JP4939353B2 - 電動アクチュエータ - Google Patents

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本発明は減速装置および電動アクチュエータに係り、特に、トロコイド歯車を用いて減速しバルブの開閉動作を行うための減速装置および電動アクチュエータに関する。
従来から、回転バルブなどを電動により回転制御する電動アクチュエータが多く用いられており、この電動アクチュエータは、電動モータを回転駆動させて歯車減速装置を介してバルブの開閉軸を回転動作させることにより、バルブの開閉動作を行うようになっている。
この場合に、ボールバルブにおいては、弁体を全閉状態あるいは全開状態で保持する用途に限られることから、弁体を中間開度位置に保持する、いわゆるセルフロック性は不要である。そのため、ボールバルブにおける歯車減速装置は、弁を速く開閉する点を重視し、電動モータの駆動力を高い効率で伝達するため、セルフロック性の低い平ギアの組合せで構成するようになっている。
一方、バタフライバルブにおいては、弁体を中間開度に保持する制御が必要であり、バタフライバルブの弁体に流体から圧力が加わるので、この流体からの圧力により弁体の位置が変動しないセルフロックが必要である。そのため、バタフライバルブにおいては、歯車減速装置として、セルフロック性を備えたウォームギアが用いられている。
そして、従来から、大減速比が可能であり、噛み合い率が高くショックロードに強いことから、トロコイド歯車を用いた減速装置が開発されている(例えば、特許文献1参照。)。
この減速装置においては、バタフライバルブのようにセルフロック性が要求される場合には、軸受にすべり軸受などの抵抗の大きい軸受を用い、セルフロック性を確保する。また、ボールバルブのようにセルフロック性が不要で回転効率を重視する場合には、軸受としてニードルベアリングなどのころがり軸受を用い、意図的に回転軸の摩擦係数を変えることにより減速装置の効率を変え、異なる用途に対応するようにしている。
特開2003−287155号公報
しかしながら、セルフロック性を確保できるウォームギアでは、ギアが摺動により摩耗しやすいことから、耐久性が劣るという問題を有している。一方、前記特許文献1に記載の減速装置においては、摺動する部分が少ないことから、高い耐久性を有するものの、すべり軸受によりセルフロック性を持たせるようにしているので、初期の組み付け状態では、軸受と軸とがなじんでおらず、摩擦係数が高い状態となっている。そのため、意図した出力トルクを得ることが困難であり、使用前に十分ななじみ運転をし、軸受の摩擦係数を低減させて安定した状態にする必要があり、コストアップを招いてしまうという問題を有している。
また、減速装置を使用するにつれて、軸受の摩擦係数が低減してしまうため、駆動効率が上昇してしまい、初期の目的であるセルフロック性が失われてしまうおそれがあるという問題を有している。
本発明は前記した点に鑑みてなされたものであり、なじみ運転などが不要で、確実にセルフロック性を確保することのできる減速装置および電動アクチュエータを提供することを目的とするものである。
前記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、通電により回転動作される電動モータと、
前記電動モータの回転力を伝達する歯車伝達機構と、
前記歯車伝達機構により回転される入力軸と、前記入力軸により偏心して回転駆動され外周に外歯が形成されたトロコイド歯車と、前記トロコイド歯車の外歯が内接して噛合される内歯歯車と、前記トロコイド歯車に係合される出力ピンと、前記出力ピンに連結されバルブの弁体に連結される出力軸とを備えた減速装置と、
を備え、
前記トロコイド歯車の外歯の前記内歯歯車の内歯に対する圧力角を、45°以上、70°以下に設定するとともに、前記トロコイド歯車の正転時の圧力角αと逆転時の圧力角βとがα<βの関係となるように構成し、前記減速装置または前記歯車伝達機構の機構部にバックラッシュを設けたことを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、トロコイド歯車の外歯の内歯に対する圧力角を45°以上、70°以下に設定するとともに、トロコイド歯車の正転時の圧力角αと逆転時の圧力角βとがα<βの関係となるように構成しているので、逆転時における圧力角を増大させることにより、出力軸の位置保持力を高めることができ、セルフロック性を十分に確保することができる。また、従来のように、軸受を抵抗としてセルフロック性を確保するものではないので、なじみ運転が不要となり、コストの低減を図ることができる。また、減速装置や歯車伝達機構の機構部にバックラッシュを設け、一定の伝達ロスを生じさせるようにしているので、電動モータへの負荷が伝達ロスだけの状態で回転できることとなり、電動モータの起動トルクを低く設定しても、セルフロック性を確保した減速装置の回転を開始させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る減速装置を電動アクチュエータに適用した場合の実施形態を示したものであり、図1に示すように、本発明に係る電動アクチュエータ1は、図示しない回転バルブに装着される基台2を備えており、この基台2の一側下面には、下方に膨出する円筒状のギアケース部3が形成されている。この基台2の上方には、所定の空間が確保されるように基台2の上面を被覆するカバー部材4が着脱自在に装着されている。
基台2の上方には、地板5が基台2との間に所定間隙を有するように設置されており、地板5の上面には、電動モータ6がその駆動軸7が地板5の下面側に貫通するように搭載されている。電動モータ6の駆動軸7には、駆動ギア8が設けられており、この駆動ギア8には、2つの2段歯車9,9を介して減速装置10の入力ギア11が噛合されている。
減速装置10は、基台2の下面に形成されたギアケース部3の内部に収容されており、ギアケース部3の内周面には、多数のピン12,12…がその半円部分が内周面に露出するようにそれぞれ埋設されている。これら各ピン12によりギアケース部3の内側に内歯を形成するようになっている。
ギアケース部3の内側には、各ピン12の上部を保持するとともに内周面に軸受13が固着された軸支持板14が設けられており、ギアケース部3の内側であって軸支持板14の下側には、環状のピン支持板15が配設されている。このピン支持板15の中心部には、軸受16により支持された出力軸17が同軸状に固着されており、ピン支持板15の上面には、複数の出力ピン18,18…が周方向に等間隔で立設されている。
さらに、図2に示すように、ギアケース部3の内部であって軸支持板14とピン支持板15との間には、トロコイド歯車19が配設されており、トロコイド歯車19の外周面には、ピン12に噛合されピン12の数より1つ歯数が少なく形成された外歯20が形成されている。また、トロコイド歯車19には、出力ピン18を受け入れる係合孔21がそれぞれ穿設されている。
トロコイド歯車19の中心部には、軸受孔22が穿設されており、この軸受孔22には、入力偏心軸23が、例えば、ニードルローラベアリングなどの転がり軸受としての軸受24を介して軸支されている。入力偏心軸23は、入力側が出力軸17と同軸状に形成されるとともに、軸受孔22に軸支される下端部分が入力側に対して偏心するように形成されており、入力偏心軸23の外周部分は、軸支持板14に固着された軸受13により回転自在に支持されている。さらに、入力偏心軸23の外周には、2段歯車9に噛合される入力ギア11が一体に形成されている。
ここで、圧力角とは、カム機構においてカムと従節との共通法線方向が従節の運動方向に対してなす角をいう。図3はトロコイド歯車19を用いた本実施形態における減速装置の圧力角を示したものであり、図3において、カム(原節)はトロコイド歯車19、従節は内歯歯車を構成するピン12である。また、原節と従節との共通法線方向S、従節の運動方向をtとし、Sとtによりなす角を圧力角αとしている。
圧力角αは、減速装置の駆動力をFとすると、回転方向の分力であるf=Fcosαを決める値である。したがって、駆動力の伝達効率の高さを重視する場合には、回転方向の分力を大きく確保するため、圧力角を小さく設定する。
ここで、駆動力の伝達効率とは、減速装置が回転駆動する際の入力トルクに対する出力トルクの比であり、駆動効率ともいう。例えば、トロコイド歯車を用いた減速装置を有する公知のバルブ駆動アクチュエータでは、駆動力の伝達効率を約60%とすると、圧力角は45°未満に設定するのが一般的である。
「セルフロック性の確保」と「駆動力の伝達効率の向上」とは、本来、相反するものである。これに対して、本実施形態においては、電動モータの駆動に必要な最低限の効率は維持しつつ、セルフロック性を確保することができるバランス領域を新規に見いだしたものである。圧力角の数値は、図4に示すように、減速装置の駆動に伴って刻々と変化する値である。なお、図4においては、圧力角53°の場合の例を示している。
これらのことから、本実施形態においては、駆動力の伝達が隣接する歯に移る状態、すなわち、駆動力の伝達効率が最も高い状態における圧力角を基準に減速装置を構成したものである。具体的には、トロコイド歯車19の外歯20のピン12に対する圧力角は、本実施形態においては、45°〜70°の範囲で設定されるように構成されている。
すなわち、高効率であることを重視するならば、圧力角はなるべく小さい方がよいと考えられるが、本実施形態においては、セルフロック性を得るため、通常あえて使用しない高い圧力角に設定するようにしたものである。なお、図4においては、圧力角53°の場合の例を示している。また、図4において、圧力角(α2)とは、圧力角(α)を有する歯に隣接する歯の圧力角を示している。
圧力角を70°以下としたのは、圧力角を70°を超えて設定すると、歯車の製造誤差や弾性変形などにより実際には圧力角が変化(上昇)してしまうおそれがあり、摩擦係数との関係により、電動モータ6側からの通常の動力伝達経路においても、減速効率が大幅に低下して動作不能になると考えられ好ましくないためである。
また、圧力角の設定範囲はバルブのサイズによっても変更する必要がある。これはバルブの流路径に比例して弁体に働くアンバランストルクが増加するためである。アンバランストルクとは、流体のエネルギーが、回転軸を中心として弁体の左右いずれかに偏って加わることにより発生する弁トルクのことをいう。このアンバランストルクは流路径が大きい方が大きくなることから、例えば、流路径が約100mmの寸法のバタフライバルブでは、圧力角が48°〜70°、流路径が約200mmの寸法のバタフライバルブでは、圧力角が58°〜70°、流路径が約300mmの寸法のバタフライバルブでは、圧力角が65°〜70°に設定するのが適当である。
また、出力軸17の上端部には、上方に延在する制御軸25が連結されており、制御軸25の外周下方には、出力軸17および制御軸25の回転動作によりバルブの全開位置および全閉位置に対応する全開検知カム部材26,26および全閉検知カム部材27,27がそれぞれ2つずつ取付けられている。また、地板5の上面であって制御軸25の近傍には、全開検知カム部材26および全閉検知カム部材27によりON・OFF動作されるマイクロスイッチからなる全開位置検出スイッチ28,28および全閉位置検出スイッチ29,29がそれぞれ重ねて配置されている。
制御軸25の上端部には、バルブの開度インジケータ(図示せず)が取付けられており、カバー部材4には、開度インジケータを視認するための視認窓30が形成されている。
また、電動モータ6の近傍には、所定の駆動回路が組み込まれた図示しない回路基板が取付けられて6おり、この駆動回路基板には、図示しないバルブの開閉制御システムからの電力が供給されるように構成されている。
また、基台2の側面には、手動軸31が基台2の側面を貫通して配設されており、この手動軸31の基台2の内側端部には、入力ギア11に噛合される例えば、ヘリカルギアなどの図示しないギアが図示しないクラッチ機構を介して取付けられている。手動軸31の基台2の外側端部には、手動ハンドル32が取付けられている。そして、手動ハンドル32を回転操作することにより、手動軸31を回転させて入力偏心軸23を手動で回転させることができるように構成されている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
電動モータ6に通電すると、駆動軸7が回転駆動され、2段歯車9,9を介して減速装置10の入力ギア11が回転駆動される。入力ギア11の回転に伴って入力偏心軸23が回転されると、トロコイド歯車19がピン12に噛合しながら公転され、それに伴って出力ピン18を介して出力軸17が回転駆動される。
そして、この出力軸17の回転駆動により、出力軸17に連結された弁体が回転され、バルブの開閉動作が行われる。
ここで、圧力角は、減速装置10の逆転時に実質的に上昇する点について説明する。
図5の実線は、減速装置10の正転時、すなわち、電動モータ6からの駆動力が伝達される状態を示している。図中Gは、トロコイド歯車19とトロコイド歯車19に噛合する内歯歯車としてのピン12との接触点である。この状態における原節はトロコイド歯車19であり、従節はピン12である。したがって、従節の運動方向は、内歯の中心Pを基点とする円弧の接線方向t1であり、正転時における圧力角αは、原節と従節との共通法線方向S1とt1とにより定まる角度となる。
これに対して、図5の破線は、減速装置10の逆転時、すなわち、出力軸からの駆動力が伝達される状態を示している。この状態における原節はピン12であり、従節はトロコイド歯車19である。したがって、従節の運動方向は、内歯の中心Pから偏心量eだけ偏心したトロコイド歯車19の中心Qを基点とする円弧の接線方向t2であり、逆転時における圧力角βは、原節と従節との共通法線方向S2とt2とにより定まる角度となる。
この逆転時における従節の運動方向t2は、図5に示すように、正転時における従節の運動方向t1に比べてピン12側にやや寄った方向を呈している。これにより、正転時の圧力角αと逆転時の圧力角βとは、α<βの関係となり、逆転時には圧力角が増すことになる。
本実施形態においては、正転時における圧力角αが45°〜70°の範囲となるようにトロコイド歯車19の外歯の形状を設定することで、セルフロック性を重視しながらも、電動モータ6からの駆動力の伝達効率の低下が最小限となる構造としている。そして、逆転時においては、圧力角βが、減速装置10におけるトロコイド歯車19の中心Qが内歯の中心Pに対して偏心していることに起因して、圧力角α(45°〜70°)よりも実質的に上昇した値となることから、本実施形態における減速装置10は、正転時の駆動力の伝達効率の低下を最小限としつつ、逆転時のセルフロック性を確保する構造として、最適な構造となっている。
次に、本実施形態における減速装置10を備えた電動アクチュエータ1について説明する。一般には、図6に示す一般的な誘導モータの特性図において、電動モータ6は停止状態から、起動トルクAにおいて起動して減速装置10を駆動することになる。
しかし、本実施形態におけるセルフロック性を確保した減速装置10を駆動する場合には、減速装置10の駆動効率が低いことから、出力の大きい電動モータ6を用いなければならない。すなわち、減速装置10におけるバックラッシュが0であれば、起動トルク×起動効率×減速比との負荷の大小関係による動き出すか否かが決まる。そのため、バックラッシュがない場合には、例えば、図6において大きな起動トルクCを持つ電動モータ6が必要となってしまう。
そこで、本実施形態においては、減速装置10自体にバックラッシュを設けるように構成されている。そして、このバックラッシュにより、電動アクチュエータ1の起動時に電動モータ6をバックラッシュ分だけ空転させて回転数を上昇させ、駆動力が大きい状態とした後に、減速装置10の回転を開始することが可能となる。そのため、電動モータ6の起動トルクを低く設定しても、減速装置10の回転を開始することが可能となり、電動モータ6の最大トルクを超えた領域Bを用いた回転数で減速装置10を回転させることが可能となる。
その結果、出力の大きい電動モータ6を用いることなく、セルフロック性を確保した減速装置10を駆動可能な電動アクチュエータ1とすることができる。
減速装置10におけるバックラッシュは、入力ギア11と入力偏心軸23との間、トロコイド歯車19とピン12との間、出力ピン18と係合孔21との間に設けることができる。
なお、電動モータ6と減速装置10との間に設けた各2段歯車9などからなる歯車伝達機構における噛合部にもバックラッシュを設けることにより、減速装置10と歯車伝達機構とによりバックラッシュを確保するようにしてもよい。
次に、圧力角を43°、53°、67°に設定し、電動モータ6からの通常の動力伝達経路における回転動作中の効率を測定した結果を表1および図7に示す。
Figure 0004939353
この結果によれば、圧力角が43°の場合と、67°の場合とを比較した場合、回転動作中においては、効率は7%程度の差しかないことがわかる。
また、表2および図8は、圧力角が異なる場合における出力軸17からの逆転起動効率を測定した結果を示している。ここで、逆転起動効率とは、静止状態のギアに出力軸17側からトルクをかけ、動き出す時の効率をいう。すなわち、弁体が中間開度で停止して流体制御を行っている状態で、アンバランストルクにより弁体の停止位置が変動するような状況に相当するものである。
Figure 0004939353
この結果によれば、圧力角が43°と67°とでは逆転起動効率の差が35%にもなることがわかる。なお、圧力角が43°の場合を基準として圧力角のコサインの比率から計算した結果と比較するとわかるように、この実験結果は、圧力角のコサインにほぼ一致する。
以上のことから、入力側または出力側のいずれにおいても、起動効率は圧力角により大きく変化するが、回転動作中における効率は圧力角にかかわらずほとんど変化しない。また、入力側からの起動効率の低下に対しては、前述のようにバックラッシュをもたせることにより、起動効率の悪さをカバーすることができ、起動効率を保持しつつ、セルフロック性を確保することができるものとなる。
したがって、本実施形態においては、トロコイド歯車19の外歯20のピン12に対する圧力角を45°〜70°と大きく形成しているので、出力軸17の位置保持力を高めることができ、セルフロック性を十分に確保することができる。また、従来のように、軸受を抵抗としてセルフロック性を確保するものではないので、なじみ運転が不要となり、低コストでの実現が可能となる。
なお、前記実施形態においては、本発明に係る減速装置10を電動アクチュエータに適用した場合について説明したが、セルフロック性が必要な装置であれば、いずれの装置に適用してもよい。
また、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能である。
本発明に係る減速装置を適用した電動アクチュエータの実施形態を示す縦断面図である。 本発明に係る減速装置を適用した電動アクチュエータの実施形態を示す図1のA−A線断面図である。 本発明に係る減速装置においてトロコイド歯車とピンとの圧力角を示す説明図である。 本発明に係る電動アクチュエータの電動モータの一般的な特性を示すグラフである。 本発明に係る減速装置においてトロコイド歯車とピンおよび出力ピンとの関係における運動方向に違いを示す説明図である。 本発明に係る電動アクチュエータの電動モータのトルク曲線を示すグラフである。 本発明に係る電動アクチュエータの電動モータによる効率を示すグラフである。 本発明に係る電動アクチュエータにおける逆転起動効率を示すグラフである。
符号の説明
1 電動アクチュエータ
2 基台
3 ギアケース部
6 電動モータ
9 2段歯車
10 減速装置
11 入力ギア
12 ピン
14 軸支持板
15 ピン支持板
17 出力軸
18 出力ピン
19 トロコイド歯車
20 外歯
23 入力偏心軸

Claims (1)

  1. 通電により回転動作される電動モータと、
    前記電動モータの回転力を伝達する歯車伝達機構と、
    前記歯車伝達機構により回転される入力軸と、前記入力軸により偏心して回転駆動され外周に外歯が形成されたトロコイド歯車と、前記トロコイド歯車の外歯が内接して噛合される内歯歯車と、前記トロコイド歯車に係合される出力ピンと、前記出力ピンに連結されバルブの弁体に連結される出力軸とを備えた減速装置と、
    を備え、
    前記トロコイド歯車の外歯の前記内歯歯車の内歯に対する圧力角を、45°以上、70°以下に設定するとともに、前記トロコイド歯車の正転時の圧力角αと逆転時の圧力角βとがα<βの関係となるように構成し、前記減速装置または前記歯車伝達機構の機構部にバックラッシュを設けたことを特徴とする電動アクチュエータ。
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