれれる係合凹部22dを設けた例を示している(図4参照)。この係合凹部22dは、戸厚方向に見て、連結突起12dの係合突部に重なり合う位置となるように設けられている。また、図例では、この係合凹部22dを、ベース板部22を厚さ方向に貫通させるように設けた例を示している。
また、施解錠部41には、姿勢維持部材19の他方のアーム端が連結されるばね連結片部が設けられている。このばね連結片部は、施解錠部41の略円柱状とされた基部から径方向に突出するように、かつ上記したロック保持片部と周方向で異なる位置となるように設けられている。図例では、ばね連結片部とロック保持片部とを、施解錠部41の基部に周方向で略90度ずれた位置となるように設けた例を示している。
このばね連結片部は、図1(a)に示すように、解錠状態において、施解錠部41の基部から下方側に突出するように配される構成とされている。また、ばね連結片部は、図3(a)に示すように、施錠状態において、施解錠部41の基部から戸先側に突出するように配される構成とされている。このように、施解錠部41が施錠状態とされれば、ばね連結片部は、錠ケース11,21内の上端に位置付けられる構成とされている。つまり、このばね連結片部は、施解錠部41が解錠状態から施錠状態とされれば、施解錠部41の基部の下方側位置から戸先側の斜め上方側に向けて施解錠連結部42,42回りに円弧を描くように変位する。
また、施解錠部41のばね連結片部には、図5(b)に示すように、姿勢維持部材19の他方のアーム端に戸厚方向に貫通するように設けられた挿通孔に挿通される戸厚方向に突出する連結突起44が設けられている。この連結突起44は、施解錠部41のばね連結片部から第1ケース11のベース板部12側に向けて突出するように設けられている。第1ケース11のベース板部12には、このばね連結片部の連結突起44を受け入れ、上記のように円弧を描くように変位するばね連結片部の連結突起44をガイドする戸厚方向に見て円弧状に形成されたガイド溝が設けられている。図例では、ベース板部12の内面側に凹溝状にガイド溝を設けた例を示している。
上記のように錠ケース11,21及び施解錠部41に連結された姿勢維持部材19は、図1(a)に示すように、解錠状態とされた施解錠部41を解錠状態に維持するように、施解錠部41のばね連結片部を概ね吊元側となる方向に向けて付勢する構成とされている。また、姿勢維持部材19は、図3(a)に示すように、施錠状態とされた施解錠部41を施錠状態に維持するように、施解錠部41のばね連結片部を概ね上方側となる方向に向けて付勢する構成とされている。
なお、この姿勢維持部材19は、解錠状態及び施錠状態へ操作される施解錠部41を操作する際に、節度感(クリック感)を付与し得る構成とされたものとしてもよい。
また、姿勢維持部材19の両アーム端に、錠ケース11,21及び施解錠部41の連結突起12d,44が挿通される挿通孔を設けた態様に代えて、姿勢維持部材19の両アーム端に、戸厚方向に突出する連結突起を設けた態様としてもよい。この場合は、錠ケース11,21及び施解錠部41に、挿通凹部や挿通孔等を設けた構成としてもよい。また、姿勢維持部材19としては、ねじりコイルばねに限られず、板ばね等の他のばね部材や、ばね部材に限られず、弾性的に変形可能とされたその他の部材からなるものとしてもよい。
ロック片部45は、上端側に施解錠部41との連結部としての連結軸部46を設けた構成とされている。この連結軸部46は、戸厚方向一方側に向けて突出するように設けられている。また、この連結軸部46の突出方向先端部には、径方向に向けて突出し、上記した施解錠部41の軸受孔43の細溝43aに挿入可能とされた抜止突起46aが設けられている。この抜止突起46aを細溝43aに整合させれば、軸受孔43への連結軸部46の挿通が可能となる。また、先端部が軸受孔43の戸厚方向一方側に露出するように連結軸部46を軸受孔43に挿通させ、抜止突起46aが細溝43aに整合しないように連結軸部46回りにロック片部45と施解錠部41とを相対的に回転させれば、抜止突起46aによる抜止がなされる。つまり、抜止突起46aが施解錠部41の軸受孔43の細溝43aが設けられた部位以外の孔縁に係止し、軸受孔43に対する連結軸部46の戸厚方向他方側への移動が抑止される。
また、上記のように抜止突起46aによる抜止がなされた状態で、ロック片部45の上端部における連結軸部46周囲の戸厚方向一方側に向く面と、施解錠部41のロック保持片部の戸厚方向他方側に向く面と、が当接または近接される構成とされている。このような構成により、ロック片部45の上端部と施解錠部41のロック保持片部とは、互いの戸厚方向への移動が抑制された状態で回転自在に連結されている。
また、このロック片部45の連結軸部46の抜止突起46aと施解錠部41の軸受孔43の細溝43aとは、解錠状態と施錠状態との間をロック機構40が変位する際に、戸厚方向に見て整合しないように設けられている(図1(a)及び図3(a)参照)。
また、ロック片部45の連結軸部46の戸厚方向一方側面となる先端面からロック片部45の上端部の戸厚方向他方側面までの戸厚方向に沿う寸法は、錠ケース11,21のベース板部12,22の戸厚方向に向く両内面間の寸法に応じた寸法とされている。
また、本実施形態では、ロック片部45の戸厚方向両側に、戸厚方向外側に向けて突出する係合突起47,47を設けた構成としている。また、ロック片部45の下端部における戸幅方向略中央部の戸厚方向両側に、係合突起47,47を設けた構成としている。また、これら係合突起47,47は、戸厚方向で互いに重なり合う位置となるように設けられ、戸厚方向に見て、略円柱状とされている。これら係合突起47,47の周囲を含むロック片部45の下方側部位の戸厚方向に沿う寸法は、錠ケース11,21のベース板部12,22の戸厚方向に向く両内面間の寸法に応じた寸法とされている。錠ケース11,21には、このロック片部45の各係合突起47,47を受け入れ、上下方向に変位するロック片部45をガイドするガイド溝13,23が設けられている。また、本実施形態では、錠ケース11,21の各ガイド溝13,23に、施錠状態とされたロック片部45の各係合突起47,47の奥側内壁18,28側への移動を許容する受入溝13a,23aを一連状に設けた構成としている。
これらガイド溝13,23は、錠ケース11,21の各ベース板部12,22を厚さ方向に貫通するように、かつ戸厚方向に見て、互いに重なり合う位置となるように設けられている。ロック片部45の係合突起47,47は、各ベース板部12,22を厚さ方向に貫通するように形成されたガイド溝13,23に挿通され、錠ケース11,21の戸厚方向両面において露出する構成とされている。これら係合突起47,47の突出寸法は、錠ケース11,21の戸厚方向両面から大きく突出しないように適宜の寸法としてもよい。図例では、係合突起47,47の突出寸法を、係合突起47,47が錠ケース11,21の戸厚方向両面から僅かに突出するような寸法とした例を示しているが、このような態様に限られない。
また、これらガイド溝13,23は、ロック片部45の係合突起47,47を上下方向にガイドするように、上下方向に延びるように設けられている。これらガイド溝13,23の溝幅(受入溝13a,23aが設けられた部位以外の戸幅方向に沿う寸法)は、ロック片部45の係合突起47,47の径に応じた寸法とされている。
また、これらガイド溝13,23の上下方向に沿う寸法は、図1(a)及び図3(a)に示すように、解錠状態と施錠状態との間を上下方向に移動するロック片部45のガイドが可能なように適宜の寸法としてもよい。図例では、これらガイド溝13,23を、これらの上端が解錠状態(上方側位置)とされたロック片部45の係合突起47,47と同高さとなるように設けた例を示している。また、これらガイド溝13,23を、これらの下端が施錠状態(下方側位置)とされたロック片部45の係合突起47,47と同高さとなるように設けた例を示している。
また、これらガイド溝13,23の受入溝13a,23aは、施錠状態(下方側位置)とされたロック片部45の係合突起47,47と同高さに位置するように設けられている(図3(a)参照)。つまり、これら受入溝13a,23aは、各ガイド溝13,23の下端に一連状に設けられている。本実施形態では、これらガイド溝13,23の受入溝13a,23aを、ラッチ部材30の軸心と上下方向で略一致した位置となるように設けた構成としている。また、これらガイド溝13,23の受入溝13a,23aを、奥側内壁18,28の突部18a,28aと上下方向で略一致した位置となるように設けた構成としている。
また、これら受入溝13a,23aは、各ガイド溝13,23の下端部を吊元側に延出させるように設けられている。これら受入溝13a,23aは、ガイド溝13,23の下端部において戸先側に向けて開口するように設けられている。また、これら受入溝13a,23aは、ロック片部45の係合突起47,47の受入が可能なように、上下方向に沿う溝幅寸法がロック片部45の係合突起47,47の径に応じた寸法とされている。これら受入溝13a,23aの吊元側への延出寸法は、施錠状態とされたロック片部45に奥側内壁18,28側に押し付ける外力が作用した場合における係合突起47,47の破損等を抑制する観点等から適宜の寸法としてもよい。なお、受入溝13a,23aを含むガイド溝13,23を、各ベース板部12,22を厚さ方向に貫通するように設けた態様に代えて、各ベース板部12,22の互いに向き合う内面側に凹溝状に設けた構成としてもよい。
上記のような構成により、ロック片部45は、その上端側が上記した施解錠部41の回転を伴い施解錠部41のロック保持片部同様、施解錠連結部42,42回りに円弧を描くように変位(揺動)しながら、下端側の係合突起47,47がガイド溝13,23に沿ってガイドされて上下に変位する。また、施錠状態とされれば、図3に示すように、ロック片部45の戸先側に向く面が突出状態とされたラッチ部材30の被係合部32の吊元側に向く面に当接または近接して対面する。また、この施錠状態では、ロック片部45における奥側内壁18,28に対面される部位と奥側内壁18,28とが当接または近接して対面する。これにより、ラッチ部材30の退入方向(吊元側)への移動、つまり、ハンドル6,6の開放側への操作が抑止され、施錠状態となる。
図例では、ロック片部45の戸先側に向く面の概ね全体を、施錠状態においてラッチ部材30の被係合部32の吊元側に向く面に略平行とされる平坦面状とした例を示している。また、ロック片部45の吊元側に向く面(後記する突片部48,48が設けられた部位を除く面)の概ね全体を、解錠状態においてこれらが対面される奥側内壁18,28に略平行とされる平坦面状とした例を示している(図1(a)参照)。
また、本実施形態では、図3に示すように、ロック片部45に、施錠状態において、錠ケース11,21の突部18a,28aの戸厚方向への移動を抑止するように、これら突部18a,28aを受け入れる受入凹所49を設けた構成としている。また、このロック片部45の受入凹所49の戸幅方向に沿う深さ寸法D2を、錠ケース11,21の突部18a,28aの突出寸法D1よりも大としている。つまり、施錠状態とされたロック片部45の受入凹所49の吊元側に向く凹底面に、突部18a,28aの先端面が当接しないように、受入凹所49の深さ寸法D2を錠ケース11,21の突部18a,28aの突出寸法D1よりも大としている。
また、本実施形態では、ロック片部45の下端部に、吊元側及び上下方向両側に開口するように受入凹所49を設けた構成としている。また、ロック片部45の下端部に、この受入凹所49の戸厚方向両側を区画するように、突片部48,48を設けた構成としている。つまり、これら突片部48,48の戸幅方向に沿う突出寸法が受入凹所49の深さ寸法D2となり、これら突片部48,48の突出寸法(D2)を、錠ケース11,21の突部18a,28aの突出寸法D1よりも大としている。
これら突片部48,48は、ロック片部45の下端部から吊元側に向けて突出するように、かつ受入凹所49を形成するように互いに戸厚方向に間隔を空けて設けられている。また、ロック片部45が施錠状態とされれば、これら突片部48,48が上記した各ケース11,21の突部18a,28aのベース板部12,22側に設けられた係合凹所にそれぞれ嵌め込まれるように挿入される構成とされている。つまり、ロック片部45が施錠状態とされれば、これら突片部48,48によって錠ケース11,21の突部18a,28aの互いに離れる方向となる戸厚方向外側への移動が抑止される。
また、これら突片部48,48の戸厚方向に向く互いに向き合う対向面、つまり、受入凹所49の戸厚方向両側内面は、戸体2の戸厚方向両面に略平行な平坦面状とされている。また、突片部48,48の戸厚方向外側に向く面は、ロック片部45の下方側部位の戸厚方向両面に一連状に設けられている。また、これら突片部48,48の戸厚方向に沿う幅寸法は、互いに略同寸法とされ、上記した錠ケース11,21の係合凹所の戸厚方向に沿う幅寸法と略同寸法とされている。
また、これら突片部48,48の突出方向の先端面48a,48aは、ロック片部45が施錠状態で、前カバー20の戸先側面に略平行とされる平坦面状とされている。ロック片部45が施錠状態とされれば、これら突片部48,48の先端面48a,48aが各ケース11,21の係合凹所の底面を構成する奥側内壁18,28に当接または近接して対面される。図例では、突片部48,48の先端面48a,48aの上端部に、ロック片部45が施錠状態で、吊元側の斜め上方側を向く面取り部を設けた例を示している。
また、受入凹所49の凹底面となる、ロック片部45の下端部の突片部48,48間の吊元側に向く面は、ロック片部45が施錠状態で、前カバー20の戸先側面に略平行とされる平坦面状とされている。つまり、受入凹所49の凹底面と錠ケース11,21の突部18a,28aの先端面とは、ロック片部45が施錠状態で、互いに略平行状とされ近接して対面する構成とされている。この受入凹所49の深さ寸法D2及び錠ケース11,21の突部18a,28aの突出寸法D1は、施錠状態とされたロック片部45の受入凹所49の凹底面に、突部18a,28aの先端面が当接しないように適宜の寸法としてもよい。
また、本実施形態では、ロック片部45における奥側内壁18,28に対面される部位48a,48aと奥側内壁18,28とを、施錠状態とされたロック片部45に奥側内壁18,28側に押し付ける外力が作用した際に、ロック片部45の下方側への移動を抑制するように互いに当接される構成としている。本実施形態では、ロック片部45の突片部48,48の先端面48a,48aと係合凹所の底面を構成する奥側内壁18,28とを、互いに対面される部位としている。また、ロック片部45の突片部48,48の先端面48a,48aとこれらが当接される奥側内壁18,28とを、施錠状態において、前カバー20の戸先側面に略平行とされる平坦面状としている。これにより、施錠状態とされたロック片部45に奥側内壁18,28側に押し付ける外力が作用した際に、ロック片部45の下方側への移動を抑制するように互いに当接される構成としている。
つまり、ロック片部45の突片部48,48の先端面48a,48aを、ロック片部45が施錠状態で吊元側の斜め上方側を向く傾斜面としたり、奥側内壁18,28を戸先側の斜め下方側に向く傾斜面としたりすれば、施錠状態とされたロック片部45に奥側内壁18,28側に押し付ける外力が作用した際に、ロック片部45を押し下げる方向の分力が生じることとなる。上記構成によれば、互いに当接されるロック片部45の突片部48,48の先端面48a,48aと奥側内壁18,28との互いの反力が戸幅方向(水平方向)に沿う方向となり、ロック片部45の下方側への移動が抑制される。なお、上記のような態様に代えて、ロック片部45の突片部48,48の先端面48a,48aを、ロック片部45が施錠状態で吊元側の斜め下方側を向く傾斜面としたり、奥側内壁18,28を戸先側の斜め上方側に向く傾斜面としたりしてもよい。
錠ケース11,21の落下防止壁29は、図5(b)及び図6(b)に示すように、本実施形態では、施解錠部41の下方側への移動を抑止するように設けられている。また、落下防止壁29を、図1(a)及び図3(a)に示すように、解錠状態とされた施解錠部41のばね連結片部の下方側に位置し、かつ施錠状態とされた施解錠部41のロック保持片部の下方側に位置するように設けた構成としている。この落下防止壁29は、解錠状態及び施錠状態とされる施解錠部41及びロック片部45に干渉しないように設けられている。また、この落下防止壁29は、施解錠部41の意図しない下方側への移動に伴い下方側に移動されるロック片部45によってラッチ部材30の退入方向への移動が抑止されないように設けられている。この落下防止壁29を、解錠状態とされたロック機構40に対する錠ケース11,21の保持が解除されてロック機構40が下方側に移動した際に、ロック片部45が施錠状態とならないように施解錠部41を支持する構成とされたものとしてもよい。また、この落下防止壁29を、施錠状態とされたロック機構40に対する錠ケース11,21の保持が解除されてロック機構40が下方側に移動した際に、解錠不能となるまで移動しないように施解錠部41を支持する構成とされたものとしてもよい。
また、この落下防止壁29は、第1ケース11のベース板部12及び第2ケース21のベース板部22の両方または一方から戸厚方向に突出するように設けられている。本実施形態では、図1、図4及び図5(b)に示すように、第1ケース11のベース板部12側には落下防止壁を設けずに、第2ケース21のベース板部22に落下防止壁29を設けた構成としている。なお、このような態様に代えて、または加えて、第1ケース11のベース板部12に落下防止壁を設けた態様としてもよい。
また、図例では、この落下防止壁29を、戸厚方向に見て、戸幅方向に長尺な略矩形状とした例を示しているが、このような態様に限られない。また、図例では、落下防止壁29の吊元側端部の上下両側縁に、吊元側に向けて突出するような突部を設けた例を示しているが、このような態様に限られない。また、図例では、この落下防止壁29を、略四角筒状とした例を示しているが、このような態様に限られない。
また、この落下防止壁29の戸厚方向に沿う寸法や戸幅方向に沿う寸法は、上記のように下方側に移動する施解錠部41を支持し、更なる下方側への移動の抑止が可能なように適宜の寸法としてもよい。
なお、上記したラッチ部材30やハブ部材34、スライド体38、ロック機構40は、樹脂製でもよく、金属製でもよく、樹脂と金属とを組み合わせた構成とされたものでもよい。また、上記のように別体とされて回転自在に連結されたロック機構40の施解錠部41及びロック片部45は、それぞれ樹脂成形品としてもよい。
本実施形態に係るラッチ錠装置10及びこれを備えた扉装置1は、上述のような構成としたことで、省部品化を図りながらも、動作不良を抑制することができる。
つまり、錠ケース11,21を、ロック機構40を戸厚方向両側から挟むように保持する戸厚方向に分割された樹脂製の第1ケース11と第2ケース21とが互いに係合されて組み合わされた構成としている。従って、金属製の錠ケースとした場合と比べて、多くの締結要素を必要とせず、第1ケース11と第2ケース21とを組み合わせることができ、部品点数を少なくすることができ、また、軽量化を図ることができる。また、ロック機構40を備えているので、施錠することができる。また、上記のように、第1ケース11と第2ケース21とを締結要素を用いずに組み付けられる構成とすれば、より省部品化を図ることができる。なお、このような態様に代えて、補助的にビス等の締結要素を用いて第1ケース11と第2ケース21とが組み付けられる構成としてもよい。
また、本実施形態では、ロック機構40の保持が解除されるように、第1ケース11と第2ケース21とが変形した際に、ロック機構40の下方側への移動を抑止する落下防止壁29を錠ケース11,21に設けた構成としている。従って、例えば、過剰(異常)なハンドル6,6操作がなされてロック機構40を保持する第1ケース11と第2ケース21とが戸厚方向に広がるように変形して第1ケース11及び第2ケース21によるロック機構40の保持が解除された場合にも、ロック機構40の下方側への移動を抑止することができる。これにより、解錠不能となって閉じ込められるようなことを抑制することができる。つまり、錠ケース11,21を樹脂製としているので、金属製の錠ケースとした場合と比べて、第1ケース11と第2ケース21とが戸厚方向に広がるように変形し易くなるが、落下防止壁29を設けることで意図しない施錠や解錠不能状態となるようなことを抑止することができる。
また、上記のような施解錠部材9が施解錠部41の施解錠連結部42,42に連結されていれば、ロック機構40が下方側に移動し難くなるが、錠ケース11,21等の変形に伴い連結解除された場合にもロック機構40の下方側への移動を抑止することができる。また、例えば、当該ラッチ錠装置10を、施解錠部材9が設けられない戸体2に組み込んだ場合には、錠ケース11,21が変形すれば、ロック機構40の保持がより解除され易くなることが考えられるが、ロック機構40の下方側への移動を抑止することができる。つまり、例えば、ラッチ錠装置10を、施錠機能を有した戸体2に組み込む場合と施錠機能を有さない戸体2に組み込む場合とで共通部品とした場合にも、ロック機構40の下方側への移動を抑止することができる。
また、本実施形態では、施錠状態において第1ケース11及び第2ケース21の奥側内壁18,28の突部18a,28aを受け入れるロック片部45の受入凹所49の深さ寸法D2を、突部18a,28aの突出寸法D1よりも大としている。従って、ロック片部45の受入凹所49の深さ寸法D2を、突部18a,28aの突出寸法D1よりも小としたものと比べて、第1ケース11及び第2ケース21の奥側壁部17,27の破損や変形を抑制することができる。これにより、第1ケース11及び第2ケース21の吊元側部位が戸厚方向に広がるようなことを抑制することができ、これらに保持されるロック機構40が機能しなくなるようなことを抑制することができる。つまり、ロック片部45の受入凹所49の深さ寸法D2を、突部18a,28aの突出寸法D1よりも小とした場合に、施錠状態においてハンドル6,6に開放側に過剰な操作がなされれば、受入凹所49の凹底面が各突部18a,28aに押し付けられることとなる。一方、本実施形態の構成とすれば、施錠状態においてハンドル6,6に開放側に過剰な操作がなされれば、ロック片部45の受入凹所49を区画する戸厚方向両側の突片部48,48が突部18a,28aの戸厚方向外側の奥側内壁18,28に押し付けられることとなる。これにより、受入凹所49の凹底面が各突部18a,28aに押し付けられる構成と比べて、錠ケース11,21の戸厚方向両側を構成するベース板部12,22の吊元側端部に掛かる負荷(モーメント)を小さくすることができる。この結果、各ケース11,21の吊元側端部の破損や変形を効果的に抑制することができる。
また、本実施形態では、ロック片部45の各係合突起47,47を受け入れる各ケース11,21のガイド溝13,23に、施錠状態とされたロック片部45の各係合突起47,47の奥側内壁18,28側への移動を許容する受入溝13a,23aを一連状に設けた構成としている。従って、施錠状態においてハンドル6,6に開放側に過剰な操作がなされてロック片部45に奥側内壁18,28側に押し付ける外力が作用した際にも、各係合突起47,47が受入溝13a,23aに受け入れられて奥側内壁18,28側に移動可能となる。これにより、このような受入溝13a,23aを設けていないものと比べて、ロック片部45の各係合突起47,47に掛かる負荷を低減することができ、これら係合突起47,47の破損や変形を抑制することができる。これにより、上下方向に変位されるロック片部45の動作不良を抑制することができる。なお、このような受入溝13a,23aをガイド溝13,23に設けないようにしてもよい。
また、本実施形態では、ロック片部45における奥側内壁18,28に対面される部位(先端面)48a,48aと奥側内壁18,28とを、施錠状態とされたロック片部45に奥側内壁18,28側に押し付ける外力が作用した際に、ロック片部45の下方側への移動を抑制するように互いに当接される構成としている。従って、施錠状態とされたロック片部45に奥側内壁18,28側に押し付ける外力が作用した際に、互いの当接部位における反力にロック片部45を下方側に移動させる分力が含まれるように互いに当接されるものと比べて、ロック片部45の更なる下方側への移動を抑制することができる。これにより、ロック片部45とこれを上下方向に変位させる施解錠部41との連結部(43,46)や、ロック機構40を保持する各ケース11,21の保持部12b,22bの破損や変形を抑制することができ、ロック機構40の動作不良を抑制することができる。なお、このような態様に代えて、ロック片部45の突片部48,48の先端面48a,48aを、ロック片部45が施錠状態で吊元側の斜め上方側を向く傾斜面としたり、奥側内壁18,28を戸先側の斜め下方側に向く傾斜面としたりしてもよい。
また、ハンドル6,6を、過剰なハンドル6,6操作がなされて錠ケース11,21に破損や変形が生じる前に変形が生じるような強度とされたものとしてもよい。例えば、過剰なハンドル6,6操作がなされて錠ケース11,21に破損や変形が生じる前に、一方のハンドル6Aの連結軸7に変形が生じるような強度とされたものとしてもよい。
また、本実施形態では、落下防止壁29を設けた構成と、ロック片部45の受入凹所49の深さ寸法D2を突部18a,28aの突出寸法D1よりも大とした構成と、を採用したが、いずれか一方のみの構成を採用するようにしてもよい。
また、本実施形態では、第1ケース11及び第2ケース21の両方に、天壁部15,25や底壁部16,26を設けた例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、第2ケース21に天壁部25や底壁部26を設けずに、第2ケース21を蓋状とされたものとしてもよい。また、錠ケース11,21や、これに組み込まれるラッチ部材30やハブ部材34、ロック機構40等の具体的構成は、上記したような態様に限られず、その他、種々の変形が可能である。
1 扉装置
2 戸体
3 収容凹所
10 ラッチ錠装置
11 第1ケース(錠ケース)
13 ガイド溝
13a 受入溝
18 奥側内壁
18a 突部
21 第2ケース(錠ケース)
23 ガイド溝
23a 受入溝
28 奥側内壁
28a 突部
29 落下防止壁
30 ラッチ部材
31 ラッチ頭部(戸幅方向の一端部)
32 被係合部(戸幅方向の他端部)
40 ロック機構
45 ロック片部
47 係合突起
48a 先端面(ロック片部における奥側内壁に対面される部位)
49 受入凹所
D1 突出寸法(突部の戸幅方向に沿う突出寸法)
D2 深さ寸法(ロック片部の凹所の戸幅方向に沿う深さ寸法)

Claims (5)

  1. 戸体に組み込まれる錠ケースに、戸幅方向に変位自在とされ戸幅方向の一端部が出没されるラッチ部材と、施錠状態において、突出状態とされた前記ラッチ部材の没入方向への移動を抑止するロック機構と、が設けられたラッチ錠装置であって、
    前記ロック機構は、前記突出状態における前記ラッチ部材の戸幅方向の他端部とこの他端部が対向する前記錠ケースの戸先側に向く奥側内壁との間に、上下方向に変位自在とされ下方側に移動されたロック片部が配されて前記施錠状態とされる構成とされ、かつ、前記ロック片部に連結され、該ロック片部を上下方向に変位させる際に操作される施解錠部を備えており、
    前記錠ケースは、前記ロック機構を戸厚方向両側から挟むように保持する戸厚方向に分割された樹脂製の第1ケースと第2ケースとが互いに係合されて組み合わされた構成とされ、かつ、前記ロック機構の保持が解除されるように、これら第1ケースと第2ケースとが変形して下方側に移動する前記施解錠部の下方側への移動を抑止するように前記施解錠部の下方側に設けられた落下防止壁を備えていることを特徴とするラッチ錠装置。
  2. 戸体に組み込まれる錠ケースに、戸幅方向に変位自在とされ戸幅方向の一端部が出没されるラッチ部材と、施錠状態において、突出状態とされた前記ラッチ部材の没入方向への移動を抑止するロック機構と、が設けられたラッチ錠装置であって、
    前記ロック機構は、前記突出状態における前記ラッチ部材の戸幅方向の他端部とこの他端部が対向する前記錠ケースの戸先側に向く奥側内壁との間に、上下方向に変位自在とされ下方側に移動されたロック片部が配されて前記施錠状態とされる構成とされ、
    前記錠ケースは、前記ロック機構を戸厚方向両側から挟むように保持する戸厚方向に分割された樹脂製の第1ケースと第2ケースとが互いに係合されて組み合わされた構成とされ、かつ、これら第1ケース及び第2ケースにおける前記ラッチ部材の他端部が対向する前記奥側内壁に、戸先側に向けて突出する突部をそれぞれに設けた構成とされ、
    前記ロック片部には、前記施錠状態において、前記第1ケース及び前記第2ケースの前記突部の戸厚方向への移動を抑止するように、これら突部を受け入れる受入凹所が設けられ、このロック片部の受入凹所の戸幅方向に沿う深さ寸法は、前記第1ケース及び前記第2ケースの前記突部の戸幅方向に沿う突出寸法よりも大とされていることを特徴とするラッチ錠装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記ロック片部の戸厚方向両側には、戸厚方向外側に向けて突出する係合突起が設けられ、前記第1ケース及び前記第2ケースには、前記ロック片部の各係合突起を受け入れ、上下方向に変位する前記ロック片部をガイドするガイド溝が設けられており、
    これら第1ケース及び第2ケースのガイド溝には、前記施錠状態とされた前記ロック片部の各係合突起の前記奥側内壁側への移動を許容する受入溝が一連状に設けられていることを特徴とするラッチ錠装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項において、
    前記ロック片部における前記奥側内壁に対面される部位と前記奥側内壁とは、前記施錠状態とされた前記ロック片部に前記奥側内壁側に押し付ける外力が作用した際に、前記ロック片部の下方側への移動を抑制するように互いに当接される構成とされていることを特徴とするラッチ錠装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のラッチ錠装置と、このラッチ錠装置が組み込まれる収容凹所が戸先側端部に設けられた戸体と、を備えていることを特徴とする扉装置。
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