JP3585865B2 - 扉錠 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、扉をその内側からロックするときに使用する扉錠に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば部屋などの扉の内側には、所謂サムターンが取り付けられており、かかるサムターンを回動操作して当該扉をロックする扉錠は、従来から種々ある。
例えば、特開平9−165958に開示のドア錠においては、ロックカムが施錠位置にあるときは、サムターンの回転に連動する上記ロックカムによってロックプレートがラッチボルトに当接するとともに、当該ラッチボルトを介してラッチカムのカムアームにも当接するようになっているので、レバーハンドルの回転は阻止される。
しかるに、ロックカムが施錠位置にないときには、ロックプレート及び当該ロックプレートを介してロックカムは、ロックバネにより当該ロックプレートがラッチボルトに当接しないように保持される。したがって、レバーハンドル操作に連動するラッチカムのカムアームがラッチボルトに係合し、レバーハンドルの回転によりラッチボルトが錠ケース内に没入移動するようになって扉が開く。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記例を含めて従来の扉錠においては、ロックプレートがロックバネだけでラッチボルトに当接しないように保持されている。そのため、扉錠が組み込まれた取付金具の移送時、或いは当該取付金具の扉への施工時等の、例えば衝撃などの原因により、ロックプレートがラッチボルトに当接する方向に回転するおそれがあり、ロックプレートが回転した状態で施工されたときはレバーハンドルを回転させることができなくなったり、また、上記例のドア錠では、閉じ込みが生じてしまったりすることがあり、利便性に欠けるところがある。尚、閉じ込みとは、例えば、扉錠を操作したまま部屋から出てうっかり扉を閉めてしまったために扉が施錠されてしまう状態である。
また、扉には扉錠付きタイプのものと扉錠無しタイプのものとがあるが、上記例で言えば、ロックプレートをロックバネによりラッチボルトに当接しないように保持してロックカムを操作できない状態にしておけば、扉錠付きタイプのものを扉錠無しタイプのものに流用できる。しかるに、上述のように何らかの原因により、ロックプレートがラッチボルトに当接する方向に回転し、この状態で施工されたときは、レバーハンドルを回転させることができなくなる。このため、両タイプのものの共用が難くなり使い勝手を悪くしている。
【0004】
本発明の目的は、移送時や施工時などの際の利便性に優れ、また、扉錠付きタイプと扉錠無しタイプとに共用できて使い勝手がよい扉錠を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係る扉錠は、ロック体と可動片間の動きが仮止めされた扉錠であって、ロック体は、可動片の操作(回転又は移動)に伴なって当該可動片との上記仮止めが解放され、扉のハンドルをロックする方向に移動可能になるようにしたものである。
本扉錠によれば、本扉錠が組み込まれた取付金具の移送時、或いは当該取付金具の扉への施工時において、ロック体と可動片間の動きが仮止めされているために、ロック体(上記例で言えば、ロックプレートに相当)が移動することはなく、したがって、扉のハンドルがロックされるようなことは生じない。また、本扉錠においては、扉錠付きタイプの扉と扉錠無しタイプの扉の両タイプの扉に共用することができ、例えば扉錠無しタイプの扉に対しては施工後もロック体と可動片の動きが仮止めされたままで使用すればよく、仮止めされているために、例えば何らかの原因で衝撃を受けてもロック体が移動することはなく、したがって、扉のハンドルがロックされるようなことは生じない。
【0006】
本発明の請求項2に係る扉錠では、ロック体と可動片間の動きが仮止めする形態として、ロック体と可動片間を離脱可能なように仮止めしたもの、或いは、ロック体と可動片間でなく、ロック体とケース間又は可動片とケース間を離脱可能なように仮止めして間接的にロック体と可動片間を仮止めしたものであり、いずれの形態を採るかは、ロック体や可動片の部材形状などによって適宜決めればよい。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施の形態に係る扉錠を図1〜4を参照して説明する。
本扉錠1は、図1に示すような扉2の凹部に取り付けられた取付金具3内に組み込まれる装置である。
取付金具3は、ケース本体4とケースカバー(図示せず)とで構成される平たい直方体箱ケース内に、本扉錠1等を組み込んだものである。かかるケース本体4の側板のうち一側板4aは、その両端に取付ボルト孔(図示せず)を有するフランジ部が張り出していて他の側板より大き目に形成されている。そして、取付金具3は、この一側板4aの上記取付ボルト孔を通して扉2に螺着されるボルト(図示せず)によって当該扉2の凹部前面に取り付けられる。この一側板4aの略中央には、貫通孔4bが穿設されており、扉2のレバーハンドル(図示せず)が操作されていないときは、同図のようにこの貫通孔4bから後述するラッチ体10の頭部10aが突出した状態となる。
【0008】
取付金具3に組み込まれる部材のうちカム体5は、レバーハンドルの角芯棒(図示せず)が嵌挿される角孔5a1を有する略矩形体5aと、この矩形体5aの片側面から図1中では下方に突出する突条5bと、この突条5bとは反対の側面で、その片方端から上方に突出する一対のアーム5c(同図では片方のみ図示されている)とで構成される。このようなカム体5は、ケースに回動自在に緩嵌され、上述のように角孔5a1に角芯棒が嵌挿されることによってレバーハンドルの回転に連動する一方、レバーハンドルが操作されていないときには、後述するメインスプリング7の付勢力により、突条5bの一方面5b1がケース本体4の、同図では右下隅に固定されたブロック6の側面に当接するようになっている。
【0009】
上記ブロック6に対向する態様でメインスプリング7が配設され、当該メインスプリング7の一方のスプリング座が、スプリングリテーナ8を介して取付板4aに配される一方、その他方のスプリング座には、球状部材9が添着され、この球状部材9が突条5bの他方面5b2に当接してメインスプリング7の付勢力を突条5bに付与しており、このため、突条5bは、上述のように、レバーハンドルが操作されていないときには、その一方面5b1がブロック6の側面に当接する状態になっている。
【0010】
カム体5の各アーム5cの先端部は、下記ラッチ体10に、その径小円筒状脚部10cを挟持する態様で連結され、したがって、カム体5の回転に伴なうアーム5cの移動によって、ラッチ体10が移動するようになる。
ところで、上記ラッチ体10は、径大円筒体を斜めに切断し、且つ、平取り加工が施された頭部10a、及びこれに連接する径中円筒状胴部10b、径小円筒状脚部10c、当該脚部10cの軸端に設けられた鍔10dからなり、当該ラッチ体10の脚部10cが、上述のように各アーム5cの先端部により挟持され、各アーム5cの先端部が当該ラッチ体10の鍔10dに当接しており、レバーハンドル操作によってカム体5が時計方向に回転すると、アーム5cの先端部が鍔10dに作用してラッチ体10をケース本体4内に没入移動させる(図3参照)。
【0011】
上記ラッチ体10には、ラッチ体スプリング11が配設され、当該ラッチ体スプリング11の一方のスプリング座が、ラッチ体10の頭部10aの端面に配される一方、その他方のスプリング座は、ケース本体4の略中央に固着された略「し」字状板部材12の長板12aに配され、レバーハンドルが操作されていないときは、図1のようにラッチ体スプリング11の付勢力によってラッチ10の頭部10aがケース本体4から突出する状態となり、当該頭部10aは、扉2が閉じられているときは、当該扉2が配設される枠体の受け金具(図示せず)に収容されている。尚、板部材12の短板12bは、レバーハンドルが操作されていないときはアーム5cに当接していて、カム体5の反時計方向への回転を阻止するストッパの役目を果たす。
【0012】
本扉錠1は、このようなカム体5やラッチ体10などが配設された取付金具3に組み込まれており、図1に加え図2を参照して説明する。
本扉錠1は、サムターン(図示せず)に連動する錠カム(可動片)13と、この錠カム13の回転によりカム体5のカム運動を妨げるロック体14とから構成されている。
このうち錠カム13は、図2に示すように、扁平の円筒状基板13aと、この基板13a上に偏心して固着される、当該基板13aに対し1/2直径の細長円筒体13bと、この基板13a上で、同図では上記円筒体13bの下方に位置するところに略三日月形の突条を立設するとともに、この突条を円筒体13b側で、基板13a上から延出させて形成されたアーム13cとで構成される。そして、円筒体13bには、サムターンの矩形状棒(図示せず)が挿通される矩形孔13b1が穿設される一方、アーム13cの上記延出側先端に、円筒体13bに平行をなして小円筒軸13c1が突設されている。
【0013】
これに対し、ロック体14は、図2に示すように、薄肉の略C字状部材14aと肉厚の略逆C字状部材14bとを上方で離隔するように合体させ、合体した部材14a,14b間に楕円形状の貫通穴14cが形成されるようにするとともに、部材14bの上下方向の長さは、部材14aのそれよりいくらか長くなっていて、長くなった部材14bの下部から部材14aの方向に底板14b1が突設されたような形態をなしている。尚、部材14bの下部に矩形状溝14b2が設けられている。
【0014】
このような錠カム13とロック体14に対し、両者間の動きを仮止めする形態として、図2では、2通りの方法がまとめて描かれている。即ち、錠カム13とロック体14間を離脱可能なように仮止めしたもの、及び、錠カム13とケース本体4間を離脱可能なように仮止めし、間接的に錠カム13とロック体14間を仮止めしたものである。
【0015】
錠カム13とロック体14間を離脱可能なように仮止めしたものは、錠カム13に対しては、その基板13aの、本実施の形態では円筒体13bとは反対側に位置する外周面上に当該基板13aの中心軸に平行に、矩形状の板部材15aに円筒部材15bが添設されたような張出片15を設け、ロック体14に対しては、その貫通穴14cの内壁面近傍に断面視略円形状の細長い溝16aを当該貫通穴14cの楕円中心軸に平行に設けるとともに、当該内壁面に上記溝16aに臨むスリット16bを設け、錠カム13をロック体14に配設する際には、張出片15を溝16a及びスリット16bに嵌挿させて両者間を仮止めする。このように仮止めされた錠カム13とロック体14をケース本体4に配設するときは、図1に示すように、錠カム13は、その矩形孔13b1がサムターンの矩形状棒によって挿通されるとともに、その基板13aがロック体14の部材14bの内壁面に接するように配設され、また、ロック体14は、その部材14aがケース本体4に立設されたガイド板17に軽く当接されるとともに、その矩形状溝14b2にケース本体4に立設されたガイド板18が緩嵌されるように配設される。そして、錠カム13は、そのコイル部19aをケース本体4に立設された円筒支柱20に係止し、そのコイル部19bを当該錠カム13の小円筒軸13c1に係止したコイルバネ19により、ロック体14の部材14bの内壁面を介して当該ロック体14を同図中の矢印方向に付勢しており、このときロック体14は、当該ロック体14の移動位置の最上位置に停留している。尚、コイル部19cは、拘束されていない。
このようにして錠カム13とロック体14間の動きが仮止めされている場合には、例えば何らかの原因で衝撃を受けてもロック体14が上記矢印方向と反対方向に移動するようなことはない。
【0016】
また、錠カム13とケース本体4間を離脱可能なように仮止めし、間接的に錠カム13とロック体14間を仮止めしたものは、錠カム13に対しては、そのアーム13cの上記延出側先端の外周端面上に、小円筒軸13c1の中心軸に平行をなし、矩形状の板部材21aに円筒部材21bが添設されるとともに、円筒部材21bの両端が板部材21aから突出している張出片21を設け、ケース本体4に対しては、上記円筒部材21bに対応して当該ケース本体4の所定位置に貫通穴22を設け、錠カム13をロック体14に配設する際に、張出片21の一部を貫通穴22に嵌挿させて両者間を仮止めして、間接的に錠カム13とロック体14間を仮止めする。このように仮止めされた錠カム13とロック体14は、上記と同様な態様でケース本体4に配設される。この場合、錠カム13とロック体14間は間接的にではあるが仮止めされているために、例えば何らかの原因で衝撃を受けてもロック体14が上記矢印方向と反対方向に移動するようなことはない。
【0017】
本扉錠1及びこれを組み込んだ取付金具3の動作について説明する。
最初に、本扉錠1が使用されないときの取付金具3の動作について図1及び3を参照して簡単に説明する。このときは、錠カム13とロック体14間は仮止めされ、ロック体14は、その移動位置の最上位置に停留している。
レバーハンドルが操作されていないときには、取付金具3は、図1の状態にある。即ち、レバーハンドルに連動するカム体5は、メインスプリング7の付勢力を受けてブロック6に当接するとともに、板部材12の短板12bに当接し、ラッチ体10は、ラッチ体スプリング11の付勢力を受けてケース本体4から突出している。しかるに、レバーハンドルが所定方向に回転操作されると、取付金具3は、図3の状態に移行する。即ち、レバーハンドルに連動するカム体5は、メインスプリング7、及びラッチ体スプリング11の付勢力に抗してラッチ体10を同図中の矢印方向に移動させ、ケース本体4内に没入移動させる。レバーハンドルの回転操作を解放すると、図3の状態が図1の状態に移行することはもちろんである。
本扉錠1は、上述のように使用されないときはもとより、扉錠無しタイプの扉に当該取付金具3を取り付けても、錠カム13とロック体14間が直接或いは間接的に仮止めされているために、ロック体14は、その移動位置の最上位置に停留しており、レバーハンドルの回転操作によりラッチ体10をケース本体4内に没入移動させることに支障は生ぜず、扉錠無しタイプの扉に流用できる。
【0018】
次に、本扉錠1が使用されたときの取付金具3の動作について図1,2及び4を参照して説明する。尚、図4では、錠カム13とロック体14間を離脱可能なように仮止めさせたものの場合と、錠カム13とケース本体4間を離脱可能なように仮止めし、間接的に錠カム13とロック体14間を仮止めしたものの場合との両方での動作がまとめて描かれている。
まず、本扉錠1において、錠カム13とロック体14間を離脱可能なように仮止めさせたものの場合について説明する。
錠カム13とロック体14間が仮止めされているために(図1の状態)、最初の使用に際しては、サムターンに対しコイルバネ19に抗する力に下記破断に要する力を加味した力を加えて時計方向に回転すると、錠カム13は、張出片15の板部材15aとの付根のところで破断してロック体14から離脱するようになるために、サムターンに連動する錠カム13の回転に伴なってロック体14は、ガイド板17,18に案内されて下方向に移動し、錠カム13が時計方向にほぼ90゜回転したところで当該ロック体14の移動位置の最下位置に達する(図4の状態)。このとき、レバーハンドルは、回転操作されても、カム体5のアーム5c先端がロック体14の底板14b1に当接してロックされる。
ところで、上記破断したとき、張出片15は、ロック体14の溝16a及びスリット16bに嵌挿されたままでここから脱落することはないので、不具合が生ずることはない。
【0019】
同様にして、錠カム13とケース本体4間を離脱可能なように仮止めし、間接的に錠カム13とロック体14間を仮止めしたものの場合について説明する。
この場合は、錠カム13とロック体14間が間接的に仮止めされているものの、最初の使用に際しては、サムターンに対しコイルバネ19に抗する力に下記破断に要する力を加味した力を加えて時計方向に回転する。すると、錠カム13は、張出片21の円筒部材21bとの付根のところで破断してロック体14から離脱するようになり、上述したのと同様に、ロック体14が最下位置に達したところでは、レバーハンドルは、回転操作されても、カム体5のアーム5c先端がロック体14の底板14b1に当接してロックされる。
ところで、上記破断したとき、円筒部材21bは、ケース本体4の貫通穴22に嵌挿されたままで当該貫通穴22から脱落することはないので、上記同様に、不具合が生ずることはない。
【0020】
次に、本発明の第2の実施の形態に係る扉錠を図5,6を参照して説明する。
図5は、本扉錠30が組み込まれた取付金具31を示しているが、この取付金具31は、上記第1の実施の形態に係る取付金具3においてその扉錠1を扉錠30で置き換えて構成されるものである(これに伴なって、コイルバネ19が圧縮バネ36等に置き換えられている)。したがって、以下では、扉錠30に関係するところのみ説明する。
本扉錠30は、扉錠1の錠カム13を錠スライダ(可動片)32に(図6参照)、また、そのロック体14をロック体33に置き換えたものである。尚、錠スライダ32は、錠カム13の機能に加え、上記サムターンの機能を備えるものとなっている。
【0021】
錠スライダ32は、図6に示すように、細長矩形状の角棒32a及び略3角柱状の摘み32b並びにこれら角棒32aと摘み32bとの間に挟持される平板状のブラケット32cで構成される。
一方、ロック体33は、同図に示すような略直方体形状をなし、この形状の上面の略中央にU溝が、また、その一方側面33aの下方に設けられた切欠き部から他方側面33bに連なるところに、上記ロック体14の底板14b1に相当する突状部33cが形成されるとともに、この突状部33cが形成されたところで、その他方側面33b寄りの下方に、上記ロック体14の矩形状溝14b2と同一の矩形状溝33c1が設けられている。そして、直方体形状の略中央で、上記U溝の真下方に挿通孔33dが穿設されており、この挿通孔33dに錠スライダ32の角棒32aが挿通される。
【0022】
このような錠スライダ32とロック体33に対し、両者間の動きを仮止めする形態として、本実施の形態では、ロック体33とケース本体4間を離脱可能なように仮止めし、間接的に錠スライダ32とロック体33間を仮止めしたものが例示されている。即ち、ケース本体4の適宜なところ、本実施の形態では、ケース本体4の側板4cに、下記張出片34に対応した形状の小孔4c1を設ける一方(図5参照)、ロック体33に対しては、上記小孔4c1の形状に対応させて、当該ロック体33の他方側面33bに矩形状の板部材34aに円筒部材34bが添設されたような張出片34を設け、この張出片34が小孔4c1に嵌挿されるようにした仮止め態様を採っている。このようにして仮止めされた錠スライダ32とロック体33は、上述のように、錠スライダ32の角棒32aがロック体33の挿通孔33dに挿通される一方、ロック体33の一方側面33aに設けられた二つの凹溝33a1,33a2のうちの凹溝33a1に球状部材35が係止される。かかる球状部材35は、ロック体33の側面33aに垂設する態様で配設された圧縮バネ36の付勢力により、ロック体33の側面33bをケース本体4の側板4cに押し当てる。このとき、ロック体33の矩形状溝33c1には上記ガイド板18が緩嵌されている。尚、37は、圧縮バネ36の座屈などを防止するために、当該圧縮バネ36に沿ってケース本体4に立設された一対の案内板である。
このようにして錠スライダ32とロック体33間の動きが仮止めされている場合には、例えば何らかの原因で衝撃を受けてもロック体33が図5中の下方向に移動するようなことはない。
【0023】
本扉錠30及びこれを組み込んだ取付金具31の動作について説明する。
本扉錠30が使用されないときの取付金具31の動作については、上記取付金具3における場合と同様であるので、その説明は割愛するが、本扉錠30が使用されないときはもとより、扉錠無しタイプの扉に当該取付金具31を取り付けても、錠スライダ32とロック体33間が仮止めされているために、レバーハンドルの回転操作によりラッチ体10をケース本体4内に没入移動させることに支障は生ぜず、扉錠無しタイプの扉に流用できることは、上記取付金具3における場合と同様である。
【0024】
本扉錠30が使用されたときの取付金具31の動作について図5を参照して説明する。
最初の使用に際しては、錠スライダ32に対し、圧縮バネ36の付勢力を受けた球状部材35が凹溝33a1から脱することができる程の力に下記破断に要する力を加味した力を下方向に加えると、ロック体33は、張出片34の板部材34aとの付根のところで破断してケース本体4から離脱するようになり同図中の下方向に移動し、凹溝33a2に球状部材35が係止したところでは、レバーハンドルは、回転操作されても、カム体5のアーム5c先端がロック体33の突状部33cに当接してロックされる。
ところで、上記破断したとき、張出片34は、側板4cの小孔4c1に嵌挿されたままで当該小孔4c1から脱落することはないので、上記同様に、不具合が生ずることはない。
【0025】
尚、本発明は、例えば扉錠にロックバネを有しないもので、特開平9−250259号公報に開示の扉錠のように、ハンドル取付座にサムターンの回動を保持する機構の扉錠やバネが設けられている扉錠にあっては一層効果を発揮する。
【0026】
【発明の効果】
本発明の扉錠によれば、移送時や施工時などの際に、ハンドルがロック状態にならないので利便性に優れ、また、扉錠付きタイプと扉錠無しタイプとに共用できるので使い勝手が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る扉錠が組み込まれた取付金具内の構成図である。
【図2】図1の扉錠の分解斜視図である。
【図3】図1の取付金具の、扉錠の未使用時での動作説明図である。
【図4】図1の取付金具の、扉錠の使用時での動作説明図である。
【図5】第2の実施の形態に係る扉錠が組み込まれた取付金具内の構成図である。
【図6】図5の扉錠の分解斜視図である。
【符号の説明】
1,30 扉錠
2 扉
4 ケース本体(ケース)
4c1 小孔
13 錠カム(可動片)
14,33 ロック体
15,21,34 張出片
15a,21a,34a 板部材
15b,21b,34b 円筒部材
16a 溝
16b スリット
22 貫通穴
32 錠スライダ(可動片)
Claims (2)
- ロック体と可動片間の動きが仮止めされた扉錠であって、前記ロック体は、前記可動片の操作に伴なって当該可動片との前記仮止めが解放され、扉のハンドルをロックする方向に移動可能になることを特徴とする扉錠。
- 前記ロック体と可動片間を離脱可能に仮止めしてなるもの、又は前記ロック体とケース間若しくは可動片とケース間を離脱可能に仮止めして前記ロック体と可動片間を間接的に仮止めしてなるものであることを特徴とする請求項1に記載の扉錠。
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