JP7089241B2 - 収納庫用の錠前装置 - Google Patents

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特許法第30条第2項適用 展示会名 第39回ジャパンホームショー 開催日 平成29年11月15日~平成29年11月17日 開催場所 東京国際展示場(東京ビッグサイト)東4ホール(東京都江東区有明三丁目10番1号) [刊行物等] 展示会名 第24回建築建材展2018 開催日 平成30年3月6日~平成30年3月9日 開催場所 東京国際展示場(東京ビッグサイト)東5・6ホール(東京都江東区有明三丁目10番1号)
本発明は収納庫用の錠前装置に関する。
いわゆる宅配ボックスなどとも呼ばれ、宅配業者などが中に荷物などを入れて施錠でき、かつ住人などが解錠して荷物を受け取る収納庫は既に広く知られている。この種の収納庫に設ける錠前装置(施錠装置)が、例えば特許文献1などに開示されている。
前記特許文献1に開示されている収納庫用の錠前装置(施錠装置)では、荷物を入れる宅配業者などが業者専用の鍵を所持して、荷物を入れた状態で前記業者専用鍵を用いて施錠する。一方で、住人などの利用者は、利用者専用の鍵を用いて解錠して荷物を取り出すよう構成されている。
特開平6-193316公報
しかし、上記従来の収納庫用の錠前装置では、荷物を入れる宅配業者などが業者専用の鍵を所持して、鍵を用いながら施錠しなければならないため、多くの手間がかかるとともに、業者専用の鍵を所持し忘れた場合には、解錠あるいは施錠できなくなるという短所がある。
このような短所を改善する方法としては、鍵が無くても施錠できるような機構を設けることが考えられる。これによれば、鍵が無くても施錠できるので、手間を省くことができるとともに、業者専用の鍵を所持し忘れて解錠あるいは施錠できなくなるなどの不具合が発生しなくなる。
しかしながら、このように鍵が無くても施錠できると、収納庫が比較的大きい場合などに、子供などが遊びや悪戯などにより収納庫に入って扉を閉じると、収納庫内に閉じ込められてしまい、出られなくなる恐れがある。
本発明は、上記課題を解決するもので、鍵などを用いるなどして多くの手間をかけなくても容易に施錠することができ、かつ、収納庫の内部に子供などが閉じ込められた場合でも脱出することが可能な収納庫用の錠前装置を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、本発明は、収納庫を開閉する扉または収納庫本体に組付けられる収納庫用の錠前装置であって、錠本体が設けられた錠機構と、扉の外側から回動操作されるつまみと、つまみ、および、錠本体を、それぞれ回動自在に保持する保持枠と、つまみと連動し、扉と扉枠部との間で出退して扉が開くことを阻止可能な施錠状態とさせる係止片と、錠本体の操作により移動するロック用部材と、つまみを回動することにより係止片を施錠状態にロックさせるロック機構と、つまみと一体的に移動自在に設けられるロック機構の被係合部と、ロック用部材またはロック用部材に連動する部材に設けられ、ロック機構の被係合部に係脱自在のロック機構の係合部と、係止片が扉を開けることが可能な非係止姿勢となるとともに被係合部が係合部から離脱する方向につまみを付勢するつまみ付勢手段と、つまみがつまみ付勢手段に抗する方向に回動された際にロック機構の係合部が被係合部に係合してロックする方向に、ロック用部材を付勢するロック用付勢手段と、収納庫の内部に露出する状態で移動自在に設けられて、収納庫の内部から操作することで、係止片が前記施錠状態にロックされている状態であるロック状態を解除できる非常解錠部と、を備えていることを特徴とする。
この構成により、扉を閉じる際は、つまみを回動させるだけでロックすることができる。また、収納庫の内部から操作することで前記ロック状態を解除できる非常解錠部が設けられているので、万一、子供などが遊びや悪戯などにより収納庫に入って扉が閉じられるなどして閉じ込められた場合でも、収納庫の内部から非常解錠部を操作することで前記ロック状態を解除できて、収納庫から脱出することができる。
上記構成において、宅配業者などが収納庫に荷物を入れるなどしてロックする際には、扉を閉めた状態で、つまみ付勢手段の付勢力に抗してつまみをロック側に回動させると、係止片が連動して扉が開くことが阻止されるとともに、ロック機構の被係合部が係合部に係合可能な位置まで移動され、この結果、ロック機構の被係合部に係合部が係合してロックされる。住人などが荷物を取り出す際には、錠装置に鍵を差し込んで回動させることで、係合部の被係合部に対する係合(ロック)が解除されるとともに、係止片が連動して扉を開けることが許容される状態(いわゆる解錠状態であり、非係止姿勢である)となる。したがって、この状態で扉を開けることで、荷物を取り出すことができる。
また、本発明は、ロック用部材の一部、またはロック用部材に組付けられた部品、またはロック用部材に連動する部品が、収納庫の内部に露出する状態で配置されて非常解錠部を構成していることを特徴とする。この構成により、収納庫の内部に露出する状態で配置されているロック用部材の一部を操作することで前記ロック状態を解除でき、収納庫の内部に子供などが閉じ込められた場合でも収納庫から脱出することができる。この構成により、比較的簡単な構成で非常解錠部を構成することができる。
また、本発明は、ロックされた施錠状態と扉を開けることが可能な解錠状態とを識別するための識別手段が設けられていることを特徴とする。これにより、識別部分を視認するなどして、施錠状態と解錠状態とを容易に識別することができる。
また、本発明は、所定の鍵を用いることで、錠機構が交換可能に構成されていることを特徴とする。これにより、住人が変わった場合などに、鍵機構を交換して、セキュリティ性能を向上できる。
本発明によれば、回動自在で扉の外側から操作されるつまみと、つまみを回動することにより施錠状態にロックさせるロック機構と、収納庫の内部に露出する状態で移動自在に設けられて、収納庫の内部から操作することで前記ロック状態を解除できる非常解錠部と、を備えることにより、扉を閉じる際は、つまみを回動させるだけの極めて少ない動作で(いわゆるワンアクション動作で)ロックすることができて、手間を省くことができる。また、万一、子供などが遊びや悪戯などにより収納庫に入って扉が閉じられた場合でも、収納庫の内部から非常解錠部を操作することで前記ロック状態を解除でき、収納庫から脱出することができ、安全性を向上させることができる。
また、つまみと連動する係止片と、つまみと一体的に移動自在に設けられるロック機構の被係合部と、係止片が扉を開けることが可能な非係止姿勢となるとともに被係合部が係合部から離脱する方向につまみを付勢するつまみ付勢手段と、錠機構に設けられている錠本体の操作により移動するロック用部材と、ロック機構の被係合部に係脱自在のロック機構の係合部と、つまみが、つまみ付勢手段に抗する方向に回動された際に、ロック機構の係合部が被係合部に係合してロックする方向にロック用部材を付勢するロック用付勢手段と、を備えることにより、極めて少ない動作でロックできる構造を比較的簡単な構成で実現できて、製造コストを低めに抑えることが可能となる。
また、ロック用部材の一部、またはロック用部材に組付けられた部品、またはロック用部材に連動する部品を操作することで前記ロック状態を解除でき、収納庫の内部に子供などが閉じ込められて出られなくなることを防止できる。また、ロック用部材の一部を操作することで前記ロック状態を解除できるよう構成すると、部品点数を増加させなくても済むので、製造コストを低めに抑えることが可能となる。
また、ロックされた施錠状態と扉を開けることが可能な解錠状態とを識別するための識別手段を設けることで、施錠状態と解錠状態とを容易に識別することができて便利である。また、識別部をつまみに設けると、簡単な構成となるので、製造コストを低めに抑えることが可能となる。
また、所定の鍵を用いることで、錠機構が交換可能に構成することにより、住人が変わった場合などに、鍵機構を交換して、セキュリティ性能を向上できる。
本発明の実施の形態に係る収納庫用の錠前装置が組み付けられている収納庫の1例である宅配ボックスの正面図である。 同宅配ボックスの斜視図である。 図1のIII-III線で矢視した平面断面図である。 同宅配ボックスの錠前装置の正面図(施錠状態)である。 同錠前装置の背面図(施錠状態)である。 同錠前装置の平面図(施錠状態)である。 同錠前装置の右側面図(施錠状態)である。 同錠前装置の分解斜視図である。 同錠前装置のつまみの正面図である。 同錠前装置のつまみの右側面図である。 同錠前装置のつまみの背面図である。 同錠前装置に鍵を挿入して解錠した状態を示す斜視図である。 同錠前装置の正面図(解錠状態)である。 同錠前装置のロック用部材の正面図である。 同錠前装置の連結部材の背面図である。 同錠前装置の背面図(解錠状態)である。 同錠前装置において、ロック用部材の係合部が被係合部から離脱した状態を示す正面図(解錠状態)である。 同錠前装置において、ロック用部材の係合部が被係合部に係合した状態を示す正面図(施錠状態)である。 同錠前装置において、錠機構を取り外す状態を示す斜視図である。 同錠前装置において、錠機構に鍵を挿入して回動させる(解錠させる)動作を示す正面図である(つまみについては回動する(ロック解除する)直前の状態を示している)。
以下、本発明の実施の形態に係る収納庫用の錠前装置を図面に基づき説明する。ここで、まず、当該錠前装置が組み付けられる収納庫の1例である宅配ボックスについて、説明する。
図1~図3に示すように、宅配ボックス1は、前面が開口されるとともに内部に宅配物などの収納空間2cが設けられている箱型の本体(収納庫本体)2と、本体2の開口部2aを開閉する扉3と、から構成されている。扉3は、本体2の開口部2aに臨む一側部(この実施の形態では向かって右側)の上方と下方とからそれぞれ縦方向に延びる回転支持軸4を中心として、他側部側(この実施の形態では向かって左側であり、開放端である)が大きく開くように手前側に開閉自在とされて本体2の開口部2aを開閉する。本体2の開口部2aの周囲には、閉鎖状態の扉2に外周および後方から臨む(対向する)ように扉枠部2bが設けられている。
本発明の実施の形態に係る錠前装置10は、扉3の開放端側(この実施の形態では扉3の左寄り側箇所)に組付けられている。図1~図3、図8などに示すように、錠前装置10は、錠機構11と、回動自在で扉2の外側から操作されるつまみ12と、つまみ12を回動することにより施錠状態にロックさせるロック機構13(図8、図15、図16参照)と、宅配ボックス1の内部に露出する状態で移動自在に設けられて、宅配ボックス1の内部から操作することで前記ロック状態を解除できる非常解錠部14(図3、図5、図8などを参照)と、を備えている。
さらに詳しくは、図1~図8などに示すように、錠前装置10は、つまみ12と連動し、扉3と扉枠部2bとの間で出退して扉3が開くことを阻止可能な係止片15と、側方(この実施の形態では左側方)に出退自在とされて扉枠部2bに後方から当接して扉3を閉状態に保持するラッチ19と、つまみ12と一体的に移動自在に設けられるロック機構13の被係合部16a(後述する被係合部材16に形成されている)と、係止片15が扉3を開けることが可能な非係止姿勢となる方向に被係合部材16を介してつまみ12を付勢するつまみ付勢手段としてのつまみ付勢ばね17と、錠機構11に設けられている錠本体11aの操作により移動するロック用部材20と、ロック用部材20に設けられて、ロック機構13の被係合部16に係脱自在のロック機構13の係合部20aと、つまみ12がつまみ付勢ばね17に抗する方向に回動された際にロック機構13の係合部20aが被係合部16aに係合してロックする方向に、ロック用部材20を付勢するロック用付勢手段としてのロック用付勢ばね22と、つまみ12と錠本体11aとをそれぞれ回動自在に保持する保持枠23(前保持枠23Aおよび後保持枠23B)と、保持枠23などを扉3に組み付ける組付け枠24などを備えている。
図3に示すように、錠前装置10は、扉3を前後(厚み方向)に貫通した状態で組付けられている。図8などに示すように、組付け枠24には、後方に大きく窪んで、つまみ12や錠機構11が組み付けられた保持枠23が嵌め込まれる嵌合凹部24d(図8参照)が形成されている。また、組付け枠24の前面右側には、扉3を開ける際に把持する取手部24aが一体形成され、組付け枠24の後部左右面には、扉3に組み付ける際に左右に拡がって、錠前装置10を取り外せないように保持する弾性変形可能な組付け片部24bが一体形成されている。組付け枠24の後部には、ラッチ19を出退自在に保持するラッチ保持部24cが一体形成されている。なお、24’は組付け枠24に保持枠23を組み付ける組付けねじである。
図8などに示すように、ラッチ19は、扉枠部2bに後方から摺接するラッチ本体25と、このラッチ本体25が扉3より側方(この実施の形態では左側方)に突出する方向に付勢するラッチ付勢ばね26とから構成されている。ラッチ本体25には、扉枠部2bに後方から摺接する傾斜面25aと、割り部25bが形成されて弾性変形可能で、組付け枠24のラッチ保持部24cに形成された孔部24c’に隙間を有する状態で挿入される嵌合部25cと、が形成されている。そして、ラッチ本体25は左右に移動可能な状態(詳しくは、扉閉鎖位置では、左側に突出し、右側に後退する状態)で、ラッチ付勢ばね26によりラッチ本体25が側方に突出するように付勢されている。なお、ラッチ19は、後述するように係止片15が扉枠部2bに係止されていない状態(すなわち、扉3を手前に開けることが可能な状態)でも、扉3を閉姿勢に維持するために設けられており、ラッチ19が設けられると、扉3を閉姿勢に維持できるのでより好適であるが、錠前装置10に必ずしも設けなくてもよい。
図8などに示すように、この実施の形態では、保持枠23が、前後に2分割された前保持枠23Aと後保持枠23Bとから構成されており、これらの前保持枠23Aと後保持枠23Bとが、つまみ12や錠機構11などを内部に格納した状態で、ねじ23’で結合される。後保持枠23Bには、つまみ12を、横軸心(この実施の形態では前後に延びる軸心)を中心として回動自在の状態で保持するつまみ保持筒状部23aと、錠本体11aを、横軸心(この実施の形態では前後に延びる軸心)を中心として回動自在の状態で保持する錠本体保持筒状部23bとが、それぞれ一体形成されている。
図8~図11などに示すように、つまみ12は、外側に露出する前部に、操作(回転)するためにつまむ(把持する)ことが可能なつまみ部(操作部)12aと、このつまみ部の後方外周に鍔状に広がる鍔状部12bと、さらに円筒状に後方に延びる筒状本体部12cと、鍔部12bと筒状本体部12cとの接続部分に形成されて、被係合部16aが形成されている被係合部材16が組み付けられる多角形突状の被係合部材取付け部12d(図11参照)と、筒状本体部12cの後端部に形成されて係止片15が組み付けられる四角形状の係止片取付け部12eと、が形成されている。また、これに対応して、被係合部材16には、つまみ12の被係合部材取付け部12dが嵌合される多角形状の孔部16bが形成され、係止片15には、つまみ12の係止片取付け部12eが嵌合される四角形状の孔部15aが形成されている。そして、つまみ12が回動されると、これに伴って被係合部材16および係止片15も同方向に一体的に回動される。なお、図8における27は、係止片15をつまみ12の後端部に取り付ける取付ボルトである。
また、図8に示すように、つまみ12と一体的に回動する被係合部材16には、つまみ付勢ばね17の一端部17aを係止させる係止用凹部16cが形成され、つまみ付勢ばね17の他端部17bは後保持枠23Bの左側壁面外側に形成された溝部23cに係止されている。この実施の形態では、つまみ12がつまみ付勢ばね17によって、向かって時計回り(向かって右回りであり、係止片15が扉3を開けることが可能な非係止姿勢となる方向であるとともに、被係合部16aが、係合部20aから離脱する方向)に付勢されている。なお、この実施の形態では、ロック用部材20の係合部20aと、筒状本体部12cと、つまみ付勢ばね17と、被係合部材16における被係合部16aと、ロック用付勢ばね22とによりロック機構13が構成されている。図8に示すように、被係合部材16における被係合部16a以外の外周部は単なる円板形状部(鍔形状)16dとされている一方、被係合部16aは、略V字形状に窪んで(向かって左側は、略径方向に窪むとともに、向かって右側は周方向に傾斜しながら窪んだ形状)形成され、係合部20aは略くさび形のV字形状に突出した形状に形成されている。なお、被係合部材16には、つまみ付勢ばね17の一端部17aを挿通したり係合したりする挿通用凹部16cも形成されている。
図4、図8、図12、図13などに示すように、錠機構11は、前面部11bに、解錠用の鍵31(図12参照)を差し込む差込孔11cが形成されている。また、図8、図14、図15に示すように、錠機構11の前面部11bの裏面側には、錠機構11の前面部11bおよび錠本体11aを、所定角度以上、回動・操作した際に、ロック用部材20を連動させするように連結する連結部材21が介装されている。すなわち、連結部材21には、錠機構11の前面部11bおよび錠本体11aを、解錠操作する際に時計回りに所定角度(例えば、約45度)回転した際に、ロック用部材20に形成された係合凸部20fに係合する連動用凸部21bが形成されている。また、ロック用部材20に、錠本体11aが挿通される挿通孔20bが設けられた環状部20cが形成されているとともに、環状部20cの外周の一部に、ロック用付勢ばね22の一端部22aに係合する係合用凹部22dも形成されている。また、ロック用付勢ばね22の他端部22bは、後保持枠23Bの左側壁面外側に形成された溝部23dに係止されている。そして、この実施の形態では、ロック用部材20が、ロック用付勢ばね22によって、向かって反時計回り(向かって左回りであり、ロック用部材20の係合部20aが被係合部16aに係合してロックする方向;つまみ付勢ばね17とは逆方向)に付勢されている。
そして、扉3を開けることが可能で、内部に荷物などを収納することが可能な状態では、図17に示すように、ロック機構13においては、ロック用部材20の係合部20aが被係合部16aから離脱した非ロック状態(ロック用部材20の係合部20aは被係合部材16の円板形状部16dに当接した状態)となっており、係止片15は上方に向いて扉枠部2bに係合していない(離脱している)状態となっている。
また、このように扉3を開けることが可能な状態であることが容易に視認できるように、前保持枠23Aにおけるつまみ12配設箇所の近傍に識別用窓28が形成されている。また、つまみ12の鍔状部12bの前面に、ロック状態(施錠状態にロックされている状態)であることを示す施錠(ロック)状態識別部(例えば、この領域を赤色にしたり、「施錠:閉」などの文字を記載したりする)29Aと、解錠状態(扉3を開けることができる状態)を識別するための解錠状態識別部(例えば、この領域を青色にしたり、「収納可」などの文字を記載したりする)29Bと、が設けられている。そして、解錠状態では識別用窓28に解錠状態識別部29Bが位置し、施錠状態で識別用窓28に施錠状態識別部29Aが位置するように、解錠状態識別部29Bおよび施錠状態識別部29Aが鍔状部12bの対応領域に設けられている。
さらに、上記構成に加えて、宅配ボックス1の内部に露出する状態で移動自在に設けられて、宅配ボックス1の内部から操作することで前記ロック状態を解除できる非常解錠部14が設けられている。この実施の形態では、図3、図7、図8などに示すように、ロック用部材20の一部が後方に延ばされて、非常解錠部14が設けられている。また、非常解錠部14の先端部にはつまみやすいように操作用カバー30が被せられている。そして、万一、子供などが遊びや悪戯などにより収納庫としての宅配ボックス1に入って扉3が閉じられたり、閉じたりした場合でも、宅配ボックス1の内部から非常解錠部14を操作する(この実施の形態では、反時計方向に回転する)ことで、ロック用部材20の係合部20aが被係合部16aから離脱し、前記ロック状態を解除できるようになっている。
なお、操作用カバー30は必要に応じて設けられていればよく、必ずしも設けなくてもよい。また、組付け枠24の背面部における操作用カバー30の近傍箇所に、非常時(内部に閉じ込められた場合)にこの非常解錠部14や操作用カバー30を操作することの簡略的な説明や、操作方向(非常解錠部14や操作用カバー30を操作する方向)を記載しておくと好適であるが、これに限るものではない。
また、この実施の形態では、図19に示すように、特別な交換用鍵32を用いて所定の操作を行うことで、鍵機構11を錠前装置10から取り外して交換することができるよう構成されており、例えば、住人が変わった場合などに、鍵機構11を交換して、セキュリティ性能を向上できる。
上記構成において、宅配ボックス1は、内部に荷物が入っていない状態では、扉3を自由に開けられる状態となっている。すなわち、図13、図16、図17に示すように、ロック機構13においては、ロック用部材20の係合部20aが被係合部16aから離脱した非ロック状態(ロック用部材20の係合部20aは被係合部材16の円板形状部16dに当接した状態)となっており、係止片15は上方に向いて扉枠部2bに係合していない(離脱している)状態となっている。そして、この際には、識別用窓28に解錠状態識別部29Bが表示されている。
宅配業者などが荷物などを収納する際には、このように解錠状態であることを確認して、扉3を開閉して荷物などを収納する。そして、つまみ12を回動させる(この実施の形態では、反時計周りに約90度回転させる)。この操作を行うだけで、つまみ12とともに被係合部材16や係止片15も回動し、図3、図4などに示すように、係止片15が窓枠部2bに後方から係合するとともに、被係合部材16の被係合部16aが係合部20aと係合可能な位置まで回動するので、図18に示すように、係合部20aが設けられているロック用部材20がロック用付勢ばね22の付勢力により回動して、係合部20aが被係合部16aに係合して(嵌り込んで)ロックさせる。なお、この際、図4に示すように、識別用窓28には施錠状態識別部29Aが表示される。
住人などは、識別用窓28に施錠状態識別部29Aが表示されていることや、郵便受けに投入された通知票などから、宅配ボックス1に荷物が投入されていることを知ることができる。この際、住人などは、図20に示すように、錠機構11に鍵31を挿入して所定方向(図20の矢印方向)に回転させる(この実施の形態では時計回りに約45度回転させる)。これにより、ロック用部材20の係合部20aが被係合部16aから離脱し、つまみ12および被係合部材16がつまみ付勢ばね17の付勢力により時計回りに回動し、係止片15は上方に向いて扉枠部2bに係合していない(離脱している)解錠状態となる。これにより、住人などは、扉3を開けて、荷物などを宅配ボックス1から取り出すことができる。なお、この際、識別用窓28には解錠状態識別部29Bが表示される。
上記構成によれば、扉3を閉じる際は、つまみ12を回動させるだけの極めて少ない動作で(いわゆるワンアクション動作で)ロックすることができるので、手間を省きながら、簡単に施錠することができ、この際には専用の鍵なども必要としないので便利である。
また、万一、子供などが遊びや悪戯などにより宅配ボックス1に入って扉3が閉じられた場合でも、宅配ボックス1の内部から非常解錠部14を操作することで前記ロック状態を解除でき、宅配ボックス1から脱出することができ、安全性を向上させることができる。
また、上記構成によれば、極めて少ない動作でロックできる構造を比較的簡単な構成で実現できるので、製造コストを低めに抑えることが可能となる。また、ロックされた施錠状態と扉を開けることが可能な解錠状態とを識別するための識別手段(識別用窓28、施錠状態識別部29A、解錠状態識別部29B)を設けることで、施錠状態と解錠状態とを容易に識別することができて便利である。また、上記のように、識別部をつまみ12に設けると、簡単な構成となるので、これによっても製造コストを低めに抑えることが可能となる。
また、上記構成によれば、ロック用部材20の一部に非常解錠部14を設けたので、非常解錠部を別途に設ける場合と比較して、部品点数を増加させなくても済むので、製造コストを低めに抑えることが可能となる。しかし、これに限るものではなく、ロック用部材20に連動する部品を操作することで前記ロック状態を解除できるよう構成してもよい。
また、上記実施の形態では、係止片15が、つまみ12と一体的に回動する場合を述べたが、これに限るものではなく、係止片15が、つまみ12とは別の箇所に配置されて、連動するように構成してもよく、何れの場合も、係止片15がつまみ12と連動するように構成すればよい。
また、上記実施の形態では、錠前装置10が宅配ボックス1の扉3に組付けられていたが、これに代えて、錠前装置10が宅配ボックス1の本体2側に組付けられて、係止片15が扉3に係合可能に構成してもよい。
また、上記実施の形態では、宅配ボックス1に錠前装置10が設けられている場合を述べたが、これに限るものではなく、例えば、ロッカーやキャビネットなどの収納庫に同様な構造の錠前装置を設けてもよい。
1 宅配ボックス(収納庫)
2 本体(収納庫本体)
3 扉
10 錠前装置
11 錠機構
12 つまみ
13 ロック機構
14 非常解錠部
15 係止片
16 被係合部材
16a 被係合部
17 つまみ付勢ばね(つまみ付勢手段)
19 ラッチ
20 ロック用部材
20a 係合部
22 ロック用付勢ばね(ロック用付勢手段)
23 保持枠
24 組付け枠
28 識別用窓
29A 施錠状態識別部
29B 解錠状態識別部
30 操作用カバー
31、32 鍵

Claims (4)

  1. 収納庫を開閉する扉または収納庫本体に組付けられる収納庫用の錠前装置であって、
    錠本体が設けられた錠機構と、
    扉の外側から回動操作されるつまみと、
    つまみ、および、錠本体を、それぞれ回動自在に保持する保持枠と、
    つまみと連動し、扉と扉枠部との間で出退して扉が開くことを阻止可能な施錠状態とさせる係止片と、
    錠本体の操作により移動するロック用部材と、
    つまみを回動することにより係止片を施錠状態にロックさせるロック機構と、
    つまみと一体的に移動自在に設けられるロック機構の被係合部と、
    ロック用部材またはロック用部材に連動する部材に設けられ、ロック機構の被係合部に係脱自在のロック機構の係合部と、
    係止片が扉を開けることが可能な非係止姿勢となるとともに被係合部が係合部から離脱する方向につまみを付勢するつまみ付勢手段と、
    つまみがつまみ付勢手段に抗する方向に回動された際にロック機構の係合部が被係合部に係合してロックする方向に、ロック用部材を付勢するロック用付勢手段と、
    収納庫の内部に露出する状態で移動自在に設けられて、収納庫の内部から操作することで、係止片が前記施錠状態にロックされている状態であるロック状態を解除できる非常解錠部と、
    を備えていることを特徴とする、収納庫用の錠前装置。
  2. ロック用部材の一部、またはロック用部材に組付けられた部品、またはロック用部材に連動する部品が、収納庫の内部に露出する状態で配置されて非常解錠部を構成していることを特徴とする請求項1に記載の収納庫用の錠前装置。
  3. ロックされた施錠状態と扉を開けることが可能な解錠状態とを識別するための識別手段が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の収納庫用の錠前装置。
  4. 所定の鍵を用いることで、錠機構が交換可能に構成されていることを特徴とする請求項1~の何れか1項に記載の収納庫用の錠前装置。
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