JP2020033751A - 車両用ドアハンドルの付勢部材及びそれを用いたドアハンドル - Google Patents
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Abstract
Description
さらに、コイルバネ110のアーム部111bに力を加えることにより、巻回部のコイル線のピッチも変化することがある。
付勢基体及び板バネを備え、
前記付勢基体は、第1の係止部を有し、
前記板バネの一端部が、前記第1の係止部に当接することを特徴とする。
前記付勢基体は、さらに支持部を有し、
前記板バネは、前記支持部により、前記付勢部材と固定されていることを特徴とする。
前記付勢基体が、ベルクランプであることを特徴とする。
前記付勢基体が、インナーベース部であることを特徴とする。
前記付勢部材とグリップ部とベース部とを備え、
前記付勢基体は、さらに連結部を有し、
前記ベース部は、第2の係止部を有し、
前記グリップ部は、係合部を有し、
前記連結部は前記係合部と連結し、
前記板バネの他端部が前記第2の係止部に当接する
ことを特徴とする。
前記付勢部材とグリップ部を備え、
前記グリップ部は、第2の係止部を有し、
前記板バネの他端部が前記第2の係止部に当接する
ことを特徴とする。
以下、アウターハンドルを例に、本発明の第1の実施形態について、説明する。
アウターハンドル1は、操作者が把持するグリップ部2(把持部)とベース部3とを有する。
以下では、簡単のため、本発明に特徴的なグリップ部2及びベース部3について説明するが、ドアハンドルはその他の構成部材をさらに組み合わせたユニットであることは言うまでもない。
図1(b)に示すように、アウターハンドル1には板バネ4が設置されており、後述するように、板バネ4の弾性力により、グリップ部2は施錠方向に付勢力を与えられている。
グリップ部2は、環状の係合部5を有する。係合部5は、その内側において、ベルクランプと呼ばれる付勢基体6の連結部15(図3参照)と嵌合するように組み立てられる。
その結果、連結部15は、係合部5と可動に連結する。
また、グリップ部2は、軸受17に挿入された図示しない回転軸の周りに回転(回動)可能に設置される。そのため、ドアを開く場合には、操作者は、グリップ部2を車両のドアから遠ざける方向に、回転するように移動させる。
第1の回転軸部8は、板バネ4の幅wよりも大きい長さL1を有する。
シャフト7は、第1の回転軸部8及び第2の回転軸部9の内部に挿入され、付勢基体6は、シャフト7の周りに回転(回動)可能にベース部3に取り付けられる。
被付勢部材であるベース部3は、ドアパネルに固定されているため、板バネ4の弾性力の反作用により、付勢部材16は、係合部5を介して、グリップ部2を施錠方向に付勢する。
図3(a)に示すように、付勢基体6は、第1の係止部10を有する。第1の係止部10は、板バネ4の幅wよりも大きい長さL2を有する。
なお、湾曲部11が第1の回転軸部8に接するとは、湾曲部11が、その少なくとも一部分が第1の回転軸部8に接触して位置しても、接触することなく隣接して位置してもよいことを意味する。コイルバネの場合と異なり、湾曲部11と第1の回転軸部8との間に、空隙を設ける必要性はない。
ベース部は、第2の係止部13を有する。第2の係止部13は、板バネ4の幅wよりも大きい長さL3を有する。板バネ4の端部12bが、第2の係止部13に当接するよう設置される。
図1(b)に示すように、第1の係止部10と第2の係止部13とは対向した位置に設置される。端部12aが第1の係止部10に当接する面、及び端部12bが第2の係止部13に当接する面は、第1の回転軸部8の中心軸に平行である。
その結果、グリップ部2は、付勢基体6によって、施錠方向に、板バネ4の付勢力(応力)が負荷されながら、ベース部3と可動に連結する。
また、コイルバネの場合はコイルバネの巻回部を第1の回転軸部8に通す作業が必要であるが、板バネ4を用いた構成であるためそのような作業必要がなく、さらに板バネ4は第1の回転軸部8の長手方向(L1方向)から組み付けることも、長手方向に対して垂直方向から組み付けることも可能であり、組み立て作業の自由度が向上する。その結果、効率的な組み立て作業を選択することができる。
さらに、コイルバネと異なり、第1の回転軸部8と面で接触するため、コイルバネ特有のきしみ音が発生しないため、きしみ音を軽減するためにグリース塗布の工程が不要となる。
また、グリップ部2と付勢部材16とは、係合部5と連結部15を介して、連結される。
その結果、図1(b)に示すように、グリップ部2は、付勢部材16の板バネ4により付勢力を付加されながら、ベース部3と連結される。
操作者が手を放すとグリップ部2は、板バネ4の付勢力により元の位置に戻ることになる。
従来のドアハンドルで用いられているコイルバネは、図8(b)方向に力を加えた場合、コイルバネの形状が変化するため、アーム部111aの移動距離に依存して弾性力が変化する。そのため、操作者がドアハンドルのグリップ部を引くときの抵抗力が変化する。 一方、板バネ4は、その構造が単純であるため、グリップ部2を操作したときの抵抗力が変化することがなく、操作者の操作感が向上する。操作者は、より自然な抵抗力を感じることができる。
操作者は、ドアを開く際、左右いずれのドアハンドルのグリップも、引きつけるように操作する。グリップが水平方向に移動するようなドアハンドルの場合、ドアハンドルのグリップの回転方向が、左右のドアハンドルで反対方向になる。そのため、従来のドアハンドルのように、コイルバネを用いた場合、コイルバネは、右方向に巻回したコイルバネと、左方向に巻回したコイルバネの2種類を準備する必要がある。
しかし、本発明のように板バネを用いた場合、左右のドアハンドルに対して、1種類の板バネを準備すればよく、必要とされる部品数を低減することができ、部品管理の上でも利点がある。また、予備部品を左右のドアハンドルに対して別々に確保する必要がなく、数量を軽減でき、製造コストの低減にも寄与する。また、コイルバネの場合と異なり、誤って異なるバネを取り付ける懸念もない。
第1の実施形態においては、板バネ4と付勢基体6とを準備し、手作業等により、付勢基体6に板バネ4を組み付ける構成である。
本実施形態では、付勢基体6を製作する際に、板バネ4を一体化して製作するため、さらにドアハンドルの組み立て作業が容易になる。
付勢基体6は、第1の支持部14を有する。第1の支持部14は板バネ4の一端部の位置を固定するように、板バネ4を挟むように構成されている。
なお、板バネの固定とは、位置を確定することを意味し、第1の支持部14に挟まれた状態で、板バネ4が多少摺動してもよい。
また、板バネ4の湾曲部11と第1の回転軸部8とが接する箇所において、板バネ4が固定されてもよい。
なお、第1の支持部14は、第1の係止部10として機能させることもできる。従って、第1の支持部14と第1の係止部10とを一体化してもよい。
また、ドアハンドルのユニットを組み立てる工程において、板バネ4と付勢基体6とを個別で保管管理する必要がなく、ドアハンドルの組み立て工程の作業効率が一層向上する。
しかし、板バネ4を用いた場合、板バネ4は第1の回転軸部8と接するように配置できるため、一体成形が可能である。さらに、板バネ4は、幅wを有するため、第1の支持部14との接触面積が大きく、十分な強度で第1の支持部14は板バネ4を支持することができる。
従って、組み立て工程及び部品の保管時において、板バネ4が付勢基体6から抜け落ちることはない。
上記実施形態は、アウターハンドルを例に説明されたが、板バネを用いた付勢部材はインナーハンドルに対しても好適に適用することができる。
図6(a)は、インナーハンドル20の主要な構成を示す分解斜視図である。
インナーハンドル20は、被付勢部材であるインナーグリップ部21及び付勢基体であるインナーベース部22を備える。
図6(b)及び(c)は、それぞれ、インナーグリップ部21とインナーベース部22とを組み付けた状態のインナーハンドル20の上面図及び背面図である。図7は、図6(b)のA−A’における断面図である。
以下では、簡単のため、本発明に特徴的なインナーグリップ部21及びインナーベース部22について説明するが、ドアハンドルはその他の構成部材をさらに組み合わせたユニットであることは言うまでもない。
また、インナーベース部22は第2の支持部29を有し、端部28aは第4の係止部26と第2の支持部29とによって挟まれ支持されている。従って、第4の係止部26及び第2の支持部29が、一体となって端部28aを支持する支持部材として機能する。
なお、端部28aは、第4の係止部26及び第2の支持部29に対して、接触しながら、摺動してもよい。
操作者がドアを開くため、インナーグリップ部21を引き寄せると、インナーベース部22に対してインナーグリップ部21が第3の回転軸部23a、23bの周りに回転(回動)する。インナーグリップ部21の第5の係止部30は、板バネ25の端部28bを押圧する。一方、板バネ25の端部28aは第4の係止部26に当接しているため、第5の係止部30に対して板バネ25の弾性力が加えられる。この板バネ25の弾性力は、インナーグリップ部21を施錠方向に付勢する方向に働く。従って、付勢基体であるインナーベース部22の板バネ25の弾性力は、被付勢部材であるインナーグリップ部21に負荷される。
操作者が手を放すと、インナーグリップ部21は、板バネ25の付勢力により元の位置に戻ることになる。
従って、板バネ25を備えたインナーベース部22は、インナーグリップ部21を施錠方向に付勢するため、インナーグリップ部21に対して付勢部材として機能する。
インナーベース部22を作製するための金型に板バネ25をセットし、樹脂を金型に流し込むことで、インサート成形する工法により、インナーベース部22と板バネ25とが一体となった付勢部材を製作することができる。
なお、インナーベース部22とインナーグリップ部21とを組み合わせ、ドアハンドルが完成した後、端部28aと第4の係止部26及び第2の支持部29との接着が外れても、板バネ25は問題なく付勢力を付与することができる。
少なくとも、部品の保管管理状態及び組み立て作業工程において、板バネ25がインナーベース部22に固定されていればよい。このことは実施形態2においても同様である。
2 グリップ部
3 ベース部
4 板バネ
5 係合部
6 付勢基体
7 シャフト
8 第1の回転軸部
9 第2の回転軸部
10 第1の係止部
11 湾曲部
12a、12b 端部
13 第2の係止部
14 第1の支持部
15 連結部
16 付勢部材
17 軸受
20 インナーハンドル
21 インナーグリップ部
22 インナーベース部
23a、23b 第3の回転軸部
24 軸受
25 板バネ
26 第4の係止部
27 湾曲部
28a、28b 端部
29 第2の支持部
30 第5の係止部
110 コイルバネ
111a、111b アーム部
112 巻回部
113 回転軸
Claims (6)
- 付勢基体及び板バネを備え、
前記付勢基体は、第1の係止部を有し、
前記板バネの一端部が、前記第1の係止部に当接することを特徴とする車両用ドアハンドルの付勢部材。 - 前記付勢基体は、さらに支持部を有し、
前記板バネは、前記支持部により、前記付勢部材と固定されていることを特徴とする請求項1記載の付勢部材。 - 前記付勢基体が、ベルクランプであることを特徴とする請求項1又は2記載の付勢部材。
- 前記付勢基体が、インナーベース部であることを特徴とする請求項1又は2記載の付勢部材。
- 請求項1乃至3のいずれか1項記載の前記付勢部材とグリップ部とベース部とを備え、
前記付勢基体は、さらに連結部を有し、
前記ベース部は、第2の係止部を有し、
前記グリップ部は、係合部を有し、
前記連結部は前記係合部と連結し、
前記板バネの他端部が前記第2の係止部に当接する
ことを特徴とする車両用アウタードアハンドル。 - 請求項1、2又は4のいずれか1項記載の前記付勢部材とグリップ部を備え、
前記グリップ部は、第2の係止部を有し、
前記板バネの他端部が前記第2の係止部に当接する
ことを特徴とする車両用インナードアハンドル。
Priority Applications (1)
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JP2018160774A JP2020033751A (ja) | 2018-08-29 | 2018-08-29 | 車両用ドアハンドルの付勢部材及びそれを用いたドアハンドル |
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JP2018160774A Pending JP2020033751A (ja) | 2018-08-29 | 2018-08-29 | 車両用ドアハンドルの付勢部材及びそれを用いたドアハンドル |
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Citations (3)
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JPH07960B2 (ja) * | 1986-04-22 | 1995-01-11 | 富士重工業株式会社 | 自動車のキ−レスエントリ−装置 |
JP2012077498A (ja) * | 2010-09-30 | 2012-04-19 | Kasai Kogyo Co Ltd | 自動車のインサイドハンドル取付構造 |
JP2017066683A (ja) * | 2015-09-29 | 2017-04-06 | アイシン精機株式会社 | 車両用アウトサイドハンドル装置 |
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- 2018-08-29 JP JP2018160774A patent/JP2020033751A/ja active Pending
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