JP4994085B2 - バルブ用アクチュエータ - Google Patents

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本発明は、ボールバルブ、バタフライバルブなどの回転弁等に搭載されるバルブ用アクチュエータに関し、バルブの角度制御を正確に行うことができるバルブ用アクチュエータに関するものである。
従来より、バルブ用アクチュエータは、電動モータの回転軸に取り付けられている中間歯車及び入力歯車と、モータの回転駆動力を減速して出力軸に伝達する減速機構とを備え、電動モータからの回転駆動力を減速させて出力軸に伝達するもので、出力軸に連結されている弁軸が回転して弁体であるボールやジスクが開閉駆動されるようになっている。この弁体は、例えば90°の回動範囲で回動することにより、バルブが開閉する。
ところで、このバルブの開閉を正確に行うために、出力軸の回転範囲を規制する回転規制手段を設けるのが一般的になっている。回転規制手段としては、出力軸にカムを設けると共に、出力軸の近傍の筐体にリミットスイッチを設けて、カムによりリミットスイッチの接点を押圧してオン・オフ操作することで、出力軸の回転範囲を規制するものである。
しかし、この回転規制手段は、機械的な手段ではないので、カムとリミットスイッチとの相対的な位置関係にズレなどが生じたり、リミットスイッチの誤作動が生じたりすることがあり得る。その結果、所定の弁開度で弁体を停止することができずに、バルブを流れる流体の誤供給を生じる恐れがあったり、さらに、停電時等において手動操作を行なう場合にも同様の問題を有していた。このため、機械的な手段により出力軸の回転範囲を規制する回転規制手段が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に記載されているアクチュエータは、出力軸にストッパ部を突出させ、筐体にそのストッパ部が挿入される回転規制凹部を設けて、ストッパ部の移動範囲すなわち出力軸の回転範囲を例えば0〜90°の範囲にしたものである。このように、機械的な手段により出力軸の回転範囲を規制するので、弁体の開閉を正確に確実に行うことができる。
特開2004−19936号公報
しかしながら、特許文献1に記載されているアクチュエータは、電動モータからの回転駆動力を減速機を介して減速させて出力軸を0〜90°の範囲で回転させるので、出力軸には大きなトルクが作用する。このため、大きなトルクが作用する出力軸の回転を規制するためには、強度の問題からストッパ部材及び回転規制凹部は大きなものとなり、しかも、重量も重くなり、コストアップの要因となる。特に出力トルクが大きなアクチュエータでは、より大型になると共に重量も重くなるという問題もあった。
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、出力軸の回転を正確に規制することができ、小型化及び軽量化並びにコストの削減化を可能としたバルブ用アクチュエータを提供することにある。
前記の目的を達成するため、請求項1に係る発明は、正逆転可能なモータからの回転駆動力を減速機構を介して減速させて出力軸に伝達、前記モータの回転軸と前記減速機構との間に、前記出力軸の回転範囲を規制する回転規制手段を設けたバルブ用アクチュエータであって、前記回転規制手段は、前記モータにより回転駆動される駆動軸と、この駆動軸に設けられた駆動歯車と、この駆動歯車に噛合し、かつ、前記駆動歯車と歯数が異なる従動歯車と、この従動歯車が取り付けられ、回転可能に支持された従動軸とが駆動軸とは個別に設けられ、前記駆動軸と共に回転する突状の第1回転規制部と、この第1回転規制部の回転軌跡の一部が重なり合う回転軌跡を有し、前記従動軸と共に回転する突状の第2回転規制部とを備え、前記モータの回転軸が一方の方向に回転して前記第1回転規制部が前記第2回転規制部に当接し前記回転軸の回転が停止され、この停止状態から回転軸を逆方向に回転させて前記出力軸が所定の回転範囲で回転すると、前記第1回転規制部が前記第2回転規制部に当接して前記回転軸の回転が停止されて、前記出力軸の回転範囲を規制するように構成されると共に、前記第1回転規制部又は前記第2回転規制部が、リング状の回転規制A部材の周面から径方向外方に突出される回転規制A部であり、この回転規制A部材が前記駆動歯車又は前記従動歯車に固定され、前記第2回転規制部又は前記第1回転規制部が、リング状の回転規制B1部材の周面から径方向外方に突出され、前記回転軸が一方の方向に回転して前記回転規制A部が当接する回転規制B1部と、リング状の回転規制B2部材の周面から径方向外方に突出され、前記回転軸が他方の方向に回転して前記回転規制A部が当接する回転規制B2部とからなり、これら回転規制B1部及び回転規制B2部が前記従動歯車又は前記駆動歯車に設けられた取付凸部に取り付けられているバルブ用アクチュエータである。
請求項に係る発明は、取付凸部の外周に、スプライン部が形成され、回転規制B1部材及び回転規制B2部材の内周に、取付凸部の外周のスプライン部と嵌合するスプライン部がそれぞれ形成されているバルブ用アクチュエータである。
請求項に係る発明は、取付凸部の外周のスプライン部数は、従動歯車又は駆動歯車の歯車数と同じであるバルブ用アクチュエータである。
請求項に係る発明は、第1回転規制部の先端部は、駆動歯車又は従動歯車の歯形形状と略同じ形状に形成され、第2回転規制部の先端部は、従動歯車又は駆動歯車の歯形形状と略同じ形状に形成され、第1回転規制部の先端部又は第2回転規制部の先端部が、取り付けられている歯車の歯と重なり合うと共に、第2回転規制部の先端部又は前記第1回転規制部の先端部が、取り付けられている歯車の歯と歯との間に位置されるバルブ用アクチュエータである。
請求項に係る発明は、従動歯車の歯数が、駆動歯車の歯数より1つ多い歯数であるバルブ用アクチュエータである。
請求項に係る発明は、従動歯車の歯数が、駆動歯車の歯数より多い歯数であるバルブ用アクチュエータである。
請求項に係る発明は、従動歯車の歯数は、nA+1(nは2以上の整数、Aは駆動歯車の歯数)であるバルブ用アクチュエータである。
請求項1に係る発明によると、モータの回転軸と減速機構との間に出力軸の回転範囲を規制する回転規制手段を設けたので、モータの回転軸と減速機構との間は出力軸にかかるトルクより小さなトルクとなって小型化及び軽量化を図れ、その結果としてコストを削減することができる。
また、モータの回転軸が一方の方向に回転すると、第1回転規制部が第2回転規制部に当接して回転軸の回転が停止される。この停止状態から回転軸が逆方向に回転して出力軸が所定の回転範囲で回転すると、第1回転規制部が第2回転規制部に当接して回転軸の回転が停止される。このように、出力軸の回転範囲を機械的な手段により規制することができるため、出力軸の回転を正確に規制することができる。
しかも、駆動歯車又は従動歯車に回転規制A部材を介して回転規制A部が固定されると共に、従動歯車又は駆動歯車に回転規制B1部材及び回転規制B2部材を介して回転規制B1部及び回転規制B2部が取り付けられているために、回転規制A部と回転規制B1部との当接及び回転規制A部と回転規制B2部との当接を確実に行え、出力軸の回転を正確に規制することができる。
請求項に係る発明によると、取付凸部の外周にスプライン部が形成され、第2回転規制A部材及び第2回転規制B部材の内周にスプライン部がそれぞれ形成されているので、第2回転規制A部の位置及び第2回転規制B部の位置を容易に代えることができ、出力軸の回転範囲を容易に調節することができる。
請求項に係る発明によると、取付凸部の外周のスプライン部数が従動歯車の歯車数と同じであるので、第2回転規制A部の位置及び第2回転規制B部の位置を容易に把握することができ、出力軸の回転範囲を正確に調節することができる。
請求項に係る発明によると、第1回転規制部と第2回転規制A部又は第2回転規制B部とを互いに確実に当接することができると共に、第2回転規制A部の位置及び第2回転規制B部の位置を容易に把握することができ、出力軸の回転範囲を一層正確に調節することができる。
請求項に係る発明によると、第2回転規制A部の位置及び第2回転規制B部の位置を容易に把握することができ、出力軸の回転範囲をより一層正確に調節することができる。
請求項に係る発明によると、モータからの回転駆動力を減速することができるので、減速機の構成を簡単にすることができ、小型化を図ることが可能なバルブ用アクチュエータである。
請求項に係る発明によると、モータからの回転駆動力を減速することができるので、減速機構の構成を簡単にすることができ、小型化を図れると共に、出力軸の回転範囲を正確に調節することができる。
以下、本発明に係るバルブ用アクチュエータの実施形態を添付図面に基づいて詳述する。
図1〜図3は本発明に係るバルブ用アクチュエータの一例を示す図である。本発明に係るバルブ用アクチュエータは、図1〜図3に示すように、正逆転可能なモータ3からの回転駆動力を減速機構6を介して減速させて出力軸7に伝達するもので、ボールバルブ、バタフライバルブ等に搭載され、出力軸7を介して弁体を回転駆動させてバルブの開閉を行うためのものである。この減速機構6は、偏心体65、出力ピン63、外ピン61、曲線板62を有する遊星歯車機構であり、アクチュエータで発生した大きなトルクを効率よく出力軸に伝達し、バルブのステムを開閉させる。この減速機構6の動力の伝達は、第2傘歯歯車36により歯車66に動力が伝達し、次いで偏心体65から曲線板62、出力ピン63へと伝わり出力軸へと伝達されステム67へ出力される。なお、本実施例においてはアクチュエータからの動力を、傘歯車35,36を介して減速機構6に伝えているが、直接、偏心体65に一体又は別体に設けたギアしに伝達してもよい。また、減速機構6は遊星歯車機構を用いた減速機構であるが、他のギア機構を用いても可能である。
本発明に係るアクチュエータ本体1は、モータ3の回転軸31と減速機構6との間に、出力軸7の回転範囲を規制する回転規制手段2を設けたものである。
モータ3は、回転軸31を自動で正逆転可能に回転駆動させるものであれば特に限定されず、本例においては、電動モータを使用している。電動モータ3は、筐体10に例えばボルト等のねじ部材(図示せず)により固定されている。筐体10には、例えば、停電時やメンテナンス時等の場合に手動で操作する必要が生じるため、手動操作を行うための手動操作部材4が設けられている。
手動操作部材4は、手動により操作し得るものであれば特に限定されず、例えば、筐体10に軸受11を介して回動可能に支持された手動操作軸41と、この手動操作軸41に取り付けられ、筐体10外に配置されたリング状のハンドル42と、ハンドル42の一部にその軸方向に延びる取っ手43とからなる。手動操作軸41は、例えば、電動モータ3の回転軸31と同軸上に配置されている。
手動操作軸41と回転軸31との間には、一端部が回転軸31と接離可能であると共に、他端部が手動操作軸41と接離可能である回転移動部材8がその軸方向に移動可能で、かつ、回転可能に設けられている。この回転移動部材8は、一端部が回転軸31に接続されているときに他端部が手動操作軸41から離れ、回転移動部材8の他端部が手動操作軸41に接続されているときに一端部が回転軸31から離れるものである。
回転移動部材8は、例えば、円筒状に形成されている。回転移動部材8の略中央部から一端部までが第1シャフト部8aとして形成されていると共に、残りが第2シャフト部8bとして形成されている。第1シャフト部8aの外周には、その軸方向に延び、歯車を装着するためのキー17を取り付けるキー溝83が設けられている。第1シャフト部8aの内径は、例えば、電動モータ3の回転軸31の径より大きな寸法(後述するカム部材33の外径より若干大きな寸法)で形成されていることが好ましい。第2シャフト部8bは、第1シャフト部8aより外径が小さく形成されている。また、第2シャフト部8bは、第1シャフト部8a側が大シャフト部8cに、それ以外が大シャフト部8cより小径の小シャフト部8dとして形成されている。小シャフト部8dの内径は、手動操作軸41が摺動し得る寸法で形成されている。小シャフト部8d内の端部近傍には、内周面の摩擦係数が小さな円筒状の小摩擦部材81が設けられている。
回転移動部材8の一端部と回転軸31との接続は、特に限定されないが、例えば、回転移動部材8の一端面に設けられたカム凸部85と、回転軸31に設けられたカム凹部35との係合により行われることが好ましい。カム凸部85及びカム凹部35の数は、特に限定されず、それぞれ2つ以上、例えば、2つであることが好ましい。これらのカム凸部85及びカム凹部35は、回転移動部材8の一端面及び回転軸31にその周方向に180°間隔で設けられている。カム凹部35は、例えば、回転軸31に固定されたカム部材33に形成されている。カム部材33は、回転軸31を覆うようにねじ部材39等により固定されるように有底円筒状に形成されている。カム部材33の端部がフランジ状にカム片34として形成されている。このカム片34のカム凸部85と対向する面(カム面ということがある。)には、その周方向に180°間隔で2つのカム凹部35が形成されている。カム面は、平面状に形成されている。カム部材33の外径は、第1シャフト部8a内にカム部材33が摺動し得る寸法で形成されていることが好ましい。
回転移動部材8の他端部と手動操作軸41との接続は、特に限定されないが、手動操作軸41の端部に形成された多角形状の嵌合凸部47と、回転移動部材8に設けられた嵌合凹部87との嵌合により行われることが好ましい。嵌合凸部47は、例えば、手動操作軸41の端部が六角形状に形成されてなることが好ましい。嵌合凹部87は、嵌合凸部47が嵌合できるならば特に限定されず、例えば、第2シャフト部8bの小シャフト部8d内に十二角形状に形成されてなることが好ましい。
回転移動部材8の軸方向の長さは、回転移動部材8が回転軸31に接続しているとき(カム凸部85がカム凹部35に係合しているとき、図1参照)、回転移動部材8の小シャフト部8dの小摩擦部材81の内側に手動操作軸41の端部が位置されると共に、回転移動部材8が手動操作軸41に接続しているとき(嵌合凹部87が嵌合凸部47に係合しているとき、図2参照)、回転軸31に固定されたカム部材33が回転移動部材8(第1シャフト部8a)内に位置される寸法で形成されていることが好ましい。すなわち、回転移動部材8は、その両端部内に常に回転軸31(カム部材33)及び手動操作軸41が位置(挿入)されており、回転移動部材8が回転軸31又は手動操作軸41と同軸上に移動可能に支持されていると共に、回転移動部材8が回転軸31と手動操作軸41とによってその軸を中心に回動可能に支持されている。その結果、回転移動部材と回転軸31又は手動操作軸との接続を確実に行える。また、回転移動部材8が回転軸31に接続されている場合、回転移動部材8の小摩擦部材81の内側に手動操作軸41の端部が位置されることで、電動モータ3の駆動により回転軸31を介して回転移動部材8が回転するとき、手動操作軸41が回転しないようになっている。
回転移動部材8の軸方向の移動は、例えば、回転移動部材8の第2シャフト部8bの外周に設けられたスライド部材9によって行うようにしてもよい。スライド部材9は、円筒状に形成されている。このスライド部材9は、回転移動部材8の第2シャフト部8bの外周に同軸上に配置されていると共にその軸方向に移動可能に設けられている。スライド部材9の周面の中央部に、その周方向に延びる係合溝94が設けられている。スライド部材9内には、径方向内方に延びるフランジ状の第1リブ91と第2リブ92が設けられている。このスライド部材9内の回転移動部材8の外周には、ワッシャー71、スペーサー72、ワッシャー71を順次装着してからEリング等の取付ワッシャー73が取り付けられている。スペーサー72の両端部近傍の内面には、摩擦係数が小さな円筒状の小摩擦部材74がそれぞれ設けられている。
また、スペーサー72の外周、すなわち、スライド部材9内のリブ91、92間には、ワッシャーであるバネ押え部材75、付勢部材であるコンプレッションスプリング76及びバネ押え部材75が設けられている。コンプレッションスプリング76は、バネ押え部材75を両リブ91、92に当接させることによって、スライド部材9を手動位置(図2に示す位置)から自動位置(図1に示す位置)に移動させたとき、付勢力によって回転移動部材8が手動操作位置(図2に示す位置)から自動操作位置(図1に示す位置)に移動すると共に、付勢力によってスライド部材9を自動位置から手動位置に移動させたとき、回転移動部材8が自動操作位置から手動操作位置に移動するようにするためのものである。このように、回転移動部材8がコンプレッションスプリング76の付勢力により移動するために、回転移動部材8と電動モータ3の回転軸31との接続、又は、回転移動部材8と手動操作部材4の手動操作軸41との接続をそれぞれ確実に行えると共に、その接続状態を保持することができる。
スライド部材9は、筐体10外に設けられている切換操作部であるレバー部材15によって手動位置と自動位置との間で移動されることが好ましい。レバー部材15は、回転移動部材8を自動操作位置に停止保持させる第1位置と回転移動部材8を手動操作位置に停止保持させる第2位置とに係止手段16によってそれぞれ係止されることが好ましい。これにより、レバー部材15を第1位置に係止すると回転移動部材8が自動操作位置に停止保持されると共に、レバー部材15を第2位置に係止すると回転移動部材8が手動操作位置に停止保持されるようになっている。その結果、電動モータ3又は手動操作部材4により出力軸7の回転駆動を安全に確実に行える。
また、筐体10内には、電動モータ3等への電力供給を行なう電源(図示せず)をオン・オフ操作するインターロックスイッチ(リミットスイッチ)が設けられていることが好ましい。リミットスイッチ(図示せず)は、例えば、スライド部材9が自動位置に位置されたとき、スイッチが動作するように配置されている。すなわち、レバー部材15を第1位置に位置させたときのみ、スイッチが動作してON状態となり電動モータ3等へ電力供給が行われるようになっている。
回転規制手段2は、出力軸7の回転範囲を規制するものである。回転規制手段2は、例えば、モータ3により回転駆動される駆動軸と、この駆動軸に設けられた駆動歯車21と、この駆動歯車21に噛合すると共に、駆動歯車21と歯数が異なる従動歯車22と、この従動歯車22が取り付けられ、回転可能に支持された従動軸と、駆動軸と共に回転する突状の第1回転規制部24と、この第1回転規制部24の回転軌跡の一部が重なり合う回転軌跡を有すると共に、従動軸と共に回転する突状の第2回転規制部25とを備えてなる。
駆動軸は、モータにより回転駆動されるものであれば特に限定されず、例えば、本実施の形態では、回転軸31でもよいが、回転移動部材8であることが好ましい。
駆動歯車21は、歯車であれば特に限定されず、例えば、図示例では平歯車であるが、はすば歯車等であってもよい。この駆動歯車21は、回転移動部材8(第1シャフト部8a)の外周にキー17を介して取り付けられている。駆動歯車21の一方の面には、後述する回転規制A部材の内周面に圧入される装着凸部21aが同軸上に設けられている。
従動歯車22は、駆動歯車21に噛合する歯車であれば特に限定されず、例えば、図示例では平歯車であるが、はすば歯車等であってもよい。従動歯車22の一方の面(駆動歯車21の装着凸部21aが設けられている側の面と同じ側の面)には、取付凸部22aが同軸上に設けられている。取付凸部22aの軸方向の長さは、例えば、装着凸部21aの軸方向の長さと略同じ長さに形成されていることが好ましい。取付凸部22aの外周には、スプライン部22bが形成されていることが好ましい。この取付凸部22aの外周のスプライン部数は、特に限定されないが、例えば、従動歯車22の歯車数と同じであることが好ましい。
従動歯車22の歯数は、駆動歯車21の歯数と異なる数であれば特に限定されないが、好ましくは駆動歯車21の歯数より多い歯数で、例えば、駆動歯車21の歯車数より1つ多い歯数である。具体的には、本例においては、従動歯車22の歯数は80で、駆動歯車21の歯数は79としている。従動歯車22は、筐体10に回動可能に支持されている従動軸(回動軸)23に取り付けられている。この回動軸23には、第1傘歯歯車35が取り付けられている。
第1傘歯歯車35には第2傘歯歯車36が噛合されている。この第2傘歯歯車36は出力軸7と同軸上であって筐体10に回転可能に支持されている。この第2傘歯歯車36と出力軸7との間に、減速機構6が設けられている。減速機構6は、電動モータ3又は手動操作部材4からの回転駆動力を減速して出力軸7に伝達するものである。減速機構6としては、特に限定されず、例えば、バルブ用アクチュエータに用いられている周知の減速機構等が用いられる。この減速機構6を介して電動モータ3又は手動操作部材4からの回転駆動力が減速されて出力軸7に伝達され、バルブの弁体が回動駆動されるようになっている。
第1回転規制部24は、回転移動部材8と共に回転するものであり、例えば、リング状の回転規制A部材26の外周面から径方向外方に突出される回転規制A部26aである。この回転規制A部材26の内周面に駆動歯車21の装着凸部21aが圧入された状態で駆動歯車21に回転規制A部材26が固定されている。回転規制A部26aの先端部は、例えば、駆動歯車21の1つの歯形の形状と略同じ形状に形成されていることが好ましい。また、回転規制A部26aの先端部は、例えば、駆動歯車21の歯と重なり合うように回転規制A部材26を装着凸部21aに固定することが好ましい。
第2回転規制部25は、回動軸23と共に回転するものであって回転規制A部26aの回転軌跡の一部が重なり合う回転軌跡を有するものである。第2回転規制部25は、リング状の回転規制B1部材27の外周面から径方向外方に突出される回転規制B1部27aと、リング状の回転規制B2部材28の外周面から径方向外方に突出される回転規制B2部28aとからなることが好ましい。回転規制B1部27a及び回転規制B2部28aの先端部は、従動歯車22の1つの歯形の形状と略同じ形状に形成されていることが好ましい。また、回転規制B1部27a及び回転規制B2部28aの先端部は、従動歯車22の歯と歯の間上に位置されるように取付凸部22aに取り付けられていることが好ましい。なお、回転規制A部26aの先端部を駆動歯車21の歯と歯との間上に位置されると共に、回転規制B1部27a及び回転規制B2部28aの先端部を従動歯車22の歯と重なり合うように構成してもよい。また、回転規制A部26aの先端部、回転規制B1部27aの先端部及び回転規制B2部28aの先端部を、図10のハッチングに示すように、その周方向に厚みをそれぞれ持たせて、強度をアップさせるようにしてもよい。
回転規制B1部材27及び回転規制B2部材28の内周面には、従動歯車22の取付凸部22aの外周のスプライン部22bと嵌合するスプライン部27b、28bがそれぞれ形成されていることが好ましい。これにより、回転規制B1部材27及び回転規制B2部材28は、それぞれ個別に取付凸部22aに重なり合わされて取り付けられるようになっている。回転規制B1部材27及び回転規制B2部材28の厚さは、略同じであって、回転規制A部材26の厚さの略半分の寸法で形成されている。回転規制B1部材27及び回転規制B2部材28は、同じものであってもよいし、異なるものであってもよい。
回転規制B1部材27及び回転規制B2部材28の取付凸部22aへの取付は、回転規制A部材26を駆動歯車21の装着凸部21aに圧入により固定させた状態で、バルブが閉状態(又は開状態)となるように回転移動部材8を回転させる。この状態のまま、回転規制B1部27aが回転規制A部26aに当接するように回転規制B1部材27を取付凸部22aに取り付ける。取付後、回転移動部材8を回転させて、回転規制A部26aが回転規制B1部27aに当接したときに、バルブが閉状態(又は開状態)になっているかを確かめることが好ましい。このとき、バルブが閉状態(又は開状態)よりずれているときには、例えば、回転規制B1部27aの位置を隣接する歯間に位置されるように回転規制B1部材27を取付凸部22aにずらして取り付ける。これにより、正確に回転規制B1部27aの位置決めを行える。
次に、回転移動部材8をバルブが開状態(又は閉状態)となるように回転させた状態のまま、回転規制B2部28aが回転規制A部26aに当接するように回転規制B2部材28を取付凸部22aに取り付ける。取付後、回転移動部材8を回転させて、回転規制A部26aが回転規制B2部28aに当接したときに、バルブが開状態(又は閉状態)になっているかを確かめることが好ましい。このとき、バルブが開状態(又は閉状態)よりずれているときには、例えば、回転規制B2部28aの位置を隣接する歯間に位置されるように回転規制B2部材28を取付凸部22aにずらして取り付ける。これにより、正確に回転規制B2部28aの位置決めを行え、出力軸の回転範囲を0〜90°の範囲で規制することが可能となる。
次に、本発明に係るバルブ用アクチュエータの上記実施例における作用を説明する。
回転移動部材8が回転軸31と接続されている状態で電源(図示せず)をオンにすると、電動モータ3が駆動されてその回転駆動力が回転軸31、回転移動部材8、駆動歯車21、従動歯車22、回動軸23、第1傘歯歯車35、第2傘歯歯車36及び減速機構6を介して出力軸7に伝達され、弁体が回転駆動されてバルブの開閉が行われる。
手動で操作する場合には、レバー部材15を操作してスライド部材9をハンドル42側に移動させる。これにより、スライド部材9の第2リブ92がハンドル42側のバネ押え部材25よりハンドル42側に移動してコンプレッションスプリング76がその付勢力に抗して圧縮される。このコンプレッションスプリング76の付勢力により回転移動部材8がハンドル42側に移動し、回転移動部材8と回転軸31との接続が解除される。解除後、嵌合凸部47と嵌合凹部87とが互いに嵌合し得る位置に位置されている場合には、回転移動部材8と手動操作軸41とが接続される。なお、スライド部材9がハンドル42側に移動すると、リミットスイッチがOFF状態となり、電動モータ3等への電力の供給が行われなくなる。
また、嵌合凸部47と嵌合凹部87とが互いに嵌合できない位置に位置されている場合には、嵌合凹部87の端面が嵌合凸部47の先端面に当接してコンプレッションスプリング76の付勢力により嵌合凹部87の端面が嵌合凸部47の先端面に押し付けられる。この状態のまま、ハンドル42(手動操作軸41)が回転駆動されると、嵌合凹部87が嵌合凸部47と係合し得る位置に至り、自動的に嵌合凸部47と嵌合凹部87とが嵌合して接続され、回転移動部材8が手動操作軸41と共に回転する。その結果、回転移動部材8と手動操作軸41とは、嵌合凹部87と嵌合凸部47との位置に関係なく自動的に接続されることになる。従って、筐体10の外側に設けたレバー部材15を操作するだけで、コンプレッションスプリング76の付勢力により回転移動部材8が移動して自動操作から手動操作へと確実に切り換えられるので、操作し易く、操作性に優れている。これによって、停電時やメンテナンス時等の場合に手動で操作することができる。
また、手動操作から自動操作への切換は、レバー部材15を操作してスライド部材9を回転軸31側に移動させる。これにより、スライド部材の第1リブ91が回転軸31側のバネ押え部材75より回転軸31側に移動してコンプレッションスプリング76がその付勢力に抗して圧縮される。このコンプレッションスプリング76の付勢力により回転移動部材8が回転軸31側に移動し、回転移動部材8と手動操作軸41との接続が解除される。解除後、カム凸部85とカム凹部35とが互いに係合し得る位置に位置されている場合には、回転移動部材8と回転軸31とが接続される。なお、スライド部材9が回転軸31側に移動すると、リミットスイッチがON状態となり、電動モータ3等への電力の供給が行われる。
また、カム凸部85とカム凹部35とが互いに係合できない位置に位置されている場合には、カム凸部85の先端面がカム部材33のカム片34に当接し、この状態のまま、電源がオンされて電動モータ3が回転駆動されると、回転軸31と共にカム部材33が回転してカム凹部35がカム凸部85と係合し得る位置に至り、カム凸部85とカム凹部35とが係合して接続され、回転移動部材8が回転軸31と共に回転する。その結果、回転移動部材8と回転軸31とは、カム凹部35とカム凸部85との位置に関係なく自動的に接続されることになる。従って、筐体10の外側に設けたレバー部材15を操作するだけで、コンプレッションスプリング76の付勢力により回転移動部材8が移動して手動操作から自動操作へと確実に切り換えられるので、操作し易く、操作性に優れている。
モータ3の回転駆動力が減速機構6を介して出力軸7に伝達されて、弁体を介してバルブの開閉が行われるように出力軸7が回動する。この回動範囲は、回転規制手段2によって、例えば、0〜90°の範囲で規制される。すなわち、図6のような回転軸31が一方の方向に回転して回転規制A部26aが回転規制B1部27aに当接して回転軸31の回転が停止されている状態、いわゆる、第1停止状態から回転軸31を他方の方向に回転させる。
回転軸31(回転移動部材8)が1回転すると、駆動歯車21も1回転し、かつ、回転規制A部材26も1回転して回転規制A部26aも1回転する。このとき、従動歯車22は、駆動歯車21より歯数が1つ多いために1回転より1つの歯の分だけ少ない回転となり、回転規制B1部27aも1つの歯の分だけ少ない回転となるために、回転規制A部26aが回転規制B1部27aに当接することなく回転軸31が回転する(図8参照)。すなわち、駆動歯車21が1回転する毎に回転規制B1部27a及び回転規制B2部28aの位置が回転方向後方側にずれていく。
本例では、駆動歯車21と従動歯車22の歯数をそれぞれ79、80としており、駆動歯車21が80回転したときに従動歯車22が79回転する歯車機構としている。また、従動歯車22における回転規制B1部27aと回転規制B2部28aを歯数6の間隔でずらしているので、回転軸31(駆動歯車21)が図6の状態から右回りに74回転したときには、図7のように、回転規制A部26aが回転規制B2部28aに当接して回転軸31の回転が停止される。このとき、出力軸7は、第1停止状態から90°回転した状態、いわゆる、第2停止状態で停止するように減速できるようにしている。例えば、第1停止状態(図6)がバルブの閉状態であると、この閉状態からバルブが90°回転して第2停止状態(図7)である開状態となる。
この開状態から閉状態にするには、モータ3を駆動させて回転軸31を他方向に回転させる。図7の状態から回転軸31(回転移動部材8)が左回りに1回転すると、駆動歯車21と共に回転規制A部26aが1回転する。従動歯車22は、前記のように1回転より1つの歯の分だけ少ない回転となるために、回転規制B2部28aも1回転より1つの歯の分だけ少ない回転となり、回転規制A部26aが回転規制B2部28aに当接することなく、回転軸31が回転する(図9参照)。すなわち、駆動歯車21が1回転する毎に回転規制B2部28aの位置が回転方向後方側にずれていく。そして、回転軸31(駆動歯車21)が図7から74回転すると、回転規制A部26aが回転規制B1部27aに当接して回転軸31の回転が停止される。この状態が、出力軸が90°回転した閉状態である。
このように、本発明に係るバルブ用アクチュエータ1は、モータ3の回転軸31と減速機構6との間に出力軸7の回転範囲を規制する回転規制手段2を設けたことで、モータの回転軸31と減速機構6との間は出力軸7にかかるトルクより小さなトルクであるので、小型化及び軽量化を図れ、その結果としてコストを削減することができる。また、回転規制A部26aが回転規制B1部27aに当接して回転軸31の回転が停止されるか、回転規制A部26aが回転規制B2部28aに当接して回転軸31の回転が停止されることで、出力軸7の回転範囲を機械的な手段により規制するので、出力軸7の回転を正確に規制することができる。
また、取付凸部22aの外周にスプライン部22bを形成すると共に、回転規制B1部材27及び回転規制B2部材28の内周にスプライン部27b、28bをそれぞれ形成して、回転規制B1部材27及び回転規制B2部材28を取付凸部22aに互いのスプライン部22b、27b、28bを介して嵌合することで、回転規制B1部27aの位置及び回転規制B1部27aの位置を容易に代えることができる。このため、例えば、回転規制B1部材27及び回転規制B2部材28を取付凸部22aに取り付けた後でも回転規制B1部27aの位置及び回転規制B1部27aの位置を間単に調節することができるので、出力軸7の回転範囲をより正確に簡単に規制することができる。また、取付凸部22aの外周のスプライン部数を従動歯車22の歯車数と同じにすることで、回転規制B1部27aの位置及び回転規制B2部28aの位置を容易に把握することができ、出力軸7の回転範囲を一層正確に間単に調節することができる。
また、回転規制A部26aの先端部が駆動歯車21の1つの歯形の形状と略同じ形状に形成されていると共に駆動歯車21の歯と重なり合うように位置され、かつ、回転規制B1部27a及び回転規制B2部28aの先端部が、従動歯車22の1つの歯形の形状と略同じ形状に形成されていると共に従動歯車22の歯と歯の間に位置されることで、回転規制A部26aと回転規制B1部27a又は回転規制B2部28aとを互いに確実に当接することができると共に、回転規制A部26aの位置、回転規制B1部27a及び回転規制B2部28aの位置を容易に把握することができ、出力軸7の回転範囲をより一層正確に調節することができる。
従動歯車22の歯数を駆動歯車21の歯数より1つ多い歯数にすることで、回転規制B1部27a及び回転規制B2部28aの位置を容易に把握することができ、出力軸7の回転範囲をより一層正確に調節することができる。
図11及び図12は、本発明に係る第2の回転規制手段の一例を示す図である。第2回転規制手段は、図に示すように、減速機能を十分に備えたものである。この第2回転規制手段102としては、例えば、従動歯車122の歯数を駆動歯車121の歯数の2倍以上であることが好ましく、特にnA+1(ここで、nは2以上の整数を示し、Aは駆動歯車の歯数を示す。)で、例えば、3A+1であることが好ましい。具体的には、駆動歯車121の歯数が25で、従動歯車122の歯数が76であることが好ましい。これにより、駆動歯車121(回転規制A部材126)が3回転すると、従動歯車122(回転規制B1部材127及び回転規制B2部材128)は、1回転より1つの歯の分だけ少ない回転となり、駆動歯車121が3回転する毎に回転規制B1部127a又は回転規制B2部128aが回転方向後方側に1つの歯の分だけずれた位置に位置されることになる。例えば、回転規制A部126aが回転規制B1部127aに当接した状態、又は、回転規制A部126aが回転規制B2部128aに当接した状態から回転軸31(駆動歯車121)が他方の方向又は一方の方向に74×3回転すると、回転規制A部126aが回転規制B2部128aに当接するか、又は、回転規制A部126aが回転規制B1部127aに当接することになる。従って、この第2回転規制手段102は、前記の回転規制手段2と同様に出力軸7の回転を正確に規制することができると共に、減速機能も十分に発揮することができる。
また、回転規制A部126a、回転規制B1部127a及び回転規制B2部128aの形状は、強度的なことを考慮して凸状に形成するようにしてもよい。また、駆動歯車121及び従動歯車122は、平歯車でもよいが、はすば歯車であることが好ましい。
なお、本発明の実施の形態では、第1回転規制部を1つの部材(回転規制A部)で形成すると共に第2回転規制部を2つの部材(回転規制B1部、回転規制B2部)で形成する場合について説明したが、第1回転規制部を2つの部材で形成すると共に第2回転規制部を1つの部材で形成するようにしてもよい。
本発明に係るバルブ用アクチュエータの一例であって自動操作時の状態を示す平面断面図である。 本発明に係るバルブ用アクチュエータの一例であって手動操作時の状態を示す平面断面図である。 本発明に係るバルブ用アクチュエータの一例を示す縦断面図である。 本発明に係る回転規制手段の一例を示す斜視図である。 本発明に係る回転規制手段の一例を示す側面図である。 本発明に係る第1停止状態のときの回転規制A部と回転規制B1部との当接状態の一例を示す平面図である。 本発明に係る第2停止状態のときの回転規制A部と回転規制B2部との当接状態の一例を示す平面図である。 本発明に係る第1停止状態から駆動歯車が1回転した状態を示す平面図である。 本発明に係る第2停止状態から駆動歯車が1回転した状態を示す平面図である。 本発明に係る回転規制A部、回転規制B1部及び回転規制B2部の形状の他の例を示す平面図である。 本発明に係る第2の回転規制手段の一例を示す図で、(a)は斜視図、(b)は平面図、(c)は側面図である。 本発明に係る第2の回転規制手段の一例を示す分解斜視図である。
符号の説明
1 バルブ用アクチュエータ
2 回転規制手段
3 電動モータ
6 減速機構
7 出力軸
8 回転移動部材
21 駆動歯車
21a 装着凸部
22 従動歯車
22a 取付凸部
22b スプライン部
23 回動軸(従動軸)
24 第1回転規制部
25 第2回転規制部
26 回転規制A部材
26a 回転規制A部
27 回転規制B1部材
27a 回転規制B1部
27b スプライン部
28 回転規制B2部材
28a 回転規制B2部
28b スプライン部

Claims (7)

  1. 正逆転可能なモータからの回転駆動力を減速機構を介して減速させて出力軸に伝達、前記モータの回転軸と前記減速機構との間に、前記出力軸の回転範囲を規制する回転規制手段を設けたバルブ用アクチュエータであって、前記回転規制手段は、前記モータにより回転駆動される駆動軸と、この駆動軸に設けられた駆動歯車と、この駆動歯車に噛合し、かつ、前記駆動歯車と歯数が異なる従動歯車と、この従動歯車が取り付けられ、回転可能に支持された従動軸とが駆動軸とは個別に設けられ、前記駆動軸と共に回転する突状の第1回転規制部と、この第1回転規制部の回転軌跡の一部が重なり合う回転軌跡を有し、前記従動軸と共に回転する突状の第2回転規制部とを備え、前記モータの回転軸が一方の方向に回転して前記第1回転規制部が前記第2回転規制部に当接し前記回転軸の回転が停止され、この停止状態から回転軸を逆方向に回転させて前記出力軸が所定の回転範囲で回転すると、前記第1回転規制部が前記第2回転規制部に当接して前記回転軸の回転が停止されて、前記出力軸の回転範囲を規制するように構成されると共に、前記第1回転規制部又は前記第2回転規制部が、リング状の回転規制A部材の周面から径方向外方に突出される回転規制A部であり、この回転規制A部材が前記駆動歯車又は前記従動歯車に固定され、前記第2回転規制部又は前記第1回転規制部が、リング状の回転規制B1部材の周面から径方向外方に突出され、前記回転軸が一方の方向に回転して前記回転規制A部が当接する回転規制B1部と、リング状の回転規制B2部材の周面から径方向外方に突出され、前記回転軸が他方の方向に回転して前記回転規制A部が当接する回転規制B2部とからなり、これら回転規制B1部及び回転規制B2部が前記従動歯車又は前記駆動歯車に設けられた取付凸部に取り付けられていることを特徴とするバルブ用アクチュエータ。
  2. 前記取付凸部の外周に、スプライン部が形成され、前記回転規制B1部材及び前記回転規制B2部材の内周に、前記取付凸部の外周のスプライン部と嵌合するスプライン部がそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項に記載のバルブ用アクチュエータ。
  3. 前記取付凸部の外周のスプライン部数は、前記従動歯車又は前記駆動歯車の歯車数と同じであることを特徴とする請求項に記載のバルブ用アクチュエータ。
  4. 前記第1回転規制部の先端部は、前記駆動歯車又は前記従動歯車の歯形形状と略同じ形状に形成され、前記第2回転規制部の先端部は、前記従動歯車又は前記駆動歯車の歯形形状と略同じ形状に形成され、前記第1回転規制部の先端部又は前記第2回転規制部の先端部が、取り付けられている歯車の歯と重なり合うと共に、前記第2回転規制部の先端部又は前記第1回転規制部の先端部が、取り付けられている歯車の歯と歯との間に位置されることを特徴とする請求項乃至の何れか1項に記載のバルブ用アクチュエータ。
  5. 前記従動歯車の歯数が、前記駆動歯車の歯数より1つ多い歯数であることを特徴とする請求項乃至の何れか1項に記載のバルブ用アクチュエータ。
  6. 前記従動歯車の歯数が、前記駆動歯車の歯数より多い歯数であることを特徴とする請求項乃至の何れか1項に記載のバルブ用アクチュエータ。
  7. 前記従動歯車の歯数は、nA+1(nは2以上の整数、Aは駆動歯車の歯数)であることを特徴とする請求項乃至の何れか1項に記載のバルブ用アクチュエータ。
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