JP2020033751A - 車両用ドアハンドルの付勢部材及びそれを用いたドアハンドル - Google Patents

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Yoshio Tatewaki
淑雄 立脇
勝也 黒川
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Abstract

【課題】 車両用ドアハンドルの組み立て作業効率を向上させることができる、付勢部材及びその付勢部材を使用したドアハンドルを提供する。【解決手段】付勢部材は、車両用ドアハンドルに使用する付勢部材であり、回転軸部と係止部とを有する付勢基体と板バネとを備え、板バネの一方の端部を係止部に当接する。付勢基体と付勢力を付与するための板バネとの組み付け作業が容易となり、車両用アウターハンドル及びインナーハンドルのグリップ部の付勢手段として本付勢部材を用いることにより、車両用ドアハンドルの生産性が向上する。【選択図】 図2

Description

本発明は、車両用ドアハンドル装置に関し、特にドアハンドルの付勢部材及びそれを用いたドアハンドルに関する。
自動車のドアには、車外又は車内からドアのロック状態を解除するために、アウターハンドル(アウトサイドハンドル)又はインナーハンドル(インサイドハンドル)が設けられている。いずれのハンドルも、操作者が把持するハンドル本体部(グリップ部)は、施錠方向に付勢されている。
アウターハンドルの場合、バネ付勢されたベルクランプにより、グリップ部が施錠方向に付勢されている。コイルバネの巻回部にベルクランプの回転軸(回転支持ピン)を通し、コイルバネの一端をベルクランク、他端をベルクランプ支持部材に固定し、ベルクランプをバネ付勢する。グリップは、ベルクランプと連結することにより、施錠側に付勢されることになる(特許文献1)。
インナーハンドルの場合、ハンドル本体部(グリップ部)の回転軸を、コイルバネの巻回部に通し、コイルバネの一端をハンドル本体に固定し、他端をハンドルベース部に固定する。その結果、ハンドル本体は、コイルバネにより、ベース部に対して施錠方向に付勢される(特許文献2)。
特開2017−66683号公報 特開2012−77498号公報
従来、特許文献1、2に開示されているように、アウターハンドル又はインナーハンドルのような車両用ドアハンドルのハンドル本体(グリップ部)は、コイルバネを用いて、施錠方向に付勢されている。
図8(a)に示すように、コイルバネ110は、コイル線を巻回軸の周りに、所定の半径で巻回して作製されるため、コイルバネ110の2つの端部であるアーム部111a、111bに力を加えると、巻回部112のコイル線には、回転するような方向に力が加えられる。
図8(b)は、コイルバネ110の巻回部112に回転軸113を挿入し、アーム部111aを固定しアーム部111bに矢印方向に力を加えた状態(点線)と力を加えない状態(実線線)のコイルバネ110の形状を比較して示す。図8(b)に示すように、アーム部111bに力を加えることにより、コイルバネ110の半径は変化し、巻回部112の半径が減少する。そのため、コイルバネ110による付勢力を得るためには、回転軸113の外径より、コイルバネ110の内径を大きくし、コイルバネ110と回転軸113との間に空隙を設ける必要がある。
さらに、コイルバネ110のアーム部111bに力を加えることにより、巻回部のコイル線のピッチも変化することがある。
また、ドアハンドルに付勢力を付与するため、コイルバネ110をドアハンドルに組み込む場合、図8(c)に示すように、アーム部111a、111bに、指先等により応力を加える必要があるが、巻回部112が有限の長さを有するために偶力Fが発生し、組み込み作業を困難にする。
従って、ドアハンドルを組み立てる際には、付勢力を与えるコイルバネに回転軸を挿入し、コイルバネが回転軸から抜け出ることがないように指や治具によって支えながら、異なる部品にコイルバネの2つのアーム部をドアハンドルに組み付け、固定(係止)する必要があり、ドアハンドルの組み立て作業を複雑にし、作業者の熟練が必要になる。
さらに、一般に車両には左右両側にドアが設けられているが、左右のドアに対して、巻回方向の異なるコイルバネを使用する必要があり、両側のドアに対して異なるコイルバネを準備する必要があり、部品点数が増えることでコストが増大するとともに、部品を保管管理する手間が増えるという問題もある。
上記課題に鑑み、本発明は、組み立て作業を容易にすることができる、車両用ドアハンドルに使用する付勢部材及びドアハンドルを提供することを課題とする。
本発明に係る車両用ドアハンドルの付勢部材は、
付勢基体及び板バネを備え、
前記付勢基体は、第1の係止部を有し、
前記板バネの一端部が、前記第1の係止部に当接することを特徴とする。
このような付勢部材の構成とし、付勢力を付与するとしての弾性体に板バネを使用することで、付勢基体へのバネの組み付けが容易になるとともに、左右のドアハンドルに対して異なるバネを準備する必要がなく、部品点数を低減し、部品管理の手間を省くことができる。その結果、作業者の負担が軽減し、生産性が向上し、ドアハンドルの製造コストの低減に寄与することができる。
本発明に係る車両用ドアハンドルの付勢部材は、
前記付勢基体は、さらに支持部を有し、
前記板バネは、前記支持部により、前記付勢部材と固定されていることを特徴とする。
このような構成とすることで、付勢基体と板バネとを一体で管理保管できるとともに、板バネと付勢基体とを一体成形法により製作することが可能となり、付勢基体に板バネ工程を削減し、作業者の作業負担を軽減し、生産性を向上させることができる。
本発明に係る車両用ドアハンドルの付勢部材は、
前記付勢基体が、ベルクランプであることを特徴とする。
このような構成とすることで、アウタードアハンドルの製作が容易となり、生産性が向上する。
本発明に係る車両用ドアハンドルの付勢部材は、
前記付勢基体が、インナーベース部であることを特徴とする。
このような構成とすることで、インナードアハンドルの製作が容易となり、生産性が向上する。
本発明に係る車両用アウタードアハンドルは、
前記付勢部材とグリップ部とベース部とを備え、
前記付勢基体は、さらに連結部を有し、
前記ベース部は、第2の係止部を有し、
前記グリップ部は、係合部を有し、
前記連結部は前記係合部と連結し、
前記板バネの他端部が前記第2の係止部に当接する
ことを特徴とする。
また、本発明に係る車両用インナードアハンドルは、
前記付勢部材とグリップ部を備え、
前記グリップ部は、第2の係止部を有し、
前記板バネの他端部が前記第2の係止部に当接する
ことを特徴とする。
このようにアウタードアハンドル、又はインナードアハンドルのグリップ部に付勢力を与える付勢手段として、本発明の付勢部材を使用することで、ドアハンドルの生産性が向上する。さらに、操作者がドアを開く際、ドアハンドルの操作感も向上する。
なお、本明細書において、施錠方向とは、解錠方向と反対方向を意味し、解錠方向とは、車両のドアを解錠する又は開くために、操作者がグリップ部を移動させる方向を意味するものとする。
本発明にかかる付勢部材は、板バネを用いることにより、ドアハンドルの組み立て工程が容易になり、また付勢部材を一体化することも可能であり部品の管理も容易になり、組み立て作業効率も改善され、組み立て作業者の負荷も軽減される。
第1の実施形態によるアウターハンドルの全体を示す上面図及び背面図。 第1の実施形態によるアウターハンドルの主要構成部品を示す解体図。 第1の実施形態による付勢部材の斜視図及びベース部から見た正面図並びにベース部の斜視図。 板バネの断面形状を示す断面図。 第2の実施形態による付勢部材の、ベース部3から見た正面図。 第3の実施形態によるインナーハンドルの主要な構成を示す分解斜視図、上面図及び背面図。 第3の実施形態によるインナーハンドルの断面図。 コイルバネの特性を示す斜視図、正面図、及び側面図。
(第1の実施形態)
以下、アウターハンドルを例に、本発明の第1の実施形態について、説明する。
図1(a)、(b)は、車両のドアパネルの車外(室外)側に用いられるアウターハンドル1の全体を示す上面図及び背面図である。
アウターハンドル1は、操作者が把持するグリップ部2(把持部)とベース部3とを有する。
以下では、簡単のため、本発明に特徴的なグリップ部2及びベース部3について説明するが、ドアハンドルはその他の構成部材をさらに組み合わせたユニットであることは言うまでもない。
ベース部3は、車両のドアパネル(図示しない)に対して、ネジ等により不動に連結固定され、グリップ部2はベース部3に対し可動に設置されている。
図1(b)に示すように、アウターハンドル1には板バネ4が設置されており、後述するように、板バネ4の弾性力により、グリップ部2は施錠方向に付勢力を与えられている。
図2は、アウターハンドル1の解体図であり、構成部品の一部を示す斜視図である。
グリップ部2は、環状の係合部5を有する。係合部5は、その内側において、ベルクランプと呼ばれる付勢基体6の連結部15(図3参照)と嵌合するように組み立てられる。
その結果、連結部15は、係合部5と可動に連結する。
また、グリップ部2は、軸受17に挿入された図示しない回転軸の周りに回転(回動)可能に設置される。そのため、ドアを開く場合には、操作者は、グリップ部2を車両のドアから遠ざける方向に、回転するように移動させる。
付勢基体6は、回転軸であるシャフト7の軸受である第1の回転軸部8を有し、ベース部3は、同様にシャフト7の軸受である第2の回転軸部9を有する。
第1の回転軸部8は、板バネ4の幅wよりも大きい長さL1を有する。
シャフト7は、第1の回転軸部8及び第2の回転軸部9の内部に挿入され、付勢基体6は、シャフト7の周りに回転(回動)可能にベース部3に取り付けられる。
付勢基体6は、板バネ4が設置され、一体となり付勢部材16を構成する。後述するように、板バネ4は、その一端は付勢基体6を、その他端はベース部3を付勢するように設置されている。従って、ベース部3は、付勢基体6から板バネ4の弾性力が付勢される被付勢部材となる。
被付勢部材であるベース部3は、ドアパネルに固定されているため、板バネ4の弾性力の反作用により、付勢部材16は、係合部5を介して、グリップ部2を施錠方向に付勢する。
図3(a)及び(b)は、それぞれ付勢部材16の斜視図及びベース部3側から見た正面図である。
図3(a)に示すように、付勢基体6は、第1の係止部10を有する。第1の係止部10は、板バネ4の幅wよりも大きい長さL2を有する。
図3(b)に示すように、板バネ4の湾曲部11は、第1の回転軸部8に接し、その一方の端部12aは、第1の係止部10に当接している。また、板バネ4の他方の端部12bは、第1の回転軸部8に対して、第1の係止部10の反対側に設置されている。
なお、湾曲部11が第1の回転軸部8に接するとは、湾曲部11が、その少なくとも一部分が第1の回転軸部8に接触して位置しても、接触することなく隣接して位置してもよいことを意味する。コイルバネの場合と異なり、湾曲部11と第1の回転軸部8との間に、空隙を設ける必要性はない。
付勢基体6の連結部15は、グリップ部2の係合部5と係合し、板バネ4の付勢力が連結部15及び係合部5を介してグリップ部2に伝達される。
図3(c)は、ベース部3のドアパネル側から見た斜視図である。
ベース部は、第2の係止部13を有する。第2の係止部13は、板バネ4の幅wよりも大きい長さL3を有する。板バネ4の端部12bが、第2の係止部13に当接するよう設置される。
図1(b)に示すように、第1の係止部10と第2の係止部13とは対向した位置に設置される。端部12aが第1の係止部10に当接する面、及び端部12bが第2の係止部13に当接する面は、第1の回転軸部8の中心軸に平行である。
その結果、グリップ部2は、付勢基体6によって、施錠方向に、板バネ4の付勢力(応力)が負荷されながら、ベース部3と可動に連結する。
板バネ4を付勢基体6に組み付ける作業において、コイルバネと異なり、図8(c)示すような偶力を生じることがなく、組み付け作業は容易であり、さらに、板バネ4の両端部12a、12bに力を加えた際に、第1の回転軸部8に対しても、コイルバネに見られるような偶力が生じることはない。
また、コイルバネの場合はコイルバネの巻回部を第1の回転軸部8に通す作業が必要であるが、板バネ4を用いた構成であるためそのような作業必要がなく、さらに板バネ4は第1の回転軸部8の長手方向(L1方向)から組み付けることも、長手方向に対して垂直方向から組み付けることも可能であり、組み立て作業の自由度が向上する。その結果、効率的な組み立て作業を選択することができる。
さらに、コイルバネと異なり、第1の回転軸部8と面で接触するため、コイルバネ特有のきしみ音が発生しないため、きしみ音を軽減するためにグリース塗布の工程が不要となる。
板バネ4を付勢基体6に組み付けた付勢部材16の第1の回転軸部8は、シャフト7を介して、ベース部3の第2の回転軸部9と連結される。板バネ4の端部12bは、ベース部3の第2の係止部13と当接する。
また、グリップ部2と付勢部材16とは、係合部5と連結部15を介して、連結される。
その結果、図1(b)に示すように、グリップ部2は、付勢部材16の板バネ4により付勢力を付加されながら、ベース部3と連結される。
操作者がドアを開くため、グリップ部2を引き寄せると、軸受17の周りにグリップ2が回転(回動)し、ベース部3に対して付勢部材16が移動し、板バネ4の両端部12a、12b間距離が縮み、板バネ4の弾性力により、グリップ部2は施錠方向に付勢される。
操作者が手を放すとグリップ部2は、板バネ4の付勢力により元の位置に戻ることになる。
ドアを開く際には、操作者は、板バネ4の付勢力に抗して、グリップ部2を操作することにより、板バネ4の付勢力をその手で感じることになる。
従来のドアハンドルで用いられているコイルバネは、図8(b)方向に力を加えた場合、コイルバネの形状が変化するため、アーム部111aの移動距離に依存して弾性力が変化する。そのため、操作者がドアハンドルのグリップ部を引くときの抵抗力が変化する。 一方、板バネ4は、その構造が単純であるため、グリップ部2を操作したときの抵抗力が変化することがなく、操作者の操作感が向上する。操作者は、より自然な抵抗力を感じることができる。
なお、板バネ4の耐久性を向上させるために、板バネ4の断面形状を、平坦な板状(長方形)ではなく、例えば図4に示すように屈曲した凹形状とし、平坦な領域の両側に、折り曲げ加工を施した領域を形成し、平坦な領域を、例えば第1の回転軸部8に接するよう設置してもよい。
また、車両用ドアハンドルは、左右両側のドアパネルに取り付けられる。
操作者は、ドアを開く際、左右いずれのドアハンドルのグリップも、引きつけるように操作する。グリップが水平方向に移動するようなドアハンドルの場合、ドアハンドルのグリップの回転方向が、左右のドアハンドルで反対方向になる。そのため、従来のドアハンドルのように、コイルバネを用いた場合、コイルバネは、右方向に巻回したコイルバネと、左方向に巻回したコイルバネの2種類を準備する必要がある。
しかし、本発明のように板バネを用いた場合、左右のドアハンドルに対して、1種類の板バネを準備すればよく、必要とされる部品数を低減することができ、部品管理の上でも利点がある。また、予備部品を左右のドアハンドルに対して別々に確保する必要がなく、数量を軽減でき、製造コストの低減にも寄与する。また、コイルバネの場合と異なり、誤って異なるバネを取り付ける懸念もない。
(第2の実施形態)
第1の実施形態においては、板バネ4と付勢基体6とを準備し、手作業等により、付勢基体6に板バネ4を組み付ける構成である。
本実施形態では、付勢基体6を製作する際に、板バネ4を一体化して製作するため、さらにドアハンドルの組み立て作業が容易になる。
付勢基体6は、樹脂成形により製作することができる。樹脂成形で使用する金型に、板バネ4を載置し、その状態で樹脂を流し込むことにより、付勢基体6と板バネ4とを一体化する、いわゆる一体成形法(インサート成形)により、製作することができる。
図5は、付勢基体6と板バネ4とを一体で製作した付勢部材16を、ベース部3側から見た正面図である。
付勢基体6は、第1の支持部14を有する。第1の支持部14は板バネ4の一端部の位置を固定するように、板バネ4を挟むように構成されている。
なお、板バネの固定とは、位置を確定することを意味し、第1の支持部14に挟まれた状態で、板バネ4が多少摺動してもよい。
また、板バネ4の湾曲部11と第1の回転軸部8とが接する箇所において、板バネ4が固定されてもよい。
なお、第1の支持部14は、第1の係止部10として機能させることもできる。従って、第1の支持部14と第1の係止部10とを一体化してもよい。
このように板バネ4と付勢基体6とが一体で形成されるため、付勢基体6に板バネ4を組み付ける工程を削除することができる。
また、ドアハンドルのユニットを組み立てる工程において、板バネ4と付勢基体6とを個別で保管管理する必要がなく、ドアハンドルの組み立て工程の作業効率が一層向上する。
従来のドアハンドルにおいては、コイルバネが使用されているが、コイルバネの場合、巻回部の半径が変化し得るように、第1の回転軸部8とコイルバネとの間に空隙を設ける必要がある。そのため、一体成型法により、コイルバネと付勢基体6(ベルクランプ)とを一体で(統合して)製作することができない。
しかし、板バネ4を用いた場合、板バネ4は第1の回転軸部8と接するように配置できるため、一体成形が可能である。さらに、板バネ4は、幅wを有するため、第1の支持部14との接触面積が大きく、十分な強度で第1の支持部14は板バネ4を支持することができる。
従って、組み立て工程及び部品の保管時において、板バネ4が付勢基体6から抜け落ちることはない。
図5で示される付勢部材16は、実施形態1と同様に、ベース部3及びグリップ部2と連結され、ドアハンドルのユニットを構成することができる。
(第3の実施形態)
上記実施形態は、アウターハンドルを例に説明されたが、板バネを用いた付勢部材はインナーハンドルに対しても好適に適用することができる。
図6(a)は、インナーハンドル20の主要な構成を示す分解斜視図である。
インナーハンドル20は、被付勢部材であるインナーグリップ部21及び付勢基体であるインナーベース部22を備える。
図6(b)及び(c)は、それぞれ、インナーグリップ部21とインナーベース部22とを組み付けた状態のインナーハンドル20の上面図及び背面図である。図7は、図6(b)のA−A’における断面図である。
以下では、簡単のため、本発明に特徴的なインナーグリップ部21及びインナーベース部22について説明するが、ドアハンドルはその他の構成部材をさらに組み合わせたユニットであることは言うまでもない。
インナーベース部22は、第3の回転軸部23a、23bを有し、インナーグリップ部21は、軸受24によって、第3の回転軸部23a、23bに対して回転(回動)自在に支持される。
板バネ25は、図7に示すように、湾曲部27及び端部28a、28bを有し、湾曲部27は、図6(c)に示すように、第3の回転軸部23a、23bの間に位置する。
図7に示すように、板バネ25の一端部28aは、インナーベース部22の第4の係止部26に当接している。
また、インナーベース部22は第2の支持部29を有し、端部28aは第4の係止部26と第2の支持部29とによって挟まれ支持されている。従って、第4の係止部26及び第2の支持部29が、一体となって端部28aを支持する支持部材として機能する。
なお、端部28aは、第4の係止部26及び第2の支持部29に対して、接触しながら、摺動してもよい。
インナーベース部22に板バネ25を組み付ける場合、第4の係止部26と第2の支持部29との間の空隙に端部28aを差し込めばよい。その結果、板バネ25はインナーベース部22に固定されるため、組み立てが容易になる。まや、従来のコイルバネを用いた場合と異なり、巻回部を回転軸に通す作業が必要ない。
一方、インナーグリップ部21は、第5の係止部30を有する。板バネ25の他端部28bは、第5の係止部30に当接している。
図7に示すように、第4の係止部26と第5の係止部30とは対向した位置に配置される。端部28aが、第4の係止部26と当接する面、及び端部28bが第5の係止部30と当接する面は、第3の回転軸部23aの中心軸と平行である。
板バネ25が組み付けられたインナーベース部22の第3の回転軸部23a、23bにインナーグリップ部21の軸受24を係合させることで、インナーグリップ部21はインナーベース部22に対して回転(回動)自在に連結される。
インナーグリップ部21とインナーベース部22とが組み付けられたドアハンドルのユニットは、車両用ドアの車内(室内)側に取り付けられる。
操作者がドアを開くため、インナーグリップ部21を引き寄せると、インナーベース部22に対してインナーグリップ部21が第3の回転軸部23a、23bの周りに回転(回動)する。インナーグリップ部21の第5の係止部30は、板バネ25の端部28bを押圧する。一方、板バネ25の端部28aは第4の係止部26に当接しているため、第5の係止部30に対して板バネ25の弾性力が加えられる。この板バネ25の弾性力は、インナーグリップ部21を施錠方向に付勢する方向に働く。従って、付勢基体であるインナーベース部22の板バネ25の弾性力は、被付勢部材であるインナーグリップ部21に負荷される。
操作者が手を放すと、インナーグリップ部21は、板バネ25の付勢力により元の位置に戻ることになる。
従って、板バネ25を備えたインナーベース部22は、インナーグリップ部21を施錠方向に付勢するため、インナーグリップ部21に対して付勢部材として機能する。
なお、実施形態2の場合と同様に、端部28aが第4の係止部26と第2の支持部29とによって挟持された状態で、インナーベース部22と板バネ25とを一体成形により作製することも可能である。
インナーベース部22を作製するための金型に板バネ25をセットし、樹脂を金型に流し込むことで、インサート成形する工法により、インナーベース部22と板バネ25とが一体となった付勢部材を製作することができる。
なお、インナーベース部22とインナーグリップ部21とを組み合わせ、ドアハンドルが完成した後、端部28aと第4の係止部26及び第2の支持部29との接着が外れても、板バネ25は問題なく付勢力を付与することができる。
少なくとも、部品の保管管理状態及び組み立て作業工程において、板バネ25がインナーベース部22に固定されていればよい。このことは実施形態2においても同様である。
なお、コイルバネを用いた従来のインナードアハンドルは、左右のドアに設置するドアハンドルに使用するために、巻回方向が異なる2種類のコイルバネを準備する必要がある。 しかし、実施形態1同様に、板バネを用いた本実施形態のドアハンドルの場合、2種類の板バネを準備する必要はない。
なお、耐久性を向上させるため、板バネ25の断面形状を、図4(c)に示すような形状としてもよい。
また、実施形態1と同様に、板バネを用いたインナーハンドルの操作感は、コイルバネを用いた従来のインナーハンドルと比べ向上する。
本発明によれば、車両用のアウターハンドル及びインナーハンドルの製作が容易になり、産業上の利用性は高い。
1 アウターハンドル
2 グリップ部
3 ベース部
4 板バネ
5 係合部
6 付勢基体
7 シャフト
8 第1の回転軸部
9 第2の回転軸部
10 第1の係止部
11 湾曲部
12a、12b 端部
13 第2の係止部
14 第1の支持部
15 連結部
16 付勢部材
17 軸受
20 インナーハンドル
21 インナーグリップ部
22 インナーベース部
23a、23b 第3の回転軸部
24 軸受
25 板バネ
26 第4の係止部
27 湾曲部
28a、28b 端部
29 第2の支持部
30 第5の係止部
110 コイルバネ
111a、111b アーム部
112 巻回部
113 回転軸

Claims (6)

  1. 付勢基体及び板バネを備え、
    前記付勢基体は、第1の係止部を有し、
    前記板バネの一端部が、前記第1の係止部に当接することを特徴とする車両用ドアハンドルの付勢部材。
  2. 前記付勢基体は、さらに支持部を有し、
    前記板バネは、前記支持部により、前記付勢部材と固定されていることを特徴とする請求項1記載の付勢部材。
  3. 前記付勢基体が、ベルクランプであることを特徴とする請求項1又は2記載の付勢部材。
  4. 前記付勢基体が、インナーベース部であることを特徴とする請求項1又は2記載の付勢部材。
  5. 請求項1乃至3のいずれか1項記載の前記付勢部材とグリップ部とベース部とを備え、
    前記付勢基体は、さらに連結部を有し、
    前記ベース部は、第2の係止部を有し、
    前記グリップ部は、係合部を有し、
    前記連結部は前記係合部と連結し、
    前記板バネの他端部が前記第2の係止部に当接する
    ことを特徴とする車両用アウタードアハンドル。
  6. 請求項1、2又は4のいずれか1項記載の前記付勢部材とグリップ部を備え、
    前記グリップ部は、第2の係止部を有し、
    前記板バネの他端部が前記第2の係止部に当接する
    ことを特徴とする車両用インナードアハンドル。
JP2018160774A 2018-08-29 2018-08-29 車両用ドアハンドルの付勢部材及びそれを用いたドアハンドル Pending JP2020033751A (ja)

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