JP3194062U - 旅行かばんのファスナー用施錠装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】旅行かばんに取付けたスライドファスナーの引手片をワンタッチで確実に施錠するファスナー用施錠装置を提供する。【解決手段】旅行かばんを開閉するスライドファスナーに取付けたスライダーの引手片5をロック・アンロックする引手片ロック錠12と、引手片ロック錠を開閉する錠前手段を備えた施錠装置10において、引手片ロック錠12は、スライダーの引手片に設けた雄軸部15と、ケース蓋体20に内蔵した雌受部30とからなり、錠前手段は、雌受部30を開錠操作する操作片47の動作をロック・アンロックするロック軸を有し、そのロック軸をダイヤル錠55とシリンダ錠75とでロック・アンロックするように構成されている。【選択図】図2

Description

本考案は、旅行かばん、スーツケースなどの開閉に使用されるスライドファスナーのスライダーを操作する引手片をロック・アンロックする施錠装置の改良に関する。
従来、大型の旅行かばん、特に合成繊維材または合成樹脂材からなるかばん本体と蓋体とをスライドファスナーで開閉可能に形成した旅行かばんは、前記スライドファスナーのスライダーを操作する引手片をロック・アンロックすることにより、無断開蓋を防止する施錠装置が取付けられている。
前記旅行かばんに取付けられている施錠装置の多くは、複数の数字を組み合わせてロック・アンロックするダイヤル式錠や、鍵によりロック・アンロックするシリンダー式錠などが知られている(例えば、特許文献1、2)。
実用第3060213号 実用第3133879号
また、昨今の海外旅行用のかばん、特にアメリカ圏を旅行する旅行者のかばんには、TSA錠の取付けが義務付けられている。TSA錠とは、アメリカ運輸保安局(Transportation Security Administration)が治安維持のために係官が保有する鍵で旅行かばんを開閉可能にしてある。アメリカは、貿易センタービルへの多発テロ後、爆発物および危険物の持ち込みを防止するためにアメリカ国内の全ての空港で、アメリカへの出入国とアメリカ国内のフライトに際して税関で、旅行かばんを開けて内容物を確認検査できるようにしてある。
したがって、海外旅行用のかばんは、前記TSA鍵で開錠できるシリンダ型の施錠装置の他、安全のためスライドファスナーのスライダーを操作する引手片をロックするロック錠または二重にしたシリンダー錠、さらには引手片ロック錠とシリンダー錠を併用した施錠装置などが取付けられている。
特にダイヤル式施錠装置は、それぞれ表面に小さく0〜9までの数字を表記した複数のダイヤル円盤にロック溝を有した切欠輪をそれぞれ同軸に取付け、前記切欠輪のロック溝と嵌合する係止爪部を有したスライドシャフトを作動させることによりロックまたはアンロックさせてスライダーの引手片をロック・アンロック可能に形成してある。
しかし、前記旅行かばんに取付けられているスライドファスナーの引手片は指で掴みやすくするため薄幅の板状に形成されている。一方、ケース本体に設けた嵌合溝には、引手片の押圧力により進退動させて引手片をロックする係止爪部が取付けられている。施錠は引手片を嵌合溝に挿入して係止爪片を上方から押圧して後退させながら押し込むと、引手片の嵌合孔に合致する位置で係止爪片がばねの反発力で嵌合孔に挿通してロックする。開錠は、ケース本体内に設けたスライドシャフトを操作して係止爪片を引手片の嵌合孔から離脱させることにより、アンロックすることができる。
しかし、引手片の先端で係止溝部に位置した係止爪片を上方から押圧したとき、引手片の幅が薄いことから、該引手片を上方から押し込むと、引手片の挿入角度や押圧位置またはタイミングが合わないと、係止爪片が引っ掛かってスムースに後退せずにロックできない状態になりやすい。そのため、係止爪片を再度上方から強く押し込むか、またはやり直さなければならず、スムースに引手片をロックすることができなかったという問題点を有している。
そこで本考案が解決しようとする課題は、旅行かばんのスライドファスナーを開閉するスライダーに取付けた引手片に雄軸部を設け、該雄軸部をケース蓋体に設けた雌受部に着脱可能に係止させることにより、押し込む角度や位置やタイミングに関係なく、簡単で確実にロックすることができるロック錠と、該ロック錠をさらにロック・アンロックする錠前手段を備えたことにより、施錠装置の不正開錠を防止することを目的とする。
本考案は、旅行かばん1を開閉するスライドファスナー3に取付けたスライダー4の引手片5をロック・アンロックする引手片ロック錠12と、該引手片ロック錠を開閉する錠前手段Sを備えた施錠装置10において、前記引手片ロック錠12は、前記スライダー4の引手片5に設けた雄軸部15と、ケース蓋体20に内蔵した雌受部30とからなり、前記雌受部30を開錠操作する操作片47の動作をロック・アンロックするロック軸68と、該ロック軸をロック・アンロックする前記錠前手段Sとからなることを特徴とする。また、前記引手片5に設けた雄軸部15は、引手片5の先端下部に円柱状の首部17と、該首部の下方に半球状の押圧頭部18をそれぞれ一体に設けてなることを特徴とする。さらに、前記ケース蓋体20に内蔵した雌受部30は、前記引手片5の雄軸部15を挿通する挿通口22の内側に形成した収容室23に、前記雄軸部15の首部17をロックする可動片31と、該可動片を付勢するばね37を収容し、前記雄軸部15の押圧頭部18と垂直方向に当接する可動筒40を付勢させてなることを特徴とする。さらにはまた、前記雌受部30の可動片31は、前記雄軸部15の首部17を挟持するロック部32と、該ロック部の上方に雄軸部15の押圧頭部18と当接する斜面部33と、前記操作片47の操作により前記可動片31を摺動させる可動軸部35をそれぞれ一体に設けてなることを特徴とする、また、前記施錠手段Sはダイヤル錠55で、ケース本体11に0〜9までの数字を有した複数のダイヤル円盤57と切欠部59をそれぞれ有した複数のカム円盤58を同軸で回転可能に軸支し、前記ダイヤル円盤57をそれぞれ回動させてカム円盤58の切欠部59とスライド板61に設けた係止爪部62とを合致させてスライド板61を摺動可能にし、該スライド板の摺動により前記ロック軸68を回動させて操作片47をアンロックすることにより、引手片ロック錠12を開錠可能に形成してなることを特徴とする。さらに、前記施錠手段Sはシリンダ錠75で、キーを鍵穴77に差し込みシリンダ本体76を回動させることにより、シリンダ本体76の軸心方向と遠心方向に取付けたシリンダ枝部78でロック軸68の第2作動枝部71を回動させ、操作片47をアンロックして引手片ロック錠12を開錠可能にしてなることを特徴とする。さらにはまた、前記ロック軸68は、前記雌受部30を作動させる操作片47をロック・アンロックするロック枝部69と、前記ダイヤル錠55のスライド板61の移動によりロック軸68を回動させる第1作動枝部70と、シリンダ錠75のシリンダ枝部78の回動によりロック軸68を回動させる第2作動枝部71を軸心方向から遠心方向にそれぞれ設けてなることを特徴とする。
したがって、旅行かばん1を構成するスライドファスナー3のスライダー4に取付けた引手片5をロック・アンロックする施錠装置10は、引手片5に設けた雄軸部15の半球状に形成した押圧頭部18でケース蓋体20に設けた雌受部30の作動片31を押圧して施錠する引手片ロック錠12を設けたことにより、引手片5が雌受部30の作動片31に引っ掛かることなく確実にワンタッチで施錠することができる。また、前記引手片ロック錠12を開錠する錠前手段Sを、全く相違する構成のダイヤル錠55またはシリンダ錠75で開錠可能に形成したことにより不正開錠を防止することができる。さらに、施錠装置10に引手片ロック錠12を開錠するためのダイヤル錠55とシリンダ錠75の両方を取付けることにより、ダイヤル錠55が閉錠状態でも、シリンダ錠75にTSA鍵を差し込んで回動させることにより開錠することができるので海外旅行用の旅行かばんとして最適である。
本考案にかかる施錠装置を取付けた旅行かばんの一部破断した平面図である。 施錠装置の拡大平面図である。 引手片に取付けた雄軸部の側面図である。 雄軸部の正面図である。 施錠装置のロック状態を示すケース本体を除いた底面図である。 雌受部の要部拡大断面図である。 雌受部を構成する可動片の拡大斜視図である。 操作片に可動片を取付けた側面図である。 操作片に可動片を取付けた底面図である。 雄軸部と雌受部を示す要部拡大斜視図である。 (a)雌受部に雄軸部を挿入する前状態を示す断面図である。(b)雌受部に雄軸部を挿入して作動片を後退させた状態を示す断面図である。(c)雄軸部を雌受部でロックした状態を示す断面図である。 施錠装置のアンロック状態を示すケース本体を除いた底面図である。 シリンダ錠の作動状態を示す裏面図である。
本考案の実施の形態を図面に基づいて説明すると、図1は本考案にかかる施錠装置を取付けた旅行かばんの一部破断した平面図、図2は施錠装置の拡大平面図、図3は引手片に取付けた雄軸部の側面図、図4は雄軸部の正面図、図5は施錠装置のロック状態を示すケース本体を除いた底面図、図6は雌受部の要部拡大断面図、図7は雌受部を構成する可動片の拡大斜視図、図8は操作片に作動片を取付けた側面図、図9は操作片に作動片を取付けた底面図、図10はロック機構の雄軸部と雌受部を示す要部拡大斜視図である。旅行かばん1は、合成繊維材または合成樹脂材からなり、荷物を収納するかばん本体2と蓋体7とをスライドファスナー3で開閉可能に形成してある。
前記スライドファスナー3は、かばん本体2に取付けた施錠装置10にスライダー4の引手片5をロックまたはアンロックすることにより不正開錠を防止している。また、前記旅行かばん1のかばん本体2は、長手方向の一側面中央にかばんを持ち上げるための把手部6と、移動時にかばんを引張るための牽引ハンドル(図示せず)の二種類が取付けられ、底面の片側または四隅に移動用のキャスター(図示せず)が取付けられている。
前記施錠装置10は、図1、2に示すごとく、ケース本体11とケース蓋体20とからなり、ケース蓋体20の内部に引手片ロック錠12と該引手片ロック錠を開錠するための錠前手段Sを取付けてある。
前記ケース蓋体20は、表面に前記スライドファスナー3のスライダー4に取付けた一対の引手片5をそれぞれ挿入する一対の係止溝部21と、該係止溝部の最深部で係止溝部と直角方向に開口した挿通孔22と、前記錠前手段Sを構成するダイヤル錠55のダイヤル円盤57の一部57a露出させて操作する操作凹部28と、ダイヤル円盤57の所定数字を表示する表示窓部25を設けてある。前記表示窓部25には、表示した数字を大きく拡大して表示する拡大鏡26を取付けてもよい。
前記錠前手段Sは、複数のダイヤル円盤57と切欠部59をそれぞれ有した複数のカム円盤58を同軸で回転可能に軸支し、前記ダイヤル円盤57をそれぞれ回動させて開錠数字を揃えることにより開錠させるダイヤル錠55と、シリンダ本体76の鍵穴77にキーを差し込んでシリンダ本体76を回動させて開錠させるシリンダ錠75とからなり、いずれの錠もロック軸68を作動させて操作片47をアンロックして引手片ロック錠12を開錠させる。
図10に示した引手片ロック錠12は、ケース蓋体20の係止溝部21に挿通する一対の引手片5に設けた雄軸部15と、該雄軸部をロック・アンロックするケース蓋体20の挿通孔22の一側に設けた収容室23に収容した雌受部30とからなる。
前記雄軸部15は、スライドファスナー3の引手片5の先端下部に円柱状の首部17と、該首部の下部に先端を半球状にした押圧頭部18とを同一軸心上で一体に形成してある。また、前記雄軸部15は、図3、4に示すごとく、引手片5の下部と首部17との間に、前記ガイド溝21内に挿通して引手片5のがたつきを防止するガイド軸部16を設けて一体に形成してもよい。
前記雌受部30は、図5〜9に示すごとく、収容室23内に位置した可動片31をばね37で付勢させて係止溝部21に設けた挿通孔22の約半分を閉口可能に取付け、前記挿通孔22の軸心方向に可動片31の下面に当接する可動筒40をばね43で弾発させて取付けてある。
前記可動片31は、図7に示すごとく、前記雄軸部15の首部17を嵌合して押圧頭部18を係止させる中央を半月状に湾曲させたロック部32と、表面側をロック部方向に湾曲させて傾斜させた斜面部33と、前記挿通孔22の約半分を可動片31で閉口した位置で停止させる鍔部34と、可動片31を挿通孔22方向に付勢させるばね37と、雄軸部15の首部17をロックした作動片31を操作片47の操作に連動してアンロックさせるための可動軸部35を作動片31と平行でクランク型に折り曲げて一体に形成してある。
前記可動筒40は、図6、10に示すごとく、前記挿通孔22と同一軸心上に位置し、筒状に形成した胴部40aの上端を前記雄軸部15の押圧頭部18が当たる平坦な当接部41を形成し、下端周縁に鍔部42を設けてなり、胴部40aの内部に一端を収容したばね43の他端をケース本体11の外側に突部させた筒受凹部45に位置させて上下動可能に形成し、可動筒40が雄軸部15の押圧頭部18に押圧されたとき筒受凹部45に収納可能に形成してある。
図5に示すごとく、操作片47は、前記引手片ロック錠12と錠前手段Sとの間に介在し、ロック軸68を介して連動させるもので、操作片47の一側に設けた操作部48をケース蓋体20の表側に前後動可能に露出させ、操作軸部49の先端をロック軸68のロック枝部69の先端に当接して操作片47の進退動をロックしている。
前記操作片47は、図8、9に示すごとく、操作部48の一側に長尺な操作軸部49と短尺なガイド軸部53を平行に位置し、前記操作軸部49の上面に前記可動片31の可動軸部35を支持する係止突部50を設け、先端にロック軸68のロック枝部69と当接するロック部51を設けてある。この操作片47は、前記可動片31のばね37の反発力により、可動片31のロック方向に付勢されている。
前記錠前手段Sはダイヤル錠55で、図2、5に示すごとく、ケース蓋体20の表面に各ダイヤル円盤57に表記した0〜9までの数字で、開錠番号を表示する位置に表示窓部25をそれぞれ設け、該表示窓部は当数字のみを表示して見やすく拡大表示する拡大レンズ26を取付けてある。
この拡大レンズ26は、倍率を少なくとも2倍以上の倍率に形成し、ガラス製または合成樹脂製で、好ましくは破損の心配がない合成樹脂製の凸レンズを取付けてある。合成樹脂製の凸レンズは、衝撃に強く、また耐久性を有することから、荷物として乱暴に取り扱うことが多い旅行かばん用としては最適である。
各ダイヤル円盤57の操作は、ケース蓋体20の操作凹部28に露出させたダイヤル円盤57の露出部57aを時計方向または反時計方向に回動させて表示窓部25に該当する所定の数字を順次表示させて合致させることにより開錠することができる。
前記ダイヤル錠55が開錠すると、カム円盤58の切欠部59とスライド板61の係止爪部62が合致してばね65の弾発力でスライド板61がロック軸68方向に摺動してロック軸68の第1作動片70を反時計方向に回動させる。さらに、ロック軸68が回動すると、操作片47の操作軸部49の先端を押さえていたロック枝部69が回動して操作片47をアンロックさせることができる。
操作片47をアンロック状態にした後、操作片47の操作部48を操作して操作軸部49をロック軸68方向に押圧すると、作動軸部49に係止してある雌受部30の作動片31が同時に摺動して雄軸部15の押圧頭部18から作動片31が離脱して雄軸部15をアンロックさせることができる。
ダイヤル錠55による施錠は、図5に示すごとく、ダイヤル円盤57と同軸で連動するカム円盤58の切欠部59とスライド板61の係止爪部62がそれぞれ合致した状態から、ダイヤル円盤57を時計方向または反時計方向のいずれかに回動させると、カム円盤58の切欠部59からスライド板61の係止爪部62が押し出されながら回動してスライド板61がばね65の弾発力に抗して後退しながらカム円盤58の外周部に係止爪部62が当接することによりスライド板61をロックする。
前記ロック軸68は、図12、13に示すごとく、ロック方向にばね(図示せず)で付勢され、前記錠前手段Sであるダイヤル錠55またはシリンダ錠75のいずれかが開錠されて作動することにより回動し、前記操作片47をアンロック可能に形成してある。このロック軸68は、軸心方向と遠心方向に前記操作片47をロックするロック枝部69と、前記ダイヤル錠55のスライド板61の移動によりロック軸68を回動させる第1作動枝部70と、シリンダ錠75のシリンダ枝部78の回動によりロック軸68を回動させる第2作動枝部71をそれぞれ設けてある。
また、錠前手段Sがシリンダ錠75の場合は、シリンダ本体76に設けた鍵穴77にキー(図示せず)を差し込みシリンダ本体76を回動可能に形成し、該シリンダ本体の軸心方向と遠心方向に前記ロック軸67の第2作動枝部71を回動させるシリンダ枝部78を設けてある。
このシリンダ錠75の鍵穴77は、自分のキーまたはTSA鍵の両方のキーで開錠可能に形成してある。開錠は、キーを鍵穴77に差し込んでシリンダ本体76を回動させることによりシリンダ枝部78が回動してロック軸68の第2作動枝部71に当たり、該第2作動枝部を回動させることによりロック枝部69を回動させて操作片47をアンロックすることができる。
また、施錠装置10が、ダイヤル錠55とシリンダ錠75を併用した錠前手段Sの場合、ダイヤル錠55でロック軸68をロックした状態でも、シリンダ錠75に鍵を差し込んでシリンダ錠75を開錠させることができる。
以下、本考案の実施の形態の作用について説明すると、スライドファスナー3で開閉する旅行かばん1に取付けた施錠装置10は、ケース蓋体20に収容した引手片ロック錠12で引手片5をそれぞれロック・アンロックする。さらに、この引手片ロック錠12を操作する操作片47とロック軸68をロック・アンロックする錠前手段Sとにより構成されている。
引手片ロック錠12による引手片5のロックは、図11(a)に示すごとく、雄軸部15の押圧頭部18を挿通孔22の上方から挿入する。次いで、図11(b)に示すごとく、雄軸部15の押圧頭部18の先端で雌受部30を構成する可動片31の斜面部33を押圧しながら進入すると、この可動片31の斜面部33は、表面が湾曲して傾斜しているため押圧力により、可動片31は、ばね37の弾発力に抗して後退しながら押圧頭部18が進入入する。さらに図11(c)に示すごとく、雄軸部15の押圧頭部18を押し込み、可動片31を後退させながら進入して押圧頭部18がロック部32を通過すると同時に首部17がロック部32に位置すると、可動片31がばね37の弾発力により前進して湾曲したロック部32が首部17に嵌合してロックすることができる。前記工程は、引手片5を挿通孔22に押し込むだけの一工程で簡単に行うことができ、且つ、どこにも引っ掛からずにスムースに施錠することができる。
前記引手片ロック錠12により施錠された引手片5のアンロックは、錠前手段Sであるダイヤル錠55またはシリンダ錠75で行う。ダイヤル錠55による開錠は、ケース蓋体20の操作凹部28に露出させたダイヤル円盤57の露出部57aを時計方向または反時計方向に回動させて表示窓部25に所定の開錠数字を順次表示させて合致させることにより行う。
ダイヤル円盤57の数字を合致させると、図12に示すごとく、ダイヤル円盤57と同軸で連動するカム円盤58の切欠部59にスライド板61の係止爪部62がそれぞれ合致してスライド板61がばね65の弾発力により摺動してロック軸68の第1作動部70を押圧回動させる。するとロック枝部69が、操作片47の操作軸部49先端から外れて操作片47を操作可能にすることができる。
操作片47のロックが外れた後、操作部48を矢印方向に摺動させると操作軸部49に係止してある一対の作動片31が同時に摺動して雄軸部15の押圧頭部18から可動片31が外れると同時に、押圧頭部18に押圧されていた可動筒40がばね43の弾発力で引手片5を挿通孔22から飛び出させて離脱させることができる。操作片47は、操作部48を離すと可動片31を付勢しているばね37の弾発力により可動片31と共に元の位置に復帰する。
ダイヤル錠55の施錠は、ダイヤル円盤57と同軸で連動するカム円盤58の切欠部59とスライド板61の係止爪部62がそれぞれ合致した状態から、ダイヤル円盤57を時計方向または反時計方向のいずれかに回動させると、カム円盤58の切欠部59がスライド板61の係止爪部62を押し出しながら回動する。すると、スライド板61はばね65の弾発力に抗して切欠部59から係止爪部62が離脱しながら後退してカム円盤58の外周部に係止爪部62が当接することによりスライド板61の摺動をロックする。
前記スライド板61の押圧力が無くなるとロック軸68はばねの反発力により元の位置に戻り、ロック枝部69は操作片47の先端を抑えたロック位置に移動することにより、ロック機構13の作動をロック状態にして維持することができる。
錠前手段Sであるシリンダ錠75による開錠は、図13に示すごとく、シリンダ本体76に設けた鍵穴77にキー(図示せず)を差し込みシリンダ本体76を回動すると、該シリンダ本体の軸心方向と遠心方向に設けたシリンダ枝部78が、前記ロック軸67の第2作動枝部71に当接して回動させることにより、ロック軸67のロック枝部69が回動して操作片47をアンロックさせることができる。このシリンダ錠75を作動させるキーは、自分のキーまたはTSA鍵の両方のキーで開錠可能に形成してある。したがって、アメリカ運輸局の保安基準をクリアすることもできる。
1 旅行かばん
2 かばん本体
3 スライドファスナー
4 スライダー
5 引手片
7 かばん蓋体
10 施錠装置
11 ケース本体
12 引手片ロック錠
15 雄軸部
16 ガイド部
17 首部
18 押圧頭部
20 ケース蓋体
21 係止溝部
22 挿通口
23 収容室
25 表示窓部
26 拡大鏡
30 雌受部
31 可動片
32 ロック部
33 斜面部
34 鍔部
35 可動軸部
37 ばね
40 可動筒
43 ばね
47 操作片
48 操作部
49 操作軸部
50 突起
53 ガイド軸部
55 ダイヤル錠
57 ダイヤル円盤
58 カム円盤
59 切欠部
61 スライド板
62 係止爪部
68 ロック軸
75 シリンダ錠

Claims (7)

  1. 旅行かばん(1)を開閉するスライドファスナー(3)に取付けたスライダー(4)の引手片(5)をロック・アンロックする引手片ロック錠(12)と、該引手片ロック錠を開閉する錠前手段(S)を備えた施錠装置(10)において、
    前記引手片ロック錠(12)は、前記スライダー(4)の引手片(5)に設けた雄軸部(15)と、ケース蓋体(20)に内蔵した雌受部(30)とからなり、
    前記雌受部(30)を開錠操作する操作片(47)の動作をロック・アンロックするロック軸(68)と、該ロック軸をロック・アンロックする前記錠前手段(S)とからなることを特徴とする旅行かばんのファスナー用施錠装置。
  2. 前記引手片(5)に設けた雄軸部(15)は、引手片(5)の先端下部に円柱状の首部(17)と、該首部の下方に半球状の押圧頭部(18)をそれぞれ一体に設けてなることを特徴とする請求項1記載の旅行かばんのファスナー用施錠装置。
  3. 前記ケース蓋体(20)に内蔵した雌受部(30)は、前記引手片(5)の雄軸部(15)を挿通する挿通口(22)の内側に形成した収容室(23)に、前記雄軸部(15)の首部(17)をロックする可動片(31)と、該可動片を付勢するばね(37)を収容し、前記雄軸部(15)の押圧頭部(18)と垂直方向に当接する可動筒(40)を付勢させてなることを特徴とする請求項1記載の旅行かばんのファスナー用施錠装置。
  4. 前記雌受部(30)の可動片(31)は、前記雄軸部(15)の首部(17)を挟持するロック部(32)と、該ロック部の上方に雄軸部(15)の押圧頭部(18)と当接する斜面部(33)と、前記操作片(47)の操作により前記可動片(31)を摺動させる可動軸部(35)をそれぞれ一体に設けてなることを特徴とする請求項3記載の旅行かばんのファスナー用施錠装置。
  5. 前記施錠手段(S)はダイヤル錠(55)で、ケース本体(11)に0〜9までの数字を有した複数のダイヤル円盤(57)と切欠部(59)をそれぞれ有した複数のカム円盤(58)を同軸で回転可能に軸支し、前記ダイヤル円盤(57)をそれぞれ回動させてカム円盤(58)の切欠部(59)とスライド板(61)に設けた係止爪部(62)とを合致させてスライド板(61)を摺動可能にし、該スライド板の摺動により前記ロック軸(68)を回動させて操作片(47)をアンロックすることにより引手片ロック錠(12)を開錠可能に形成してなることを特徴とする請求項1記載の旅行かばんのファスナー用施錠装置。
  6. 前記施錠手段(S)はシリンダ錠(75)で、キーを鍵穴(77)に差し込みシリンダ本体(76)を回動させることにより、シリンダ本体(76)の軸心方向と遠心方向に取付けたシリンダ枝部(78)でロック軸(68)の第2作動枝部(71)を回動させ、操作片(47)をアンロックして引手片ロック錠(12)を開錠可能にしてなることを特徴とする請求項1記載の旅行かばんのファスナー用施錠装置。
  7. 前記ロック軸(68)は、前記雌受部(30)を作動させる操作片(47)をロック・アンロックするロック枝部(69)と、前記ダイヤル錠(55)のスライド板(61)の移動によりロック軸(68)を回動させる第1作動枝部(70)と、シリンダ錠(75)のシリンダ枝部(78)の回動によりロック軸(68)を回動させる第2作動枝部(71)を軸心方向から遠心方向にそれぞれ設けてなることを特徴とする請求項1記載の旅行かばんのファスナー用施錠装置。
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