JP6493125B2 - 車両用アウトサイドハンドル装置 - Google Patents

車両用アウトサイドハンドル装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6493125B2
JP6493125B2 JP2015192031A JP2015192031A JP6493125B2 JP 6493125 B2 JP6493125 B2 JP 6493125B2 JP 2015192031 A JP2015192031 A JP 2015192031A JP 2015192031 A JP2015192031 A JP 2015192031A JP 6493125 B2 JP6493125 B2 JP 6493125B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
support member
outside handle
outer panel
bell crank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015192031A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017066683A (ja
Inventor
瑞弥 坂本
瑞弥 坂本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Aisin Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd, Aisin Corp filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP2015192031A priority Critical patent/JP6493125B2/ja
Priority to CN201690001149.4U priority patent/CN208089051U/zh
Priority to PCT/JP2016/070390 priority patent/WO2017056625A1/ja
Publication of JP2017066683A publication Critical patent/JP2017066683A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6493125B2 publication Critical patent/JP6493125B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60JWINDOWS, WINDSCREENS, NON-FIXED ROOFS, DOORS, OR SIMILAR DEVICES FOR VEHICLES; REMOVABLE EXTERNAL PROTECTIVE COVERINGS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES
    • B60J5/00Doors
    • B60J5/04Doors arranged at the vehicle sides
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05BLOCKS; ACCESSORIES THEREFOR; HANDCUFFS
    • E05B85/00Details of vehicle locks not provided for in groups E05B77/00 - E05B83/00
    • E05B85/10Handles
    • E05B85/14Handles pivoted about an axis parallel to the wing
    • E05B85/16Handles pivoted about an axis parallel to the wing a longitudinal grip part being pivoted at one end about an axis perpendicular to the longitudinal axis of the grip part

Description

本発明は車両用アウトサイドハンドル装置に関する。
特許文献1はアウトサイドハンドル装置を示している。このアウトサイドハンドル装置は、サイドドアである車両ドアのアウタパネルの車外側面に回転可能に支持されたアウトサイドハンドルを備えている。
アウタパネルには貫通孔が形成されている。アウタパネルの車内側面には、貫通孔と対向するフレームが固定されている。
アウトサイドハンドルの長手方向の一端は、貫通孔を車内方向に貫通しかつフレームによって上下方向の回転軸まわりに回転可能に支持されている。アウトサイドハンドルは車両ドアに対して、初期位置と、初期位置よりも車外側に位置する操作位置と、の間を回転可能である。さらにアウトサイドハンドルには、車内側に向かって延びる押圧アームが設けられている。
さらにアウタパネルには取付孔が穿設されている。
この取付孔には支持部材が装着されている。支持部材の一部はアウタパネルの車外側に位置しており、支持部材の残りの一部はアウタパネルの車内側に位置している。
支持部材には、支持部材を車両ドアの厚み方向(車内外方向)に貫通するハンドル用貫通孔が形成されている。
アウトサイドハンドルの押圧アームは、支持部材のハンドル用貫通孔を車内外方向(車両ドアの厚み方向)に相対移動可能として貫通している。
支持部材には、アウタパネルの車内側に位置するベルクランクが回転可能に支持されている。ベルクランクは、初期位置と操作位置との間を回転可能であり、バネによって初期位置側へ回転付勢されている。
ベルクランクの一部は、アウトサイドハンドルの押圧アームと連係している。そのため、ベルクランクが初期位置に位置するときアウトサイドハンドルが初期位置に位置し、ベルクランクが操作位置に位置するときアウトサイドハンドルが操作位置に位置する。
車両ドアは周知のロック装置を内蔵している。このロック装置は、車両ドアを車体に対して閉状態に保持するラッチ状態と、車両ドアが車体に対して回転するのを許容するアンラッチ状態と、に移行可能である。
ベルクランクとロック装置は連結レバーを介して互いに連係している。
アウトサイドハンドルが初期位置に位置するときベルクランクが初期位置に位置し、ロック装置はラッチ状態となる。一方、アウトサイドハンドルが操作位置に位置するときベルクランクが操作位置に位置し、ロック装置がアンラッチ状態となる。
特開2015−4221号公報
(発明が解決しようとする課題)
特許文献1の支持部材はアウタパネルの取付孔に支持されている。
しかし、従来の支持部材と取付孔との間には、前後方向(車両ドアの長手方向)の微小な隙間が形成されていた。
従って、支持部材がアウタパネルに対して前後方向にがたつくおそれがある。仮に支持部材ががたつくと、支持部材が取付孔の内周面に接触することにより傷ついたり、車両ドアの意匠性が低下したりするおそれがある。
本発明は、ベルクランクを回転可能に支持するための支持部材を、アウタパネルの固定孔に対して、車内外方向及び上下方向の双方に対して直交する方向にがたつくことなく取り付けることが可能な車両用アウトサイドハンドル装置を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段)
本発明は、車両ドアのアウタパネル又は該アウタパネルの車内側面に固定された固定部材に対して固定される支持部材と、前記支持部材に対して初期位置と該初期位置から車外側に移動した操作位置との間を相対回転可能でありかつ押圧部を有するアウトサイドハンドルと、前記アウタパネルの車内側に位置しかつ前記支持部材に回転可能に支持され、前記アウトサイドハンドルが前記初期位置から前記操作位置へ回転したときに、前記押圧部によって押圧されることにより回転して前記車両ドアに設けられたロック装置をラッチ状態からアンラッチ状態に移行させるベルクランクと、を備え、前記支持部材が、前記アウタパネル又は前記固定部材に設けられた固定孔の内周面に形成された第一被当接部に当接する当接部と、前記第一被当接部に対して車内外方向及び上下方向の双方に対して直交する方向に離間するように前記固定孔の内周面に形成された第二被当接部に、弾性変形しながら接触し前記支持部材を前記第一被当接部側に移動付勢する弾性変形部と、を備える。
なお、「車内外方向及び上下方向の双方に対して直交する方向」とは、車両ドアがサイドドアの場合は「前後方向」、車両ドアがバックドアの場合は「左右方向」となる。
さらにこの「直交する方向」とは、完全に直交する方向のみならず、略直交する方向も含む概念である。
このように構成すれば、アウタパネル又は固定部材に形成された固定孔の内周面の第一被当接部に支持部材の当接部が当接し、かつ、固定孔の内周面の第二被当接部に支持部材の弾性変形部が弾性変形しながら接触する。そして、弾性変形部が発生する付勢力によって、支持部材が第一被当接部側に移動付勢される。
固定孔の第一被当接部と第二被当接部は、車内外方向及び上下方向の双方に対して直交する方向に離間している。
そのため、ベルクランクを回転可能に支持するための支持部材がアウタパネル又は固定部材の取付孔に対して、車内外方向及び上下方向の双方に対して直交する方向にがたつくことを防止可能である。従って、支持部材のがたつきに起因して、支持部材が取付孔の内周面に接触することにより傷ついたり車両ドアの意匠性が低下したりすることはない。
前記弾性変形部が、前記固定孔が形成された前記アウタパネル又は前記固定部材の車内側面に対して車内側から対向する抜止め部を備えてもよい。
このように構成すれば、支持部材が固定孔に対して車外側に脱落することを防止できる。
支持部材が、車内側に向かって延びる車内側延長部と、該車内側延長部から車外側に向かって延びる前記弾性変形部と、を備えてもよい。
このように構成すると、弾性変形部の全長を長くすることが可能になる。弾性変形部の全長が長くなると弾性変形部が撓み易くなるので、弾性変形部が破損し難くなる。
(a)は本発明の実施形態のアウトサイドハンドル装置と車両ドアの車外側から見た側面図であり、(b)は(a)のb部の拡大斜視図である。 互いに分離したアウトサイドハンドル装置とアウタパネルの車内側から見た斜視図である。 アウトサイドハンドル装置の車内側から見た分解斜視図である。 ベルクランク支持部材の斜視図である。 互いに一体化したベルクランク支持部材及びアウトサイドハンドルと、これらと分離したベルクランク、捩じりコイルバネ及び回転支持ピンと、の車内側から見た斜視図である。 互いに一体化したベルクランク支持部材、アウトサイドハンドル、ベルクランク及び回転支持ピンの車内側から見た斜視図である。 アウトサイドハンドル装置の車内側から見た側面図である。 図7のVIII−VIII矢線に沿う断面図である。 ベルクランク支持部材に対するベルクランクの装着作業時の図8に相当する断面図である。 図9のX−X矢線に沿う断面図である。 図7のXI−XI矢線に沿う断面図である。 図11のXII部の拡大断面図である。 弾性変形部が自由状態にあるときの図12と同様の拡大断面図である。 比較例の図12と同様の拡大断面図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照しながら説明する。
図1に示す車両ドア10は、車体(図示略)に対して上下方向の回転軸まわりに回転可能として支持されており、車体の側面に形成された開口部を開閉可能である。即ち、車両ドア10はサイドドアである。
車両ドア10の下半部を構成するドア本体11の車外側面は金属板からなるアウタパネル12により構成されている。
車両ドア10の内部には、その一部が車両ドア10の後端面において露出するロック装置13が設けられている。このロック装置13は、ラッチやポールを備える周知の構造である。ロック装置13は、車両ドア10の車内側面を構成するトリム(図示略)の上端面に上下方向にスライド自在に設けられたロックノブ14と連係している。さらにロック装置13は、アウタパネル12に回転可能に支持されたアウトサイドハンドル21を具備するアウトサイドハンドル装置20と連係している。
周知のように、車両ドア10が車体の開口部を閉じている場合にロックノブ14がロック位置(図示略)に位置するときは、ロック装置13はラッチが車体に固定されたストライカ(図示略)を把持するラッチ状態となる。この場合は、アウトサイドハンドル21を初期位置(図1、図2及び図11に実線で示す位置)から回転操作しても、ロック装置13はラッチ状態を維持する。一方、ロックノブ14がアンロック位置(図1の位置)に位置する場合は、アウトサイドハンドル21を初期位置から車外側へ回転させて操作位置(図11に仮想線で示す位置)へ移動させると、ロック装置13はラッチがストライカを解放するアンラッチ状態となる。従って、車両ドア10を車体に対して開方向に回転させることが可能になる。
続いてアウトサイドハンドル装置20の詳しい構造について説明する。
アウトサイドハンドル装置20は大きな構成要素としてアウトサイドハンドル21、回転支持部材30、ベルクランク支持部材40、パッド57、ベルクランク60、連係レバー73、捩じりコイルバネ75及び回転支持ピン79を具備している。
アウトサイドハンドル21は前後方向に延びる長尺状部材である。
アウトサイドハンドル21は、平面視略U字形をなす本体部22と、本体部22の後端部から車内側に向かって延びる押圧アーム23(押圧部)と、本体部22の前端部から車内側に向かって延びる回転支持アーム25と、を一体的に備えている。本体部22の車外側面は曲面によって構成されている。押圧アーム23の上面には係合溝24が凹設されている。回転支持アーム25の平面形状は略L字形である。回転支持アーム25には、回転支持アーム25を上下方向に貫通する回転軸27が固定されている。
回転支持部材30は、平板状のベース板31と、ベース板31から前方に延びる支持部33と、を一体的に備えている。
ベース板31には雌ネジ孔32が設けられている。
支持部33は、共に略水平な天井板34及び底板35と、天井板34及び底板35の車内側縁部どうしを接続する側面板36と、を有している。天井板34及び底板35には互いに同軸をなす回転支持孔37がそれぞれ穿設されている。さらに支持部33の前部には逃がし孔38が形成されている。
アウトサイドハンドル21と回転支持部材30は、回転支持部材30の上下の回転支持孔37に対してアウトサイドハンドル21の回転軸27の上下両端部を回転可能に嵌合することにより互いに一体化する。
アウトサイドハンドル21と回転支持部材30が一体化すると、アウトサイドハンドル21は回転軸27及び回転支持孔37を中心にして回転支持部材30に対して相対回転可能となる。具体的には、図1、図2及び図11に実線で示す初期位置と、図11に仮想線で示す操作位置と、の間を水平方向に回転可能となる。さらに図11に示すように、回転支持アーム25の前端部が逃がし孔38を通り抜け、本体部22の前端部の車内側面がベース板31と対向する。
ベルクランク支持部材40(支持部材)は、中空状の本体部41を備えている。本体部41の車外側面は曲面によって構成されている。本体部41の車外側面の前部にはハンドル受容凹部41aが形成されている。
本体部41の車内側面の前部には前後一対の支持片42、43が車内側に向けて突設されている。前後の支持片42、43には互いに同軸をなす断面円形のピン支持孔44が穿設されている。図8及び図9に示すように、支持片42の支持片43との対向面にはストッパ42aが突設されている。さらに図3、図8及び図9に示すように、支持片43の支持片42との対向面には円弧状突起43aが突設されている。さらに支持片42側のピン支持孔44の前縁部にはテーパ面44aが形成されている。
本体部41の車内側面の前部には支持片42、43の直下に位置するアーム受容部46が車内側に向けて突設されている。さらにベルクランク支持部材40の車内側面の前部及びアーム受容部46には、これらを車幅方向(車内外方向)に貫通するアーム用貫通孔47が形成されている。
本体部41の車内側面の支持片43より後方に位置する部位は中空形状である。本体部41の前後方向の中央部の内面には円筒状の円筒部49が車内側に向けて突設されている。円筒部49の車内側端面には雌ネジ孔49aが形成されている。
さらにベルクランク支持部材40の車内側面の後部の内面には、車内側延長部51が車内側に向けて突設されている。図4に示すように、車内側延長部51の先端部は本体部41の車内側面より車内側に位置している。さらに車内側延長部51には切り起こしにより弾性変形部52が形成されている。即ち、弾性変形部52の車内側端部は、車内側延長部51の車内側端部に接続している。弾性変形部52は図12及び図13に示す断面形状である。弾性変形部52の後面の先端近傍部には抜止め部53が突設されている。弾性変形部52の先端部は、抜止め部53よりも車外側に位置する押圧部54により構成されている。さらに弾性変形部52の中間部は傾斜部55により構成されている。図13に示すように、弾性変形部52が自由状態にあるとき押圧部54は本体部41の後端部の車内側面と微小隙間を形成しながら対向する。
ベルクランク支持部材40の本体部41の車内側面には樹脂製の薄板状部材であるパッド57(支持部材)が固定されている(図2、図11参照)。
パッド57は複数の孔を備えている。パッド57は、ベルクランク支持部材40の支持片42、43、アーム受容部46、車内側延長部51等の各突部を各孔を通してパッド57の車内側に突出させながら、本体部41の車内側面を塞いでいる。
さらにパッド57の前端部には係止突起58(当接部)が突設されている。
互いに一体化したベルクランク支持部材40及びパッド57とアウトサイドハンドル21とは、押圧アーム23をアーム用貫通孔47に対して車外側から挿入しかつ本体部22の後端部をハンドル受容凹部41a内に位置させることにより互いに一体化される。
アウトサイドハンドル21とベルクランク支持部材40が一体化しかつアウトサイドハンドル21が回転支持部材30に対して初期位置に位置するとき、図1、図2及び図11の実線で示すように、本体部22の曲面からなる車外側面が本体部41の曲面からなる車外側面と連続する。
ベルクランク60は、本体部61と、被押圧突起66と、レバー支持部68と、を一体的に備えている。
図5及び図6(図5及び図6ではベルクランク60の一部を破断して示している)に示すように本体部61は、前後方向に延びる円筒部62を有している。円筒部62の内部は本体部61全体を前後方向に貫通するピン挿入孔63となっている。図8及び図9に示すように、ピン挿入孔63の前縁部にはテーパ面63aが形成されている。さらに、図5に示すように、本体部61の車外側面には断面円弧状の円弧状突起64が突設されている。円弧状突起64の曲率は円弧状突起43aと略同一である。
被押圧突起66は、本体部61の下端部から車内側に向かって延びている。
レバー支持部68にはレバー支持凹部69が凹設されている。さらに、レバー支持部68の前壁及び後壁には、互いに同軸をなしかつレバー支持凹部69と連通する断面円形の嵌合孔70が設けられている。
図7に示す連係レバー73は、その基端部(下端部)がベルクランク60のレバー支持凹部69に嵌合している。さらに連係レバー73の基端部には前後一対の嵌合突起が設けられており、前後の嵌合突起がベルクランク60の前後の嵌合孔70に対して嵌合している。そのため、連係レバー73はベルクランク60に対して固定されている。
捩じりコイルバネ75は一対の係止片76、77を備えている。
捩じりコイルバネ75はベルクランク60の円筒部62の外周面に装着されており、一方の係止片76はベルクランク60に係止されている(図8及び図9参照)。
回転支持ピン79は、鍔部80と、鍔部80より小径の軸部81とを一体的に備えている。さらに軸部81の先端部にはテーパ面82が形成されている。さらにテーパ面82には、周方向に約180°離間した二箇所に抜止め突起83が突設されている。
互いに一体化されたベルクランク60、連係レバー73及び捩じりコイルバネ75はベルクランク支持部材40に装着されている。
この一体物をベルクランク支持部材40に装着するには、図5に示すように当該一体物を上方からベルクランク支持部材40に接近させて、円弧状突起64を円弧状突起43aの車外側に位置させながら(図8、図9参照)、支持片42と支持片43の間の空間に本体部61を挿入する。すると、図6に示すように被押圧突起66が押圧アーム23の係合溝24に嵌合し、さらに図9に示すようにベルクランク60のピン挿入孔63が支持片42及び支持片43のピン支持孔44と略同軸をなす。
この状態で捩じりコイルバネ75を弾性変形させながら係止片77をベルクランク支持部材40に係止させる(図6参照)。すると捩じりコイルバネ75が発生する付勢力がベルクランク60、連係レバー73及び捩じりコイルバネ75の一体物に及ぶ。そのため、このときに当該一体物から手を離すと図9に示すように、当該一体物の前端部が車外側に移動しかつ当該一体物の後端部が車内側へ移動し、ピン挿入孔63の軸線がベルクランク支持部材40の前後のピン支持孔44の軸線に対して傾斜する。しかし、本体部61の前端部がストッパ42aに当接しかつ図10に示すように円弧状突起64が円弧状突起43aに対して車外側から当接するため、当該一体物がベルクランク支持部材40から脱落することはなく、しかもピン挿入孔63の軸線はベルクランク支持部材40の前後のピン支持孔44と略同軸をなす。さらに図10に示すように共に断面円弧状の円弧状突起64と円弧状突起43aが互いに接触するので、両者の上下方向の相対移動がほぼ規制される。そのため当該一体物から手を離した場合であっても、捩じりコイルバネ75の付勢力によって、当該一体物が支持片42と支持片43の間の空間から上方に抜け出すおそれは殆どない。
そのため、このまま(ベルクランク60、連係レバー73及び捩じりコイルバネ75の一体物から手を離したまま)ベルクランク支持部材40の前方から回転支持ピン79の軸部81を支持片42のピン支持孔44へ挿入すると、テーパ面82とテーパ面44aとの案内作用によって軸部81は支持片42のピン支持孔44を円滑に前方へ貫通する。さらに軸部81のテーパ面82がテーパ面63aに接触する。するとテーパ面63aとテーパ面82の案内作用により軸部81がピン挿入孔63内へ円滑に挿入し、さらに軸部81はピン挿入孔63を後方に貫通して支持片43のピン支持孔44を貫通する。その結果、図8に示すように、ピン挿入孔63の軸線がベルクランク支持部材40の前後のピン支持孔44と完全に同軸をなすようになる。
図8に示すように、鍔部80の外径は支持片42のピン支持孔44(テーパ面44a)の外径より大きい。そのため鍔部80と支持片42の前面とによって、回転支持ピン79の支持片42に対する後方への相対移動が規制される。また、支持片43のピン支持孔44を後方に貫通した抜止め突起83の前端部は、支持片43のピン支持孔44の外周側において支持片43と対向する。そのため抜止め突起83と支持片43の後面とによって、回転支持ピン79の支持片43に対する前方への相対移動が規制される。従って、ベルクランク60、連係レバー73及び捩じりコイルバネ75の一体物は、支持片42及び支持片43のピン支持孔44並びに回転支持ピン79を中心にしてベルクランク支持部材40に対して相対回転可能となる。
なお、仮にベルクランク支持部材40とベルクランク60がストッパ42a、円弧状突起43a及び円弧状突起64を具備しない場合は、捩じりコイルバネ75の付勢力によってベルクランク60、連係レバー73及び捩じりコイルバネ75の一体物がベルクランク支持部材40から脱落しないようにするために、手や治具等によって当該一体物を押さえながら回転支持ピン79の挿入作業を行う必要がある。即ち、本実施形態と比べて回転支持ピン79の挿入作業が面倒になってしまう。
上述のようにベルクランク60の被押圧突起66がアウトサイドハンドル21の押圧アーム23の係合溝24に嵌合するため、アウトサイドハンドル21の回転動作とベルクランク60(ベルクランク60、連係レバー73及び捩じりコイルバネ75の一体物)の回転動作は連動する。即ち、アウトサイドハンドル21が初期位置に位置するときにベルクランク60は図6に示す初期位置に位置し、アウトサイドハンドル21が操作位置に位置するときにベルクランク60は図示を省略した操作位置に位置する。なお、アウトサイドハンドル21が初期位置と操作位置との間を回転するとき、押圧アーム23がアーム受容部46の内面によって移動案内されながらアーム受容部46に対して車内外方向に進退する。
さらに捩じりコイルバネ75の回転付勢力は、ベルクランク60を初期位置側に付勢する力である。そのため、アウトサイドハンドル21に対して捩じりコイルバネ75の付勢力以外の外力を及ぼさないとき、アウトサイドハンドル21及びベルクランク60は初期位置に保持される。
このようにしてアウトサイドハンドル21、回転支持部材30、ベルクランク支持部材40、パッド57、ベルクランク60、連係レバー73、捩じりコイルバネ75及び回転支持ピン79をアッセンブリすることによりアウトサイドハンドル装置20が完成する。
アッセンブリされたアウトサイドハンドル装置20はアウタパネル12に対して装着される。
図1、図2及び図11に示すようにアウタパネル12には凹部構成部12aが形成されている。凹部構成部12aの車外側には凹部が形成されている。さらにアウタパネル12には第一貫通孔12b、第二貫通孔12c(固定孔)及び第三貫通孔12d(固定孔)がそれぞれ穿設されている。第二貫通孔12cの前縁部は第一被当接部12c1により構成されており、第三貫通孔12dの後縁部は第二被当接部12d1により構成されている。さらにアウタパネル12には円形貫通孔12e、12fが穿設されている。
アウトサイドハンドル装置20をアウタパネル12に対して装着するには、まずアウトサイドハンドル装置20をアウタパネル12に対して車外側から接近させ、図11に示すように、回転支持アーム25の前端部を第一貫通孔12bを通してアウタパネル12の車内側に位置させる。
さらに図11に示すように、押圧アーム23、アーム受容部46、ベルクランク60、捩じりコイルバネ75及び回転支持ピン79を第二貫通孔12cを通してアウタパネル12の車内側に位置させ、係止突起58を第二貫通孔12cの第一被当接部12c1に係合させる。
さらに図11に示すように、ベルクランク支持部材40の車内側延長部51及び弾性変形部52を第三貫通孔12dを通してアウタパネル12の車内側へ移動させる。すると弾性変形部52の傾斜部55の後面が第二被当接部12d1に接触することにより弾性変形部52全体が前方に弾性変形させられる(図示略)。この状態から車内側延長部51及び弾性変形部52をさらに車内側に移動させると、抜止め部53が第三貫通孔12d(第二被当接部12d1)を乗り越えてアウタパネル12の車内側に移動したときに、弾性変形部52が後方へ弾性復帰する。すると図12に示すように押圧部54の後面が第二被当接部12d1に対して接触する。この状態において弾性変形部52は自由状態から前方に弾性変形している。即ち、弾性変形部52がベルクランク支持部材40及びパッド57をアウタパネル12(第三貫通孔12d)に対して前方に移動させる付勢力を発生している。そのため、第二貫通孔12cの第一被当接部12c1と係止突起58との間及び第三貫通孔12dの第二被当接部12d1と弾性変形部52の押圧部54との間には前後方向の隙間は発生しない。従って、ベルクランク支持部材40がアウタパネル12に対して前後方向(車内外方向及び上下方向の双方に対して直交する方向)にがたつくおそれをなくすことが可能である。そのため、ベルクランク支持部材40のがたつきに起因して、ベルクランク支持部材40やパッド57が第二貫通孔12cや第三貫通孔12dの内周面に接触することにより傷ついたり、車両ドア10の意匠性が低下したりすることはない。
このようにしてベルクランク支持部材40及びパッド57を第二貫通孔12c及び第三貫通孔12dに対して装着すると、アウトサイドハンドル装置20全体がアウタパネル12に対して仮止めされる。
図12に示すように、第二被当接部12d1よりも車内側に位置する抜止め部53がアウタパネル12に対して車内側から対向している。従って、仮止め状態においてベルクランク支持部材40に車外側への移動力が掛かっても、抜止め部53がアウタパネル12の車内側面に当接することにより、ベルクランク支持部材40及びパッド57の第三貫通孔12d及び第二貫通孔12cに対する車外側への脱落が防止される。
またベルクランク支持部材40から車内側に突出する車内側延長部51から弾性変形部52を車外側に延ばしているので、弾性変形部52の全長(車内外方向の寸法)を大きくできる。換言すると弾性変形部52を撓み易い構造にすることが可能である。従って、例えばアウトサイドハンドル装置20をアウタパネル12に仮止めした状態でベルクランク支持部材40に外力が掛かったり、弾性変形部52を第三貫通孔12dに挿入する際に弾性変形部52(押圧部54)が第二被当接部12d1に接触して弾性変形部52に大きな力が掛かったりしても、弾性変形部52(特に車内側延長部51に接続する弾性変形部52の基端部)が破損するおそれは小さい。
図14は比較例を示している。この比較例では、本体部41から弾性変形部が車内側に向かって延びている。そのため、弾性変形部と第二被当接部12d1との接触部から弾性変形部の基端部までの距離が短い。従って、この接触部と基端部との間において弾性変形部が撓み難くなっている。そのため、例えばアウトサイドハンドル装置20をアウタパネル12に仮止めした状態でベルクランク支持部材40に外力が掛かったり、弾性変形部を第三貫通孔12dに挿入する際に弾性変形部が第二被当接部12d1に接触して弾性変形部に大きな力が掛かったりしたときに、弾性変形部(特に基端部)が破損するおそれが大きい。
アウトサイドハンドル装置20がアウタパネル12に仮止めされると、回転支持部材30の雌ネジ孔32が円形貫通孔12eと対向しかつベルクランク支持部材40の雌ネジ孔49aが円形貫通孔12fと対向する。
アウタパネル12の車内側からネジ85を円形貫通孔12eに挿入しかつネジ85を雌ネジ孔32に螺合させると、ベース板31がアウタパネル12の車外側面に接触した状態で回転支持部材30がアウタパネル12に対して固定される。また、アウタパネル12の車内側からネジ86を円形貫通孔12fに挿入しかつネジ86を雌ネジ孔49aに螺合させると、パッド57がアウタパネル12の車外側面に接触した状態でベルクランク支持部材40及びパッド57がアウタパネル12に対して固定される。
このようにしてアウトサイドハンドル装置20をアウタパネル12に固定したら、続いて図示を省略した金属製ロッドを連係レバー73とロック装置13に対してそれぞれ接続する。即ち、ロッドを介してロック装置13と連係レバー73を連係する。
ベルクランク60が初期位置に位置するときはロック装置13はラッチ状態となる。その一方で、ロックノブ14をアンロック位置に位置させた上でアウトサイドハンドル21を操作位置まで回転させることによりベルクランク60を操作位置に移動させるとロック装置13がアンラッチ状態となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるべきものではない。
例えばサイドドア以外の車両ドア(例えばバックドア)に本発明を適用してもよい。バックドアに本発明を適用する場合は、バックドアのアウタパネルに形成した固定孔の内周面の二箇所に、左右方向(車内外方向及び上下方向の双方に対して直交する方向)に互いに離間する第一被当接部と第二被当接部を設ける。
またスライド式の車両ドアに本発明を適用してもよい。
パッド57を省略して、ベルクランク支持部材40の一部に形成した当接部を第一被当接部12c1に係合させてもよい。
第二貫通孔12cと第三貫通孔12dを一つの固定孔としてアウタパネル12に形成してもよい。
回転支持部材30とベルクランク支持部材40を一体化して一つの部材として構成してもよい。
アウタパネル12の車内側面に補強板(固定部材)を固定し、この補強板に形成した貫通孔に第一被当接部12c1と第二被当接部12d1を形成してもよい。
10・・・車両ドア、12c・・・第二貫通孔(固定孔)、12c1・・・第一被当接部、12d・・・第三貫通孔(固定孔)、12d1・・・第二被当接部、13・・・ロック装置、20・・・アウトサイドハンドル装置、21・・・アウトサイドハンドル、23・・・押圧アーム(押圧部)、30・・・回転支持部材、40・・・ベルクランク支持部材(支持部材)、42、43・・・支持片、42a・・・ストッパ、43a・・・円弧状突起、47・・・アーム用貫通孔、51・・・車内側延長部、52・・・弾性変形部、53・・・抜止め部、54・・・押圧部、57・・・パッド(支持部材)、60・・・ベルクランク。

Claims (3)

  1. 車両ドアのアウタパネル又は該アウタパネルの車内側面に固定された固定部材に対して固定される支持部材と、
    前記支持部材に対して初期位置と該初期位置から車外側に移動した操作位置との間を相対回転可能でありかつ押圧部を有するアウトサイドハンドルと、
    前記アウタパネルの車内側に位置しかつ前記支持部材に回転可能に支持され、前記アウトサイドハンドルが前記初期位置から前記操作位置へ回転したときに、前記押圧部によって押圧されることにより回転して前記車両ドアに設けられたロック装置をラッチ状態からアンラッチ状態に移行させるベルクランクと、
    を備え、
    前記支持部材が、
    前記アウタパネル又は前記固定部材に設けられた固定孔の内周面に形成された第一被当接部に当接する当接部と、
    前記第一被当接部に対して車内外方向及び上下方向の双方に対して直交する方向に離間するように前記固定孔の内周面に形成された第二被当接部に、弾性変形しながら接触し前記支持部材を前記第一被当接部側に移動付勢する弾性変形部と、
    を備える、車両用アウトサイドハンドル装置。
  2. 請求項1に記載の車両用アウトサイドハンドル装置において、
    前記弾性変形部が、前記固定孔が形成された前記アウタパネル又は前記固定部材の車内側面に対して車内側から対向する抜止め部を備える、車両用アウトサイドハンドル装置。
  3. 請求項1又は2に記載の車両用アウトサイドハンドル装置において、
    前記支持部材が、
    車内側に向かって延びる車内側延長部と、
    該車内側延長部から車外側に向かって延びる前記弾性変形部と、
    を備える、車両用アウトサイドハンドル装置。
JP2015192031A 2015-09-29 2015-09-29 車両用アウトサイドハンドル装置 Active JP6493125B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015192031A JP6493125B2 (ja) 2015-09-29 2015-09-29 車両用アウトサイドハンドル装置
CN201690001149.4U CN208089051U (zh) 2015-09-29 2016-07-11 车用外侧手柄装置
PCT/JP2016/070390 WO2017056625A1 (ja) 2015-09-29 2016-07-11 車両用アウトサイドハンドル装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015192031A JP6493125B2 (ja) 2015-09-29 2015-09-29 車両用アウトサイドハンドル装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017066683A JP2017066683A (ja) 2017-04-06
JP6493125B2 true JP6493125B2 (ja) 2019-04-03

Family

ID=58427402

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015192031A Active JP6493125B2 (ja) 2015-09-29 2015-09-29 車両用アウトサイドハンドル装置

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP6493125B2 (ja)
CN (1) CN208089051U (ja)
WO (1) WO2017056625A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6861107B2 (ja) * 2017-06-26 2021-04-21 株式会社クボタ コンバイン
JP6899711B2 (ja) * 2017-06-26 2021-07-07 株式会社クボタ コンバイン
CN110678064A (zh) * 2017-06-26 2020-01-10 株式会社久保田 收割机
JP2020033751A (ja) * 2018-08-29 2020-03-05 株式会社神菱 車両用ドアハンドルの付勢部材及びそれを用いたドアハンドル

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007291691A (ja) * 2006-04-24 2007-11-08 Toyota Motor Corp 車両用ドアハンドル構造
JP5204636B2 (ja) * 2008-12-12 2013-06-05 ダイハツ工業株式会社 車両用のドアハンドル構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017066683A (ja) 2017-04-06
CN208089051U (zh) 2018-11-13
WO2017056625A1 (ja) 2017-04-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6493125B2 (ja) 車両用アウトサイドハンドル装置
JP4934074B2 (ja) スイッチ固定構造
JP5944804B2 (ja) 乗物用ラッチ装置
CN109477350B (zh) 锁止装置
WO2010079800A1 (ja) インサイドドアハンドル装置
CN108291412B (zh) 锁止装置
JP2015101863A (ja) 車両用ドアラッチ装置
WO2018008598A1 (ja) ロック装置の製造方法
JP6020573B2 (ja) 車両ドアの固定装置
JP6727743B2 (ja) ロック装置
JP2013209032A (ja) ロック装置
JP4706385B2 (ja) 電子キー及び電子キーのスロット
JP2017200794A (ja) ロック解除機構
US20220161731A1 (en) Locking device for opening/closing body
JP2015137509A (ja) 車両用ドアラッチ装置
JP6477035B2 (ja) ドアハンドル装置
JP6074294B2 (ja) 車両用ハンドル装置
JP2021004537A (ja) ドアラッチ装置
JP6078881B2 (ja) 自動車用ドアラッチ装置
JP6754256B2 (ja) ヒンジ
JP4196899B2 (ja) ドアハンドル装置
WO2010053076A1 (ja) ドアハンドル装置
JP2006104771A (ja) リッド開閉装置
JP3847938B2 (ja) 回動レバーの支持構造
JP6350225B2 (ja) 車両用リンク装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171205

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180912

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181024

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190218

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6493125

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151