JP6620470B2 - キャビネットにおける扉の開閉装置 - Google Patents

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Description

本発明は、キャビネットにおける扉の開閉装置に係わり、更に詳しくは引手を備えた扉の開閉を制御するキャビネットにおける扉の開閉装置に関するものである。
従来から、筐体の前面開口部に開閉可能に設ける扉に、引手と施錠具及び前記引手に連動して筐体の框部に係脱するラッチとを備えたキャビネットは各種提供されている。通常、引手は引手枠に組み込まれてユニット化され、その操作ユニットを扉の開口部の裏面に取付け、引手を開口部から臨ませている。
特許文献1には、把手を操作用のシャフトに嵌着して把手枠内に回動可能に組み込み、該把手枠の外面周縁部に爪部を突設するとともに、係合凹部を設ける一方、該把手枠を取付ける引出しの前面板には開口部と、その周縁に裏面側に直角に突出した突出枠と一部に爪孔を有する係合片を形成し、前記把手枠の周縁部を前記開口部内に嵌合した状態で、前記爪部を係合片に係合させるとともに、前記係合凹部を突出枠に係合させて取付け、該把手枠の裏面に裏面板を接合状態で取付ける構造が記載されている。また、特許文献2にも同様な操作ユニットの取付構造が開示されている。
しかし、特許文献1及び2に記載の操作ユニットの取付構造は、該操作ユニットの背面が引出し前板を構成する裏面板に当接して保持される構造であり、爪部と係合片の爪孔との係合強度は比較的低くても問題は少ないが、係合片が外側へ変形すると、爪部と爪孔との係合が外れるという恐れがある。そのため、特許文献1に記載の構造では、把手枠の縁部外面と突起との間に形成された係合凹部に突出枠を係合させているが、必然的に前面板の開口部の内縁に把手枠の周縁部が露出するようになる。把手枠の周縁部が開口部に露出すると、外観性におけるスッキリ感が損なわれるばかりでなく、開口部と把手枠の周縁部との間の隙間が攻撃対象となり防盗性に問題が生じる。
また、特許文献3には、ケース本体に引手を回動可能に取付けるとともに、押釦錠装置を組み込んだ状態で扉の表面板の背面に取付けた後、作動軸の両端にラッチを固定するとともに、中間位置に作動体を固定した状態で、該作動軸の作動体を前記ケース本体の内部に収容して指掛け体に一体となって回動する連動体と連係させるとともに、両端のラッチの基部を扉の上下縁部の軸受に回動可能に支持し、最後にケース本体に裏カバーを装着して前記押釦錠装置などの機構部を外覆する構造が開示されている。ここで、前記ケース本体を扉の表面板の背面に取付ける構造は、表面板に開口した引手開口部の口縁の背面に、ロ字状の固定板に支持片を直角に立起した取付金具をスポット溶接し、該支持片に突設した三角ダボにケース本体の周面に形成した段部を係合する構造である。ここで、回動式扉の場合、引出し前板のように裏面板を設けて、ケース本体が扉内に内蔵されることはなく、その代わりに裏カバーをケース本体に装着しているのであるが、前記取付金具の支持片が変形してケース本体が外れる恐れもある。
実公平7−4303号公報 実開平6−75239号公報 特開2013−019172号公報
そこで、本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、筐体の前面開口部に開閉可能に設ける扉に、少なくとも引手を組み込んだ操作ユニットを装着してなるキャビネットにおいて、操作ユニットを扉の表面板の背面に嵌合作業のみで簡単に取付けることができ、しかも扉表面側からの攻撃に対しても外れる恐れがないキャビネットにおける扉の開閉装置を提供する点にある。
本発明は、前述の課題解決のために、筐体の前面開口部に開閉可能に設ける扉に、少なくとも引手を組み込んだ操作ユニットを装着してなるキャビネットにおける扉の開閉装置であって、前記扉の表面板には、前記操作ユニットの引手を前面側に出現させるために引手開口部を形成するとともに、該引手開口部の周囲に複数の係合片を背面側へ向けて形成し、前記操作ユニットの本体部に前記係合片に係合する弾性爪を形成し、前記操作ユニットの弾性爪を前記扉の係合片に内外から係合した状態で、前記操作ユニットを覆うように装着した裏カバーの内部に突設したサポート部を、前記弾性爪の背後に当接して、前記係合片に対する係合解除を規制してなることを特徴とするキャビネットにおける扉の開閉装置を構成した(請求項1)。
ここで、前記操作ユニットの本体部には、前面開放した引手装着空間を有する引手枠部を形成するとともに、該引手枠部の周囲に間隔を置いて外枠部を形成し、前記引手枠部と外枠部の間は後方へ開放した挿入空間となっており、前記引手枠部の外側に対応する前記外枠部に前記弾性爪を一体成形し、前記裏カバーのサポート部を前記挿入空間内に受け入れて前記弾性爪の背後に当接してなることが好ましい(請求項2)。
また、前記操作ユニットの本体部に設けた前記引手枠部の一側の前記外枠部に、施錠具を保持する前面開口の施錠具収容部を形成してなることも好ましい(請求項3)。
更に、前記扉の表面板に形成した引手開口部の口縁を背面側へ鋭角に折曲して傾斜板を形成し、該傾斜板の一部に前記表面板に対して直角に係合片を形成し、該係合片には前記弾性爪を係合する係合孔を形成してなるとより好ましい(請求項4)。
以上にしてなる請求項1に係る発明のキャビネットにおける扉の開閉装置は、筐体の前面開口部に開閉可能に設ける扉に、少なくとも引手を組み込んだ操作ユニットを装着してなるキャビネットにおける扉の開閉装置であって、前記扉の表面板には、前記操作ユニットの引手を前面側に出現させるために引手開口部を形成するとともに、該引手開口部の周囲に複数の係合片を背面側へ向けて形成し、前記操作ユニットの本体部に前記係合片に係合する弾性爪を形成し、前記操作ユニットの弾性爪を前記扉の係合片に内外から係合した状態で、前記操作ユニットを覆うように装着した裏カバーの内部に突設したサポート部を、前記弾性爪の背後に当接して、前記係合片に対する係合解除を規制してなるので、少なくとも引手を組み込んでユニット化した操作ユニットを扉の表面板の背面に嵌合作業のみで簡単に取付けることができ、しかも弾性爪の背後に裏カバーのサポート部が当接していることから、弾性爪と係合片の係合状態を確実に維持でき、扉表面側からの攻撃に対しても外れる恐れがない。
請求項2によれば、前記操作ユニットの本体部には、前面開放した引手装着空間を有する引手枠部を形成するとともに、該引手枠部の周囲に間隔を置いて外枠部を形成し、前記引手枠部と外枠部の間は後方へ開放した挿入空間となっており、前記引手枠部の外側に対応する前記外枠部に前記弾性爪を一体成形し、前記裏カバーのサポート部を前記挿入空間内に受け入れて前記弾性爪の背後に当接してなるので、操作ユニットの本体部と裏カバーを合成樹脂で一体成形でき、操作ユニットの本体部が全て裏カバーで隠れるので外観性に優れている。
請求項3によれば、前記操作ユニットの本体部に設けた前記引手枠部の一側の前記外枠部に、施錠具を保持する前面開口の施錠具収容部を形成してなるので、操作ユニットを扉の表面板の背面に取付けることで、施錠具を表面板と施錠具収容部で取り囲み、更に本体部が裏カバーで外覆されるので、施錠具に対する攻撃に対して強固である。
請求項4によれば、前記扉の表面板に形成した引手開口部の口縁を背面側へ鋭角に折曲して傾斜板を形成し、該傾斜板の一部に前記表面板に対して直角に係合片を形成し、該係合片には前記弾性爪を係合する係合孔を形成してなるので、引手開口部に引手のみが現れ、引手枠部を傾斜板に背後に隠すことができ、また傾斜板と係合片の加工工数が少なく、安価に製造することができる。
本発明に係るキャビネットの斜視図である。 扉を開いた状態のキャビネットの斜視図である。 扉の斜視図である。 引手と施錠具を組み込む操作ユニットと裏カバーの分解斜視図である。 扉に操作ユニットを取付ける構造を示す扉の部分斜視図である。 図5のX−X線断面図である。 扉にラッチ駆動機構を組み付けた状態の部分斜視図である。 扉に操作ユニットを取付ける状態の部分斜視図である。 扉に取付けた操作ユニットに裏カバーを装着する状態の部分斜視図である。 扉に操作ユニットと裏カバーを装着した状態の部分横断面図である。 同じく扉に操作ユニットと裏カバーを装着した状態の部分縦断面図である。 ラッチ駆動機構のシャフトと操作ユニット及び裏カバーとの関係を示す扉を省略した状態の斜視図である。 操作ユニットから引手を分離し、規制部材と引手の関係を示した斜視図である。 解錠状態における引手と規制部材との関係を示す部分縦断面図である。 施錠状態における引手と規制部材との関係を示す部分縦断面図である。
次に、添付図面に示した実施形態に基づき、本発明を更に詳細に説明する。図1及び2は本発明に係る開閉扉付きキャビネットを示し、図3は扉を示し、図4〜図15は本発明の詳細を示し、図中符号Aはキャビネット、1は筐体、2は扉、3は引手、4は施錠具、5はラッチ、6は操作ユニット、7は裏カバーをそれぞれ示している。
本発明のキャビネットAは、筐体1の前面開口部に開閉可能に扉2,2を設け、該扉2には、引手3と施錠具4及び前記引手3に連動して筐体1の框部に係脱するラッチ5とを備えた構造である。ここで、前記引手3と施錠具4は、合成樹脂製で一体成形された操作ユニット6に組み込み、前記扉2の背面側に嵌着して取付けるとともに、該操作ユニット6を合成樹脂で一体成形した裏カバー7で外覆することで、前記操作ユニット6の前記扉2に対する嵌合状態を維持すると同時に、前記扉2を開いたときの外観性を改善している。
先ず、前記扉2は、図3、図5及び図6に示すように、表面板8は、周囲を背面側に折曲して縁板9を形成するとともに、上面と両側面は更に内向きに補強板10を折曲形成し、更に補強板10の内縁を表面板8に向かって折曲して折曲板11を形成している。そして、前記扉2の表面板8であって遊端側の側縁部には、前記操作ユニット6に組み込んだ前記引手3を前面側に出現させるために引手開口部12を形成しているが、該引手開口部12の口縁は背面側へ約135°に折曲して傾斜板13を形成し、該傾斜板13の一部、本実施形態では両上下部にそれぞれ1箇所、側縁部から離れた側に二箇所に90°の向き、つまり表面板8に対して直角に係合片14,…を形成し、該係合片14には係合孔15を有している。また、前記操作ユニット6に組み込んだ前記施錠具4は、本実施形態ではシリンダー錠16としたので、該シリンダー錠16の鍵穴17が表面側に臨むように前記表面板8に孔18を形成している。
本実施形態では、前記操作ユニット6を前記扉2の背面側に前記係合片14と側縁部の補強板10及び折曲板11を利用して嵌着する前に、前記ラッチ5を引手3に連動させるためのラッチ駆動機構19を前記扉2の遊端側背面に取付けている。前記ラッチ駆動機構19は、扉2の遊端側に沿って配置するシャフト20と、該シャフト20の中間位置にシャフト20に対して回転不能に外嵌した連動部材21と、前記ラッチ5を回動可能に支持して前記扉2の遊端側コーナー部に取付けるラッチ受け部材22とからなり、前記シャフト20の端部は前記ラッチ5の軸部に供回り回転不能に嵌挿している。尚、前記シャフト20は角棒で構成し、前記連動部材21はシャフト20の側方から嵌合し、前記ラッチ5の軸部は軸方向から嵌挿している。ここで、前記操作ユニット6を前記扉2の背面側に嵌着すると同時に、該操作ユニット6の内部に前記シャフト20を受け入れて、前記引手3と連動部材21が連係し、該引手3を手前に引く動作で前記ラッチ駆動機構19を介して前記ラッチ5が筐体1の上下框部の係合孔1Aに対する係合が解除される方向に回転するようになっている。また、前記ラッチ受け部材22は、正面視略L字形の部材であり、前記扉2のコーナー部を挟んで両辺部に嵌合し、地震によって前記筐体1に揺れ、変形が生じて前記ラッチ5に大きな力が加わっても、前記扉2の縁部、特に上下縁部の変形を抑制するようになっている。
具体的に、前記操作ユニット6を前記扉2の背面側に嵌着するとともに、該操作ユニット6に裏カバー7を装着する構造を図4〜図11に基づいて説明する。前記扉2の表面板8には、前記操作ユニット6の引手3を前面側に出現させるために前記引手開口部12を形成するとともに、該引手開口部12の周囲に複数の係合片14を背面側へ向けて形成し、前記操作ユニット6の本体部23に前記係合片14に係合する弾性爪24,…を形成し、前記操作ユニット6の弾性爪24を前記扉2の係合片14に内外から係合した状態で、前記操作ユニット6を覆うように装着した裏カバー7の内部に突設したサポート部25を、前記弾性爪24の背後に当接して、前記係合片14に対する係合解除を規制している。
更に詳しくは、前記操作ユニット6の本体部に23は、前面開放した引手装着空間26を有する引手枠部27を形成するとともに、該引手枠部27の周囲に間隔を置いて外枠部28を形成し、前記引手枠部27と外枠部28の間は後方へ開放した挿入空間29となっており、前記引手枠部27の外側に対応する前記外枠部28に前記弾性爪24を一体成形し、前記裏カバー7のサポート部25を前記挿入空間29内に受け入れて前記弾性爪24の背後に当接している。前記弾性爪24は、内外へ弾性変形可能なように成形されているが、前記係合片14の係合孔15に係合した後、前記裏カバー7を嵌着すると前記サポート部25が背後に当接するので、係合孔15から抜ける方向の変位が規制され、係合状態が確実に維持されるのである。
また、図4、図11及び図12に示すように、前記操作ユニット6の本体部23に設けた前記引手枠部27の一側の前記外枠部28に、前記施錠具4を保持する前面開口の施錠具収容部30を形成し、該施錠具収容部30にシリンダー錠16を保持している。また、前記操作ユニット6の本体部23には、前記係合片14を受け入れる係合片挿入空間31を形成し、前記弾性爪24は該係合片挿入空間31に臨んでいる。
前記操作ユニット6の本体部23の一側縁には、図4、図8及び図10に示すように、前記扉2の遊端側の縁部、つまり折曲板11に係止する係止段部32を形成している。そして、図8に示すように、前記操作ユニット6の係止段部32を前記扉2の遊端側の折曲板11に斜めから係止し、それから該操作ユニット6を表面板8の背面へ接合すると、前記係合片挿入空間31内に、前記扉2の係合片14を受け入れて該係合片14の係合孔15に前記弾性爪24が係合する。この状態で、前記引手開口部12から引手3が露出し、前記孔18からシリンダー錠16の鍵穴17が露出するのである。尚、本発明では、前記施錠具4は、シリンダー錠のように機械式に限らず、電子式でテンキー操作や、タッチパネル式の制御パネルを備えたものでも良い。
ここで、前記扉2の表面板8に形成した引手開口部12の口縁を背面側へ鋭角に折曲して傾斜板13を形成し、該傾斜板13の一部に前記表面板8に対して直角に係合片14を形成して、該係合片14を引手開口部12の口縁から前記表面板8の背後に退避させることにより、この退避部分に引手枠部27を位置させることができ、該引手枠部27の前端を前記引手開口部12に露出させないようにすることができる。尚、この目的のために、前記傾斜板13を形成したが、その角度は135°に限定されないが、120°〜150°程度が製造工程の都合上好ましい。また、前記係合片14を引手開口部12の口縁から前記表面板8の背後に退避させる方法として、前記引手開口部12の口縁をハゼ折り、つまり180°の向きに折曲することも可能であるが、ハゼ折り加工には2回のプレス加工が必要であり、工数が増えるのでコスト高となる。
前記裏カバー7は、図4、図9及び図10に示すように、前記操作ユニット6を外覆可能なボックス状であり、内部空間には前記サポート部25を突設し、前縁には前記扉2の遊端側の折曲板11に係止する係止爪33を形成するとともに、両側面の内側に係合爪34,34を形成している。そして、前記裏カバー7を前記操作ユニット6を覆うように装着するには、図9及び図10に示すように、先ず該裏カバー7を傾斜させて前記係止爪33を前記扉2の遊端側の折曲板11に係止し、それから前記操作ユニット6に被せるように嵌合すると、前記係合爪34,34が前記操作ユニット6の本体部23の両側面に形成した係合段部35に係止するのである。この際、前述のように、前記裏カバー7のサポート部25が弾性爪24の背後に当接する。また、前記裏カバー7の背面には、図9〜図11に示すように、シリンダー錠16を施錠・解錠操作するキー36を挿通して保管するキーポケット37を一体成形している。
次に、施錠機構及び前記引手3とラッチ駆動機構19の連係について図4、図7、図10〜図15に基づいて説明する。本発明に係る扉の開閉装置の要部である施錠機構は、前記扉2の表面板8に形成した引手開口部12に臨むように前記引手3の指掛け部38を配置するとともに、該指掛け部38から延びたアーム部39の先端部を前記表面板8の背面側位置で回動可能に枢支し、前記アーム部39の中間部と前記表面板8間で該表面板8に接して配置し、前記施錠具4の施錠・解錠操作によって前記引手3の回動中心軸に平行な方向へスライド変位する規制部材40を備え、前記アーム部39の中間部に凸部41と凹部42を形成するとともに、前記規制部材40に解錠状態で前記アーム部39の凸部41を受け入れて引手3の回動を許容する逃がし凹部43と、施錠状態で前記アーム部39の凸部41に当止して引手3の回動を規制する規制凸部44を形成したことを特徴とする。
更に詳しくは、前記引手3のアーム部39の中間部に、該引手3の回動中心軸に平行な方向へ一定間隔で交互に前記凸部41と凹部42を複数形成するとともに、前記規制部材40の前記表面板8に対する摺動面45と反対側に、該規制部材40のスライド方向へ一定間隔で交互に前記規制凸部44と逃がし凹部43を複数形成している。本実施形態では、前記引手3のアーム部39の凸部41と、前記規制部材40の規制凸部44は、3箇所に形成し、それぞれその両側と間に凹部42と逃がし凹部43を4箇所に形成している。
前記操作ユニット6の本体部23には、前記引手装着空間26から連続した位置に、前記引手3のアーム部39の先端両側部に突設した支軸46,46を回動可能に支持する軸受部47,47を形成している。前記支軸46,46を軸受部47,47に無理嵌めして枢支する。前記規制部材40は、前記扉2の表面板8に沿う直線状の制御部48を、前記操作ユニット6の本体部23の引手枠部27から外枠部28に亘って形成したガイド溝49,49に遊挿して前記表面板8とで取り囲んでスライド可能に支持し、前記制御部48からクランク状に屈曲して延びた連係部50の設けた連結部51を前記施錠具収容部30内で前記シリンダー錠16のデッドボルト52に連係させている。そして、前記シリンダー錠16の施錠・解錠操作に伴って前記デッドボルト52が変位し、該デッドボルト52に連係した前記規制部材40がスライド変位して、前記凸部41と凹部42の位置を前記引手3の規制凸部44と逃がし凹部43に対して変化させるのである。
ここで、前記引手3は中心線で対称に形成してあり、前記操作ユニット6の本体部23に設ける施錠具収容部30の位置が反対になっても前記規制部材40を反転させて使用できるように、前記凸部41と凹部42、規制凸部44と逃がし凹部43の関係は反転しても対称な形状となっている。
次に、前記引手3とラッチ駆動機構19の連係について説明する。前記ラッチ5を端部に固定し、前記扉2の表面板8の背面に回動可能に装着したシャフト20の中間位置に、連動部材21を回転に対して一体に設け、該連動部材21に側設した連動片53を前記引手3のアーム部39に形成した凸部41に連続して前記引手3の回動中心軸に平行な方向へ延びた操作突起54に常時当接した状態としている。
前記操作ユニット6の本体部23に前記引手3を回動可能に設けるとともに、前記施錠具4及び規制部材40を組み込み、更に前記引手3のアーム部39の前面側で回動中心軸と前記凸部41との間にアーチ状の凹陥部55を設けるとともに、その延長線上の前記本体部23に前面側へ開放したU字凹部56を形成し、前記操作ユニット6を前記扉2の表面板8の背面に取付ける際に、前記シャフト20を前記本体部23のU字凹部56に、前記連動部材21を前記引手3の凹陥部55に受け入れると同時に、前記連動片53を前記アーム部39の操作突起54に当接してなるのである。
前記連動部材21の両端部であって、前記連動片53を設けた側とは反対側に押圧片57,57を側設し、該押圧片57の先端部に圧縮コイルばね58を装着し、前記操作ユニット6を扉2の背面に取付けた際に、本体部23のU字凹部56の近傍に設けた当止面59に圧縮コイルばね58を圧縮状態で当止し、前記連動片53が前記引手3の操作突起54を押圧する方向に弾性付勢している。つまり、前記ラッチ5が筐体1の框部の係合孔1Aに係合する方向に弾性付勢されている。
前記引手3は、図10に示すように、指掛け部38が滑らかに湾曲した面となっている。前記指掛け部38は奥部になるにつれて後退しており、表面からの厚さが増すような形状であるので、前記引手3を合成樹脂製で一体成形すると、成形上、前面側の肉をとってリブを形成せざるを得ない。そこで、本実施形態では、図4、図10及び図13に示すように、前記指掛け部38の前面側に、別部材で成形した化粧部材60を嵌合して、前面をフラットにしている。前記引手3を操作ユニット6の引手装着空間26に装着した状態では、前面側からは前記化粧部材60のみが見えるようになっている。具体的には、前記化粧部材60の一側縁の係合縁61を前記指掛け部38の先端に係合した状態で、他側縁に形成した係合片62,62をアーム部39の凹部42に設けた係合爪63,63に係合して一体化する。尚、前記引手3のアーム部39の側面と前記化粧部材60の外面とは面一に連続してあたかも一体成形物のように見えるようになっている。
図14は解錠状態を示し、前記引手3のアーム部39の凸部41と凹部42は、それぞれ前記規制部材40の逃がし凹部43と規制凸部44の位置にあり、前記指掛け部38に指を掛けて手前に引手3を引くと、前記引手3の凸部41は前記規制部材40の逃がし凹部43に進入し、前記引手3の凹部42に前記規制部材40の規制凸部44を受け入れて回動し、前記操作突起54と凸部41で、前記ラッチ駆動機構19の連動部材21の連動片53を押して、前記シャフト20を回転させ、前記ラッチ5を係合が解除され、前記扉2を開くことができる。
図15は施錠状態を示し、前記キー36をシリンダー錠16の鍵穴17に差し込んで施錠方向へ回転させると、前記デッドボルト52を介して前記規制部材40がスライド変位し、前記引手3のアーム部39の凸部41は、それぞれ前記規制部材40の規制凸部44に当接する位置になり、前記指掛け部38に指を掛けて手前に引手3を引いても、前記引手3の凸部41が前記規制部材40の規制凸部44に当止し、該規制部材40の背面は前記扉2の表面板8に摺接しているので、前記引手3は回転しない。つまり、前記ラッチ5は係合状態のままで、前記扉2は開かないのである。
A キャビネット、
1 筐体、 2 扉、
3 引手、 4 施錠具、
5 ラッチ、 6 操作ユニット、
7 裏カバー、 8 表面板、
9 縁板、 10 補強板、
11 折曲板、 12 引手開口部、
13 傾斜板、 14 係合片、
15 係合孔、 16 シリンダー錠、
17 鍵穴、 18 孔、
19 ラッチ駆動機構、 20 シャフト、
21 連動部材、 22 ラッチ受け部材、
23 本体部、 24 弾性爪、
25 サポート部、 26 引手装着空間、
27 引手枠部、 28 外枠部、
29 挿入空間、 30 施錠具収容部、
31 係合片挿入空間、 32 係止段部、
33 係止爪、 34 係合爪、
35 係合段部、 36 キー、
37 キーポケット、 38 指掛け部、
39 アーム部、 40 規制部材、
41 凸部、 42 凹部、
43 逃がし凹部、 44 規制凸部、
45 摺動面、 46 支軸、
47 軸受部、 48 制御部、
49 ガイド溝、 50 連係部、
51 連結部、 52 デッドボルト、
53 連動片、 54 操作突起、
55 凹陥部、 56 U字凹部、
57 押圧片、 58 圧縮コイルばね、
59 当止面、 60 化粧部材、
61 係合縁、 62 係合片、
63 係合爪。

Claims (4)

  1. 筐体の前面開口部に開閉可能に設ける扉に、少なくとも引手を組み込んだ操作ユニットを装着してなるキャビネットにおける扉の開閉装置であって、前記扉の表面板には、前記操作ユニットの引手を前面側に出現させるために引手開口部を形成するとともに、該引手開口部の周囲に複数の係合片を背面側へ向けて形成し、前記操作ユニットの本体部に前記係合片に係合する弾性爪を形成し、前記操作ユニットの弾性爪を前記扉の係合片に内外から係合した状態で、前記操作ユニットを覆うように装着した裏カバーの内部に突設したサポート部を、前記弾性爪の背後に当接して、前記係合片に対する係合解除を規制してなることを特徴とするキャビネットにおける扉の開閉装置。
  2. 前記操作ユニットの本体部には、前面開放した引手装着空間を有する引手枠部を形成するとともに、該引手枠部の周囲に間隔を置いて外枠部を形成し、前記引手枠部と外枠部の間は後方へ開放した挿入空間となっており、前記引手枠部の外側に対応する前記外枠部に前記弾性爪を一体成形し、前記裏カバーのサポート部を前記挿入空間内に受け入れて前記弾性爪の背後に当接してなる請求項1記載のキャビネットにおける扉の開閉装置。
  3. 前記操作ユニットの本体部に設けた前記引手枠部の一側の前記外枠部に、施錠具を保持する前面開口の施錠具収容部を形成してなる請求項記載のキャビネットにおける扉の開閉装置。
  4. 前記扉の表面板に形成した引手開口部の口縁を背面側へ鋭角に折曲して傾斜板を形成し、該傾斜板の一部に前記表面板に対して直角に係合片を形成し、該係合片には前記弾性爪を係合する係合孔を形成してなる請求項1〜3何れか1項に記載のキャビネットにおける扉の開閉装置。
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