JPH08218702A - 宅配ボックス、その施錠装置およびその受領印装置 - Google Patents
宅配ボックス、その施錠装置およびその受領印装置Info
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- JPH08218702A JPH08218702A JP5349295A JP5349295A JPH08218702A JP H08218702 A JPH08218702 A JP H08218702A JP 5349295 A JP5349295 A JP 5349295A JP 5349295 A JP5349295 A JP 5349295A JP H08218702 A JPH08218702 A JP H08218702A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 宅配ボックスに要求される種々の機能を、簡
単でかつ電気制御が不要な機構で満足させることによ
り、安価で動作の安定した宅配ボックスを得る。 【構成】 施錠装置10は、操作部2が操作されたとき
にロック片を進出方向に押動するロック機構31と、キ
ー孔13内でのキーの動作に伴って動作してロック片を
退避方向に押動するロック解除機構30と、荷物の重量
によって動作する空荷施錠防止装置とを備えている。受
領印装置50は、操作部48を扉側に露出させた捺印機
構46と、印鑑ホルダの下動を阻止する退避可能かつ進
出方向に付勢されたストッパ51とを本体側に備え、扉
を閉鎖したときに本体側の操作部48と係合する操作伝
達部材62と、施錠されていないときに操作伝達部材6
2の動作を係止する係止部材67と、操作伝達部材62
の復帰を阻止する係止爪とを扉側に備えている。
単でかつ電気制御が不要な機構で満足させることによ
り、安価で動作の安定した宅配ボックスを得る。 【構成】 施錠装置10は、操作部2が操作されたとき
にロック片を進出方向に押動するロック機構31と、キ
ー孔13内でのキーの動作に伴って動作してロック片を
退避方向に押動するロック解除機構30と、荷物の重量
によって動作する空荷施錠防止装置とを備えている。受
領印装置50は、操作部48を扉側に露出させた捺印機
構46と、印鑑ホルダの下動を阻止する退避可能かつ進
出方向に付勢されたストッパ51とを本体側に備え、扉
を閉鎖したときに本体側の操作部48と係合する操作伝
達部材62と、施錠されていないときに操作伝達部材6
2の動作を係止する係止部材67と、操作伝達部材62
の復帰を阻止する係止爪とを扉側に備えている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、留守宅に届けられた
荷物を収納する宅配ボックスに関するものである。
荷物を収納する宅配ボックスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】荷物を宛先に届けるとき、宛先が留守で
あると荷物を受け取ってもらうことができない。このと
き宛先に荷物を入れるボックスが設けてあり、このボッ
クスに荷物を入れておけば、受取人が帰ってくるまでそ
の荷物を安全に保管できるとすれば便利である。このよ
うな便宜のために宅配ボックスが設けられる。
あると荷物を受け取ってもらうことができない。このと
き宛先に荷物を入れるボックスが設けてあり、このボッ
クスに荷物を入れておけば、受取人が帰ってくるまでそ
の荷物を安全に保管できるとすれば便利である。このよ
うな便宜のために宅配ボックスが設けられる。
【0003】宅配ボックスはその性質上、荷物を入れな
ければ施錠できないこと、荷物を入れれば誰でも施錠で
きること、伝票に受領印を捺印できること、荷物を受け
取らないのに受領印が押されたり何枚もの伝票に受領印
が押されることがないこと、子供が中に閉じ込められな
いこと等の種々の機能が要求される。
ければ施錠できないこと、荷物を入れれば誰でも施錠で
きること、伝票に受領印を捺印できること、荷物を受け
取らないのに受領印が押されたり何枚もの伝票に受領印
が押されることがないこと、子供が中に閉じ込められな
いこと等の種々の機能が要求される。
【0004】このような種々の要求を満たすためには、
電気的な制御手段を用いるのが便利であり、従来の宅配
ボックスの大部分は電気的な制御系を設けることによっ
てこれらの要求を満たすようにしていた。たとえばボッ
クス内に荷重センサを設けて、この荷重センサの信号と
配達人によるロック操作の検出信号とのアンド信号によ
って電気錠を動作させて宅配ボックスの扉をロックし、
また前記荷重検出センサの信号と扉のロック完了信号と
配達人による捺印操作の検出信号とのアンド信号によっ
て受領印装置を電気的に作動させるというようなもので
あった。
電気的な制御手段を用いるのが便利であり、従来の宅配
ボックスの大部分は電気的な制御系を設けることによっ
てこれらの要求を満たすようにしていた。たとえばボッ
クス内に荷重センサを設けて、この荷重センサの信号と
配達人によるロック操作の検出信号とのアンド信号によ
って電気錠を動作させて宅配ボックスの扉をロックし、
また前記荷重検出センサの信号と扉のロック完了信号と
配達人による捺印操作の検出信号とのアンド信号によっ
て受領印装置を電気的に作動させるというようなもので
あった。
【0005】もちろん前述した要求事項を個々に満足さ
せる手段、たとえば荷物を入れなければ施錠できないよ
うにするとか、子供が閉じ込められることがないように
する手段として、荷物の重量で床板を下降させ、この下
降動作によってロック孔を遮蔽している遮蔽板を退避さ
せて施錠を可能にするとか、ボックス内で子供が暴れた
ときにその動きを駆動源として開錠装置を動作させると
いうような機械的手段を用いた宅配ボックスも提唱され
ている。
せる手段、たとえば荷物を入れなければ施錠できないよ
うにするとか、子供が閉じ込められることがないように
する手段として、荷物の重量で床板を下降させ、この下
降動作によってロック孔を遮蔽している遮蔽板を退避さ
せて施錠を可能にするとか、ボックス内で子供が暴れた
ときにその動きを駆動源として開錠装置を動作させると
いうような機械的手段を用いた宅配ボックスも提唱され
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】電気制御を用いるもの
は、種々の要求に対してフレキシブルに対応できるとい
う長所があるが、電源スイッチが投入されていなかった
り、コンセントが外れていたりすると、すべての機能が
麻痺してしまうという欠点があり、ボックスの設置に際
して電気工事が必要になるという欠点もある。
は、種々の要求に対してフレキシブルに対応できるとい
う長所があるが、電源スイッチが投入されていなかった
り、コンセントが外れていたりすると、すべての機能が
麻痺してしまうという欠点があり、ボックスの設置に際
して電気工事が必要になるという欠点もある。
【0007】一方上述したような機能を備えた施錠装
置、受領印装置、閉じ込め防止装置などを個々に機械的
構造で構成したものは、ボックス全体として機構部分が
非常に複雑になり、装置を高価にするという問題があっ
た。
置、受領印装置、閉じ込め防止装置などを個々に機械的
構造で構成したものは、ボックス全体として機構部分が
非常に複雑になり、装置を高価にするという問題があっ
た。
【0008】そこでこの発明は、宅配ボックスに要求さ
れる種々の機能をより簡単な構造で満足させる機構を得
ること、及びこれらの機構相互を機械的に連結すること
により、全体機構が簡単でかつ電気制御が不要であり、
従って製造及び設置をより安価にできる宅配ボックスを
得ることを課題としている。
れる種々の機能をより簡単な構造で満足させる機構を得
ること、及びこれらの機構相互を機械的に連結すること
により、全体機構が簡単でかつ電気制御が不要であり、
従って製造及び設置をより安価にできる宅配ボックスを
得ることを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1の宅
配ボックスの施錠装置10は、扉3の端縁から出没自在
でかつ少なくともその進出位置と退避位置とにおいて静
止可能なロック片1と、復帰バネ6及び扉表面に露出す
る操作部2を備えて、操作部2が復帰バネの付勢力に抗
して操作されたときに、前記ロック片を進出方向に押動
するロック機構31と、キー孔13と、このキー孔内で
のキーの動作に伴って動作して、前記ロック片を退避方
向に押動するロック解除機構30とを扉3側に備え、扉
の端縁に対向する板材22に設けられたロック孔18
と、空荷施錠防止装置20とを本体側に備え、空荷施錠
防止装置20は、ボックス内の荷物の重量によって下降
可能な底板26に連結されて、その下降時に前記ロック
孔18と合致するロック片通過孔23を有する遮蔽板2
4を備えており、この遮蔽板24は、前記本体の板材2
2の背面に沿って配置されており、ロック片1は、その
先端部に扉3の開方向動作によってロック片1を退避さ
せる方向のテーパ面32を備えたものである。
配ボックスの施錠装置10は、扉3の端縁から出没自在
でかつ少なくともその進出位置と退避位置とにおいて静
止可能なロック片1と、復帰バネ6及び扉表面に露出す
る操作部2を備えて、操作部2が復帰バネの付勢力に抗
して操作されたときに、前記ロック片を進出方向に押動
するロック機構31と、キー孔13と、このキー孔内で
のキーの動作に伴って動作して、前記ロック片を退避方
向に押動するロック解除機構30とを扉3側に備え、扉
の端縁に対向する板材22に設けられたロック孔18
と、空荷施錠防止装置20とを本体側に備え、空荷施錠
防止装置20は、ボックス内の荷物の重量によって下降
可能な底板26に連結されて、その下降時に前記ロック
孔18と合致するロック片通過孔23を有する遮蔽板2
4を備えており、この遮蔽板24は、前記本体の板材2
2の背面に沿って配置されており、ロック片1は、その
先端部に扉3の開方向動作によってロック片1を退避さ
せる方向のテーパ面32を備えたものである。
【0010】請求項2の施錠装置は、上記構成の施錠装
置のロック片1をその進退ストロークの中立位置を境と
して進出または退避方向に付勢するデテントバネ33を
備えたものである。この場合には、ロック片先端部のテ
ーパ面は必要としない。
置のロック片1をその進退ストロークの中立位置を境と
して進出または退避方向に付勢するデテントバネ33を
備えたものである。この場合には、ロック片先端部のテ
ーパ面は必要としない。
【0011】またこの発明の受領印装置50は、本体側
ユニット36と扉側ユニット61とからなる。本体側ユ
ニット36は、伝票挿入口38と、復帰バネ47を備え
た下動可能な印鑑ホルダ43と、操作部48を扉側に露
出させて印鑑ホルダ43に作動連結された捺印機構46
と、印鑑ホルダの下動を阻止する退避可能かつ進出方向
に付勢されたストッパ51とを備えている。一方扉側ユ
ニット61は、本体側ユニット36に対向して配置さ
れ、扉前面に露出する操作部を備えて扉3を貫通し、裏
面側に扉を閉鎖したときに本体側の操作部48と係合す
る操作伝達部材62と、扉の面内方向に移動可能で一方
に移動したときに前記操作伝達部材62の動作を係止す
る係止部材67と、操作伝達部材62の復帰を阻止する
係止爪74と、本体の伝票挿入口に対向する伝票通過口
63とを備えている。係止爪74は、係止部材67が操
作伝達部材62を係止する方向に動作したときその係止
を解除するように、係止部材67と作動連結されてい
る。扉3には扉が閉鎖されたときに本体側ユニットのス
トッパ51を退避させる操作ロッド39、78が設けら
れ、また扉側ユニットの係止部材67は、施錠装置10
に作動連結されて、ロック片1が進出したときに係止部
材67が退避して操作伝達部材62が動作可能となる。
ユニット36と扉側ユニット61とからなる。本体側ユ
ニット36は、伝票挿入口38と、復帰バネ47を備え
た下動可能な印鑑ホルダ43と、操作部48を扉側に露
出させて印鑑ホルダ43に作動連結された捺印機構46
と、印鑑ホルダの下動を阻止する退避可能かつ進出方向
に付勢されたストッパ51とを備えている。一方扉側ユ
ニット61は、本体側ユニット36に対向して配置さ
れ、扉前面に露出する操作部を備えて扉3を貫通し、裏
面側に扉を閉鎖したときに本体側の操作部48と係合す
る操作伝達部材62と、扉の面内方向に移動可能で一方
に移動したときに前記操作伝達部材62の動作を係止す
る係止部材67と、操作伝達部材62の復帰を阻止する
係止爪74と、本体の伝票挿入口に対向する伝票通過口
63とを備えている。係止爪74は、係止部材67が操
作伝達部材62を係止する方向に動作したときその係止
を解除するように、係止部材67と作動連結されてい
る。扉3には扉が閉鎖されたときに本体側ユニットのス
トッパ51を退避させる操作ロッド39、78が設けら
れ、また扉側ユニットの係止部材67は、施錠装置10
に作動連結されて、ロック片1が進出したときに係止部
材67が退避して操作伝達部材62が動作可能となる。
【0012】この発明の宅配ボックスは、前記構造の施
錠装置10と受領印装置50と子供の閉じ込め防止装置
80とを備えたものである。受領印装置の扉側ユニット
の係止部材67は、施錠装置10のロック片1に連結さ
れ、ロック片1が進出したとき係止部材67が退避し
て、操作伝達部材62の動作を可能にする。閉じ込め防
止装置80は、扉の裏側に設けた遊動板81と、遊動板
81が扉表側へ動作したときにロック片1を退避方向に
押動する当接対84、86とで構成される。当接対8
4、86の一方は、遊動板側に設けられ、他方はロック
片1に設けられる。
錠装置10と受領印装置50と子供の閉じ込め防止装置
80とを備えたものである。受領印装置の扉側ユニット
の係止部材67は、施錠装置10のロック片1に連結さ
れ、ロック片1が進出したとき係止部材67が退避し
て、操作伝達部材62の動作を可能にする。閉じ込め防
止装置80は、扉の裏側に設けた遊動板81と、遊動板
81が扉表側へ動作したときにロック片1を退避方向に
押動する当接対84、86とで構成される。当接対8
4、86の一方は、遊動板側に設けられ、他方はロック
片1に設けられる。
【0013】
【作用】この発明の宅配ボックスは、扉を開けないで中
の荷物を取り出すことはできず、また扉3を開けて荷物
を取り出すと、遮蔽板24がロック片の進出を阻止する
ので、扉3を施錠することはできない。デテントバネ3
3を有しない請求項1の施錠装置では、遮蔽板がロック
孔を塞いでいるとき、ロック片1は、遮蔽板24に当接
するまで進出するが、扉3を手前に引くと、ロック片先
端のテーパ面32がロック孔18の縁で板材24に当接
し、ロック片1を退避させるから、扉のロック状態は保
持されない。
の荷物を取り出すことはできず、また扉3を開けて荷物
を取り出すと、遮蔽板24がロック片の進出を阻止する
ので、扉3を施錠することはできない。デテントバネ3
3を有しない請求項1の施錠装置では、遮蔽板がロック
孔を塞いでいるとき、ロック片1は、遮蔽板24に当接
するまで進出するが、扉3を手前に引くと、ロック片先
端のテーパ面32がロック孔18の縁で板材24に当接
し、ロック片1を退避させるから、扉のロック状態は保
持されない。
【0014】一方、デテントバネ33を設けたものは、
当該バネの付勢力により、ロック片1の先端が遮蔽板2
4に当接した位置では静止できず、遮蔽板24に先端が
当接したロック片1は、操作力が解かれたとき退避位置
に戻される。
当該バネの付勢力により、ロック片1の先端が遮蔽板2
4に当接した位置では静止できず、遮蔽板24に先端が
当接したロック片1は、操作力が解かれたとき退避位置
に戻される。
【0015】配達人が荷物をボックス内に入れると、荷
物の重量でボックスの底板26が下降し、これに連動し
て遮蔽板のロック片通過孔23がロック孔18と合致す
るから、この状態で扉3を閉めてロック機構の操作部2
を操作すれば、ロック片1が進出して扉3が施錠され
る。ロック機構31は復帰バネ6によって復帰するが、
この復帰動作はロック片1に伝達されないので、一旦扉
が施錠されるとキーを用いなければ解錠することができ
ない。留守中に荷物が配達された受取人は、キー孔13
にキーを差し込んで、キーの押し込みまたは回動操作に
より、ロック解除機構30を動作させて、ロック片1を
退避させ、扉3を開いて配達された荷物を取り出す。ボ
ックス内に荷物がない状態では、キーを用いても扉を施
錠することができず、従って受取人が空のままボックス
を施錠してしまうことにより、ボックスが使用できなく
なるのを避けることができる。
物の重量でボックスの底板26が下降し、これに連動し
て遮蔽板のロック片通過孔23がロック孔18と合致す
るから、この状態で扉3を閉めてロック機構の操作部2
を操作すれば、ロック片1が進出して扉3が施錠され
る。ロック機構31は復帰バネ6によって復帰するが、
この復帰動作はロック片1に伝達されないので、一旦扉
が施錠されるとキーを用いなければ解錠することができ
ない。留守中に荷物が配達された受取人は、キー孔13
にキーを差し込んで、キーの押し込みまたは回動操作に
より、ロック解除機構30を動作させて、ロック片1を
退避させ、扉3を開いて配達された荷物を取り出す。ボ
ックス内に荷物がない状態では、キーを用いても扉を施
錠することができず、従って受取人が空のままボックス
を施錠してしまうことにより、ボックスが使用できなく
なるのを避けることができる。
【0016】受領印装置50は、扉3を開けた状態で本
体側ユニットの操作部48を操作しても、ストッパ51
が進出しているので、印鑑ホルダ43は下動できず、伝
票に受領印を押すことはできない。一方空荷のまま扉3
を閉じたときは、扉の閉動作により本体側のストッパ5
1は退避するが、遮蔽板24のためにロック片1が進出
できず、従ってこのロック片に連結されている係止部材
67を退避させることができないので、操作伝達部材6
2が係止状態のままとなり、操作伝達部材62を動作さ
せることができない。このときは扉3が閉鎖されている
から、本体側の操作部48を直接操作することもできな
い。従って荷物を入れないで受領印を押すことも不可能
である。
体側ユニットの操作部48を操作しても、ストッパ51
が進出しているので、印鑑ホルダ43は下動できず、伝
票に受領印を押すことはできない。一方空荷のまま扉3
を閉じたときは、扉の閉動作により本体側のストッパ5
1は退避するが、遮蔽板24のためにロック片1が進出
できず、従ってこのロック片に連結されている係止部材
67を退避させることができないので、操作伝達部材6
2が係止状態のままとなり、操作伝達部材62を動作さ
せることができない。このときは扉3が閉鎖されている
から、本体側の操作部48を直接操作することもできな
い。従って荷物を入れないで受領印を押すことも不可能
である。
【0017】ボックス内に荷物を入れて扉を施錠すれ
ば、ロック片1が進出し、これに伴って係止部材67が
退避して操作伝達部材62の係止が解かれるから、扉側
の操作伝達部材62を操作すればその動作が本体側ユニ
ットの捺印機構46に伝達され、印鑑ホルダ43従って
これに保持された印鑑が下動し、受領印を押すことがで
きる。このとき伝票は扉の伝票通過口63を通して本体
側ユニットの伝票挿入口38に挿入される。係止部材6
7が退避している状態においては、係止爪74が進出し
ており、一旦操作された操作伝達部材62の復帰をこの
係止爪74が阻止する。従って捺印動作は一度行わせる
ことができるだけであり、たとえボックス内に荷物が入
って扉が施錠されていたとしても、2枚以上の伝票に捺
印をすることはできない。
ば、ロック片1が進出し、これに伴って係止部材67が
退避して操作伝達部材62の係止が解かれるから、扉側
の操作伝達部材62を操作すればその動作が本体側ユニ
ットの捺印機構46に伝達され、印鑑ホルダ43従って
これに保持された印鑑が下動し、受領印を押すことがで
きる。このとき伝票は扉の伝票通過口63を通して本体
側ユニットの伝票挿入口38に挿入される。係止部材6
7が退避している状態においては、係止爪74が進出し
ており、一旦操作された操作伝達部材62の復帰をこの
係止爪74が阻止する。従って捺印動作は一度行わせる
ことができるだけであり、たとえボックス内に荷物が入
って扉が施錠されていたとしても、2枚以上の伝票に捺
印をすることはできない。
【0018】受取人がキーを用いてロック片1を退避さ
せると、その退避動作に伴って係止部材67が進出す
る。この進出動作の初期において退避する係止爪74
は、操作伝達部材62の係止を解いてこれを復帰させ、
その後さらに係止部材67が進出して、操作伝達部材6
2の動作を係止する。
せると、その退避動作に伴って係止部材67が進出す
る。この進出動作の初期において退避する係止爪74
は、操作伝達部材62の係止を解いてこれを復帰させ、
その後さらに係止部材67が進出して、操作伝達部材6
2の動作を係止する。
【0019】すなわちこの発明の受領印装置は、ボック
ス内に荷物を入れて扉を施錠した後、一回だけ伝票の捺
印を行うことができ、また扉を開錠するとこれに連動し
て受領印装置が初期状態に復帰する。
ス内に荷物を入れて扉を施錠した後、一回だけ伝票の捺
印を行うことができ、また扉を開錠するとこれに連動し
て受領印装置が初期状態に復帰する。
【0020】この発明の宅配ボックスは、施錠装置10
及び受領印装置50が上記のように作用するほか、誤っ
てボックス内に子供が閉じ込められたとき、扉を開けよ
うとして扉の背面の遊動板81を押すと、遊動板81の
扉側への移動が進出しているロック片1を退避させ、扉
の施錠が解かれて扉が開かれる。従って子供同士が遊ん
でいて誤って仲間の子供をボックス内に閉じ込めてしま
うことを防止できる。
及び受領印装置50が上記のように作用するほか、誤っ
てボックス内に子供が閉じ込められたとき、扉を開けよ
うとして扉の背面の遊動板81を押すと、遊動板81の
扉側への移動が進出しているロック片1を退避させ、扉
の施錠が解かれて扉が開かれる。従って子供同士が遊ん
でいて誤って仲間の子供をボックス内に閉じ込めてしま
うことを防止できる。
【0021】
【実施例】次に実施例を示す図面に基いて説明する。図
1ないし5はこの発明の施錠装置の実施例を示したもの
である。図1は本発明に係る宅配ボックスを扉を開いて
示す斜視図である。図2は扉の斜視図である。図の実施
例では、ロック片1は水平方向に移動するようになって
おり、ロック機構の操作部2は上下方向に操作されるよ
うになっている。操作部2は、上下方向に摺動自在にガ
イドされた杆状の操作杆4に設けられており、この操作
杆はコイルバネ6によって上方に付勢されている。操作
杆4には前後方向(扉3の前後方向以下同じ)のピン7
で押動レバー8の基端が枢支されており、この押動レバ
ーの先端はこれに植設した前後方向のガイドピン9を水
平方向の長孔11でガイドすることにより、水平方向移
動自在に案内されている。レバー8は操作杆4が上動端
にあるときも傾斜状態を保っており、またこのレバーの
先端に隣接してロック片1の基部12が位置している。
1ないし5はこの発明の施錠装置の実施例を示したもの
である。図1は本発明に係る宅配ボックスを扉を開いて
示す斜視図である。図2は扉の斜視図である。図の実施
例では、ロック片1は水平方向に移動するようになって
おり、ロック機構の操作部2は上下方向に操作されるよ
うになっている。操作部2は、上下方向に摺動自在にガ
イドされた杆状の操作杆4に設けられており、この操作
杆はコイルバネ6によって上方に付勢されている。操作
杆4には前後方向(扉3の前後方向以下同じ)のピン7
で押動レバー8の基端が枢支されており、この押動レバ
ーの先端はこれに植設した前後方向のガイドピン9を水
平方向の長孔11でガイドすることにより、水平方向移
動自在に案内されている。レバー8は操作杆4が上動端
にあるときも傾斜状態を保っており、またこのレバーの
先端に隣接してロック片1の基部12が位置している。
【0022】ロック片の基部12を挟んでレバー8と反
対の側にはキー孔13(図2参照)が設けられ、このキ
ー孔に挿入されキーの回動動作に伴って回動するレバー
8の先端に軸支されたローラ14がロック片の基部12
の反レバー側に隣接して位置している。
対の側にはキー孔13(図2参照)が設けられ、このキ
ー孔に挿入されキーの回動動作に伴って回動するレバー
8の先端に軸支されたローラ14がロック片の基部12
の反レバー側に隣接して位置している。
【0023】図3に示すロック片1の退避状態から操作
部2を下動すると、この下動に伴ってレバー8が倒れ、
レバー8の先端がロック片の基部12を押動してロック
片1を進出させる。操作部2から手を離すと、操作杆4
及びレバー8は復帰するが、この復帰動作はロック片1
には伝達されず、ロック片1は進出状態を保つ。ロック
片1が進出位置にあるとき、キー孔13にキーを差し込
んで図3で右回りに回動すると、レバー8が右回動し、
その先端のローラ14がロック片の基部12を押動して
ロック片1を退避させる。レバー8の図3での左回動時
には、ローラ14とロック片の基部12とが係合しない
ので、キーを施錠方向に回動してもロック片1を進出さ
せることはできない。
部2を下動すると、この下動に伴ってレバー8が倒れ、
レバー8の先端がロック片の基部12を押動してロック
片1を進出させる。操作部2から手を離すと、操作杆4
及びレバー8は復帰するが、この復帰動作はロック片1
には伝達されず、ロック片1は進出状態を保つ。ロック
片1が進出位置にあるとき、キー孔13にキーを差し込
んで図3で右回りに回動すると、レバー8が右回動し、
その先端のローラ14がロック片の基部12を押動して
ロック片1を退避させる。レバー8の図3での左回動時
には、ローラ14とロック片の基部12とが係合しない
ので、キーを施錠方向に回動してもロック片1を進出さ
せることはできない。
【0024】ロック片1には標識板16が固着されてお
り、この標識板16は扉の前面板のすぐ裏面に位置して
いる。標識板16の前面は赤と白に左右に塗り分けられ
ており、扉の前面には標識孔17が開口している。ロッ
ク片1の左右動は標識板16を左右動させ、ロック片が
進出しているときに標識孔に赤色が表れ、ロック片が退
避しているときに標識孔17に白色が表れることによ
り、ロック状態が一目で確認できるようにしてある。
り、この標識板16は扉の前面板のすぐ裏面に位置して
いる。標識板16の前面は赤と白に左右に塗り分けられ
ており、扉の前面には標識孔17が開口している。ロッ
ク片1の左右動は標識板16を左右動させ、ロック片が
進出しているときに標識孔に赤色が表れ、ロック片が退
避しているときに標識孔17に白色が表れることによ
り、ロック状態が一目で確認できるようにしてある。
【0025】ロック片1は通常のドアの鍵等と同様に、
扉3の側辺から進退する。この側辺に対向する本体側の
部材は板金製で、その板材のロック片の進出位置に対向
する部分にロック孔18が設けられている。板材22の
反扉側には、ロック孔18と一致する形状のロック片通
過孔23を設けた遮蔽板24が板材22に沿って上下摺
動自在に配置されており、この遮蔽板24は下方に延び
る連結部材25によりボックスの底板26に連結されて
いる。ボックスの底板26はベース板27との間に介装
した複数のバネ28によって保持されており、底板26
の上に荷物29が載せられると、バネ28を押し縮めて
下動する。この下動は遮蔽板24を下動させ、遮蔽板2
4が下動したときに遮蔽板のロック片通過孔23と本体
の板材22に設けたロック孔18とが合致する。
扉3の側辺から進退する。この側辺に対向する本体側の
部材は板金製で、その板材のロック片の進出位置に対向
する部分にロック孔18が設けられている。板材22の
反扉側には、ロック孔18と一致する形状のロック片通
過孔23を設けた遮蔽板24が板材22に沿って上下摺
動自在に配置されており、この遮蔽板24は下方に延び
る連結部材25によりボックスの底板26に連結されて
いる。ボックスの底板26はベース板27との間に介装
した複数のバネ28によって保持されており、底板26
の上に荷物29が載せられると、バネ28を押し縮めて
下動する。この下動は遮蔽板24を下動させ、遮蔽板2
4が下動したときに遮蔽板のロック片通過孔23と本体
の板材22に設けたロック孔18とが合致する。
【0026】ボックス内に荷物が入れられていないとき
は、底板26は上動しており、遮蔽板24も上動してロ
ック片通過孔23とロック孔18とはずれた位置関係と
なっている。従って荷物を入れない状態でロック機構3
1を操作すると、ロック片1は進出するが、遮蔽板24
にロック片の先端が当接した位置でその進出が阻止され
る。この状態でロック片1の先端がロック孔18の縁に
引っ掛かる状態となるが、ロック片1の先端部にテーパ
面32を設けることにより、扉3を開方向に引いたと
き、テーパ面32がロック孔18の縁に当接して、その
テーパ面の作用によりロック片1を退避させるので、扉
3の開閉は妨げられない。
は、底板26は上動しており、遮蔽板24も上動してロ
ック片通過孔23とロック孔18とはずれた位置関係と
なっている。従って荷物を入れない状態でロック機構3
1を操作すると、ロック片1は進出するが、遮蔽板24
にロック片の先端が当接した位置でその進出が阻止され
る。この状態でロック片1の先端がロック孔18の縁に
引っ掛かる状態となるが、ロック片1の先端部にテーパ
面32を設けることにより、扉3を開方向に引いたと
き、テーパ面32がロック孔18の縁に当接して、その
テーパ面の作用によりロック片1を退避させるので、扉
3の開閉は妨げられない。
【0027】ロック片1には図6に示すようなデテント
バネ33を設けることができる。このデテントバネ33
はロック片1の中立位置を境として、ロック片1を進出
方向または退避方向に付勢する。従ってこのようなデテ
ントバネ33を設けたときは、ロック片1はその先端が
遮蔽板24に当接した途中位置では静止し得ないから、
ロック片1の先端が遮蔽板24に当接する位置を中立位
置より退避側に設定することにより、ロック片1の先端
にテーパ面32を設けないで、ロック片1を退避させる
ことが可能である。なお図6のデテントバネ33は巻バ
ネで、不動位置のピン34とロック片から植立したピン
35との間に装架され、ピン34と35とを離隔させる
方向に付勢しているものである。
バネ33を設けることができる。このデテントバネ33
はロック片1の中立位置を境として、ロック片1を進出
方向または退避方向に付勢する。従ってこのようなデテ
ントバネ33を設けたときは、ロック片1はその先端が
遮蔽板24に当接した途中位置では静止し得ないから、
ロック片1の先端が遮蔽板24に当接する位置を中立位
置より退避側に設定することにより、ロック片1の先端
にテーパ面32を設けないで、ロック片1を退避させる
ことが可能である。なお図6のデテントバネ33は巻バ
ネで、不動位置のピン34とロック片から植立したピン
35との間に装架され、ピン34と35とを離隔させる
方向に付勢しているものである。
【0028】図7ないし10はこの発明の受領印装置の
実施例を示した図である。本体側ユニット36はボック
ス内の上部に配置されており、扉3側を向いている前面
には捺印機構の操作部48、伝票挿入口38及びストッ
パ解除杆39の挿入口40が配置されている。
実施例を示した図である。本体側ユニット36はボック
ス内の上部に配置されており、扉3側を向いている前面
には捺印機構の操作部48、伝票挿入口38及びストッ
パ解除杆39の挿入口40が配置されている。
【0029】本体側ユニット36には、ホルダフレーム
41とホルダバネ42とからなる印鑑ホルダ43がユニ
ットフレーム44に昇降自在にガイドされて設けられて
おり、ホルダバネ42は印鑑45をそのバネ力で保持し
ている。捺印機構46の操作部48は復帰バネ47を備
えた押しボタンで、この押しボタン48の水平方向の押
動動作が、連結レバー49によりホルダフレーム41に
上下方向動作として伝達されている。ユニットフレーム
44には上昇位置にあるホルダフレーム41の下辺を係
止する位置に揺動自在なストッパ51を備えている。こ
のストッパ51は巻バネ52の付勢力によって、ストッ
パ51をホルダフレーム41の運動軌跡上に進出させて
おり、扉3に設けたストッパ解除杆39が本体フレーム
の前記挿入口40から挿入されてストッパ51の操作端
53を押動したときに、ストッパ51がホルダフレーム
41の運動軌跡から退避するようになっている。なお図
7において、押しボタン48はそれから一体に延びる支
持杆54部分でユニットフレーム44に摺動自在に装着
されており、またこれにピン55で枢着された連結レバ
ー49の先端及びホルダフレーム41はユニットフレー
ムに設けた長孔57にガイドピン58を嵌合することに
よって上下方向にガイドされている。
41とホルダバネ42とからなる印鑑ホルダ43がユニ
ットフレーム44に昇降自在にガイドされて設けられて
おり、ホルダバネ42は印鑑45をそのバネ力で保持し
ている。捺印機構46の操作部48は復帰バネ47を備
えた押しボタンで、この押しボタン48の水平方向の押
動動作が、連結レバー49によりホルダフレーム41に
上下方向動作として伝達されている。ユニットフレーム
44には上昇位置にあるホルダフレーム41の下辺を係
止する位置に揺動自在なストッパ51を備えている。こ
のストッパ51は巻バネ52の付勢力によって、ストッ
パ51をホルダフレーム41の運動軌跡上に進出させて
おり、扉3に設けたストッパ解除杆39が本体フレーム
の前記挿入口40から挿入されてストッパ51の操作端
53を押動したときに、ストッパ51がホルダフレーム
41の運動軌跡から退避するようになっている。なお図
7において、押しボタン48はそれから一体に延びる支
持杆54部分でユニットフレーム44に摺動自在に装着
されており、またこれにピン55で枢着された連結レバ
ー49の先端及びホルダフレーム41はユニットフレー
ムに設けた長孔57にガイドピン58を嵌合することに
よって上下方向にガイドされている。
【0030】扉側ユニット61には扉3を閉鎖したとき
に押しボタン48に対向する扉側ボタン62と、伝票挿
入口38に対向する伝票通過口63と、前述したストッ
パ51を退避させるストッパ解除杆39とが設けられて
いる。扉側ボタン62は扉3を貫通しており、扉3を閉
じた状態で扉側ボタン62を押すと、その押動が本体側
の押しボタン48に伝達される。扉側ボタン62は中間
部に括れ部65を備えるとともに、先端部に係止溝75
を備えている。
に押しボタン48に対向する扉側ボタン62と、伝票挿
入口38に対向する伝票通過口63と、前述したストッ
パ51を退避させるストッパ解除杆39とが設けられて
いる。扉側ボタン62は扉3を貫通しており、扉3を閉
じた状態で扉側ボタン62を押すと、その押動が本体側
の押しボタン48に伝達される。扉側ボタン62は中間
部に括れ部65を備えるとともに、先端部に係止溝75
を備えている。
【0031】扉側ボタンの括れ部65は、扉3内に図1
2で左右方向に移動自在に配置した係止板67の達磨孔
68を貫通している。この係止板67と施錠装置のロッ
ク片1とは、図5で示すように中央部を支点ピン70で
枢支したシーソレバー69を介して連結されており、ロ
ック片1が進出(図5で左動)すると、係止板67は退
避(図5で右動)する。係止板67は進出(ロック片が
退避)したときに、扉側ボタン62の括れ部に達磨孔の
小径部71を進出させて、扉側ボタン62の押動を係止
する。一方係止板67が退避(ロック片が進出)する
と、扉側ボタン62が達磨孔の大径部72部分を貫通す
るようになり、扉側ボタン62の押動が許容される。す
なわちロック片1を進出して扉を施錠したときのみ、扉
側ボタン62の押動が可能である。
2で左右方向に移動自在に配置した係止板67の達磨孔
68を貫通している。この係止板67と施錠装置のロッ
ク片1とは、図5で示すように中央部を支点ピン70で
枢支したシーソレバー69を介して連結されており、ロ
ック片1が進出(図5で左動)すると、係止板67は退
避(図5で右動)する。係止板67は進出(ロック片が
退避)したときに、扉側ボタン62の括れ部に達磨孔の
小径部71を進出させて、扉側ボタン62の押動を係止
する。一方係止板67が退避(ロック片が進出)する
と、扉側ボタン62が達磨孔の大径部72部分を貫通す
るようになり、扉側ボタン62の押動が許容される。す
なわちロック片1を進出して扉を施錠したときのみ、扉
側ボタン62の押動が可能である。
【0032】係止板67の先端にはバネ73で扉側ボタ
ン62に向けて付勢された係止爪74が設けられてい
る。この爪74は係止板67が退避したときに、扉側ボ
タン62と係合する位置となり、扉側ボタン62が押さ
れたときに係止溝75に係合して、扉側ボタン62の復
帰を阻止する。係止板の達磨孔68は係止板67の進退
方向に若干長い長孔状に設けられてあり、扉側ボタン6
2が図11の位置に移動したときに、係止爪74が扉側
ボタン62の復帰を阻止する位置に進出する。
ン62に向けて付勢された係止爪74が設けられてい
る。この爪74は係止板67が退避したときに、扉側ボ
タン62と係合する位置となり、扉側ボタン62が押さ
れたときに係止溝75に係合して、扉側ボタン62の復
帰を阻止する。係止板の達磨孔68は係止板67の進退
方向に若干長い長孔状に設けられてあり、扉側ボタン6
2が図11の位置に移動したときに、係止爪74が扉側
ボタン62の復帰を阻止する位置に進出する。
【0033】すなわちロック片1を進出させたとき、係
止板67が退避して扉側ボタン62は達磨孔の図12で
Aに示す位置となり、このとき扉側ボタン62を横下す
ると、扉側ボタンは達磨孔の大径部72を通過して押入
され、その押入動作によって本体側の押しボタン48を
押入して、印鑑ホルダ43を下動させ(ストッパは扉側
のストッパ解除杆39で解除されている)、受取印の捺
印が行われる。一方押入された扉側ボタン62は、係止
爪74に係止されて復帰が阻止され、扉側ボタン62を
二度押しすることはできなくなる。受取人がキーでロッ
ク片1を退避させると、係止板67は進出するが、その
進出操作の最初の段階で扉側ボタン62が図12のA位
置からB位置まで動く間に、係止爪74が扉側ボタン6
2から離れて、その係止が解除されて、扉側ボタン62
はバネ79により復帰する。その後係止板の達磨孔の小
径部71が扉側ボタンの括れ部65に進入して、扉側ボ
タン62の押入を係止する。
止板67が退避して扉側ボタン62は達磨孔の図12で
Aに示す位置となり、このとき扉側ボタン62を横下す
ると、扉側ボタンは達磨孔の大径部72を通過して押入
され、その押入動作によって本体側の押しボタン48を
押入して、印鑑ホルダ43を下動させ(ストッパは扉側
のストッパ解除杆39で解除されている)、受取印の捺
印が行われる。一方押入された扉側ボタン62は、係止
爪74に係止されて復帰が阻止され、扉側ボタン62を
二度押しすることはできなくなる。受取人がキーでロッ
ク片1を退避させると、係止板67は進出するが、その
進出操作の最初の段階で扉側ボタン62が図12のA位
置からB位置まで動く間に、係止爪74が扉側ボタン6
2から離れて、その係止が解除されて、扉側ボタン62
はバネ79により復帰する。その後係止板の達磨孔の小
径部71が扉側ボタンの括れ部65に進入して、扉側ボ
タン62の押入を係止する。
【0034】なお上記の例では扉3に設けたストッパ解
除杆39を本体側ユニットに設けた挿入口40から挿入
して、本体側のストッパ51を退避させるようにしてい
るが、図12に示すように扉3のヒンジ部に設けたレバ
ー77に枢支連結した連結杆78の進退動作により、ス
トッパ51の進出と退避を行わせるようにすることもで
きる。
除杆39を本体側ユニットに設けた挿入口40から挿入
して、本体側のストッパ51を退避させるようにしてい
るが、図12に示すように扉3のヒンジ部に設けたレバ
ー77に枢支連結した連結杆78の進退動作により、ス
トッパ51の進出と退避を行わせるようにすることもで
きる。
【0035】図13はこの発明の宅配ボックスに設けら
れる閉じ込め防止装置80の実施例を示したものであ
る。遊動板81は図13に示すように、扉3の背面の一
部に設けられており、この遊動板81は図13で示すよ
うにバネ82で保持されている。遊動板81の背面のロ
ック片1と対向する部分には、カムローラ84がブラケ
ット85を介して軸着されており、またロック片1には
このカムローラ84に対向するようにカム板86が固着
されている。ロック片1が進出したときに、このカム板
86はカムローラ84と略当接する位置まで進出する。
この状態において遊動板81がバネ82の保持力に抗し
て押動されたとき、カムローラ84がカム板86を押
し、カム作用によってロック片1を退避させる。従って
ボックス内に子供が入っているときに扉が閉められて、
ロックされたとしても、中で子供が扉を開けようとして
遊動板81を押すことにより、ロック片1が退避して扉
3は解錠される。
れる閉じ込め防止装置80の実施例を示したものであ
る。遊動板81は図13に示すように、扉3の背面の一
部に設けられており、この遊動板81は図13で示すよ
うにバネ82で保持されている。遊動板81の背面のロ
ック片1と対向する部分には、カムローラ84がブラケ
ット85を介して軸着されており、またロック片1には
このカムローラ84に対向するようにカム板86が固着
されている。ロック片1が進出したときに、このカム板
86はカムローラ84と略当接する位置まで進出する。
この状態において遊動板81がバネ82の保持力に抗し
て押動されたとき、カムローラ84がカム板86を押
し、カム作用によってロック片1を退避させる。従って
ボックス内に子供が入っているときに扉が閉められて、
ロックされたとしても、中で子供が扉を開けようとして
遊動板81を押すことにより、ロック片1が退避して扉
3は解錠される。
【0036】
【発明の効果】以上説明したこの発明によれば、簡単な
機構で宅配ボックスに要求される各種の機能を実現した
宅配ボックスを提供することができ、電気制御系を備え
ていないために、電気系のトラブルの発生や設置時の電
気工事の必要がなく、また構造が簡単であるから、宅配
ボックスを経済的な価格で提供できるという効果があ
る。
機構で宅配ボックスに要求される各種の機能を実現した
宅配ボックスを提供することができ、電気制御系を備え
ていないために、電気系のトラブルの発生や設置時の電
気工事の必要がなく、また構造が簡単であるから、宅配
ボックスを経済的な価格で提供できるという効果があ
る。
【図1】宅配ボックスの斜視図
【図2】扉の正面図
【図3】施錠装置の正面図
【図4】施錠装置の平面図
【図5】施錠装置の斜視図
【図6】施錠装置の第2実施例を示す要部の正面図
【図7】受領印装置の側面図
【図8】受領印装置の本体側ユニットの正面図
【図9】ストッパの解除機構の平面図
【図10】受領印装置の扉側ユニットの平面図
【図11】操作伝達部材の係止構造を示す正面図
【図12】ストッパ解除機構の他の例を示す平面図
【図13】閉じ込め防止装置の平面図
1 ロック片 2 操作部 3 扉 6 復帰バネ 10 施錠装置 13 キー孔 18 ロック孔 22 本体側の板材 23 ロック片通過孔 24 遮蔽板 26 底板 30 ロック解除機構 31 ロック機構 32 テーパ面 33 デテントバネ 36 本体側ユニット 38 伝票挿入口 39 ストッパ解除用の操作ロッド 43 印鑑ホルダ 46 捺印機構 47 印鑑ホルダの復帰バネ 48 操作部(押しボタン) 50 受領印装置 51 ストッパ 61 扉側ユニット 62 操作伝達部材(扉側ボタン) 63 伝票通過口 67 係止部材 74 係止爪 78 ストッパ解除用の操作ロッド 80 閉じ込め防止装置 81 遊動板 84 カムローラ 86 カム板
Claims (4)
- 【請求項1】 扉(3) の端縁から出没自在でかつ少なく
ともその進出位置と退避位置で静止可能なロック片(1)
と、操作部(2) が復帰バネの付勢力に抗して操作された
ときに前記ロック片を進出方向に押動するロック機構(3
1)と、キー孔(13)内でのキーの動作に伴って動作して前
記ロック片を退避方向に押動するロック解除機構(30)と
を扉(3) 側に備え、扉の端縁に対向する板材(22)に設け
られたロック孔(18)と、ボックス内の荷物の重量によっ
て下降可能な底板(26)に連結されてその下降時に前記ロ
ック孔(18)と合致するロック片通過孔(23)を有する遮蔽
板(24)とを本体側に備えており、前記遮蔽板(24)は、前
記本体の板材(22)の背面に沿って配置され、ロック片
(1)は、その先端部に扉(3) の開方向動作によってロッ
ク片(1) を退避させる方向のテーパ面(32)を備えてい
る、宅配ボックスの施錠装置。 - 【請求項2】 扉(3) の端縁から出没自在でかつ少なく
ともその進出位置と退避位置で静止可能なロック片(1)
と、操作部(2) が復帰バネの付勢力に抗して操作された
ときに前記ロック片を進出方向に押動するロック機構(3
1)と、キー孔(13)内でのキーの動作に伴って動作して前
記ロック片を退避方向に押動するロック解除機構(30)と
を扉(3) 側に備え、扉の端縁に対向する板材(22)に設け
られたロック孔(18)と、ボックス内の荷物の重量によっ
て下降可能な底板(26)に連結されてその下降時に前記ロ
ック孔(18)と合致するロック片通過孔(23)を有する遮蔽
板(24)とを本体側に備えており、前記遮蔽板(24)は、前
記本体の板材(22)の背面に沿って配置され、ロック片
(1)をその進退ストロークの中立位置を境として進出ま
たは退避方向に付勢するデテントバネ(33)を備えてい
る、宅配ボックスの施錠装置。 - 【請求項3】 本体側ユニット(36)と扉側ユニット(61)
とからなり、本体側ユニット(36)は、伝票挿入口(38)
と、復帰バネ(47)を備えた下動可能な印鑑ホルダ(43)
と、操作部(48)を扉側に露出させて印鑑ホルダ(43)に作
動連結された捺印機構(46)と、印鑑ホルダの下動を阻止
する退避可能かつ進出方向に付勢されたストッパ(51)と
を備えており、扉側ユニット(61)は、本体側ユニット(3
6)に対向して配置され、扉(3) を貫通して扉を閉鎖した
ときに本体側の操作部(48)と係合する操作伝達部材(62)
と、扉の面内方向に移動可能で一方に移動したときに前
記操作伝達部材(62)の動作を係止する係止部材(67)と、
操作伝達部材(62)の復帰を阻止する係止爪(74)と、本体
の伝票挿入口に対向する伝票通過口(63)とを備えてお
り、係止爪(74)は、係止部材(67)が操作伝達部材(62)を
係止する方向に動作したときその係止を解除する方向で
係止部材(67)と作動連結されており、扉(3) には扉が閉
鎖されたときに本体側ユニットのストッパ(51)を退避さ
せる操作ロッド(39)、(78)が設けられ、扉側ユニットの
係止部材(67)は、施錠装置(10)に作動連結されて、ロッ
ク片(1) が進出したときに係止部材(67)が退避して操作
伝達部材(62)が動作可能となる、宅配ボックスの受領印
装置。 - 【請求項4】 請求項1または2記載の施錠装置(10)
と、請求項3記載の受領印装置(50)と、閉じ込め防止装
置(80)とを備えており、受領印装置の扉側ユニットの係
止部材(67)は施錠装置(10)のロック片(1) に連結されて
おり、閉じ込め防止装置(80)は、扉の裏側に設けた遊動
板(81)と、遊動板(81)が扉表側へ動作したときにロック
片(1) を退避方向に押動する当接対(84)、(86)を備えて
いる、宅配ボックス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5349295A JPH08218702A (ja) | 1995-02-17 | 1995-02-17 | 宅配ボックス、その施錠装置およびその受領印装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5349295A JPH08218702A (ja) | 1995-02-17 | 1995-02-17 | 宅配ボックス、その施錠装置およびその受領印装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08218702A true JPH08218702A (ja) | 1996-08-27 |
Family
ID=12944344
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5349295A Pending JPH08218702A (ja) | 1995-02-17 | 1995-02-17 | 宅配ボックス、その施錠装置およびその受領印装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08218702A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007252896A (ja) * | 2006-02-23 | 2007-10-04 | Matsushita Electric Works Ltd | 宅配ボックス |
JP2008289741A (ja) * | 2007-05-25 | 2008-12-04 | Panasonic Electric Works Co Ltd | スタンプ装置 |
CN107319898A (zh) * | 2017-08-07 | 2017-11-07 | 刘志云 | 居家智能柜 |
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