JP2001115721A - 引戸用ガードアーム錠 - Google Patents

引戸用ガードアーム錠

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JP2001115721A
JP2001115721A JP29259099A JP29259099A JP2001115721A JP 2001115721 A JP2001115721 A JP 2001115721A JP 29259099 A JP29259099 A JP 29259099A JP 29259099 A JP29259099 A JP 29259099A JP 2001115721 A JP2001115721 A JP 2001115721A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 引戸で構成される開閉体に、来訪者の確認な
どを行うために、その開放状態を所定幅までに規制する
引戸用ガードアーム錠を提供する。 【解決手段】 引戸2側に固定される錠箱7に回動自在
に取り付けられるサムターン11と、これに連動連結
し、錠箱7内に回動自在に支持され、錠箱7より進退す
るカマ10とから成り、戸枠3沿って穿設される長穴2
2と、長穴22に沿い、かつ、枢着され摺動自在な案内
軸27を一端に備え、他端に係止部28が突設されるア
ーム26とにより構成され、引戸2の閉鎖状態におい
て、サムターン11の操作により回動するカマ10が、
アーム26の他端の係止部28と係合し、係合状態にお
いて引戸2の開放動作が行われると、アーム26他端が
引戸2に牽引され、案内軸27が長穴22に沿って摺動
するとともに、アーム26が戸枠3側より進出すること
を特徴とする引戸用ガードアーム錠を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、引戸に対し一定幅
までの限られた間隔を開閉自在とする引戸用ガードアー
ム錠に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に住宅などの建物の玄関に配設され
る開閉体は、一側に蝶番を介して設けられる所謂扉が設
けられる。この扉には、扉を所定幅以上開放する事を不
能とする構造であるドアチェーンが設けられ、来訪者の
確認など、防犯を目的として使用されている。
【0003】このドアチェーンは、戸枠と扉の端部とを
チェーンにて連結する構造であり、このチェーンの長さ
まで扉の開放を可能とする。すなわち、このチェーンの
長さにて扉の開放を所定幅までとし、それ以上の開放を
規制するようになっている。
【0004】また、扉を閉鎖した状態で、連結状態の解
除を可能とする構造とされ、扉の外部からは、操作不可
能となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、住宅な
どの建物においては、出入口における閉鎖を行う開閉体
が、上記のような扉で構成されるものとは限らず、引戸
にて構成されるものもあり、この引戸に対しても上記の
ような、開放を所定の幅までに規制する構造を備えるこ
とが望まれていた。
【0006】そこで本発明は、上記問題点を解消するた
めに、引戸で構成される開閉体に、所定の幅までの開放
を可能とし、来訪者の確認などを行うために、その開放
状態を所定幅までに規制することが可能となる引戸用ガ
ードアーム錠を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】次に、上記の課題を解決
するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照し
て説明する。この発明の引戸用ガードアーム錠1は、引
戸2側に配設される施錠手段4と、戸枠3側に設けられ
るアーム機構5とを備え、前記施錠手段4は、引戸2の
戸枠3と対向する端部に配設される錠箱7に回動自在に
取り付けられるサムターン11と、該サムターン11に
連動連結されるとともに、前記錠箱7内に回動自在に支
持され、前記錠箱7及び前記端部の前端面2aより進退
するカマ10とから成り、前記アーム機構5は、前記戸
枠3の長手方向に沿って穿設される長尺な長穴22と、
該長穴22に枢着されるとともに該長穴22に沿って摺
動自在な案内軸27を一端に備え、引戸2の移動方向と
略直交する方向に突出する係止部28が他端に突設され
るアーム26とにより構成され、前記引戸2の閉鎖状態
において、前記サムターン11の操作により回動する前
記カマ10が、前記アーム26の他端の係止部28と互
いに係合し、該係合状態において引戸2の開放動作が行
われる際には、前記アーム26他端が引戸2に牽引さ
れ、前記アーム26一端の案内軸27が前記長穴22に
沿って摺動するとともに、前記アーム26が戸枠3側よ
り進出することを特徴としている。
【0008】なお、前記アーム26と前記戸枠3とにわ
たって連結され、前記アーム26を前記戸枠3に近接さ
せ、該戸枠3に前記アーム26を沿わせる付勢力を有す
る付勢手段25を備えた構成としてもよい。
【0009】また、前記サムターン11の操作により前
記カマ10と前記アーム26とが係合した状態におい
て、前記錠箱7より進出した前記カマ10と対向して前
記アーム26他端を挟むように前記錠箱7の前端面7d
に沿って延出形成される抜止板30を具備する構成とし
てもよい。
【0010】この引戸用ガードアーム錠1によれば、ア
ーム26一端の案内軸27が戸枠3側に枢着されている
ため、カマ10とアーム26他端の係止部28とが係合
状態となる係合状態において、引戸2の開放動作を行う
と、アーム26が架け渡される幅以上の引戸2の開放を
規制させることが可能となり、防犯上の問題を解決しな
がらも、来訪者の確認などが可能になる。
【0011】また、アーム26一端に付勢手段25を具
備することにより、アーム26とカマ10とが係合して
いない状態においては、アーム26が付勢手段25によ
り戸枠3側に収容されるように付勢され、このアーム2
6が突出などを起こして邪魔になることがない。
【0012】また、カマ10と対向して抜止板12を具
備することにより、抜止板12は引戸2側から進出した
カマ10に向き合うように位置することから、確実にカ
マ10と抜止板30とでアーム26を保持し係合状態を
維持することができ、容易に解除されないという効果が
得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る引戸用ガード
アーム錠1の実施の形態を図面を参照して詳細に説明す
る。
【0014】図1は本発明による引戸用ガードアーム錠
1の実施の形態を示す正面図、図2は図1の施錠手段4
の左側面図である。
【0015】まず、本発明による引戸用ガードアーム錠
1は、引戸2側に固定される施錠手段4と、戸枠3側に
固定されるアーム機構5とから構成されている。
【0016】施錠手段4は、図1及び図2に示すよう
に、錠箱ユニット6と、サムターン11と、支持軸9
と、カマ10と、抜止板12とで概略構成されている。
【0017】錠箱ユニット6は、戸枠と対向する引戸の
前端面2aに埋設されており、錠箱7と、外フレーム8
とで構成されている。
【0018】錠箱7は、略方形箱状に形成されるととも
に図1中左側面に矩形状の開口部7aが形成されてい
る。また、錠箱7の開口部7aには、図2に示すよう
に、後述するサムターン11の支持軸9などの錠箱7内
部を隠す遮蔽片7cが設けられている。外フレーム8
は、錠箱正面7bに設けられ、中央に所定の深さの凹部
8aを有し、開口面8b縁部に沿ってフランジ8cが形
成されて略矩形の受け皿状に形成され、開口面8bを外
側にして設けられている。そして、この外フレーム8の
中央凹部底面8a、及び錠箱正面7bを、引戸2の表裏
面を貫通する軸線である水平方向に貫通して、後述の支
持軸9が回転可能に設けられている。
【0019】なお、この錠箱ユニット6は、図1におけ
る錠箱7左側面の開口部7aが引戸前端面2aに表出
し、フランジ部分8cが引戸2の屋内面に表出されて、
引戸前端面2aに埋設されている。
【0020】サムターン11は、略方形ブロック形状に
形成されており、裏面端部11aに支持軸9が設けら
れ、この支持軸9とで略L字状に形成されている。この
サムターン11は、前述の外フレーム中央凹部8a内に
設けられている。そして、支持軸9が、前述の外フレー
ム8及び錠箱正面7bを貫通して錠箱7内にて支持され
て取り付けられ、これによりサムターン11は外フレー
ム中央凹部8a内にて裏面端部11aを支点に回動可能
となっている。なお、サムターン11の厚さは前述の外
フレーム中央凹部8aの深さより短尺なものとすること
が好ましい。
【0021】また、錠箱7内には不図示の規制手段が設
けてあり、この規制手段によりサムターン11の回動を
所定の角度、例えば100°の範囲内に規制している。
【0022】カマ10は、支持軸9に、例えば一体成形
にて形成され、この支持軸9の中途部分に、支持軸9の
軸線方向に直交する方向に延出するフランジ状の円板形
状とされているとともに、周縁が板面に対して直交し、
係合片10aが折曲形成され断面略L字状に形成されて
いる。なお、この円板状に形成されるカマ10の中心軸
線と支持軸9の軸心とは偏心しており、支持軸9の軸心
に対し、カマ10の中心軸線が、支持軸9に対するサム
ターン11の延出方向とは逆の方向にズレて位置するよ
うに設定され構成されている。
【0023】抜止板12は、長尺板状の取付部12aと
保持部12bとが互いに直交して略L字状に形成される
部材である。取付部12aは、長手方向中途に矩形状の
切欠が形成され、この切欠が前記錠箱7の開口部7aに
位置するように、錠箱の側面7dに固定される。また、
保持部12bは、進出したカマ10と対向する(図7b
参照)。
【0024】次に、アーム機構5について説明する。図
3はアーム機構5の図1における右側面図、図4は図1
におけるA矢視図、図5は図1におけるB矢視断面図で
ある。
【0025】アーム機構5は、図1,図3及び図4に示
すように、ガイド部材20と、アーム26と、付勢手段
としての引張コイルバネ25と、案内支持板30とで概
略構成されている。
【0026】ガイド部材20は、ガイド板21と固定板
23とから構成されている。ガイド板21は、長尺な短
冊状に形成される板部材で、長手方向略中央に長穴22
が穿設されており、上端には取付片21aが形成され、
引張コイルバネ25の一端が取り付けられている。固定
板23はガイド板21の正面に、このガイド板21と直
交するように形成されているとともに、長穴22を避け
るよう略コ字状に形成される板部材で、ガイド板21長
手方向略中央にてガイド板21の正面側に位置してい
る。なお、この固定板23は、図4に示すように、支持
板24と共に戸枠3を挟持して固定されている。
【0027】アーム26は、長尺な短冊状板材で、上端
部に案内軸27が設けられ、下端部に係止部28が設け
られている。案内軸27は、アーム26の板面に対して
軸線方向が垂直となり、一方の板面側に設けられる。こ
の案内軸27は、ガイド板21の長穴22に枢着され、
この長穴22に沿って摺動可能となっている。また、こ
の案内軸27はアーム26背面にて引張コイルバネ25
の他端と連結されており、すなわち、この引張コイルバ
ネ25を介してガイド板21の上端に連結されるように
なっている。係止部28は、アーム26の板面に対して
軸線方向が垂直となり一方の板面側に設けられる。この
係止部28は、略円柱軸状の部材である。そして、この
係止部は、引戸2閉状態時にサムターン11の操作によ
って前述のカマ10と係合するようになっている。な
お、このアーム26は、幅方向中央に長手方向に渡り、
連続して厚み方向に略畦状に凹凸加工が施され、剛性を
高めている。また、図1に示すように、このアーム26
は引張コイルバネ25により吊設されており、通常は、
引張コイルバネ25の付勢力により長穴22上端に案内
軸27が牽引されている。
【0028】案内支持板30は、図1及び図5に示すよ
うに、板材に曲げ加工を施し得られる部材で、戸枠3に
固定される固定部31と、固定部31に対して直交する
方向に折曲される略U字状の案内部32とから構成さ
れ、略√字状をなしている。この案内支持板30は、ガ
イド部材20の下方に固定部31が戸枠3に固定され
る。なお、案内部32は戸枠3内に位置する。
【0029】次に、上記のように構成される引戸用ガー
ドアーム錠1の動作を図6乃至図8に基づき説明する。
【0030】はじめに、通常の状態、すなわち、引戸2
を開閉操作する際においては、アーム機構5のアーム2
6は、図1に示すように、引張コイルバネ25により上
方に牽引され、案内軸27が長穴22の上端に位置し、
アーム26の下方が案内支持板30に支持され、戸枠3
に沿って略垂直な状態となっている。また、引戸2のサ
ムターン11は、図1の実線で示される位置とされ、こ
の図1及び図7(a)に示すように、カマ10が錠箱7
内に後退し、引戸2の前端面2aより突出していない状
態となっている。
【0031】まず、この状態において、引戸2を閉鎖
し、引戸2の前端面2aを戸枠3と対向させ接した状態
とする。次に、屋内側となるサムターン11を、操作者
が回動させる。なお本実施の形態では図1中反時計回り
に回動させる。
【0032】サムターン11が回動すると、図6(a)
に示すように、支持軸9を介してカマ10が回動して錠
箱7より進出するとともに、引戸2の前端面2aより進
出する。さらにサムターン11を回動させると、図6
(b)に示すように、カマ10の揺動端がアーム26の
係止部28にかかり、かつ、カマ10が支持軸9に偏心
して設けられていることから、この係止部28を錠箱7
側に引き寄せる。このとき、アーム26は、戸枠3の端
面に対してやや斜めになる。
【0033】そして、サムターン11の回動が、規制さ
れる位置まで行われると、カマ10と係合部28は互い
に係合状態となりロック状態となる。なお、このロック
状態においては、図7(b)に示すように、アーム26
の下端がカマ10と抜止板12とに引戸2の表裏方向か
ら挟まれる位置となり、そして、カマ10の係合片10
aとで、このアーム26の下端は係合状態が維持される
こととなり、カマ10の係合片10aとアーム26の係
止部28との係合状態が容易に解除されないようになっ
ている。
【0034】このロック状態において、例えば引戸2の
外部より来訪者が訪れ、室内側の操作者が来訪者の確認
を行う場合には、引戸2の開放操作を行う。
【0035】引戸2が開放操作されると、上記したよう
に、アーム26がカマ10に係合されているロック状態
となっていることから、引戸2の開放移動に伴い、アー
ム26が案内軸27を中心として回動を始めるととも
に、アーム26は引戸2に牽引されて、ガイド部材20
の長穴22に沿って下方に摺動する。
【0036】このとき、アーム26の上端に連結された
引張コイルバネ25は、その牽引により伸長され、すな
わち、アーム26を上方に吊り上げている引張力に抗し
てアーム26の上端の案内軸27は下方に移動されるこ
ととなる。
【0037】そして、引戸2の開放が進むと、アーム2
6は上端を戸枠3側の長穴22に支持され、下端を引戸
2側のカマ10に係合されていることから、傾斜した状
態になり、図8に示すように、アーム26の下端の案内
軸27が長穴22の下端に到達すると、その位置で引戸
2の開放は、所定幅にて、すなわちアーム26の長さで
規制される。なお、このアーム26による所定幅は、人
の手のみが通る程度とされている。
【0038】また、引戸2を閉鎖する際には、上記し
た、ロック状態で、かつ、引戸2が所定幅開放された状
態において、引戸2を閉鎖方向に動かすことで、カマ1
0と係合状態にあるアーム26の係止部28が施錠手段
4に押される動作となり、アーム26下端が戸枠3方向
に移動する。そして、アーム26上端の案内軸27は長
穴22に沿って上方に摺動するとともに、引張コイルバ
ネ25の牽引力に案内され、アーム26は案内軸27を
中心に戸枠3方向に回転、すなわち斜めの状態から垂直
な状態へと動作する。
【0039】その後、アーム26の案内軸28が長穴2
2の上端に達すると、図6(b)に示される、引戸2閉
鎖状態となり、サムターン11を上記ロック状態とは逆
方向、すなわち図6(b)中時計回り方向に回すこと
で、カマ10が錠箱7内に後退し、ロック状態が解除さ
れる。また、開放されたアーム26下端側は、引張コイ
ルバネ25の牽引力などによって案内支持板30に支持
されて略垂直な状態である初期の状態に戻ることとな
る。
【0040】従って、このように構成された引戸用ガー
ドアーム錠1では、アーム26上端の案内軸27がガイ
ド部材20を介して戸枠側3に枢着されていることか
ら、カマ10とアーム26下端の係止部28とが係合状
態となるロック状態において、引戸2の開放動作を行っ
ても、アーム26の長さで設定される幅までの引戸2の
開放となり、すなわち引戸2の開放幅を規制することと
なる。
【0041】また、ガイド部材20上端とアーム26上
端とに引張コイルバネ25を張架していることから、ロ
ック状態における引戸2の開放状態から、閉鎖動作を行
う場合に、アーム26上端が引張コイルバネ25に引き
上げられ、アーム26を円滑に垂直な初期の状態、すな
わち戸枠3に収容される状態に復帰させることが出来
る。
【0042】さらに、カマ10の側方に抜止板12を対
向するように取り付けたことにより、ロック状態におい
て、カマ10と係止部28との係合が容易に解除される
のを防ぐことが可能となる。また、ロック状態におい
て、引戸2を手で開くだけで、人が通ることのできない
開放空間をロック状態を保持したまま設定できることか
ら、防犯上の問題を解決しながらも、換気や採風などの
機能を引戸2部分に付加することが可能となる。
【0043】なお、上述した本実施の形態では、サムタ
ーン11の厚さを外フレーム8の中央凹部8aの深さよ
り短尺なものとしたので、使用者及び通行者が引掛かる
ことがなく安全であり、また、アーム26の長手方向に
渡って凹凸加工を形成した構造としたことにより、長尺
なアーム26の剛性が高められ、より防犯性能を高くす
ることが可能となる。
【0044】また、上述した実施の形態では、アーム2
6下端の係止部28を、アーム26の一方の板面側に設
け、この係止部28に断面略L字状に形成されるカマ1
0が係合し、このカマ10と抜止板12とで、アーム2
6を挟むように保持する構造とされる施錠手段の例につ
いて述べたが、この施錠手段はこれに限定されることは
ない。例えば、アーム26下端の係止部28を、アーム
の下端における両面に突出する構成とし、これら両係止
部に係合する一対のフック状で、略フォーク状に形成さ
れるカマを備える構成としてもよい。すなわち、サムタ
ーン11に連動連結される一対のカマが、サムターン1
1の回動操作にて進退し、このサムターン11の操作に
て進出する一対のカマが、両係止部に係合し、かつ一対
のカマ間にある間隙部分にアーム26が挟持状態となる
構造としてもよい。これによれば、一対のカマが係止部
に係合してロック状態となり、かつ両カマ間に位置する
アーム26により引戸の表裏方向へのロック状態の解除
を防止できる。
【0045】さらに、上述した実施の形態では、係止部
28とカマとの係合について、係止部28に対しカマが
回動して単に互いに係合状態となる例について述べた
が、図9(a)に示すように、カマ50に、上述した実
施の形態と同様に係合片50aを設けるとともに、この
係合片50aの先端部分に、軸心方向(支持軸9の方
向)に突出する突片50bを設け、図9(b)に示すよ
うに、カマ50を係止部28に係合させる際、及び係止
部28からカマ50を離脱させ係合を解除させる際に、
係止部28に対して前記突片50bが衝合するととも
に、この突片50bを乗り越えるような構造とし、カマ
50と係止部28との係合及び解除の操作の際にやや抵
抗を持たせた構成としてもよい。この突片50bを備え
る構成とすれば、上記したカマ50を係止部28に係合
させる際や、その係合状態を解除する際に、サムターン
11を回動操作する操作者に操作感を与えることが可能
となり、また、この突片50bが係止部28とカマ50
との係合における抜け止めとして機能を持つことから、
係合状態が容易に解かれることがなくなる。
【0046】なお、上述した実施の形態では引戸の構造
について、特に説明をしていないが、ここでいう引戸と
は、サッシや一枚板状のものなど特に限定されるもので
はなく、例えばサッシの場合は、サッシ枠に施錠手段4
を設けることとなる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明による請求項
1の引戸用ガードアーム錠では、アーム一端の案内軸が
戸枠側に枢着されているため、カマとアーム他端の係止
部との係合状態において、引戸の開放動作を行うと、ア
ームが架け渡される幅以上の引戸の開放を規制させるこ
とが可能となる。
【0048】また、この構成によれば、カマとアーム他
端の係止部との係合状態において、引戸を開放させる事
で、人が通ることのできない所定幅の限られた開放空間
を、係合状態を保持したまま設定できることから、防犯
上の問題を解決しながらも、来訪者の確認などが可能に
なる。さらに、換気や採風などの機能を引戸2部分に付
加することが可能となる。
【0049】また、請求項2の引戸用ガードアーム錠で
は、アーム一端に付勢手段を具備したので、アームとカ
マとが係合していない状態においては、アームが付勢手
段により戸枠側に収容されるように付勢され、引戸を全
開した際などに、このアームが突出などを起こして邪魔
になることがない。
【0050】さらに、請求項3の引戸用ガードアーム錠
では、カマと対向して抜止板を具備したので、抜止板は
引戸側から進出したカマに向き合うように位置すること
から、確実にカマと抜止板とでアームを保持し係合状態
を維持することができ、容易に解除されないという効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による引戸用ガードアーム錠の正面図
【図2】同引戸用ガードアーム錠における施錠手段の左
側面図
【図3】同引戸用ガードアーム錠におけるアーム機構の
右側面図
【図4】図1におけるA矢視図
【図5】図1におけるB矢視図
【図6】(a)施錠手段とアーム機構との係合動作を示
す正面図 (b)施錠手段とアーム機構との係合動作を示す正面図
【図7】(a)図1におけるC矢視図 (b)図6(b)におけるD矢視図
【図8】ロック状態において引戸を開放した状態を示す
正面図
【図9】(a)他の実施の形態による係合動作を示す拡
大正面図 (b)他の実施の形態による係合動作を示す拡大正面図
【符号の説明】
1…引戸用ガードアーム 2…引戸 3…戸枠 4…施錠手段 5…アーム機構 7…錠箱 7d…錠箱前端面(錠箱側面) 10…カマ 11…サムターン 12…抜止板 22…長穴 25…付勢手段(引張コイルバネ) 26…アーム 27…案内軸 28…係止部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 引戸側に配設される施錠手段と、戸枠側
    に設けられるアーム機構とを備え、 前記施錠手段は、引戸の戸枠と対向する端部に配設され
    る錠箱に回動自在に取り付けられるサムターンと、 該サムターンに連動連結されるとともに、前記錠箱内に
    回動自在に支持され、前記錠箱及び前記端部の前端面よ
    り進退するカマとから成り、 前記アーム機構は、前記戸枠の長手方向に沿って穿設さ
    れる長尺な長穴と、 該長穴に枢着されるとともに該長穴に沿って摺動自在な
    案内軸を一端に備え、引戸の移動方向と略直交する方向
    に突出する係止部が他端に突設されるアームとにより構
    成され、 前記引戸の閉鎖状態において、前記サムターンの操作に
    より回動する前記カマが、前記アームの他端の係止部と
    互いに係合し、 該係合状態において引戸の開放動作が行われる際には、
    前記アーム他端が引戸に牽引され、前記アーム一端の案
    内軸が前記長穴に沿って摺動するとともに、前記アーム
    が戸枠側より進出することを特徴とする引戸用ガードア
    ーム錠。
  2. 【請求項2】 前記アームと前記戸枠とにわたって連結
    され、前記アームを前記戸枠に近接させ、該戸枠に前記
    アームを沿わせる付勢力を有する付勢手段を備えたこと
    を特徴とする請求項1記載の引戸用ガードアーム錠。
  3. 【請求項3】 前記サムターンの操作により前記カマと
    前記アームとが係合した状態において、前記錠箱より進
    出した前記カマと対向して前記アーム他端を挟むように
    前記錠箱の前端面に沿って延出形成される抜止板を具備
    することを特徴とする請求項1または2記載の引戸用ガ
    ードアーム錠。
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