JP6212382B2 - 家具用扉のラッチ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、家具用扉のラッチ装置に関し、更に詳細には、施錠可能に形成された開き戸に用いられる家具用扉のラッチ装置に関する。
ラッチ装置が備えられた家具用の扉は、一般的には開き戸として形成される。そしてラッチ装置の構成は、ラッチが固設された作動杆と操作レバーが連結して形成される。その動作は、操作レバーを操作すると作動杆が回動してラッチと家具本体の係合が解除され、扉を開けることができる。この場合、施錠手段は作動杆の回動を規制するよう設けられるので、施錠状態において操作レバーを無理に操作すると、操作レバーと作動杆を連結する部材の破損等の不具合が生じてしまう。特許文献1に開示されるラッチ装置は、これを防止するため、作動杆の外周に、上下に分割された保持管を形成した。
この上下の保持管には、上下の保持管が縦方向に対面する位置に、それぞれ凹凸曲線部が形成される。そして、この凹凸曲線部は、係脱可能に形成されている。上保持管は操作レバーと連結し、下保持管は施錠手段と係合可能に形成される。このような構成の従来のラッチ装置は、施錠時に操作レバーを操作すると上下の保持管の係合が解除され、上保持管のみ回動されるので、施錠時に操作レバーを操作しても、操作レバーと作動杆を連結する部材に無理な力が加えられることがなく、破損等の恐れがない構成となっている。
特許第3494486号公報
特許文献1における上下の保持管に形成された凹凸曲線部は、施錠時に操作レバーを操作した場合、互いの凹凸曲線部が摺接することとなるので、長期間の使用により摩耗してしまう。凹凸曲線部の摩耗が進むと、最終的には扉を開けることが出来なくなるという問題がある。また、施錠時に操作レバーを操作した場合、凹凸曲線部に操作レバーからの力が加えられていながら下保持管が施錠手段により固定されているので、下保持管にねじり応力等の無理な力がかかりやすい。よって、下保持管は肉厚にする等の処置が必要になってしまう。
本発明に係るラッチ装置は、長尺棒状に形成され、回動自在に支持される作動杆と、前記作動杆の端部に固定して設けられ、閉状態に付勢されるラッチと、略筒状に形成され、前記作動杆に固定して設けられる作動筒と、略筒状に形成され、前記作動杆の外周に、前記作動杆に対して回動自在に設けられる駆動筒と、前後方向に移動可能とされて家具用扉の開閉操作を可能とする操作レバーと、前記操作レバーと前記駆動筒を連結し、前記操作レバーの前後移動により駆動筒を回転させる連結部と、施錠手段と、前記作動筒から突出する作動突起と、前記駆動筒から突出する当接突起を前記作動突起側に圧接する弾性部材と、を有し、前記施錠手段により前記作動杆の回動が阻止されていないとき、前記弾性部材により前記当接突起と前記作動突起とを圧接して前記駆動筒と前記作動筒が一体に回転し、前記施錠手段により前記作動杆の回動が阻止されたときは、前記当接突起と前記作動突起の接触が外れて操作レバーと駆動筒が作動するようにした。
また、前記連結部は、前記駆動筒から突出するとともにリンクピンを有するリンク突起と、前記操作レバーと連結されるとともに前記リンクピンが係合する長孔を有し、前記操作レバーに固着される係合部材と、を有するものである。
また、前記施錠手段は出没可能に形成された施錠部材を有し、前記作動筒は該作動筒から突出する施錠突起を有し、施錠時には、前記施錠部材を突出して、前記施錠部材と前記施錠突起を当接させて、前記作動杆の回動を阻止するように形成するものである。
以上の構成により、操作レバーから作動杆への力の伝達を弾性部材、例えば金属製のねじりコイルばねを使用することができる。よって、施錠時の操作レバーからの力は、この弾性部材により吸収されるので、操作レバーと作動杆を連結する部材に無理な力が掛からず、長期間安定して使用することのできる家具用扉のラッチ装置を提供することができる。
また、連結部は、リンク突起のリンクピンと、操作レバーに固着される係合部材に設けられた長孔が係合するように形成した。これにより、摩耗し易い形状、例えば凹凸曲線部のような複雑で摩耗に弱い形状を採用する必要がなく、構造簡単で製造し易い家具用扉のラッチ装置とすることができる。
また、施錠手段は、施錠部材と施錠突起を当接させて、作動杆の回動を阻止するように形成した。これにより、構造簡単な構成により施錠手段を構成して、確実に作動杆の回動を阻止して施錠できる家具用扉のラッチ装置とすることができる。
本発明の実施形態に係るラッチ装置を備える家具用扉の正面図である。 本発明の実施形態に係るラッチ装置を備える家具用扉の背面図である。 本発明の実施形態に係るラッチ装置の要部を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るラッチ装置の分解斜視図である。 図1のV−V断面図であり、本発明の実施形態に係るラッチ装置の解錠状態における動作を説明する図である。(a)は操作レバーが操作されていない状態を示し、(b)は操作レバーが操作された状態を示す。 図1のV−V断面図であり、本発明の実施形態に係るラッチ装置の施錠状態における動作を説明する図である。(a)は操作レバーが操作されていない状態を示し、(b)は操作レバーが操作された状態を示す。
以下、本発明の実施の形態を図1〜図6に基づいて説明する。なお、以下の説明においては、図1の扉10の表面側(正面側)を前側とし、裏側(背面側)を後側とし、上方を上、下方を下とする。また、図1を見て左方(操作レバー21が設けられる側)を左、右方を右として説明する。
図1は、本発明に係るラッチ装置を備える家具用の扉10である。この扉10は、図示しない家具本体に開き戸として、操作レバー21側の左辺縁を手前に開くことができるように右辺縁を回転軸等により家具本体に取付けられる。なお、この扉10が設けられる家具は、オフィス等で用いられるロッカーやファイル棚等のスチール製の家具である。また、扉は両開きでもよいし、片開きのものでもよい。両開きの家具の場合は、扉10を右側の扉として、左側の扉は取手がない扉として形成される。
扉10は、左側の上下方向の略中央部分に開口孔10aが形成されている。そして、開口孔10aには、正面側に突出可能に形成される操作レバー21が設けられている。開口孔10aは、後側から後述のケース50により覆われている。操作者は、開口孔10aに手を入れて操作レバー21を操作者側(すなわち扉10の前方側)に引き出すと、操作レバー21が平行移動して、扉10を開くことができる。また、開口孔10aの下方には、シリンダキーの鍵口31が設けられている。
図2は扉10を後方から見た図である。扉10の右側縁部には、上下二か所に家具本体と連結させるための部材を取り付ける切欠12が設けられている。そして、扉10の左側には、ラッチ装置20が設けられている。ラッチ装置20には、扉の上下端近傍まで延びる作動杆22が設けられている。作動杆22の上下の端部には鉤状のラッチ23が固定されており、図示しない家具本体に設けた開口部の縁部と係合するように形成されている。そして、ラッチ装置20には、ラッチ装置20の要部となる作動筒26、駆動筒27、そして操作レバー21と駆動筒27を連結する二つの係合部材28、施錠手段30が設けられ、これらはケース50に設けられている。なお、図2では、ケース50を覆う後述するカバー40が省略されている。
次に、図3及び図4に基づいて、ラッチ装置20の構成を説明する。
作動杆22は、断面を略正方形に形成されている。作動杆22の両端部のそれぞれには、鉤状に形成されるラッチ23が軸部23aを介して作動杆22に固定して設けられている。軸部23aは、外形が円形に形成される軸部分がラッチ23から突出している。一方、ラッチ23が収められるラッチケース24には、軸部23aを回動自在に支持する孔部24aが設けられている。また、ラッチケース24には、扉10と係止する係止突起24bがそれぞれ二か所設けられている。図2に示すように、扉10の裏面の、上下縁の作動杆22の左右には、矩形に開けられた係止孔部10bが形成されている。ラッチケース24は、係止突起24bが係止孔部10bに係止することで、扉10に固定される。これにより、作動杆22及びラッチ23は、扉10に対して回動自在に設けられることとなる。
また、図4に示すように、それぞれのラッチケース24の内部には、ねじりコイルばね25が設けられている。ねじりコイルばね25は、作動杆22に巻回して設けられ、一端をラッチケース24の内部に固定され、他端はラッチ23に接続される。これにより、ラッチ23は閉状態となるよう付勢されている。換言すれば、ラッチ23が図示しない家具本体の開口部の縁部と係合する方向に付勢されている。そして、ラッチ23が閉状態となるよう付勢されることによるラッチ23の回動は、ラッチケース24から立設する開口縁部24cと当接して規制されている。
図3及び図4に示すように、作動杆22には、略筒状に形成された作動筒26が固定され、作動杆22と作動筒26が一体回転するよう形成されている。作動筒26の外表面からは、作動筒26の長手方向に沿ってリブ状に突出して形成された施錠突起26aが設けられている。この施錠突起26aにおける後述の当接突起27bと向かい合う面には、直方体状に突出して形成され、その基端部に弾性部材29であるねじりコイルばねの一端が係止する突出部26a1が形成されている。そして、この施錠突起26aから作動筒26の軸心周りに所定角度の位相をずらした位置に、作動筒26の長手方向に沿って外表面からリブ状に突出して形成された作動突起26bが設けられている。作動突起26bには、上側の一部を作動筒26と所定の間隔を有して切欠状に形成される隙間が設けられており、後述の弾性部材29を巻回して装着可能に形成されている。この作動突起26bと施錠突起26aとの間には、両者と接続するようにして左右方向に板状に形成された補強板26cが設けられている。補強板26cにより、施錠突起26aと作動突起26bの作動杆22周りの変形が防止されている。
また一方で、作動杆22には、略筒状に形成された駆動筒27が、作動杆22周りに回動自在に設けられている。駆動筒27の両端部近傍には、それぞれ駆動筒27の外表面から突出して形成されたリンク突起27aが設けられている。リンク突起27aは、駆動筒27の軸心側から見て略三角形状の平板状に形成されている。リンク突起27aの略三角形状の先端部付近には、駆動筒27の軸心方向と平行に、駆動筒27の軸心方向外側へ向けてリンクピン27a1が設けられている。また、駆動筒27における作動筒26側の端部には、リンク突起27aと所定の角度位相をずらして、駆動筒27の長手方向に沿って略リブ状に外表面から突出して形成された当接突起27bが設けられている。この当接突起27bには、施錠突起26aと向かい合う面から隆起して形成され、その隆起した基端部に弾性部材29であるねじりコイルばねの他端側が係止される隆起部27b1が形成されている。
一方で、ラッチ装置20の連結部60には、リンク突起27aのリンクピン27a1と係合しつつ、操作レバー21と螺合接続される係合部材28が二か所のリンクピン27a1に対応して設けられている。係合部材28は、略箱形状の扉10側の面と作動杆22側の面を省略して平板状の部材を組み合わせ、扉10側の面と作動杆22側の面を開口した箱状部28aが形成されている。さらに、係合部材28は、箱状部28aの外表面から、上下の係合部材28が向き合う方向に向けて係合突出部28bが形成されている。
係合突出部28bには、扉10に向けて貫通孔が形成されている。係合部材28と操作レバー21は、2本のねじ28b1が係合突出部28bの貫通孔を介して、操作レバー21に設けられた二か所の雌ねじ部21aと螺合することで固着される。一方、箱状部28aのリンクピン27a1の突出方向側の板状部分には、リンクピン27a1と係合する左右方向を長軸とする長孔28a1が形成され、二面が開口した箱状部28aに、リンク突起27aの先端部分を開口した面から挿入し、リンクピン27a1を長孔28a1に係合させている。このようにして、操作レバー21と駆動筒27を連結する連結部60は、リンク突起27a、係合部材28により構成される。
作動筒26における駆動筒27と向かい合う筒状の部分は、一部を駆動筒27の内径に遊嵌している。そして、作動筒26の上側の外周には、弾性部材29が設けられている。本実施の形態においては、弾性部材29は、ねじりコイルばねとして形成されている。弾性部材29であるねじりコイルばねは、両端部を一段曲げとして形成されている。弾性部材29の一端は、施錠部材26aに形成される突出部26a1に係止され、他端は当接突起27bに形成された隆起部27b1に係止される。このようにして、弾性部材29により、作動筒26と駆動筒27は施錠突起26aと当接突起27bとの間隔を広げるようにして、互いに相反する回転方向に付勢され、作動突起26bと当接突起27bは当接して圧接される。なお、弾性部材29の付勢力は、ねじりコイルばね25によりラッチ23が閉状態となるように付勢される付勢力よりも強く設定されている。
また、作動杆22の右側であって、作動筒26と左右方向に対向する位置には、施錠手段30が設けられている。施錠手段30は、鍵が挿入される鍵口31(図1参照)を有するシリンダ部32と、板状の施錠部材33により構成されている。施錠手段30は、施錠部材33を出没可能に形成されている。すなわち、鍵口31に鍵が挿入されて施錠されると、施錠部材33が作動筒26に向かって突出して施錠突起26aと当接し、解錠時には施錠部材33と施錠突起26aとが離間するように形成されている。
図2に示すように、扉10の裏面側であって操作レバー21と連結されるラッチ装置20の主要部分である作動筒26、駆動筒27、施錠手段30等はケース50に設けられる。そして、作動筒26及び駆動筒27は、図4に示すケース50内に設けられた軸受部50a、50b、50cにより回動自在に支持されている。ケース50の表面側には、操作レバー21が設けられている。なお、操作レバー21の表面は、ラッチ23の閉状態においては、扉10の表面と略同一平面内となるように形成されている。また、ケース50は、カバー40が取り付けられ、ラッチ装置20の要部の構造が保護されている。
次に、本発明のラッチ装置20の動作を、図5(a)、(b)及び図6(a)、(b)に基づいて説明する。図5(a)、(b)及び図6(a)、(b)は、図1のV−V断面におけるラッチ装置20の要部周辺を表している。図5(a)、(b)は解錠状態を示している。すなわち、施錠部材33と施錠突起26aが当接していない状態における動作説明図である。図6(a)、(b)は施錠状態を示している。すなわち、施錠部材33と施錠突起26aが当接している状態における動作説明図である。
まず、図5(a)、(b)に基づいて、解錠状態で操作レバー21を操作した場合の動作を説明する。図5(a)では、ラッチ23は閉状態を示している。ここで操作者が操作レバー21を前方に引き出して移動させると、操作レバー21と連結されている二か所の係合部材28も前方に移動する。すると、左右方向を長軸とする長孔28a1も前方へ移動するので、長孔28a1と係合するリンクピン27a1は作動杆22回りに、図5で見て時計回りに回動する。よって、駆動筒27は、図5で見て時計回りに回動することとなる。駆動筒27が時計回りに回動すると、その回転力が当接突起27bを介して弾性部材29であるねじりコイルばねの弾性力とされ、施錠突起26aを時計回りに付勢し、その結果、作動突起26bを時計回りに付勢する。すなわち、駆動筒27が時計回りに回動すると、作動筒26も時計回りに回動する。ここで、作動突起26bは当接突起27bと当接しているので、作動筒26と駆動筒27は同調して回動し、作動筒26が急激に回動してしまうことはない。
作動突起26bは当接突起27bに当接した状態を維持しながら、時計回りに回動する。作動筒26の時計回りの回動により、作動杆22も時計回りに回動し、ラッチ23はねじりコイルばね25の付勢力に抗して開状態(ラッチ23が図示しない家具本体の開口部縁との係合が解除される状態)となって、図5(b)に示す状態となる。このとき、扉10を開けることができる。なお、操作レバー21の前方への移動は、二か所の係合部材28の前端面がケース50の対向面と当接することにより規制される。
操作者が操作レバー21から手を離すと、ラッチ23を閉状態(すなわち図5で見て反時計回りの方向)へと付勢するねじりコイルばね25の付勢力により、ラッチ23及び作動杆22が反時計回りに回動し、これにより作動筒26も反時計回りに回動する。そして、作動筒26が反時計回りに回動すると、作動突起26b及び施錠突起26aも反時計回りに回動して、弾性部材29により当接突起27bも反時計回りに回動する。そして、リンク突起27a、すなわちリンクピン27a1が反時計回りに回動し、長孔28a1を介して、係合部材28及び操作レバー21が後方へ移動して、図5(a)の状態となる。この場合においても、弾性部材29により作動筒26と駆動筒27は互いに相反する方向に付勢されているので、作動突起26bと当接突起27bが当接して圧接する状態は維持されている。なお、操作レバー21の後方への移動は、操作レバー21の表面端部から後方へ落ち込む傾斜状の段部21b(図4参照)とケース50の対向する面との当接により規制されている。
扉10を閉める場合には、図5(a)の状態のまま閉じることができる。この場合、ラッチ23の鉤状の顎部頂点から突端部に向かう湾曲面と、ラッチ23と対応する家具本体の開口部の縁部が摺接して、ラッチ23が反時計回りの付勢力に抗して時計回りに押される。そして、ラッチ23が家具本体の開口部に入り込むと、ラッチ23が閉状態となるように付勢された付勢力により、ラッチ23の突端部と開口部の縁部が係合することとなる。
次に、図6に基づいて、施錠手段30による施錠がされた状態で操作レバー21を操作した場合の動作を説明する。図6(a)は、施錠手段による施錠がされている状態である。よって、ラッチ23は閉状態であるとともに、施錠部材33と施錠突起26aが当接している。
操作レバー21を操作者が前方に引き出して移動させると、操作レバー21と連結される二か所の係合部材28も前方に移動する。すると、左右方向を長軸とする長孔28a1も前方へ移動するので、長孔28a1と係合するリンクピン27a1は作動杆22回りに、図6で見て時計回りに回動する。ここで、作動筒26の施錠突起26aは、施錠部材33と当接しているので、作動筒26の回動が阻止されている。ゆえに、図6(b)に示すように、駆動筒27が時計回りに回動し、当接突起27bと作動突起26bの接触が外れて、操作レバー21と駆動筒27が作動する。このように、弾性部材29であるねじりコイルばねにより施錠突起26aを介して作動筒26が時計回りの付勢力を受けても、作動筒26は回動しない。作動筒26が回動しないので、作動杆22及びラッチ23も回動することはなく、ラッチ23の閉状態は継続される。そして、操作者が操作レバー21から手を離すと、弾性部材29の付勢力により、操作レバー21は後方に移動して図6(a)の状態に戻る。
このようにして、施錠状態においては、ラッチ23を開状態にすることなく、弾性部材29の付勢力に抗して操作レバー21の引き出し限まで操作レバー21を操作することができる。よって、施錠状態において操作レバー21を操作しても、弾性部材29が弾性変形して操作レバー21からの力を吸収するので、操作レバー21からの無理な力が作動筒26や作動杆22に掛かることがなく、よって操作レバー21と作動杆22までを連結している部材の破損等を防止することができる。また、係合部材28、駆動筒27、作動筒26を合成樹脂の射出成形により形成しても、摺接して摩耗し易い個所がないので、長期間安定してラッチ装置20を使用することができる。特に、弾性部材29を本実施の形態のようにねじりコイルばねにて形成すれば、より長期間安定してラッチ装置20を使用することができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はこれに限られることなく、種々の変更を加えることができる。例えば、操作レバー21と駆動筒27とを連結する連結部60を、係合部材28の長孔28a1及びリンクピン27a1(リンク突起27a)により構成したが、これに限られず、例えば、係合部材28とリンク突起27aを、両者をピン結合にて連結する連結杆により構成してもよい。また、弾性部材29は、ねじりコイルばねに限られず、リンク突起27aと作動突起26bとが弾性的に連結されていれば、板ばね等に変更することもできる。
また、ラッチ23は本実施の形態においては二か所に設けられているが、一か所に設けるよう構成してもよい。また、操作レバー21は、二か所の連結部60(係合部材28、リンク突起27a)により駆動筒27と連結されるので、安定して操作レバー21を操作することができるが、連結部を一か所に形成することもできる。
10 扉 10a 開口孔
10b 係止孔部 12 切欠
20 ラッチ装置 21 操作レバー
21a 雌ねじ部 21b 段部
22 作動杆 23 ラッチ
23a 軸部 24 ラッチケース
24a 孔部 24b 係止突起
24c 開口縁部 26 作動筒
26a 施錠突起 26b 作動突起
26b1 突出部
26c 補強板 27a リンク突起
27a1 リンクピン 27b 当接突起
27b1 隆起部
28 係合部材 28a 箱状部
28a1 長孔 28b 係合突出部
29 弾性部材 30 施錠手段
31 鍵口 32 シリンダ部
33 施錠部材 40 カバー
50 ケース 50a 軸受部
60 連結部

Claims (3)

  1. 長尺棒状に形成され、回動自在に支持される作動杆と、
    前記作動杆の端部に固定して設けられ、閉状態に付勢されるラッチと、
    略筒状に形成され、前記作動杆に固定して設けられる作動筒と、
    略筒状に形成され、前記作動杆の外周に、前記作動杆に対して回動自在に設けられる駆動筒と、
    前後方向に移動可能とされて家具用扉の開閉操作を可能とする操作レバーと、
    前記操作レバーと前記駆動筒を連結し、前記操作レバーの前後移動により駆動筒を回転させる連結部と、
    施錠手段と、
    前記作動筒から突出する作動突起と、
    前記駆動筒から突出する当接突起を前記作動突起側に圧接する弾性部材と、を有し、
    前記施錠手段により前記作動杆の回動が阻止されていないとき、前記弾性部材により前記当接突起と前記作動突起とを圧接して前記駆動筒と前記作動筒が一体に回転し、前記施錠手段により前記作動杆の回動が阻止されたときは、前記当接突起と前記作動突起の接触が外れて操作レバーと駆動筒が作動することを特徴とする家具用扉のラッチ装置。
  2. 前記連結部は、前記駆動筒から突出するとともにリンクピンを有するリンク突起と、前記操作レバーと連結されるとともに前記リンクピンが係合する長孔を有し、前記操作レバーに固着される係合部材と、を有することを特徴とする請求項1に記載の家具用扉のラッチ装置。
  3. 前記施錠手段は出没可能に形成された施錠部材を有し、前記作動筒は該作動筒から突出する施錠突起を有し、施錠時には、前記施錠部材を突出して、前記施錠部材と前記施錠突起を当接させて、前記作動杆の回動を阻止するように形成することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の家具用扉のラッチ装置。
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