JP4284716B2 - シャッター用施錠装置 - Google Patents
シャッター用施錠装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4284716B2 JP4284716B2 JP20060598A JP20060598A JP4284716B2 JP 4284716 B2 JP4284716 B2 JP 4284716B2 JP 20060598 A JP20060598 A JP 20060598A JP 20060598 A JP20060598 A JP 20060598A JP 4284716 B2 JP4284716 B2 JP 4284716B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shutter curtain
- latch member
- shutter
- slide member
- latch
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Operating, Guiding And Securing Of Roll- Type Closing Members (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、住宅の窓部等、建物の開口部に設けられるシャッターの施錠装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
住宅の窓部には、サッシの屋外側にシャッターを備えるものがある。このシャッターは、開口部を挟む対向一対のレールと、各レールに、幅方向両側の縁部を係合して移動し、開口部を開閉するシャッターカーテンとを有する。シャッターカーテンの移動方向の先端部には、シャッターカーテンの幅方向に長尺の幅木が連結されている。この幅木には、窓部を閉鎖した状態のシャッターカーテンを施錠するシャッター用施錠装置が設けられる。
【0003】
施錠装置は、幅木の長手方向の端部からレールに向けて突設するラッチ部材を有する。ラッチ部材は、突出方向に摺動自在となっている。一方、レールの開口部閉鎖側の端部には、ラッチ部材が係止する係止部が設けられている。ラッチ部材は、バネ部材によって、レール側に付勢されている。従って、シャッターカーテンを、窓部の閉鎖位置まで移動させると、バネ部材によって付勢されたラッチ部材の先端がレールの係止部に係合し、シャッターカーテンは閉鎖状態に施錠される。
【0004】
幅木の長手方向の一部の所定位置には、幅木の長手方向に揺動し得る揺動レバーが枢支されている。この揺動レバーにおける枢軸を間におく両端側には、上述のラッチ部材が連結されている。従って、ラッチ部材は、揺動レバーを揺動することにより、幅木の中央側に引き寄せられることになる。これによって、シャッターカーテンは、係止部に係合したラッチ部材の先端が係止部から離反し、施錠が解除されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来のシャッター用施錠装置においては、揺動レバーを幅木の長手方向の一部の所定位置に設けてある。このため、揺動レバーを操作するには、シャッターカーテンの室内側に位置するサッシを揺動レバーが操作できる位置まで開けなければならず、操作勝手が悪いという問題があった。
【0006】
また、係止解除手段が揺動レバーであり、その操作がシャッターカーテンを開放する方向とは異なるため、係止解除操作の後に、そのまま揺動レバーを持ってシャッターカーテンを開放することができず、揺動レバーを操作した手を持ち替えてシャッターカーテンを開放しなければならなかった。
【0007】
そこで本発明は、上記課題を解消するために、シャッターカーテン幅方向の任意の位置で、しかも、手を持ち替えることなく一連の操作で施錠解除、及びシャッターカーテンの開放操作を行うことができるシャッター用施錠装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明による請求項1に記載のシャッター用施錠装置は、開口部を挟む対向一対の各レールに、幅方向両側の縁部を係合して移動自在とされ、前記開口部を開閉するシャッターカーテンと、
該シャッターカーテン側に設けられ、その先端が前記シャッターカーテンの幅方向の端部から前記レールに向けて突出するように進退自在とされたラッチ部材と、
前記レールに設けられ、前記ラッチ部材の突出した先端が係止される係止部と、
前記シャッターカーテン側に設けられているとともに、前記ラッチ部材に係り、突出状態とされた前記ラッチ部材の先端を前記シャッターカーテンの幅方向の端部から後退させる如く作動する係止解除手段と、
前記シャッターカーテンの幅方向に沿って形成され、少なくとも両端が、シャッターカーテンの両端近傍に達する長さとされ、前記シャッターカーテン側に対して摺動自在に設けられて、その摺動によって前記係止解除手段を作動させて前記ラッチ部材における係止部への係止を解除するスライド部材と、
を具備したことを特徴としている。
【0009】
このシャッター用施錠装置では、スライド部材が摺動すると、係止解除手段が従動して、ラッチ部材の係止が解除される。
【0010】
このスライド部材は、シャッターカーテンの幅方向に沿って形成されているため、開口部の幅方向の任意の位置でスライド部材を持って施錠装置の解錠が行えるようになる。また、解錠後、スライド部材を持ったまま、シャッターカーテンを開放方向へ移動できるようになる。
【0011】
本発明の参考例に係るシャッター用施錠装置は、前記ラッチ部材は、シャッターカーテンの幅方向に摺動することにより進退自在とされ、
前記係止解除手段は、前記シャッターカーテンの幅方向に揺動するように前記シャッターカーテン側に枢支されて、前記ラッチ部材の基端を枢着する揺動レバーを有し、
該揺動レバーは、前記ラッチ部材の突出状態を維持する如く付勢する付勢手段によって所定方向に揺動付勢され、
前記スライド部材は、前記付勢手段の付勢力に抗して前記揺動レバーを揺動操作するように摺動自在とされていることを特徴としている。
【0012】
この構成では、スライド部材が摺動することで、揺動レバーが揺動される。そして、揺動レバーが揺動することによって、揺動レバーに連結されたラッチ部材がシャッターカーテンの幅方向の中央部に引き寄せられる。
【0013】
本発明による請求項1に記載のシャッター用施錠装置は、上記の構成において、 前記ラッチ部材は、シャッターカーテンの幅方向の端部からの突出状態を維持する如く付勢手段によって付勢され、前記係止解除手段は、前記シャッターカーテン側に設けられた固定支持部と、前記スライド部材側に設けられた移動支持部と、前記ラッチ部材に連結されるとともに前記固定支持部を介して前記移動支持部にかかるように張架された可撓線体と、を備え、前記スライド部材の摺動で移動支持部が移動されることにより、前記固定支持部を介して前記可撓線体が引張されて、前記ラッチ部材を前記付勢力に抗して後退移動させることを特徴としている。
【0014】
この構成では、スライド部材が摺動されると、スライド部材に設けた移動支持部が同方向に移動する。これにより、移動支持部に張架された可撓線体が、スライド部材の摺動方向に引っ張られ、ラッチ部材がシャッターカーテンの幅方向の中央部に引き寄せられる。
【0015】
参考例に係るシャッター用施錠装置は、請求項1の記載において、前記ラッチ部材は、前記シャッターカーテン側に回動自在に枢支されて、その回動先端を前記シャッターカーテンの幅方向の端部から前記レールに向けて突出するように進退自在とされるとともに、前記係止部に係止される回動位置となるように支持され、
前記係止解除手段は、前記ラッチ部材の回動先端の回動方向をシャッターカーテンの開放方向のみに規制する如く摺動自在とされた規制杆を有し、
前記規制杆には、前記シャッターカーテンの幅方向に沿って設けられて、前記スライド部材の摺動動作を前記規制杆の摺動動作として伝達する伝達機構が連結されており、
前記スライド部材の摺動により、前記ラッチ部材に係る規制を解除させる如く前記規制杆を作動させることを特徴としている。
【0016】
この構成では、スライド部材が摺動されると、規制杆が摺動し、ラッチ部材の回動を自由にして開錠が行われる。また、スライド部材の摺動動作は、シャッターカーテンの幅方向に沿って設けられた伝達機構を介して規制杆に伝達されるので、シャッターカーテンの幅方向の何処の箇所でスライド部材を操作しても規制杆は作動する。
【0017】
また、上記参考例の記載において、前記規制杆は、前記ラッチ部材の回動を規制する位置となる如く付勢手段によって付勢されていることが好ましく。規制杆等の復帰を確実とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るシャッター用施錠装置の第一実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。第一実施の形態は、本願の参考例である。
図1は本発明によるシャッター用施錠装置の第一実施の形態を示す正面図(シャッターの屋内側)、図2は図1におけるA−A断面図、図3は第一実施の形態における幅木の側面図、図4は同幅木の端部の正面図、図5は図2におけるB−B矢視図、図6は同幅木の端部の正面側透視図、図7は第一実施の形態における係止解除手段の側面図、図8は図7におけるC−C矢視図である。
【0019】
図1に示すように、シャッターは、開口部1を挟む対向一対のレール3を有している。一対のレール3には、幅方向両側の縁部を係合し、開口部1を移動するシャッターカーテン5が設けられている。シャッターカーテン5の移動方向の先端部には、シャッターカーテン5の構成部材をなす如く、シャッターカーテン5の幅方向に長尺の幅木7が設けられている。
【0020】
図3に示すように、幅木7は、水平上部9と水平下部11とを、垂直壁部13で連結した略コ字形の基本断面形状に形成されている。水平下部11の屋外側には、断面L字状の水切部15が形成されている。水平上部9の下面には、垂下壁17が形成されている。水平下部11の上面には、レール壁19が突設されている。水平上部9の先端には、断面略C字状の支持レール部21が形成されている。さらに、水平上部9の上面には、シャッターカーテン5との連結部23が突設されている。そして、垂下壁17とレール壁19とを以て、屋内側に開放する凹状の収容部24を形成している。
【0021】
このような構成の幅木7の両端部は、図4に示すように、少なくとも垂下壁17とレール壁19とが除去されている。
また、図5に示すように、幅木7の屋外側の端部には、戸当たり部材25が、ビス27により螺着されている。このビス27は、図6に示すように、垂直壁部13の屋内側の面でナット29に螺合している。
【0022】
幅木7の屋内側の両端部には、樹脂カバー31がビス33により取り付けられている。樹脂カバー31は、垂直壁部13の屋内側の面、及びナット29を覆っている。
【0023】
また、幅木7の収容部24には、幅木7の長手方向(シャッターカーテン5の幅方向)の両端からレール3に向けて突出する左右一対のラッチ部材35が設けられている。ラッチ部材35は、収容部24内で、突出方向に摺動自在となっている。
【0024】
図1に示すように、レール3の開口部閉鎖側の端部には、幅木7から突出したラッチ部材35の先端が係止する係止部(係止穴)37が設けられている。また、幅木7の中央部には、係止解除手段39が固設されている。なお、図1中、幅木7より垂下している部材は、幅木紐38である。
【0025】
係止解除手段39は、図7に示すように、基板部41と、揺動レバー43とを有している。
【0026】
揺動レバー43は、図8に示すように、幅木7の長手方向に直交する方向の回動軸45によって回動自在となるように、その中央部が基板部41に枢支されている。この揺動レバー43の上端は、水平に折り曲げられた折曲部49をなしている。また、基板部41の中央部の上縁には、凹状の切欠部47が形成されており、折曲部49は、この切欠部47に挿入されている。
【0027】
枢軸としての回動軸45を間に置く揺動レバー43の両端側には、左右のラッチ部材35の基端側が枢着されている。また、各ラッチ部材35の基端側と、基板部41側との間には、付勢手段としてのバネ部材51が張架されている。バネ部材51は、ラッチ部材35の先端を、幅木7の端部から突出させる方向に付勢している。
【0028】
従って、揺動レバー43は、ラッチ部材35の基端部を介してバネ部材51によって引っ張られ、図8の時計回り方向に付勢される。時計回りに付勢された揺動レバー43は、折曲部49を切欠部47に当接して、それ以上の回動が規制されている。
【0029】
図1に示すように、幅木7の略中央部には、垂下壁17を除去した切欠部53が形成されている。揺動レバー43の折曲部49は、この切欠部53から屋内側へ突出されている。
【0030】
図2に示すように、幅木7の屋内側には、幅木7の長手方向に沿うスライド部材55が設けられている。スライド部材55は、少なくとも両端が、幅木7の両端にある樹脂カバー31に覆われる長さとされている。スライド部材55の下端には、凹溝57が形成されている。凹溝57は、幅木7のレール壁19の先端に係合されている。また、スライド部材55の上部屋内側には、断面円形状のレール片59が長手方向に沿って突設されている。このレール片59は、幅木7の支持レール部21に係合されている。即ち、スライド部材55は、凹溝57とレール片59を介して、幅木7の長手方向に摺動自在となっている。
【0031】
このスライド部材55は、揺動レバー43の折曲部49を覆っている。スライド部材55の中央部は屋内側に段部56をなし、この段部56に対してリベット61等の固定部材を介して係合板63(図1参照)が固定されている。係合板63は、揺動レバー43の折曲部49に当接されている。つまり、スライド部材55は、図1の右方向に摺動することにより、係合板63が折曲部49を押圧するようになっている。
【0032】
このように構成したシャッター用施錠装置65において、スライド部材55を、図1の右方向に摺動すると、スライド部材55に設けた係合板63が、揺動レバー43の折曲部49を右方向へ押圧する。これにより、揺動レバー43は、バネ部材51の付勢力に抗して、図1の時計回りに回動されることになる。
【0033】
揺動レバー43が図1の時計方向へ回動すると、左右の係合板63は、幅木7の中央部に引き寄せられるように移動し、先端を係止部37から離脱させて、係止部37との係止を解除する。これによって、シャッター用施錠装置65は、解錠されることとなる。
【0034】
ゆえに、第一実施の形態におけるシャッター用施錠装置65によれば、幅木7の長手方向に沿ってスライド部材55を設け、スライド部材55の摺動によって、揺動レバー43を揺動させ、ラッチ部材35の先端と係止部37との係止を解除するようにしたので、開口部1の幅方向の任意の位置でスライド部材55を持って施錠装置の解錠が行えるようになる。
【0035】
また、解錠後、スライド部材55を持ったまま、シャッターカーテン5を開放方向へ移動させることができる。これにより、解錠操作の後、手を持ち替えることなく、片手による一連の操作で、解錠及びシャッターカーテン5の開放を行うことができる。
【0036】
なお、係止解除手段39を作動させるためのスライド部材55の摺動方向は、幅木7の長手方向である図1における右方向としているが、係止解除手段39の構成を左右反転して構成すれば、係止解除手段39を作動させるためのスライド部材55の摺動方向を、幅木7の長手方向である図1における左方向とすることが可能となる。
【0037】
また、係止解除手段39は、幅木7の略中央部に限らず、各ラッチ部材35の間に置いていれば、上述の動作をなすことができる。
【0038】
また、ラッチ部材35は、必ずしも一対でなくてもよく、幅木7の長手方向の少なくとも一方の端部において突出し、その先端がレール3にある係止部37に係止する構成であればよい。
【0039】
以下、本発明に係るシャッター用施錠装置の第二実施の形態を説明する。
図9は本発明によるシャッター用施錠装置の第二実施の形態を示す斜視図(シャッターの屋内側)、図10は第二実施の形態における要部の断面図、図11は同要部の斜視図である。なお、図1乃至図6に示した部材と同一の部材には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0040】
図9に示すように、シャッターカーテン5の構成部材をなす幅木67の屋内側には、幅木67の長手方向(シャッターカーテン5の幅方向)に沿って、板状のスライド部材69が設けられている。スライド部材69の屋内側の面には、水平方向に突出した把手レール71が形成されている。
【0041】
図10に示すように、幅木67の水平上部73および水平下部75には、凹状レール77がそれぞれ形成されている。スライド部材69の上下縁には、断面T字状の係止片79が形成されている。そして、スライド部材69は、上下の係止片79を上下各凹状レール77に係合して幅木67に取り付けられている。つまり、スライド部材69は、幅木67の長手方向に摺動自在となっている。
【0042】
図11に示すように、幅木67の両端には、左右一対のラッチ部材83がそれぞれ設けられている。ラッチ部材83は、幅木67の長手方向に摺動自在となっている。ラッチ部材83には、摺動方向に長い長穴85が穿設されている。長穴85には、幅木67から突設した摺動規制ピン87が挿入されている。また、ラッチ部材83と、幅木67との間には、付勢手段としてのバネ部材89が配置されている。このバネ部材89は、ラッチ部材83を、幅木67の端部から突出する方向に付勢している。
【0043】
各ラッチ部材83の基端には、可撓線体としてのワイヤ91が配設されて各ラッチ部材83を連結している。また、幅木67の略中央部には、ワイヤ91が張架される係止解除手段93が設けられている。
【0044】
係止解除手段93は、幅木67に固定される基板部95に設けられた一対の固定支持部(以下、固定支持車という)97と、スライド部材69に設けられた移動支持部(以下、移動支持車という)99と、一対の補助支持部(以下、補助支持車という)100とからなる。各固定支持車97は、基板部95を介して幅木67に固定され、幅木67の長手方向に沿って並設されている。一方、スライド部材69に設けられた移動支持車99は、各固定支持車97とは並設されず、各固定支持車97の上方あるいは下方(この実施の形態では上方)に配置されている。
【0045】
ワイヤ91は、その中途部分が一対の固定支持車97にかかるとともに、続いて移動支持車99に張架されている。また、それぞれの補助支持車100は、固定支持車97から移動支持車99にかかるワイヤ91を適宜導くように屈曲させている。このように、ワイヤ91は、固定支持車97、移動支持車99および補助支持車100に亘って張架されている。
【0046】
そして、スライド部材69が幅木67の長手方向である図11中右方向(矢印a方向)に摺動されると、移動支持車99も同方向に移動される。これにより、移動支持車99に張架されたワイヤ91の中途部分は、スライド部材69の摺動方向に引っ張られる。
【0047】
このように構成されたシャッター用施錠装置101では、幅木67が連結されたシャッターカーテン5(図11中不図示)が閉鎖され、ラッチ部材83が係止部(図11中不図示)に一致すると、バネ部材89の付勢力により、ラッチ部材83の先端が幅木67の端部から突出する。これにより、ラッチ部材83が係止部と係合し、シャッターカーテン5が施錠される。
【0048】
そして、スライド部材69を幅木67の長手方向である図9の右方へ摺動すると、移動支持車99が同方向へ移動する。従って、一対の固定支持車97の間のワイヤ91の中途部分は、移動支持車99の移動方向(図11中矢印a方向)へ引っ張られる。そして、ワイヤー91の両端部は、一対の固定支持車97を介して中央へ引き寄せられる。これにより、ワイヤ91の両端部にある左右のラッチ部材83は、ワイヤ91を介して幅木67の中央に引き寄せられて、係止部との係止が解除されることになる。
【0049】
ゆえに、第二実施の形態におけるシャッター用施錠装置101によれば、上述した第一実施の形態におけるシャッター用施錠装置65と同様に、シャッターカーテン5の間口方向の任意の位置で施錠を解除することができる。
【0050】
また、解錠後、スライド部材69を持ったまま、シャッターカーテン5を開放方向へ移動させることができる。これにより、解錠操作の後、手を持ち替えることなく、片手による一連の操作で、解錠及びシャッターカーテン5の開放を行うことができる。
【0051】
さらに、ワイヤ91により左右のラッチ部材83を連結するので、長尺のラッチ部材を使用せずに装置を構成することができ、施錠装置を軽量にすることができる。
【0052】
なお、係止解除手段93は、幅木67の略中央部に限らず、各ラッチ部材83の間に配されていれば、上述の動作をなすことができる。
【0053】
また、係止解除手段93を作動させるためのスライド部材69の摺動方向は、幅木67の長手方向である図9あるいは図11における右方向としているが、係止解除手段93の構成を左右反転して構成すれば、係止解除手段93を作動させるためのスライド部材69の摺動方向を、幅木67の長手方向である図9あるいは図11における左方向とすることが可能となる。
【0054】
また、ラッチ部材83は、必ずしも一対でなくてもよく、幅木67の長手方向の少なくとも一方の端部において突出し、その先端がレール3にある係止部37に係止する構成であればよい。この場合、ラッチ部材83に連結しないワイヤ91の端部は、幅木67側に固定されている。
【0055】
また、一対の補助支持車100は、ワイヤ91の中途部分が各固定支持車97を介して移動支持車99に適宜かかり、そのワイヤ91がスライド部材69の摺動による移動支持車99の移動を以て適宜引張される構成であれば、少なくとも一方、あるいは双方がなくてもよい。
【0056】
また、固定支持車97は、一対として説明しているが、この限りでなく、単一で構成されていてもよい。この場合ワイヤ91は、単一の固定支持車97を介して補助支持車100や移動支持車99にかかるように構成されていればよい。
【0057】
さらに、固定支持車97、移動支持車99および補助支持車100は、図示の如く滑車として構成されているが、その構成に限定はなく、ワイヤ91を支持し、且つワイヤ91による引張を阻害しなければ、例えばピン状に形成されていいてもよい。
【0058】
次に、本発明に係るシャッター用施錠装置の第三実施の形態を説明する。
図12は本発明によるシャッター用施錠装置の第三実施の形態の要部を示す断面図、図13は同要部の斜視図である。なお、図1乃至図11に示した部材と同一の部材には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0059】
図12に示すように、シャッターカーテン5の構成部材をなす幅木111の水平上部113および水平下部115には、凹状レール117がそれぞれ形成されている。スライド部材119の上下縁には、断面T字状の係止片79を形成されている。そして、スライド部材119は、上下の係止片79を上下各凹状レール117に係合して幅木111に取り付けられている。また、凹状レール117は、上下方向に余裕をなす間隙121を有している。つまり、スライド部材119は、図12の上下方向に摺動自在になっている。
【0060】
また、幅木111の略中央部には、係止解除手段123を設けられている。
【0061】
図13に示すように、係止解除手段123は、基板部95に設けられた一対の固定支持部(固定支持車)97と、スライド部材119に設けられた移動支持部(移動支持車)99とからなる。固定支持車97は、基板部95を介して幅木111に固定され、幅木111の長手方向に沿って並設されている。一方、スライド部材119に固定された移動支持車99は、固定支持車97の間となる位置に配置されている。
【0062】
ワイヤ91は、その中途部分が一対の固定支持車97にかかるとともに、続いて移動支持車99に張架されている。このように、ワイヤ91は、固定支持車97および移動支持車99に亘って張架されている。
【0063】
そして、スライド部材119がシャッターカーテン5の開閉方向である図13中上方向(矢印b方向)に摺動されると、移動支持車99も同方向に移動される。これにより、ワイヤ91の中途部分は、スライド部材119の摺動方向に引っ張られる。
【0064】
このように構成されたシャッター用施錠装置125では、幅木111が連結されたシャッターカーテン5(図13中不図示)が閉鎖され、ラッチ部材83が係止部(図13中不図示)に一致すると、バネ部材89の付勢力により、ラッチ部材83の先端が幅木111の端部から突出する。これにより、ラッチ部材83が係止部と係合し、シャッターカーテン5が施錠される。
【0065】
そして、スライド部材119をシャッターカーテン5の開閉方向である上方へ摺動すると、移動支持車99が固定支持車97の間を上方向へ移動する。従って、一対の固定支持車97の間のワイヤ91の中途部分は、一対の固定支持車97の支持側から反対側へ屈曲して引っ張られる。そして、ワイヤー91の両端部は、一対の固定支持車97を介して中央へ引き寄せられる。これにより、ワイヤ91の両端部にある左右のラッチ部材83は、ワイヤ91を介して幅木111の中央に引き寄せられて、係止部との係止が解除されることになる。
【0066】
なお、このシャッター用施錠装置125は、係止解除手段123を、少なくとも幅木111の長手方向両端の二箇所以上に設けることで、スライド部材119の両端部、或いは中央部の任意の場所で上方向への摺動が良好に行える。
【0067】
ゆえに、第三実施の形態におけるシャッター用施錠装置125によれば、上述した第一および第二実施の形態におけるシャッター用施錠装置65、101と同様に、シャッターカーテン5の間口方向の任意の位置で施錠を解除することができる。
【0068】
また、解錠操作方向と、シャッターカーテン5の開放操作方向とを同一方向(この例では上方向)としたので、解錠操作の後、片手による一連の操作で、解錠及びシャッターカーテン5の開放を更にスムーズに行うことができる。
【0069】
さらに、ワイヤ91により左右のラッチ部材83を連結するので、長尺のラッチ部材を使用せずに装置を構成することができ、施錠装置を軽量にすることができる。
【0070】
なお、係止解除手段123を作動させるためのスライド部材119の摺動方向は、シャッターカーテン5の開放操作方向である図13における上方向としているが、係止解除手段123の構成を上下反転して構成すれば、係止解除手段123を作動させるためのスライド部材119の摺動方向を、シャッターカーテン5の閉鎖操作方向である図13における下方向とすることが可能となる。
【0071】
また、ラッチ部材83は、必ずしも一対でなくてもよく、幅木111の長手方向の少なくとも一方の端部において突出し、その先端がレール3にある係止部37に係止する構成であればよい。この場合、ラッチ部材83に連結しないワイヤ91の端部は、幅木111側に固定されている。
【0072】
また、固定支持車97は、一対として説明しているが、この限りでなく、単一で構成されていてもよい。この場合、ワイヤ91は、単一の固定支持車97を介して移動支持車99にかかるように構成されていればよい。
【0073】
また、固定支持車97および移動支持車99は、図示の如く滑車として構成されているが、その構成に限定はなく、ワイヤ91を支持し、且つワイヤ91による引張を阻害しなければ、例えばピン状に形成されていてもよい。
【0074】
以下、本発明に係るシャッター用施錠装置の第四実施の形態を説明する。第四実施の形態は、本願の参考例である。
図14(a)は本発明によるシャッター用施錠装置の第四実施の形態を示す正面外観図(シャッターの屋内側)、図14(b)は図14(a)における内部機構(施錠装置)を臨む正面図、図15(a)は図14(a)におけるD−D断面図、図15(b)は図15(a)における動作図、図16(a)〜(c)は動作を示す要部拡大図である。なお、図1乃至図13に示した部材と同一の部材には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0075】
図15に示すように、シャッターカーテン5の構成部材をなす幅木131は、の水平上部133と水平下部135とを、垂直壁部137で連結した略コ字形の基本断面形状に形成されている。水平上部133の下面には、平行して垂下する一対の垂下壁139,139が形成され、これら各垂下壁139と水平上部133とで、下向きに開放する収納レール部141をなしている。
【0076】
このような構成の幅木131の長手方向(シャッターカーテン5の幅方向)の両端部であって、水平上部133と水平下部135と垂直壁部137とで囲まれた収容部24には、図14(b)に示すように、幅木131の長手方向の両端からレール3に向けて突出する左右一対のラッチ部材143が設けられている。ラッチ部材143は、収容部24内で回動自在に枢支され、その回動によって幅木131の端部からくちばし形状の回動先端143aを進退するように構成されている。
【0077】
また、幅木131の両端部近傍には、ラッチ部材143と近接して係止解除手段145が設けられている。係止解除手段145は、図14(b)に示すように、幅木131の収容部24に固設された基板部147を介して幅木131側に配設される規制杆149を有している。なお、上述のラッチ部材143は、規制杆149と共に基板部147に枢支されている。
【0078】
規制杆149は、棒板状に形成され、基板部147に対して幅木131の長手方向に摺動自在に配されている。この規制杆149の一端部149aは、ラッチ部材143に係るように延出され、ラッチ部材143の回動を規制している。
【0079】
具体的には、ラッチ部材143の回動先端143aと略回動対称位置に、当接片151が突設されていて、この当接片151と規制杆149の一端部149aが当接することにより、ラッチ部材143の回動先端143aが上方への回動のみに規制される。この際、ラッチ部材143のくちばし形状の回動先端143aの上面が略水平とされる。また、規制杆149が幅木131の長手方向の中央寄りに摺動すると、規制杆149の一端部149aとラッチ部材143の当接片151との関わりがなくなり、ラッチ部材143の回動が自由となる。(図16(c)参照)
【0080】
なお、ラッチ部材143には、フック部143bが延出形成されている。このフック部143bは、基板部147側に対してバネ部材144を介して支持された移動フック部146に係るように構成されている。そして、上述の如く規制杆149が摺動してラッチ部材143の回動が自由となり、回動先端143aが下方へ回動した際、フック部143bと移動フック部146が係合する。これによりラッチ部材143は、バネ部材144の弾性力によって、規制杆149に規制されていた位置に復帰される。(図16(c)参照)
【0081】
また、図14(a)、図15(a)に示すように、幅木131の屋内側には、幅木131の長手方向に沿うスライド部材153が設けられている。スライド部材153は、板状の折曲によって、断面略ロ字状の手掛け部153aと、幅木131の垂直壁部137に平行となる作動部153bとを有している。そして、手掛け部153aを幅木131における収納レール部141に収納し、作動部153bを以て幅木131の屋内側開放部分を覆う如く配され、上下方向(シャッターカーテン5の開閉方向)に移動自在とされている。
【0082】
さらに、スライド部材153は、規制杆149と連結されている。
図14(b)に示すように、スライド部材153の作動部153bには、支持ピン155が取り付けられている。この支持ピン155は、基板部147に設けられた上下方向(スライド部材153の移動方向)に長手のスリット穴157に支持されている。さらに、支持ピン155には、アーム部材159の一端が枢支されている。一方、規制杆149には、アーム部材159の他端が枢支されている。
【0083】
すなわち、スライド部材153を上方に移動させることにより、支持ピン155がスリット穴157に沿って上方に移動し、これに伴い、アーム部材159を介して規制杆149が幅木131の長手方向の中央寄りに摺動する。このように、スライド部材153と規制杆149とは、リンク機構を介して連結されている。
【0084】
このように構成したシャッター用施錠装置161において、シャッターカーテン5を閉鎖した場合、幅木131はレール3に沿って下降する。そして、図16(a)に示すように、レール3にある係止部37にラッチ部材143の回動先端143aの下面が当接することによって、ラッチ部材143が回動して幅木131側に後退し、係止部37を乗り越える。
【0085】
その後、ラッチ部材143は、図16(b)に示すように、自重によって規制杆149に規制される位置に復帰する。このような状態では、ラッチ部材143の回動先端143aが係止部37の下側に入り、シャッターカーテン5が上方に移動できなくなって、シャッターが施錠される。
【0086】
続いて、図15(b)に示すように、スライド部材153を、上方に摺動すると、上述したように、規制杆149が幅木131の長手方向の中央寄りに移動し、ラッチ部材143の回動が自由となる。そして、図16(c)に示すように、幅木131の上昇に伴い、ラッチ部材143が係止部37を乗り越え、シャッターカーテン5を開放が可能となる(施錠装置161の開錠が完了する。)
この際、ラッチ部材143は、バネ部材144の弾性力によって規制杆149に規制される位置に復帰する。また、スライド部材153は自重で降下し、規制杆149を元の位置に摺動させる。
【0087】
ところで、幅木131の長手方向の両端部に構成された施錠装置161は、互いに伝達機構171を介して連動するように構成されている。
伝達機構171は、図14(b)に示すように、幅木131の長手方向の略中央部分に配設されている。この伝達機構171は、中央部が幅木131側に枢支された回動レバー173を有している。回動レバー173の両端部には、それぞれ補助ロッド175,175が枢着されている。これら補助ロッド175は、回動レバー173を介し、互いに離れる方向に付勢手段としてのバネ部材177によって付勢されている。そして、各補助ロッド175と、施錠装置161の規制杆149とは、連結ロッド179を介して連結されている。
【0088】
このような構成では、幅木131の長手方向の各端部近傍にある一方の規制杆149がスライド部材153の摺動によって作動すると、連動して他方の規制杆149も作動されることとなる。また、スライド部材153の作動を止めた際には、伝達機構171のバネ部材177の付勢力を介して規制杆149を元の規制位置に戻す。
【0089】
ゆえに、第四実施の形態におけるシャッター用施錠装置161によれば、幅木131の長手方向に沿ってシャッターカーテン5の開放方向に摺動するスライド部材153を設け、このスライド部材153の摺動によって、幅木131の長手方向の両端部にある回動自在なラッチ部材143を共に自由にして、係止部37との係止を解除するようにしたので、開口部1の幅方向の任意の位置でスライド部材55を持って施錠装置の解錠が行えるようになる。
【0090】
また、解錠操作方向と、シャッターカーテン5の開放操作方向とを同一方向(この例では上方向)としたので、解錠操作の後、片手による一連の操作で、解錠及びシャッターカーテン5の開放を更にスムーズに行うことができる。
【0091】
なお、係止解除手段161を作動させるためのスライド部材153の摺動方向は、シャッターカーテン5の開放操作方向である図14(a)における上方向としているが、係止解除手段161の構成を上下反転して構成すれば、係止解除手段145を作動させるためのスライド部材153の摺動方向を、シャッターカーテン5の閉鎖操作方向である図14(a)における下方向とすることが可能となる。
【0092】
また、係止解除手段161およびスライド部材153の構成に関し、規制杆149の長さを長く構成し、スライド部材153とのリンク結合を幅木131の中央部寄りに寄せることにより、スライド部材153の長さを幅木131の中央寄りに短尺に構成することができる。
この場合、例えばシャッターの屋内側に左右引き違いの窓障子がある構成で、左右何れかの障子を開けても、どちらからもスライド部材153の操作ができる長さとなるように構成されていることが好ましい。
このように、シャッターカーテン5の幅方向の何れからの操作が可能であり、且つ手操作を行うスライド部材153の長さをシャッターカーテン5の幅方向に対して短尺とすることで、コストを低減することが可能となる。
【0093】
また、ラッチ部材143は、必ずしも一対でなくてもよく、幅木131の長手方向の少なくとも一方の端部において突出し、その先端がレール3にある係止部37に係止する構成であればよい。この場合、幅木131の長手方向の範囲において何れの箇所でも施錠操作を行えるようにするために、他方の端部近傍では、規制杆149、および規制杆149とスライド部材153とを連結するリンク機構を配しておき、他方の端部側でのスライド部材153の摺動動作を、伝達機構171を介して一方の端部にある規制杆149の摺動動作として伝えるように構成される。
【0094】
なお、上述の全ての実施の形態では、シャッター用施錠装置(65、101、125、161)が、シャッターカーテン5の移動方向の先端部にある幅木(7、67、111、131)に配した例を説明したが、この限りでなく、例えば、上述した施錠装置(65、101、125、161)をシャッターカーテン5の中途部分を構成する構成部材に配してもよい。
この場合、シャッターカーテン5の移動方向の先端方向寄りの中途部分、例えば巻取式収納シャッターでは、シャッターカーテン5を巻き取った際の巻き取り径が大きくならない部分(外周部分)等の収納上支障をきたさない位置がより好ましい。
【0095】
また、上述の全ての実施の形態において、シャッターカーテン5は、例えば上記幅木(7、67、111、131)を含み、短冊板状あるいはパネル状のスラット材が複数連結されたもの、または、単一のパネル材等で構成されていてもよく、本実施の形態における施錠装置(65、101、125、161)は、前記シャッターカーテン5の構成部材である幅木(7、67、111、131)、スラット材あるいはパネル材等に設けられていればよい。
【0096】
また、上述した全ての実施の形態において、スライド部材(55、69、119、153)は、係止解除手段(39、93、123、145)およびラッチ部材(35、83、、143)が配されたと同じ構成部材(幅木)に配されていると説明したが、この限りでなく、例えば、スライド部材(55、69、119、153)による動作を係止解除手段(39、93、123、145)に対してワイヤや連結板等によって遠隔で伝達するようにすれば、スライド部材(55、69、119、153)を別の構成部材に配することができる。
【0097】
また、上述した全てのシャッター用施錠装置(65、101、125、161)は、シャッターカーテン5に対して複数の構成部材に設けてもよい。
【0098】
また、上述の全ての実施の形態では、シャッター用施錠装置(65、101、125、161)を備えたシャッターを上下方向に開閉する構成として説明したが、左右方向、水平方向、傾斜方向に開閉する構成であってもよい。
【0099】
また、シャッターの収納様式は、例えば、巻取式、スライド送込み式、折畳み式等、何れの収納様式であってもよい。
【0100】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によるシャッター用施錠装置は、シャッターカーテンの幅方向に沿ってスライド部材を設け、スライド部材の摺動によって、係止解除手段を従動させてラッチ部材の係止を解除させるようにした。このため、開口部の幅方向の任意の位置でスライド部材を持って施錠装置の解錠が行えるようになる。また、解錠後、スライド部材を持ったまま、シャッターカーテンを開放方向へ移動させることができる。これにより、解錠操作の後、手を持ち替えることなく、片手による一連の操作で、解錠及びシャッターカーテンの開放を行うことができるようになる。
【0101】
また、突出付勢されたラッチ部材に可撓線体を連結し、この可撓線体を上記スライド部材の摺動によって引いて、ラッチ部材をシャッターカーテンの幅方向の中央部に引き寄せるように構成しても、上記効果を適宜得ることができる。また、可撓線体の採用により、長尺のラッチ部材を使用せずに、施錠装置を軽量化することができる。
【0102】
また、可撓線体を上記スライド部材によるシャッターカーテンの開閉方向の摺動によって引くようにすれば、上記効果を適宜得ることに加え、特に解錠操作方向と、シャッターカーテンの開放操作方向とを同一方向にできるので、解錠、開放をスムーズに行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の参考例によるシャッター用施錠装置の第一実施の形態を示す正面図(シャッターの屋内側)。
【図2】 図1におけるA−A断面図。
【図3】 第一実施の形態における幅木の側面図。
【図4】 同幅木の端部の正面図。
【図5】 図2におけるB−B矢視図。
【図6】 同幅木の端部の正面側透視図。
【図7】 第一実施の形態における係止解除手段の側面図。
【図8】 図7におけるC−C矢視図。
【図9】 本発明によるシャッター用施錠装置の第二実施の形態を示す斜視図(シャッターの屋内側)。
【図10】 第二実施の形態における要部の断面図。
【図11】 同要部の斜視図。
【図12】 本発明によるシャッター用施錠装置の第三実施の形態の要部を示す断面図。
【図13】 同要部の斜視図。
【図14】 (a)本発明の参考例によるシャッター用施錠装置の第四実施の形態を示す正面外観図(シャッターの屋内側)。
(b)図14(a)における内部機構(施錠装置)を臨む正面図。
【図15】 (a)図14(a)におけるD−D断面図。
(b)図15(a)における動作図。
【図16】 (a)〜(c)動作を示す要部拡大図。
【符号の説明】
1…開口部、3…レール、5…シャッターカーテン、7,67,111,131…幅木(シャッターカーテンの構成部材)、35,83,143…ラッチ部材、37…係止部、39,93,123,145…係止解除手段、43…揺動レバー、51,89,177…バネ部材(付勢手段)、55,69,119,153…スライド部材、65,101,125,161…シャッター用施錠装置、91…ワイヤ(可撓線体)、97…固定支持車(固定支持部)、99…移動支持車(移動支持部)、149…規制杆、171…伝達機構。
Claims (1)
- 開口部を挟む対向一対の各レールに、幅方向両側の縁部を係合して移動自在とされ、前記開口部を開閉するシャッターカーテンと、
該シャッターカーテン側に設けられ、その先端が前記シャッターカーテンの幅方向の端部から前記レールに向けて突出するように進退自在とされたラッチ部材と、
前記レールに設けられ、前記ラッチ部材の突出した先端が係止される係止部と、
前記シャッターカーテン側に設けられているとともに、前記ラッチ部材に係り、突出状態とされた前記ラッチ部材の先端を前記シャッターカーテンの幅方向の端部から後退させる如く作動する係止解除手段と、
前記シャッターカーテンの幅方向に沿って形成され、少なくとも両端が、シャッターカーテンの両端近傍に達する長さとされ、前記シャッターカーテン側に対して摺動自在に設けられて、その摺動によって前記係止解除手段を作動させて前記ラッチ部材における係止部への係止を解除するスライド部材と、を具備し、
前記ラッチ部材は、シャッターカーテンの幅方向の端部からの突出状態を維持する如く付勢手段によって付勢され、
前記係止解除手段は、前記シャッターカーテン側に設けられた固定支持部と、前記スライド部材側に設けられた移動支持部と、前記ラッチ部材に連結されるとともに前記固定支持部を介して前記移動支持部にかかるように張架された可撓線体と、を備え、
前記スライド部材の摺動で移動支持部が移動されることにより、前記固定支持部を介して前記可撓線体が引張されて、前記ラッチ部材を前記付勢力に抗して後退移動させることを特徴とするシャッター用施錠装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20060598A JP4284716B2 (ja) | 1998-07-15 | 1998-07-15 | シャッター用施錠装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20060598A JP4284716B2 (ja) | 1998-07-15 | 1998-07-15 | シャッター用施錠装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000027507A JP2000027507A (ja) | 2000-01-25 |
JP4284716B2 true JP4284716B2 (ja) | 2009-06-24 |
Family
ID=16427156
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20060598A Expired - Fee Related JP4284716B2 (ja) | 1998-07-15 | 1998-07-15 | シャッター用施錠装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4284716B2 (ja) |
Families Citing this family (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3450306B2 (ja) * | 2001-02-06 | 2003-09-22 | 株式会社明工 | シャッター用施錠装置 |
JP4489401B2 (ja) * | 2003-10-03 | 2010-06-23 | アロン化成株式会社 | 簡易便器の肘掛け構造 |
JP4542774B2 (ja) * | 2003-12-22 | 2010-09-15 | Hoya株式会社 | 照明制御装置 |
JP4602092B2 (ja) * | 2005-01-06 | 2010-12-22 | 文化シヤッター株式会社 | シャッター装置の施錠装置 |
JP4712405B2 (ja) * | 2005-02-07 | 2011-06-29 | 文化シヤッター株式会社 | シャッター装置の施錠装置 |
JP4769492B2 (ja) * | 2005-06-03 | 2011-09-07 | 株式会社Lixil | 手動式シャッター装置 |
JP4712491B2 (ja) * | 2005-08-30 | 2011-06-29 | 三和シヤッター工業株式会社 | 建築用シャッター装置におけるラッチ錠 |
KR200456748Y1 (ko) | 2009-04-17 | 2011-11-16 | (주)맥스 | 방충창 록킹장치 |
KR101121466B1 (ko) | 2011-07-13 | 2012-03-16 | 주식회사 대상테크롤 | 롤러형 방충망의 잠금 및 해제장치 |
FR3011774B1 (fr) * | 2013-10-10 | 2015-12-04 | Acs France Sas | Dispositif d'obturation d'une baie d'un vehicule automobile a panneau coulissant, a poignee mobile parallelement a l'axe de coulissement et lames souples, et vehicule correspondant. |
KR101939081B1 (ko) * | 2016-11-29 | 2019-01-16 | (주)영가인더스트리 | 셔터용 잠금장치 |
JP7219622B2 (ja) * | 2019-01-28 | 2023-02-08 | 三和シヤッター工業株式会社 | オーバーヘッドドアの解錠装置 |
JP7449710B2 (ja) * | 2020-02-17 | 2024-03-14 | 文化シヤッター株式会社 | シャッター装置の防火構造 |
-
1998
- 1998-07-15 JP JP20060598A patent/JP4284716B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000027507A (ja) | 2000-01-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US3352586A (en) | Locking device for sliding windows and doors | |
JP4284716B2 (ja) | シャッター用施錠装置 | |
JP2000104455A (ja) | 扉組立体 | |
JP6823142B1 (ja) | 窓開閉ロック装置 | |
US4721332A (en) | Window lock | |
JP4075232B2 (ja) | シャッターの施解錠装置 | |
JPS592279Y2 (ja) | スライド回転扉のストツパ装置 | |
US4182079A (en) | Closure operator | |
JP2525630Y2 (ja) | 縦軸開き窓 | |
JP4106946B2 (ja) | 建築用シャッター装置における施錠装置 | |
JP4956075B2 (ja) | 施錠装置 | |
JPH1181836A (ja) | 電動シャッターの手動・電動切替装置 | |
KR102283990B1 (ko) | 마방의 환기를 위한 창호의 시건장치 | |
JP2002309832A (ja) | 折畳建具のグレモン錠誤操作防止装置 | |
JP2001132286A (ja) | 開き扉の把手装置 | |
JPH049407Y2 (ja) | ||
JP3450306B2 (ja) | シャッター用施錠装置 | |
JP3876188B2 (ja) | 開閉装置 | |
JP2007009626A (ja) | 開閉装置 | |
JPH04357288A (ja) | 開閉戸板の施錠装置 | |
JP3876189B2 (ja) | 開閉装置 | |
JPH0412955Y2 (ja) | ||
JPS5920540Y2 (ja) | 外開き窓のア−ムストッパ− | |
JPS6013989Y2 (ja) | 換気部付引戸 | |
JPH0466987B2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050421 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080207 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080507 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080630 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080930 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20081023 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090303 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090316 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120403 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120403 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150403 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |