JP5224290B2 - 扉のハンドル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、操作性、使い勝手に優れた扉のハンドル装置に係り、殊にハンドルを左右いずれの側縁からでも手前に引くことで扉をスムーズに開閉できる扉のハンドル装置に関する。
従来、扉のハンドル装置として、例えば特許文献1に記載された技術が知られている。この技術は、鉛直線回りに揺動するように配置したハンドルと、ハンドルの操作力を伝達する連係手段(操作力伝達機構)と、連係手段により作動する作用レバー(ラッチレバー)とを有する構成である。このハンドル装置では、ハンドルを水平面内で手前に引いたり押したりしてハンドルを揺動させるとともに、これに応じて作用レバーを鉛直面内で揺動させる。これにより、作用レバーは鉛直面内で上下動し、錠前を駆動して扉が開閉されるようになっている。
特開平11−30062号公報
しかしながら、上記特許文献1記載の扉のハンドル装置にあっては、ハンドルを揺動する回転軸を一個しか有しないため、ハンドルを左右いずれの側縁を引いたり、押したりする、すなわち、両側縁いずれを引いたり、押したりしてハンドルを揺動することができない。このため、左利き、あるいは右利きいずれのユーザに対しても違和感なくハンドル操作を円滑に行うには操作フィーリングを悪くする問題があった。
本発明は、このような従来の問題点を解決するためになされたものであって、操作性および使い勝手に優れた扉のハンドル装置を提供することを目的とする。
(1)本発明は、扉に固定した台座部に浮動的に支持されて、異なる軸を中心にそれぞれ開方向と閉方向との間に亘って揺動するハンドルと、前記ハンドルの揺動に連動してラッチレバーを揺動させるアームと、前記アームを前記台座部と離反する方向に付勢するバネ部材と、を具備し、通常時に前記ハンドルは前記バネ部材の付勢力により前記閉方向に維持されるが、前記ハンドルを前記開方向へ操作したとき、前記バネ部材の付勢力に抗して前記アームが揺動され、かつ、該アームに連動して前記ラッチレバーが鉛直面内または水平面内に揺動するように構成されたことを特徴とする、扉のハンドル装置である。
(2)本発明はまた、扉に固定された台座部、前記台座部に軸装されハンドル背面の上下一対の各取付座に突設した第1回転軸、および前記第1回転軸を中心に揺動する前記ハンドルの揺動変位を、ラッチレバーへ伝達する操作力伝達機構を有すると共に、該操作力伝達機構により前記ラッチレバーを揺動させる扉のハンドル装置であって、前記上下の各取付座に、前記第1回転軸と同じ方向に指向する別の第2回転軸を突設し、前記台座部に、前記第1、第2の回転軸のいずれか一方を揺動中心として規定し、いずれか他方を案内しながらハンドルの揺動を許容する案内溝を設け、前記第1回転軸を、前記ハンドルの一方の側縁に、前記第2回転軸を前記ハンドルの他方の側縁に存するように配置し、前記一方の側縁を前記扉から離反するように引いた場合には前記第2回転軸を中心に、また、前記他方の側縁を前記扉から離反するように引いた場合には前記第1回転軸を中心にして、それぞれ前記ハンドルが揺動されることにより、前記操作力伝達機構を介して前記ラッチレバーが揺動するように構成したことを特徴とする、扉のハンドル装置である。
本発明によれば、ハンドルは台座部に対して第1回転軸または第2回転軸のいずれか一方の回転軸を中心として鉛直線回りに揺動されると、いずれか他方の回転軸は案内溝に沿って移動する。ハンドルに加えられた操作力は、操作力伝達機構を介してラッチレバーに伝達され、ラッチレバーが水平線回りに揺動する。これにより、錠前をロックまたはアンロック(施解錠)し、扉を開閉できる。このため、右利きまたは左利き、いずれの人でも、簡単にハンドル操作をして、ハンドルを第1回転軸または第2回転軸を中心に揺動させることで、ハンドルの両引き操作が可能な扉のハンドル装置を得ることができるようになる。
(3)本発明はまた、前記操作力伝達機構は、前記台座部との間に設けた旋回軸を中心に揺動するアームと、前記アームと前記取付座との間に設けられ、前記ハンドルの操作に連動して前記アームを揺動させる係合手段と、前記台座部に設けられ前記ラッチレバーを揺動させるように支持するラッチレバー軸と、一方の自由端を前記台座部に、他方の自由端を前記アームに係止するバネ部材と、前記ラッチレバーと前記アームとの間に設けた操作力伝達部と、を具備し、前記ハンドルを操作しないとき、前記バネ部材の付勢力により前記第1、第2両回転軸は共に前記案内溝のうち前記扉側に偏倚した部位に存して前記扉側に引きつけられるが、前記ハンドルを前記第1回転軸または第2回転軸を中心にして揺動させるときには、前記旋回軸回りに旋回する前記アームにより、前記操作力伝達部を介して前記ラッチレバーが前記ラッチレバー軸回りに揺動するように構成されたことを特徴とする、前記(2)記載の扉のハンドル装置である。
本発明によれば、ハンドルの操作力により、操作力は係合手段を介してアームに伝達される。アームは旋回軸を中心にして鉛直線回りに手前側へ揺動する。係る揺動はラッチレバー軸に巻装したバネ部材のバネ力に抗して行われる。アームの揺動に連動してカム機構に操作力が伝達される。カム機構を介してラッチレバーに操作力が伝達される。その結果、ラッチレバーはラッチレバー軸を中心に揺動させられる。これにより、錠前を解錠して扉を開くことができる。ハンドルから手を離すなどしてハンドルに作用させる操作力を除荷した場合には、ラッチレバーはラッチレバー軸回りに揺動し、元の状態へ復帰変位する。バネ部材の復元力がアームにより伝達され、これによりアームはハンドル操作する前の状態に揺動して復帰変位する。係合手段を介して取付座に上記復元力が伝達され、ハンドルは操作する前の状態に復帰する。
(4)本発明はまた、前記アームは、前記旋回軸側の鉛直基部と、前記鉛直基部の上下端から略水平方向に対向して伸びる上下方両水平アーム部と、前記両水平アーム部の自由端で鉛直に連結される鉛直アーム部と、から形成され、かつ、前記アームで区画される空間に、前記ラッチレバー軸、前記ラッチレバー、および前記バネ部材を配置したことを特徴とする、前記(3)記載の扉のハンドル装置である。
本発明によれば、ラッチレバー軸、ラッチレバー、およびバネ部材がアームで区画される空間に配置されているので、アームが旋回軸を中心に鉛直線回りに揺動するとき、アームはこれら操作力伝達機構の構成要素に干渉することなく自由に揺動する。これにより、扉のハンドル装置をコンパクトに形成することができるようになる。
(5)本発明はまた、前記第1回転軸によって回転駆動される第1片引き部品と、前記第2回転軸によって回転駆動される第2片引き部品と、をさらに備え、前記ハンドルの一方の側縁を前記扉から離反するように引いた場合には、前記第1片引き部品と前記第2片引き部品が当接せずに前記第1回転軸または前記第2回転軸の移動を規制しないように構成され、前記ハンドルの両縁を前記扉から離反するように引いた場合には、前記第1片引き部品と前記第2片引き部品とが当接して前記第1回転軸および前記第2回転軸の移動を規制するように構成されたことを特徴とする、前記(2)〜(4)のいずれかに記載の扉のハンドル装置である。
本発明によれば、ハンドルを操作する場合に、確実にハンドル8の一方の側を手前に引いて片引き操作させることができ、より一層、操作性を高めることが可能となる。
(6)本発明はまた、前記ラッチレバーは、前記ラッチレバー軸を前記旋回軸とほぼ直交する方向に指向して配置されたことを特徴とする、前記(3)〜(5)のいずれかに記載の扉のハンドル装置である。
本発明によれば、アームが揺動すると、ラッチレバーはアームの揺動する面にほぼ直交する面に揺動させることができるようになる。
(7)本発明はまた、前記ラッチレバーは、前記ラッチレバー軸を前記旋回軸と同じ方向に指向して配置されたことを特徴とする、前記(3)〜(5)のいずれかに記載の扉のハンドル装置である。
本発明によれば、アームが揺動すると、ラッチレバーはアームの揺動する面と同じ方向の面内に揺動させることができるようになる。
(8)本発明はまた、前記台座部は、前記扉に固定される背面部および前記案内溝を設けたフランジ部を有するコ字断面のユニットベースと、前記ユニットベースに受容されるように前記背面部に結合されるコ字断面を有するユニットプレートとで形成され、前記ユニットプレートを前記アームの空間に存置せしめ、かつ、前記ユニットプレートに、前記ラッチレバー、および前記バネ部材を設けたことを特徴とする、前記(2)〜(7)のいずれかに記載の扉のハンドル装置である。
本発明によれば、ラッチレバーおよびバネ部材がユニットプレートに設けられるので、アームが旋回軸を中心に鉛直線回りに揺動するとき、アームはこれら操作伝達機構の構成要素に干渉することなく自由に揺動する。これにより、扉のハンドル装置をコンパクトなサイズに形成することができる。
(9)本発明はまた、前記係合手段は、前記上方水平アーム部に設けられ、かつ、前記第1回転軸と第2回転軸の中間に存するように配置したことを特徴とする、前記(4)〜(8)のいずれかに記載の扉のハンドル装置である。
本発明によれば、ハンドルを第1回転軸または第2回転軸のいずれの回転軸を中心にして開閉操作するときでも、その操作力は係合手段を介してアームに伝達される。このとき、係合手段は第1回転軸と第2回転軸の中間に位置するので、アームは旋回軸を中心にして揺動する角度は等しい。このため、ハンドルを左右いずれの側を手前に引いて操作するときでも、均等な操作力で両引きによる開閉操作でき、違和感のない操作フィーリングに優れた扉の施解錠装置を得ることができるようになる。
(10)本発明はまた、前記操作力伝達部は、前記下方水平アーム部に形成した凹溝またはカムと、前記ラッチレバーに形成され、前記凹溝または前記カムにカム係合するカムまたは凹溝と、でカム機構として構成されることを特徴とする、前記(6)、(8)、(9)のいずれかに記載の扉のハンドル装置である。
本発明によれば、カム機構のカム形状効果により、アームの揺動に応じてカム機構を介してアームとラッチレバーとの間で操作力の伝達が行われる。このため、ハンドルの開閉操作(両引き操作)による錠前の施解錠を確実に行うことができ、かつ、滑らかなハンドル操作性を得ることができるようになる。
(11)本発明はまた、前記操作力伝達部は、前記上方水平アーム部材における前記旋回軸と前記係止手段との間に設けたピンまたは係合孔と、前記ラッチレバーに形成され、前記ピンまたは係合孔に係合する係合孔またはピンと、で構成されることを特徴とする、
請求項7または9に記載の扉のハンドル装置である。
本発明によれば、アームとラッチレバーとは係合孔と、これにピンを係合することで、ハンドルの開閉操作力が伝達される。このため、アームが揺動する力は確実にラッチレバーに伝達できるので、誤作動が生じることのない操作フィーリングに優れた扉の施解錠装置を実現できるようになる。
本発明によれば、左利き、右利きいずれのユーザにも容易に開閉操作ができ、使い勝手のよさ、操作フィーリングの向上、さらにはコンパクトサイズに有利な扉のハンドル装置を得ることができる。
本発明の実施形態に係る扉のハンドル装置の組み立ての概要を説明する組み立て外観図である。 同じく、扉のハンドル装置の作用を説明する作用説明図である。 同じく、操作力伝達機構を省略して画いたハンドルの三面図である。 同じく、扉のハンドル装置の一部を断面で示した要部拡大正面図である。 同じく、一部を断面で示した図4の左側面図である。 同じく、ユニットベースの三面図である。 同じく、ユニットプレートの三面図である。 同じく、アームの三面図である。 同じく、ラッチレバーの三面図である。 上記実施形態の変形例に係り、(a)はハンドルの開操作力が作用しない状態におけるユニットプレートを透視して示した操作力伝達機構(ユニットベース、コイルスプリング等は不図示)の外観図、(b)はユニットプレートを省いて操作力伝達機構だけを示した要部外観図である。 同じく、(a)はハンドルの開操作力が作用した状態における図10(a)と同じ外観図、(b)は同図(b)と同じ要部外観図である。 (a)はラッチレバーの平面図、(b)はその側面図、(c)はコイルスプリングの側面図である。 片引き部品を追加した、ハンドル装置の変形例を示した上記図4に相当する要部拡大正面図である。 片引き部品の動きを示した作用説明図である。
以下、本発明の実施形態を図に基づいて詳述する。図1は扉のハンドル装置の組み立ての概要を説明する組み立て外観図、図2は扉のハンドル装置の作用を説明する作用説明図、図3は操作力伝達機構を省略して画いたハンドルの三面図、図4は扉のハンドル装置の一部を断面で示した要部拡大正面図、図5は一部を断面で示した図4の左側面図である。
扉のハンドル装置の各構成要素を詳細に説明する前に、構成の概要と、作動の概要を説明する。図1に示すように、扉のハンドル装置の主要な構成要素は、扉1に固定される台座部2と、台座部2に設けられるアーム3およびラッチレバー4等で成る後述される操作力伝達機構5と、台座部2に対して第1回転軸6または第2回転軸7を中心にして鉛直線回りに揺動することで操作されるハンドル8である。
上記アーム3は額縁形状を成し、台座部2に軸支される旋回軸3aと、ハンドル8の操作力が作用する係合軸3bとを備える。ハンドル8が操作されることで、アーム3は旋回軸3aを中心に鉛直線回りに揺動するようになっている。
アーム3で囲まれた空間には、ラッチレバー4が配置される。このラッチレバー4は台座部2に対して水平方向に取り付けたラッチレバー軸4dにフリーな状態で軸支される。これにより、ラッチレバー4はアーム3に干渉することなく、ラッチレバー軸4dを中心にして上下に(鉛直面内に)揺動するようになっている。
図1(b)に示すように、アーム3およびラッチレバー4により操作力伝達機構5の主要部が形成される。台座部2に操作力伝達機構5を組み込み、組み込んだその外側にハンドル8をカバーするようにして装着することにより、本実施形態に係る扉のハンドル装置が形成される。これにより、ハンドル8は第1回転軸6または第2回転軸7を中心にして交互に扉1から浮き上がるように揺動されることで、扉1の開閉操作が行われる。
ハンドルの開閉操作を行わない場合は、ハンドル8は図2(a)に示す状態にあるが、ハンドルの一方の側縁(左側縁)を、同図(c)の矢印で示す方向、すなわち扉1から離反するように手前に引くと、第2回転軸7を中心にしてハンドル8は揺動(開作動)する。一方、同図(e)の矢印で示す方向に、他方の側縁(右側縁)を手前に引くと、第1回転軸6を中心にハンドル8は揺動(開作動)する。開作動状態にあるハンドル8を引く力を弱めるか、あるいは手を離すなどしてハンドル8に対する開閉操作力を除荷すると、図2(c)や同図(e)の状態にあるハンドル8は、後述する操作力伝達機構5の一構成要素であるバネ部材の復元力(バネ付勢力)により図2(a)に示される状態にハンドル8は復帰する。以下、上記の各構成要素の詳細を順次説明していく。
<ハンドル>
ハンドル8は、図3に示すように例えばアルミニウムにより形成され、その上下に二個の同じ構造を備えた扉のハンドル装置が装備される。なお、一個のハンドルに対しては、一個の扉のハンドル装置を設ける態様でもよい。以下では、一個の扉のハンドル装置について説明する。
ハンドル本体部8aの背面には、一個の扉のハンドル装置につき、板状の上取付座8bと、板状の下取付座8cとが形成される。上下両取付座8b、8cにはハンドル本体部8aから扉1に向かって末広がり状で、かつ、左右対称に突き出るように伸びる一対のステー8dが形成される。操作力伝達機構5は上下両取付座8b、8cと、両ステー8dとで形成される空所に受容され、外部に露呈しないようになっている。
上下両取付座8b、8cには、ピンで形成された第1回転軸6および第2回転軸7を取り付けるための軸孔8eおよび軸孔8fが穿たれる。また、上取付座8bにおける軸孔8e、8fの中間位置に穴8gが形成され、そこにアーム3に突設した後述する係合軸3bが係合する。これによりハンドル8が第1回転軸6または第2回転軸を中心にして揺動(開閉)されると、ハンドル8の揺動による操作力は係合軸3bを介してアーム3に伝達されるようになっている。
<台座部>
台座部2は、図6(c)に示すコ字型断面を基本形態とするユニットベース10と、図7(b)、同図(c)に示されるコ字型断面を基本形態とするユニットプレート11とのパーツからなる。台座部2は、図4、図5に示すように両パーツ10,11を互いに拝み合わせるように対向させて組み立てられる。
次に、両部材10,11をより具体的に説明する。ユニットベース10はその背面部10aにおける上下に、ユニットプレート11側へ直角に屈曲するフランジ部10bが設けられる。上下方両フランジ部10bには、湾曲する案内溝10cが左右対称に形成され、案内溝10cにより第1回転軸6および第2回転軸7が案内され、両回転軸6,7の揺動が円滑に行われるようにしている。背面部10aにはユニットベース10にユニットプレート11を取り付けるための二個のビス穴10dが形成される。
ユニットプレート11は上下寸法がユニットベース10よりも小さく、組み立て時にはユニットベース10の内側に受容されるようになっている。すなわち、ユニットプレート11は、表面部11aと、表面部11aの上下端から直角に伸びる上方フランジ部11bおよび下方フランジ部11cと、表面部11aの左右両側から扉1方向へL型に屈曲して延びる左方脚部11dと、同じく片状に屈曲する右方脚部11eとを有する。
上方フランジ部11bには、アーム3に設けたピン状の係合軸3bの揺動を許容するU字状の切欠溝11fが設けられる。上下方両フランジ部11b、11cに、後述するアーム3の旋回軸3aを枢支する軸穴11hが形成される。左右両脚部11d,11eには後述するラッチレバー軸4dを扉1の取付面に平行で、かつ水平に支持する支持穴11f、11gが形成されている。
左方脚部11dの突部11d1(図7(b)参照)は、ユニットベース10の背面部10aに形成した係合凹部10a1に、また、右方脚部11eの突部11e1(図7(c)参照)は、ユニットベース10aに形成した係合穴10a2にそれぞれ係合することで、ユニットプレート11をユニットベース10に位置決めできるようになっている。
また、表面部11aおよび左方脚部11dには、上記のビス穴10d(図6(a)参照)に対応する位置に二個のビス穴11iが設けられる。これらビス穴10d、11iに不図示のビスを通して扉1にねじ込むことにより、台座部2としてのユニットベース10およびユニットプレート11が合体された状態で扉1に締結されることとなる。
図4,図5に示すように、扉1に台座部2が締結されると、ユニットベース10の上方フランジ部10bとユニットプレート11の上方フランジ部11bとの間にハンドルの上取付座8bがはまり込む隙間が形成される。同様に、ユニットベース10の下方フランジ部10bとユニットプレート11の下方フランジ部11cとの間にハンドルの下取付座8cがはまり込む隙間が形成される。
一方、ユニットベース10の上方フランジ部10bにおける上面および下方フランジ部10bにおける下面には、図4,図5で示されるように、扉1にスタットボルト13で締結された断面L型の上方ガイドプレート12および下方ガイドプレート12が当接するように設けられる。これにより、ユニットベース10は上下両方からガイドプレート12で挟持されるようにして位置決め支持される。
上取付座8bおよび下取付座8cには、第1回転軸6および第2回転軸7が突設され、上方フランジ部10bおよび下方フランジ部10bに形成した案内溝10cに遊挿される(図1(c)参照)。
また、アーム3に設けた図1(a)のボス3hは図7(d)の切欠溝11fに遊挿され、アーム3の揺動がユニットプレート11に拘束されないようにしている。上記ボス3hには図1(b)のように係合軸3bが嵌め込まれ、上取付座8bの係合穴8gに係合する。これにより、ハンドル8の荷重はボス3hを介してアーム3で支持される(図4参照)。こうして、ハンドル8を開閉操作するとき、その操作力は操作力伝達機構5の係合軸3bを介してアーム3に伝達されるようになっている。
<アーム>
アーム3は、図1(a),図8に示すように旋回軸3a側の鉛直基部3cと、該鉛直基部3cの上下端から略水平方向に対向して伸びる上下方両水平アーム部3d,3eと、該両水平アーム部3d,3eの自由端で鉛直に連結される鉛直アーム部3fとにより額縁形状に形成されている。アーム3で仕切られた空間Sにラッチレバー軸4d、ラッチレバー4、およびコイルスプリング4e等の操作力伝達機構5の要素が配置されるようになっている。
鉛直基部3cには軸穴3gが穿たれ、そこに旋回軸3aが貫通して設けられる。旋回軸3aの上下両端は台座部2のユニットプレート11に形成した軸穴11hに支承される。これにより、アーム3は旋回軸3aを中心にして鉛直線回りに揺動できる。
上方水平アーム部3dにはボス3hが設けられ、そこに係合軸3bが嵌め込まれる。係合軸3bはハンドル8の上取付座8bに設けた係合穴8gに入り込んでいる。係合軸3bは第1、第2両回転軸6,7のほぼ中間に存する。こうして、係合軸3bと係合穴8gとで係合手段が構成される。これにより、ハンドル8を左右いずれかの方向に揺動操作すると、これに連動して係合軸3bを介してハンドルの操作力がアーム3に伝達される。これにより、アーム3は旋回軸3aを中心にしてハンドルに引きつけられて鉛直線回りに揺動するようになっている。
下方水平アーム部3eにはアーム3自体の揺動を円滑ならしめる末広がり状の凹溝3iと、後述するコイルスプリング4eの他端を係止せしめる突起状の係止部3jとが形成される。上記凹溝3iにラッチレバー4に設けた後述のカム4gがカム係合(接触)するようになっている。
<ラッチレバー>
図1(a)、図4,図5および図9において、ラッチレバー4は、切欠部4fが形成されたラッチ基部4aと、該ラッチ基部4aからハンドル8方向へ屈曲する長脚4bおよび短脚4cとを有する。短脚4cの下方には上記の凹溝3iにカム係合する曲面状をなすカム4gが形成される。このカム4gと上記凹溝3iとでカム機構が構成される。
長脚4bは不図示の錠箱を施解錠する機能を有するラッチレバー部として形成される。両脚4b、4cに設けた一対の穴部4h間には水平方向に配したラッチレバー軸4dが貫通される。ラッチレバー軸4dはその両端をユニットプレート11の支持穴11f、11gに挿通し、ラッチレバー軸4dが水平に支持されるようになっている。これにより、ラッチレバー4はラッチレバー軸4dに対してフリーな状態で揺動できる。
また、両脚4b、4cの間のラッチレバー軸4dには、バネ部材としてのトーションスプリング(以下において、「コイルスプリング」という)4eが巻装される。コイルスプリング4eの一端はユニットプレート11の表面部11aに穿った固定系である係止孔11jに係止される。コイルスプリング4eの他端は図5に示すように切欠部4fをくぐり抜けて下方水平アーム部3eの係止部3jに係止される。
これにより、アーム3には常時コイルスプリング4eのバネ力が付勢される。このバネ力はアーム3を介してハンドル8を閉方向に揺動せしめる力として作用する。他方、ラッチレバー4は、コイルスプリング4eとは無関係に、かつ、ラッチレバー軸4dに対してフリーな状態で支持される。そのため、ラッチレバー4は図5においてラッチレバー軸4dを中心に反時計回りの方向へ偏倚する状態となる。
こうして、アーム3と、係合手段3b、8gと、ラッチレバー4と、ラッチレバー軸4dと、コイルスプリング4eと、カム機構3i、4gとで操作力伝達機構5が形成され、係る操作力伝達機構5を備えた扉のハンドル装置が構成されることとなる。
本実施形態に係る扉のハンドル装置の動作を主として図2に基づいて説明する。なお、図2(a)、(c)および(e)には回転軸6,7の動きが理解し易いようにガイドプレート12の図示を割愛した。同様に、図2(b)、(d)および(f)には複雑化を避けるため、コイルスプリング4e、ユニットベース10やユニットプレート11の図示を省略し、かつ、ラッチレバー4を透視できるように示した。
ハンドル8を操作しない場合には、ラッチレバー4に対するアーム3の位置は図2(b)に示す状態、すなわち、図5に示される状態にある。換言すると、コイルスプリング4eのバネ反力は係止部3jを介してアーム3に作用し、アーム3を扉1側へ引き寄せている。
アーム3が扉側へ引き寄せられることにより、バネ反力はさらに係合軸3bを介してハンドル8に伝達される。そのため、ハンドル8は図2(a)に示すように扉1側へ引き寄せられる。すなわち、第1、第2回転軸6,7は共に案内溝10cの扉1に近い奥まった位置で停留する状態に保持されることとなる。
ここで、図2(c)のようにハンドル8の左側縁をコイルスプリング4eのバネ反力に抗して矢印で示す手前(扉1から遠ざける方向)に引くと、第2回転軸7は案内溝10cの奥まった位置に留まる一方で、第1回転軸6だけが案内溝10cに沿って手前に移動する。これに連動して係合軸3bにハンドル操作力が伝達され、アーム3は旋回軸3aを中心にしてハンドルの開き角度に応じた角度だけ鉛直線回りに揺動する。これにより、凹溝3iにカム係合するカム4gに操作力が伝えられ、ラッチレバー4は図2(d)に示すように、ラッチレバー軸4dの回りをおじぎをするように揺動する。すなわち、ラッチレバー4は図5においてラッチレバー軸4dを中心にして反時計回りに揺動する。このため、ラッチレバー4,すなわちラッチレバー部4bにより不図示の錠箱が施解錠され、扉1を開閉することができる。
この状態からハンドルを離して操作力を除荷すると、ハンドル8はコイルスプリング4eの復元力により図2(a)に示す状態に復帰する。
次に、図2(e)のようにハンドル右側縁を手前に引いて扉を開閉操作する場合には、第1、第2回転軸6,7は案内溝10c内を移動する。すると、上記のハンドル左側縁を手前に引いた場合と同様に、アーム3は図2(f)に示すように、コイルスプリング4eのバネ力に抗して揺動する。これにより、凹溝3iにカム係合するカム4gに操作力が伝えられ、ラッチレバー4,すなわちラッチレバー部4bはラッチレバー軸4dを中心に下方へ揺動する。その結果、第1回転軸6を中心にしてハンドルを手前に引くことで、扉1を開閉操作できるようになる。この状態でハンドルから手を離して操作力を除荷すると、ハンドル8はコイルスプリング4eのバネ復元力により図2(a)の状態に復帰する。
本実施形態によれば、右利きまたは左利き、いずれの人でも、簡単にハンドル8を両側縁部のいずれの側を手前に引いて操作することで、ハンドル8を第1回転軸6または第2回転軸7を中心に揺動させることができ、両引き操作の可能な使い勝手のよい扉のハンドル装置を得ることができる。
また、アーム3が旋回軸3aを中心に鉛直線回りに揺動するとき、アーム3はユニットプレート11や操作力伝達機構5であるラッチレバー4等に干渉することなく浮動的に揺動できるようになっている。このため、扉のハンドル装置をコンパクトに構成できる。
さらに、係合軸3bは第1回転軸6と第2回転軸7のほぼ中間に位置させているので、アーム3は旋回軸3aを中心にして揺動する角度は等しい。このため、ハンドルを左右いずれの側を手前に引いて操作するときでも、均等な操作力で両引きによる開閉操作でき、操作フィーリングに優れた扉の施解錠装置を得ることができる。
さらにまた、アーム3とラッチレバー4との間に設けた凹溝3iとカム4gとで成るカム機構を介し操作力の伝達が行われる。このため、滑らかなハンドル操作性を得ることができる。
本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術思想を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態では操作力伝達機構5のラッチレバー4を鉛直面内に揺動させる態様であったが、この代わりに図10に示すように水平面内にラッチレバー4を揺動させる変形例とすることも可能である。係る変形例では上記実施形態の構成と次の点で大きく相違する。
すなわち、(1)ラッチレバー軸4dはユニットプレート11において旋回軸3aと同じ方向(鉛直方向)に指向して設けられる。これにより、ラッチレバー4はラッチレバー軸4dを中心にアーム3と同様に水平面内で揺動することができる。(2)旋回軸3aとボス3hとの間における上方水平アーム部3fにピン15を設ける。(3)図12(a)、同図(b)のようにラッチレバー4にボス3hを遊挿する逃げ穴14が穿たれる。これにより、ボス3hは逃げ孔14内を干渉することなく揺動できる。(4)ラッチレバー4に上記ピン15に係合する係合孔16を設ける。係合孔16にピン15を係合させることで、実施形態におけるカム機構3i、4gと代替する操作力伝達部を形成する。これにより、アーム3が水平面内で揺動することに連動して、ラッチレバー4も同様に水平面内で揺動させることができる。(5)旋回軸3aの中央部17に図12(c)に示すコイルスプリング4eを巻装し、その一端4e1をユニットプレート11の背面側に衝合させ、その他端4e2を該背面側に対面する鉛直アーム部3fに衝合させる。
これにより、アーム3にコイルスプリング4eのバネ力を作用させ、常時アーム3が図10に示す状態に付勢されるようになる。こうして、本変形例における操作力伝達部機構5は、上記アーム3と、係合手段であるボス3hおよび逃げ穴14と、ラッチレバー4と、ラッチレバー軸4dと、コイルスプリング4eと、カム機構3i、4gに代替するピン15および係合孔16形成される操作力伝達部とで構成される。上記以外の構成は上記実施形態の構成と実質的に同じである。なお、ピン15をラッチレバー4側に、係合孔16をアーム3側に設ける態様としてもよいのは言うまでもない。
本変形例によれば、ハンドル8を開操作すると、アーム3はコイルスプリング4eのバネ力に抗して旋回軸3aを中心に水平面内で揺動し、図10に示す状態から図11に示される状態に変位する。これに連動してピン15に係合するラッチレバー4は軸4dを中心にして矢印A(図10参照)方向へ、すなわち、アーム3に連動して水平面内で揺動するようになる。この結果、錠箱がラッチレバー4により施解錠される。
したがって、本変形例に係る扉のハンドル装置によれば、上記実施形態ではラッチレバー4をアーム3が揺動する方向とは直交する面内に揺動させたが、本変形例のラッチレバー4はアーム3が揺動する方向と同じ方向の面内に揺動させることができる。このため、錠箱の態様に応じた使い勝手の良い扉のハンドル装置を得ることができる。
また、本変形例によれば、係合孔16にピン15を係合させることで、上記実施形態におけるカム機構3i、4gと代替する操作力伝達機構部を形成した。このため、ハンドル8の開閉操作における操作力を確実にアーム3を介してラッチレバー4に伝達することができる。その結果、操作フィーリングの向上に優れた扉のハンドル装置を実現できる。
また、図13は片引き部品を追加した、ハンドル装置の変形例を示した上記図4に相当する要部拡大正面図であり、図14は片引き部品の動きを示した作用説明図である。
この例では、ユニットベース10とハンドル8の下取付座8cとの間に、板状の第1片引き部品20および第2片引き部品21を同一平面上に設けている。なお、この例では、第1片引き部品20および第2片引き部品21を、ユニットベース10とハンドル8の下取付座8cとの間に設ける例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、第1片引き部品20および第2片引き部品21を、ユニットベース10とハンドル8の上取付座8bとの間に設けてもよい。
第1片引き部品20は、ユニットベース10に固定された第1支持軸22に挿通され、この第1支持軸22を中心として回動可能に構成され、第2片引き部品21は、ユニットベース10に固定された第2支持軸23に挿通され、この第2支持軸23を中心として回動可能に構成されている。
第1片引き部品20の端部には断面U字形状の係合凹部20aが形成され、第1片引き部品20は、係合凹部20aが第1回転軸6と係合されるように配設される。したがって、ハンドル8の左側縁を手前(扉1から遠ざける方向)に引いた場合、ハンドル8の動きに合わせて第1回転軸6が案内溝10cを移動し、この第1回転軸6の動きに合わせて第1片引き部品20が第1支持軸22を中心として回転することになる。
また、第2片引き部品21の端部には断面U字形状の係合凹部21aが形成され、第2片引き部品21は、係合凹部21aが第2回転軸7と係合されるように配設される。したがって、ハンドル8の右側縁を手前(扉1から遠ざける方向)に引いた場合、ハンドル8の動きに合わせて第2回転軸7が案内溝10cを移動し、この第2回転軸7の動きに合わせて第2片引き部品21が第2支持軸23を中心として回転する。
次に、図14を用いて、第1片引き部品20および第2片引き部品21の作用について説明する。ハンドル8の操作前においては、同図(a)に示すように、第1片引き部品20および第2片引き部品21は、各々の端部が当接しない状態(各々の先端部の間に若干の遊びを持たせた状態)を維持している。
次に、同図(a)に示す状態からハンドル8の両端(右側縁および左側縁)を手前に引いた場合、同図(b)に示すように、第1片引き部品20が第1回転軸6によって第1の方向(この例では、時計回り)に回転されるとともに、第2片引き部品21が第2回転軸7によって第1の方向とは反対の第2の方向(この例では、反時計回り)に回転される。この結果、第1片引き部品20および第2片引き部品21の端部が互いに当接し、第1片引き部品20および第2片引き部品21は同図(b)に示す位置で回転が制限される。これにより、第1回転軸6および第2回転軸7は、これ以上、案内溝10c内を移動することができなくなるため、ハンドル8も、これ以上、手前に引けない状態となる。
一方、同図(a)に示す状態からハンドル8の片側(例えば、右側縁のみ)を手前に引いた場合、同図(c)に示すように、第2片引き部品21が第2回転軸7によって第2の方向(この例では、反時計回り)に回転されるが、第1回転軸6はハンドル8の揺動中心となってほぼ移動しないため第1片引き部品20はほとんど回転しない。この結果、第2片引き部品21は第1片引き部品20に当接することなく回転を続け、同図(d)に示すように、第2回転軸7が案内溝10cの端部近傍まで移動することが可能で、図示しない錠箱をラッチレバー4によって施解錠することが可能となる。
このような構成とすれば、ハンドル8を操作する場合に、ハンドル8の一方の側を手前に引いて片引き操作させることができ、より一層、操作性を高めることが可能となる。
なお、上記実施形態および変形例では、台座部2をユニットベース10とユニットプレート11とを組み合わせて構成したが、一体構造の形態のものであってもよい。
また、図5において、扉のハンドル装置を構成する各要素のレイアウトを上下逆に用いる態様にしてもよい。係る態様としても、上記実施形態と同様にハンドルを左右両引きにして扉を開閉できる。
また、上記実施形態の扉のハンドル装置は扉の表面側に装着した態様であったが、扉の裏面(室内面)に装着して用いてもよい。
また、上記実施形態および変形例の扉のハンドル装置を、鉛直、水平のいずれの方向に指向してセットして用いることも可能である。
本発明は、扉のハンドルを左右または上下いずれかの側縁を手前に引いても扉を開閉操作しうる扉のハンドル装置に利用される。
1 扉
2 台座部
3 アーム
3a 旋回軸
3b 係合軸
3c 鉛直基部
3d 上方水平アーム部
3h ボス
3f 鉛直アーム部
3e 下方水平アーム部
3i 凹溝
3j 係止部
4 ラッチレバー
4b 長脚(ラッチレバー部)
4d ラッチレバー軸
4e コイルスプリング
4f 係止窓
4g カム
5 操作力伝達機構
6 第1回転軸
7 第2回転軸
8 ハンドル
8b 上取付座
8c 下取付座
10 ユニットベース
10c 案内溝
11 ユニットプレート
12 ガイドプレート
13 スタッドボルト
14 逃げ穴
15 ピン
16 係止孔
20 第1片引き部品
21 第2片引き部品
22 第1支持軸
23 第2支持軸
S 空間

Claims (11)

  1. 扉に固定した台座部に浮動的に支持されて、異なる軸を中心にそれぞれ開方向と閉方向との間に亘って揺動するハンドルと、
    前記ハンドルの揺動に連動してラッチレバーを揺動させるアームと、
    前記アームを前記台座部と離反する方向に付勢するバネ部材と、を具備し、
    通常時に前記ハンドルは前記バネ部材の付勢力により前記閉方向に維持されるが、前記ハンドルを前記開方向へ操作したとき、前記バネ部材の付勢力に抗して前記アームが揺動され、かつ、該アームに連動して前記ラッチレバーが鉛直面内または水平面内に揺動するように構成されたことを特徴とする、
    扉のハンドル装置。
  2. 扉に固定された台座部、前記台座部に軸装されハンドル背面の上下一対の各取付座に突設した第1回転軸、および前記第1回転軸を中心に揺動する前記ハンドルの揺動変位を、ラッチレバーへ伝達する操作力伝達機構を有すると共に、該操作力伝達機構により前記ラッチレバーを揺動させる扉のハンドル装置であって、
    前記上下の各取付座に、前記第1回転軸と同じ方向に指向する別の第2回転軸を突設し、
    前記台座部に、前記第1、第2の回転軸のいずれか一方を揺動中心として規定し、いずれか他方を案内しながらハンドルの揺動を許容する案内溝を設け、
    前記第1回転軸を、前記ハンドルの一方の側縁に、前記第2回転軸を前記ハンドルの他方の側縁に存するように配置し、
    前記一方の側縁を前記扉から離反するように引いた場合には前記第2回転軸を中心に、また、前記他方の側縁を前記扉から離反するように引いた場合には前記第1回転軸を中心にして、それぞれ前記ハンドルが揺動されることにより、前記操作力伝達機構を介して前記ラッチレバーが揺動するように構成したことを特徴とする、
    扉のハンドル装置。
  3. 前記操作力伝達機構は、
    前記台座部との間に設けた旋回軸を中心に揺動するアームと、
    前記アームと前記取付座との間に設けられ、前記ハンドルの操作に連動して前記アームを揺動させる係合手段と、
    前記ラッチレバーを揺動させるように支持するラッチレバー軸と、
    一方の自由端を前記台座部に、他方の自由端を前記アームに係止するバネ部材と、
    前記ラッチレバーと前記アームとの間に設けた操作力伝達部と、を具備し、
    前記ハンドルを操作しないとき、前記バネ部材の付勢力により前記第1、第2両回転軸は共に前記案内溝のうち前記扉側に偏倚した部位に存して前記扉側に引きつけられるが、前記ハンドルを前記第1回転軸または第2回転軸を中心にして揺動させるときには、前記旋回軸回りに旋回する前記アームにより、前記操作力伝達部を介して前記ラッチレバーが前記ラッチレバー軸回りに揺動するように構成されたことを特徴とする、
    請求項2に記載の扉のハンドル装置。
  4. 前記アームは、
    前記旋回軸側の鉛直基部と、
    前記鉛直基部の上下端から略水平方向に対向して伸びる上下方両水平アーム部と、
    前記両水平アーム部の自由端で鉛直に連結される鉛直アーム部と、から形成され、
    かつ、前記アームで区画される空間に、前記ラッチレバー軸、前記ラッチレバー、および前記バネ部材を配置したことを特徴とする、
    請求項3に記載の扉のハンドル装置。
  5. 前記第1回転軸によって回転駆動される第1片引き部品と、
    前記第2回転軸によって回転駆動される第2片引き部品と、をさらに備え、
    前記ハンドルの一方の側縁を前記扉から離反するように引いた場合には、前記第1片引き部品と前記第2片引き部品が当接せずに前記第1回転軸または前記第2回転軸の移動を規制しないように構成され、前記ハンドルの両縁を前記扉から離反するように引いた場合には、前記第1片引き部品と前記第2片引き部品とが当接して前記第1回転軸および前記第2回転軸の移動を規制するように構成されたことを特徴とする、
    請求項2〜4のいずれかに記載の扉のハンドル装置。
  6. 前記ラッチレバーは、
    前記ラッチレバー軸を前記旋回軸とほぼ直交する方向に指向して配置されたことを特徴とする、
    請求項3〜5のいずれかに記載の扉のハンドル装置。
  7. 前記ラッチレバーは、
    前記ラッチレバー軸を前記旋回軸と同じ方向に指向して配置されたことを特徴とする、 請求項3〜5のいずれかに記載の扉のハンドル装置。
  8. 前記台座部は、
    前記扉に固定される背面部および前記案内溝を設けたフランジ部を有するコ字断面のユニットベースと、
    前記ユニットベースに受容されるように前記背面部に結合されるコ字断面を有するユニットプレートとで形成され、
    前記ユニットプレートを前記アームの空間に存置せしめ、かつ、前記ユニットプレートに、前記ラッチレバーおよび前記バネ部材を設けたことを特徴とする、
    請求項2〜7のいずれかに記載の扉のハンドル装置。
  9. 前記係合手段は、
    前記上方水平アーム部に設けられ、かつ、前記第1回転軸と第2回転軸の中間に存するように配置したことを特徴とする、
    請求項4〜8のいずれかに記載の扉のハンドル装置。
  10. 前記操作力伝達部は、
    前記下方水平アーム部に形成した凹溝またはカムと、
    前記ラッチレバーに形成され、前記凹溝または前記カムにカム係合するカムまたは凹溝と、でカム機構として構成されることを特徴とする、
    請求項6、8、9のいずれかに記載の扉のハンドル装置。
  11. 前記操作力伝達部は、
    前記上方水平アーム部材における前記旋回軸と前記係止手段との間に設けたピンまたは係合孔と、
    前記ラッチレバーに形成され、前記ピンまたは係合孔に係合する係合孔またはピンと、で構成されることを特徴とする、
    請求項7または9に記載の扉のハンドル装置。
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