JP5942128B2 - 回転力伝達装置 - Google Patents
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しかし、これら従来の回転力伝達装置によれば、歯車間のバックラッシュや、キーと出力軸との間の微少な隙間等によって、機械的に完全に固定されずに僅かに動く状態であるガタつきを有している。更に出力軸に回転力が伝達される前の段階で回転方向のガタつきが蓄積される構造であるため、入力側に回転力が入力されていない静止状態において、出力軸には、前記のようにして蓄積された回転方向のガタつきを有することになる。
例えば、特許文献1に記載された発明は、モータと、該モータからの入力トルクを減速する減速機と、該減速機からのトルクを入力側部材に入力して出力側部材から出力する逆入力防止クラッチとを一体にユニット化したものである。
しかしながら、逆入力防止クラッチのサイズを小さくすることには限界があるので、特に、小型のモータや減速機、アクチュエータ等に用いる場合には、一体にすることが難しくなる。
また、仮に逆入力防止クラッチのサイズの方が大きい状態で、一体にユニット化できたとしても、適用する装置自体の大型化につながる。
したがって、特に小型のアクチュエータ等と一体にする場合においても、逆入力防止クラッチのサイズの方が、大きくならないようにするために、更なる工夫が必要となる。
回転力をクラッチ機構から出力するようにしているため、入力側の機構の周方向のガタつきに起因して出力軸が周方向にガタつくようなことを防止することができる。
その上、特に小型のアクチュエータ等と一体にする場合において、逆入力防止クラッチを組み込む事によって、ユニット化した装置が本来の装置サイズよりも大きくなることを防ぐことが容易となる。
前記クラッチ機構は、円柱状空間を有する収納室と、前記収納室に同軸状に収納された出力回転体と、前記出力回転体に対し同軸状に設けられた入力回転体と、前記収納室の内周面と出力回転体の外周面との間に設けられた係合子と、前記係合子を周方向の一方側へ付勢する付勢部材とを備え、前記出力回転体の外周面に、前記一方側へ向かって前記収納室の内周面との間を徐々に狭めるカム面を形成し、前記入力回転体が前記一方側に対する他方側に回転した際に、前記入力回転体を前記係合子に当接した後に、同入力回転体を前記出力回転体に当接して前記出力回転体を押動するようにした。
この形態によれば、回転力を初段の歯車に入力すると、複数段からなる各歯車が連動して回転する。そして、最終段の歯車から出力される回転力を入力回転体に加える。すると、回転する入力回転体が係合子に当接することで、係合子とカム面との摩擦、および係合子と収納室内周面との摩擦が小さくなり、その後で、同入力回転体が出力回転体に当接して出力回転体を押動するため、出力回転体が前記他方向へスムーズに回転する。
また、出力回転体に、外部から前記他方向の回転力が加わった場合には、前記他方向へ回転しようとする出力回転体のカム面と収納室内周面との間に係合子が強く押し付けられることで、出力回転体の前記他方向への回転が阻まれる。
したがって、歯車機構の周方向のガタつきに起因して出力回転体が周方向にがたつくようなことを防止することができる。
この形態によれば、カム面を周方向に湾曲する凸曲面状に形成したため、収納室の内周面と係合子との接線と、係合子とカム面との接線とがなす角度を適切に設定できるため、係合子を楔の奥側に寄せるようにして配置することによって、クラッチ機構全体の構造を小型化することが可能となる。
つまり、楔状部分の角度を小さくする必要がある従来の逆入力クラッチと同サイズの機構で比較した場合において、入出力軸の径方向に、より大きな係合子を組み込むことができる。すなわち、同サイズの係合子を使用して従来の構成と本形態とを比較する場合、本形態の方がクラッチ機構全体を入出力軸の径方向に小型化することが可能となる。
例えば、単一の付勢部材を一対の係合子間に挟むようにして設けた場合、付勢部材の押圧面と受け面の双方に係合子が当接すること等に起因して、付勢部材に意図しない力が作用する等、付勢部材の付勢力の伝達が不安定になるおそれがあるが、第九の形態によれば、止着部によって出力回転体に固定されているため、付勢部材の付勢力を安定的に伝達することができる。
回転力伝達装置100は、図1に示すように、保持器80内でクラッチ機構1と歯車機構2とを軸方向に連結している。
保持器80の内部ではクラッチ機構1の固定部材10が上板81aに固定配置されている。
また保持器80の内部では歯車機構2を構成する多段歯車71が支柱83aを軸として回転可能に保持されている。更に、同じく歯車機構2を構成する多段歯車72が支柱83bを軸として回転可能に保持されている。
同時に、多段歯車71の小歯車部71bが、多段歯車72の大歯車部72aと噛み合い回転力を伝達する。
そして、多段歯車72の小歯車部72bが、クラッチ機構1の入力側の軸部33に固着される歯車34と噛み合い回転力をクラッチ機構1に伝達する。
歯車34を介してクラッチ機構1の入力側の軸部33に伝達された回転力は、軸受85が支持する出力軸24から出力される。
この場合には、歯車34及び該歯車34を固着する軸部33は不要となる。
しかし、軸部33は図5に示すように更に延伸し、一端を下板81b(図1参照)で受けることで、入力回転体30をより安定的に回転支持するための支持軸として用いてもよい。
当然のことながら、歯車34を使用する場合においても延伸した軸部33を支持軸として用いることができる。
この固定の方法としては、図3に示される固定部材10において、収納室11の軸方向に対して垂直な面の壁から軸方向出力側への厚み部分11tの少なくとも一部で、上板81aに対してネジ止め、溶着等を行う。
また、図4及び図5に示す変形例のように、収納室11の厚み部分11tを無くして、収納室11を周方向に拡大するとともに、拡大した部分の少なくとも2ヶ所以上に止着孔12を設けて、上板81aに固定する等の方法をとることも可能である。この場合、上板81aに、止着孔12に対応する貫通孔を設けてネジ止め等を行う。
この出力回転体20の外周部には、周方向の一方側(図2、図4によれば時計方向側)へ向かって収納室11の内周面11aとの間を徐々に狭める一方のカム面21と、この一方のカム面21の前記一方側に隣接する凹部22と、前記一方のカム面21に背反するように他方側(図2、図4によれば反時計方向側)へ向かって収納室11の内周面11aとの間を徐々に狭める他方のカム面23と、付勢部材50を係止するための係止部25とが、所定角度(等間隔)置きに複数組(図示例によれば3組)並べ設けられる。
挿入空間部25aは、一定幅の空間を形成している。また、底側空間部25bは、挿入空間部25aよりも周方向の幅の広い空間を形成している。これら挿入空間部25a及び底側空間部25bは、挿入される付勢部材50の基端側部分を、容易に引き抜けることのないように固定する。
両当接面31a,31b間の周方向の幅は、出力回転体20における被押圧面22a,22b間の周方向の幅よりも若干小さく設定されている。
一対の係合子41,42のうち、一方の係合子41は、一方のカム面21および収納室内周面11aに接触するように配置され、他方の係合子42は、他方のカム面23および収納室内周面11aに接触するように配置される。そして、各係合子41,42は、後述する付勢部材50に押圧された状態で、凹部22の各被押圧面22a,22bよりも凹部22内側へ若干突出した位置で静止している。
止着部51は、出力回転体20外周の係止部25における底側空間部25bにならう略円形状の部分と、同係止部25における挿入空間部25aにならう幅狭の平行板状の部分とからなる。
各押圧部52は、止着部51から延設されてカム面21側(又はカム面23側)へ傾斜し、その傾斜方向の面を、対応する係合子41(又は係合子42)の外周面に当接させている。
先ず、出力回転体20及び入力回転体30の何れにも回転力が加わっていない状態(図2、図4参照)では、係合子41,42が、それぞれ、付勢部材50に押圧されて、カム面21,23と収納室11の内周面11aとの間の楔状部分に押し付けられる。
したがって、出力回転体20は、一方向(図2、図4によれば時計方向)と他方向(図2、図4によれば反時計方向)の何れにも回転しないように、静止した状態に維持される。
同様にして、出力回転体20に、外部から、例えば前記他方向(図2、図4によれば反時計方向)の回転力が加わった場合には、前記他方向へ回転しようとする出力回転体20の一方のカム面21と収納室内周面11aとの間に、一方の係合子41が食い込むようにして強く押し付けられるため、出力回転体20の前記他方向への回転が阻まれる。
また、入力回転体30に前記他方向の回転力が加わった場合には、図示を省略するが、入力回転体30の押圧伝達部31が、先ず他方の係合子41に当接することで、該係合子41とカム面21との摩擦、および該係合子41と収納室内周面11aとの摩擦が小さくなり、その後で、押圧伝達部31が凹部22内の被押圧面22aに当接して出力回転体20を押動するため、出力回転体20が前記他方向へスムーズに回転する。
図8中、y軸は、一対の係合子41,42について、図上で出力回転体20の右回転を係止する係合子42を左側、左回転を係止する係合子41を右側に配置されるように見たときに、これら左右の係合子42,41の中間線であって、且つ出力回転体20の中心点Oを通る直線とする。x軸は、y軸に直交し、且つ出力回転体20の中心点Oを通る直線とする。
A:係合子42と収納室内周面11aとの接線(図7参照)
B:係合子42とカム面23との接線
h:x軸から、係合子42と出力回転体20の接触点までの高さ(図8参照)
L:モーメントアーム(出力回転体20の中心Oと、出力回転体20が係合子42から受ける荷重の作用線との最短距離)
LPOFF:出力回転体20の中心Oから、出力回転体20が係合子42から受ける荷重の作用線とy軸との交点までの距離
LOFF:出力回転体20の中心Oから、係合子42の接触点位置での法線とy軸との交点までの距離
P:係合子42がカム面23から受ける荷重(図7参照)
Ps:係合子42が付勢部材50から受ける荷重
R1:係合子42が収納室内周面11aから受ける荷重
R2:収納室内周面11aと係合子42の摩擦力
Rp:係合子42とカム面23の摩擦力
r:係合子42と出力回転体20の接触点から、その接触点位置での法線とy軸が交わる点までの距離(図8参照)
θ:係合子42と収納室内周面11aとの接線Aと、係合子42と他方のカム面23との接線Bとの角度(図7参照)
θ1:係合子42と収納室内周面11aとの接線Aと、x軸との角度
θ2:係合子42と他方のカム面23との接線Bと、x軸との角度
θPOFF:出力回転体20が係合子42から受ける荷重の作用線とy軸との角度(図8参照)
α:定数
μ:収納室内周面11aと係合子42との静摩擦係数と、係合子42とカム面23との静摩擦係数のうち、何れか小さい方の静摩擦係数
Rp=R2 ・・・・・(1)
-Ps-Psinθ2-RPcosθ2+R1sinθ1-R2cosθ1=0
Pcosθ2-RPsinθ2-R1cosθ1-R2sinθ1=0 ・・・・・(2)
R1sinθ1-R2(cosθ1+cosθ2)=Ps+Psinθ2
R1cosθ1+R2(sinθ1+sinθ2)=Pcosθ2 ・・・・・(3)
R2=μR1 ・・・・・(4)
R1(sinθ1-μ(cosθ1+cosθ2))=Ps+Psinθ2
R1(cosθ1+μ(sinθ1+sinθ2))=Pcosθ2 ・・・・・(5)
{sinθ1-μ(cosθ1+cosθ2)}/{cosθ1+μ(sinθ1+sinθ2)}=(Ps+Psinθ2)/Pcosθ2
{sinθ1-μ(cosθ1+cosθ2)}/{cosθ1+μ(sinθ1+sinθ2)}=α
α=(Ps+Psinθ2)/Pcosθ2
P=Ps/(αcosθ2−sinθ2) ・・・・・(6)
T=3Lsqrt(P2+RP 2) ・・・・・(7)
(なお、sqrt()は平方根を表す。)
L=LPOFFsinθPOFF ・・・・・(8)
θPOFF=θ2+Tan-1(RP/P) ・・・・・(9)
rsinθ2=(LPOFF+h)tanθPOFF
h=rcosθ2-LOFF
LPOFF=(rsinθ2/tanθPOFF)-rcosθ2+LOFF ・・・・・(10)
αcosθ2-sinθ2>0
αcosθ2-sinθ2≦0
ここで、αを元に戻すと、
{sinθ1-μ(cosθ1+cosθ2)}cosθ2/{cosθ1+μ(sinθ1+sinθ2)}-sinθ2≦0
これを解くと、
sin(θ1-θ2)/{cos(θ1-θ2)+1}≦μ ・・・・・(11)
sinθ/(cosθ+1)≦μ ・・・・・(11)
が成り立つ。
小型化が可能となることについて、より具体的には、従来の構成では実現が困難であった外径φ12mm以下にまで小型化することを可能とした。
このときのクラッチ機構1の組み込み状態として、歯車機構2を構成する複数の歯車の最大歯先間距離よりも、クラッチ機構1の最大幅部の長さが短い状態で組み込むことができる。
すなわちクラッチ機構1を組み込むことに伴って、小型のスパー減速機の外寸が大きくする必要が生じることなく組み込むことができる。
この態様は、例えば、上記クラッチ機構1から一方の係合子41を全て省いた構成とすればよい。この構成によれば、出力回転体20に対し一方向(図2、図4によれば時計方向)の回転力を加えた場合には、各係合子42が収納室内周面11aとカム面23の間の狭まる楔状部分に押し付けられるため、出力回転体20の回転を阻止することができる。
また、出力回転体20に対し他方向(図2、図4によれば反時計方向)の回転力を加えた場合には、各係合子42が収納室内周面11aとカム面23の間の楔状部分から離れようとし、各係合子42と収納室内周面11a及びカム面23との摩擦が小さくなるため、出力回転体20をスムーズに回転させることができる。
また、入力回転体30に対し前記一方向の回転力が加わった場合には、押圧伝達部31が係合子42に当接した後に凹部22の被押圧面22bを押圧し、また同入力回転体30に対し前記他方向の回転力が加わった場合には、押圧伝達部31が何れの係合子にも当接することなく凹部22の被押圧面22aを押圧するため、何れの回転方向であっても、入力回転体30の回転力を出力回転体20へスムーズに伝達することができる。
2:歯車機構
10:固定部材
11:収納室
11a:収納室内周面
20:出力回転体
21,23:カム面
22:凹部
22a,22b:被押圧面
24:出力軸
30:入力回転体
31:押圧伝達部
31a,31b:当接面
41,42:係合子
50:付勢部材
51:止着部
52:押圧部
71,72:多段歯車
80:保持器
100:回転力伝達装置
Claims (7)
- 保持器内でクラッチ機構と複数段からなる歯車機構とを軸方向に連結し、前記歯車機構の初段の歯車に入力される回転力を前記クラッチ機構の出力回転体から出力するようにした回転力伝達装置であって、
前記クラッチ機構は、円柱状空間を有する収納室と、前記収納室に同軸状に収納された前記出力回転体と、前記出力回転体に対し同軸状に設けられた入力回転体と、前記収納室の内周面と出力回転体の外周面との間に設けられた係合子と、前記係合子を周方向の一方側へ付勢する付勢部材とを備え、
前記出力回転体の外周面に、前記一方側へ向かって前記収納室の内周面との間を徐々に狭めるカム面と、前記カム面の前記一方側に隣接する凹部とを形成し、
前記入力回転体に、前記凹部に対し周方向の遊びを有する状態で嵌り合うとともに前記凹部内から遠心方向へ突出する押圧伝達部を形成し、
前記係合子は、円柱状又は球状に形成され、
前記カム面は、前記収納室の内周面半径から前記係合子の直径を減じた値よりも大きな半径の円弧状に形成されており、
前記付勢部材は、長尺平板状のばね材を略Y字上に曲げ成形したものであって、前記出力回転体に固定された止着部と、該止着部から二股状に分かれるように延設されて前記カム面側に傾斜した傾斜面に押圧部を具備しており、前記傾斜面の前記止着部方向の面を対応する前記係合子の外周面に当接させて、一つの前記押圧部は対応する一つの前記係合子を押圧し、
前記出力回転体は、前記凹部内の周方向端面に、前記入力回転体の前記押圧伝達部によって押圧される被押圧面を有し、
前記被押圧面は、径方向にわたる平坦面状に形成され、
前記入力回転体の前記押圧伝達部は、前記被押圧面に当接可能且つ前記付勢部材の前記押圧部に押圧された前記係合子に当接可能な当接面を前記凹部内から凹部外へわたって径方向へ連続するように形成しており、
前記入力回転体が前記一方側に対する他方側に回転した際に、前記入力回転体を前記係合子に当接した後に、同入力回転体を前記出力回転体に当接して前記出力回転体を押動するようにしたことを特徴とする回転力伝達装置。 - 前記歯車機構は、多段歯車を用いて複数段を構成したスパータイプの減速機であることを特徴とする請求項1記載の回転力伝達装置。
- 前記入力回転体の外周部には歯部が形成されており、前記歯部と前記歯車機構の最終段の歯車と噛み合うことにより、前記歯車機構の回転力を前記クラッチ機構に伝達することを特徴とする請求項1又は2記載の回転力伝達装置。
- 前記歯車機構を構成する複数の歯車の最大歯先間距離よりも、前記クラッチ機構の最大幅部の長さが短いことを特徴とする請求項1〜3何れか1項記載の回転力伝達装置。
- 前記カム面は、周方向に湾曲する凸曲面状に形成されていることを特徴とする請求項1〜4何れか1項記載の回転力伝達装置。
- 前記収納室の内周面と前記係合子との接線と、前記係合子と前記カム面との接線とがなす角度をθとし、前記収納室の内周面と前記係合子との静摩擦係数と、前記係合子と前記カム面との静摩擦係数とのうち、何れか小さい方の静摩擦係数をμとした場合に、sinθ/(cosθ+1)≦μの関係が成り立つようにしたことを特徴とする請求項1〜5何れか1項記載の回転力伝達装置。
- 前記係合子は、一対に設けられ、
前記付勢部材は、前記一対の前記係合子を周方向に背反する一方側と他方側へ付勢するように設けられ、
前記カム面は、前記一方側へ向かって前記収納室の内周面との間を徐々に狭める一方のカム面と、前記他方側へ向かって前記収納室の内周面との間を徐々に狭める他方のカム面とを、周方向に複数組設けてなり、
前記凹部は、前記一方のカム面の前記一方側に隣接するとともに、前記他方のカム面の前記他方側に隣接するように設けられ、
前記一対の係合子のうちの一方は、前記一方のカム面および前記収納室の内周面に接触するように配置され、その他方は、前記他方のカム面および前記収納室の内周面に接触するように配置され、
前記押圧伝達部は、前記凹部毎に設けられ、
前記入力回転体が前記他方側に回転した際に、前記押圧伝達部を前記一方の係合子に当接した後に、前記押圧伝達部を前記凹部内の前記他方側の周方向端面に当接して前記出力回転体を前記他方側へ押動し、
前記入力回転体が前記一方側に回転した際には、前記押圧伝達部を前記他方の係合子に当接した後に、前記押圧伝達部を前記凹部内の前記一方側の周方向端面に当接して前記出力回転体を前記一方側へ押動するようにしたことを特徴とする請求項1〜6何れか1項記載の回転力伝達装置。
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