JP2007291691A - 車両用ドアハンドル構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ドアハンドルの端部に中空の肉盗み部が形成されていても、走行時における風切り音の発生を効果的に抑えることができる車両用ドアハンドル構造を得る。
【解決手段】ドアアウタパネル12に取り付けられるシート材20が、ドアアウタパネル12の傾斜部13とドアハンドル14の後端部14Aとの間にドアハンドル14側へ向けて凸となる3次曲面状に湾曲した軟質の湾曲部24を備えており、湾曲部24の先端部24Aがドアアウタパネル12に接触すると共に湾曲部24の腹部24Bがドアハンドル14に接触してドアアウタパネル12とドアハンドル14との隙間をシールする。これにより、走行時には、ドアアウタパネル12とドアハンドル14との間を通過する気流の発生が抑えられ、ドアハンドル14の肉盗み部14B内への風の巻き込みを抑制することで風切り音の発生が抑えられる。
【選択図】図5

Description

本発明は、車両用ドアのアウトサイドハンドルに適用される車両用ドアハンドル構造に関する。
車両用ドアにおいては、ドア板金の外側に樹脂製ドアハンドルのグリップ部が配設されている場合がある(例えば、特許文献1参照)。このようなドアハンドルの端部には、成形後のヒケ防止対策として中空の肉盗み部が形成されており、肉盗み部をドア板金側に開口した向きで配置している。しかし、この構造では、走行時にドア板金とドアハンドルとの隙間からドアハンドルの肉盗み部へ気流が生じ、風切り音が発生する。
なお、ドア板金とドアハンドルとの間に見栄え改善用にシート材を配設させる場合もあるが、ドア板金及びドアハンドルの製造バラツキを考慮すれば、ドアハンドルとシート材との間に隙を設定することになるので、上記問題点を解消できない。
特開2003−193706公報
本発明は、上記事実を考慮して、ドアハンドルの端部に中空の肉盗み部が形成されていても、走行時における風切り音の発生を効果的に抑えることができる車両用ドアハンドル構造を提供することを課題とする。
請求項1に記載する本発明の車両用ドアハンドル構造は、ドア外板を構成するドアアウタパネルを備えたドア本体に一方端部が取り付けられ、前記ドアアウタパネルとの間に把持空間を形成すると共に、前記ドアアウタパネル側に開口した中空の肉盗み部の形成された他方端部が前記ドアアウタパネル側へ接近しているドアハンドルと、前記ドアアウタパネルに取り付けられ、前記ドアアウタパネルと前記ドアハンドルの他方端部との間に前記ドアハンドル側へ向けて凸となる3次曲面状に湾曲した軟質の湾曲部を備え、前記湾曲部の端部が前記ドアアウタパネルに接触すると共に前記湾曲部の中間部が前記ドアハンドルに接触して前記ドアアウタパネルと前記ドアハンドルとの隙間をシールするシート材と、を有することを特徴とする。
請求項1に記載する本発明の車両用ドアハンドル構造によれば、ドアアウタパネルに取り付けられるシート材が、ドアアウタパネルとドアハンドルの他方端部との間にドアハンドル側へ向けて凸となる3次曲面状に湾曲した軟質の湾曲部を備えており、湾曲部の端部がドアアウタパネルに接触すると共に湾曲部の中間部がドアハンドルに接触してドアアウタパネルとドアハンドルとの隙間をシールするので、走行時には、ドアアウタパネルとドアハンドルとの間を通過する気流の発生が抑えられる。これによって、ドアハンドルの他方端部に中空の肉盗み部が形成されていても、肉盗み部内への風の巻き込みを抑えられ、風切り音の発生源である乱流を抑制することができる。また、軟質の湾曲部をドアハンドル側へ向けて凸となる3次曲面状に湾曲させているので、ドアアウタパネルやドアハンドルに多少の製造バラツキがあっても、湾曲部がこの製造バラツキを吸収するように変形してドアアウタパネルとドアハンドルとの隙間をシールする。
請求項2に記載する本発明の車両用ドアハンドル構造は、請求項1記載の構成において、前記シート材における前記湾曲部以外の部分が前記湾曲部に比べて硬質な樹脂で形成されて前記ドアアウタパネルに係止され、前記湾曲部がエラストマーで形成されることを特徴とする。
請求項2に記載する本発明の車両用ドアハンドル構造によれば、シート材における湾曲部以外の部分が湾曲部に比べて硬質な樹脂で形成されてドアアウタパネルに係止されているので、シート材がドアアウタパネルから外れにくく、湾曲部は、エラストマーで形成されているので、大きな弾性変形が可能であり、ドアアウタパネルやドアハンドルに多少の製造バラツキがあっても、湾曲部がこの製造バラツキを吸収するように弾性変形してドアアウタパネルとドアハンドルとの隙間を確実にシールする。
以上説明したように、本発明に係る請求項1に記載の車両用ドアハンドル構造によれば、ドアアウタパネルやドアハンドルに多少の製造バラツキがあっても、ドアアウタパネルとドアハンドルとの隙間をシールし、これによって、ドアハンドルの端部に中空の肉盗み部が形成されていても、走行時における乱流を抑制して風切り音の発生を効果的に抑えることができるという優れた効果を有する。
請求項2に記載の車両用ドアハンドル構造によれば、シート材がドアアウタパネルから外れにくく、かつ、ドアアウタパネルとドアハンドルとの隙間を確実にシールすることができるという優れた効果を有する。
(実施形態の構成)
本発明における車両用ドアハンドル構造の実施形態を図面に基づき説明する。なお、図中の矢印UPは車両の上方向、矢印FRは車両の前方向、矢印INは車幅方向内側をそれぞれ示す。
図1には、本実施形態に係る車両用ドアハンドル構造が適用されたサイドドア10の側面図が示されている。サイドドア10におけるドア本体としてのサイドドア本体10Aは、ドア外板を構成するドアアウタパネル12と、ドア内板を構成するドアインナパネル(図示省略)とを含んで構成されている。ドアアウタパネル12は、板金で形成され、ドアアウタパネル12のドア後方寄りの上部には、ドア外側から見て凹んだ凹状部12Aが形成されている。
ドアアウタパネル12の車幅方向外側には、ドア後方寄りの上部にドアアウトサイドハンドル16が配設されている。ドアアウトサイドハンドル16は、凹状部12Aの車幅方向外側に配設される樹脂製のドアハンドル14と、ドアハンドル14の車両後方に配置された樹脂製のハンドルキャップ15とを含んで構成されている。ドアハンドル14の一方端部としての前端部14Fは、サイドドア本体10Aにドア上下方向の軸回りに回転可能に取り付けられている。図2に示されるように、ドアハンドル14は、乗員のドア開閉操作時における把持用のグリップ部14Gがドアアウタパネル12の凹状部12Aとの間に把持空間18を形成すると共に、他方端部としての後端部14Aがドアアウタパネル12側へ接近している(後端部14Aにおいて、ドアアウタパネル12側へ突出して接近した突出先端部を符号14Sで示す。)グリップ部14Gは、ドア開閉操作状態では、ドアアウタパネル12から離間する方向(矢印A方向)及びドアアウタパネル12に接近する方向(矢印B方向)へ移動可能となっている。
また、図4に示されるように、ドアハンドル14の後端部14Aには、ドアアウタパネル12側に開口した中空の肉盗み部14Bが形成されている。この肉盗み部14Bは、ドアハンドル14の成形後のヒケ防止対策として形成されたものであり、肉盗み部14Bを形成することによって、ドアハンドル14の後端部14Aにおける外観品質を良好に維持することができる。
ドアアウタパネル12は、凹状部12Aの車両後方寄り部分が車両後方へ向かって車幅方向外側に傾斜状とされた傾斜部13となっている。ドアアウタパネル12の傾斜部13と、この傾斜部13に対向するドアハンドル14(肉盗み部14Bの開口外周部)との隙間(ギャップ)は、ドアハンドル14における車両後方寄り部分から突出先端部14Sに向かって徐々に広がる末広がり状となっている(図示省略)。ドアアウタパネル12の傾斜部13とドアハンドル14の突出先端部14Sとの間は、最も接近した状態(グリップ部14G(図2参照)が引かれていない状態)でも、若干(例えば、1.0mm〜1.5mm)の隙間が設定されている。これによって、ドアアウタパネル12やドアハンドル14に若干の製造バラツキがあって、そのバラツキを吸収できるようになっている。換言すれば、組付けバラツキを考慮しているため、ドアハンドル14の組付け状態において、ドアハンドル14の突出先端部14Sにおけるドアアウタパネル12の傾斜部13との相対位置が、図4の位置から車両後方(干渉方向)側に多少寄っても、ドアハンドル14の突出先端部14Sがドアアウタパネル12の傾斜部13に乗り上げること(ドアハンドル14の浮きが発生すること)がないようになっている。
図3に示されるように、ドアアウタパネル12における傾斜部13の車両後方部は、ドアアウタパネル12の一般面12Nより若干凹んだ段差部12Bとされており、この段差部12Bには、貫通孔12Cが貫通形成されている。図4に示されるように、貫通孔12Cの一部を覆う位置にハンドルキャップ15が配設されている。ハンドルキャップ15は、貫通孔12Cの縁部に取り付けられており、ドアハンドル14が操作可能な位置に保持されている。
ドアアウタパネル12とハンドルキャップ15との間には、図3に示されるシート材20が介在されている。シート材20は、平板状のシート部22と湾曲状の湾曲部24とを備えており、シート部22の外周部にはシート部22に対して直角に僅かに立ち上がった立上部23が形成されている。また、図4に示されるように、シート材20には、車両前後方向における前部及び後部に爪部26が設けられており、これらの爪部26がドアアウタパネル12の貫通孔12Cの縁部に係止されることで、シート材20がドアアウタパネル12に取り付けられている。シート材20の取付け状態では、図3に示される立上部23が、ドアアウタパネル12における段差部12Bの段差内壁に沿って配置されるようになっている。
ここで、図3及び図4に示される湾曲部24は、軟質のエラストマー(ゴム等)で形成されており、シート材20における湾曲部24以外の部分(シート部22、立上部23及び爪部26)は、湾曲部24に比べて硬質な樹脂(本実施形態では、PP(ポリプロピレン))で形成されている。本実施形態では、シート材20は、シート部22、立上部23及び爪部26を熱可塑性樹脂であるPP(ポリプロピレン)で射出成形した後に、湾曲部24を熱可塑性エラストマーで射出成形する、所謂2色成形(ダブルインジェクション成形)によって、一体成形されている。なお、シート材20におけるシート厚は一定(本実施形態では、0.5mm)とされている。
図3に示されるように、シート部22には、ドアアウタパネル12の貫通孔12Cとほぼ同じサイズの貫通孔22Aが貫通形成されており、シート材20の爪部26がドアアウタパネル12の貫通孔12Cの縁部に係止されることで、シート部22がドアアウタパネル12の段差部12B(貫通孔12Cの開口外周部)上に配置されるようになっている。これによって、ドアアウタパネル12とハンドルキャップ15(図2参照)との間は隙間のないシールされた状態とされている。
図6には、湾曲部24の拡大斜視図が一部破断した状態で示されている。図6に示されるように、湾曲部24は、車両前方及び車幅方向にカールしたような膨らみを持たせた略浅皿形状とされている。すなわち、図5及び図7に示されるように、湾曲部24は、ドアアウタパネル12の傾斜部13とドアハンドル14の後端部14Aとの間(ドアハンドル14の後端部14Aの対向位置)に配置されてドアハンドル14側へ向けて凸となる3次曲面状に湾曲している。これによって、湾曲部24の先端部24Aが連続的(面状)にドアアウタパネル12の傾斜部13に接触してシールすると共に、湾曲部24の中間部としての腹部24Bがドアハンドル14の後端部14Aにおける突出先端部14Sに連続的に(面状)接触してシールし、ドアアウタパネル12とドアハンドル14との隙間をシールするようになっている。
図3に示されるシート材20は、シート部22及び湾曲部24の先端部24Aによって、ドアアウタパネル12の貫通孔12Cの開口外周部(段差部12B及び傾斜部13)に全周に亘って接触しており、これにより、走行時にドアアウタパネル12とシート材20との間を気流が抜けることがない(気流が抜ける音が発生しない)。
図5に示される湾曲部24は、軟質のエラストマーで形成されて3次曲面状に湾曲しているので、ドアアウタパネル12とドアハンドル14との間に若干の組付けバラツキがあっても、大きな弾性変形によってドアアウタパネル12及びドアハンドル14の両方に接触するようになっている。すなわち、ドアハンドル14の突出先端部14Sにおけるドアアウタパネル12の傾斜部13に対する設計上の相対位置(換言すれば、ドアハンドル14及びドアアウタパネル12が共に設計値の寸法である場合の突出先端部14Sにおける傾斜部13に対する相対位置)を基準として、ドアハンドル14の突出先端部14Sが製造公差の範囲内で車両前後方向にずれていても、突出先端部14Sの位置に応じて湾曲部24が展開する方向(先端部24Aが広がる方向)に弾性変形してドアアウタパネル12及びドアハンドル14への接触位置を変えながらその両方に接触するようになっている。ここで、突出先端部14Sが製造公差の範囲内における最大限度で車両後方(干渉方向)側に寄った状態では、湾曲部24は、潰れるように大きく展開するが、ドアハンドル14の突出先端部14Sは、ドアアウタパネル12の傾斜部13に乗り上げない(ドアハンドル14の浮きが発生しない)ように設定されている。
図7は、グリップ部14G(図2参照)が引かれていない状態において、ドアハンドル14の突出先端部14Sとドアアウタパネル12の傾斜部13との間の距離が設計値+製造公差の範囲内で最も長い状態における湾曲部24の形状を示し、図8は、グリップ部14G(図2参照)が引かれていない状態において、ドアハンドル14の突出先端部14Sとドアアウタパネル12の傾斜部13との間の距離が図7の場合に比べて短い状態を示す。すなわち、図8は、前述した湾曲部24が展開する方向に弾性変形した状態である(図8における二点鎖線は、図7におけるドアハンドル14及び湾曲部24の位置を示している。)。
なお、湾曲部24は、ドアアウタパネル12及びドアハンドル14のそれぞれに対して接触して隙間をなくしているが、これらの部分におけるシール圧は、水漏れシールのシール圧に比べて低いものであってよい。
(実施形態の作用・効果)
次に、上記実施形態の作用並びに効果を説明する。
図5に示されるように、ドアアウタパネル12に取り付けられるシート材20が、ドアアウタパネル12の傾斜部13とドアハンドル14の後端部14Aとの間にドアハンドル14側へ向けて凸となる3次曲面状に湾曲した軟質の湾曲部24を備えており、湾曲部24の先端部24Aがドアアウタパネル12の傾斜部13に接触すると共に湾曲部24の腹部24Bがドアハンドル14の突出先端部14Sに接触してドアアウタパネル12とドアハンドル14との隙間をシールするので、走行時には、ドアアウタパネル12とドアハンドル14との間を通過する気流の発生が抑えられる。これによって、ドアハンドル14の後端部14Aに中空の肉盗み部14Bが形成されていても、肉盗み部14B内への風の巻き込みを抑えられ、風切り音の発生源である乱流を抑制することができる。
ここで、軟質のエラストマーで形成した湾曲部24をドアハンドル14側へ向けて凸となる3次曲面状に湾曲させているので、湾曲部24は、展開する方向に大きく弾性変形することが可能である。このため、ドアアウタパネル12やドアハンドル14に多少の製造バラツキ(設計値+製造公差内のバラツキ)があって、ドアハンドル14の突出先端部14Sにおけるドアアウタパネル12の傾斜部13との相対位置が設計上の相対位置に比べて車両前後方向にずれても、図8に示されるように、湾曲部24がこの製造バラツキを吸収するように展開する方向に弾性変形してドアアウタパネル12とドアハンドル14との隙間を確実にシールする。このようなシール構造によって、図5に示されるドアハンドル14の突出先端部14Sによるドアアウタパネル12の傾斜部13への乗り上げを防いでドアハンドル14の保持性を保ちつつ、ドアハンドル14の後端部14Aに中空の肉盗み部14Bが形成されていても、走行時における乱流を抑制して風切り音の発生を効果的に抑えることができる。
また、シート材20における湾曲部24以外の部分(シート部22、立上部23(図3参照)及び爪部26)が湾曲部24に比べて硬質な樹脂で形成されて爪部26がドアアウタパネル12に係止されているので、係止状態をより確実に維持することができ、シート材20がドアアウタパネル12から外れにくい。
なお、風切り音削減に対するシール要求性能は、湾曲部24がドアアウタパネル12とドアハンドル14との両方に接して隙間を作らなければ、あえて高いシール圧としなくてもよく、このことは実験により確認されている。
また、図8に示されるようなドアアウタパネル12の傾斜部13とドアハンドル14の突出先端部14Sとの間隔が狭い車両では、走行時には、湾曲部24が大きく展開した状態でドアアウタパネル12とドアハンドル14との隙間をシールする一方で、ドア開閉操作時に乗員によってグリップ部14G(図2参照)が引かれた場合には、ドアハンドル14がドアアウタパネル12から離間する方向(矢印A方向)に移動して湾曲部24への外力が取り除かれるため、湾曲部24が元の形状(図8の二点鎖線で示される形状参照)に戻る。このように、ドア開閉操作時には、湾曲部24が変形してドアアウタパネル12に対して相対移動し、湾曲部24の先端部24Aがドアアウタパネル12の傾斜部13を擦ることになるが、湾曲部24は、軟質のエラストマーで形成されているので、ドアアウタパネル12の傷付き(ドアアウタパネル12の塗装ダメージ)を抑制する効果がある。
軟質のエラストマーで形成された湾曲部24は、シート材20を車両に組み付けてから暫くの間は、前述のように、ドア開閉操作時にドアアウタパネル12に対して相対移動するが、通常はグリップ部14G(図2参照)が引かれていない状態が圧倒的に長いので、湾曲部24は展開された(延ばされた)状態が長く続くことになる。これにより、湾曲部24に所謂クセが付くので、湾曲部24の復元力は、次第に小さくなっていき、ドアアウタパネル12に対する相対移動量も次第に小さくなっていく。湾曲部24がへたった(永久変形した)段階では、湾曲部24のドアアウタパネル12に対する相対移動量は大きく減少して、ドアアウタパネル12の傷付きに対するリスクも減る。ここで、一度組み上がった車両では、ドアアウタパネル12とドアハンドル14との隙間が経年変化することは通常考え難いため、湾曲部24が永久変形することによる不具合はない。
(実施形態の補足説明)
なお、上記実施形態では、シート材20は、湾曲部24をエラストマーで形成し、湾曲部24以外の部分をPP(ポリプロピレン)で成形しているが、シート材は、例えば、1種類のエラストマーのみ若しくはPP(ポリプロピレン)のみ等のような1種類の材料で成形してもよい。
また、上記実施形態では、湾曲部24にエラストマーを適用すると共に、湾曲部24以外の部分(シート部22、立上部23及び爪部26)にPP(ポリプロピレン)を適用して一体成形しているが、例えば、湾曲部に塩化ビニル等の軟質の樹脂を適用したり、湾曲部以外の部分にPP(ポリプロピレン)以外の樹脂であって湾曲部に比べて硬質なものを適用する等して、これらを一体成形してもよい。
さらに、上記実施形態では、爪部26がドアアウタパネル12に係止されることで、シート材20がドアアウタパネル12に取り付けられているが、シート材は、他の取付手段によってドアアウタパネルに取り付けられてもよい。
さらにまた、上記実施形態では、ドアアウタパネル12及びドアハンドル14の寸法が設計値+製造公差内のバラツキであれば、常に湾曲部24の先端部24Aがドアアウタパネル12に接触すると共に湾曲部24の腹部24Bがドアハンドル14に接触する設定とされており、このような設定が最も好ましいが、例えば、ドアアウタパネル12及びドアハンドル14の寸法が設計値+製造公差の範囲よりも狭い所定範囲内とされた場合に、湾曲部24の先端部24Aがドアアウタパネル12に接触すると共に湾曲部24の腹部24Bがドアハンドル14に接触するような設定としてもよく、ドアアウタパネル12及びドアハンドル14の寸法が設計値を含む所定範囲内にある状態において、湾曲部24が前記のようにドアアウタパネル12及びドアハンドル14に接触する設定であればよい。
本発明の実施形態に係る車両用ドアハンドル構造が適用されたサイドドアの側面図である。 本発明の実施形態に係る車両用ドアハンドル構造におけるドアアウトサイドハンドルを示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る車両用ドアハンドル構造におけるドアアウタパネルの要部及びシール材を示す分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る車両用ドアハンドル構造における要部を示す水平断面図である(図2の4−4線断面図である。)。 本発明の実施形態に係る車両用ドアハンドル構造における要部を示す半断面の斜視図である。 本発明の実施形態におけるシート材の湾曲部を示す斜視図である。 本発明の実施形態におけるシート材の湾曲部を示す拡大断面図である。 本発明の実施形態におけるシート材の湾曲部が展開する方向に弾性変形した状態を示す拡大断面図である。
符号の説明
10A サイドドア本体(ドア本体)
12 ドアアウタパネル
14 ドアハンドル
14A 後端部(他方端部)
14B 肉盗み部
14F 前端部(一方端部)
18 把持空間
20 シート材
24 湾曲部
24A 先端部(湾曲部の端部)
24B 腹部(湾曲部の中間部)

Claims (2)

  1. ドア外板を構成するドアアウタパネルを備えたドア本体に一方端部が取り付けられ、前記ドアアウタパネルとの間に把持空間を形成すると共に、前記ドアアウタパネル側に開口した中空の肉盗み部の形成された他方端部が前記ドアアウタパネル側へ接近しているドアハンドルと、
    前記ドアアウタパネルに取り付けられ、前記ドアアウタパネルと前記ドアハンドルの他方端部との間に前記ドアハンドル側へ向けて凸となる3次曲面状に湾曲した軟質の湾曲部を備え、前記湾曲部の端部が前記ドアアウタパネルに接触すると共に前記湾曲部の中間部が前記ドアハンドルに接触して前記ドアアウタパネルと前記ドアハンドルとの隙間をシールするシート材と、
    を有することを特徴とする車両用ドアハンドル構造。
  2. 前記シート材における前記湾曲部以外の部分が前記湾曲部に比べて硬質な樹脂で形成されて前記ドアアウタパネルに係止され、前記湾曲部がエラストマーで形成されることを特徴とする請求項1記載の車両用ドアハンドル構造。
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