JP3696572B2 - 開き戸の閉止装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、家具、吊り戸棚等の開き戸付き収納装置に設けられ、地震時に開き戸の開放を規制する開き戸の閉止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の開き戸の閉止装置は、特開平9−177412号公報に開示されているように、家具、吊り戸棚等の開き戸付き収納装置の収納装置本体側に取り付けられ、平常時においては係止部材がケース内に没入状態であり、地震時においては係止部材がケースから突出し、この突出した係止部材が開き戸に設けられた係止具を係止して開き戸の開放を規制し、収納物の落下を防止するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来の開き戸の閉止装置は、地震を感知すると直ちに係止部材が突出し、閉じている開き戸が開放されないようにしているが、開き戸を開放している状態でも地震を感知すると直ちに係止部材が突出するため、この係止部材の存在によって開き戸を閉じることができず、収納物の落下を防止することができないという問題点があった。
【0004】
本願発明は、上記問題点に鑑み案出したものであって、開き戸を閉じると突出して開き戸の一側を係止し、開き戸を開放すると元の位置に戻って開き戸の一側から外れる係止手段を有し、開き戸を閉じている時に地震があると係止手段の動きを阻止して開き戸の開放を規制し、開き戸を開放している時に地震があると係止手段が突出せず開き戸を閉めることができる、従来にない新規な構造の開き戸の閉止装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る開き戸の閉止装置は、上記目的を達成するため、家具、吊り戸棚等の開き戸付き収納装置に設けられ、地震時に開き戸の開放を規制する開き戸の閉止装置であって、
収納装置本体に取り付けられるケースと、ケースに設けられた転動体と、ケースに設けられた係止手段と、ケースに回動自在に設けられた操作手段とからなり、
ケースは、開き戸が閉じられると、開き戸に取り付けられた被係止具が差し込まれる差込凹部を有し、
係止手段は、差込凹部内に突出できるようにして、ケースに上下移動自在に設けられ、
操作手段は、前部がケースから突出し、後部が係止手段の一側に連係されており、開き戸を閉じると開き戸が前部に当接して回動し、係止手段を差込凹部内に突出させて開き戸の被係止具に係止させるようになっており、
転動体は、係止手段が差込凹部内に突出していない時は、係止手段の移動を阻止せず、係止手段が差込凹部内に突出している時は、地震時に係止手段の非突出方向への移動を阻止するようになっている。
【0006】
請求項2に係る開き戸の閉止装置は、上記目的を達成するため、家具、吊り戸棚等の開き戸付き収納装置に設けられ、地震時に開き戸の開放を規制する開き戸の閉止装置であって、
収納装置本体に取り付けられるケースと、転動体と、ケースに設けられた係止手段と、ケースに回動自在に設けられた操作手段とからなり、
ケースの底面は、略中心に向かって下降傾斜するように形成され、
係止手段は、ケースの略中心に上下移動自在に設けられ、下部に転動体を収納する収納凹部が形成され、
操作手段は、前部がケースから突出し、後部が係止手段の一側に連係されており、開き戸を閉じると開き戸が前部に当接して回動し、係止手段を突出させて開き戸の一側に係止させるようになっており、
転動体は、ケースの底面に設けられ、底面の略中心で停止するようになっており、係止手段が突出していない時は、係止手段の収納凹部に収納されて移動が阻止され、係止手段が突出している時は、係止手段の収納凹部から解放されて移動が可能となり、地震時に移動して係止手段の収納凹部の位置から外れて係止手段の非突出方向への移動を阻止するようになっている。
【0007】
請求項3に係る開き戸の閉止装置は、上記目的を達成するため、上記手段に加え、ケースには、地震時の転動体の動きを変化させ、転動体の略中心への移動を難しくした妨害手段が設けられている。
【0008】
請求項4に係る開き戸の閉止装置は、上記目的を達成するため、家具、吊り戸棚等の開き戸付き収納装置に設けられ、地震時に開き戸の開放を規制する開き戸の閉止装置であって、
収納装置本体に取り付けられるケースと、転動体と、ケースに設けられた係止手段と、ケースに回動自在に設けられた操作手段とからなり、
ケースの上面略中央には、転動体を収納する収納凹部が形成され、
係止手段は、ケースの略中心に上下移動自在に設けられ且つ弾性部材によって上方に付勢されており、略中心に向かって下降傾斜する受け部が上部に形成され、
操作手段は、前部がケースから突出し、後部が係止手段の一側に連係されており、開き戸を閉じると開き戸が前部に当接して回動し、係止手段を弾性部材の弾性に抗して突出させて開き戸の一側に係止させるようになっており、
転動体は、係止手段の受け部に設けられ、受け部の略中心で停止するようになっており、係止手段が突出していない時は、ケースの収納凹部に収納されて移動が阻止され、係止手段が突出している時は、ケースの収納凹部から解放されて移動が可能となり、地震時に移動して係止手段の受け部の略中心から外れて係止手段の非突出方向への移動を阻止するようになっている。
【0009】
【発明の実施の形態】
本願発明の実施の形態を図1乃至図19に基づいて説明する。図1は、本願発明に係る開き戸の閉止装置の一つの実施の形態を示す全体図であって、(a)が上から見た図であり、(b)が正面から見た図であり、(c)が下から見た図である。図2は、図1の断面図であり、(a)が図1(b)のA−A断面図であり、(b)が図1(a)のB−B断面図である。図3は、開き戸の閉止装置を開き戸付き収納装置に取り付けた状態を示す側面図である。図4は、本願発明に係る開き戸の閉止装置の転動体収容ケースを示す全体図であって、(a)が上から見た図であり、(b)が正面から見た図であり、(c)が下から見た図であり、(d)が側面から見た図である。図5は、図4の断面図であり、(a)が図4(a)のC−C断面図であり、(b)が図4(a)のA−A断面図であり、(c)が図4(a)のD−D断面図であり、(d)が図4(a)のB−B断面図であり、(e)が図4(a)のE−E断面図である。
【0010】
図6は、本願発明に係る開き戸の閉止装置の蓋部材を示す全体図であって、(a)が上から見た図であり、(b)が正面から見た図であり、(c)が側面から見た図であり、(d)が下から見た図である。図7は、図6の断面図であり、(a)が図6(a)のA−A断面図であり、(b)が図6(a)のB−B断面図である。図8は、本願発明に係る開き戸の閉止装置の操作手段を示す全体図であって、(a)が上から見た図であり、(b)が背面から見た図であり、(c)が側面から見た図であり、(d)が正面から見た図であり、(e)が下から見た図である。図9は、本願発明に係る開き戸の閉止装置の係止手段を示す全体図であって、(a)が上から見た図であり、(b)が正面から見た図であり、(c)が下から見た図であり、(d)が側面から見た図である。図10は、図9の断面図であり、(a)が図9(a)のA−A断面図であり、(b)が図9(a)のB−B断面図である。
【0011】
図11は、本願発明に係る開き戸の閉止装置の被係止装置を示す全体図であって、(a)が上から見た図であり、(b)が(a)のA−A断面図であり、(c)が下から見た図であり、(d)が正面から見た図である。図12は、被係止具を示す全体図であって、(a)が上から見た図であり、(b)が(a)の側面断面図であり、(c)が下から見た図である。図13は、取付部材を示す全体図であって、(a)が上から見た図であり、(b)が正面から見た図であり、(c)が下から見た図であり、(d)が側面から見た図であり、(e)が(d)の側面断面図である。
【0012】
図14は、本願発明に係る開き戸の閉止装置の使用状態を示す断面図であって、(a)が開き戸を開いた時の側面断面図であり、(b)が(a)の正面断面図である。図15は、図14の、開き戸を閉じ始める時の断面図であって、(a)が側面断面図であり、(b)が(a)の正面断面図である。図16は、図14の、開き戸を閉じ終えた時の断面図であって、(a)が側面断面図であり、(b)が(a)の正面断面図である。図17は、図16の地震時の断面図であって、(a)が側面断面図であり、(b)が(a)の正面断面図である。図18は、本願発明に係る開き戸の閉止装置の他の実施の形態を示す全体図であって、(a)が開き戸を開いた時の側面図であり、(b)が開き戸を閉じた時の側面図である。図19は、本願発明に係る開き戸の閉止装置の他の実施の形態を示す全体図であって、(a)が正面断面図であり、(b)が側面断面図である。(c)が動きを説明する正面断面図である。
【0013】
請求項1に係る開き戸の閉止装置1は、家具、吊り戸棚等の開き戸付き収納装置Aに設けられ、地震時に開き戸A2の開放を規制する開き戸の閉止装置1であって、収納装置本体A1に取り付けられるケース2と、ケース2に設けられた転動体40と、ケース2に設けられた係止手段50と、ケース2に回動自在に設けられた操作手段41とからなる。係止手段50は、ケース2から出没自在に設けられている。転動体40は、突出した係止手段50が地震時にケース2内に没入するのを阻止するようになっている。操作手段41は、前部44がケース2から突出し、後部46,47が係止手段50の一側58,59に連係されており、開き戸A2を閉じると開き戸A2が前部44に当接して回動し、係止手段50を突出させて開き戸A2の一側に係止させるようになっている。
【0014】
請求項2に係る開き戸の閉止装置1は、家具、吊り戸棚等の開き戸付き収納装置Aに設けられ、地震時に開き戸A2の開放を規制する開き戸の閉止装置1であって、収納装置本体A1に取り付けられるケース2と、転動体40と、ケース2に設けられた係止手段50と、ケース2に回動自在に設けられた操作手段41とからなる。
【0015】
ケース2の底面6aは、略中心に向かって下降傾斜するように形成されている。係止手段50は、ケース2の略中心に上下移動自在に設けられ、下部に転動体40を収納する収納凹部56が形成されている。操作手段41は、前部44がケース2から突出し、後部46,47が係止手段50の一側58,59に連係されており、開き戸A2を閉じると開き戸A2が前部44に当接して回動し、係止手段50を突出させて開き戸A2の一側に係止させるようになっている。
【0016】
転動体40は、ケース2の底面6aに設けられ、底面6aの略中心で停止するようになっており、係止手段50が突出していない時は、係止手段50の収納凹部56に収納されて移動が阻止され、係止手段50が突出している時は、係止手段50の収納凹部56から解放されて移動が可能となり、地震時に移動して係止手段50の収納凹部56の位置から外れて係止手段50の非突出方向への移動を阻止するようになっている。
【0017】
さらに開き戸の閉止装置1について詳細に説明する。開き戸の閉止装置1は、図1,2に示すように、ケース2と、転動体40と、ケース2に設けられた係止手段50と、ケース2に回動自在に設けられた操作手段41とからなる。ケース2は、転動体収容ケース3と、転動体収容ケース3を塞ぐ蓋部材30とからなる。転動体収容ケース3は、図4,5に示すように、合成樹脂によって一体成形され、略円形の底壁6と、底壁6の周囲に設けられた周壁7とからなる。底壁6の底面6aは、略中心に向かって下降傾斜するように形成されている。この傾斜角は、略3°程度に設定されている。
【0018】
転動体収容ケース3の両側には、右突起部10と左突起部20が一体に設けられている。右突起部10は、右底壁11と、右外側壁12と、右内側壁13と、右後壁15と、右前壁16とを有している。右前壁16には右開口17が形成されている。右外側壁12の前方上部には、右軸受け凹部18が形成されている。この右底壁11と右外側壁12と右内側壁13と右後壁15と右前壁16とによって、後記操作手段41を収納する矩形状の右収納凹部19が形成される。
【0019】
左突起部20は、左底壁21と、左外側壁22と、左内側壁23と、左後壁25と、左前壁26とを有している。左前壁26には左開口27が形成されている。左外側壁22の前方上部には、左軸受け凹部28が形成されている。この左底壁21と左外側壁22と左内側壁23と左後壁25と左前壁26とによって、後記操作手段41を収納する矩形状の左収納凹部29が形成される。転動体収容ケース3の周壁7両側には、右収納凹部19と左収納凹部29に連通する連通孔7a,7bが形成されている。転動体収容ケース3の上部開放部8側端部には、突片4,5が設けられ、この突片4,5には、ネジ通し孔4a,5aが形成されている。
【0020】
蓋部材30は、図6,7に示すように、下壁30aと、上壁30bと、右壁30cと、左壁30dと、後壁30eとからなり、下壁30aと上壁30bと右壁30cと左壁30dと後壁30eとによって差込凹部34が形成され、前面39に開放部30fが形成され、転動体収容ケース3の上部開放部8を塞ぐようになっている。下壁30aは、これの下面31に前記転動体収容ケース3の周壁7に嵌合する略C字状の嵌合突起32,33が設けられ、嵌合突起32,33の略中心(転動体収容ケース3の底壁6の底面6aの略中心上)にガイド孔35が形成されている。
【0021】
また下壁30aの下面31には、ボス部36が形成され、このボス部36に前記ガイド孔35が設けられている。上壁30bには、ガイド孔35と略同一軸心上で、ガイド孔35より若干大きい逃げ孔35aが形成されている。また、蓋部材30には、これを転動体収容ケース3に嵌合して取り付けた時、転動体収容ケース3のネジ通し孔4a、5aと対向する位置に、ネジ通し孔37,38が形成されている。
【0022】
転動体収容ケース3内には、鋼球(転動体)40が収容されている。鋼球(転動体)40は、底面6a上を転動可能であり、下降傾斜した一番低い略中心の位置で停止するようになっている。操作手段41は、図8に示すように、全体が略コ字状に形成され、右アーム部材42及び左アーム部材43と、右アーム部材42の前部と左アーム部材43の前部に連結される略U字状の連結アーム部材45とからなる。右アーム部材42及び左アーム部材43は、後部が上方に突出して係合部46,47を構成している。右アーム部材42及び左アーム部材43は、略中間部に支軸48,49が設けられている。連結アーム部材45の略中間部には、半円状の当接突起44が形成されている。
【0023】
操作手段41は、図1,2に示すように、右アーム部材42が転動体収容ケース3の右突起部10の右収納凹部19に収納され、左アーム部材43が転動体収容ケース3の左突起部20の左収納凹部29に収納される。右アーム部材42の支軸48は右外側壁12の前方上部に形成された右軸受け凹部18に回動自在に軸受けされている。左アーム部材43の支軸49は左外側壁22の前方上部に形成された左軸受け凹部28に回動自在に軸受けされている。右アーム部材42の前部は、右前壁16に形成された右開口17から突出している。左アーム部材43の前部は、左前壁26に形成された左開口27から突出している。そのため、操作手段41の連結アーム部材45は、転動体収容ケース3の外側前部に位置している。
【0024】
前記蓋部材30のガイド孔35には、係止手段50が上下方向に向かって摺動自在に設けられている。係止手段50は、図9,10に示すように、ガイド孔35に摺動自在に案内される係止軸51を有する。係止軸51は、円軸部52と、円軸部52の上部に設けられた小筒部53と、小筒部53の周面に設けられたリブ55とからなる。円軸部52の下端には、鋼球(転動体)40を1個収容できる程度の収納凹部56が形成されている。円軸部52の下部周面には、転動体収容ケース3内に所定の隙間を介して収まる程度のフランジ57が設けられている。このフランジ57の下面は、略中心側から周縁に向かって略5°程度傾斜している。
【0025】
フランジ57の両側には、転動体収容ケース3の周壁7両側に形成された連通孔7a、7bを介して右収納凹部19と左収納凹部29に突出する略L字状の係合片58,59が設けられている。この係合片58,59は、前記操作手段41の右アーム部材42、左アーム部材43の係合部46,47に載るようにして係合している。
【0026】
上記したように、開き戸の閉止装置1は、転動体収容ケース3内に鋼球(転動体)40を収容し、次に右アーム部材42を転動体収容ケース3の右突起部10の右収納凹部19に収納し、左アーム部材43を転動体収容ケース3の左突起部20の左収納凹部29に収納するようにして操作手段41を転動体収容ケース3に取り付ける。さらに、転動体収容ケース3内に係止手段50を収容する。転動体収容ケース3の上部開放部8を塞ぐようにして、蓋部材30を転動体収容ケース3に取り付ける。この状態で、家具、吊り戸棚等の開き戸付き収納装置Aの収納装置本体A1に設けられる。
【0027】
上記設けられ方は、特に限定されるものではなく、接着剤等であっても構わないが、本実施の形態にあっては、転動体収容ケース3のネジ通し穴4a及び蓋部材30のネジ通し穴37と転動体収容ケース3のネジ通し穴5a及び蓋部材30のネジ通し穴38にネジ60、60を通して収納装置本体A1の上壁A3にねじ込み、収納装置本体A1に取り付けられる。開き戸閉止装置1は、差込凹部34が略水平となり、係止手段50が上下方向に移動するようにして、家具、吊り戸棚等の開き戸付き収納装置Aの収納装置本体A1に取り付けられる。
【0028】
開き戸付き収納装置Aの開き戸A2には、図14に示すように、被係止装置70が取り付けられている。被係止装置70は、図11に示すように、取付部材71と、取付部材71に着脱自在に取り付けられる被係止具80とからなる。取付部材71は、図13に示すように、略コ字状の取付板部72と、取付板部72の両側に設けられた固定板部73,74とからなる。取付板部72は、差込溝部75が形成され、上端に係止爪76が設けられている。
【0029】
固定板部73,74には、ネジ通し穴73a,74aが形成されている。被係止具80は、図12に示すように、先が細くなった挿入片81を有する基片82と、基片82と略直角となる差込片83とからなる。挿入片81には、先が細くなる係止孔85が形成されている。また、基片82の略中央であって、差込片83近傍には、略矩形状の挿通孔86が形成されている。
【0030】
取付部材71は、図11に示すように、差込溝部75が上下方向に向くようにして、開き戸A2の内側面に当接させ、ネジ61,61を固定板部73,74のネジ通し穴73a,74aに通してから開き戸A2の内側面にねじ込むことによって、開き戸A2に取り付けられる。被係止具80は、これの差込片83を取付部材71の差込溝部75に上方から差し込むと、取付部材71の係止爪76が挿通孔86を通って、挿通孔86の端縁87を係止し、取付部材71に取り付けられる。被係止具80は、係止爪76を挿通孔86の端縁87から外し、差込溝部75から引き抜くことによって、取付部材71から取り外すことができる。従って、被係止具80は、壊れた場合、交換することができる。
【0031】
上記開き戸の閉止装置1は、平常時においては、図16に示すように、鋼球(転動体)40が転動体収容ケース3の底面6aの一番低い略中心の位置で停止している。図14は、開き戸A2が開いている時の状態を示す側面断面図で、係止手段50が自重により転動体収納ケース3内に没入しており、収納凹部56内に鋼球(転動体)40に収納されている。かかる場合、鋼球(転動体)40は、地震時であっても、転動体収納ケース3の底面6a上を移動(転動)することができない。また、係止手段50の係合片58,59が、係合部46,47を押し下げており、そのため操作手段41が支軸48,49を中心としてX方向(反時計方向)に回動しており、操作手段41の当接突起44が上方に移動している。
【0032】
開き戸A2を閉じていくと(矢印C方向)、開き戸A2に取り付けた被係止具80が蓋部材30の開放部30fから差込凹部34内に差し込まれていき、図15に示すように、開き戸A2の内側面に操作手段41の当接突起44が当接する。さらに開き戸A2を閉じると、当接突起44が押し下げられ、そのため操作手段41が支軸48,49を中心としてY方向(時計方向)に回動し、操作手段41の係合部46,47が係止手段50の係合片58,59を押し上げ、図16に示すように、係止手段50を上方に移動させる。なお、当接突起44は、半円状に突設形成されているため、開き戸A2の内側面が傾斜していても必ず当接し、操作手段41を無理なく回動させることができる。
【0033】
係止軸51は、蓋部材30のガイド孔35に案内されており、転動体収納ケース3から差込凹部34内に突出し、被係止具80の係止孔85内を通って、先端が逃げ孔35a内に入るまで突出する。係止手段50が上方に移動しているため、鋼球(転動体)40が収納凹部56に収納されておらず、転動体収納ケース3の底面6a上を移動(転動)することができる。このように、開き戸A2が閉まった状態では、常に係止手段50と開き戸A2の被係止具80が係止可能な位置関係にあるので、確実に係止することができる。
【0034】
上記開き戸の閉止装置1は、平常時においては、図16に示すように、鋼球(転動体)40が転動体収容ケース3の底面6aの一番低い略中心の位置で停止しているので、図14に示すように、開き戸A2を開くと(矢印O方向)、係止手段50が自重により転動体収納ケース3内に没入し、収納凹部56内に鋼球(転動体)40を収納する。また、係止手段50の係合片58,59が、係合部46,47を押し下げ、操作手段41が支軸48,49を中心としてX方向(反時計方向)に回動し、操作手段41の当接突起44が上方に移動する。開き戸の閉止装置1は、開き戸A2の開閉に伴って操作手段41が回動し、係止手段50が上下動するが、開き戸A2の開閉を阻止することはない。
【0035】
開き戸の閉止装置1は、開き戸A2が閉じている時、図16に示すように、平常時においては、鋼球(転動体)40が転動体収容ケース3の底面6aの一番低い略中心の位置で停止しているが、地震時においては、図17に示すように、鋼球(転動体)40が転動(移動)して略中心からずれている。そのため、開き戸A2が開こうとして、操作手段41から離れた場合(図17(a)参照)であっても、係止手段50のフランジ57と底壁6の間に鋼球(転動体)40が介在しており、係止手段50は、自重により下方に移動することがなく、そのまま係止軸51が差込凹部34内に突出している。
【0036】
係止軸51は、被係止具80の係止孔85内に通っているため、被係止具80が係止軸51に係止され、開き戸A2は開くことがない。フランジ57は、下面が略中心側から周縁に向かって略5°程度傾斜しているので、鋼球(転動体)40を外側に追い出すように係合する。地震が収まって時、図16に示すように、僅かに開いた開き戸A2を閉じると(矢印C方向)、フランジ57が鋼球(転動体)40から離れ、鋼球(転動体)40が転動体収容ケース3の底面6aの一番低い略中心の位置に移動するので、開き戸A2を開くことができる。
【0037】
開き戸の閉止装置1は、開き戸A2が開いている時、図14に示すように、係止手段50が自重により転動体収納ケース3内に没入しており、収納凹部56内に鋼球(転動体)40に収納されているので、地震時であっても、転動体収納ケース3の底面6a上を移動(転動)することができず、また開き戸A2を閉じることができる。開き戸A2を閉じると、鋼球(転動体)40が拘束されなくなり、前記したように開き戸A2が開かなくなる。
【0038】
このように、開き戸A2が閉じている時、地震があった場合、鋼球(転動体)40が略中心からずれているので、開き戸A2が開くことはない。地震が終わると、鋼球(転動体)40が転動体収容ケース3の底面6aの一番低い略中心の位置に戻るので、係止状態が特別な解除動作をすることなく自動的に解除され、図14に示すように、係止手段50の転動体収納ケース3内に鋼球(転動体)40を収納することができ、そのため係止手段50が自重により下方に移動できるので、開き戸A2を開くことができる(矢印O方向)。また、開き戸A2が開いている時、地震があった場合、速やかに開き戸A2を閉じることができる。また開き戸の閉止装置1は、鋼球(転動体)40が1個なので、部品点数を削除でき、コストを押さえることができる。
【0039】
ここで、底壁6の底面6aの傾斜角略3°は、震度3弱以上の揺れに対応した角度である。鋼球(転動体)40を斜面に沿って移動させるには、水平方向の力Fは、
F=W・tan(φ+θ)
鋼球(転動体)40は、質量が約3.6gf、直径が約9.5mmであり、斜面の角度θは3°である。鋼球とケースのころがり摩擦係数をμ=0.01とすると、最大摩擦角φは、
μ=tanφ
従ってφ=0.6°となる。ゆえに水平方向の力Fは、
F=3.6tan3.6=0.23gf
鋼球(転動体)40に加わる加速度は、
Figure 0003696572
震度3は、8.0〜25Galなので、震度3弱以上の揺れに対して鋼球(転動体)40が斜面に沿って移動し、充分対応させることができる。
【0040】
上記実施の形態では、係止手段50の自重により操作手段41を傾動させるようにしたが、図18に示すように、操作手段41に弾性部89を設け、この弾性部89の弾性により操作手段41を傾動させるようにしても構わない。
【0041】
また上記実施の形態では、鋼球(転動体)40は、ケース2内において、何等妨害されず、スムーズに移動することができるが、例えば図22,23に示すように、ケース2内において、地震時の鋼球(転動体)40の動きを変化させ、鋼球(転動体)40の略中心への移動を難しくする妨害手段を設けても構わない。この妨害手段により、地震時において、係止手段50の係止を確実なものにすることができる。
【0042】
この妨害手段として、図22に示すように、ケース2の底面6aの両側に、開き戸の開閉方向(矢印O、C方向)から若干傾けて突起130、130が設けられている。なお傾けた角度αは、好ましくは約10°であるが、この角度に限定されるものではない。この突起130により、地震時に、図20及び図21に示すように、開き戸A2が開閉方向(矢印O、C方向)に移動して、操作手段41の前部44が開き戸A2によって押圧操作され、係止手段50が上動し、鋼球(転動体)40が自由に転動できるようになっても、略中心への移動を妨害する。さらに妨害手段として、図23(a)に示すように、周壁7の形状を略真円形状から楕円形状に変え、鋼球(転動体)40のはね返り方向を変えたり、図23(b)に示すように、底面6aの傾斜角度を変化させたりしても構わない。なお、係止手段50の収納凹部56の周縁77を下方に突出させて、鋼球(転動体)40の保持を確実にするようにしている。
【0043】
開き戸の閉止装置の他の実施の形態を図19に基づいて説明する。開き戸の閉止装置100は、家具、吊り戸棚等の開き戸付き収納装置Aに設けられ、地震時に開き戸A2の開放を規制する。この開き戸の閉止装置100は、収納装置本体A1に取り付けられるケース102と、転動体40と、ケース102に設けられた係止手段110と、ケース102に回動自在に設けられた操作手段120とからなる。
【0044】
ケース102の上面103略中央には、転動体40を収納する収納凹部105が形成されている。係止手段110は、ケース102の略中心に上下移動自在に設けられ且つコイルバネ状の弾性部材111によって上方に付勢されており、略中心に向かって下降傾斜する受け部113を有するフランジ115が上部に形成されている。
【0045】
操作手段120は、前部121がケース102から突出し、後部122が係止手段110の一側(フランジ115の両側に設けられた略L字状の連係片)116,116に連係されており、開き戸A2を閉じると開き戸A2が前部121に当接して回動し、係止手段110の下部を弾性部材111の弾性に抗してケース102から突出させて開き戸A2の一側に係止させるようになっている。
【0046】
転動体40は、係止手段110の受け部113に設けられ、受け部113の略中心で停止するようになっており、係止手段110がケース102内に位置して突出していない時は、ケース102の収納凹部105に収納されて移動が阻止され、係止手段110の下部がケース102から突出している時は、ケース102の収納凹部105から解放されて移動が可能となり、地震時に移動して係止手段110の受け部113の略中心から外れて係止手段110の非突出方向、即ち上方への移動を阻止するようになっている。
【0047】
ケース102の底壁109には、取付枠107が設けられている。底壁109には、ガイド孔117が形成されている。係止手段110は、ケース102に設けられ、ガイド孔117によって、上下方向に摺動自在に案内されている。係止手段110の上部にはフランジ115が形成され、フランジ115には、略中心に向かって下降傾斜する受け部113が形成されている。フランジ115の両側には、略L字状の連係片116,116が設けられている。この係止手段110は、フランジ115と底壁109の間に介装されたコイルバネ(弾性部材)111によって上方に付勢されている。
【0048】
転動体40は、係止手段110の受け部113に設けられ、受け部113の略中心で停止するようになっている。ケース102の上面103には、係止手段110の受け部113の略中心に位置する転動体40を収納する収納凹部105が形成されている。操作手段120は、略L字状に形成され、ケース102に略中間部が枢支され、前部121がケース102から突出し、後部122が係止手段110の連係片116,116に連係されており、開き戸A2を閉じると開き戸A2が前部121に当接して回動し、係止手段110の下部を弾性部材111の弾性に抗してケース102から突出させて開き戸A2の一側に係止させるようになっている。
【0049】
上記したように、開き戸の閉止装置100は、家具、吊り戸棚等の開き戸付き収納装置Aの収納装置本体A1の下壁A4に設けられる。設けられ方は、接着剤、ネジ等で行われるが、特に限定されるものではない。開き戸付き収納装置Aの開き戸A2には、略L字状の被係止具125がネジ、接着剤等により取り付けられている。被係止具125は、被係止具80と同様に、先が細くなる係止孔が形成されている。
【0050】
上記開き戸の閉止装置100は、平常時においては、鋼球(転動体)40が係止手段110の受け部113の一番低い略中心の位置で停止しているので、収納凹部105内に収納されている。かかる場合、鋼球(転動体)40は、地震時であっても、受け部113上を移動(転動)することができない。
【0051】
開き戸A2を閉じていくと、開き戸A2に取り付けた被係止具125が開口108から取付枠107内に差し込まれていき、開き戸A2の内側面に操作手段120の前部121が当接する。さらに開き戸A2を閉じると、前部121が押し上げられ、そのため操作手段120が回動し、操作手段120の後部122が係止手段110の連係片116,116を押し下げ、係止手段110をコイルバネ(弾性部材)111の弾性に抗して下方に移動させる。
【0052】
係止手段110は、取付枠107内に突出し、被係止具125の係止孔内を通る。係止手段110が下方に移動しているため、鋼球(転動体)40が収納凹部105に収納されておらず、受け部113上を移動(転動)することができる。開き戸の閉止装置100は、平常時においては、鋼球(転動体)40が受け部113の一番低い略中心の位置で停止しているので、開き戸A2を開くと、係止手段110がコイルバネ(弾性部材)111によりケース102内に没入し、収納凹部105内に鋼球(転動体)40に収納する。
【0053】
開き戸の閉止装置100は、開き戸A2が閉じている時、平常時においては、鋼球(転動体)40が受け部113の一番低い略中心の位置で停止しているが、地震時においては、鋼球(転動体)40が転動(移動)して略中心からずれている。そのため、開き戸A2を開こうとしても、係止手段110の受け部113とケース102の上面103の間に鋼球(転動体)40が介在しており、係止手段110は、上方に移動することがなく、そのまま係止手段110が取付枠107内に突出している。係止手段110は、被係止具125の係止孔内に通っているため、被係止具125が係止手段110に係止され、開き戸A2は開くことがない。
【0054】
開き戸の閉止装置100は、開き戸A2が開いている時、係止手段110がコイルバネ(弾性部材)111によりケース102内に没入しており、収納凹部105内に鋼球(転動体)40に収納されているので、地震時であっても、受け部113上を移動(転動)することができず、また開き戸A2を閉じることができる。開き戸A2を閉じると、上記したように、鋼球(転動体)40が拘束されなくなり、前記したように開き戸A2が開かなくなる。
【0055】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本願請求項1記載の開き戸の閉止装置は、開き戸を開くと係止手段が非係止位置におり、開き戸を閉じると操作手段が当接して係止手段が係止位置に突出するようになっており、この係止手段の非係止位置から係止位置への移動、又は係止位置から非係止位置への移動が、開き戸に当接する操作手段によって行われるので、係止手段の上下動をスムーズに行うことができるという効果がある。
【0056】
本願請求項2記載の開き戸の閉止装置は、開き戸を開くと係止手段が非係止位置におり、開き戸を閉じると操作手段が当接して係止手段が係止位置に突出するようになっており、平常時にあっては、転動体がケースの底面の略中心に位置しているので、係止手段の上下動は阻止されることなく、開き戸が開いて係止手段が非係止位置にある時に地震が発生しても、係止手段の収納凹部に転動体が収納されているので、開き戸を閉じることができ、開き戸が閉じて係止手段が係止位置に突出している時に地震が発生すると、転動体がケースの底面の略中心の位置から外れ、転動体が係止手段の非係止位置への移動を阻止し、開き戸の開放を規制することができる。このように、開き戸が閉じている時に地震が発生した場合は、係止手段の突出状態が保持され、開き戸が開くのを防ぎ、開き戸が開いている時に地震が発生した場合は、係止手段が非突出状態にあるので、開き戸を直ちに閉めることができ、閉めると同時に係止手段の突出状態が保持されるので、従来のように、地震時に係止手段が突出して開き戸が閉まらなくなるということがなく、開き戸付き収納装置の収納物の落下を確実に防止することができるという効果がある。また、開き戸開放時は、転動体が係止手段の収納凹部に収納され、開き戸が閉まるまで転動体の動きが規制されるので、開き戸を閉める際の振動により誤作動を起こすことがないという効果がある。
【0057】
本願請求項3記載の開き戸の閉止装置は、上記効果に加え、ケースに転動体の略中心への移動を難しくした妨害手段が設けられているので、地震時に転動体が略中心を通ることを少なくし、係止手段の係止を確実なものにすることができるという効果がある。
【0058】
本願請求項4記載の開き戸の閉止装置は、開き戸を開くと係止手段が非係止位置におり、開き戸を閉じると操作手段が当接して係止手段が係止位置に突出するようになっており、平常時にあっては、転動体が係止手段の受け部の略中心に位置しているので、係止手段の上下動は阻止されることなく、開き戸が開いて係止手段が非係止位置にある時に地震が発生しても、ケースの収納凹部に転動体が収納されているので、開き戸を閉じることができ、開き戸が閉じて係止手段が係止位置に突出している時に地震が発生すると、転動体が受け部の略中心の位置から外れ、転動体が係止手段の非係止位置への移動を阻止し、開き戸の開放を規制することができる。このように、開き戸が閉じている時に地震が発生した場合は、係止手段の突出状態が保持され、開き戸が開くのを防ぎ、開き戸が開いている時に地震が発生した場合は、係止手段が非突出状態にあるので、開き戸を直ちに閉めることができ、閉めると同時に係止手段の突出状態が保持されるので、従来のように、地震時に係止手段が突出して開き戸が閉まらなくなるということがなく、開き戸付き収納装置の収納物の落下を確実に防止することができるという効果がある。また、開き戸開放時は、転動体がケースの収納凹部に収納され、開き戸が閉まるまで転動体の動きが規制されるので、開き戸を閉める際の振動により誤作動を起こすことがないという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る開き戸の閉止装置の一つの実施の形態を示す全体図である。
【図2】図1の断面図である。
【図3】開き戸の閉止装置を開き戸付き収納装置に取り付けた状態を示す側面図である。
【図4】本願発明に係る開き戸の閉止装置の転動体収容ケースを示す全体図である。
【図5】図4の断面図である。
【図6】本願発明に係る開き戸の閉止装置の蓋部材を示す全体図である。
【図7】図6の断面図である。
【図8】本願発明に係る開き戸の閉止装置の操作手段を示す全体図である。
【図9】本願発明に係る開き戸の閉止装置の係止手段を示す全体図である。
【図10】図9の断面図である。
【図11】本願発明に係る開き戸の閉止装置の被係止装置を示す全体図である。
【図12】被係止具を示す全体図である。
【図13】取付部材を示す全体図である。
【図14】本願発明に係る開き戸の閉止装置の使用状態を示す断面図である。
【図15】図14の、開き戸を閉じ始める時の断面図である。
【図16】図14の、開き戸を閉じ終えた時の断面図である。
【図17】図16の地震時の断面図である。
【図18】本願発明に係る開き戸の閉止装置の他の実施の形態を示す全体図である。
【図19】本願発明に係る開き戸の閉止装置の他の実施の形態を示す全体図である。
【図20】本願発明に係る開き戸の閉止装置の他の実施の形態を示す断面図である。
【図21】図20の動きを説明する断面図である。
【図22】図20の要部説明図である。
【図23】本願発明に係る開き戸の閉止装置の他の実施の形態を示す説明図である。
【符号の説明】
A 開き戸付き収納装置
A1 収納装置本体
A2 開き戸
A3 上壁
A4 下壁
A5 開口
1 開き戸の閉止装置
2 ケース
3 転動体収容ケース
4 突片
4a ネジ通し穴
5 突片
5a ネジ通し穴
6 底壁
6a 底面
7 周壁
7a 連通孔
7b 連通孔
8 上部開放部
10 右突起部
11 右底壁
12 右外側壁
13 右内側壁
15 右後壁
16 右前壁
17 右開口
18 右軸受け凹部
19 右収納凹部
20 左突起部
21 左底壁
22 左外側壁
23 左内側壁
25 左後壁
26 左前壁
27 左開口
28 左軸受け凹部
29 左収納凹部
30 蓋部材
30a 下壁
30b 上壁
30c 右壁
30d 左壁
30e 後壁
30f 開放部
31 下面
32 嵌合突起
33 嵌合突起
34 差込凹部
35 ガイド孔
35a 逃げ孔
36 ボス部
37 ネジ通し孔
38 ネジ通し孔
39 前面
40 鋼球(転動体)
41 操作手段
42 右アーム部材
43 左アーム部材
44 当接突起(前部)
45 連結アーム部材
46 係合部(後部)
47 係合部(後部)
48 支軸
49 支軸
50 係止手段
51 係止軸
52 円軸部
53 小筒部
55 リブ
56 収納凹部
57 フランジ
58 係合片(一側)
59 係合片(一側)
60 ネジ
61 ネジ
70 被係止装置
71 取付部材
72 取付板部
73 固定板部
73a ネジ通し穴
74 固定板部
74a ネジ通し穴
75 差込溝部
76 係止爪
77 周縁
80 被係止具
81 挿入片
82 基片
83 差込片
85 係止孔
86 挿通孔
87 端縁
89 弾性部
100 開き戸の閉止装置
102 ケース
103 上面
105 収納凹部
107 取付枠
109 底壁
110 係止手段
111 弾性部材(コイルバネ)
113 受け部
115 フランジ
116 一側(連係片)
117 ガイド孔
120 操作手段
121 前部
122 後部
125 被係止具
130 突起

Claims (4)

  1. 家具、吊り戸棚等の開き戸付き収納装置に設けられ、地震時に開き戸の開放を規制する開き戸の閉止装置であって、
    収納装置本体に取り付けられるケースと、ケースに設けられた転動体と、ケースに設けられた係止手段と、ケースに回動自在に設けられた操作手段とからなり、
    ケースは、開き戸が閉じられると、開き戸に取り付けられた被係止具が差し込まれる差込凹部を有し、
    係止手段は、差込凹部内に突出できるようにして、ケースに上下移動自在に設けられ、
    操作手段は、前部がケースから突出し、後部が係止手段の一側に連係されており、開き戸を閉じると開き戸が前部に当接して回動し、係止手段を差込凹部内に突出させて開き戸の被係止具に係止させるようになっており、
    転動体は、係止手段が差込凹部内に突出していない時は、係止手段の移動を阻止せず、係止手段が差込凹部内に突出している時は、地震時に係止手段の非突出方向への移動を阻止するようになっていることを特徴とする開き戸の閉止装置。
  2. 家具、吊り戸棚等の開き戸付き収納装置に設けられ、地震時に開き戸の開放を規制する開き戸の閉止装置であって、
    収納装置本体に取り付けられるケースと、転動体と、ケースに設けられた係止手段と、ケースに回動自在に設けられた操作手段とからなり、
    ケースの底面は、略中心に向かって下降傾斜するように形成され、
    係止手段は、ケースの略中心に上下移動自在に設けられ、下部に転動体を収納する収納凹部が形成され、
    操作手段は、前部がケースから突出し、後部が係止手段の一側に連係されており、開き戸を閉じると開き戸が前部に当接して回動し、係止手段を突出させて開き戸の一側に係止させるようになっており、
    転動体は、ケースの底面に設けられ、底面の略中心で停止するようになっており、係止手段が突出していない時は、係止手段の収納凹部に収納されて移動が阻止され、係止手段が突出している時は、係止手段の収納凹部から解放されて移動が可能となり、地震時に移動して係止手段の収納凹部の位置から外れて係止手段の非突出方向への移動を阻止するようになっていることを特徴とする開き戸の閉止装置。
  3. ケースには、地震時の転動体の動きを変化させ、転動体の略中心への移動を難しくした妨害手段が設けられていることを特徴とする請求項2記載の開き戸の閉止装置。
  4. 家具、吊り戸棚等の開き戸付き収納装置に設けられ、地震時に開き戸の開放を規制する開き戸の閉止装置であって、
    収納装置本体に取り付けられるケースと、転動体と、ケースに設けられた係止手段と、ケースに回動自在に設けられた操作手段とからなり、
    ケースの上面略中央には、転動体を収納する収納凹部が形成され、
    係止手段は、ケースの略中心に上下移動自在に設けられ且つ弾性部材によって上方に付勢されており、略中心に向かって下降傾斜する受け部が上部に形成され、
    操作手段は、前部がケースから突出し、後部が係止手段の一側に連係されており、開き戸を閉じると開き戸が前部に当接して回動し、係止手段を弾性部材の弾性に抗して突出させて開き戸の一側に係止させるようになっており、
    転動体は、係止手段の受け部に設けられ、受け部の略中心で停止するようになっており、係止手段が突出していない時は、ケースの収納凹部に収納されて移動が阻止され、係止手段が突出している時は、ケースの収納凹部から解放されて移動が可能となり、地震時に移動して係止手段の受け部の略中心から外れて係止手段の非突出方向への移動を阻止するようになっていることを特徴とする開き戸の閉止装置。
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